JPH09301007A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

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JPH09301007A
JPH09301007A JP8119983A JP11998396A JPH09301007A JP H09301007 A JPH09301007 A JP H09301007A JP 8119983 A JP8119983 A JP 8119983A JP 11998396 A JP11998396 A JP 11998396A JP H09301007 A JPH09301007 A JP H09301007A
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JP
Japan
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shift
transmission
operated
main
speed position
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JP8119983A
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Inventor
Akihiro Asada
朝田  晃宏
Yuichi Kitao
裕一 北尾
Akio Inamori
稲森  秋男
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Instruments specially adapted for vehicles; Arrangement of instruments in or on vehicles
    • B60K35/10Input arrangements, i.e. from user to vehicle, associated with vehicle functions or specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K2360/00Indexing scheme associated with groups B60K35/00 or B60K37/00 relating to details of instruments or dashboards
    • B60K2360/126Rotatable input devices for instruments
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H2059/081Range selector apparatus using knops or discs for rotary range selection

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数段に変速可能な主変速装置と高低2段に
変速可能な副変速装置とを直列に配置した作業車の走行
変速構造において、副変速装置の低速位置及び高速位置
で使用される主変速装置の変速位置が異なるような作業
形態に対応できるようにする。 【解決手段】 主変速装置10,11がある変速位置に
変速操作されている状態で、副変速装置12が高速位置
から低速位置に変速操作されると、事前に設定された第
1変速位置に主変速装置10,11が自動的に変速操作
され、逆に副変速装置12が低速位置から高速位置に変
速操作されると、事前に設定された第2変速位置に主変
速装置10,11が自動的に変速操作されるように構成
して、第1及び第2変速位置を変更自在に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車の走行変速
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車においては、走行用として複数段
に変速可能な主変速装置と、高低2段に変速可能な副変
速装置とを直列に配置したものがあり、主変速装置と副
変速装置とは変速レバー等により、各々独立に変速操作
自在に構成されている。これにより、例えば主変速装置
