JPH09300843A - 高感度感熱孔版印刷原紙用二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

高感度感熱孔版印刷原紙用二軸延伸ポリエステルフィルム

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JPH09300843A
JPH09300843A JP12051696A JP12051696A JPH09300843A JP H09300843 A JPH09300843 A JP H09300843A JP 12051696 A JP12051696 A JP 12051696A JP 12051696 A JP12051696 A JP 12051696A JP H09300843 A JPH09300843 A JP H09300843A
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heat shrinkage
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heat
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隆司 上田
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浩 新沼舘
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】融点が220℃以下であり、厚みが0.2
〜4μmであるポリエステルフィルムからなり、かつ下
記式(1)により求めた熱収縮応力の積分値が下記式
(2)を満足することを特徴とする高感度感熱孔版印刷
原紙用二軸延伸ポリエステルフィルム。 【数1】 1000≧(Mmd+Mtd)/2≧100 (2) (ここで、Mは熱収縮応力の積分値(MPa・℃)、s
(t)は温度t(℃)における熱収縮応力(MPa)、
Toは熱収縮応力の立ち上がり温度(℃)、Tmは熱収
縮応力が立ち上がり温度から再び0MPaにもどる温度
(℃)、Mmdはフィルムの長手方向の熱収縮応力の積分
値(MPa・℃)、Mtdはフィルムの幅方向の熱収縮応
力の積分値(MPa・℃)である) 【効果】低エネルギーでも穿孔性が良好で、かつエネル
ギーレベルの変化に応じた穿孔径をあけることで優れた
階調性を出し、しかも耐刷性に優れた感熱孔版印刷原紙
とすることができるため、この原紙を用いた孔版印刷で
は、印字性能に優れた印刷物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドや
レーザー光線等により穿孔するデジタル製版やハロゲン
ランプ、キセノンランプ、フラッシュランプなどによる
閃光照射により穿孔製版される感熱孔版印刷原紙用ポリ
エステルフィルムに関し、特に穿孔特性(穿孔感度、独
立穿孔性)、印刷鮮明性(文字印刷、ベタ印刷、階調
性)に優れ、かつ耐刷性に優れた高感度感熱孔版印刷原
紙用ポリエステルフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より感熱孔版印刷用原紙としては、
塩化ビニリデンフィルム、ポリエステル、ポリプロピレ
ンフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムに天然繊維、化学
繊維または合成繊維あるいはこれらを混抄した薄葉紙、
不織布、紗等によって構成された多孔性支持体を接着剤
で貼り合わせた構造のものが知られている(例えば、特
開昭51−2512号公報、特開昭57−182495
号公報など)。これらの感熱孔版印刷原紙用フィルム
は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、フラッシュラン
プなどによる閃光照射や赤外線照射、レーザー光線等の
パルス的照射、あるいはサーマルヘッド等によって穿孔
され、上記した多孔性支持体を通してインキが通過する
印刷用の版となる。
【0003】しかしながら、昨今では、印刷物に対して
高い解像度(階調性)が要求されており、特にカラーで
階調性を出すためには、ヘッドに与えるエネルギー、す
なわちヘッドにより加熱される部位のフィルムの温度分
布を変えることによってフィルムの穿孔径が変化できる
ことが必要となってきている。そのためには、上記した
熱可塑性フィルムに対して、与えるエネルギー範囲を幅
広く変化させる必要があり、低エネルギーでは小さく穿
孔し、高エネルギーでは大きく穿孔し、かつ孔が連結せ
ずに独立状態を保持すること(独立穿孔性)が重要とな
る。
【0004】また一方で、サーマルヘッド等を使用した
印刷方式では、高い解像度を得るために個々のヘッドを
小さくし、単位面積当たりのヘッドの数を増やす試みが
なされている。しかしながら、ヘッドを小さくする分、
ヘッド1個当たりに供給されるエネルギーを低減させ、
単位面積当たりにヘッドに供給するエネルギーを従来の
ヘッドと同じにしたとしても、個々のヘッドの寿命がヘ
ッドの緻密化により低下してしまう。ヘッドの寿命を従
来と同程度とするためには、個々のヘッドに供給するエ
ネルギーをさらに低減させる必要があり、上記した熱可
塑性フィルムが低エネルギーで十分に穿孔されることが
必要となる。
【0005】従来、かかる用途に用いられるフィルムと
して、二軸延伸ポリエステルフィルムの熱的特性を規制
することによって印刷特性と耐刷性を改善したフィルム
(特開昭62−282984号公報)や熱収縮特性を規
定したフィルム(特開昭62−282983号公報、特
開昭63−160895号公報、特開平1−97691
号公報、特開平1−168494号公報、特開平2−3
07788号公報、特開平3−30996号公報、特開
平3−99890号公報、特開平3−288695号公
報、特開平3−182395号公報、特開平4−125
190号公報、特開平4−185489号公報、特開平
4−224952号公報、特開平5−77572号公
報、特開平6−305015号公報、特開平7−525
