JPH09301164A - 振動抑制装置 - Google Patents
振動抑制装置Info
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- JPH09301164A JPH09301164A JP11654696A JP11654696A JPH09301164A JP H09301164 A JPH09301164 A JP H09301164A JP 11654696 A JP11654696 A JP 11654696A JP 11654696 A JP11654696 A JP 11654696A JP H09301164 A JPH09301164 A JP H09301164A
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Abstract
どの条件に左右されることなく適切に振動を抑制して車
両の乗り心地を向上させる。 【解決手段】 振動抑制装置は、その制御ゲインKAが大
きいほど、ダンパに対し、高いダンパ定数を呈するよ
う、指令を発生する。そしてゲイン調整処理では、S1
00にて、ダンパ定数がP4になるまで待機し、P4になる
とS110に進んで時間PT4を積算する。続いてS12
0では時間PT4が0.2secより長いか否かを判定し、長け
れば制御ゲインKAを 0.9倍する(S130)。続くS1
40ではダンパ定数がP4か否かを判定し、P4でなければ
S150に進み、時間PT4をリセットしS100に戻
る。一方、P4のままであれば、S110に戻り、時間P
T4を更に積算する。このようにして算出されるP4の継続
時間PT4が、0.2sec以下に保たれるので、ダンパ定数が
きめ細かく設定され、適切に振動を抑制できる。
Description
車体の台車に対する左右方向の変位、ヨーイングといっ
た横方向の挙動を抑制し、乗り心地を向上させるための
振動抑制装置に関する。
支持されており、この両者間には、空気ばね(若しくは
コイルばね)が介装され、車体が台車から受ける衝撃を
吸収していた。すなわち、路線の不整による振動や、曲
線区間を走行する際に受ける遠心力による外周方向への
移動を、空気ばねによって防いでいる。こうすることに
より衝撃は吸収され、乗り心地は向上するが、空気ばね
自体の振動が発生して車体が振動し、乗客に不快感を与
えてしまう。この空気ばねの横方向振動を減衰させるの
が左右動ダンパである。
シリンダ内にてピストンを摺動可能に配置したもので、
オイルがシリンダに設けられた流路を介してシリンダ内
を移動することにより、シリンダに対するピストンの移
動速度に略比例した減衰力を発生させるものである。こ
の比例定数は、減衰係数あるいはダンパ定数と呼ばれ
る。
(いわゆるセミアクティブダンパ)を用いて、更に車両
の乗り心地を向上させることが試みられている。この一
例の概要を図11に示す。図11は、車体の左右の挙動
に基づき、セミアクティブダンパ(以下、左右動ダンパ
ともいう)のダンパ定数を変化させる制御系を表すブロ
ック図である。左右動ダンパは、台車と車体との間に介
装され、左右動ダンパの備えるシリンダ内に充満された
流体の流動抵抗を利用して、台車の車両に対する横方向
振動を減衰させる。この流動抵抗を変化させるのがダン
パ定数変更手段で、これはシリンダと連通する油圧回路
と、この油圧回路の所定箇所を外部信号に応じて閉塞す
る複数の電磁弁とを主として構成されている。これら電
磁弁を適宜開閉させることにより、油圧回路の流路抵抗
を変更する訳である。どの電磁弁を開閉させるか、すな
わちダンパ定数を如何程にするかを決定するのがダンパ
定数設定部である。目標となるダンパ定数は、ピストン
のシリンダに対する速度(以下、ピストン速度ともい
う)と、目標減衰力とに基づいて設定される。ピストン
速度は、速度検出手段によって検出され、目標減衰力
は、加速度検出手段によって検出された車体の横方向加
速度に基づいて制御手段が発生させる。
のときに車体に掛かっている横方向加速度に基づき適切
な減衰力を発生することができ、ひいては横方向振動の
抑制が期待できる。
ィブダンパを用いる際には、様々に変化する走行線区の
状態にどのように対応するかが課題となる。すなわち、
ダンパ定数を例えば4段階に変更可能にしておいても、
車体の横方向の速度が大きくなる走行線区を基準にして
制御系を設計すると、横方向の速度の小さな線区では常
に最低のダンパ定数になってしまう。逆に横方向の速度
の小さな線区にて4段階のダンパ定数を有効に選択する
ように設計すると、横速度が大きくなる線区では、最大
のダンパ定数しか選ばない。
ルを通過する際、天候、乗客数、乗客が着席した位置に
よっても車体の挙動が変化し、適切に振動が抑制できな
い場合がある。本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、左右動ダンパを用いて鉄道車両の横方向の振動抑制
を行なう装置において、走行線区、天候等の条件に左右
されることなく適切に振動を抑制して乗り心地を向上さ
せることを目的としている。
めになされた本発明の請求項1に記載の振動抑制装置
は、車輪を軸支する台車と、該台車に支持される車体
と、シリンダ内にピストンを摺動可能に配置し且つ該ピ
ストン及び該シリンダの内の一方を上記台車に、他方を
上記車体に支持され、該ピストンによって上記シリンダ
内を分割してなる2室に充満された流体を上記2室を連
通する流路を介してやりとりすることにより上記車体の
上記台車に対する左右振動を減衰させる左右動ダンパと
を有する車両に用いられ、上記2室を連通する上記流路
の流路抵抗を変化させることにより上記左右動ダンパの
ダンパ定数を変化させるダンパ定数変更手段と、上記左
右動ダンパのシリンダに対するピストンの速度を検出す
る速度検出手段と、上記車体の左右方向の加速度を検出
する加速度検出手段と、上記車体の左右方向の挙動に基
づき、制御ゲインを設定するゲイン設定手段と、該ゲイ
ン設定手段により設定された制御ゲインが大きいほど、
また上記加速度検出手段により検出された左右方向の加
速度が大きいほど、大きな減衰力を上記左右動ダンパに
発生させる制御信号を出力する制御手段と、少なくとも
上記制御手段の出力した制御信号、及び上記速度検出手
段の検出結果に基づいて、上記左右動ダンパの発生すべ
きダンパ定数を求め、該ダンパ定数に基づいて上記ダン
パ定数変更手段に対して指令信号を発生するダンパ定数
設定手段と、を備えたことを特徴とする。
例示するように、請求項1に記載の振動抑制装置におい
て、上記ゲイン設定手段が、上記左右動ダンパのダンパ
定数が最大となっている継続時間を算出する継続時間算