が8段に変速可能に、副変速装置が高低2段に変速可能
に構成されていれば、例えば副変速装置が低速位置に変
速操作され、主変速装置が5速の変速位置に変速操作さ
れた状態で、副変速装置が低速位置から高速位置に変速
操作されても、主変速装置は5速の変速位置に残されて
いる。逆に副変速装置が高速位置から低速位置に変速操
作されても、主変速装置は5速の変速位置に残されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような作業車の
一例である農用トラクタにおいては、例えば狭い圃場で
のプラウ作業の際、圃場の一方の端部から他方の端部ま
で機体を前進させながらプラウ作業を行い、圃場の他方
の端部に達すると機体を旋回させずに、機体をそのまま
後進させて圃場の一方の端部に戻り、再び機体を前進さ
せながらプラウ作業を行うと言うような操作を繰り返す
作業形態を採ることがある。
【0004】このような作業形態の場合、前進しながら
のプラウ作業時には副変速装置を低速位置に変速操作し
て、主変速装置を高速の変速位置(例えば6速や7速の
変速位置)に変速操作し、逆に後進時には副変速装置を
高速位置に変速操作して、主変速装置を低速の変速位置
(例えば3速や4速の変速位置)に変速操作する。一般
に副変速装置の低速位置は圃場での作業走行時用であ
り、副変速装置の高速位置は移動走行用である。圃場で
の移動走行時には副変速装置の高速位置において、主変
速装置を低速の変速位置に変速操作するのであり、路上
での移動走行時には副変速装置の高速位置において、主
変速装置を高速の変速位置に変速操作する。
【0005】これにより、前進しながらのプラウ作業時
及び後進時において、副変速装置を低速位置及び高速位
置に変速操作する度に、主変速装置を高速の変速位置及
び低速の変速位置に変速操作する必要があるので、変速
操作の操作性の面で改善の余地がある。本発明は作業車
の走行変速構造において、副変速装置の低速位置及び高
速位置で、使用される主変速装置の変速位置が異なるよ
うな作業形態に対応できるようにすることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の特徴による
と、副変速装置の低速位置及び高速位置での主変速装置
の変速位置が異なるような作業形態の場合、副変速装置
の低速位置の状態に適した主変速装置の変速位置を第1
変速位置として設定し、副変速装置の高速位置の状態に
適した主変速装置の変速位置を第2変速位置として設定
すればよい。
【0007】これにより、第2人為操作具により副変速
装置を低速位置に変速操作すると、第1人為操作具を操
作しなくても主変速装置が、副変速装置の低速位置の状
態に適した第1変速位置に自動的に変速操作されるので
あり、第2人為操作具により副変速装置を高速位置に変
速操作すると、第1人為操作具を操作しなくても主変速
装置が、副変速装置の高速位置の状態に適した第2変速
位置に自動的に変速操作される。
【0008】
【発明の実施の形態】
(1)図1は作業車の一例である四輪駆動型の農用トラ
クタのミッションケース8内を示しており、エンジン1
からの動力が伝動軸2及び油圧多板式のPTOクラッチ
3を介して、PTO軸4に伝達される。エンジン1から
の動力が前進クラッチ5又は後進クラッチ6、円筒軸
7、第1主変速装置10、第2主変速装置11、副変速
装置12、及び後輪デフ装置13を介して左右の後輪1
4に伝達される。後輪デフ装置13の直前から分岐した
動力が伝動軸15、油圧クラッチ型式の前輪変速装置1
6、前輪伝動軸17及び前輪デフ装置18を介して左右
の前輪19に伝達される。
【0009】前進クラッチ5及び後進クラッチ6は、摩
擦板(図示せず)とピストン(図示せず)とを組み合わ
せた油圧多板式で、作動油を供給することにより伝動側
に操作される。前進クラッチ5を伝動側に操作すると、
エンジン1の動力が前進クラッチ5から円筒軸7に直接
流れて機体は前進する。後進クラッチ6を伝動側に操作
すると、エンジン1の動力が後進クラッチ6及び伝動軸
20を介して、逆転状態で円筒軸7に伝達されて機体は
後進する。
【0010】第1主変速装置10は4個の油圧多板式の
1速クラッチ21、2速クラッチ22、3速クラッチ2
3及び4速クラッチ24を並列的に配置した油圧クラッ
