JPH09300098A - H形鋼材の配管溶接用治具 - Google Patents

H形鋼材の配管溶接用治具

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JPH09300098A
JPH09300098A JP11725896A JP11725896A JPH09300098A JP H09300098 A JPH09300098 A JP H09300098A JP 11725896 A JP11725896 A JP 11725896A JP 11725896 A JP11725896 A JP 11725896A JP H09300098 A JPH09300098 A JP H09300098A
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shaped steel
steel material
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support
jig
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JP11725896A
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Isamu Suzuki
勇 鈴木
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SUZUKI ISAMU SHOTEN KK
SUZUKIISAMU SHOTEN KK
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SUZUKI ISAMU SHOTEN KK
SUZUKIISAMU SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 H形鋼材の壁面に穿った通孔に支持配管を貫
通し、仮溶接する作業において、H形鋼材の壁面に対す
る支持配管の芯出しと直交保持を容易に精度良くでき、
溶接作業の簡易化を図れる配管溶接用治具を提供する。 【解決手段】 H形鋼材1を略水平姿勢に置き、且つ略
直立したその壁面1Aに穿った通孔1Dに、支持配管H
1を壁面に直交して貫通溶接するためのH形鋼材の配管
溶接用治具100であって、上記H形鋼材の略水平姿勢
の頂面1Bに載り、その長手方向に移動可能な基台10
と、上記基台に設けられ該基台の移動方向X1を上記H
形鋼材の長手方向Xに一致させる位置調節部材20と、
上記基台の移動方向と直交する方向に対向配置されその
支持芯40Bを一致させてH形鋼材の両側に吊り下げら
れる一対の支持板40,40と、上記一対の支持板の支
持芯の高さ位置を調節する昇降手段50と、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、建設用の
鉄骨梁となるH形鋼材の壁面に穿った通孔に、各種配管
を挿通して支持するための支持配管(パイプスリーブ)
を壁面に直交して貫通し、仮溶接するためのH形鋼材の
配管溶接用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設用の鉄骨梁となるH形鋼材の
壁面に穿った通孔に、電気・ガス・水道等の各種配管を
挿通して支持するための支持配管を、H形鋼材の壁面に
直交して貫通し仮溶接している。この支持配管を貫通
し、仮溶接するための配管溶接用治具には適切なものが
なく、直角定規等を使用しての手作業が中心になってい
る。
【0003】その溶接作業の手順は、図8,9に示すよ
うに、H形鋼材を横倒しにして行われる。即ち、H形鋼
材1をH字状に左右の側壁1B,1Cを作業台3に載
せ、その壁面1Aを水平姿勢にする。そして、壁面1A
に穿った通孔1D,1Eに支持配管5を垂直に挿入し、
直角定規により上側壁面1Aに対して直交させた姿勢で
仮溶接する。この時、支持配管5の上下の突出量Lを均
等にする。上記仮溶接を行った支持配管5に、カバープ
レート7を嵌めて壁面1Aに密着させ、仮溶接を行う。
この後、H形鋼材1を上下反転させ、同様の作業を図9
(a)から(b)に示す様に行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記H形鋼材の壁面に