出手段と、上記継続時間が、予め設定された所定時間よ
りも長いときには、上記制御ゲインを小さくするゲイン
調整手段と、を備えたことを特徴とする。
1に記載の振動抑制装置において、上記ゲイン設定手段
が、上記左右動ダンパのダンパ定数が最小となっている
継続時間を算出する最小時間算出手段と、上記継続時間
が、予め設定された所定時間よりも長いときには、上記
制御ゲインを大きくするゲイン上昇手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
ように、請求項1に記載の振動抑制装置において、上記
ゲイン設定手段が、上記左右動ダンパのピストンの中立
位置からの変位を求める変位検出手段と、上記左右動ダ
ンパのピストンの移動方向を求める移動方向判定手段
と、上記変位検出手段の検出した上記変位の方向と上記
移動方向判定手段の検出した上記移動方向とが、同じで
ある場合に上記制御ゲインを大きくし、異なる場合に上
記制御ゲインを小さくするゲイン修正手段と、を備えた
ことを特徴とする。
示するように、車輪を軸支する2台の台車と、該台車に
前後2ヶ所を支持される車体と、を有する車両の各台車
に対応して、シリンダ内にピストンを摺動可能に配置し
且つ該ピストン及び該シリンダの内の一方を当該台車
に、他方を上記車体に支持され、該ピストンによって上
記シリンダ内を分割してなる2室に充満された流体を上
記2室を連通する流路を介してやりとりすることにより
上記車体の上記台車に対する左右振動を減衰させる左右
動ダンパを各1体設け、更に、該左右動ダンパ毎に請求
項1に記載の振動抑制装置を設け、しかも進行方向に対
して後方の台車の左右動ダンパに対応する上記ゲイン設
定手段は、上記制御ゲインとして、他方の台車の左右動
ダンパに対応する上記ゲイン設定手段により設定された
上記制御ゲイン、よりも小さな値を設定することを特徴
とする。
る台車と、該台車に支持される車体と、を備え且つ、該
車体の前記台車による支持位置の前後に各一体、シリン
ダ内にピストンを摺動可能に配置し且つ該ピストン及び
該シリンダの内の一方を前記台車に、他方を上記車体に
支持され、該ピストンによって上記シリンダ内を分割し
てなる2室に充満された流体を上記2室を連通する流路
を介してやりとりすることにより上記車体の上記台車に
対する左右振動を減衰させる左右動ダンパ、を備えた車
両の、該左右動ダンパ毎に、請求項1に記載の振動抑制
装置を設け、しかも進行方向に対して後方の左右動ダン
パに対応する上記ゲイン設定手段は、上記制御ゲインと
して、他方の左右動ダンパに対応する上記ゲイン設定手
段により設定された上記制御ゲイン、よりも小さな値を
設定することを特徴とする。
は、車体が台車に支持された鉄道車両に用いられるもの
で、車体と台車との間に介装されて両者の左右方向の相
対振動を減衰させるダンパの、減衰係数(いわゆるダン
パ定数)を制御することにより、車体の左右方向の挙動
(台車に対する左右のずれ、ヨーイング等)を抑制する
ものである。その基本構成は、[従来の技術]の欄に記
載したものと変わらない。
有効にダンパ定数を設定することができない。例えばダ
ンパ定数を4段階に変更可能にしておいても、走行線区
の状態等により、専ら激しい振動を引き起こすような外
力が加わり、最大のダンパ定数しか選ばない、という場
合がある。これでは、この激しい振動が一時的におさま
って発生する比較的ゆるやかな振動に対し、適切なダン
パ定数にならない場合がある。また乗客に不快感を与え
るような、ゆったりとした振動が発生しても、ダンパ定
数が大きすぎるために、車体が台車とほぼ一体となって
揺れてしまうということも起こりうる。
いては、ゲイン設定手段を設けており、このゲイン設定
手段が、車体の左右方向の挙動に基づき、制御ゲインを
設定する。車体の左右方向の挙動とは、車体の左右方向
の加速度でも良いし、また挙動の結果、生じる左右動ダ
ンパのピストン速度でも良い。車体の横方向加速度なら
ば加速度検出手段の検出結果を用いればよく、また、左
右動ダンパのピストン速度ならば、速度検出手段の検出
結果を用いればよい。
制御ゲインを設定するので、走行線区の違い等によって
生じる横方向の挙動の変化を、ダンパ定数の変化に反映
させることができ、ひいては良好な乗り心地を得ること
ができる。請求項2に記載の発明においては、ゲイン設
定手段が、継続時間算出手段と、ゲイン調整手段とを備
えている。継続時間算出手段は、最大のダンパ定数が継
続して選択される時間を算出するもので、ゲイン調整手
段は、その算出結果が、予め設定された所定時間よりも
長いときには、制御ゲインを小さくするものである。
れば、制御ゲインが大きくなり過ぎ、最大のダンパ定数
ばかり選ばれる、という事態が避けられ、走行線区、天
候、乗客数等の影響を受けず、適切に振動抑制を行なう
ことができる。このように請求項2の振動抑制装置で
は、ゲイン設定手段において制御ゲインを下げる処理を
行なうようにしたのに対し、請求項3に記載の発明にお
いては、逆に制御ゲインを上げる手段として、最小時間
算出手段と、ゲイン上昇手段とを備えている。最小時間
算出手段は、ダンパ定数が最小になっている継続時間を
算出するものであり、その算出結果が、予め設定された
所定時間よりも長いときには、ゲイン上昇手段が制御ゲ
インを大きくする。
と、最小のダンパ定数が選ばれるケースが大きくなる。
この状態では、突発的に起こる車体の激しい振動を効果
的に減衰させることができない。上記のように、最小時
間算出手段による算出結果に基づき、継続時間が所定時
間よりも長いときには、ゲイン上昇手段がゲインを上げ
ることにより、他のダンパ定数も選ばれるようになる。
れば、制御ゲインが小さくなり過ぎるのを防止でき、走
行線区、天候、乗客数等の影響を受けず、適切に振動抑
制を行なうことができる。また、請求項4に記載の発明
においては、請求項3の発明では最小のダンパ定数の継
続時間に基づいて行なった制御ゲインの調整を、ピスト
ンの挙動に基づいて行なう。このためにゲイン設定手段
は、変位検出手段と、移動方向判定手段と、ゲイン修正
手段とを備えている。
ストンの中立位置からの変位を求め、移動方向判定手段
は、ピストンの移動方向を求める。そしてゲイン修正手
段が、変位検出手段のピストン変位の方向と移動方向判
定手段の検出したピストンの移動方向とが、同じである
場合に制御ゲインを大きくし、異なる場合に上記制御ゲ
インを小さくする。
位置から左方向にずれている場合には、ピストンが左に
移動しているときに制御ゲインが大きく、右に移動して
いるときに制御ゲインが小さくなる。つまり、中立から
のずれが大きくなるときにはダンパ定数が大きくなり、
