JP3826597B2 - ショックアブソーバの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の懸架装置に装備されるショックアブソーバの制御装置、更に詳しくは車両に作用するロールの発生時におけるショックアブソーバの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の懸架装置に装備されるショックアブソーバは、ばね下および車体の振動を減衰させる機能を有し、自動車の走行安定性や乗り心地を良好にするために、その減衰力を車両の運転状態に基づいて変更可能に構成した減衰力可変式のものが実用に供されている。このような減衰力可変式のショックアブソーバを具備した自動車においては、旋回時において減衰力を高く設定することにより、ロールの発生を抑制して車両姿勢の変化が少なくなるようにしている。一方、通常状態においても、低速時にはショックアブソーバの減衰力を低く設定して乗り心地の向上を図り、高速時にはショックアブソーバの減衰力をやや高めに設定して高速安定性を向上させるようにしている。
【0003】
ところで、車両の旋回時に発生するロールを抑制するロール制御においては、車速やステアリンクハンドルの操舵角速度等に基づいて車両の旋回時に所定以上のロールを発生させる条件が成立したときショックアブソーバの減衰力を高く設定し、ロール発生条件が不成立になったときショックアブソーバの減衰力が低くするように制御している。しかるに、ロール発生条件が不成立になったとき即座にショックアブソーバを高い減衰力から低い減衰力に戻すと、ロールを抑制した後の旋回終了時の揺れ戻しにより車両姿勢の崩れを抑制できないとともに、減衰力が短時間のうちに大きく変化するため乗員が違和感を感じるという不具合がある。
【0004】
上記不具合を解決するために、ロール発生条件が成立したときショックアブソーバの減衰力を高く設定し、ロール発生条件が不成立になったときショックアブソーバの減衰力を所定時間高い値に維持した後に段階的に低くなるように制御するショックアブソーバの減衰力制御方法が特許第2770026号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
而して、上記特許第2770026号公報に開示された技術は、ロール発生条件が不成立になったときショックアブソーバの減衰力を所定時間高い値に維持するため、所謂ゴツゴツ感が発生して乗り心地を悪化させる要因となる。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、走行安定性を確保しつつ乗り心地を良好にすることができるショックアブソーバの制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決するために、減衰力が変更可能なショックアブソーバを具備した自動車におけるショックアブソーバの制御装置において、
車両に作用するロールの発生を検出するロール検出手段と、該ロール検出手段からの信号に基づいて該ショックアブソーバの減衰力を制御する制御手段とを具備し、
該制御手段は、ロール制御条件が成立しないときには該ショックアブソーバの減衰力を所定の通常値に維持し、ロール制御条件が成立したら該ショックアブソーバの減衰力を該通常値より高いロール制御値に維持し、その後ロール制御条件が不成立となったとき該ショックアブソーバの減衰力を該ロール制御値より5〜10%低いホールド値に直ちに低下させ、該ホールド値を所定時間維持した後、該通常値まで徐々に低くする、
ことを特徴とするショックアブソーバの制御装置が提供される。
【0008】
上記ロール制御値は車両速度と車両に作用する横加速度に基づいて設定されている。また、上記ホールド値から該通常値までは減衰力は連続的に低下せしめられることがより好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたショックアブソーバの制御装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0010】
図1には本発明に適用するショックアブソーバの一実施形態が示されている。図示の実施形態におけるショックアブソーバ2は、外筒3と、該外筒3内に配設された内筒4と、外筒3と内筒4との間に配設された中間筒5と、内筒4に摺動可能に配設されたピストンロッド6と、該ピストンロッド6の下端部に装着されたピストン7とを具備しており、外筒3が車軸等のばね下部材に取り付けられ、ピストンロッド6の上端が車体側(バネ上)に取り付けられる。内筒4を上室41と下室42に区画するピストン7には、第1の絞り通路71と第2の絞り通路72が設けられている。また、ピストン7には、ショックアブソーバの圧縮時(ピストン7の下降時)に上記第1の絞り通路71を開放する第1のチェックバルブ73と、ショックアブソーバの伸び時(ピストン7の上昇時)に上記第2の絞り通路72を開放する第2のチェックバルブ74が配設されている。上記内筒4の上端部には連通穴43が設けられており、この連通穴43によって内筒4の上室41と内筒4と中間筒5とによって形成される部屋51が連通されている。上記内筒4の下端にはバルブプレート8が装着されており、このバルブプレート8には内筒4と外筒3とを連通する第1の通路81と第2の通路82が設けられている。また、バルブプレート8には、ショックアブソーバの伸び時に上記第1の通路81を開放するチェックバルブ83と、ショックアブソーバの圧縮時に上記第2の通路82を開放するチェックバルブ84が配設されている。なお、外筒3と内筒4および中間筒5とによって形成される室31内には、窒素ガス等の圧縮ガスが封入されている。