直交して支持配管を貫通溶接する方法では、重量物のH
形鋼材を上下反転させなければ、壁面の両側にカバープ
レートを嵌め、これを壁面に密着させて仮溶接できな
い。このため、一人の作業者では作業できないし、ま
た、直角定規により壁面に対して支持配管を直交させた
姿勢で仮溶接しなければならないので、その作業に熟練
を要するという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、1人の未熟練
者であっても、H形鋼材の壁面に対する支持配管の芯出
し及び直交保持を容易に精度良くでき、配管溶接作業の
簡易化を図ったH形鋼材の配管溶接用治具を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1のH形鋼材の配管溶接用治具は、
H形鋼材の頂面を略水平姿勢に置き、略直立したその壁
面に穿った通孔に、支持配管を壁面に直交して貫通し仮
溶接するためのH形鋼材の配管溶接用治具であって、上
記H形鋼材の頂面に載置されその長手方向に移動可能な
基台と、上記基台に設けられ基台の移動方向を上記H形
鋼材の長手方向に一致させる位置調節部材と、上記基台
の移動方向と直交する方向に対向配置されその支持芯を
一致させてH形鋼材の両側に吊り下げられる一対の支持
板と、上記一対の支持板の支持芯の高さ位置を調節する
昇降手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項1によると、先ず、H形鋼
材を略水平姿勢に作業台等の上に置き、その壁面を略直
立させる。次に、上記H形鋼材の水平姿勢の頂面に基台
を載せ、基台に設けた位置調節部材により基台の移動方
向をH形鋼材の長手方向に一致させて設置する。次に、
H形鋼材の壁面に穿った通孔に、支持配管を挿入し、壁
面の左右突出量を揃える。この後、基台をH形鋼材の長
手方向に沿って適宜移動するとともに、下方位置にある
左右一対の支持板を昇降手段により上方へ移動させるこ
とで、左右の支持板が支持配管を持ち上げる。これで支
持配管は、一対の支持板の各支持芯に保持され、支持配
管の軸芯方向と通孔の軸芯方向とが合わせられ、壁面に
対して直交状態に保持される。
【0008】ここで、通孔に挿通した支持配管の仮溶接
を壁面の両側から行う。また、仮溶接後に、支持板を下
降して移動させ、この状態でカバープレートを支持配管
の両側に嵌め、壁面に密着した状態で仮溶接する。以上
のように、基台の移動方向をH形鋼材の長手方向に一致
させる作業を位置調節部材により行った後は、これに続
く支持配管の壁面に対する芯出しと直交保持とが、基台
の移動と昇降手段による昇降により繰り返し簡便に行え
る。
【0009】また、本発明の請求項2のH形鋼材の配管
溶接用治具は、請求項1記載のH形鋼材の配管溶接用治
具において、上記位置調節部材は、上記基台の片側に少
なくとも2箇所設けられ相互の位置を基台の移動方向が
上記H形鋼材の長手方向に一致するように調節可能な第
1ガイド部材と、上記基台のガイド部材とは反対側に設
けられ上記H形鋼材に対して当接配置される第2ガイド
部材とからなり、第1ガイド部材の一対のローラ支持部
と基台との間に介在させるスペーサにより、基台の移動
方向をH形鋼材の長手方向に一致させるようにしたこと
を特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項2によると、上記H形鋼材
の水平姿勢の頂面に載せた基台の移動方向を、H形鋼材
の長手方向に一致させるための作業は次のようにして行
われる。先ず、第1ガイド部材の一対のローラ支持部と
基台との間にスペーサを介在させ、同じ間隔に固定す
る。そして、第1ガイド部材の一対のガイドローラが頂
面縁に当接するように、基台を移動させる。次に、第1
ガイド部材とは反対側の基台に設けた第2ガイド部材を
他方の頂面縁に当接して固定する。この操作で、上記H
形鋼材の水平頂面に載る基台は、その移動方向をH形鋼
材の長手方向と一致され、この方向にのみ移動可能にセ
ットされる。
【0011】また、本発明の請求項3のH形鋼材の配管
溶接用治具は、請求項1記載のH形鋼材の配管溶接用治
具において、上記位置調節部材は、上記基台の片側に少
なくとも2箇所設けられ相互の位置を基台の移動方向が
上記H形鋼材の長手方向に一致するように調節可能な第