中立位置へ戻ろうとするときにはダンパ定数が小さくな
る。これにより、ピストンは右方向に移動されて中立位
置に戻る。ひいては車体と台車との相対位置も、ピスト
ンが中立位置にあるときに対応する所定位置に維持され
る。
ば、車体変位補正用のアクチュエータを用いることな
く、車体を上記所定位置に保つことができる。請求項5
に記載の本発明においては、2台の台車が車体をその前
後位置にて支持し、その各台車に夫々左右動ダンパが設
けられている。この各左右動ダンパに請求項1に記載の
振動抑制装置を設けている。そしてゲイン設定手段によ
って、車両の進行方向に対して後方の台車のダンパに対
応する制御ゲインの方が、前方の台車のダンパに対応す
る制御ゲインよりも小さく設定される。
配設された左右動ダンパのダンパ定数の方が後方のもの
よりも大きくされることが多くなり、この結果、車体は
台車に対して自己操舵性を発揮することとなる。しか
も、制御ゲインには車両の進行方向が反映されるため、
車両が前後どちらに進行しても同様の状態を維持する。
よれば、車体は台車に対して自己操舵性を有することに
なり、車体が台車に対してヨーイングを起こしても特別
な制御入力をしたり補償動作を行なったりすることな
く、正常な姿勢に戻すことができる。また、車両の進行
方向に関わらず、この効果を奏することができる。
が車体を支持する位置の前後に各1体、計2体左右動ダ
ンパが設けられている。そしてゲイン設定手段によっ
て、車両の進行方向に対して後方のダンパに対応する制
御ゲインの方が、前方のダンパに対応する制御ゲインよ
りも小さく設定される。これは、ダンパが、台車の前方
にずらされたのと同じ様な効果を奏する。また、制御ゲ
インには車両の進行方向が反映されるため、車両が前後
どちらに進行しても同様の状態を維持する。
よれば、台車は自己操舵性を有することになり、台車が
車体に対してヨーイングを起こしても特別な制御入力を
したり補償動作を行なったりすることなく、正常な姿勢
に戻る。また、車両の進行方向に関わらず、この効果を
奏することができる。
抑制装置は、次のような共通の特徴を有している。例え
ば、車体を台車に対して能動的に移動させるアクチュエ
ータを設け、これを制御対象にした場合に、ノイズ等の
予期せぬ外乱によって制御不能に陥ると、安定した走行
が得られない場合がある。この点、請求項1から請求項
5に記載の振動抑制装置が夫々備える制御手段は、いず
れも、制御対象がダンパ定数変更手段であるために、制
御手段が誤動作を起こしても、左右動ダンパのダンパ定
数が不適切な値になるのみであり、振動抑制の性能が劣
化するだけで済む。
と共に説明する。 (第1実施例)まず、図4は本発明の振動抑制装置が適
用される車両2を示す概略図であり、図4(a)が側面
図、図4(b)が図4(a)の下平面図である。
車体4の前後を支持する台車6a,6bと、各台車6
a,6bに懸架された車輪10a,10b,10c,1
0dとを主に構成されている。車体4と台車6a,6b
とは、台車6a,6bの略中央位置12a,12bにて
前後左右方向には所定量、相対移動可能に支持されてお
り、また同じく中央位置12a,12bにて矢印B方向
(図4(b)参照)に互いに回動可能にされている。
12a,12bの前後には、左右動ダンパ14a,14
b,14c,14dが配置されている。これら左右動ダ
ンパ(以下、単にダンパともいう)14a〜14dは、
シリンダ内にて摺動可能に配置されたピストンにてシリ
ンダ内を2室に分割し、その2室に充満されたオイル
を、ピストンに設けられた流路を介してやりとりするこ
とにより、ピストンのシリンダに対する振動を減衰させ
るもので、ピストンの摺動方向を車体の左右方向に平行
にしてシリンダは車体4側に、ピストンはロッドを介し
て台車6a,6bに夫々固定されている。すなわち、ダ
ンパ14a〜14dは、車体4と台車6a,6bとの左
右方向の相対振動を減衰させるものである。
上記2室を連絡する油圧回路が外部に設けられており、
この油圧回路の有する複数のソレノイドバルブ(後述)
をON/OFFすることにより、減衰性能を変化可能に
されている。振動抑制装置16a〜16dは、上記ソレ
ノイドバルブに指令信号を発するもので、ダンパ14a
〜14d毎に設けられている。つまり、振動抑制装置1
6a〜16dからの指令信号に基づいた減衰性能を、ダ
ンパ14a〜14dは発揮することになる。なお、図4
(a)において振動抑制装置16a〜16dは、対応す
る左右動ダンパ14a〜14dの上方に配置されている
が、これは図示の便宜上、この位置に示したものであ
り、実際には車体4の端部に集中配置されている。
4bの間及び左右動ダンパ14a,14bの間に対応す
る箇所には、夫々の位置における車体4の左右方向の加
速度を検知するGセンサ18a及びGセンサ18bが設
けられている。次に、振動抑制装置16a〜16dの構
成について、図5を用いて説明する。なお、4体の振動
抑制装置16a〜16dは、互いに同じ構成からなり、
同じ作用をするため、振動抑制装置16aにて代表させ
て説明する。
ック線図にて表したものである。すなわち、振動抑制装
置16aは、Gセンサ18aから出力された加速度信号
を増幅して所定の電圧値として出力するGアンプ20
と、Gアンプ20の出力した電圧値(アナログ信号)を
デジタル信号に変換するA/D変換器22と、A/D変
換器22の出力したデジタル信号の高周波成分をカット
する波形フィルタ処理部24と、波形フィルタ処理部2
4が出力した信号に重力加速度gを乗して実加速度にす
る補正部26と、この実加速度を積分して車体4の左右
方向の速度を算出する積分部28と、積分部28により
算出された速度に所定の制御ゲインKA(負符号付き)
を乗して制御入力信号uを発生させる制御部30と、制
御部30にて用いられる制御ゲインKAを設定するゲイ
ン設定部32と、ダンパ14aのシリンダに対するピス
トンの速度Vbtfに対応する信号を発生させる速度検
出部34と、制御入力信号uとピストン速度Vbtfと
からダンパ14aの発生すべきダンパ定数を設定するダ
ンパ定数設定部36と、ダンパ14aをアンロードにす
べきかオンロードにすべきかを制御入力信号u及びピス
トン速度vから判定するアンロード・オンロード判定部
38と、ダンパ定数設定部36及びアンロード・オンロ
ード判定部38からの信号入力に基づいて、ダンパ14
aに設けられた油圧回路(図示せず)の有する複数のソ
レノイドバルブ40を駆動するソレノイドドライバ42
と、から構成されている。
各構成の行なう処理はソフトウェアにて実現されてい
る。すなわち、2点鎖線にて囲まれた部分は、ハードウ
ェア的には、CPU、RAM、ROM、水晶発振子、及
