JPH09300990A - ガスボンベ搭載装置 - Google Patents

ガスボンベ搭載装置

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JPH09300990A
JPH09300990A JP12550396A JP12550396A JPH09300990A JP H09300990 A JPH09300990 A JP H09300990A JP 12550396 A JP12550396 A JP 12550396A JP 12550396 A JP12550396 A JP 12550396A JP H09300990 A JPH09300990 A JP H09300990A
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JP
Japan
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cylinder mounting
gas cylinder
lock
pawl
hinge
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Application number
JP12550396A
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English (en)
Inventor
Kensuke Fujise
研介 藤瀬
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスボンベの取り付け、取り外しにおいて、使
用者の負担を軽減することのできるガスボンベ搭載装置
を提供する。 【解決手段】ボンベ搭載部材113は、ヒンジ104、
105及びロック部112によってリヤピラー101ー
1、101ー2に取り付けられている。ボンベ搭載部材
113に取り付けられるヒンジ105は、2体構成と
し、これらをピン107によって回動可能なように接合
する。更に、ヒンジ105には歯のついたロック108
を取り付け、ヒンジ105にピン107によって接合さ
れる別体にはパウル109を設けて、ラチェット機構を
構成するようにする。パウル109の先端は常にロック
108の歯に押しつけられるように構成され、ワイヤ1
10のワイヤ取っ手111を引っ張ることにより、パウ
ル109とロック108とのかみ合いを外す構成とす
る。これにより、ボンベ搭載部材113を下方に回動す
ることが可能となり、ガスボンベの着脱を低い位置で行
うことが出来るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスボンベ搭載装置
に係り、特にはフォークリフトのLPGボンベの搭載装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、産業車両としてのフォークリフト
は多くの作業現場において荷物などの積み下ろしに広く
使用されており、様々な作業現場において欠かせないも
のとなっている。
【0003】フォークリフトには、バッテリーからの電
力の供給を受けて動作する電動式フォークリフトと、ガ
ソリン等で動くエンジンを搭載したエンジン式フォーク
リフトとがある。更に、エンジン式フォークリフトにお
いては、ガソリンエンジンを搭載したもの、ディーゼル
エンジンを搭載したもの、LPGで動作するもの等があ
る。
【0004】LPG車は、ディーゼル車、ガソリン車に
比べて排気ガスが比較的クリーンな上、ランニングコス
トの面でも両型車に比べて殆ど劣ることがないので、屋
内での使用を中心に近年確固たるシェアを有するように
なっている。
【0005】LPGで動作するフォークリフトの場合に
は動力源となるLPGを充填したガスボンベをフォーク
リフトの機台に搭載する構成となっている。図7は、L
PGで動作するフォークリフトと、フォークリフトの機
台に設けられた従来のガスボンベ搭載装置を説明する図
である。
【0006】同図(a)にはフォークリフト全体の様子
を側面から見た図が記載されている。フォークリフトの
機台は前部に荷物を積み下ろしするためのフォーク70
1が設けられ、ブラケット702に取り付けられてい
る。ブラケット702はマスト703に取り付けられ上
下に動くようになっている。また、マスト703自身は
前後に僅かの角度、チルトするようになっている。