【0011】
図示の実施形態におけるショックアブソーバ2は、上記外筒3と中間筒5との間に配設された可変バルブ10を備えている。この可変バルブ10について、図2を参照して説明する。
図示の実施形態における可変バルブ10は、第1および第2のハウジンク11および12を具備し、第1のハウジンク11が上記外筒3に溶接等の固定手段によって取り付けられている。第1のハウジンク11内には、円筒状のバルブ本体13が装着されている。このバルブ本体13には、上記外筒3と内筒4および中間筒5とによって形成された室31に連通する第1および第2の通路131および132が設けられている。バルブ本体13には、磁性材によって形成された可動弁14が摺動可能に配設されている。この可動弁14には、上記内筒4の上室41と内筒4と中間筒5とによって形成された部屋51に連通する第1および第2の通路141および142が設けられている。可動弁14の上方には第1のばね受け15が配設されているとともに、可動弁14の下方には通路161を備えた第2のばね受け16が配設されており、該両ばね受け15および16と上記可動弁14との間には、それぞれ圧縮コイルばね17および18が配設されている。従って、可動弁14は両圧縮コイルばね17と18のばね力がバランスした位置に位置付けられる。上記第2のハウジンク12内には、可動弁14の上部を包囲して電磁コイル19が配設されている。この電磁コイル19は、通電されると可動弁14を上記上側の圧縮コイルばね17のばね力に抗して図2において上方に移動せしめる。なお、電磁コイル19に所定量の電流が印加されると、可動弁14はその上端が上記第1のばね受け15に当接してその移動が規制されるようになっている。
【0012】
図示の実施形態における可変バルブ10は以上のように構成されており、その作用を図3を参照して説明する。
図示の実施形態における可変バルブ10は、上記電磁コイル19に印加する電流を制御することによって移動量(リフト量)が調整される。電磁コイル19に通電する電流量が小さいときには図3の(a)に示すようにリフト量が少なく、このとき上記バルブ本体13に形成された第1および第2の通路131および132と可動弁14に形成された第1および第2の通路141および142の対向する面積が大きく、減衰力は小さい。一方、電磁コイル19に通電する電流量が大きいときにはリフト量が大きく、例えば電磁コイル19に3.0Aの電流を流すと図3の(b)に示すように可動弁14が第1のばね受け15に当接するまでリフトされ、上記バルブ本体13に形成された第1および第2の通路131および132と可動弁14に形成された第1および第2の通路141および142は対向せず、バルブ本体13に形成された第1および第2の通路131および132が可動弁14によって閉塞されるため、減衰力は大きい。このように可変バルブ10は、電磁コイル19に印加する電流量が増加するに従って減衰力が大きくなるように構成されている。また、可変バルブ10は、電磁コイル19への通電が遮断されると、図3の(c)に示すように圧縮コイルばね17と18のばね力がバランスした位置に位置付けられ、このときバルブ本体13に形成された第2の通路132が閉塞され、第1の通路131と可動弁14に形成された第1の通路141の対向する面積が小さい状態となり、かなり大きい減衰力が得られる。これは電磁コイル19に通電する電源回路に故障が発生したとき、ショックアブソーバ2の減衰力を高めに維持して操縦安定性を確保するためである。
【0013】
図示の実施形態におけるショックアブソーバの制御装置は、図4に示す制御手段20を具備している。制御手段20は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラムを格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、タイマ(T)204と、入力インターフェース205および出力インターフェース206とを備えている。また、図示の実施形態におけるショックアブソーバの制御装置は、車両の走行速度を検出する車速センサ21と、ステアリングハンドルの操舵角速度を検出する操舵センサ22と、車両に作用する横加速度(横G)を検出する横加速度センサ23を備えており、各センサはその検出信号を上記入力インターフェース205に入力する。これらの車速センサ21と操舵センサ22および横加速度センサ23は、本実施形態においてはロール検出手段として機能する。上記出力インターフェース206からは上記ショックアブソーバ2の電磁コイル19を駆動する駆動回路25に制御信号を出力する。なお、図4においてはショックアブソーバ2は1個のみ示したが、車両には前車軸用に2個と後車軸用に2個〜4個配設されているが、それらは省略して示してある。