びこれらを連絡するバスライン(何れも図示せず)とか
らなる周知のコンピュータシステムとして構成されてい
る。そして、上記作用を実現する処理がプログラムとし
てROM内に予め格納されており、CPUが、このプロ
グラムに従って、演算処理を行なったり、Gセンサ18
aからの出力信号をRAMに格納したりすることによ
り、ソレノイドドライバ42に出力する指令信号を発生
させる。
る各部の内、特に重要な構成について補足説明を行な
う。まず、制御部30は、上記したように積分部28に
より算出された速度に、所定の制御ゲインKAを乗した
結果を制御入力信号uとして発生させるものである。制
御入力信号uは、ダンパ14aが発生すべき減衰力の目
標値に相当するもので、制御部30において制御ゲイン
KAに負符号を付けた上で、車体4の横方向速度vに乗
されるので、制御入力信号uは横方向速度vと逆方向を
向いた力を表す信号となる。つまり、振動抑制装置16
aは所謂スカイフック制御を行なうようにされている。
なお、この制御部30に、波形フィルタ処理部24、補
正部26、及び積分部28を加えたものが本発明の制御
手段に相当する。
御入力信号uの方向とダンパ14aのピストン速度Vb
tfの方向とから、ダンパ14aに減衰力を発生させる
か否かを判断する部分である。制御部30は、車体4の
横方向速度に抗する方向の減衰力をダンパ14aに発生
させる指令を出すものであるが、ダンパ14aはその性
質上、ピストンの移動方向と同じ方向には減衰力を発生
できない。このため、制御入力信号uの方向(符号)と
ピストン速度Vbtfの方向(符号)が等しい場合に
は、ダンパ14aに減衰力を発生させない(アンロー
ド)ようにソレノイドドライバ42に指令信号を発生す
る。一方、符号が異なる場合には、制御入力信号uに基
づき、ダンパ定数設定部36の発生するソレノイドバル
ブ40のON/OFFパターンに従って、減衰力を発生
する(オンロード)ようにする。なお、実際にはアンロ
ード状態においても、ダンパ14aはわずかな減衰力を
発生させる。
イバ42に対してどのソレノイドバルブ40をONし、
どのソレノイドバルブ40をOFFするかを、指令する
ものであるが、実際にダンパ定数設定部36からの指令
によりON/OFFされるのは、ダンパ14aの油圧回
路が有する複数のソレノイドバルブ40の内、2つのみ
である(以下、この2つのソレノイドバルブ40をSO
L1、SOL3という)。これらSOL1、SOL3を
ON/OFFすることにより、ダンパ14aは以下の
[表1]に示すような減衰係数、所謂ダンパ定数を発生
させる。
を乗したものが減衰力となるが、減衰力はピストン速度
Vbtfに比例せず、図6に示したような曲線となる。
図6は、ダンパ定数がP1〜P4である各場合において
ピストン速度Vbtfに応じて発揮される減衰力Fを一
点鎖線にて表し、更にこれら各1点鎖線を略中心として
全量域をダンパ定数P1〜P4に対応する4つの領域に
区分したものであり、バルブパターンMAPと呼ばれ
る。
されて上記コンピュータシステムのROM内に予め格納
されており、ダンパ定数設定部36は、バルブパターン
MAPを参照し、制御入力信号uとピストン速度Vbt
fとからダンパ定数を設定し、ソレノイドドライバ42
に対して信号を出力する。例えば、ダンパ定数設定部3
6が、減衰力として400kgfを発生させる旨の制御
入力信号uを制御部30から受け取り、またそのときの
ピストン速度Vbtfが10cm/secである旨の信
号を速度検出部34から受け取った場合には、ダンパ定
数をP2にするために、ソレノイドドライバ42に対し
てSOL1をOFF、SOL3をONするような指令を
出力する。
回路、速度検出部34、及びダンパ14aについて図7
を用いて説明する。図7は、これら三者が一体に構成さ
れたセミアクティブダンパ装置50の概略構成図であ
る。まず、ダンパ14aは上記したように、シリンダ5
2と、シリンダ52内にて摺動可能に配置されたピスト
ン54と、ピストン54に固定されたロッド56とを主
に構成され、ロッド56の末端56aは台車6aに固定
され、シリンダ52のヘッド52aは、車体4に固定さ
れている。そしてピストン54によって2室58,60
に分割されたシリンダ52内部にはオイルが充満されて
いる。また、この2室58,60(以下、58をロッド
側、60をヘッド側という)は、ピストンに設けられた
チェック弁62を介して連通されている。
ッド経路64と、ロッド側58に接続されたロッド経路
66と、ロッド経路66に接続され主オリフィス68を
介してヘッド経路64へとオイルを還流させる主流路7
0と、主流路70に並列に配置された支流路でありSO
L1及び第1オリフィス72を介してヘッド経路64へ
とオイルを還流させる第1支流路74と、同じく主流路
70に並列に配置された支流路でありSOL3及び第2
オリフィス76を介してヘッド経路64へとオイルを還
流させる第2支流路78とを備えている。また、ヘッド
経路64にはベースチェック弁79が介装されており、
オイルの逆流を防いでいる。なお、第2オリフィス76
の流路径は、第1オリフィス72の流路径よりも大きく
されている。
0、第1支流路74、第2支流路78の他にも、SOL
2を介してヘッド経路64へとオイルを還流させるアン
ロード用経路80や、無通電状態(フェイル時ともい
う)において三方弁SOL4及び第3オリフィス82を
介してヘッド経路64へとオイルを還流させるフェイル
用経路84を備えている。なお、三方弁SOL4は、オ
ンロード状態においてONされ、三方弁SOL4側にオ
イルが流れこまないようにされる。
3を共にOFFにしておくと、オイルはロッド経路66
から主流路70の主オリフィス68のみを通ってヘッド
経路64へと還流するため、流路抵抗が大きく、ダンパ
14aのダンパ定数も大きくなる。これがP4の状態で
ある。また、SOL1をON、SOL3をOFFにして
おくとオイルは、ロッド経路66から主流路70の主オ
リフィス68及び第1支流路74の第1オリフィス72
を通ってヘッド経路64へと還流するため、ダンパ定数
はP4よりもやや小さくなる。これがP3の状態であ
る。これとは逆に、SOL1をOFF、SOL3をON
にすると、オイルは、ロッド経路66から主流路70の
主オリフィス68及び第2支流路78の第2オリフィス
76を通ってヘッド経路64へと還流する。第2オリフ
ィス76の流路径は第1オリフィス72の流路径よりも
大きくされているため、ダンパ定数はP3よりもやや小
さくなる。これがP2の状態である。そして、SOL
1,SOL3を共にONにしておくと、オイルは、ロッ
ド経路66から主流路70の主オリフィス68、第1支