72号公報、特開平7−68964号公報)等が提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では低エネルギー領域において穿孔感度が十分
ではなく、また高エネルギー領域では独立穿孔性に劣る
などの問題で文字印刷およびベタ印刷の印刷鮮明性が低
下するなどの欠点がある。すなわち、温度の違いに敏感
に反応して穿孔することが要求されているにも関わら
ず、従来のフィルムは、温度に対する反応が鈍いという
問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
し、低エネルギーでも穿孔性が良好で、かつエネルギー
レベルの変化に応じた穿孔径をあけることで優れた階調
性を出し、しかも耐刷性に優れた感熱孔版印刷原紙用フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、融
点が220℃以下であり、厚みが0.2〜4μmである
ポリエステルフィルムからなり、かつ下記式(1)によ
り求めた熱収縮応力の積分値が下記式(2)を満足する
ことを特徴とする高感度感熱孔版印刷原紙用二軸延伸ポ
リエステルフィルム。
【0009】
【数3】 1000≧(Mmd+Mtd)/2≧100 (2) (ここで、Mは熱収縮応力の積分値(MPa・℃)、s
(t)は温度t(℃)における熱収縮応力(MPa)、
Toは熱収縮応力の立ち上がり温度(℃)、Tmは熱収
縮応力が立ち上がり温度から再び0MPaにもどる温度
(℃)、Mmdはフィルムの長手方向の熱収縮応力の積分
値(MPa・℃)、Mtdはフィルムの幅方向の熱収縮応
力の積分値(MPa・℃)である)
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステルフィルムに
用いられるポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸また
は脂肪族ジカルボン酸とジオールを主たる構成成分とす
るポリエステルである。芳香族ジカルボン酸としては、
例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4
−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−
ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカル
ボン酸等を用いることができる。脂肪族ジカルボン酸と
しては例えばアジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ド
デカンジオン酸等を用いることができる。中でも好まし
くはテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸を用いることができる。また、ジオール成
分としては例えば、エチレングリコール、1,2−プロ
パンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、
1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,
2′ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパン等を用いることができる。中でもエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましく
用いられる。
【0011】本発明に用いられるポリエステルには、本
発明の効果を阻害しない範囲において、本発明を構成す
るジカルボン酸成分、ジオール成分以外の他の成分が共
重合されていてもよい。このような成分としては、トリ
メリト酸、トリメシン酸、ピロメリト酸、トリカルバリ
ル酸、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
リトリット等の多官能化合物、p−オキシ安息香酸、乳
酸、3−ヒドロキシブタン酸等のオキシカルボン酸等を
用いることができる。
【0012】本発明のポリエステルフィルムに用いられ
るポリエステルとして好ましくは、エチレンテレフタレ
ート/エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレ
フタレート/ブチレンイソフタレート共重合体、ヘキサ
メチレンテレフタレート/ヘキサメチレン−2、6−ナ
フタレート共重合体、ヘキサメチレンテレフタレート/
エチレンテレフタレート共重合体、シクロヘキサンジメ
チレンテレフタレート/エチレンテレフタレート共重合
体、エチレンイソフタレート、エチレン−2、6−ナフ
タレート/エチレンテレフタレート共重合体、エチレン
テレフタレート/ジエチレンテレフタレート共重合体、
またはこれらホモポリエステルや2元ポリエステル共重
合体の他に3元以上の共重合体等を用いることができ
る。またこれらの共重合体はランダム共重合体であって
もブロック共重合体でもかまわない。さらに、これら異
なった組成のポリエステルを2種以上ブレンドしたブレ
ンド体であってもかまわない。
【0013】本発明に用いるポリエステルには、例えば
各種飽和ポリエステル樹脂、ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエーテル等がブレンドされ
ていてもよい。
【0014】また、本発明に用いるポリエステルには、
必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、可塑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料、脂肪酸エステ
ル、ワックス等の有機滑剤あるいはポリシロキサン等の
消泡剤等を配合してもよく、これら二種以上を併用して
もよい。
【0015】さらには必要に応じて易滑性を付与するこ
ともできる。易滑性付与方法としては特に制限はない
が、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、湿式あるいは乾式シリカなど
の無機粒子、アクリル酸系ポリマ類、ポリスチレン等を
構成成分とする有機粒子等を配合する方法、ポリエステ
ル重合反応時に添加する触媒等が失活して形成される、