【0007】フォークリフトの中央部には運転者用のシ
ート706が設けられており、運転者は、このシート7
06に座ってフォークリフトを運転する。運転者用シー
ト706の周囲にはピラー704、705が設けられて
おり、ヘッドガード710を支えている。このヘッドガ
ード710を設けることによって、作業中にフォークリ
フトの上部から落下物があった場合に運転者を保護する
ようになっている。
【0008】運転者用シート706の後部には、フォー
ク701に荷物を載せた場合、フォークリフトの後部が
浮いてしまわないようにするための重りであるカウンタ
ウェイト707が設けられている。カウンタウェイト7
07は一般に鋳物で形成されている。
【0009】後部のピラー705(リヤピラー)にはガ
スボンベ搭載装置709が設けられており、ガスボンベ
708がちょうどカウンタウェイト707の上方で保持
されている。
【0010】使用者は、ガスボンベ708が空になる
と、カウンタウェイト707の上方に設けられているガ
スボンベ708を取り替える必要があり、そのための構
成がガスボンベ搭載装置709に設けられる。
【0011】同図(b)は、従来のガスボンベ搭載装置
の概観を示す斜視図である。同図(b)に示されるよう
に、ガスボンベブラケット711は、フォークリフトの
リヤピラー705ー1、705ー2に取り付けられてい
る。同図(b)に示す構成においては、ガスボンベブラ
ケット711は2本の丸棒からなっており、この2本の
丸棒でガスボンベ708を支持するようになっている。
【0012】ガスボンベブラケット711はストッパー
712と軸713の部分でリヤピラー705ー1、70
5ー2に取り付けられるようになっている。ガスボンベ
ブラケット711は軸713の回りに回動できるように
なっており、ストッパー712の部分で固定されてい
る。ストッパー712の部分の固定をはずすことにより
ガスボンベブラケット711を、同図(b)の矢印に示
すような方向に水平回転し、ガスボンベ708を取り外
す位置に持ってくる。ガスボンベ708は、バンド71
4でガスボンベブラケット711に固定されており、ガ
スボンベ708を取り外す場合には、このバンド714
をはずすようにする。
【0013】図8はガスボンベの取り外し方法を説明す
る図である。同図は、フォークリフトを上方から見た図
であり、フォークリフトの後部のみを記載したものであ
る。ガスボンベ708はバンド714によってガスボン
ベ搭載装置に固定されており、ガスボンベ搭載装置のス
トッパー712をはずすことによって軸713の回りに
水平に回動できるように構成されている。ガスボンベ7
08を取り外したり、取り付けたりする場合には、スト
ッパー712を取り外し、軸713の回りに水平に回動
するようにボンベブラケット711を回転させ、カウン
タウェイト707の上部に設置されていたガスボンベ7
08を機台の側部に移動させる。このように、ガスボン
ベ708の位置を同図の矢印で示される方向に移動さ
せ、使用者は、ガスボンベの取り外しを行う。
【0014】このようにすることによって、ガスボンベ
708の取り外しにおいて、カウンタウェイト707が
邪魔になることが無く、ガスボンベ708を取り外すこ
とが出来るようになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LPGボン
ベの種類によっては40kg以上の重さのあるものがあ
り、このボンベを運搬するだけでも使用者に大きな負担
を課すことになる。それにもかかわらず、図7(a)に
示されるように、ガスボンベ708はカウンタウェイト
707の上部にあり、人の肩の高さ程度の位置に設けら
れている。したがって、図8のように、ボンベブラケッ
ト711が水平に回転するだけでは、ガスボンベ708
の取り外しの際にカウンタウェイト707は邪魔になら
ないものの、ガスボンベ708の位置が高いところにあ
るので、使用者がガスボンベ708を取り外したり、取
り付けたりする場合に、重いガスボンベ708を肩の高
さまで持ち上げたり、肩の高さから下ろしたりしなくて
はならず、使用者の負担が大きいという問題があった。
【0016】従って、本発明の課題は、ガスボンベの取
り付け、取り外しにおいて、使用者の負担を軽減するこ
とのできるガスボンベ搭載装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のガスボンベ搭載
装置は、フォークリフトにガスボンベを搭載するための