流路74の第1オリフィス72、及び第2支流路78の
第2オリフィス76の計3個のオリフィスを通ってヘッ
ド経路64へと還流するため、ダンパ定数はP2よりも
更に小さくなる。これがP1の状態である。なお、当該
第1実施例においては、これら4つのダンパ定数P1〜
P4の内、P4のみ、上記コンピュータシステムの有す
る水晶発振子の発生するクロックに基づいて、選択され
た期間が測定されているものとする。
ード・オンロード判定部38によって、アンロード状態
にすべきであるという信号が発せられたときに、SOL
2がONされることによりオイルが流れる経路である。
このアンロード用経路80にはオリフィスがないため、
流路抵抗は極めて小さく、SOL2がONされるとSO
L1、SOL3の状態に関わらず、ダンパ14aは極め
て小さなダンパ定数を呈する。一方、フェイル用経路8
4には、第3オリフィス82があるので、アンロード状
態におけるダンパ定数よりも大きくなる。これらアンロ
ード状態及びフェイル時における減衰力とピストン速度
Vbtfとの関係は、図6のバルブパターンMAPに併
記したようになる。
OL3がON/OFFされることにより、ダンパ14a
のダンパ定数を4段階に切り替える他、アンロード状
態、フェイル時におけるダンパ定数を図6に示した所定
値に保つようにしている。速度検出部34は、ロッド5
6の側面に、軸方向に等間隔にて埋めこまれた磁性体ビ
ット90と、磁性体ビット90に対向して配置された磁
気センサ92と、磁気センサ92からの電気信号を増幅
する増幅装置94とを備えている。
6)がシリンダ52に対して移動すると、磁気センサ9
2が磁性体ビット90をカウントし、所定サンプリング
時間内のカウント値からピストン速度Vbtfを出力す
るようにされている。なお、速度検出部34は、ピスト
ン速度Vbtfだけでなく、ピストン54の中立位置か
らの変位Ybtfも出力する。
いて説明する。既に説明したようにゲイン設定部32
は、制御部30にて用いられる制御ゲインKAを設定す
るものである。そして、当該第1実施例においては、本
図において1点鎖線の矢印にて示したように、ダンパ定
数設定部36によるダンパ定数の設定結果、より詳しく
は最大のダンパ定数P4が選択された継続時間に応じて
制御ゲインKAを設定する。このゲイン設定部32の処
理内容について図8を用いて説明する。
ゲイン調整処理を表すフローチャートである。まず、ス
テップ(以下、単にSと記す)100にて、その時点に
おいて設定されているダンパ定数がP4か否かを判定す
る。P4でなければ、P4になるまで待機し、P4でれ
ば、S110に進んでP4になった時間PT4を積算す
る。この時間PT4は、起動時においてはゼロであり、こ
の後、説明する処理の結果、継続的にダンパ定数がP4
になっている時間を積算していく。続いてS120では
時間PT4が所定時間(ここでは0.2sec)より長い
か否かを判定する。もし長ければ、S130に進み、制
御ゲインKAを小さく(ここではそれまでの値を0.9
倍した値に更新する)し、S140に移行する。長くな
ければS130を跳ばしてそのままS140に進む。
なくなったか否かを判定し、P1〜P3になっていれ
ば、S150に進んで、時間PT4をリセットし、S10
0に戻る。一方、P4のままであれば、S110に進
み、時間PT4を更に積算する。S110〜S140の処
理により、ダンパ定数が継続的にP4になっていた時間
PT4が求められ、この時間PT4が0.2secを越える
と、制御ゲインKAが下げられ、以降、ダンパ定数が下
がるまで、制御ゲインKAは下げられる。つまり、当該
処理は、本発明の継続時間算出手段とゲイン調整手段と
を兼ねた処理を行なう。
30からの制御入力信号uが大きいほど大きくなり易
く、制御入力信号uは制御ゲインKAが大きいほど、ま
た車体4の横方向速度が大きくなるほど大きくなる。図
7に示したセミアクティブダンパ装置50は、P1〜P
4の4つのダンパ定数を、ダンパ定数設定部36からの
指令によって発揮できるが、車体4の横方向速度が大き
すぎる場合にはP4しか選ばれないという事態が起こ
る。こうした事態においてはPT4が大きくなり、S13
0にて制御ゲインKAの値が小さくされ、P4以外のダ
ンパ定数も使用されるようになる。
的に選ばれた時間PT4は、ほぼ0.2sec以内に保た
れ、適切にダンパ定数を切り換えることができる。なお
本処理は、ダンパ定数がP4に設定されたことに対する
割り込みにて起動し、以下、一定時間毎にS120〜S
150の処理を行なうようにしても良い。
置16aによれば、車体4に大きな横速度が掛かる走行
区間では、制御ゲインを小さくするので、ダンパ定数を
4段階に切り替えられるセミアクティブダンパ装置50
の性能を十分にいかし、走行区間の状態、天候等に適応
したきめ細かな減衰力の切り替えを行なうことができ
る。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例の振動抑制装
置について説明する。なお、第2実施例の振動抑制装置
は、第1実施例の振動抑制装置に比べて、ゲイン設定部
32において行なわれる処理が異なる点と、これに対応
してダンパ定数としてP4が設定された期間を測定しな
い点のみに差があり、他の構成・作用についてはまった
く同じであるため、これらについての説明は省略し、ゲ
イン設定部32の行なう処理のみについて図9を用いて
説明する。なお、この違いを図5において表すと、第1
実施例は、一点鎖線の矢印のようにゲイン設定部32が
ダンパ定数設定部36による設定結果を用いるのに対
し、当該第2実施例は破線の矢印のように、速度検出部
34による検出結果を用いる。そして各構成要素の名称
及び符号は、第1実施例のものを流用する。
ゲイン修正処理を表すフローチャートである。本処理
は、ピストン54の挙動に応じて、制御ゲインKAの値
を大小2種類の値の内の何れかに設定する処理であり、
ゲイン調整処理と同様、制御部30が制御入力信号uを
発生させるタイミング毎に起動されるものとする。ま
ず、S200にて、速度検出部34から出力されるピス
トン変位Ybtfのうち低周波の成分Ylを算出する。
ここで低周波の成分とは、ピストン振動の内の2Hz以
下の成分とする。続くS210では、速度検出部34か
ら出力されるピストン速度Vbtfのうち高周波の成分
Vhを算出する。ここで高周波の成分とは、ピストン速
度Vbtfの振動成分の内、2Hzを越える成分とす
る。そしてS220にてYlの符号を判定し、Ylがプ
ラスであれば、S240に進み、Vhの符号を判定す
る。そしてVhがプラスであれば、S250に進んで制
御ゲインKAを大きい方の値(例としてここでは3.