いわゆる内部粒子による方法、界面活性剤を塗布する方
法等がある。
【0016】本発明におけるポリエステルは次の方法で
製造することができる。すなわち、ジカルボン酸成分を
ジオール成分と直接エステル化反応させた後、この反応
の生成物を減圧下で加熱して余剰のジオール成分を除去
しつつ重縮合させることによって製造する方法や、ジカ
ルボン酸成分としてジアルキルエステルを用い、これと
ジオール成分とでエステル交換反応させた後、上記と同
様に重縮合させることによって製造する方法等がある。
この際、必要に応じて、反応触媒を適宣用いることがで
きる。
【0017】本発明のポリエステルフィルムは、インフ
レーション同時二軸延伸法、ステンター同時二軸延伸
法、ステンター逐次二軸延伸法のいずれかの処方によっ
て二軸延伸されたフィルムとするものであるが、その中
でも、製膜安定性、厚み均一性の点でステンター逐次二
軸延伸法により製膜されたものが、好ましく用いられ
る。
【0018】本発明のポリエステルフィルムの厚さは、
0.2〜4μmである必要がある。フィルム厚みが0.
2μm未満では低エネルギー領域において穿孔感度は向
上するが、耐刷性が劣り、1000枚以上の多数部数の
印刷時に版となるフィルムが破損したり、フィルムの製
造においても製膜安定性、巻取性が悪化し、また得られ
たフィルムと薄葉紙等の多孔性支持体とのラミネート工
程においても歩止まりが悪くなる。一方、フィルム厚み
が4μmを超えると穿孔感度が劣り、印刷鮮明性が低下
する。より好ましい厚みは0.3〜2.5μm、特に好
ましい厚みは0.5〜2.5μmである。
【0019】また、本発明のポリエステルフィルムの融
点は220℃以下である必要があり、好ましくは210
℃以下、さらに好ましくは200℃以下である。融点が
220℃を超えるフィルムでは穿孔に必要なエネルギー
が多量となり、低エネルギーでの穿孔特性が悪くなる。
【0020】さらに本発明のポリエステルフィルムにお
いて、本発明の目的とする穿孔特性、印刷鮮明性を良好
とするには、下記式(1)により求めた熱収縮応力の積
分値が下記式(2)を満足することが必要である。
【0021】
【数4】 1000≧(Mmd+Mtd)/2≧100 (2) (ここで、Mは熱収縮応力の積分値(MPa・℃)、s
(t)は温度t(℃)における熱収縮応力(MPa)、
Toは熱収縮応力の立ち上がり温度(℃)、Tmは熱収
縮応力が立ち上がり温度から再び0MPaにもどる温度
(℃)、Mmdはフィルムの長手方向の熱収縮応力の積分
値(MPa・℃)、Mtdはフィルムの幅方向の熱収縮応
力の積分値(MPa・℃)である) フィルムが穿孔する過程は、ヘッドに対するフィルム
の位置により特定の温度分布をもってフィルムが加熱さ
れ、フィルムに局部的な温度に対応した熱収縮応力が
発生し、フィルムの温度に応じた熱収縮応力と抗張力
(収縮しようとする力に耐えようとする力の限界量)と
のバランスからフィルム温度が高く抗張力の小さいヘッ
ドの中心直下のフィルムを中心にヘッド周辺部に向かい
収縮移動を開始し、孔が形成されると推定される。すな
わち、式(1)の熱収縮応力の積分値Mは、フィルムの
穿孔の過程において、ヘッドによる加熱部位の熱収縮応
力の全発生量を端的に示した値であり、この値が大きい
ほど穿孔特性が良好である。ところで、このような熱収
縮応力の積分値Mはフィルムの延伸方法によって制御が
可能で、フィルムを構成するポリマ分子の分子鎖を効果
的に配向結晶化させる延伸条件を選ぶことによって、大
きくすることができる。ただし、熱収縮応力の積分値M
の大きくする延伸条件を選ぶ場合、フィルムの面として
大きくする様に考慮する必要がある。その指標として熱
収縮応力の積分値Mのフィルムの長手方向の値Mmdと幅
方向の値Mtdの平均値である(Mmd+Mtd)/2として
大きくすることが必要となる。すなわち、この熱収縮応
力の積分値の平均値は100MPa・℃以上である必要
があり、更に好ましくは、200MPa・℃以上であ
り、最も好ましくは、300MPa・℃以上である。熱
収縮応力の積分値Mの平均値である(Mmd+Mtd)/2
が100MPa・℃未満ではヘッドによりフィルムにエ
ネルギーが供給され、供給部が溶融したとしても、孔は
開かずその位置で再固化し、穿孔特性、特に低エネルギ
ー穿孔性が低下し、実用に供し得ないものとなる。一
方、熱収縮応力の積分値Mの値が大きすぎると、ベタ印
刷の穿孔時の熱収縮応力により支持体からフィルムが剥
離し、フィルム面が全面的に収縮するため、印刷物の再
現性が低下する。すなわち熱収縮応力の積分値は100
0MPa以下である必要があり、好ましくは800MP
a以下である。
【0022】さらに、各方向の熱収縮応力の積分値Mmd
とMtdが下記式(3)の関係になることが好ましい。
【0023】 7≧Mtd/Mmd≧1 (3) (Mmdはフィルムの長手方向の熱収縮応力の積分値(M
Pa・℃)、Mtdはフィルムの幅方向の熱収縮応力の積
分値(MPa・℃)である)
【0024】こうすることにより、さらに穿孔の形状が
安定し、階調性に優れたフィルムとなる。Mtd/Mmdが
1未満では穿孔の形状がフィルムの長手方向に長く変形
したものとなり、7を超えると、フィルムの幅方向に長
く変形したものとなり、高エネルギー穿孔時に孔が連結
しやすく、印刷物の鮮明性が低下することがある。Mtd
/Mmdのより好ましい範囲としては、1.2以上6以
下、最も好ましい範囲は1.3以上5以下である。
【0025】一方、サーマルヘッドなどによってフィル
ムが加熱され、穿孔する過程において、サーマルヘッド
の周辺にまで孔を拡大させることを考慮すると、加熱さ
れるフィルム部位全体がバランス良く熱収縮応力を有す
ることが好ましいと考えられる。すなわち、その指標と
して熱収縮応力の立ち上がり温度から100℃までの積
分値と100℃から熱収縮応力が立ち上がり温度から再
び0MPaにもどる温度までの積分値が、フィルムの長
手方向と幅方向において、いずれも下記式(4)を満足
すると穿孔特性がより良好となり好ましい。更に好まし
くは0.3以上3以下、最も好ましくは0.35以上
2.5以下である。下記式(4)を満足しないと、鮮明
な階調性のある印刷画像が得られないことがある。