1ガイド部材と、上記基台のガイド部材とは反対側に設
けられ上記H形鋼材に対して当接配置される第2ガイド
部材とからなり、第1ガイド部材のローラ支持部をロー
ラ支持軸上に設けた目盛に合わせて移動することによ
り、基台の移動方向をH形鋼材の長手方向に一致させる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項3によると、上記H形鋼材
の水平姿勢の頂面に載せた基台の移動方向を、H形鋼材
の長手方向に一致させるための作業は次のようにして行
われる。先ず、第1ガイド部材の一対のローラ支持部を
ローラ支持軸上に設けた目盛により同じ位置に移動し固
定する。そして、第1ガイド部材の一対のガイドローラ
が頂面縁に当接するように、基台を移動させる。次に、
第1ガイド部材とは反対側の基台に設けた第2ガイド部
材を他方の頂面縁に当接して固定する。この操作で、上
記H形鋼材の水平頂面に載る基台は、その移動方向をH
形鋼材の長手方向と一致され、この方向にのみ移動可能
にセットされる。
【0013】また、本発明の請求項4のH形鋼材の配管
溶接用治具は、請求項1乃至3記載のH形鋼材の配管溶
接用治具において、上記昇降手段は、ハンドル等により
回転される回転軸部材と、上記回転軸部材により昇降さ
れる一対の昇降杆と、からなることを特徴とするもので
ある。
【0014】本発明の請求項4によると、左右の支持板
を昇降させる昇降手段は、手動ハンドル等の操作により
簡便に行えるし、支持配管の軸芯方向を通孔の軸芯方向
に簡便に合わせられ、H形鋼材の壁面に対して支持配管
を直交支持することが確実に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7に基づいて、本
発明の実施形態を説明する。図1は本発明のH形鋼材の
配管溶接用治具の実施形態を示す斜視図である。通常、
建物の鉄骨梁等となるH形鋼材1は、その建物の組立て
前に、予め壁面1Aに穿った通孔1D,1Eに、電気・
ガス・水道等の各種配管を挿通して支持するための支持
配管(パイプスリーブ)H1,H2・・・を貫通溶接さ
れる。
【0016】本実施形態のH形鋼材の配管溶接用治具1
00は、H形鋼材1を略水平姿勢に置き、且つ、略直立
したその壁面1Aに穿った通孔1D,1Eに、支持配管
H1,H2・・・を直交して貫通し、仮溶接するための
ものである。上記H形鋼材1の略水平姿勢の頂面1Bに
載置される基台10は、長方形の箱型フレーム13を有
している。上記箱型フレーム13の前後位置の側面に設
けた各ボス板13A,13Bには、その長手方向である
移動方向X1と直交する方向にローラ支持軸15,17
を支持し、これに一対のローラ19,19(全部で4個
のローラ)を各々回転可能に備え、上記基台10を移動
方向X1に移動可能としている。勿論、上記ローラ19
に代えてボールスライドを使用し、四方に軽い力で移動
可能としてもよい。又、ローラ19を省略し、頂面1B
上に載置した上記基台10を滑らせることで移動可能と
させることもできる。
【0017】上記H形鋼材1の頂面1Bに載る基台10
には、その長手方向を移動方向X1とし、これをH形鋼
材1の長手方向Xに一致させ、その状態を維持するため
の位置調節部材20を設ける。先ず、第1ガイド部材2
1は、基台10の箱型フレーム13のボス板13Aから
突出する上記ローラ支持軸15,17にローラ支持部と
してのホルダ22,23を移動可能に支持し、この下部
におけるH形鋼材1の頂面縁1B´に当接可能な位置に
ガイドローラ25を回転可能に軸支している。そして、
上記H形鋼材の長手方向Xに基台10の移動方向X1を
一致させるべく、ホルダ22,23上に設けた締付レバ
ー27を緩めた状態にて、ホルダ21,23をローラ支
持軸15,17の軸芯方向へ滑動し、且つ、任意位置に
て固定できるようになっている。
【0018】上記ガイドローラ25をH形鋼材1の頂面
縁1B´に当接するための操作は、図7(a)に示すよ
うに、一対のホルダ22,23と基台10の箱型フレー
ム13のボス板13Aとの間に、各々所定寸法Y1を持
つスペーサ29を介在して締付レバー27により締め付
け固定する。これで、図2に示すように、基台10を移
動させ、ガイドローラ25をH形鋼材1の頂面縁1B´
に当接させると、基台10の移動方向X1をH形鋼材1