ガスボンベ搭載装置において、ガスボンベを搭載するボ
ンベ搭載部材と、該ボンベ搭載部材をその一端を中心に
水平面および垂直面内で回動自在となるように支持する
支持部材と、該支持部材によるボンベ搭載部材の下方へ
の回動を阻止しボンベ搭載部材を任意の回動位置に保持
するラチェット機構とを有する。
【0018】このように、ボンベ搭載部材を垂直面内で
回動自在に支持することによりボンベ搭載部材を下方に
回動させることが可能となり、低い位置でのガスボンベ
の取り付け及び取り外しが可能となる。また、ボンベ搭
載部材を任意の回動位置に保持する構成としてラチェッ
ト機構を設けたことにより、ボンベ搭載部材の下方への
傾き角度を任意の位置で固定することが出来る。従っ
て、ボンベ搭載部材が下方に傾いている状態から、上方
に持ち上げるときは、途中で休んだり、途中まで持ち上
げてから体勢を変えたり持ち変えたりすることが可能と
なるので、より楽な姿勢での作業をすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のガスボンベ搭載
装置の概略を示す図である。なお、ガスボンベを固定す
るバンド103は、図面を見やすくするために、一部の
みが記載されている。
【0020】同図のガスボンベ搭載装置においては、ボ
ンベ搭載棒102ー1、102ー2が設けられており、
ガスボンベはこの上に載せられてバンド103によって
固定される。ボンベ搭載棒102ー1、102ー2から
なるボンベ搭載部材113(ガスボンベブラケット)
は、リヤピラー101ー1に設けられたロック部112
と、リヤピラー101ー2に設けられたヒンジ104に
よってリヤピラー101ー1、101ー2に取り付けら
れている。
【0021】また、ヒンジ104とボンベ搭載部材11
3との間には、ヒンジ104にピン106によって回動
可能に取り付けられたヒンジ105と、該ヒンジ105
を中心軸としてのピン107によって回動可能に取り付
けられたヒンジ305が設けられ両ヒンジ105、30
5間を、ロック108とパウル109から構成されるラ
チェット機構によって、固定する構成となっている。
【0022】すなわち、第1のヒンジ部はヒンジ104
とヒンジ105とで構成され、第2のヒンジ部はヒンジ
105とヒンジ305の2つの部材で構成され、更にこ
れら第1及び第2のヒンジ部で支持部材402が構成さ
れる。そして、後に詳述するが、ロック108はヒンジ
105に固定される一方、パウル104はヒンジ305
に例えばピン203で回動可能に設けられ、ガスボンベ
が搭載されているときは、パウル109がロック108
の歯とかみあって、ボンベ搭載部材113を支持してい
る。
【0023】パウル109には解除手段を構成するワイ
ヤ110が取り付けられており、同じくワイヤ110に
取り付けられた解除手段を構成するワイヤ取っ手111
を引っ張ることにより、ロック108の歯とパウル10
9とのかみ合いが外され、ボンベ搭載部材113がピン
107を中心に回動できるようになる。図2は、本発明
のガスボンベ搭載装置のラチェット機構の側面拡大図で
ある。本発明のガスボンベ搭載装置のラチェット機構
は、ヒンジ105に取り付けられたロック108と、ヒ
ンジ305に回動可能に取り付けられロック108とか
み合うパウル109とからなっている。ヒンジ105は
ピン106によってヒンジ104に取り付けられ、ピン
106を中心に回動できるようになっている。ロック1
08は、ピン107がはめられ、長穴204にはめ込ま
れたボルト202によって、ヒンジ105に固定されて
いる。後に詳述するが、長穴204とボルト202とで
調整機構が構成される。
【0024】ボンベ搭載部材113はヒンジ105、3
05間にはめ込まれたピン107によってピン107の
回りにヒンジ305と一体回動可能なようにヒンジ30
5に取り付けられている。ロック108の歯はピン10
7を中心とした円周上に設けられる。ヒンジ305には
パウル109がピン203によって回動可能なように固
定され、ロック108の歯とかみ合うように構成され
る。パウル109には付勢部材としてのスプリング20
1が取り付けられており、パウル109の先端をロック
108に押しつける方向に常に力を加えている。また、
パウル109にはワイヤ110が取り付けられており、
図1に示すワイヤ取っ手111を引くことにより、パウ
ル109の先端部分を引っ張って、パウル109とロッ
ク108とのかみ合いを外すことが出来るように構成さ
れる。