チ型式に構成されて4段に変速可能であり、1速〜4速
クラッチ21〜24のうちの一つを伝動側に操作するこ
とにより、エンジン1側の円筒軸7からの動力が4段に
変速操作されて下手側の伝動軸25に伝達される。
【0011】第2主変速装置11も2個の油圧多板式の
低速クラッチ26及び高速クラッチ27を並列的に配置
した油圧クラッチ型式に構成されており、低速及び高速
クラッチ26,27の一方を伝動側に操作することによ
り、第1主変速装置10側の伝動軸25からの動力が2
段に変速操作されて下手側の副変速装置12に伝達され
る。副変速装置12はシフト部材53をスライド操作す
るシンクロメッシュ型式に構成されて2段に変速可能で
あり、後述する変速レバー28によって機械的に変速操
作される。
【0012】(2)次に前進及び後進クラッチ5,6、
第1及び第2主変速装置10,11等用の油圧回路につ
いて説明する。図3に示すようにポンプ29からの油路
30に、前進及び後進クラッチ5,6に対する電磁比例
弁35及びパイロット操作式の切換弁36a,37a、
第1主変速装置10の1速〜4速クラッチ21〜24に
対するパイロット操作式の切換弁31a,32a,33
a,34a、第2主変速装置11の低速及び高速クラッ
チ26,27に対する電磁比例弁38,39が並列的に
接続されている。
【0013】油路30から分岐した油路40に、前輪デ
フ装置18におけるデフロック操作用の油圧クラッチ4
1に対するパイロット操作式の切換弁42a、後輪デフ
装置13におけるデフロック操作用の油圧クラッチ43
に対するパイロット操作式の切換弁44a、前輪変速装
置16の標準クラッチ45及び増速クラッチ46(図1
参照)に対するパイロット操作式の切換弁47a,48
aが並列的に接続されている。各切換弁31a〜34
a,36a,37a,42a,44a,47a,48a
は、バネで排油側(伝動遮断側)に付勢されており、後
述するようにパイロット作動油が供給されることで供給
側(伝動側)に操作される。
【0014】油路30から減圧弁49を介してパイロッ
ト油路50が分岐して、このパイロット油路50が切換
弁31a〜34a,36a,37a,42a,44a,
47a,48aの操作部に接続されており、各操作部に
電磁操作弁31b,32b,33b,34b,36b,
37b,42b,44b,47b,48bが接続されて
いる。各電磁操作弁31b〜34b,36b,37b,
42b,44b,47b,48bは、バネで排油側(伝
動遮断側)に付勢されており、これらを電気的に供給側
に操作すると、パイロット作動油が切換弁31a〜34
a,36a,37a,42a,44a,47a,48a
の操作部に供給されて、これらが供給側(伝動側)に操
作される。
【0015】(3)次に、前進及び後進クラッチ5,
6、第1及び第2主変速装置10,11等の操作部の構
成について説明する。図3及び図2に示すように、前進
及び後進クラッチ5,6の切換弁36a,37aの操作
部からパイロット作動油を排油可能な開閉弁51が備え
られ、開閉弁51がバネで閉側に付勢されており、開閉
弁51を機械的に開側に操作するクラッチペダル52が
備えられている。前輪19用の操縦ハンドル58の基部
に、電気的な前進信号及び後進信号を発信する前後進レ
バー59が備えられている。
【0016】図2に示すように、機体の操縦部の横軸芯
周りに変速レバー28が揺動操作自在に支持されて、副
変速装置12(図1参照)のシフト部材53をスライド
操作するシフトフォーク54と変速レバー28とが、連
係機構55により機械的に連動連結されており、変速レ
バー28を中立停止位置N、低速位置L及び高速位置H
の3位置に操作して副変速装置12を変速操作する。変
速レバー28の操作位置を検出する位置センサー70が
備えられている。
【0017】変速レバー28の横側部に出退操作自在な
ロックピン56が備えられて、ロックピン56を出退操
作する操作ボタン57が変速レバー28の上部に備えら
れている。ロックピン56はバネ(図示せず)により突
出側に付勢されており(操作ボタン57も紙面左方の突
出側に付勢されている)、固定側のガイド板60にロッ
クピン56を係合させることにより、変速レバー28を
中立停止位置N、低速位置L及び高速位置Hの各々で保
持する。操作ボタン57を押し操作するとロックピン5
