JPH05192792A - 鉄骨構造物の通し柱の仮組溶接用治具 - Google Patents

鉄骨構造物の通し柱の仮組溶接用治具

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JPH05192792A
JPH05192792A JP29646692A JP29646692A JPH05192792A JP H05192792 A JPH05192792 A JP H05192792A JP 29646692 A JP29646692 A JP 29646692A JP 29646692 A JP29646692 A JP 29646692A JP H05192792 A JPH05192792 A JP H05192792A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨構造物の通し柱を仮溶接する際にその構
成部材であるコラムと仕口ブロックとを位置決めする治
具に関するもので、コラムの基準面と仕口ブロックの基
準面に段差があったり傾き誤差がある場合でも、仕口ブ
ロックの上下左右の位置決めを容易かつ正確に行うこと
ができる治具を得ることである。 【構成】 通し柱に沿う方向の2本のビーム1、1を備
え、仕口ブロック39を位置決めする部分のビーム1、
1の両外側にビーム1に沿って移動可能な移動台6を備
え、移動台6はジャッキ10で昇降駆動される昇降台9
を備え、昇降台9は両端の微調整手段22、22によっ
てビーム1と直交する水平方向の軸回りに微小傾動可能
な受け台26を備えている。より好ましい態様の治具
は、受け台26または昇降台9からビーム1と直交する
水平方向外側に延びるガイド33に沿って移動自在な横
押え材36を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄骨構造物の通し柱を
溶接によって組み立てる際の治具に関するもので、通し
柱を構成するコラムと仕口ブロックとを位置決めするた
めの治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨構造物の通し柱50は、図4に示す
ように、コラム51と仕口ブロック39とを交互に溶接
することによって組み立てられる。仕口ブロック39
は、コア52に2ないし4本の羽根38を溶接したもの
で、各羽根38の先端に梁が接続されてラーメン構造の
骨組みが構築される。
【0003】組み立てられた通し柱50の仕口ブロック
39とコラム51との軸心のズレdは、組み立てられる
鉄骨構造物の寸法精度に影響を与える。従って通し柱5
0を組み立てる際には、仕口ブロック39とコラム51
の軸心を正確に一致させて仮溶接する必要があり、その
ための位置決め治具が必要になる。
【0004】図5はこの目的のために使用される治具の
一例を示した図で、この発明の出願人が実願平3−69
12号(考案の名称「鉄骨構造物の通し柱の溶接用治
具」)において提唱したものである。この種の治具は、
平行に配置された2本のビーム1、1とその間に掛け渡
される複数のコラム受け49とを備えており、コラム受
け49の受け面53とビーム1の上面54とを同一平面
とし、受け面53でコラム51の両端を支持し、ビーム
1で仕口ブロック39の羽根38を支持して、両者5
1、39の位置決めを行うようになっている。
【0005】さらに図5に示した構造のものでは、仕口
ブロック39を挟んで配置されるコラム受け49の一方
に仕口ブロック39のビーム1に沿う方向の位置を規制
する縦方向ストッパ55を設けるとともに、対向するコ
ラム受け49にこのストッパ55に向けて羽根38を押
接する第1押接具56を設け、さらに各コラム受け49
にはコラム51の横方向位置を規制する横方向ストッパ
57とこのストッパにコラム51を押接するための第2
押接具58との対を設けている。
【0006】図5の治具を用いてコラム51および仕口
ブロック39の位置決めを行うには、まず縦方向ストッ
パ55を備えたコラム受け49を組み立てようとする通
し柱の仕口ブロック相互の間隔H(図4)に合わせてピ