【0026】
【数5】 (ここで、s(t)は温度t(℃)における熱収縮応力
(MPa)、Toは熱収縮応力の立ち上がり温度
(℃)、Tmは熱収縮応力が立ち上がり温度から再び0
MPaにもどる温度(℃)である)
【0027】さらに、本発明の二軸延伸フィルムの熱収
縮応力の立ち上がり温度は50℃以上であることが好ま
しく、更に好ましくは60℃以上である。熱収縮応力の
立ち上がり温度が50℃未満では、フィルムと薄葉紙等
の多孔性支持体とを張り合わせた孔版印刷原紙を印刷機
で使用したとき、用いる支持体の性状にもよるが、機内
で原紙がフィルムの室温付近の低温領域での寸法安定性
が十分ではないためにカールし、搬送不良を引き起こす
ことがある。
【0028】また、本発明において得られたフィルムの
固有粘度や表面特性、すなわち中心線平均粗さ、最大粗
さが後述の範囲としたとき本発明の効果がより顕著に発
現するので好ましい。
【0029】本発明の二軸延伸フィルムの固有粘度は熱
収縮応力の積分値を上記した式(2)の範囲とするため
に0.6以上とするのが好ましく、0.65以上である
と更に好ましい。フィルムの固有粘度が0.6未満では
熱収縮応力の積分値が式(2)を満足せず穿孔感度が低
下したり、またフィルム破れによる生産性の低下や穿孔
時に溶融したポリマーの残渣がサーマルヘッド等に付着
し、穿孔斑を引き起こすことがある。
【0030】本発明の二軸延伸フィルムの中心線平均粗
さ(Ra)は、0.01〜0.5μmの範囲が好まし
く、製膜から原紙作成工程の安定生産性および穿孔特
性、印刷鮮明性の点でより好ましくは0.05〜0.4
μmである。Raが0.01μm未満では、巻取性や取
扱性が困難となり、折れジワが入り生産性が低下する場
合がある。一方、Raが0.5μmを超えると、表面の
粗面化が大きすぎて穿孔感度が大幅に低下したり、穿孔
径が不均一になる場合がある。
【0031】本発明の二軸延伸フィルムの最大粗さ(R
t)は、0.3〜5μmの範囲が好ましく、より好まし
くは、0.5〜4μmである。Rtが0.3μm未満で
は、滑り性が悪化し、空気抜けが悪く縦ジワ等が入り、
巻取性や取扱性が低下する場合がある。一方、Rtが5
μmを越えると、表面の粗面化が大きすぎて穿孔感度が
低下するのみならず、フィルム破れが生じ、生産性が低
下する場合がある。
【0032】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルム
は、上記ポリエステルを用いて、例えば下記の方法によ
って製造することができる。すなわち、Tダイ押し出し
法によってポリマーをキャストドラム上に押し出すこと
によって未延伸フィルムを製造できる。キャストドラム
への密着方法としては静電印加法、水の表面張力を利用
した密着方法、エアーナイフ法、プレスロール法、水中
キャスト法などのうちいずれの手法を用いてもよいが、
平面性が良好でかつ表面欠点の少ないフィルムを得る手
法として水の表面張力を利用した密着キャスト法、また
は静電印加法とするのが特に有効である。このときポリ
ブチレンテレフタレートやポリヘキサメチレンテレフタ
レートおよびそれらの共重合体に代表されるポリマーで
はキャストフィルムの段階での結晶化を抑制し、その後
の延伸性を低下させないように水の表面張力を利用した
密着キャスト法と静電印加法とを併用し溶融ポリマーを
急冷することが好ましい。所望の厚さの未延伸フィルム
は口金のスリット幅、ポリマーの吐出量、キャストドラ
ムの回転数を調整することによって作ることができる。
【0033】延伸方法は特に限定されないが、長手方向
の延伸後のフィルムの複屈折(Δn)を下記式(5)の
範囲とすることが、生産を安定化させ、かつ熱収縮応力
の積分値を高める観点から好ましい。
【0034】 0.05≦Δn≦0.12 (5) (ここで複屈折(Δn)は長手方向の屈折率(nMD)と
幅方向の屈折率(nTD)との差(Δn:nMD−nTD)で
表される) 長手方向の延伸後のフィルムのΔnが0.07未満では
得られたフィルムの熱収縮応力の積分値が小さく穿孔感
度が低下し、0.12を超えると幅方向の延伸性が低下
したり厚み斑の悪いフィルムしか得られず穿孔径にバラ
ツキが生じる場合がある。長手方向の延伸後の複屈折の
より好ましい範囲は0.07≦Δn≦0.1である。
【0035】長手方向の延伸温度や延伸倍率は特に限定
されるものではなく、用いるポリエステルフィルム用ポ
リマーの種類によって適宜決定されるが、延伸倍率が2
〜5倍程度で上記した複屈折になるように延伸温度を設
定するのが適当である。
【0036】幅方向の延伸は特に限定されるものではな
いが、長手方向に延伸後、一度100℃から用いたポリ
エステルの融解開始温度以下の温度で0.5秒以上熱処
理したのちに行うとさらに熱収縮応力の積分値を大きく
することができるため好ましい。
【0037】幅方向の延伸倍率と延伸温度は特に限定さ
れるものではなく、用いるポリエステルフィルム用ポリ
マーの種類によって適宜決定されるが、延伸倍率が2〜
5倍程度が適当であり、延伸温度は下記式(6)の範囲
とすることが、生産を安定化させ、かつ熱収縮応力の積
分値を高める観点から好ましい。
【0038】 Tmd−20≦Ttd≦Tmd+20 (6) (ここでTmdは長手方向の延伸温度(℃)、Ttdは幅方
向の延伸温度(℃))
【0039】また、二軸延伸後、フィルムの長手方向ま
たは幅方向、あるいはそれら両方を再延伸してもかまわ
ない。
【0040】さらに、本発明のポリエステルフィルムは
二軸延伸後、定長下および/または幅方向にフィルムの
全幅に対して10%以下の微延伸をしながら熱処理を施
すことが室温付近の低温領域でのフィルムの寸法安定性
の観点から好ましい。熱処理温度は、下記式(7)の範
囲とすると低温領域の寸法安定性と上記した式(4)を
同時に満足するため、好ましい。
【0041】 Ttd≦Ths≦Ttd+30 (7) (ここでTtdは幅方向の延伸温度(℃)、Thsは熱処理
温度(℃))
【0042】熱処理温度のより好ましい温度はTtd≦T
hs≦Ttd+20である。
【0043】熱処理の時間は0.5〜60秒間行なうの
が好ましい。
【0044】本発明のポリエステルフィルムにおいて、