の長手方向Xに一致させられる。尚、上記スペーサ29
の寸法を適宜に設定すれば基台10をH形鋼材1の頂面
1Bの横幅Yのほぼ中央位置にセットさせることもでき
る。勿論、上記スペーサ29に替えて、図7(b)に示
すように、一対のローラ支持軸15,17に設けた目盛
Mにより、所定寸法Y1をセットして、基台10の長手
方向X1をH形鋼材の長手方向Xに一致させる構成とし
てもよい。
【0019】上記位置調節部材20は、また、H形鋼材
の頂面縁1Bに当接状態を保持する第2ガイド部材30
を備える。上記第2ガイド部材30は、上記第1ガイド
部材20とは反対側の基台10上の箱型フレーム13の
ボス板13Bから突出する上記ローラ支持軸15,17
にホルダ31,33を移動可能に支持し、この下部にお
けるH形鋼材1の頂面縁1B〃に当接可能な位置にガイ
ドローラ35を回転可能に軸支している。その操作は、
一対のホルダ31,33をローラ支持軸15、17上で
移動してガイドローラ35をH形鋼材1の頂面縁1B〃
に当接させ、締付レバー27により締め付け固定するも
のである。しかして、上記H形鋼材1の水平姿勢の頂面
1Bに載せられた基台10は、その移動方向X1をH形
鋼材の長手方向Xに一致して保持され、手動操作で基台
10をH形鋼材の長手方向Xに移動させられる。勿論、
上記ガイドローラ35は、箱型フレーム13の片側面1
3Cの中央部に1つだけ設け、上記2つのガイドローラ
25,25と、平面的に見て三角形に配置したものとし
てもよい。
【0020】続いて、H形鋼材の直立した壁面1Aの通
孔1D,1Eに、支持配管H1,H2・・・を直交させ
た姿勢に保持する左右の支持板40,40及びこの昇降
手段50の実施形態を説明する。上記昇降手段50は、
箱型フレーム13の移動方向X1に向けてその片側に設
けた回転軸部材51の回転軸53にハンドル55を取付
けている。上記回転軸53の内端に設けたウオーム57
は、箱型フレーム13の長手方向X1と直交する方向に
回転可能に軸受13D,13Dで支持する駆動軸59の
中腹に備えたウオームホイール60と直角に噛み合って
いる。更に、駆動軸59の両端にはピニオン61,61
を備え、これが箱型フレーム13の左右側壁に付設した
ブラケット63,63に内蔵されるとともに、該ブラケ
ット63,63の垂直案内孔65,65に挿通する昇降
杆67,67となるラック杆69,69に噛み合ってい
る。しかして、ハンドル55を正逆方向へ回転すると、
逆方向からの動力伝動に対してブレーキ機能を備えたウ
オーム機構57,60を介してピニオン61,61が正
逆回転され、これに噛み合っている昇降杆67,67と
なるラック杆69,69を上下方向Zに移動・固定する
ことができる。
【0021】上記昇降手段50の昇降杆67,67とな
るラック杆69,69の下端には、L型の支持板40,
40が付設される。これで、上記支持板40,40は基
台10上の両側に基台10の移動方向X1と直交する方
向に配置され、その水平板部40Aの上面に凹設した支
持芯40Bを一致させてH形鋼材1の両側に吊り下げら
れる。しかして、一対の支持板40,40は、上記一対
の支持芯40Bの高さ位置を昇降手段50により微調節
され、支持配管H1,H2を支持板40,40の一対の
支持芯40Bに保持させることにより、支持配管H1,
H2・・・の軸芯方向O1を通孔1D,1Eの軸芯方向
O2・・・に合わせ、H形鋼材1の直立した壁面1Aに
支持配管H1,H2・・・を直交させて保持することが
できる。
【0022】上記実施形態に示したH形鋼材1の配管溶
接用治具100の作用を以下に説明する。先ず、図1,
2,3に示すように、H形鋼材1を略水平姿勢に作業台
等の上に置き、その壁面1Aを略直立させる。次に、上
記H形鋼材1の水平姿勢の頂面1Bに基台10を載せ、
位置調節部材20により、その移動方向X1をH形鋼材
の長手方向Xに一致させる。この操作は、図7(a)に
示すように、第1ガイド部材21のホルダ22,23と
基台10の箱型フレーム13のボス板13Aとの間に、
所定寸法Y1を持つスペーサ29を介在して締付レバー
27により、締め付け固定する。又は、図7(b)に示
すように、一対のローラ支持軸15,17上に設けた目
盛Mにより、所定寸法Y1をセットして基台10の移動
方向X1をH形鋼材の長手方向Xに一致させる。
【0023】次に、図6に示すように、H形鋼材1の壁
