JPH09302065A - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
ポリウレタンフォームの製造方法Info
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- JPH09302065A JPH09302065A JP9074452A JP7445297A JPH09302065A JP H09302065 A JPH09302065 A JP H09302065A JP 9074452 A JP9074452 A JP 9074452A JP 7445297 A JP7445297 A JP 7445297A JP H09302065 A JPH09302065 A JP H09302065A
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Abstract
度、引裂強度等の機械的強度に優れたポリウレタンフォ
ームの製法を提供すること。 【解決手段】テレフタル酸とアジピン酸とを含有し、テ
レフタル酸/アジピン酸のモル比が0.05〜0.3で
ある酸成分と、多価アルコールとを縮重合させてなるポ
リエステルポリオール、ポリイソシアネート成分とポリ
オール成分とを反応、発泡させてポリウレタンフォーム
を製造する方法において、ポリオール成分が前記ポリエ
ステルポリオールを含有したものであるポリウレタンフ
ォームの製法、並びにポリイソシアネート成分とポリオ
ール成分とからなるイソシアネートプレポリマーと、ポ
リオール成分とを反応、発泡させてポリウレタンフォー
ムを製造する方法において、イソシアネートプレポリマ
ーに用いられるポリオール成分が前記ポリエステルポリ
オールを含有したものであるポリウレタンフォームの製
法。
Description
ームの製造方法に関する。さらに詳しくは、高機械的強
度を有し、靴底などとして好適に用いられるポリウレタ
ンフォームの製造方法、および該ポリウレタンフォーム
の原料として用いられるポリエステルポリオールに関す
る。
薬品性、耐摩耗性、耐寒性などに優れた樹脂フォームで
ある。かかるポリウレタンフォームの原料であるポリオ
ールとポリイソシアネートとを適宜、組合せることによ
り、硬質から軟質に至るまで幅広い性状を有するポリウ
レタンフォームを製造することができる。
合、ポリオールとして比較的分子量が低い多官能ポリオ
ールが用いられる。また、軟質ポリウレタンフォームを
製造する場合、例えばポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオールなどの比較的分子量が高い低官能基数
ポリオールが用いられる。前記ポリウレタンフォーム
は、水、フロンなどの発泡剤をポリオールに配合するこ
とによって製造され、該発泡剤の添加量を調整すること
により、得られるポリウレタンフォームの密度を所定の
値に設定することができる。
製造する場合、該ポリウレタンフォームの密度は、低い
ほうがコストが低くなるので好ましいが、かかる密度を
低くすると単位体積あたりの樹脂量が減少するため、機
械的強度が低下する。
ために、架橋剤、多官能ポリオール、芳香族ポリオール
などをポリオールに添加することが提案されている。
をイソシアネートプレポリマーの調整の際に用いた場合
には、ゲル化を引き起こすという問題がある。また、芳
香族ポリオールを用いた場合には、該芳香族ポリオール
の粘度および融点が著しく高いことから、該芳香族ポリ
オールを用いて得られたプレポリマーからポリウレタン
フォームを製造する際には、該ポリウレタンフォームの
製造条件に適するプレポリマーの粘度および融点に調整
することが困難であるという問題がある。
術に鑑みてなされたものであり、低密度で、良好な外観
および風合を有し、引張強度、引裂強度などの機械的強
度に優れたポリウレタンフォームの製造方法を提供する
ことを目的とする。
(a)テレフタル酸と(b)アジピン酸とを含有し、
テレフタル酸/アジピン酸のモル比が0.05〜0.3
である酸成分と、多価アルコールとを縮重合させてなる
ポリエステルポリオール、(2) 数平均分子量500
〜3000を有する前記(1)記載のポリエステルポリ
オール、(3) 多価アルコールがエチレングリコール
および/または1,4−ブタンジオールである前記
(1)または(2)記載のポリエステルポリオール、
(4) ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを
反応、発泡させてポリウレタンフォームを製造する方法