多孔性支持体を熱圧着した状態で共延伸して印刷用原紙
を一挙に製造することもできる。熱圧着した状態でフィ
ルムと支持体とが一体となって延伸することにより、多
孔性支持体が補強体の役目をなし、フィルムが破れたり
することがなく、極めて製膜安定性に優れ、結果として
低コストの原紙を得ることができるので好ましい。
【0045】さらに製膜安定性を良好にするために他の
熱可塑性ポリマーとの積層フィルムから剥離分離して二
軸延伸フィルムを得る方法をとることができる。
【0046】他の熱可塑性ポリマーとは、特に限定され
ないが、好ましくは本発明のポリエステルフィルム層と
剥離するときの剥離力が10g/cm以下、さらには
0.1〜2g/cm、さらには0.2〜0.8g/cm
であることが好ましい。さらに具体的には、本発明のポ
リエステルフィルムを構成しているポリエステルと異な
るものであればよく、具体的にはポリエステル、ポリア
ミド、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリアセタール、ポリエーテ
ルおよびこれらの共重合体、フッ素系ポリマー等を用い
ることができる。なかでもポリオレフィン、ポリフェニ
レンスルフィド、フッ素系ポリマー等が好ましい。ポリ
オレフィンの代表例としては、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−
メチル−ペンテン−1、あるいはこれらの共重合体や混
合物を用いることができるが、プロピレンを80〜97
モル%とプロピレン以外のオレフィンを3〜20モル%
の共重合体がさらに好ましい。また、これらのポリオレ
フィン中には、公知の各種離型剤、例えば、シリコン、
石油樹脂、テルペン樹脂、高級脂肪酸ワックス類等を添
加してもよい。さらには、公知の各種添加剤、例えば、
酸化防止剤、帯電防止剤、着色用顔料、ブロッキング防
止剤、紫外線吸収剤などが添加されていてもよい。
【0047】具体的に剥離分離して二軸延伸フィルムを
得る方法としては、本発明にポリエステルフィルムに用
いるポリエステルと他の熱可塑性ポリマーを各々別々の
押し出し機に供給し、溶融後口金内で合流せしめ、シー
ト状に成形し、キャストドラム状に押し出し、未延伸フ
ィルムを製造する。この際、口金のスリット幅、ポリマ
ーの吐出量、キャストドラムの回転数を調整することに
よって、所望の厚さの未延伸フィルムを作ることができ
る。なお、この際に、本発明の二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを構成するポリエステル(Aとする)と他の熱可
塑性ポリマー(Bとする)がA/Bの二層構造や、A/
B/Aの三層構造のいずれをとっても構わない。このよ
うにして得られた未延伸フィルムは、前記したような単
層製膜と同様の方法で二軸延伸フィルムを得ることがで
きる。その後、(A)層と(B)層を剥離することで目
的とする(A)層のフィルムを得ることができる。な
お、この際に多孔質支持体と張り合わせた後剥離しても
構わない。
【0048】本発明のポリエステルフィルムにおいては
サーマルヘッド等との融着防止のため、フィルムの延伸
前または延伸後、あるいはその途中の工程において、ポ
リエステルフィルムの片面に離型剤を塗布することがで
きる。塗布方法は特に限定されないが、ロールコータ
ー、グラビアコーター、リバースコーター、バーコータ
ー等を用いて塗布するのが好ましい。
【0049】また、塗布する前に必要に応じて、塗布面
に空気中あるいは、その他種々の雰囲気中でコロナ放電
処理を施してもよい。
【0050】また、本発明のポリエステルフィルムにお
いて離型剤層に用いる離型剤としては、シリコーンオイ
ル、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、界面活性剤等か
らなる例えば下記のものを用いることができるが、以下
に示す離型剤が特に好ましい。すなわち、水に溶解、乳
化または懸濁する石油系ワックス(a)、植物系ワック
ス(b)およびオイル状物質(c)の混合物を主成分と
する離型剤が特に好適である。ここで、主成分とは上記
(a)、(b)および(c)の混合物の占める重量比率
が好ましくは50%以上、さらに好ましくは60%以上
であることを言う。ワックス系組成物とは市販の各種の
ワックス、例えば石油系ワックス、植物系ワックス、鉱
物系ワックス、動物系ワックス低分子量ポリオレフィン
類などを使用することができ、特に制限されるものでは
ないが、石油系ワックスとしてはパラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックスなどを用
いることができる。また植物性ワックスとしてはキャン
デリラワックス、カルナウバワックス、木ロウ、オリキ
ューリーワックス、さとうきびロウ、ロジン変成ワック
スなどを用いることができる。石油系ワックス/植物性
ワックスの混合重量比率は好ましくは10/90〜90
/10、さらに好ましくは20/80〜80/20、よ
り好ましくは30/70〜70/30とする。植物性ワ
ックスを10重量%以上とするのは高温時における易滑
性、および離形性の付与、および水に乳化あるいは懸濁
させる場合の均一分散性が良好で均一な塗布膜を得るの
に好適であることによる。また、上記ワックス系組成物
に更にオイル状物質を加えた混合物とした時には印字走
行性が特に優れたものとすることができる。ここでオイ
ル状物質とは常温で液体あるいはペースト状のオイルで
あり、植物油、油脂、鉱物油、合成潤滑油などを用いる
ことができる。植物油としてはアマニ油、カヤ油、サフ
ラー油、大豆油、シナギリ油、ゴマ油、トウモロコシ
油、ナタネ油、ヌカ油、綿実油、オリーブ油、サザンカ
油、つばき油、ヒマシ油、落花生油、バーム油、椰子油
などを用いることができる。油脂としては牛脂、豚油、
羊油、カカオ油などであり、鉱物油としてマシン油、絶
縁油、タービン油、モーター油、ギヤ油、切削油、流動
パラフィンなどを用いることができる。合成潤滑油とし
ては化学大辞典(共立出版社)に記載の要件を満たすも
のを任意に使用することが出来、例えばオレフィン重合