6が退入操作されて、変速レバー28を中立停止位置
N、低速位置L及び高速位置Hに操作できる。
【0018】変速レバー28の左横側面に、シフトアッ
プボタン61及びシフトダウンボタン62が上下に配置
されており、後述するようにシフトアップボタン61及
びシフトダウンボタン62を一度押し操作すると、一つ
のシフトアップ信号及びシフトダウン信号が発信され
て、図1に示す第1及び第2主変速装置10,11の変
速操作が行われる。
【0019】図2に示すように、第1及び第2主変速装
置10,11の変速位置(1速〜8速)を表示する7セ
グメントの変速表示部64、前後進レバー59により前
進及び後進クラッチ5,6のどちらが伝動側に操作され
ているかを表示する前進ランプ65及び後進ランプ6
6、変速レバー28が中立停止位置Nに操作されている
ことを示す中立停止ランプ67が操縦部に備えられてい
る。図3に示すように、前進及び後進クラッチ5,6の
作動圧が伝動状態の所定圧に達しているか否かを検出す
る圧力センサー74が備えられており、圧力センサー7
4の検出により前進及び後進ランプ65,66を点灯さ
せる。
【0020】(4)次に、変速レバー28のシフトアッ
プボタン61及びシフトダウンボタン62による変速操
作について、図4に基づいて説明する。図2に示す前後
進レバー59が前進位置Fに操作されていると(ステッ
プS1)、図3に示す電磁操作弁36bに操作電流が供
給され(ステップS2)、切換弁36aが供給側に操作
されて前進クラッチ5が伝動側に操作され、前進ランプ
65が点灯する(ステップS3)。逆に、前後進レバー
59が後進位置Rに操作されていると(ステップS
1)、図3に示す電磁操作弁37bに操作電流が供給さ
れ(ステップS4)、切換弁37aが供給側に操作され
て後進クラッチ6が伝動側に操作され、後進ランプ66
が点灯し(ステップS5)、図2に示すブザー71が間
欠的に作動する(ステップS6)。
【0021】図1に示すように第1主変速装置10が4
段に変速可能で、第2主変速装置11が2段に変速可能
であるから、第1及び第2主変速装置10,11により
8段の変速が可能である。この場合、第2主変速装置1
1の低速クラッチ26が伝動側に操作されている状態
で、第1主変速装置10の1速〜4速クラッチ21〜2
4が1速〜4速の変速位置に対応するのであり、第2主
変速装置11の高速クラッチ27が伝動側に操作されて
いる状態で、第1主変速装置10の1速〜4速クラッチ
21〜24が5速〜8速の変速位置に対応する。
【0022】図3に示すように第1主変速装置10の1
速〜4速クラッチ21〜24、第2主変速装置11の低
速及び高速クラッチ26,27の各々に、作動圧が伝動
状態の所定圧に達しているか否かを検出する圧力センサ
ー74が備えられており、各圧力センサー74の検出に
より現在の第1及び第2主変速装置10,11の変速位
置(1速〜8速)が検出されて、この検出された変速位
置が変速表示部64に表示される(ステップS7)。
【0023】以上の状態で、変速レバー28のシフトア
ップボタン61又はシフトダウンボタン62を一度押し
操作したとする(ステップS8,S9)。この場合、図
5の実線A1(時点B1)に示すように、シフトアップ
ボタン61を押し操作した場合には、現在の変速位置よ
りも1段高速側の変速位置における第1主変速装置10
用の電磁操作弁31b〜34bに対して操作電流が供給
され始め、逆にシフトダウンボタン62を押し操作した
場合には、現在の変速位置よりも1段低速側の変速位置
における第1主変速装置10用の電磁操作弁31b〜3
4bに対して操作電流が供給され始める(ステップS1
0)。
【0024】これと同時に図5の実線A2(時点B1)
に示すように、第2主変速装置11において伝動側に操
作されている低速又は高速クラッチ26,27の電磁比
例弁38,39により、伝動側に操作されている低速又
は高速クラッチ26,27の作動圧が伝動状態の作動圧
P2から、所定低圧P3にまで減圧操作される(ステッ
プS11)。この場合、4速の変速位置から5速の変速
位置への変速操作時には第2主変速装置11の低速クラ
ッチ26の作動圧が零にまで落とされ、高速クラッチ2
7の作動圧が零から所定低圧P3にまで上昇操作され
る。逆に5速の変速位置から4速の変速位置への変速操
