JP2539109Y2 - 通し柱のコラムの溶接用治具 - Google Patents

通し柱のコラムの溶接用治具

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JP2539109Y2
JP2539109Y2 JP691391U JP691391U JP2539109Y2 JP 2539109 Y2 JP2539109 Y2 JP 2539109Y2 JP 691391 U JP691391 U JP 691391U JP 691391 U JP691391 U JP 691391U JP 2539109 Y2 JP2539109 Y2 JP 2539109Y2
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章 久津
武一郎 向出
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コマツエンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄骨構造物の通し柱
を溶接によって組み立てる際の治具に関するもので、通
し柱を構成するコラムを位置決めするための治具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨構造物の通し柱1は、図9に示すよ
うに、コラム2と仕口ブロック3とを交互に溶接するこ
とによって組み立てられる。仕口ブロック3は、コア4
に2ないし4本の羽根5を溶接したもので、各羽根の先
端に梁が接続されてラーメン構造の骨組みが構築され
る。
【0003】組み立てられた通し柱1の仕口ブロック3
相互の間隔Hの誤差および仕口ブロック3とコラム2と
の軸心のずれDは、組み立てられる鉄骨構造物の寸法精
度に影響を与える。従って通し柱1を組み立てる際に
は、仕口ブロック3とコラム2の位置を正確に決めてか
ら溶接する必要があり、そのための位置決め治具が必要
になる。
【0004】図7及び図8は、この目的のために使用さ
れている従来の治具の一例を示した図である。図におい
て、6は平行に配置されたH形鋼製のレール、7はレー
ル6、6の間に掛け渡される受け台、8は仕口用位置決
め具、9はコラム用位置決め具である。仕口ブロック3
やコラム2の大きさおよび仕口ブロック3の間隔Hは多
種多様であるから、受け台7や位置決め具8、9をCク
ランプ10等で固定して、段取替え時に移動できるよう
にしている。
【0005】レール6には、通し柱1の長手方向の第1
のけがき線11が設けられ、これと直交する方向に複数
の第2のけがき線12が所定のピッチで設けられる。そ
してコラム用位置決め具9は、第1のけがき線11から
組み立てようとする通し柱のコラム2の太さに応じた寸
法Xを測って固定され、仕口用位置決め具8は、組み立
てようとする通し柱の仕口ブロック3相互の間隔Hに基
いて最も近い第2のけがき線12からの寸法Yを算出
し、そのY寸法を測って固定される。溶接作業時には、
仕口ブロック3は、対向する羽根の両端をレール6、6
に載置し、羽根5の上面を仕口用位置決め具8に当接さ
せて位置決めし、コラム2は、受け台7に載置し、その
一側面をコラム用位置決め具9に当接させて位置決めさ
れる。
【0006】コラム2や仕口ブロック3の寸法が正確で
あれば、上記手段によって位置決めが完了するが、実際
にはコラム2の太さの誤差や羽根5の取付誤差等が存在
する。これらの誤差は、受け台7の載置部13やコラム
用位置決め具9の受け面14にシム15、16を置いた
り、羽根の先端位置を第1のけがき線11から測って誤
差寸法を両側に割り振る等の作業を行うことによって修
正している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述したような従来の
装置では、受け台7に載置されたコラム2の軸心をコラ
ム用位置決め具9を移動させたり、受け台7上にシム1
5、16を載せることによって調整しなければならなか
ったので、コラム2の断面寸法に誤差がある場合などに
は、その調整作業が非常に面倒であった。特にコラム2
の上下方向の位置調整は、シム15、16を交換すると
きにコラム2を持ち上げてやらねばならないため、作業
が非常に面倒であるという問題があった。
【0008】この考案は、コラムの断面寸法に誤差があ
る場合でも、受け台上でのコラムの軸心を容易にかつ正
確に出すことができる技術手段を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案の治具では、コ