【0025】使用状態においては、ボンベ搭載部材11
3にガスボンベが載せられるためにパウル109部分に
は下向きの力が加わる。従って、パウル109の先端は
ロック108の歯に食い込むようになりガスボンベの重
量を支えるように作用する。ボンベ搭載部材113を下
方に傾ける場合には、ボンベ搭載部材113をやや上に
持ち上げパウル109の先端のロック108の歯への食
い込みを外してやり、ワイヤ110でパウル109の先
端を引っ張ることにより、ロック108とパウル109
とのかみ合いを外して、ピン107を中心に下方に回動
させるようにする。逆に、ボンベ搭載部材113を上方
に移動させる場合には、ワイヤ110を引っ張ることな
く、そのままボンベ搭載部材113を引き上げれば、ラ
チェット機構の作用により、ピン107を中心に上方に
回動して、元の位置に戻すことが出来る。
【0026】ボンベ搭載部材113を水平位置に持って
くる場合には、ロック108の歯の溝とパウル109の
先端とのかみ合いがちょうど良い位置にある必要がある
が、これを調整するために、ロック108をヒンジ10
5に固定するボルト202がはめ込まれる穴として長穴
204が用いられている。長穴204は、ピン107を
中心にロック108が回転できるように設けられてお
り、ロック108を固定する位置を微妙に調整すること
によってボンベ搭載部材113が水平に来るようにする
ことが出来る。
【0027】すなわち、長穴204、ボルト202とで
調節機構が構成される。但し、調節機構はこれに限定は
されず、例えばロック108の上下側面にアジャストボ
ルトを突き当てする構造等であっても良い。また、微調
節が必要でないときには、これら調節機構を省いても良
い。
【0028】図3は、本発明のガスボンベ搭載装置のラ
チェット機構部分の分解構成図である。同図において
は、ラチェット機構に関する部分のみを示し、そのほか
の構成については省略してある。
【0029】ボンベ搭載部材に取り付けられるヒンジ3
05は、ヒンジ105の内側にはめ込まれ、ピン107
とナット301によって回動可能なように固定される。
図示はされていないが、ピン107がはめ込まれる側と
反対側にも同様なピンが差し込まれ、ナットによって回
動可能なように固定される。
【0030】ロック108は、ピン107とナット30
1によって、回動可能なようにヒンジ105に取り付け
られるが、ピン107は、同図の一点鎖線に示されるよ
うに、ヒンジ305の穴にも通されて、ヒンジ305が
ピン107を中心にヒンジ105の回りを回動できるよ
うにされている。
【0031】ピン107にはロック108がはめられ、
ヒンジ105とヒンジ305の穴を通ってナット301
により、内側から締め付けられる。ピン107のネジ部
は、ロック108、ヒンジ105の板厚及びヒンジ30
5の板厚の合計よりも若干長い部分だけ基端に残した先
端に設けられており、ナット301を内側から締め付け
ても両ヒンジ105、305間が回動できなくなること
はない。また、反対側のピン107、ナット301によ
る締め付けでは、ロック108がない分だけネジ部が長
くなる。なお、円筒状のスペーサを介してピン107の
頭部とナット301間の間隔を一定距離確実に確保し、
両ヒンジ305、105間の回動性を維持するようにし
ても良い。
【0032】両ヒンジ105、305間の連結構造は上
記実施例に限定はされず、両ヒンジ105、305相互
が回動可能であれば他のいかなる構造であっても良い。
これは以降に述べる他の実施例においても同様である。
【0033】ピン107にはめ込まれたロック108
は、2本のボルト202によってヒンジ105に、回動
しないように固定される。前述したように、ボルト20
2がはめ込まれるロック108の穴は、ピン107を中
心とした円周上に設けられた長穴であり、ロック108
の位置を調整することが出来るようになっている。
【0034】ヒンジ305の側にはパウル109が設け
られる。パウル109とヒンジ305との間には例え
ば、スペーサ303が設けられ、ヒンジ105に設けら
れるロック108とかみ合うような位置に調整する。あ
るいは、パウル109の厚さが厚い等のために、スペー
サ303が無くてもロック108とうまくかみ合う場合
には、特にスペーサを設ける必要はない。
【0035】スペーサ303とパウル109は、同図に
示すように、ヒンジ305の内側からはめ込まれるピン
203に差し込まれる。パウル109の外側からは、パ
ウル109をロック108に押しつけるためのスプリン