0)に設定し、Vhがマイナスであれば、S260に進
んで制御ゲインKAを小さい方の値(例としてここでは
2.7)に設定して、本処理を終了する。一方、S22
0における判定においてYlがゼロ若しくはマイナスと
判定されれば、S270に進み、Vhの符号を判定す
る。そしてVhがプラスであれば、S260に進んで制
御ゲインKAを2.7に設定し、Vhがマイナスであれ
ば、S250に進んで制御ゲインKAを3.0に設定し
て、本処理を終了する。
ゲインKAを3.0若しくは2.7に設定する。そして
どちらの値にするかの判定は、ピストン54の中立位置
からの変位方向と、同じくピストン54の速度の方向と
を用いて次のように行なう。すなわち、変位方向と速度
の方向とが同じである場合には制御ゲインKAを2.7
と設定し、異なる場合には制御ゲインKAを3.0と設
定する。
4はその中立位置に近付く様な挙動を示す。つまり、制
御ゲインKAを大きくすると、第1実施例にて述べたよ
うにダンパ14aのダンパ定数はP4が選ばれる割合が
増加し、発生する減衰力も制御ゲインKAが小さい場合
に比べて大きくなる(一定のピストン速度Vbtfにて
比較した場合)。また、ダンパ14aの振動は通常のダ
ンパにおける振動と同様に、振幅の大きな低周波振動成
分に、振幅の小さな高周波振動成分が重畳された波形を
している。なお、周知のように速度の符号は、ピストン
54の移動方向を表す。
理をおこなうと、例えば、ピストン54がプラス側に変
位している(高周波成分を除く)ときには、移動方向が
プラス方向であるときには減衰力が大きくなり、逆に移
動方向がマイナス方向であるときには減衰力が小さくな
る。これを換言すると、ダンパ14aにて発生される減
衰力は、ピストン54が中立位置から遠ざかろうとして
いるときには大きくなって移動をはばみ、一方、ピスト
ン54が中立位置へ接近しようとしているときには小さ
くなってその接近を妨害しないようにする。
ば、ピストン54は、上記のゲイン修正処理を行なわな
い場合に比べ、中立位置の近傍にて振動するようにな
る。台車6aの車体4に対する左右方向の相対位置が車
体4の中央(以下、正規の位置という)になったときに
ピストン54がシリンダ52に対して中立の位置になる
ようにしておけば、車体4と台車6aもゲイン修正処理
によって正規の位置の近傍に維持される。通常、台車6
aには車体4の左右方向の相対移動量を規制するための
ストッパが設けられており、車体4が左右に大きく移動
すると、車体4側に設けられたストッパ受けが当接し
て、不快な振動が発生することがある。しかし、ゲイン
修正処理を行なうことによって車体4は台車6aに対し
て正規の位置の近傍に維持されるので、ストッパにスト
ッパ受けが当接することがなく、乗り心地が向上する。 (第3実施例)次に、本発明の第3実施例の振動抑制装
置について説明する。上記第1実施例の振動抑制装置及
び第2実施例の振動抑制装置が、図4に示した振動抑制
装置16a〜16dについて各々独立に行なわれるもの
であったのに対し、第3実施例の振動抑制装置は、振動
抑制装置16aと振動抑制装置16cとの2つの振動抑
制装置間の相互作用がある点が大きく異なる。但し、こ
の相互作用の部分を除くと、第2実施例の振動抑制装置
に比べて、ゲイン設定部32において行なわれる処理が
異なるのみであり、他の構成・作用についてはまったく
同じであるため、他の構成については説明及び図示を省
略し、ゲイン設定部32の行なう処理について図10を
用いて説明する。なお、この違いを図5において表す
と、第2実施例は破線の矢印のように、ゲイン設定部3
2が速度検出部34による検出結果を用いるのに対し、
当該第3実施例は二重線の矢印のように、他のゲイン設
定部32’(ここでは振動抑制装置16cのゲイン設定
部)により設定された制御ゲインKAを用いることを示
すなる。また、各構成要素の名称及び符号は、第1実施
例のものを流用する。
る後方ゲイン設定処理を表すフローチャートである。本
処理は、第2実施例におけるゲイン修正処理と同様、制
御部30が制御入力信号uを発生させるタイミング毎に
起動されるものとする。そして振動抑制装置16cにお
いても対応する箇所を補正したのみ(すなわち、添字a
と添字cとを入れ換えたのみ)の同様の処理が行なわれ
る。
進側に設定されているかどうかを判定する。ここで、前
後進ハンドルとは、車両の運転席にある主幹制御器と呼
ばれる操作器に備えられているもので、これを操作する
ことにより車両を前進させるか後退させるかを設定する
ことができる。
Aの逆方向)側に設定されていると判定されたときに
は、S310に進み、振動抑制装置16cの制御ゲイン
KAcを受け取る。そしてS320にて制御ゲインKA
aを制御ゲインKAcよりも小さな値に設定する。例と
してここでは制御ゲインKAcに0.7を乗した値を、
当該振動抑制装置16aの制御ゲインKAaとして設定
する。こうして制御ゲインKAaが設定されると当該処
理を終了する。
側に設定されていると判定されたときには、S330に
進み、制御ゲインKAaを設定する。この設定は、予め
実験走行にて定められた適切な一定値(以下、規定値と
いう)が設定されるものとする。こうして制御ゲインK
Aaが設定されると当該処理を終了する。
振動抑制装置16aによってダンパ定数が切り替えられ
るダンパ14aと、振動抑制装置16cに対応するダン
パ14cとの内、進行方向に対して後方にあるダンパに
対応する制御ゲインの方が小さくされる。
て後方にある左右動ダンパの減衰力を、前方にある左右
動ダンパの減衰力に対して小さくすると、車体の台車に
対するヨーイングを抑える効果があることが知られてい
る。しかし、周知のように、鉄道車両は前後両方向に走
行されるため、進行方向が変わる都度、後方のダンパの
方が、減衰力が小さくなるよう制御ゲイン等を設定し直
す必要があり、実用化されていなかった。
パに対応する制御ゲインKAを小さくすると、後方のダ
ンパから発生される減衰力が、前方のダンパから発生さ
れる減衰力に比べて小さくなるという現象が発生し、車
体4の台車6a,6bに対するヨーイングを抑える。し