作時には、第2主変速装置11の高速クラッチ27の作
動圧が零にまで落とされ、低速クラッチ26の作動圧が
零から所定低圧P3にまで上昇操作される。
【0025】そして、図5の実線A1(時点B2から時
点B3)に示すように、第1主変速装置10における1
段高速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜2
4の作動圧が、電磁操作弁31b〜34bにより伝動状
態の作動圧P1にまで上昇操作される。これと同時に図
5の一点鎖線A3(時点B2から時点B3)に示すよう
に、第1主変速装置10におけるシフトアップボタン6
1又はシフトダウンボタン62の押し操作前の1速〜4
速クラッチ21〜24の作動圧が、電磁操作弁31b〜
34bにより伝動状態の作動圧P1から零にまで下降操
作される(ステップS12)。
【0026】次に、所定低圧P3に維持されていた第2
主変速装置11の低速又は高速クラッチ26,27の作
動圧が、図5の実線A2(時点B3から時点B4)に示
すように、電磁比例弁38,39により漸次的に上昇操
作されていき、低速又は高速クラッチ26,27の作動
圧が伝動状態の作動圧P2に達する(ステップS1
3)。この場合、図5に示す実線A2の時点B3から時
点B4において、低速又は高速クラッチ26,27の作
動圧の上昇特性が各変速位置に対して設定されており、
低速側(1速側)の変速位置ほど、時点B3から時点B
4の作動圧が短時間で急上昇操作される。
【0027】以上のようにして、シフトアップボタン6
1又はシフトダウンボタン62の押し操作による1回の
変速操作を終了するのであり、変速操作が終了すると変
速操作後の変速位置が変速表示部64に表示され(ステ
ップS14)、ブザー71が1回だけ作動して変速操作
の終了が作業者に報知される(ステップS15)。以上
のような変速操作は、シフトアップボタン61又はシフ
トダウンボタン62を押し続けていても連続的に行われ
ることはなく、シフトアップボタン61又はシフトダウ
ンボタン62を一度戻し操作して再び押し操作しない
と、次の一回の変速操作は行われない。
【0028】(5)次に、変速レバー28による副変速
装置12に変速操作について説明する。例えば前後進レ
バー59を前進位置Fに操作し(前進クラッチ5が伝動
側に操作され、後進クラッチ6が伝動遮断側に操作され
ている状態)、変速レバー28を低速位置Lに操作して
いる状態において(操作ボタン57及びロックピン56
により変速レバー28を低速位置Lに保持している状
態)、操作ボタン57を押し操作してロックピン56を
ガイド板60から退入操作すると、図3に示す電磁操作
弁36bにより切換弁36aが排油側に操作されて、前
進クラッチ5が伝動遮断側に自動的に操作される。
【0029】これにより、操作ボタン57を押し操作し
た状態で変速レバー28を低速位置Lから中立停止位置
N又は高速位置Hに操作し、操作ボタン57を戻し操作
してロックピン56により変速レバー28を中立停止位
置N又は高速位置Hに保持する。この場合、中立停止位
置Nにおいて操作ボタン57を戻し操作すると、電磁操
作弁36bにより切換弁36aが供給側に操作されて、
電磁比例弁35により前進クラッチ5が直ちに伝動側に
自動的に操作される。高速位置Hにおいて操作ボタン5
7を戻し操作すると、電磁操作弁36bにより切換弁3
6aが供給側に操作されて、電磁比例弁35により前進
クラッチ5が漸次的に伝動側に自動的に操作される。
【0030】前後進レバー59を後進位置Rに操作した
状態において(後進クラッチ6が伝動側に操作され、前
進クラッチ5が伝動遮断側に操作されている状態)、前
述のように変速レバー28の操作ボタン57を押し及び
戻し操作すると、後進クラッチ6が自動的に伝動遮断側
及び伝動側に操作される。
【0031】(6)次に、変速レバー28を低速位置L
から高速位置Hに操作した場合、及び変速レバー28を
高速位置Hから低速位置Lに操作した場合に、第1及び
第2主変速装置10,11が第1変速位置Y1及び第2
変速位置Y2に自動的に変速操作される構成について、
図6に基づいて説明する。
【0032】第1及び第2変速位置Y1,Y2の組み合
わせが、変速パターン1,2,3,4の4種類として制
御装置に記憶されている(例えば、変速パターン1では
第1変速位置Y1が8速の変速位置で、第2変速位置Y