面1Aに穿った通孔1Dに、支持配管H1を挿入し、壁
面1Aの左右突出量Lを揃える。この後、図2,3に示
すように、基台10を手操作でH形鋼材1の長手方向X
に移動して、下方位置にある左右一対の支持板40,4
0を支持配管H1の真下に概略合わせる。そして、昇降
手段50のハンドル55の操作により左右の支持板4
0,40を上方へ移動させることで、該支持板40,4
0の支持芯40Bが支持配管H1を両側から持ち上げ、
通孔1Dの軸芯方向O2に支持配管の軸芯方向O1を合
わせ、壁面1Aに対して支持配管H1を直交状態に保持
する。
【0024】ここで、図3,6に示すように、通孔1D
に挿通した支持配管H1の仮溶接を壁面の両側から行
う。上記仮溶接後、支持板40,40を下降して移動さ
せ、この状態でカバープレート70を支持配管H1の両
側に嵌め、壁面1Aに対して仮溶接する。
【0025】以下、壁面1Aにあけた他の多くの通孔1
E・・・に対しても同様の作業を行う。先ず、左右一対
の支持板40,40を昇降手段50により下方へ移動さ
せて基台をH形鋼材の長手方向に移動する。続いて、新
しい支持配管H2の通孔1Eに支持配管を挿入し、この
真下に支持板を概略合わせる。次に、下方位置にある左
右一対の支持板40,40を昇降手段50により上方へ
移動させることで、左右の支持板が支持配管H2を持ち
上げて、通孔の軸芯方向に支持配管の軸芯方向を合わ
せ、壁面に対して直交状態に保持する。以上の作業を一
人の作業者により繰返して行ない、図1,3に示すよう
に、H形鋼材1の片側から順次、基台10をその長手方
向X,X1である「作業方向」へ移動させ、全支持配管
を壁面1Aに仮溶接して行く。そして、最後に全体の本
溶接を実施する。
【0026】上記実施形態によると、以下のような効果
を奏することができる。まず、未熟練者であっても、H
形鋼材1の壁面に対する支持配管H1,H2の芯出しと
直交保持作業が容易に精度よくでき、作業の簡易化が図
れる効果がある。
【0027】又、基台10の移動方向X1をH形鋼材1
の長手方向Xに一致させる作業が位置調節部材20によ
り、所定寸法Y1のスペーサ29を第1ガイド部材22
のローラ支持部と基台10との間に介在させたり、目盛
Mの任意位置に第1ガイド部材22のローラ支持部を合
わせたりした後、第2ガイド部材30を当接・固定する
だけで簡易に行える効果がある。
【0028】又、左右の支持板40を昇降させる昇降手
段50によると、支持配管H1,H2の軸芯方向O1を
通孔の軸芯方向O2に合わせ、H形鋼材1の壁面1Aに
対して支持配管を直交支持することが、手動ハンドル等
の操作により簡便、且つ、確実に行える効果がある。
【0029】上記H形鋼材の配管溶接用治具100の実
施形態は、上記実施形態に限定されず、発明の要旨内で
の設計変更が可能である。例えば、昇降手段としては、
ラック&ピニオンの他に、送りネジ式を採用しても良
い。又、基台10の移動方向X1をH形鋼材1の長手方
向Xに一致させる位置調節部材20としては、上記のも
ののほか、一対の第1ガイド部材を連結させて同時に移
動可能にしても良く、また、ローラ支持軸上をスライド
させる方式に代えて、ハンドルにより回動される親ネジ
と螺合したスライダに取り付けて移動する送りネジ方式
にしても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、未熟練者で
あっても、H形鋼材の壁面に対する支持配管の芯出しと
直交保持が容易に精度よくでき、作業の簡易化が図れる
効果がある。
【0031】本発明の請求項2によると、基台の移動手
方向をH形鋼材の長手方向に一致させる作業は、所定寸
法のスペーサを第1ガイド部材のローラ支持部と基台と
の間に介在させるだけで簡易に行える効果がある。
【0032】本発明の請求項3によると、基台の移動方
向をH形鋼材の長手方向に一致させる作業は、目盛の任
意位置に第1ガイド部材のローラ支持部を合わせるだけ
で簡易に行える効果がある。
【0033】本発明の請求項4によると、左右の支持板
を昇降させる昇降手段により、支持配管の軸芯方向を通
孔の軸芯方向に簡便に合わせ、且つ、H形鋼材の壁面に
対して支持配管を直交支持することが、手動ハンドル等
の操作により簡便、且つ、確実に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のH形鋼材の配管溶接用治具の実施形態