【0014】
図示の実施形態におけるショックアブソーバの制御装置は以上のように構成されており、以下上記制御手段20の動作手順を図5に示すフローチャートをも参照して説明する。
制御手段20は、上記車速センサ21、操舵センサ22および横加速度センサ23によって検出された車速、操舵角速度および車両に作用する横加速度(横G)を読み込み、ランダムアクセスメモリ(RAM)203に一時格納する(ステップS1)。次に、制御手段20は、ステップS2に進んで車速、操舵角速度および横加速度(横G)に基づいてロール制御条件が成立しているか否かをチェックする。ロール制御条件は、例えば操舵角速度が車速に対して下記の表1に示すしきい値以上で、横加速度が0.08G以上であり、操舵方向と横加速度の方向が旋回方向である場合に成立する。
【0015】
【表1】
Figure 0003826597
【0016】
上記ステップS2において、ロール制御条件が成立していない場合即ち車両が略直線的に走行しているときは制御手段20はステップS3に進んで、ロールフラグが立っているか否かをチェックする。最初はロールフラグが立っていない(“0”)ので、制御手段20はステップS3に進んで通常制御を実行する。通常制御は、この実施形態においては車速に対応した減衰力が設定されており、低速時には減衰力が小さく、高速時には減衰力が大きくなるように設定されている。従って、車両の懸架装置は、低速時には乗り心地を重視したソフトな感覚で、高速になるに従って操縦安定性を重視したハードな感覚となる。このように通常走行時には、減衰力が車速に対応した所定の通常値に制御される。
【0017】
一方、車両がコーナーを旋回するためにステアリングハンドルが一方に操舵されて、上記ステップS2においてロール制御条件が成立した場合には、制御手段20はステップS5に進んでロール制御値を演算する。このロール制御値は、車速と横加速度(横G)とに基づいて設定された下記の表2に示す制御マップに従って決定する。ロール制御値は、表2に示す制御マップから明らかなように車速が高い程また横Gが大きい程、即ちロール作用が大きい程高い値に設定されており、図示の実施形態においては0〜77に設定されている。そして、制御手段20はステップS6に進んで、ステップS5で決定されたロール制御値に対応する電流を上記ショックアブソーバ2の電磁コイル19に印加すべく駆動回路25に制御信号を出力する。なお、ロール制御値に対応する電流値は、例えばロール制御値が0で0.3A、ロール制御値が77で3.0Aに設定されている。従って、上記ショックアブソーバ2は車両に作用するロールに対応した減衰力が得られ、車両姿勢の崩れを抑制する。このようにして、ショックアブソーバ2の電磁コイル19に印加する電流をロール制御値に対応した値に制御したならば、制御手段20はステップS7に進んでロールフラグを立て(“1”)、上記ステップS1に戻る。そして制御手段20は、ロール制御条件が成立している間は上記ロール制御を実行する。
【0018】
【表2】
Figure 0003826597
【0019】
以上のようにしてロール制御を実行している間に車両がコーナーを回りステアリングハンドルが戻され、上記ステップS2においてロール制御条件が不成立と判定した場合には、制御手段20はステップS3に進んでロールフラグが立っているか否かをチェックする。今回はロールフラグは立って(“1”)いるので、制御手段20はステップS8に進んでホールド値を演算する。このホールド値は、上記ロール制御していた直前のロール制御値より所定値だけ低い値に設定されている。このロール制御値より所定値だけ低い値は、ロール制御値の5〜10%であり、従って、ホールド値はロール制御値の95〜90%となる。そして、制御手段20はステップS9に進んで、ステップS8で決定されたホールド値に対応する電流を上記ショックアブソーバ2の電磁コイル19に印加すべく駆動回路25に制御信号を出力する。なお、ホールド値に対応する電流値は、ロール制御していた直前のロール制御値の95〜90%に対応する上記表2に示すロール制御値に対応する値でよい。このようにして、ショックアブソーバ2の電磁コイル19に印加する電流をホールド値に対応した値に制御したならば、制御手段20はステップS1に進んでタイマ(T)204を所定時間T0、例えば1500msecにセットする。次に、制御手段20はステップS11に進んで、ショックアブソーバ2の電磁コイル19に印加する電流をホールド値に対応した値に制御してからの経過時間TSが所定時間T0、例えば1500msecに達したか否かをチェックし、経過時間TSが1500msecに達しなければ電磁コイル19に印加する電流をホールド値に対応した値に維持する。ステップS11において上記経過時間TSが1500msecに達したならば、制御手段20はステップS11に進んで電磁コイル19に印加する電流を徐々に減少する。そして、制御手段20はステップS11に進んで、印加電流に対応する制御値が上記車速に対応した所定の通常値に達したか否かをチェックする。制御値が通常値に達していなければ制御手段20は電磁コイル19に印加する電流の減少を続け、制御値が通常値に達したならば制御手段20はロールフラグをクリアして(“0”)、通常制御に移行する。