において、前記ポリオール成分が(a)テレフタル酸と
(b)アジピン酸とを含有し、テレフタル酸/アジピン
酸のモル比が0.05〜0.3である酸成分と、多価ア
ルコールとを縮重合させてなるポリエステルポリオール
を含有したものであることを特徴とするポリウレタンフ
ォームの製造方法、(5) ポリオール成分中における
前記ポリエステルポリオールの含有量が10〜80重量
%である前記(4)記載のポリウレタンフォームの製造
方法、(6) ポリイソシアネート成分とポリオール成
分とから調製されるイソシアネートプレポリマーと、ポ
リオール成分とを反応、発泡させてポリウレタンフォー
ムを製造する方法において、前記イソシアネートプレポ
リマーに用いられるポリオール成分が、(a)テレフタ
ル酸と(b)アジピン酸とを含有し、テレフタル酸/ア
ジピン酸のモル比が0.05〜0.3である酸成分と、
多価アルコールとを縮重合させてなるポリエステルポリ
オールを含有したものであることを特徴とするポリウレ
タンフォームの製造方法に関する。
は、後述するように、ポリウレタンフォームの製造の際
に、その原料として有用なものである。
したように、(a)テレフタル酸と(b)アジピン酸と
を含有し、テレフタル酸/アジピン酸のモル比が0.0
5〜0.3である酸成分と、多価アルコールとを縮重合
させることによって得られるものである。前記「含有
し」とは、酸成分が(a)テレフタル酸と(b)アジピ
ン酸とで構成されていることのほか、酸成分中に(a)
テレフタル酸と(b)アジピン酸以外にも、本発明の目
的を阻害しない範囲内で他の酸成分が含まれていてもよ
いことを意味する。通常、本発明においては、酸成分が
(a)テレフタル酸と(b)アジピン酸とで構成されて
いることが好ましい。
モル比は、凝固点が高くならないようにし、成形条件
(成形温度:約40℃)で液状を呈するようにするため
に、0.05以上、好ましくは0.08以上であり、ま
た粘度が高くなりすぎて成形時に射出や注入しがたくな
るのを避けるために、0.3以下、とくに0.25以
下、より好ましくは0.15以下である。また、ポリウ
レタンフォームを製造する際に、得られるポリエステル
ポリオールをポリオール成分に用いる場合には、前記
(a)テレフタル酸/(b)アジピン酸のモル比は、
0.25以下、好ましくは0.15以下、さらに0.1
2以下であることが望ましい。
コールおよび/または1,4−ブタンジオールは、本発
明において好適に用いることができる。
アルコールが過剰となる量で前記酸成分と多価アルコー
ルとを縮重合させることによって得られる。
分子量は、粘度および融点の観点から、500〜300
0、好ましくは1000〜2500であることが望まし
い。
は、前記ポリエステルポリオールが用いられている点に
大きな特徴を有する。このように、本発明においては、
前記ポリエステルポリオールが用いられていることによ
り、得られるポリウレタンフォームは、すぐれた機械的
強度を有する。
明のポリウレタンフォームの製造方法には、主として、
つぎの2つの方法がある。
とポリオール成分とを反応、発泡させてポリウレタンフ
ォームを製造する際に、前記ポリオール成分として、
(a)テレフタル酸と(b)アジピン酸とを含有し、テ
レフタル酸/アジピン酸のモル比が0.05〜0.3で
ある酸成分と、多価アルコールとを縮重合させてなるポ
リエステルポリオールを含有したものを用いる方法(以
下、製法Iという)、および(2)ポリイソシアネート
成分とポリオール成分とから調製されるイソシアネート
プレポリマーと、ポリオール成分とを反応、発泡させて
ポリウレタンフォームを製造する際に、前記イソシアネ
ートプレポリマーに用いられるポリオール成分として、
(a)テレフタル酸と(b)アジピン酸とを含有し、テ
レフタル酸/アジピン酸のモル比が0.05〜0.3で
ある酸成分と、多価アルコールとを縮重合させてなるポ
リエステルポリオールを含有したものを用いる方法(以
下、製法IIという)がある。
分とポリオール成分とを反応、発泡させる際に用いられ
るポリオール成分として、前記で詳述したポリエステル
ポリオールを含有したものが用いられうる。
テルポリオール以外のポリオールが用いられる。かかる
ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、メチルペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチ
ロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、