を示す斜視図である。
【図2】本発明のH形鋼材の配管溶接用治具の実施形態
を示す平断面図である。
【図3】本発明のH形鋼材の配管溶接用治具の実施形態
を示す左側面図である。
【図4】本発明のH形鋼材の配管溶接用治具の実施形態
を示す断面図である。
【図5】本発明のH形鋼材の配管溶接用治具の実施形態
を示す要部の断面図である。
【図6】本発明の実施形態を示し、配管溶接用治具の作
用の側面図である。
【図7】本発明の実施形態を示し、配管溶接用治具の作
用の一部側面図である。
【図8】従来例の実施形態を示し、配管溶接用治具の斜
視図である。
【図9】従来例の実施形態を示し、配管溶接用治具の作
業手順の断面図である。
【符号の説明】
1 H形鋼材 1A 壁面 1B 頂面 1B´,1B〃 頂面 1D,1E 通孔 10 基台 13 箱型フレーム 13A,13B 片側面 15,17 ローラ支持軸 19 ローラ 20 位置調節部材 21 第1ガイド部材 22,23 ホルダ 30 第2ガイド部材 31,33 ホルダ 25,35 ガイドローラ 40 支持板 40A 水平板部 40B 支持芯 50 昇降手段 51 回転軸部材 53 回転軸 55 ハンドル 57 ウオーム 59 駆動軸 60 ウオームホイール 61 ピニオン 63 ブラケット 67 昇降杆 69 ラック杆 H1,H2 支持配管 X H形鋼材の長手方向 X1 基台の移動方向 Y H形鋼材の横幅 Z 上下方向 100 H形鋼材の配管溶接用治

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形鋼材の頂面を略水平姿勢に置き、略
    直立したその壁面に穿った通孔に、支持配管を壁面に直
    交して貫通し仮溶接するためのH形鋼材の配管溶接用治
    具であって、上記H形鋼材の頂面に載置されその長手方
    向に移動可能な基台と、上記基台に設けられ基台の移動
    方向を上記H形鋼材の長手方向に一致させる位置調節部
    材と、上記基台の移動方向と直交する方向に対向配置さ
    れその支持芯を一致させてH形鋼材の両側に吊り下げら
    れる一対の支持板と、上記一対の支持板の支持芯の高さ
    位置を調節する昇降手段と、を具備したことを特徴とす
    るH形鋼材の配管溶接用治具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のH形鋼材の配管溶接用治
    具において、上記位置調節部材は、上記基台の片側に少
    なくとも2箇所設けられ相互の位置を基台の移動方向が
    上記H形鋼材の長手方向に一致するように調節可能な第
    1ガイド部材と、上記基台のガイド部材とは反対側に設
    けられ上記H形鋼材に対して当接配置される第2ガイド
    部材とからなり、第1ガイド部材の一対のローラ支持部
    と基台との間に介在させるスペーサにより、基台の移動
    方向をH形鋼材の長手方向に一致させるようにしたこと
    を特徴とするH形鋼材の配管溶接用治具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のH形鋼材の配管溶接用治
    具において、上記位置調節部材は、上記基台の片側に少
    なくとも2箇所設けられ相互の位置を基台の移動方向が
    上記H形鋼材の長手方向に一致するように調節可能な第
    1ガイド部材と、上記基台のガイド部材とは反対側に設
    けられ上記H形鋼材に対して当接配置される第2ガイド
    部材とからなり、第1ガイド部材のローラ支持部をロー
    ラ支持軸上に設けた目盛に合わせて移動することによ
    り、基台の移動方向をH形鋼材の長手方向に一致させる
    ようにしたことを特徴とするH形鋼材の配管溶接用治
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のH形鋼材の配管溶
    接用治具において、上記昇降手段は、ハンドル等により
    回転される回転軸部材と、上記回転軸部材により昇降さ
    れる一対の昇降杆と、からなることを特徴とするH形鋼
    材の配管溶接用治具。
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