ン59で位置決めし、また各コラム受け49の横方向ス
トッパ57の位置をコラム51の太さに合わせて位置決
めして、仕口ブロック39およびコラム51をこれらの
ストッパ55、57に押接した状態で載置し、その後仕
口ブロックの羽根38の端部をハンマー等で叩いて仕口
ブロック39の左右方向の位置を調節した後、コラム5
1の端部と仕口ブロック39とを仮溶接していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】治具上でコラム51の
下面と羽根38の下面とが同一平面となる形状の通し柱
50は、上記の作業によって通し柱の仮溶接を行うこと
ができる。しかし通し柱のなかには、治具上でコラム5
1の下面と羽根38の下面とが同一平面とならない形状
のものも数多くあり、そのような形状の通し柱を図5の
治具で位置決めするには、ビーム1と羽根38との間、
あるいはコラム受け49とコラム51との間に、その高
さの差に相当する厚さのスペーサを挿入して位置決めを
しなければならないという面倒があった。
【0008】また仕口ブロック39の組立て誤差や羽根
38の断面形状の誤差により、図7に示すように羽根3
8を若干傾斜させてビーム1に載置しなければ正確な位
置決めができない場合があり、このような場合にもビー
ム1と羽根38との間にスペーサ60を挿入して仕口ブ
ロック39の位置決めを行う必要があった。
【0009】なお仕口ブロックの羽根38をビーム1上
で上下方向で位置調整する手段として、前記実願平3−
6912号の発明は、図6に示すような昇降治具を提唱
している。この昇降治具61は、ビーム1の辺にクラン
プネジ62で締結して固定されるフレーム63に、ピン
64まわりに揺動しかつ基端に枢支連結したネジ杆65
をナット66で螺進させることによって揺動駆動される
シーソーレバー67を設けたもので、このシーソーレバ
ー67の先端が仕口ブロックの羽根38のウエブ40の
下に挿入されるように昇降治具61を取り付け、ナット
66を回動することによって仕口ブロックの羽根38を
押し上げ、仕口ブロック39を上下させるというもので
ある。
【0010】しかし図6の装置では、治具上でのコラム
51の下面と羽根38の下面との偏差が大きな通し柱に
は対応することができず、また羽根38がウエブ40部
分で位置決めされる関係上、位置決め精度が低く、また
図7に示すような羽根38に傾きがあったときの調整作
業が極めて面倒になるという欠点があった。
【0011】さらに従来の治具では、仕口ブロック39
の横方向の位置決めを羽根38の先端をハンマ等で叩い
て行っていたので、重労働であり、かつ位置決め作業に
熟練を必要とするという問題があった。
【0012】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、治具上でのコラム51の下面と羽根
38の下面との間に段差がある場合や、羽根38に傾き
誤差がある場合にもコラム51と仕口ブロック39との
治具上での上下方向の位置決めを容易かつ正確に行うこ
とができ、さらに仕口ブロック39の治具上での左右方
向での位置決めもより容易に行うことが可能な治具を提
供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の治具は、組み
立てようとする通し柱50の長手方向に平行に配置され
た2本のビーム1、1と、そのビーム1、1間に掛け渡
されるコラム受け49とを備え、さらに通し柱50の仕
口ブロック39を位置決めする部分のビーム1、1の両
外側にビーム1に沿って移動可能な移動台6を備えたも
のである。
【0014】図1はこの発明に係る移動台6の基本的な
構成を模式的に示した側面図で、移動台6は、ビーム1
に沿って移動可能であり、昇降ガイド7、8で案内され
かつジャッキ10で昇降駆動される昇降台9を備えてお
り、さらにこの昇降台9は、両端の微調整手段22、2
2によってビーム1と直交する水平方向の軸回り(図1
の紙面直角方向の軸回り)に微小傾動可能な受け台26
を備えている。位置決めしようとする仕口ブロックの羽
根38は、この受け台26上に載置される。