ジグリセリン、デキストロース、ソルビトールなどの少
なくとも1種の多価アルコールと、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、ダイマー酸な
どの少なくとも1種の二塩基酸とを縮重合させて得られ
たポリエステルポリオール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリオキシテトラメチレングリコールなどのポリエ
ーテルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポ
リカーボネートポリオールなどがあげられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
ステルポリオールの含有量は、該ポリオール成分の液状
性および粘度を好適に保ち、機械的強度に優れたポリウ
レタンフォームを製造する観点から、10〜80重量
%、好ましくは20〜70重量%、さらに好ましくは4
0〜60重量%であることが望ましい。
成分には、必要により、例えば、鎖延長剤、発泡剤、ウ
レタン化触媒、整泡剤、安定剤、顔料などを適宜、適量
で添加してもよい。
に2個以上の活性水素を有する化合物を用いることがで
きる。かかる鎖延長剤の代表例としては、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、メチルペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペン
タエリスリトール、ジグリセリン、デキストロース、ソ
ルビトールなどの多価アルコール、エチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族多価アミン、芳香
族多価アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジイソプロパノールアミンなどのアルカノールア
ミンなどがあげられる。
め、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオルメ
タン、トリクロロジフルオロエタンなどのフルオロカー
ボン類などがあげられ、これらの発泡剤は、単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
リエチルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモ
ルホリン、N−エチルモルホリン、N,N,N’,N’
−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、1,2−ジメ
チルイミダゾール、N,N’−ジエチルベンジルアミン
などの第3級アミン、酢酸錫(II)、オクタン酸錫(I
I) 、ラウリン酸錫(II) 、ジブチル錫ジラウレート、
ジブチル錫ジマレート、ジオクチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジクロリドなどの錫化合物などがあげられる。
これらのウレタン化触媒は、単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。
リシロキサン、ポリオキシアルキレンポリオール変性ジ
メチルポリシロキサン、アルキレングリコール変性ジメ
チルポリシロキサンなどのシリコーン系界面活性剤、脂
肪酸塩、硫酸エステル塩、燐酸エステル塩、スルホン酸
塩などの陰イオン系界面活性剤などがあげられる。
ドロキシトルエン、ペンタエリスリチル−テトラキス
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、イソオクチル−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネートなどのヒンダードフェノール系ラジカル捕捉剤、
亜燐酸、トリフェニルフォスファイト、トリエチルフォ
スファイト、トリフェニルフォスフィンなどの亜燐酸化
合物などの酸化防止剤;2−(5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−3−〔3
−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートとポ
リエチレングリコールとの縮合物などの紫外線吸収剤な
どがあげられる。
代表される無機顔料、アゾ化合物に代表される有機顔
料、炭素粉などがあげられるが、本発明はかかる例示の
みに限定されるものではない。
で液状であり、低圧でも射出が可能であるので、後述す