ラムを支える受け台7の下方に昇降ビーム37を設けて
いる。この昇降ビームは受け台7を上下に貫通する支持
杆42で懸吊されており、この支持杆の上端をネジや楔
などによって上下させることにより昇降ビーム37を上
下させる構造を採用している。コラム2は、この昇降ビ
ーム37に直接載置される構造とするか、あるいはこの
昇降ビームに装着された押上ピン38等の部材に載置さ
れるようにする。
【0010】好ましくは受け台7のコラム載置部13を
挟んで支持ブロック21を設け、この支持ブロック21
に前記昇降ビームの支持杆42及び互いに対向する方向
に進退する摺動杆22を挿通し、この摺動杆22をネジ
等によって進退させることによって上記昇降ビーム37
上に載置されたコラム2の左右方向の位置決めが行われ
るようにする構造が好ましい。
【0011】さらに好ましくは摺動杆22の進退動作が
摺動杆22に一定間隔で設けた係合部23と、支持ブロ
ック21に装着した係合要素30との係脱によってまず
行われ、さらに摺動杆22の先端の受け座27や押え座
28がネジ29によって微少進退できる構造とするのが
好ましい。
【0012】
【作用】この考案の治具によれば、受け台7上にコラム
2を載置した後、支持杆42の上端に係合しているナッ
ト44や楔を操作することによって、コラム2を治具上
に載置したままの状態でコラム2の上下高さを調整する
ことができるから、たとえコラム2の断面寸法に差があ
っても、コラム2の軸心を所望の上下高さに合わせるこ
とが非常に容易にできる。
【0013】またコラムの載置部13を挟んで対向して
進退する摺動杆22を設けることにより、コラム2の左
右方向の位置調整も極めて容易にできるようになる。こ
の場合において、摺動杆22の進出位置を決める位置決
め手段として係合部23と係合要素30の対およびネジ
29を設けておけば、コラム2の断面寸法の変更のよう
に大きな寸法変化には係合部23と係合要素30の係脱
によって対応し、コラムの断面寸法の誤差のような微細
な寸法調整に関してはネジ29の螺進によって対応する
ことが可能となり、コラムの寸法変化に伴う段取り作業
が速やかに行われるとともに、コラムの断面寸法の誤差
に対する微細な調整も可能になるという特徴がある。
【0014】
【実施例】次に図面に示す実施例について説明する。図
1において、組み立てられる通し柱1の延在方向と平行
な方向に設けた2本のH形鋼製のレール6には、コラム
2を支える受け台7が設けられている。この受け台7
は、中央のコラム載置部13を挟んでコラム2の左右方
向の位置決めをする受けユニット18と押えユニット1
9とが配置され、かつその下方に上下調整ユニット20
が配置されている。これらのユニット18、19および
20は、受け台7上でのコラム2の位置決めをするため
のものである。
【0015】図2ないし4は、受け台7上におけるコラ
ム2の左右調整用の位置決めユニット18、19の構造
を示した図である。受けユニット18と押えユニット1
9とは、受け台7に固定された支持ブロック21に案内
されて互いに近接離隔する方向に移動する摺動杆22を
有している。この摺動杆22の周面には、使用されるコ
ラム2の断面寸法の種類に応じたピッチで円周溝23が
設けられている。そして摺動杆22の先端には受け座2
7と押え座28とがそれぞれネジ29によって螺合され
ており、かつ支持ブロック21には摺動杆の円周溝23
に嵌合する係合鍔30がピン31まわりに回動すること
によって円周溝23と係脱するように装着されている。
【0016】図5は、受け台7上におけるコラム2の上
下調整ユニット20の構造を示した図である。受け台7
の下方には、両端をピン36、36によって支持された
昇降ビーム37が設けられ、この昇降ビームに植立した
押上ピン38が受け台7に設けた透孔39を貫通して受
け台7の載置部13に突出している。前記支持ブロック
21には、垂直方向の貫通孔41が設けられ、下端を前
記昇降ビーム37の端部に枢支連結された支持杆42が
挿通されており、その上端にネジ43が設けられてナッ
ト44が螺合されている。このナット44の底面は、支
持ブロック21の上面に当接している(図4参照)。
【0017】図1において、コラム2の左右位置を調整
する受けユニット18と押えユニット19の摺動杆22
は、搭載されるコラム2の断面寸法に応じて進退させ、
コラム2の断面寸法に応じた位置で係合鍔30と円周溝
23とを係合して位置決めされる。コラム2の寸法誤差
の調整のために、受けユニット18の受け座27を微調
整する必要があるときには、受け座27を回動してその