かも、後方ゲイン調整処理においては、S300にて車
両2の進行方向を判定して、後方にあるときのみ、制御
ゲインを小さくするので、車両2の進行方向によらず、
車体4のヨーイングを抑える。
16cによれば、車体4の台車6a,6bに対するヨー
イングを抑えることができ、しかも車両2の進行方向が
変わる都度、設定値を修正する必要がない。これによ
り、車両2の乗り心地を向上させることができ、車両2
自体の長寿命化も期待できる。
のではなく、例えば、車体を台車に対して能動的に変位
させて振動を抑制するアクチュエータを設け、これに対
し所定の制御を行なうと、ノイズ等の予期せぬ外乱やそ
の他の原因により制御不能に陥いった場合に、安定した
走行が得られないことがある。この点、上記の振動抑制
装置16a〜16dが誤動作を起こしても、左右動ダン
パ14a〜14dのダンパ定数が不適切な値になるのみ
であり、振動抑制性能が劣化するだけで済む。
及び第3実施例について説明してきたが、本発明はこう
した実施例に何等限定されるものではなく様々な態様で
実施しうる。例えば、第1実施例のゲイン調整処理で
は、時間PT4の継続時間として0.2を用いたが、この
値は制御装置の設計の仕方や、車両の動特性等により最
適値が決定されるもので、0.2に限定されるものでは
ない。同様のことは、第2実施例のゲイン修正処理にて
設定される3.0及び2.7という制御ゲインの値や、
第3実施例の後方ゲイン設定処理にて用いられる0.7
という比率についても言え、上記の値に限定されるもの
ではない。
理と逆方向にゲインを調整する処理を加えても良い。す
なわち、ダンパ定数が最小つまりP1が継続的に選ばれ
る時間を測定し、この時間が例えば0.2secを超え
ている場合には、制御ゲインKAを上げる処理を加えて
も良い。こうすれば、制御ゲインKAが小さ過ぎてP1
やP2ばかり選ばれる、という事態を回避できる。また
同様のことを、他のダンパ定数においても行ない、全て
のダンパ定数が均等に選ばれるようにしても良い。
数を段階的(ダンパ14a〜14dでは4段階)に変え
られるダンパではなく、連続的にダンパ定数を変化可能
なロータリーバルブを用いたものに替えても良い。こう
すると、走行経路に応じたダンパ定数の設定を更にきめ
細かく行なうことが可能となる。更にこれらの方法に限
らず、所望のダンパ定数に設定可能なものであれば、ど
のような形式のダンパでも良い。
50のように、ピストンの変位量を出力可能なダンパで
なければ、適宜、ポテンショメータ等の変位検出装置を
設けて検出すれば良い。第3実施例の振動抑制装置にお
いては、振動抑制装置16aの有するゲイン設定部32
と振動抑制装置16cの有するゲイン設定部32とをペ
アにして、後方にあるダンパに対応する方の制御ゲイン
KAを小さくするようにしたが、同じことを振動抑制装
置16bの有するゲイン設定部32と振動抑制装置16
dの有するゲイン設定部32とをペアにして行なっても
よい。このようにしても上記と同様の効果が得られるこ
とは、車両2が略前後対称の形状をしていることから明
らかである。また、この双方のペアを用いた制御を同時
に行なってもよい。
わち、振動抑制装置16aの有するゲイン設定部32と
振動抑制装置16bの有するゲイン設定部32とをペア
にして、後方にあるダンパに対応する方の制御ゲインK
Aを小さくするようにする。こうすると、1台の台車6
aにおいて、前方のダンパの減衰力よりも後方のダンパ
の減衰力の方が小さくなるという事態が起こる。この場
合には、第3実施例では車体4の台車6a,6bに対す
るヨーイングが抑えられたのに対して、台車6a自身の
対地ヨーイングが抑えられる。これに加えて同じ制御
を、振動抑制装置16cの有するゲイン設定部32と振
動抑制装置16dの有するゲイン設定部32とをペアに
して行なえば、台車6bの対地ヨーイングが抑えられ、
この結果、車体4の対地ヨーイングも小さくなることが
期待される。
理においてS330の制御ゲインKAaの設定の部分
を、第1実施例のゲイン調整処理に代えても良い。こう
すると、前方のダンパは、走行区間の状況等に応じ、減
衰力をきめ細かく変化させることができ、また、後方の
ダンパも前方のダンパにほぼ同期して減衰力が変化さ
れ、しかも車体4の台車6a,6bに対するヨーイング
を抑えることができるという、第1実施例による効果
と、第3実施例による効果とを兼ね備えた振動抑制装置
とすることができる。同様に、S330の制御ゲインK
Aaの設定の部分を、第2実施例のゲイン修正処理に代
えても良い。こうすると、第2実施例による効果と、第
3実施例による効果とを兼ね備えた振動抑制装置とする
ことができる。
制装置を、セミアクティブダンパ装置50に適用した
が、アクティブダンパにおいて同様の制御を行なっても
良い。アクティブダンパとは自ら油圧源を持ち、ここか
ら発生される油圧により、積極的にピストンを駆動する
ことができるダンパである。このダンパによれば、減衰
力とは異なり、ピストンの移動方向と同じ方向の力が発
揮できるため、更に効率よく、左右方向の振動を抑制し
たり、或は車体の台車に対する変位を防止したりでき
る。
示するブロック図である。
示するブロック図である。
示するブロック図である。
略説明図である。
図である。
せる減衰力を、ダンパ定数毎に示したグラフである。
能にされたセミアクティブダンパ装置の概略構成図であ
る。
行なわれるゲイン調整処理を示すフローチャートであ
る。
行なわれるゲイン修正処理を示すフローチャートであ
る。
なわれる後方ゲイン設定処理を示すフローチャートであ
る。
である。
パ 16a〜16d…振動抑制装置 18a,18b…G
センサ 28…積分部 30…制御部 32,32’…
ゲイン設定部 34…速度検出部 36…ダンパ定数設定部 40,SOL1〜SOL4…ソレノイドバルブ 42…ソレノイドドライバ 50…セミアクティブダ
ンパ装置 52…シリンダ 54…ピストン 56…ロッド 68…主オリフィス 70…主流路 72…第1オリフィス 74…第1支流路 76…第2オリフィス 78…第2支流路 80…アンロード用経路 82…第3オリフィス 84…フェイル用経路 90…磁性体ビット 92…磁気センサ 94…増