るポリイソシアネート成分と反応させることにより、何
ら問題なくポリウレタンフォームを成形させることがで
きる。
シアネート成分についてであるが、該ポリイソシアネー
ト成分の代表例としては、例えば、イソシアネートプレ
ポリマーなどがあげられる。
イソシアネートモノマーとポリオールとをポリイソシア
ネートモノマーの過剰の存在下で、必要により安定剤な
どの添加剤を常法により攪拌、反応させることによって
得られる。
としては、例えば、トリレンジイソシアネート、m−フ
ェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチル
−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’
−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、3,3−ジクロロ−4,4’−ビフェニレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネートな
どのポリイソシアネート化合物、それらの変性体、例え
ばカルボジイミド変性体などがあげられる。これらのポ
リイソシアネートモノマーは、単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。これらのなかでは、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート単独使用また
は該4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートとそ
のカルボジイミド変性体との併用は、本発明において特
に好ましい。
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、メチルペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ジグリセリン、デキストロース、ソル
ビトールなどの少なくとも1種の多価アルコールと、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、ダイマー酸などの少なくとも1種の二塩基酸とを縮
重合させて得られたポリエステルポリオール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコー
ルなどのポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトン
ポリオール、ポリカーボネートポリオールなどがあげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
る際には、必要により、各種添加剤を添加してもよい。
ステルポリオールを調製する際に必要により用いられた
添加剤をはじめ、前記イソシアネートプレポリマーが自
己重合するのを防止するために、塩化水素ガス、亜硫酸
ガスなどの酸性ガス、塩化アセチル、塩化ベンゾイル、
イソフタル酸クロリドなどの酸塩化物、燐酸、燐酸モノ
エチル、燐酸ジエチルなどの燐酸化合物などのイソシア
ネート自己重合防止剤を用いることができる。これらの
添加剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いること
ができる。
%は、粘度が高くなって低圧発泡機での成形が困難とな
らないようにするために、15%以上、好ましくは17
%以上であることが望ましく、また粘度が低くなって発
泡機の計量精度が低くなることを避けるために、25%
以下、好ましくは22%以下であることが望ましい。
℃以上において液状を呈し、低圧でも吐出可能であるの
で、例えば、40〜50℃の成形温度でも何ら問題なく
ポリウレタンフォームの製造に供することができるもの
である。
イソシアネート成分とを反応させるに際しては、両者の
割合は、イソシアネートインデックスが95〜105と
なるように調整することが好ましい。
イソシアネート成分とを成形機により、混合、攪拌し、
成形型に注入し、発泡させることにより、ポリウレタン
フォームを成形することができる。より具体的には、例
えば、前記ポリオール成分をタンクなどを用いて、通常
40℃程度に調温したのち、自動混合注入型発泡機、自
動混合射出型発泡機などの発泡機を用いてポリイソシア
ネート成分と反応させることにより、ポリウレタンフォ
ームを成形することができる。
ポリイソシアネート成分とを混合したのち、通常40〜
50℃程度に調温された発泡機によってウレタン靴底に