【0015】さらにこの発明の治具は、後述する実施例
に示すように、受け台26または昇降台9からビーム1
と直交する水平方向外側に延びるガイド33、33aに
沿って移動自在な横決め材36、36aを設けることが
でき、この横決め材を倍力機構を備えた操作手段37、
37aで移動させることにより、仕口ブロック39の左
右方向の位置決めを容易に行うことが可能になる。
【0016】
【作用】この発明の治具の移動台6は、位置決めしよう
とする仕口ブロック39の下方に位置させ、仕口ブロッ
ク39の羽根38を受け台26で支持して、治具上での
コラム51の下面と羽根38の下面の段差に相当する分
だけ昇降台9を上昇させる。この昇降台9の上昇量は、
ビーム1の上面からの受け台26の上昇量を後記実施例
で示すスケール13等によって計測できるようにするこ
とによって、設定できる。
【0017】そして図5に示すような仕口ブロック39
の位置決めのための縦方向ストッパ55を備えた治具で
あれば、羽根38を縦方向ストッパ55に当接させ、そ
の隙間等を見ながら微調整手段22、22を調整して受
け台26の傾斜を変え、仕口ブロック39の傾きを矯正
する。
【0018】移動台6に横決め材36を設けた構造のも
のでは、ケガキ線や目視等により仕口ブロック39の横
方向のズレを見、突出している側の横決め材36を羽根
38の端面に当接させ、次いで操作手段37を操作して
当該横決め材36で仕口ブロック39を押動し、仕口ブ
ロック39の横方向の中心をコラム51の中心に合わせ
たうえ、コラム51と仕口ブロック39とを仮溶接す
る。
【0019】横決め材36aが羽根38を把持する構造
のものであれば、横決め材36aで羽根38のウエブを
把持して操作手段37aで横決め材36aを前後させる
ことにより、仕口ブロック39を横方向に移動させてコ
ラム51の中心に合わせる。
【0020】昇降台9を駆動する昇降駆動装置(ジャッ
キ)10は、仕口ブロック39が重くても速やかに位置
決めすることが可能なように、電動機あるいは油圧駆動
のものとするのが好ましい。この場合においては、仕口
ブロックを両側で支える一対の移動台6の電動機ないし
油圧アクチュエータを同時駆動することも個別駆動する
ことも可能な駆動制御手段を設けるのが好ましく、同時
駆動によって仕口ブロック39の高さを出し、個別駆動
によって軸まわりの傾きを調整するという操作が速やか
にでき、また左右の羽根に段差がある場合にも対応が可
能になる。
【0021】
【実施例】図2はこの発明の治具に設けられる移動台の
より詳細な実施例を示した斜視図である。ビーム1には
その外側面に断面L形の受けレール2が固定されてお
り、この受けレール上を転動する2個の両鍔付き車輪3
および受けレール2の下方でビーム1の側面に当接して
転動する2個の補助車輪5によって移動台6が支持され
ている。
【0022】移動台6には、2個の上下方向のガイド筒
7が設けられており、このガイド筒7に昇降自在に嵌装
された昇降ロッド8の上端に昇降台9が固定されてい
る。昇降台9の中央には、下方に延びるネジ杆10が固
定され、スラスト軸受けを介して移動台6に軸着された
図示されないウオームホイールの中心にこのネジ杆10
が螺合している。前記ウオームホイールは、移動台6に
装着された電動機11の出力軸に固定した図示しないウ
オームと噛合して駆動される。
【0023】昇降台9には、下方に延びるスケール13
が固定されており、移動台6に固定した指標14の位置
でスケール13の目盛を読み取ることにより、昇降台9
の昇降量が表示されるようになっている。また移動台6
には、リミットスイッチボックス15が装着されてお
り、昇降台9にはこのリミットスイッチボックス15に
導かれるゲージロッド16が固定されている。リミット
スイッチボックス15には、昇降台9の上昇限と下降限
を規定するリミットスイッチが収納され、これらのリミ
ットスイッチがゲージロッド16で操作されるようにな
っている。これらのリミットスイッチの信号は、電動機
11の電源回路に接続された上限リレー接点17および
下限リレー接点18を動作させ、電動機11を停止させ
る。
【0024】昇降台9の両側には、上方を向いた受け座