油、ジエステル油、ポリアルキレングリコール油、シリ
コーン油などを用いることができる。これらの中でも高
パルス幅領域での走行性の良好な鉱物油、合成潤滑油が
好適である。またこれらの混合系であってもよい。
【0051】上記オイル状物質は前期ワックス系組成物
100重量部に対し1〜100重量部添加するのが好ま
しく、特に好ましくは3〜50重量部である。オイル状
物質が1重量部未満の場合には昇華型プリンターのよう
な高パルス幅領域での走行性が低下する傾向にあり、1
00重量部を超える場合には逆に低パルス幅領域での走
行性が低下する傾向にある。上記範囲とした場合には広
範囲のパルス幅のプリンターでスティックが起こらず走
行性が良好となり特に好ましい。
【0052】上記組成物中には本発明の効果を阻害しな
い範囲内で各種添加剤を併用することができる。例えば
帯電防止剤、耐熱剤、酸化防止剤、有機、無機の粒子、
顔料などを用いることができる。
【0053】離型剤層の厚みは好ましくは0.005μ
m以上0.4μm以下、より好ましくは0.01μm以
上0.4μm以下である。離型剤層の厚みが0.4μm
以下であれば穿孔時の走行性が良好で、ヘッドの汚染も
少ない。
【0054】
【物性および効果の評価方法】本発明で用いている各特
性は次の方法により測定、評価した。
【0055】(1)フィルムの融点の測定 セイコー電子工業(株)製示差走査熱量計RDC220
型を用い、フィルム試料5mgを採取し、室温より昇温
速度10℃/分で昇温した時の吸熱曲線のピークの温度
より融点を求めた。なお、吸熱曲線のピークが2つ以上
ある場合は相対的に吸熱曲線の面積の大きい方のピーク
温度を融点とした。
【0056】(2)熱収縮応力の測定 フィルムを幅10mmの短冊状に切り出し、25℃にお
いて一端を荷重検出機のチャックに、もう一方を固定チ
ャックにチャック間が100mmになるようセットし
た。このとき、フィルムの単位断面積当たりの応力が
0.1MPaになるように初期荷重をかけて固定した。
次いで、電気炉中で速度10℃/分で昇温、その際発生
する応力を測定、単位断面積当たりの応力(MPa)と
して示した値を熱収縮応力とした。このとき温度に対す
る熱収縮応力の値をプロットし、得られた曲線と応力の
0点で挟まれた部分の面積として熱収縮応力の積分値と
した。なお、応力の0点は熱収縮応力の昇温曲線におい
て、25℃から熱収縮応力の立ち上がり温度までに検出
される応力の最低値と融点で検出される応力の値を結ん
だ直線上にあるとした。
【0057】(3)フィルムの複屈折(Δn)の測定 偏光顕微鏡(光源:ナトリウムランプ)により、サンプ
ルをα−ブロムナフタリン侵漬下、burekコンベン
セーター法からレターデーション求めて算出した。
【0058】(4)中心線平均粗さ(Ra)、最大粗さ
(Rt) JIS−B0601に従って、触針式表面粗さ計を用い
て測定した。なお、小坂研究所(株)製、高精度薄膜段
差測定器(型式:ET−10)を使用し、触針径円錐型
0.5μmR、荷重5mg、カットオフは0.08mm
とした。
【0059】(5)固有粘度 試料を105℃×20分乾燥した後、0.8±0.00
5gを秤量し、o−クロロフェノール中で160℃×1
5分間撹拌して溶解した。冷却後、ヤマトラボティック
AVM−10S型自動粘度測定器により25℃における
粘度を測定し固有粘度とした。
【0060】(6)長手方向の延伸温度の測定 タスコジャパン(株)製非接触赤外温度計THI−30
0を用いて、10点の平均値を取り測定値とした。
【0061】(7)フィルムの厚み(μm) サンプルの任意の10箇所を断面方向に切り出し電子顕
微鏡で倍率2000倍で10枚の写真撮影を行い、フィ
ルムの厚みを測定した。これを10枚の写真について行
い、その平均値で表わした。
【0062】(8)穿孔特性 作成した原紙を理想科学工業(株)製“RISOGRA
PH”GR275に供給して、サーマルヘッド式製版方
式(400dpi)により、JIS第1水準の●(丸で
中が黒く塗りつぶされたもの)で10mmφのものを原
稿として製版した。この際、サーマルヘッドに供給する
電圧を変更することによりエネルギーを1ドット当たり
50μJと30μJの2通りとした。この状態で穿孔
し、走査型顕微鏡で100倍の倍率でフィルムの穿孔部
分200個を観察し、穿孔特性を以下の項目で評価し
た。
【0063】A.穿孔感度 ◎:穿孔が確実に行われ良好であった ○:ごく一部に穿孔が得られない部分があったが、実用
上問題ない △:所々に穿孔が得られない部分があった ×:所定の穿孔が全く得られない
【0064】B.独立穿孔性 ◎:ドットごとに独立して穿孔されており、良好であっ
た ○:ごく一部にドットごとに独立して穿孔されていない
部分があったが、実用上は問題ない △:所々にドットごとに独立して穿孔されていない部分
があった ×:隣どうしでドットが連結しているところが多い
【0065】(9)印刷鮮明性 理想科学工業(株)製テストチャートNo.8を原稿と
し、400dpiのサーマルヘッドを用いて作成した原
紙を製版し、黒インキで印刷サンプルを作成し、文字、
画像(ベタ印刷)について下記の特性を目視で観察し判
定した。
【0066】A.文字印刷の鮮明性 ○:文字の欠落、太さムラが全くない △:文字の欠落、太さムラがあるものの実用上問題ない ×:文字の欠落、太さムラがあり、使用不可能
【0067】B.ベタ印刷の鮮明性 ○:濃淡ムラや白抜けが全くない △:濃淡ムラや白抜けがあるものの実用上問題ない ×:濃淡ムラや白抜けがあり使用不可能
【0068】(10)耐刷性の評価 印刷機でフィルムが破損するまでに刷れる枚数で表し
た。1000枚以上ではあれば実用上問題ない。
【0069】(11)搬送性(カール)の評価 作製した孔版原紙を50℃で湿度90%RHの恒温恒湿
槽中で1週間処理した後、印刷機を用いて原紙の搬送試
験を行い、下記の基準で評価した。
【0070】 ○:ややカールがあるものの、良好に搬送できる △:カールがあるものの、実用上問題なく搬送できる ×:カールが大きく、搬送トラブルが頻発に発生する
【0071】
【実施例】
実施例1 テレフタル酸ジメチル95.5重量部、エチレングリコ
ール50.5重量部、1、6−ヘキサンジオール20.