成形することができる。
製造にも採用することができるが、靴底の製造に用いた
場合には、得られるポリウレタンフォームは、単位体積
あたりの樹脂量が減るにもかかわらず、引張強度、引裂
強度などの機械的強度を充分に向上させることができ
る。
分とポリオール成分とからなるイソシアネートプレポリ
マーと、ポリオール成分とを反応、発泡させてポリウレ
タンフォームを製造する際に、前記イソシアネートプレ
ポリマーに用いられるポリオール成分が、(a)テレフ
タル酸と(b)アジピン酸とを含有し、テレフタル酸/
アジピン酸のモル比の値が0.05〜0.3である酸成
分と、多価アルコールとを縮重合させて得られたポリエ
ステルポリオールを含有したものが用いられる。
料であるポリイソシアネート成分としては、例えば、前
記製法Iで用いられるポリイソシアネートモノマーなど
があげられる。
としては、前記製法Iで用いられるポリイソシアネート
モノマーの具体例と同じものが例示される。なお、これ
らの例示したもののなかでは、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート単独使用または該4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートとそのカルボジイミド変
性体との併用は、本発明において特に好ましい。
料であるポリオール成分としては、前記で詳述したポリ
エステルポリオールを含有したものが用いられる。
オールが用いられていることにより、得られるイソシア
ネートプレポリマーの粘度を好適に保持することができ
るので、優れた機械的強度を得られるポリウレタンフォ
ームに付与することができる。
テルポリオール以外のポリオールが用いられる。かかる
ポリオールとしては、例えば、製法Iで用いられるもの
と同じものが例示される。
ステルポリオールの含有量は、23〜58重量%、好ま
しくは31〜52重量%であることが望ましい。
成分との割合は、NCO基/OH基の当量比が、通常、
5〜30程度となるように調整することが望ましい。
する際には、例えば、自己重合防止剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤などの添加剤を必要により添加してもよい。
においてイソシアネートプレポリマーを調製する際に添
加することができる自己重合防止剤と同じものが例示さ
れる。
は、前記製法Iに用いられるポリポリオール成分に添加
しうるものと同じものが例示される。
ール成分および必要により添加剤を常法により攪拌、反
応させることにより、イソシアネートプレポリマーが得
られる。
マーのNCO%は、粘度が高くなって低圧発泡機での成
形が困難とならないようにするために、12%以上、好
ましくは14%以上であることが望ましく、また粘度が
低くなって発泡機の計量精度が低くなることを避けるた
めに、25%以下、好ましくは22%以下であることが
望ましい。
℃以上において液状を呈し、低圧でも吐出可能であるの
で、例えば、40〜50℃の成形温度でも何ら問題なく
ポリウレタンフォームの製造に供することができるもの
である。
とポリオール成分とを反応、発泡させることにより、ポ
リウレタンフォームが得られる。
に用いられるポリオール成分としては、製法Iにおいて
ポリオール成分に用いられるポリエステルポリオール以
外のポリオールと同じものが例示される。
の反応に用いられるポリオール成分には、必要により、
鎖延長剤、発泡剤、ウレタン化触媒、安定剤、顔料など
を適宜、適量で添加してもよい。これらの成分として
は、前記製法Iに用いられるポリオール成分に添加しう
るものと同じものが例示される。
イソシアネート成分とを反応させるに際しては、両者の
割合は、イソシアネートインデックスが95〜105と
なるように調整することが好ましい。
リマー、ポリオール成分および必要により添加剤を成形
機により、混合、攪拌し、成形型に注入し、発泡させる
ことにより、ポリウレタンフォームを成形することがで
きる。より具体的には、例えば、前記ポリオール成分を
タンクなどを用いて、通常40℃程度に調温したのち、
自動混合注入型発泡機、自動混合射出型発泡機などの発
泡機を用いてイソシアネートプレポリマーと反応させる
ことにより、ポリウレタンフォームを成形することがで
きる。
レポリマーおよびポリオール成分を混合したのち、通常
40〜50℃程度に調温された発泡機によってウレタン
靴底に成形することができる。
製造にも採用することができるが、靴底の製造に用いた
場合には、得られるポリウレタンフォームは、単位体積
あたりの樹脂量が減るにもかかわらず、引張強度、引裂