グ201がピン203に差し込まれる。スプリング20
1の一端はパウル109に引っかけられ、他方の一端は
ヒンジ305に設けられた差し込み穴304に差し込ま
れる。
【0036】ピン203には先端の方に溝が掘られてお
り、スペーサ303、パウル109、スプリング201
がはめ込まれた外側からEーリング302を取り付ける
ことが出来るようになっている。このEーリング302
を取り付けることにより、スペーサ303、パウル10
9、スプリング201がピン203から抜けないように
している。ピン203に設けられるEーリング302を
取り付けるための溝は、予めスペーサ303、パウル1
09、スプリング201の厚みを考慮に入れて形成して
おく。
【0037】以上のように構成されたガスボンベ搭載装
置の作用について以下に述べる。図4は、本発明のガス
ボンベ搭載装置を搭載したフォークリフトを後部から見
た模式図である。
【0038】先ず、ロック部112のロックを外し、ボ
ンベ搭載部材113をガスボンベ401を載せたままの
状態でピン106を中心にして水平回動させ、同図
(b)に示すようにガスボンベ401の位置をフォーク
リフトの機台の側部に持ってくる。
【0039】ここまでの動作は従来技術と同様である。
同図(c)は、本発明に従ってボンベ搭載部材を下方に
下ろした状態を示す図である。
【0040】前述したように、本発明において、ボンベ
搭載部材113を下方に下ろす場合には、先ず、同図
(b)に示す状態において、図1に示したワイヤ取っ手
111を引っ張り、パウルとロックの歯とのかみ合いを
外す。これにより、ボンベ搭載部材113は自由に回動
することが出来るようになるので、次に、ボンベ搭載部
材113をゆっくり下方に動かし、ちょうど良い位置
で、引っ張っていたワイヤ取っ手を放し、ラチェット機
構のパウルとロックがかみ合うようにする。そして、ロ
ックとパウルがかみ合うことによってボンベ搭載部材1
13はフォークリフトの側部下方に所定の角度でさがっ
た状態で固定されるのでボンベの脱着交換を行う。
【0041】ボンベ搭載部材113を下方に傾ける角度
は、ラチェット機構のロックの歯がついている範囲内で
どのような角度でも可能であるが、カウンタウェイト4
03にボンベ搭載部材113が衝突しない程度で、なる
べく下方に傾くようにするのがよい。このようにするこ
とによって、ガスボンベ401の位置が低い位置に来る
ので、重いガスボンベ401を高い位置まで持ち上げる
必要が無く、ガスボンベ401の着脱を行う使用者に過
大な負担をかけることがない。
【0042】なお、前述したように別途ストッパを設
け、カウンタウェイトにボンベ搭載部材113が当接し
ない最下方位置に突き当てて停止出来るようにしても良
い。図5は、本発明のラチェット機構の別の構成例を示
す図である。
【0043】同図において、図2と同じ構成要素には同
じ参照番号を付してある。同図に示されるラチェット機
構は、図2のラチェット機構と基本的に同じであるが、
図2のロック108が設けられておらず、ヒンジ501
の先端に直接にロック歯503が設けられており、図2
のロック108と同じ作用をするように構成されてい
る。
【0044】同図のラチェット機構の作用は図2のもの
と同様であり、すなわち、ヒンジ501は、ヒンジ10
4とピン106によって回動可能なように固定されてお
り、ボンベ搭載部材113は、ピン502によってヒン
ジ501に回動可能なようにヒンジ305に固定されて
いる。ボンベ搭載部材113の回動はヒンジ501に設
けられたロック歯503とパウル109とのかみ合いに
よって制限されるようになっており、パウル109に
は、パウル109の先端をロック歯503に押しつける
ためのスプリング201が設けられている。
【0045】パウル109には、ワイヤ110が取り付
けられており、ワイヤ110を引っ張ることによりロッ
ク歯503とパウル109とのかみ合いを外すように構
成されている。
【0046】同図の構成においては、ロック歯503の
位置を微調整することは出来ないが、ロック歯503の
形成とパウル109の取り付け位置の決定の時に予めボ
ンベ搭載部材113が水平になるような位置に固定でき
るように注意して形成すれば、図2の構成と全く同じ作
用を得ることが出来る。
【0047】図6は、本発明のラチェット機構の更に別
の構成を示す図である。なお、同図においては、ラチェ
ット機構に関する部分のみを記載し、ヒンジの構成の一