21と微調整ネジ22とが設けられており、微調整ネジ
22には正転反転切換ラチェット23を介して操作レバ
ー24が装着されている。受け座21には、これに対向
する脚25を備えた受け台26が載置され、この受け台
26の側方にビーム1と直交する水平方向外側に向けて
植立したピン27が昇降台9に設けた上下方向の長孔2
8に遊動自在かつピン軸方向に移動不能に嵌装されてい
る。昇降台9の両側に設けた微調整ネジ22は、それぞ
れ受け台26の両側部分において、受け台26の下面と
対向している。
【0025】従ってレバー24を操作することによって
微調整ネジ22のいずれか一方を上動させることによ
り、微調整ネジ22で受け台26の一端を持ち上げて受
け台26をビーム1と直交する水平軸まわりに傾動させ
ることができる。
【0026】受け台26の上面中央には、ガイド杆支持
ブロック31が固定されている。このガイド杆支持ブロ
ック31には、一定ピッチで位置決め用貫通孔32を設
けたガイド杆33が挿通されており、いずれかの位置決
め用貫通孔32をガイド杆支持ブロック31に設けた貫
通孔30と一致させた状態でピン34を挿通することに
より、ガイド杆33の軸方向位置が固定される。ガイド
杆33の先端にはネジ杆35が一体に形成されており、
このネジ杆に板状の横決め材36が杆軸方向に移動自在
に挿通されるとともに、操作ハンドル37が螺合されて
いる。
【0027】横決め材36は、羽根38を形成するH形
鋼のフランジ端面に当接する幅を有しており、操作ハン
ドル37を回動して横決め材36を押動することによ
り、羽根38を押動して仕口ブロック39を横方向に移
動させる。
【0028】図2の横決め材36は羽根38の端部を押
動して仕口ブロック39の横方向位置決めを行うもので
あるから、ビーム1の両側の移動台6に横決め材36を
設けてその両方を操作して仕口ブロック39の横方向の
位置決めを行わねばならない。図8はより操作性に優れ
た構造を示したもので、受け台26に固定されたガイド
杆支持ブロック31aに一定ピッチで位置決め用貫通孔
32を設けたガイド杆33aが挿通され、このガイド杆
33aは、下方に突出するピン34aを備えたI形材7
1の当該ピンをガイド杆33aの貫通孔32に挿通し
て、I形材71をガイド杆支持ブロック31aの溝72
に嵌め込むことによって長手方向位置が固定される。ガ
イド杆33aの先端部分には固定ブロック73と昇降ガ
イド枠74とがガイド杆33aの長手方向に沿って移動
自在に装着されている。固定ブロック73にはバイス7
5が装着されており、このバイス75でガイド杆33a
をクランプして固定ブロック73の位置を固定できるよ
うになっている。昇降ガイド枠74は内側を向いたコ字
形に形成され、上下方向の2本の縦ガイド76が固定さ
れている。この縦ガイド76のそれぞれには断面横H形
のブラケット77と止めリング78が摺動自在に嵌装さ
れ、止めリング78はハンドル付きの止めネジにより縦
ガイド76の任意の位置で固定できるようになってい
る。そしてブラケット77の内側を向いた凹所には、上
下一対の把持爪79、80を備えた横決め材36aが装
着されている。横決め材36aの下把持爪80はブラケ
ット77に固定されており、上把持爪79はブラケット
77に螺合した把持ネジ81により昇降可能となってい
る。なおブラケット77は止めリング78に載置された
状態となっており、横決め材36aで羽根38のウエブ
を把持するときにブラケット77が現物合わせで上昇し
得るようになっている。昇降ガイド枠74にはガイド杆
33aと平行に横ガイド83が植立され、この横ガイド
83は固定ブロック73に摺動自在に嵌合している。ま
た昇降ガイド枠74にはガイド杆33aと平行な横方向
ネジ35aが植立されており、この横方向ネジ35aは
固定ブロック73に装着したラチェットハンドル37a
の揺動中心に螺合されている。
【0029】上記構成において羽根38の突出量に合わ
せてガイド杆33aの貫通孔32とI形材71のピン3
4aとを嵌合させてガイド杆33aの突出量を決め、さ
らに横決め材36aの上下の把持爪79、80の間に羽
根38のウエブが挿入される位置にブラケット77およ