強度などの機械的強度を充分に向上させることができ
る。
って得られるポリウレタンフォームの密度は、十分な機
械的強度が得られ、かつ低密度化が図られる意味から、
0.15〜1.0g/cm3 、好ましくは0.2〜0.
6g/cm3 である場合が実用的である。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。なお、以下において、「部」とあるの
は、いずれも「重量部」を意味する。
造) 4つ口フラスコ内に、アジピン酸100部、テレフタル
酸12.6部およびエチレングリコール51.1部を仕
込んだのち、攪拌棒、脱水管、窒素ガス導入管および温
度計を該フラスコに装着した。なお、テレフタル酸/ア
ジピン酸のモル比の値は0.11であった。
突沸に注意しながら発生する水を留去させ、220℃に
まで昇温した。
に減圧し、さらに水を留去させた。
なるまで反応を続けることにより、ポリエステルポリオ
ールAを得た。
として、酸価、水酸基価、粘度、凝固点および数平均分
子量を調べた。
IS K 0070 、粘度は JIS Z 8803 、凝固点は JIS K 006
5 に準拠して測定した。数平均分子量は水酸基価から算
出した。
ルAの酸価は0.86KOHmg/g、水酸基価は51.4KO
Hmg/g、60℃における粘度は1900cP、凝固点は
22℃、数平均分子量は2147であった。
造) 4つ口フラスコ内に、アジピン酸100部、テレフタル
酸12.6部および1,4−ブタンジオール75.2部
を仕込んだのち、攪拌棒、脱水管、窒素ガス導入管およ
び温度計を装着した。なお、テレフタル酸/アジピン酸
のモル比の値は、0.11であった。
突沸に注意しながら発生する水を留去させ、220℃に
まで昇温した。
に減圧し、さらに水を留去させた。
なるまで反応を続けることにより、ポリエステルポリオ
ールBを得た。
として、酸価、水酸基価、粘度、凝固点および数平均分
子量を製造例1と同様にして調べた。
ルBの酸価は0.93KOHmg/g、水酸基価は50.4KO
Hmg/g、60℃における粘度は2250cP、凝固点は
27℃、数平均分子量は2186であった。
ポリエステルポリオール(エチレンジエチレンアジペー
ト、数平均分子量1,300)60部、鎖延長剤として
エチレングリコール11部、発泡剤として水1.05
部、触媒としてトリエチレンジアミン0.8部およびシ
リコーン系整泡剤1部を混合し、60℃に調温し、攪拌
してポリオール溶液1を得た。
酸価、水酸基価および粘度を調製例1と同様にして調
べ、また水分量をJIS K 0068にしたがって調べた。
価は0.21KOHmg/g、水酸基価は237.5KOHmg/
g、水分量は0.91重量%、40℃における粘度は1
480cPであった。
部)、ポリエステルポリオール(エチレン−1,4−ブ
タンジオールアジペート、数平均分子量1,300)6
0部、鎖延長剤としてエチレングリコール11部、発泡
剤として水1.05部、触媒としてトリエチレンジアミ
ン0.8部およびシリコーン系整泡剤1部を混合し、6
0℃に調温し、攪拌してポリオール溶液2を得た。
1と同様にして調べたところ、酸価は0.35KOHmg/
g、水酸基価は238.4KOHmg/g、水分量は0.92
重量%、40℃における粘度は1520cPであった。
部)、ポリエステルポリオール(エチレン−1,4−ブ
タンジオールアジペート、数平均分子量1,300)4
0部、鎖延長剤としてエチレングリコール11部、発泡
剤として水1.05部、触媒としてトリエチレンジアミ
ン0.8部およびシリコーン系整泡剤1部を混合し、6
0℃に調温し、攪拌してポリオール溶液3を得た。
1KOHmg/g、水酸基価は232.1KOHmg/g、水分量は
0.91重量%、40℃における粘度は18870cP
で合った。
部)、ポリエステルポリオール(エチレン−1,4−ブ
タンジオールアジペート、数平均分子量1,300)6
0部、鎖延長剤としてエチレングリコール11部、発泡
剤として水1.05部、触媒としてトリエチレンジアミ
ン0.8部およびシリコーン系整泡剤1部を仕込み、6
0℃に調温し、攪拌してポリオール溶液4を得た。
8KOHmg/g、水酸基価は238.3KOHmg/g、水分量は
0.91重量%、40℃における粘度は1560cPで
あった。
オールアジペート、数平均分子量2,200)40部、
ポリエステルポリオール(エチレン−1,4−ブタンジ
オールアジペート、数平均分子量1,300)60部、
鎖延長剤としてエチレングリコール11部、発泡剤とし
て水1.05部、触媒としてトリエチレンジアミン0.