4重量部およびエステル交換反応触媒として酢酸カルシ
ウム0.086重量部、重縮合反応触媒として三酸化ア
ンチモン0.038重量部、および酸化防止剤として
“イルガノックス”1010(チバガイキー(株)製)
0.1重量部、消泡剤としてシリコーンTSF433
(東芝シリコーン(株)製)0.2重量部を加え、常法
に従って、150℃から次第に240℃まで昇温しなが
ら、理論量のメタノールを系外に留出させエステル交換
を反応せしめた後、着色防止剤としてリン酸トリメチル
0.041重量部を加えた後、エチレングリコール中に
均一に分散せしめた平均粒径1.2μmのシリカ粒子の
スラリーをシリカ粒子として重縮合したポリエステルに
対して0.5重量部添加し過剰のエチレングリコールを
系外に留出させた。その後、240℃から徐々に昇温、
減圧し、最終的に285℃、1mmHg以下で重縮合反
応を行い、固有粘度0.80のポリエステルを得た。
【0072】得られたポリエステルを煮沸水中で3時間
処理して表面を結晶化させた後、125℃で24時間真
空乾燥した。その後、押出機に供給して250℃で溶融
し、T型口金よりシート状に静電印加法により25℃の
キャスティングドラム上に密着冷却固化せしめ、未延伸
フィルムを得た。次いで、未延伸フィルムを60℃に加
熱して長手方向に3.5倍延伸した。長手方向に延伸し
たフィルムの複屈折は0.09であった。次いで75℃
に加熱して幅方向に3.7倍に延伸後、100℃で5秒
間熱処理を施し、冷却して1.5μmの二軸延伸フィル
ムを得た。該フィルムの固有粘度は0.72であった。
また該フィルムの片面には、ステンター入口部において
ワックス系離型剤をバーコーターを用いて乾燥の後の重
さで0.1g/m2 塗布した。
【0073】得られたフィルムの離型剤未塗布面側に酢
酸ビニルを接着剤としてマニラ麻を原料とする天然繊維
100%の繊維目付量10g/m2 の和紙と貼り合わせ
て感熱孔版印刷用原紙を作製した。なお接着剤塗布量は
1g/m2 とした。前記した方法に基づき穿孔テスト、
印刷テスト、耐刷性および搬送性の評価を実施し、結果
を得られたフィルムの特性と共に表1に示した。
【0074】実施例2 原料の仕込量をテレフタル酸ジメチル95.5重量部、
エチレングリコール52.1重量部、ジエチレングリコ
ール15.7重量部とした以外は実施例1と同様に重縮
合反応を行い、固有粘度0.74のポリエステルを得
た。
【0075】得られたポリエステルを煮沸水中で3時間
処理して表面を結晶化させた後、125℃で24時間真
空乾燥した。その後、押出機に供給して250℃で溶融
し、T型口金よりシート状に静電印加法により25℃の
キャスティングドラム上に密着冷却固化せしめ、未延伸
フィルムを得た。次いで、未延伸フィルムを70℃に加
熱して長手方向に3.4倍延伸した。長手方向に延伸し
たフィルムの複屈折は0.08であった。次いで80℃
に加熱して幅方向に3.7倍に延伸後、120℃で5秒
間熱処理を施し、冷却して1.5μmの二軸延伸フィル
ムを得た。該フィルムの固有粘度は0.64であった。
その他は実施例1と同様にして感熱孔版印刷用原紙を得
た。前記した方法に基づき穿孔テスト、印刷テストおよ
び耐刷性の評価を実施し、結果を得られたフィルムの特
性と共に表1に示した。
【0076】実施例3 原料の仕込量をテレフタル酸ジメチル95.5重量部、
1、6−ヘキサンジオール23.3重量部、1、4−シ
クロヘキサンジメタノール113.9重量部とした以外
は実施例1と同様に重縮合反応を行い、固有粘度0.9
0のポリエステルを得た。
【0077】得られたポリエステルを煮沸水中で3時間
処理して表面を結晶化させた後、125℃で24時間真
空乾燥した。その後、押出機に供給して250℃で溶融
し、T型口金よりシート状に水の表面張力を利用した密
着方法と静電印加法を併用することにより25℃のキャ
スティングドラム上に密着冷却固化せしめ、未延伸フィ
ルムを得た。次いで、未延伸フィルムを65℃に加熱し
て長手方向に3.1倍延伸した。長手方向に延伸したフ
ィルムの複屈折は0.10であった。次いで70℃に加
熱して幅方向に3.0倍に延伸後、100℃で5秒間熱
処理を施し、冷却して1.5μmの二軸延伸フィルムを
得た。該フィルムの固有粘度は0.77であった。その
他は実施例1と同様にして感熱孔版印刷用原紙を得た。
前記した方法に基づき穿孔テスト、印刷テストおよび耐
刷性の評価を実施し、結果を得られたフィルムの特性と
共に表1に示した。
【0078】実施例4 熱処理温度を150℃にした以外は実施例1と同様にし
て感熱孔版印刷用原紙を得た。前記した方法に基づき穿
孔テスト、印刷テストおよび耐刷性の評価を実施し、結
果を得られたフィルムの特性と共に表1に示した。
【0079】実施例5 原料の仕込量をテレフタル酸ジメチル79.2重量部、
イソフタル酸ジメチル16.8重量部、エチレングリコ
ール61.3重量部とした以外は実施例1と同様にして
得た固有粘度0.80のポリエステルと固有粘度が0.
95のポリ−1、6−ヘキサメチレンテレフタレートを
真空乾燥後、重量比で7:3にドライブレンドし、押出
機に供給、250℃で溶融し、T型口金よりシート状に
静電印加法により25℃のキャスティングドラム上に密
着冷却固化せしめ、未延伸フィルムを得た。次いで、未
延伸フィルムを65℃に加熱して長手方向に3.5倍延
伸した。長手方向に延伸したフィルムの複屈折は0.0
9であった。次いで70℃に加熱して幅方向に4倍に延
伸後、120℃で5秒間熱処理を施し、冷却して1.5
μmの二軸延伸フィルムを得た。該フィルムの固有粘度
は0.83であった。その他は実施例1と同様にして感
熱孔版印刷用原紙を得た。前記した方法に基づき穿孔テ
スト、印刷テストおよび耐刷性の評価を実施し、結果を
得られたフィルムの特性と共に表1に示した。
【0080】実施例6 原料の仕込量をテレフタル酸ジメチル95.5重量部、
エチレングリコール52.1重量部、1、4−シクロヘ
キサンジメタノール21.3重量部とした以外は実施例
1と同様に重縮合反応を行い、固有粘度1.05のポリ
エステルを得た。
【0081】得られたポリエステルを24時間真空乾燥
した。その後、押出機に供給して250℃で溶融し、T
型口金よりシート状に静電印加法により25℃のキャス
ティングドラム上に密着冷却固化せしめ、未延伸フィル
ムを得た。次いで、未延伸フィルムを90℃に加熱して
長手方向に4倍延伸した。長手方向に延伸したフィルム
の複屈折は0.07であった。次いで95℃に加熱して
幅方向に4.5倍に延伸後、120℃で5秒間熱処理を
施し、冷却して1.5μmの二軸延伸フィルムを得た。
該フィルムの固有粘度は0.98であった。その他は実
施例1と同様にして感熱孔版印刷用原紙を得た。前記し
た方法に基づき穿孔テスト、印刷テストおよび耐刷性の
評価を実施し、結果を得られたフィルムの特性と共に表
1に示した。
【0082】実施例7 実施例1のポリエステルフィルムの固有粘度を0.58