び昇降ガイド枠74を移動させて固定ブロック73をバ
イス75で固定する。そして把持ネジ81を操作して横
決め材36aで羽根38のウエブを把持し、ラチェット
ハンドル37aを操作してやれば、ラチェット爪の位置
を切り換えることによって昇降ガイド枠74を固定ブロ
ック73に対して接近および離隔させることができ、仕
口ブロック39の中心とコラム51の中心とを合わせる
ことができる。
【0030】図3は、図2に示す昇降用の電動機11お
よびビーム1の反対側に設けた移動台の電動機11pの
駆動回路の例を示したもので、上昇側電源線41と下降
側電源線42とに一対の電動機11、11pを同時駆動
する接点43、44および個別駆動する接点45、46
および45p、46pが介装されている。
【0031】以上のように構成された移動台6は、治具
上で位置決めしようとする仕口ブロックの下方に位置さ
せ、一旦下限リミットスイッチが動作するまで昇降台9
を下降させた後、上昇側接点43を投入して昇降台9を
同期昇降させ、スケール13で読み取られる昇降台9の
上昇高さが所望高さに達したときに、上昇側接点43を
開いて昇降台9を停止させ、必要があれば個別の昇降接
点45、46および調整ネジ22を操作して仕口ブロッ
ク39の傾斜を矯正する。
【0032】このとき仕口ブロック39はその羽根38
を受け台26で支えられて支持されており、ガイド杆3
3は羽根のウエブ40の下方の空間に位置している。そ
してガイド杆33の先端の横決め材36は羽根38のフ
ランジの端面に当接する位置に位置しており、必要に応
じて操作ハンドル37を回動して操作ハンドル37をネ
ジ杆35に沿って螺進させることにより、横決め材36
を介して羽根38の端面を押動して仕口ブロック39の
治具上での左右方向位置の微調整を行う。
【0033】図4に示した通し柱は、S構造と呼ばれる
構造のものであるが、コラム51およびコア52を板材
の溶接構造で形成したSRC構造と呼ばれる通し柱も用
いられている(図9)。このSRC構造の通し柱は治具
上でのコラム51の下面と羽根38の下面との間に大き
な段差xが生ずる。さらにSRC構造の通し柱はコラム
51aの側板85を基準にして羽根38の位置を決める
必要があるため、図10に示すようにコラム受け49上
にスペーサ86を置いてコラムの側板85を支えてコラ
ム51aの上下方向の位置決めをする。また横方向スト
ッパ57および第2押接具58はコラムの側板85に当
接させる必要があるので、コラム51の太さに応じて横
方向ストッパ57および第2押接具58の高さを変更す
ることができるように、横方向ストッパ57の取付孔8
7を上下方向に複数個設け、また第2押接具(図10の
ものはシリンダ)58をクランプネジ88等により上下
方向に移動自在に設ける等の構造を採用する。なお図1
0の横方向ストッパ57は図示しないU字状凹所を備え
た止め金具を横方向ストッパ57に設けられた多段の溝
89の1個に係止することによって突出長さが段階的に
調整され、かつ先端の当接具90をネジ構造で進退させ
ることによって先端の突出位置を微調整する構造となっ
ている。
【0034】また仕口ブロックには羽根38が十文字に
突出しているもののほか、図11に示すようにH形鋼を
単にL形に溶接しただけの2枚羽根構造のものもある。
このような構造のものは、羽根38aの一方を支えるこ
とができないので、図12に示すような仕口ブロック受
け91を用いる。この仕口ブロック受け91はコラム受
け49と同様に2本のビーム1、1の間に掛け渡され、
その受け面92で仕口ブロックを支える。仕口ブロック
が図11に示すような構造のものであるときは、仕口ブ
ロック受けの受け面92がH形鋼の羽根38aの両側の
フランジの間に入ってしまって仕口ブロック39を支え
ることができないので、このような場合には図12に示
すように仕口ブロック受け91の両側に垂直方向のピン
93まわりに回動して必要に応じて突出させることがで
きる受け板94を設け、この受け板94で仕口ブロック
を構成するH形鋼のフランジを支える構造とする。また
図12の仕口ブロック受け91には仕口ブロック39の