8部およびシリコーン系整泡剤1部を仕込み、60℃に
調温し、攪拌し、ポリオール溶液5を得た。
1KOHmg/g、水酸基価は232.0KOHmg/g、水分量は
0.91重量%、40℃における粘度は1210cPで
あった。
シアネートプレポリマー(花王(株)製、商品名:B−
2009、NCO%:18.5%)とを自動混合型射出
発泡機(ポリウレタンエンジニアリング社製、形式MU
−203S、型番6−018)に仕込み、以下の成形条
件にて発泡させ、10mm×100mm×30mmのポ
リウレタンフォームシートを作製した。なお、各実施例
で使用したポリオール溶液を表1に示す。
硬度、引張強度(抗張力)、引裂強度、破断伸度)を以
下の方法にしたがって測定した。その結果を表1に示
す。
して測定 引張強度:JIS 1号ダンベルを用いてJIS K
6301に準拠して測定 引裂強度:JIS K 7311に準拠して測定 破断伸度:JIS 1号ダンベルを用いて JIS K 6301 に準
拠して測定
トプレポリマーとして、製造例5で得られたポリオール
溶液5と、イソシアネートプレポリマー(花王(株)
製、B−2009;NCO%:18.5%)とを用いた
ほかは、実施例1と同様にしてポリウレタンフォームシ
ートを作製した。
性を実施例1と同様にして調べた。その結果を表1に示
す。
得られたポリウレタンフォームシートは、比較例1と対
比して、成形体密度が同程度でありながら、引張強度お
よび引裂強度に顕著に優れていることがわかる。
造) 4つ口フラスコ内に、アジピン酸100部、テレフタル
酸2.27部およびエチレングリコール46.9部を仕
込んだのち、攪拌棒、脱水管、窒素ガス導入管および温
度計を装着した。なお、テレフタル酸/アジピン酸のモ
ル比の値は0.02であった。
突沸に注意しながら発生する水を留去させ、220℃に
まで昇温した。
に減圧し、さらに水を留去させた。
なるまで反応を続けることにより、白色固体のポリエス
テルポリオールCを得た。
として、酸価、水酸基価、粘度、凝固点および数平均分
子量を製造例1と同様にして調べた。
ルCの酸価は0.35KOHmg/g 、水酸基価は50.4KO
Hmg/g 、60℃における粘度は1400cP、凝固点は
48℃、数平均分子量は2211であった。
造) 4つ口フラスコ内に、アジピン酸100部、テレフタル
酸45.8部、エチレングリコール64.6部を仕込ん
だのち、攪拌棒、脱水管、窒素ガス導入管および温度計
を装着した。なお、テレフタル酸/アジピン酸のモル比
の値は0.40であった。
突沸に注意しながら発生する水を留去させ、220℃に
まで昇温した。
に減圧し、さらに水を留去させた。
なるまで反応を続けることにより、透明固体のポリエス
テルポリオールDを得た。
として、酸価、水酸基価、粘度、凝固点および数平均分
子量を製造例1と同様にして調べた。
ルDの酸価は0.74KOHmg/g 、水酸基価は50.3KO
Hmg/g 、凝固点は62℃、数平均分子量は2119であ
った。
製造) 4つ口フラスコ内に、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート100部を仕込み、60℃に調温し、攪拌
棒、脱水管、窒素ガス導入管および温度計を装着した。
しながら、窒素気流中で調製例1で得られたポリエステ
ルポリオールA(72.5部)を40℃で徐々に滴下
し、槽内の温度を50〜70℃に保持して2時間反応さ
せた。
性MDI(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネ
ートMX)11部を添加し、さらに1時間熟成させてイ
ソシアネートプレポリマー(NCO%:18.5%、6
0℃における粘度:225cP)を得た。
製造) 4つ口フラスコ内に、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート100部を仕込み、60℃に調温し、攪拌
棒、脱水管、窒素ガス導入管および温度計を装着した。
しながら、窒素気流中で調製例2で得られたポリエステ
ルポリオールB(72.5部)を40℃で徐々に滴下
し、槽内の温度を50〜70℃に保持して2時間反応さ
せた。
性MDI(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネ
ートMX)11部を添加し、さらに1時間熟成させてイ
ソシアネートプレポリマー(NCO%:18.5%、6
0℃における粘度:335cP)を得た。
製造) 調製例3で得られたポリエステルポリオールCは、その
凝固点が高く、40℃で滴下させることができないた
め、調製例1〜2で得られたポリエステルポリオールB
〜Cと同様に取り扱うことができなかった。
テルポリオールを用いてプレポリマーを製造することが
容易ではなかった。
製造) 調製例4で得られたポリエステルポリオールDを用いて
製造例6〜7と同様にイソシアネートプレポリマーを製
造しようと試みたが、かかるポリエステルポリオールD
は凝固点および粘度が高いため、40℃では勿論のこ
と、90℃に調温し、徐々に滴下させようと試みたが、