位置を調整する。またコラム2の上下方向の位置につい
ては、支持杆42に螺合されたナット44を回動するこ
とによって昇降ビーム37を昇降し、押上ピン38の突
出量を変化させることによって調整する。このようにし
てコラム2の軸心を仕口ブロック3の軸心に合わせ、押
えユニット19の押え座28を螺進させてコラム2を挟
持することにより、コラム2が所定の位置で固定され
る。
【0018】なお、仕口ブロック3の上下方向の位置の
調整は、レール6の端部に図6に示すような昇降治具を
取り付けることによって行われる。この昇降治具50
は、レール6の辺にクランプネジ51によって締結して
固定されるフレーム52にピン53まわりに揺動し、か
つ基端に枢支連結したネジ杆54をナット56で進退さ
せることによって揺動駆動されるシーソーレバー57を
設けたもので、このシーソーレバー57の先端が仕口ブ
ロックの羽根5の下に挿入されるように昇降治具50を
取り付け、ナット56を回動させることによって仕口ブ
ロックの羽根5を押し上げ、仕口ブロック3を上下させ
る。このときのナット56の操作はレール6の下方で行
われるが、ナット56は治具の一番外側に位置している
ので、調整作業が窮屈になることもない。
【0019】以上のコラム2の位置調整作業は、治具上
にコラム2を載置した後、作業者が受け座27、押え座
28、およびナット44を回動させることによって行う
ことができ、調整作業が極めて容易にできる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、治具上
に載置したコラムの上下方向の芯出し作業を、コラムを
治具上に載置したままでかつ作業者が治具の下にもぐり
込んだり、受け台の下に手を差し込んだりすることなく
行うことができるから、通し柱の溶接用治具におけるコ
ラムの芯出し作業が非常に容易になる。
【0021】さらに受け台のコラム載置面を挟んで支持
ブロックを設け、この支持ブロックに互いに対向して進
退する摺動杆と昇降ビームの支持杆とを挿通して設ける
ことによって、コラムの上下左右方向の位置決めをこの
支持ブロックまわりで行うことができるようになり、コ
ラムの位置決め作業を能率良く行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の治具の要部を示す一部断面正面図。
【図2】図1のA部の拡大断面図。
【図3】図1のB部の拡大断面図。
【図4】摺動杆の係合構造を示す斜視図。
【図5】コラムの上下位置調整機構を示す正面図。
【図6】昇降治具の斜視図、
【図7】従来の治具の要部を示す斜視図。
【図8】従来の治具の全体平面図。
【図9】通し柱を示す斜視図。
【符合の説明】
2 コラム 7 受け台 13 載置部 21 支持ブロック 22 摺動杆 23 円周溝 27 受け座 28 押し座 29 ネジ 30 係合鍔 37 昇降ビーム 42 支持杆 44 ナット

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラム(2)を支える受け台(7)の下
    方に昇降ビーム(37)を設け、該昇降ビームは受け台
    (7)を上下に貫通する支持杆(42)で懸吊されてお
    り、この支持杆の上端に支持杆を昇降させる高さ調整具
    (44)が設けられている、通し柱のコラムの溶接用治
    具。
  2. 【請求項2】 受け台(7)のコラム載置部(13)を
    挟んで支持ブロック(21)を設け、この支持ブロック
    に前記昇降ビームの支持杆(42)及び互いに対向する
    方向に進退する水平方向の摺動杆(22)を挿通し、こ
    の摺動杆をネジ等によって進退させることによって上記
    昇降ビーム上に載置されたコラム(2)の左右方向の位
    置決めが行われる、請求項1記載の通し柱のコラムの溶
    接用治具。
  3. 【請求項3】 摺動杆(22)の進退動作が摺動杆(2
    2)に一定間隔で設けた係合部(23)と支持ブロック
    (21)に装着した係合要素(30)との係脱によって
    まず行われ、さらに摺動杆(22)の先端の受け座(2
    7)や押え座(28)のネジ(29)によって微少進退
    できる、請求項2記載の通し柱のコラムの溶接用治具。
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JPS5278782U (ja) * 1975-12-10 1977-06-11
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