横方向位置を規定する横方向ストッパ95が設けられて
おり、図10に示すコラム受けの横方向ストッパ57と
同様にその装着高さを変更できる構造となっている。な
おコラム受け96は、その上面がビーム1の上面と同一
面となるように、上面から両側に突出する支持板97で
支持され、受け板94の上縁はコラム受け96の上面と
同一高さとなっている。
【0035】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、治具上
でのコラムと仕口ブロックの高さ方向の相互位置を自在
に設定することが容易に可能となり、かつ溶接誤差や羽
根の形状誤差による仕口ブロックの傾斜も容易に矯正す
ることができ、さらに仕口ブロックの治具上での左右方
向の位置決めを簡単な操作で行うことができるという効
果があり、コラムと仕口ブロックの羽根との間に段差の
ある通し柱や、大型で重量のある通し柱を熟練を要する
ことなく、短時間で正確に組み立てることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の治具に設けられる移動台の基本構成
を模式的に示す側面図
【図2】移動台のより詳細な実施例を示す斜視図
【図3】一対の電動機の制御構造を模式的に示す結線図
【図4】S構造の通し柱の一例を示す斜視図
【図5】従来の通し柱の仮組溶接用治具の一例を示す部
分斜視図
【図6】従来の仕口ブロックの昇降治具の一例を示す斜
視図
【図7】フランジの傾きを示す説明図
【図8】仕口ブロックの横決め材36方向位置決め装置
の第2実施例を示す斜視図
【図9】SRC構造の通し柱を示す斜視図
【図10】コラム受けの他の構造を示す要部側面図
【図11】2枚羽根仕口ブロックの一例を示す斜視図
【図12】2枚羽根仕口ブロック用の仕口ブロック受け
の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1 ビーム 6 移動台 9 昇降台 11 電動機 11p 電動機 22 微調整ネジ 26 受け台 33 ガイド杆 36,36a 横押えネジ 37,37a 操作ハンドル 39 仕口ブロック 49 コラム受け 51 コラム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に配置した2本のビーム(1),
    (1) とその間に掛け渡される複数のコラム受け(49)とを
    備え、コラム受け(49)上で位置決めされたコラム(51)と
    ビーム(1) 上で位置決めされた仕口ブロック(39)とを仮
    溶接して通し柱(50)を組み立てる通し柱の仮組溶接用治
    具において、仕口ブロック(39)を位置決めする部分のビ
    ーム(1) の両外側部にビーム(1) に沿って走行する移動
    台(6) が設けられており、この移動台(6) は昇降かつ位
    置決め自在な昇降台(9) を備え、この昇降台(9) はビー
    ム(1) と直交する水平方向の軸まわりに傾動する受け台
    (26)と、この受け台(26)の傾動角を設定するための微調
    整手段(22)とを備えていることを特徴とする、通し柱の
    仮組溶接用治具。
  2. 【請求項2】 上記移動台(6) は、受け台(26)または昇
    降台(9) からビーム(1) と直交する水平方向外側に延び
    るガイド(33,33a)に沿って移動自在な横決め材(36,36a)
    を備え、この横決め材を移動させるための倍力機構を備
    えた操作手段(37,37a)が設けられている、請求項1記載
    の通し柱の仮組溶接用治具。
  3. 【請求項3】 上記昇降台(9) の昇降駆動が電動機(11)
    によって行われ、ビーム(1),(1) を挟んで対向する一対
    の移動台(6),(6) の電動機(11),(11p)が同期及び個別運
    転可能な制御手段を含む制御器によって駆動されること
    を特徴とする、請求項1または2記載の通し柱の仮組溶
    接用治具。
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