仕込み配管に詰まりが生じてしまい、目的のイソシアネ
ートプレポリマーを得ることができなかった。
をさらに高め、滴下することができる状態で反応を行な
ったところ、プレポリマー化反応による発熱が加わって
反応が暴走し、ゲル化に至った。
リコール、ジエチレングリコールおよびアジピン酸、数
平均分子量2,200)100部、エチレングリコール
11部、水1.05部、トリエチレンジアミン0.8部
およびシリコーン整泡剤1部を添加し、混合してポリオ
ール成分を得た。
例6〜7で得られたイソシアネートプレポリマーまたは
イソシアネートプレポリマー(花王(株)製、商品名:
B−2009、NCO%:18.5%)とを用い、実施
例1と同様にしてポリウレタンフォームシートを作製し
た。
性を実施例1と同様にして調べた。その結果を表2に示
す。
コール、1,4−ブチレングリコール、アジピン酸、数
平均分子量2,200)60部およびポリエステルポリ
オール(原料モノマー:エチレングリコール、1,4−
ブチレングリコールおよびアジピン酸、数平均分子量
1,300)40部、エチレングリコール11部、水
1.65部、トリエチレンジアミン0.8部およびシリ
コーン整泡剤1部を添加し、混合してフォーム形成用の
ポリオール成分を得た。
例6〜7で得られたイソシアネートプレポリマーまたは
イソシアネートプレポリマー(花王(株)製、商品名:
B−2009、NCO%:18.5%)とを用い、実施
例1と同様にしてポリウレタンフォームシートを作製し
た。
性を実施例1と同様にして調べた。その結果を表2に示
す。
得られたポリウレタンフォームシートは、比較例2〜3
と対比して、成形体密度が同程度でありながら、引張強
度および引裂強度に顕著に優れていることがわかる。
レタン靴底のようなポリウレタンフォームの成形におい
て、低密度であっても、外観、風合などを損なうことな
く、引張強度、引裂強度などの物性が著しく改善された
ポリウレタンフォームを製造することができるという効
果が奏される。
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)テレフタル酸と(b)アジピン酸
とを含有し、テレフタル酸/アジピン酸のモル比が0.
05〜0.3である酸成分と、多価アルコールとを縮重
合させてなるポリエステルポリオール。 - 【請求項2】 数平均分子量500〜3000を有する
請求項1記載のポリエステルポリオール。 - 【請求項3】 多価アルコールがエチレングリコールお
よび/または1,4−ブタンジオールである請求項1ま
たは2記載のポリエステルポリオール。 - 【請求項4】 ポリイソシアネート成分とポリオール成
分とを反応、発泡させてポリウレタンフォームを製造す
る方法において、前記ポリオール成分が、(a)テレフ
タル酸と(b)アジピン酸とを含有し、テレフタル酸/
アジピン酸のモル比が0.05〜0.3である酸成分
と、多価アルコールとを縮重合させてなるポリエステル
ポリオールを含有したものであることを特徴とするポリ
ウレタンフォームの製造方法。 - 【請求項5】 ポリオール成分中における前記ポリエス
テルポリオールの含有量が10〜80重量%である請求
項4記載のポリウレタンフォームの製造方法。 - 【請求項6】 ポリイソシアネート成分とポリオール成
分とから調製されるイソシアネートプレポリマーと、ポ
リオール成分とを反応、発泡させてポリウレタンフォー
ムを製造する方法において、前記イソシアネートプレポ
リマーに用いられるポリオール成分が、(a)テレフタ
ル酸と(b)アジピン酸とを含有し、テレフタル酸/ア
ジピン酸のモル比が0.05〜0.3である酸成分と、
多価アルコールとを縮重合させてなるポリエステルポリ
オールを含有したものであることを特徴とするポリウレ
タンフォームの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999067313A1 (en) * | 1998-06-22 | 1999-12-29 | Kao Corporation | Process for producing polyurethane foam |
JP2006182874A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Kao Corp | ポリウレタンフォームの製造法 |
CN112608455A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-04-06 | 合肥安利聚氨酯新材料有限公司 | 一种聚氨酯合成用芳香族-脂肪族共聚酯多元醇合成方法 |
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1997
- 1997-03-10 JP JP09074452A patent/JP3100349B2/ja not_active Expired - Lifetime
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