にした以外は実施例1と同様にして感熱孔版印刷原紙を
得た。前記した方法に基づき穿孔テスト、印刷テストお
よび耐刷性の評価を実施した結果を得られたフィルムの
特性と共に表1に示した。
【0083】実施例8 実施例のポリエステルを用い、未延伸フィルムを55℃
に加熱して長手方向に3.7倍延伸した。長手方向に延
伸したフィルムの複屈折は0.13であった。次いで6
0℃に加熱して幅方向に3.0倍に延伸後、100℃で
5秒間熱処理を施し、冷却して1.5μmの二軸延伸フ
ィルムを得た以外は実施例1と同様にして感熱孔版印刷
用原紙を得た。前記した方法に基づき穿孔テスト、印刷
テストおよび耐刷性の評価を実施し、結果を得られたフ
ィルムの特性と共に表2に示した。
【0084】実施例9 実施例1のポリエステルを用い、未延伸フィルムを65
℃に加熱して長手方向に3.5倍延伸した。長手方向に
延伸したフィルムの複屈折は0.06であった。次いで
85℃に加熱して幅方向に4.3倍に延伸後、100℃
で5秒間熱処理を施し、冷却して1.5μmの二軸延伸
フィルムを得た以外は実施例1と同様にして感熱孔版印
刷用原紙を得た。前記した方法に基づき穿孔テスト、印
刷テストおよび耐刷性の評価を実施し、結果を得られた
フィルムの特性と共に表2に示した。
【0085】比較例1、2 フィルムの厚みをそれぞれ4.2μm(比較例3)、
0.1μm(比較例4)にした以外は実施例1と同様に
して感熱孔版印刷用原紙を得た。前記した方法に基づき
穿孔テスト、印刷テストおよび耐刷性の評価を実施し、
結果を得られたフィルムの特性と共に表2に示した。ま
た、比較例4のフィルムはフィルム製造時フィルム破れ
が多発し、生産性に乏しいものであった。
【0086】比較例3 原料の仕込量をテレフタル酸ジメチル81.2重量部、
イソフタル酸ジメチル14.3重量部、エチレングリコ
ール61.3重量部とした以外は実施例1と同様に重縮
合反応を行い、固有粘度0.78のポリエステルを得
た。
【0087】得られたポリエステルを24時間真空乾燥
した。その後、押出機に供給して250℃で溶融し、T
型口金よりシート状に静電印加法により25℃のキャス
ティングドラム上に密着冷却固化せしめ、未延伸フィル
ムを得た。次いで、未延伸フィルムを95℃に加熱して
長手方向に4.2倍延伸した。長手方向に延伸したフィ
ルムの複屈折は0.08であった。次いで100℃に加
熱して幅方向に4.5倍に延伸後、120℃で5秒間熱
処理を施し、冷却して1.5μmの二軸延伸フィルムを
得た。該フィルムの固有粘度は0.68であった。その
他は実施例1と同様にして感熱孔版印刷用原紙を得た。
前記した方法に基づき穿孔テスト、印刷テストおよび耐
刷性の評価を実施し、結果を得られたフィルムの特性と
共に表2に示した。
【0088】比較例4 実施例6のポリエステルを用い、未延伸フィルムを10
0℃に加熱して長手方向に4.5倍延伸した。長手方向
に延伸したフィルムの複屈折は0.04であった。次い
で100℃に加熱して幅方向に4.2倍に延伸後、14
0℃で5秒間熱処理を施し、冷却して1.5μmの二軸
延伸フィルムを得た以外は実施例1と同様にして感熱孔
版印刷用原紙を得た。前記した方法に基づき穿孔テス
ト、印刷テストおよび耐刷性の評価を実施し、結果を得
られたフィルムの特性と共に表2に示した。
【0089】
【表1】
【表2】
【0090】
【発明の効果】本発明は、低エネルギーでも穿孔性が良
好で、かつエネルギーレベルの変化に応じた穿孔径をあ
けることで優れた階調性を出し、しかも耐刷性に優れた
感熱孔版印刷用原紙用フィルムを提供することができた
ものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が220℃以下であり、厚みが0.
    2〜4μmであるポリエステルフィルムからなり、かつ
    下記式(1)により求めた熱収縮応力の積分値が下記式
    (2)を満足することを特徴とする高感度感熱孔版印刷
    原紙用二軸延伸ポリエステルフィルム。 【数1】 1000≧(Mmd+Mtd)/2≧100 (2) (ここで、Mは熱収縮応力の積分値(MPa・℃)、s
    (t)は温度t(℃)における熱収縮応力(MPa)、
    Toは熱収縮応力の立ち上がり温度(℃)、Tmは熱収
    縮応力が立ち上がり温度から再び0MPaにもどる温度
    (℃)、Mmdはフィルムの長手方向の熱収縮応力の積分
    値(MPa・℃)、Mtdはフィルムの幅方向の熱収縮応
    力の積分値(MPa・℃)である)
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムが下記式(3)を
    満足することを特徴とする請求項1に記載の高感度感熱
    孔版印刷原紙用二軸延伸ポリエステルフィルム。 7≧Mtd/Mmd≧1 (3) (Mmdはフィルムの長手方向の熱収縮応力の積分値(M
    Pa・℃)、Mtdはフィルムの幅方向の熱収縮応力の積
    分値(MPa・℃)である)
  3. 【請求項3】 熱収縮応力の立ち上がり温度から100
    ℃までの積分値と100℃から融点までの積分値が、フ
    ィルムの長手方向と幅方向において、いずれも下記式
    (4)を満足することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の高感度感熱孔版印刷原紙用二軸延伸ポリエ
    ステルフィルム。 【数2】 (ここで、s(t)は温度t(℃)における熱収縮応力
    (MPa)、Toは熱収縮応力の立ち上がり温度
    (℃)、Tmは熱収縮応力が立ち上がり温度から再び0
    MPaにもどる温度(℃)である)
  4. 【請求項4】 熱収縮応力の立ち上がり温度が50℃以
    上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の高感度感熱孔版印刷原紙用二軸延伸ポリエス
    テルフィルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステルフィルムの固有粘度が0.
    6以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の高感度感熱孔版印刷原紙用二軸延伸ポリ
    エステルフィルム。
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JP2013202961A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Mitsubishi Plastics Inc 感熱孔版印刷原紙用フィルム
JP2022063089A (ja) * 2020-10-09 2022-04-21 三菱ケミカル株式会社 熱収縮性フィルム、包装資材、成形品または容器

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