部は省略されている。
【0048】同図の構成においては、ボンベ搭載部材
(不図示)に取り付けられるヒンジ602の内部にヒン
ジ601がはめ込まれる構成となっており、また、ラチ
ェット機構は、これらヒンジ601、602の内部に設
けられる構成となっている。
【0049】ラチェット機構の構成要素は、図2の構成
と同様である。すなわち、ロック606は、ヒンジ60
1の内側からボルト605によって固定されるようにな
っており、ロック606に設けられるボルト605がは
め込まれる穴は、微調整のことを考えて長穴となってい
る。ピン604は、ロック606にはめ込まれると共
に、ヒンジ601とヒンジ602とが回動出来るように
固定する。ピン604の先端にはネジ山が彫られており
ナット603によって締め付けられるようになってい
る。
【0050】ヒンジ602の側にはピン608が通され
る穴が設けられ、このピン608にはスペーサ609、
パウル610、スプリング611、Eーリング612が
はめ込まれるようになっている。スプリング611の一
端はパウル610に引っかけられ、もう一端は差し込み
穴607に差し込まれて、パウル610の先端をロック
606に押しつけるように構成されている。また、スペ
ーサ609は、パウル610の位置とロック606の位
置との位置合わせのために設けられているが、パウル6
10の厚みが厚いためパウル610とロック606の位
置あわせが必要ないときにはスペーサ609は必要とさ
れない。
【0051】また、図示されてはいないが、パウル61
0にはワイヤが取り付けられていて、ワイヤの他端に取
り付けられたワイヤ取っ手を引っ張ることにより、ロッ
ク606の歯とパウル610の先端とのかみ合いを外す
ことが出来るように構成される。このワイヤ取っ手を引
っ張って、ロック606の歯とパウル610の先端との
かみ合いを外すことによって、ヒンジ602が取り付け
られるボンベ搭載部材を下方に移動させることが出来
る。
【0052】なお、上記実施例においては、ラチェット
機構としてロックとパウルからなる構成のみについて説
明したが、ボンベ搭載部材の下方への回動を阻止してボ
ンベ搭載部材を任意の回動位置に保持できる構成のもの
であれば、どのようなラチェット機構でも採用可能であ
る。
【0053】また、ロックとパウルの設けられる位置を
逆にして、ロックがボンベ搭載部材側、パウルがリヤピ
ラー側に設けられる構成としても良い。この場合には、
ロックの歯は、内歯となり、この内歯をボンベ搭載部材
を上下に回動可能に固定しているピンを中心とした円周
上に設けるようにする。
【0054】更に、ロックとパウルがヒンジの片側にの
み設ける構成のみを説明したが、ヒンジの両側に設ける
ように構成しても良い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、ガスボンベを搭載する
ボンベ搭載部材(ガスボンベブラケット)を下方に傾け
ることが出来るので、ガスボンベを取り外したり、取り
付けたりする場合に、低い位置で作業が出来るようにな
り、ガスボンベの着脱の際に過大な負担を使用者に課す
ことなく、楽に作業をすることができる。
【0056】また、ラチェット機構としたことにより、
ガスボンベを取り替えた後、ボンベ搭載装置を上方に持
ち上げるとき、持ち上げの途中でボンベ搭載装置の保持
が可能となる。従って、ボンベ搭載装置を持ち上げる途
中で休んだり、体勢を変えたり、手の持ち変えを行うこ
とが可能となり、一番楽な姿勢で作業を行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスボンベ搭載装置の概略を示す図で
ある。
【図2】本発明のガスボンベ搭載装置のラチェット機構
の側面拡大図である。
【図3】本発明のガスボンベ搭載装置のラチェット機構
部分の分解構成図である。
【図4】本発明のガスボンベ搭載装置を搭載したフォー
クリフトを後部から見た模式図である。
【図5】本発明のラチェット機構の別の構成例を示す図
である。
【図6】本発明のラチェット機構の更に別の構成を示す
図である。
【図7】LPGで動作するフォークリフトと、フォーク
リフトの機台に設けられた従来のガスボンベ搭載装置を
説明する図である。
【図8】ガスボンベの取り外し方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101ー1、101ー2 リヤピラー 102ー1、102ー2 ボンベ搭載棒 103 バンド 104、105、305、501、601、602