【0020】
上述したロール制御時におけるショックアブソーバ2の減衰力が図6のタイミングチャートに示されている。図6に示すタイミングチャートから判るように、ロール制御条件が成立すると減衰力は連続的に増加せしめられ所定のロール制御値に維持された後、ロール制御条件が不成立になるとロール制御値より所定値より5〜10%低い上記ホールド値に所定時間T0(ホールド時間)維持される。そして、所定時間T0が経過すると、減衰力は所定の比率で連続的に減少せしめられる。このように、ロール制御条件が不成立なったら、ロール制御値より所定値低いホールド値に所定時間T0維持するので、旋回終了時の揺れ戻しにより車両姿勢の崩れを抑制することができるとともに、所謂ゴツゴツ感が解消され乗り心地が良好となる。また、上記ホールド時間が経過すると減衰力は連続的に減少するので、乗員に違和感を与えることがない。
【0021】
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではない。実施形態においては、ショックアブソーバ2の減衰力を電磁コイル19に印加する電流を制御することにより連続的に変化するようにした例を示したが、減衰力が段階的に変化するように構成したショックアブソーバに適用してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によるショックアブソーバの制御装置は以上のように構成されているので、以下に述べる作用効果を奏する。
【0023】
即ち、ロール制御条件が成立したらショックアブソーバの減衰力を通常値より高いロール制御値に維持し、その後ロール制御条件が不成立となったときショックアブソーバの減衰力をロール制御値より5〜10%低いホールド値に所定時間維持した後、通常値まで徐々に低くするので、旋回終了時の揺れ戻しにより車両姿勢の崩れを抑制することができるとともに、所謂ゴツゴツ感が解消され乗り心地が良好となる。また、ロール制御条件が不成立となったとき直ちに低下されるショックアブソーバの減衰力は、それ以前のロール制御値より5〜10%低いだけであるので、車両の走行姿勢に急激な変化を与えることはなく、操縦安定性の悪化を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用するショックアブソーバの一実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示すショックアブソーバに装着される可変バルブの断面図。
【図3】図2に示す可変バルブの作動説明図。
【図4】本発明に従って構成されたショックアブソーバの制御装置のブロック図。
【図5】図4に示すショックアブソーバの制御装置における制御手段の動作手順を示すフローチャート。
【図6】図4に示すショックアブソーバの制御装置によってロール制御されるショックアブソーバの減衰力を示す説明図。
【符号の説明】
2:ショックアブソーバ
3:外筒
4:内筒
5:中間筒
6:ピストンロッド
7:ピストン
73:第1のチェックバルブ
74:第1のチェックバルブ
10:可変バルブ
11:第1のハウジンク
12:第2のハウジンク
13:バルブ本体
14:可動弁
15:第1のばね受け
16:第2のばね受け
17、18:圧縮コイルばね
19:電磁コイル
20:制御手段
21:車速センサ
22:操舵センサ
23:横加速度センサ
25:駆動回路

Claims (3)

  1. 減衰力が変更可能なショックアブソーバを具備した自動車におけるショックアブソーバの制御装置において、
    車両に作用するロールの発生を検出するロール検出手段と、該ロール検出手段からの信号に基づいて、該ショックアブソーバの減衰力を制御する制御手段とを具備し、
    該制御手段は、ロール制御条件が成立しないときには該ショックアブソーバの減衰力を所定の通常値に維持し、ロール制御条件が成立したら該ショックアブソーバの減衰力を該通常値より高いロール制御値に維持し、その後ロール制御条件が不成立となったとき該ショックアブソーバの減衰力を該ロール制御値より5〜10%低いホールド値に直ちに低下させ、該ホールド値を所定時間維持した後、該通常値まで徐々に低くする、
    ことを特徴とするショックアブソーバの制御装置。
  2. 該ロール制御値は、車両速度と車両に作用する横加速度に基づいて設定される、請求項1記載のショックアブソーバの制御装置。
  3. 該ホールド値から該通常値までは、減衰力が連続的に低下せしめられる、請求項1又は請求項2記載のショックアブソーバの制御装置。
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