2が1速の変速位置、変速パターン2では第1変速位置
Y1が4速の変速位置で、第2変速位置Y2が4速の変
速位置、変速パターン3では第1変速位置Y1が6速の
変速位置で、第2変速位置Y2が3速の変速位置、変速
パターン4では第1変速位置Y1が4速の変速位置で、
第2変速位置Y2が2速の変速位置と言うような組み合
わせ)。図2に示すように、変速パターン1〜4のうち
から一つを選択するダイヤルスイッチ63が備えられて
おり、事前にダイヤルスイッチ63を操作して、変速パ
ターン1〜4のうちから所望のものを選択しておく。
【0033】図6に示すように、変速レバー28を低速
位置L又は高速位置Hに操作している状態において(ス
テップS21)、シフトアップボタン61及びシフトダ
ウンボタン62を押し操作すると(ステップS22,S
23)、図5及び図4のステップS10〜S15のよう
にして(前項(4)参照)(ステップS24)、第1及
び第2主変速装置10,11が変速操作されて、変速操
作後の第1及び第2主変速装置10,11の変速位置が
変速表示部64に表示される。
【0034】以上のように変速レバー28を低速位置L
又は高速位置Hに操作し、第1及び第2主変速装置1
0,11をある変速位置に変速操作している状態におい
て、変速レバー28を高速位置Hから低速位置Lに操作
すると(ステップS21,S25)、図5及び図4のス
テップS10〜S15と同様にして第1及び第2主変速
装置10,11が、ダイヤルスイッチ63によって選択
されている変速パターン1〜4の第1変速位置Y1(例
えば前述の変速パターン3では6速の変速位置)に自動
的に変速操作されて、変速表示部64に前述の第1変速
位置Y1が表示される(ステップS26〜ステップS2
7)。
【0035】逆に、変速レバー28を低速位置Lから高
速位置Hに操作すると(ステップS21,S25)、図
5及び図4のステップS10〜S15と同様にして第1
及び第2主変速装置10,11が、ダイヤルスイッチ6
3によって選択されている変速パターン1〜4の第2変
速位置Y2(例えば前述の変速パターン3では3速の変
速位置)に自動的に変速操作されて、変速表示部64に
前述の第2変速位置Y2が表示される(ステップS28
〜ステップS29)。
【0036】以上のように、変速レバー28を高速位置
Hから低速位置Lに操作して、第1及び第2主変速装置
10,11が第1変速位置Y1に自動的に変速操作され
た後において、シフトアップボタン61及びシフトダウ
ンボタン62を押し操作すれば、この押し操作に基づい
て第1及び第2主変速装置10,11が、第1変速位置
Y1とは別の所望の変速位置に変速操作される。この後
に変速レバー28を変速レバー28を低速位置Lから高
速位置Hに操作すると、第1及び第2主変速装置10,
11が第2変速位置Y2に自動的に変速操作されるので
あり、この後にシフトアップボタン61及びシフトダウ
ンボタン62を押し操作すれば、この押し操作に基づい
て第1及び第2主変速装置10,11が、第2変速位置
Y2とは別の所望の変速位置に変速操作される。
【0037】〔発明の実施の別形態〕図2に示す変速パ
ターン1〜4のうちの一つを選択するダイヤルスイッチ
63に代えて、図7に示すように第1変速位置Y1を1
速〜8速の変速位置から独立に設定変更自在な第1ダイ
ヤルスイッチ68、及び第2変速位置Y2を1速〜8速
の変速位置から独立に設定変更自在な第2ダイヤルスイ
ッチ69を備えても良い。
【0038】前述のダイヤルスイッチ63、第1及び第
2ダイヤルスイッチ68,69で第1及び第2変速位置
Y1,Y2を設定する場合において、変速レバー28に
より副変速装置12が低速位置L及び高速位置Hに変速
操作された際に、前述の第1及び第2変速位置Y1,Y
2に、第1及び第2主変速装置10,11が自動的に変
速操作される状態(前述の〔発明の実施の形態〕の状
態)、並びに、前述の第1及び第2変速位置Y1,Y2
に、第1及び第2主変速装置10,11が変速操作され
ずに、第1及び第2主変速装置10,11がそのままの
変速位置に残される状態の2状態に、人為的に切換操作
できるように構成しても良い。
【0039】第1及び第2主変速装置10,11が10
段や6段に変速可能に構成された作業車にも、本発明は
適用できる。図1に示す構成では、第1及び第2主変速