ヒンジ 106、107、203、502、604、608
ピン 108、606 ロック 109、610 パウル 110 ワイヤ 111 ワイヤ取っ手 112 ロック部 113 ボンベ搭載部材(ガスボンベブラケット) 201、611 スプリング 202、605 ボルト 204 長穴 301、603 ナット 302、612 Eーリング 303、609 スペーサ 304、607 差し込み穴 401、708 ガスボンベ 402 支持部材 403、707 カウンタウェイト 404 ピラー 503 ロック歯 701 フォーク 702 ブラケット 703 マスト 704、705 ピラー 705ー1、705ー2 リヤピラー 706 シート 709 ガスボンベ搭載装置 710 ヘッドガード 711 ガスボンベブラケット 712 ストッパー 713 軸 714 バンド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォークリフトにガスボンベを搭載するた
    めのガスボンベ搭載装置において、 ガスボンベを搭載するボンベ搭載部材と、 該ボンベ搭載部材をその一端を中心に水平面および垂直
    面内で回動自在となるように支持する支持部材と、 該支持部材による前記ボンベ搭載部材の下方への回動を
    阻止し前記ボンベ搭載部材を任意の回動位置に保持する
    ラチェット機構と、を有することを特徴とするガスボン
    ベ搭載装置。
  2. 【請求項2】前記支持部材は、前記ボンベ搭載部材の水
    平面内での回動を可能にする第1のヒンジ部と、前記ボ
    ンベ搭載部材の垂直面内での回動を可能にする第2のヒ
    ンジ部とを互いに連結した構成からなり、前記ラチェッ
    ト機構は前記第2のヒンジ部に対して設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のガスボンベ搭載装置。
  3. 【請求項3】前記第2のヒンジ部は水平方向の中心軸の
    周りに互いに回動可能な2つの部材を有し、前記ラチェ
    ット機構は、該2つの部材の内の一方に固定もしくは一
    体化され前記中心軸を中心とする円周に沿って設けられ
    た複数の歯を有するロックと、前記2つの部材の内の他
    方に前記ロックの歯と係合および離間が可能なように設
    けられたパウルと、該パウルを前記ロックの歯と係合す
    る方向に常時付勢する付勢部材とを有することを特徴と
    する請求項2に記載のガスボンベ搭載装置。
  4. 【請求項4】前記ボンベ搭載部材の下方への回動が前記
    ラチェット機構により阻止された状態を解除する解除手
    段を更に有することを特徴とする請求項1、2あるいは
    3に記載のガスボンベ搭載装置。
  5. 【請求項5】前記解除手段は、一端が前記パウルに取り
    付けられたワイヤを有し、該ワイヤの他端を引っ張るこ
    とにより前記付勢部材による付勢力に抗して前記パウル
    を前記ロックの歯から離間可能としたことを特徴とする
    請求項4に記載のガスボンベ搭載装置。
  6. 【請求項6】前記支持部材は前記ロックの前記2つの部
    材の内の一方に対する固定位置を、前記中心軸を中心に
    回動し調節する調節機構を有していることを特徴とする
    請求項3、4あるいは5に記載のガスボンベ搭載装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082609A (ja) * 2001-09-05 2003-03-19 Sakai Heavy Ind Ltd 転圧車両におけるバッテリの収納構造
KR100467740B1 (ko) * 2002-05-31 2005-01-24 대우종합기계 주식회사 지게차의 듀얼타입 연료탱크 크레들 장치
AU785116B2 (en) * 2001-03-15 2006-09-21 Galvin Engineering Pty. Ltd. A lifting apparatus
EP1762537A1 (de) * 2005-09-09 2007-03-14 Still Gmbh Mobile Arbeitsmaschine mit einem druckbeaufschlagten Tank

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