幅装置 P1〜P4…ダンパ定数
Claims (6)
- 【請求項1】 車輪を軸支する台車と、該台車に支持さ
れる車体と、シリンダ内にピストンを摺動可能に配置し
且つ該ピストン及び該シリンダの内の一方を上記台車
に、他方を上記車体に支持され、該ピストンによって上
記シリンダ内を分割してなる2室に充満された流体を上
記2室を連通する流路を介してやりとりすることにより
上記車体の上記台車に対する左右振動を減衰させる左右
動ダンパとを有する車両に用いられ、 上記2室を連通する上記流路の流路抵抗を変化させるこ
とにより上記左右動ダンパのダンパ定数を変化させるダ
ンパ定数変更手段と、 上記左右動ダンパのシリンダに対するピストンの速度を
検出する速度検出手段と、 上記車体の左右方向の加速度を検出する加速度検出手段
と、 上記車体の左右方向の挙動に基づき、制御ゲインを設定
するゲイン設定手段と、 該ゲイン設定手段により設定された制御ゲインが大きい
ほど、また上記加速度検出手段により検出された左右方
向の加速度が大きいほど、大きな減衰力を上記左右動ダ
ンパに発生させる制御信号を出力する制御手段と、 少なくとも上記制御手段の出力した制御信号、及び上記
速度検出手段の検出結果に基づいて、上記左右動ダンパ
の発生すべきダンパ定数を求め、該ダンパ定数に基づい
て上記ダンパ定数変更手段に対して指令信号を発生する
ダンパ定数設定手段と、 を備えたことを特徴とする振動抑制装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の振動抑制装置におい
て、 上記ゲイン設定手段が、 上記左右動ダンパのダンパ定数が最大となっている継続
時間を算出する継続時間算出手段と、 上記継続時間が、予め設定された所定時間よりも長いと
きには、上記制御ゲインを小さくするゲイン調整手段
と、 を備えたことを特徴とする振動抑制装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の振動抑制装置におい
て、 上記ゲイン設定手段が、 上記左右動ダンパのダンパ定数が最小となっている継続
時間を算出する最小時間算出手段と、 上記継続時間が、予め設定された所定時間よりも長いと
きには、上記制御ゲインを大きくするゲイン上昇手段
と、 を備えたことを特徴とする振動抑制装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の振動抑制装置におい
て、 上記ゲイン設定手段が、 上記左右動ダンパのピストンの中立位置からの変位を求
める変位検出手段と、 上記左右動ダンパのピストンの移動方向を求める移動方
向判定手段と、 上記変位検出手段の検出した上記変位の方向と上記移動
方向判定手段の検出した上記移動方向とが、同じである
場合に上記制御ゲインを大きくし、異なる場合に上記制
御ゲインを小さくするゲイン修正手段と、 を備えたことを特徴とする振動制御装置。 - 【請求項5】 車輪を軸支する2台の台車と、該台車に
前後2ヶ所を支持される車体と、を有する車両の各台車
に対応して、シリンダ内にピストンを摺動可能に配置し
且つ該ピストン及び該シリンダの内の一方を当該台車
に、他方を上記車体に支持され、該ピストンによって上
記シリンダ内を分割してなる2室に充満された流体を上
記2室を連通する流路を介してやりとりすることにより
上記車体の上記台車に対する左右振動を減衰させる左右
動ダンパを各1体設け、更に、 該左右動ダンパ毎に請求項1に記載の振動抑制装置を設
け、しかも進行方向に対して後方の台車の左右動ダンパ
に対応する上記ゲイン設定手段は、上記制御ゲインとし
て、他方の台車の左右動ダンパに対応する上記ゲイン設
定手段により設定された上記制御ゲイン、よりも小さな
値を設定することを特徴とする振動抑制装置。 - 【請求項6】 車輪を軸支する台車と、該台車に支持さ
れる車体と、を備え且つ、該車体の前記台車による支持
位置の前後に各一体、シリンダ内にピストンを摺動可能
に配置し且つ該ピストン及び該シリンダの内の一方を前
記台車に、他方を上記車体に支持され、該ピストンによ
って上記シリンダ内を分割してなる2室に充満された流
体を上記2室を連通する流路を介してやりとりすること
により上記車体の上記台車に対する左右振動を減衰させ
る左右動ダンパ、を備えた車両の、 該左右動ダンパ毎に、請求項1に記載の振動抑制装置を
設け、しかも進行方向に対して後方の左右動ダンパに対
応する上記ゲイン設定手段は、上記制御ゲインとして、
他方の左右動ダンパに対応する上記ゲイン設定手段によ
り設定された上記制御ゲイン、よりも小さな値を設定す
ることを特徴とする振動抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11654696A JP3828198B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11654696A JP3828198B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 振動抑制装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09301164A true JPH09301164A (ja) | 1997-11-25 |
JP3828198B2 JP3828198B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=14689800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11654696A Expired - Fee Related JP3828198B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 振動抑制装置 |
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