装置10,11が油圧クラッチ型式に構成されている
が、第1及び第2主変速装置10,11を副変速装置1
2のようにシフト部材をスライド操作するギヤ変速型式
に構成し、このシフト部材を油圧シリンダによりスライ
ド操作して変速操作するように構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1,2,3の特徴によると、複数
段に変速可能な主変速装置と高低2段に変速可能な副変
速装置とを直列に配置した作業車の走行変速構造におい
て、副変速装置の低速位置及び高速位置での主変速装置
の変速位置が異なるような作業形態の場合に、第2人為
操作具により副変速装置を変速操作すると、主変速装置
が副変速装置の低速位置及び高速位置に適した第1及び
第2変速位置に自動的に変速操作されるようになり、第
1人為操作具により主変速装置を前述の第1及び第2変
速位置に変速操作しなくてもよくなって、変速操作の操
作性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケース内の伝動系を示す概略図
【図2】変速レバーと副変速装置との連係状態、変速表
示部及び各部の連係状態を示す図
【図3】第1及び第2主変速装置等の油圧回路図
【図4】変速レバーのシフトアップボタン及びシフトダ
ウンボタンによる変速操作の流れを示す図
【図5】変速レバーのシフトアップボタン及びシフトダ
ウンボタンによる変速操作時における各部の状態を示す
【図6】変速レバーにより副変速装置を高速位置から低
速位置、及び低速位置から高速位置に変速操作する場合
の流れを示す図
【図7】発明の実施の別形態における第1及び第2ダイ
ヤルスイッチを示す図
【符号の説明】
10,11 主変速装置 12 副変速装置 28 第2人為操作具 61,62 第1人為操作具 L 副変速装置の低速位置 H 副変速装置の高速位置 Y1 第1変速位置 Y2 第2変速位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段に変速可能な主変速装置と高低2
    段に変速可能な副変速装置とを直列に配置し、 人為的に操作される第1人為操作具に基づいて、前記第
    1人為操作具の操作に対応する変速位置に前記主変速装
    置を変速操作する変速制御手段と、前記副変速装置を変
    速操作するもので人為的に操作される第2人為操作具と
    を備えると共に、 前記副変速装置の低速位置において設定されるべき前記
    主変速装置の第1変速位置、及び前記副変速装置の高速
    位置において設定されるべき前記主変速装置の第2変速
    位置を設定する設定手段と、 前記第1人為操作具により前記主変速装置がある変速位
    置に変速操作されている状態で、前記第2人為操作具に
    より前記副変速装置が高速位置から低速位置に変速操作
    されると、前記設定手段による第1変速位置となるよう
    に、前記変速制御手段に優先して前記主変速装置を自動
    的に変速操作する第1変速手段と、 前記第1人為操作具により前記主変速装置がある変速位
    置に変速操作されている状態で、前記第2人為操作具に
    より前記副変速装置が低速位置から高速位置に変速操作
    されると、前記設定手段による第2変速位置となるよう
    に、前記変速制御手段に優先して前記主変速装置を自動
    的に変速操作する第2変速手段とを備えて、 前記設定手段による第1及び第2変速位置を変更自在に
    構成してある作業車の走行変速構造。
  2. 【請求項2】 異なる前記第1及び第2変速位置の組み
    合わせを複数種類備えて、この複数種類の組み合わせの
    中から所望の組み合わせを選択することにより、前記第
    1及び第2変速位置を変更するように、前記設定手段を
    構成してある請求項1記載の作業車の走行変速構造。
  3. 【請求項3】 前記第1変速位置を独立に任意に設定変
    更し、前記第2変速位置を独立に任意に設定変更して、
    前記第1及び第2変速位置を変更するように、前記設定
    手段を構成してある請求項1記載の作業車の走行変速構
    造。
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