JPH065787U - 通し柱のコラムの溶接用治具 - Google Patents

通し柱のコラムの溶接用治具

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JPH065787U
JPH065787U JP691391U JP691391U JPH065787U JP H065787 U JPH065787 U JP H065787U JP 691391 U JP691391 U JP 691391U JP 691391 U JP691391 U JP 691391U JP H065787 U JPH065787 U JP H065787U
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章 久津
武一郎 向出
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コマツエンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨構造物の通し柱を溶接によって組み立て
る際の治具に関するものである。通し柱を構成するコラ
ムの断面寸法に誤差がある場合でも、治具上のコラムの
軸心を容易かつ正確に出すことができる治具を提供す
る。 【構成】 コラム2を支える受け台7の下方に昇降ビー
ム37を設けている。この昇降ビーム37は、受け台7
を上下に貫通する支持杆42で懸吊されており、この支
持杆の上端をネジ43や楔などによって上下させる。支
持杆42の上端に係合しているナット44や楔を操作す
ることによってコラム2を治具上に載置したままの状態
でコラム2の上下高さを調整することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、鉄骨構造物の通し柱を溶接によって組み立てる際の治具に関する もので、通し柱を構成するコラムを位置決めするための治具に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
鉄骨構造物の通し柱1は、図9に示すように、コラム2と仕口ブロック3とを 交互に溶接することによって組み立てられる。仕口ブロック3は、コア4に2な いし4本の羽根5を溶接したもので、各羽根の先端に梁が接続されてラーメン構 造の骨組みが構築される。
【0003】 組み立てられた通し柱1の仕口ブロック3相互の間隔Hの誤差および仕口ブロ ック3とコラム2との軸心のずれDは、組み立てられる鉄骨構造物の寸法精度に 影響を与える。従って通し柱1を組み立てる際には、仕口ブロック3とコラム2 の位置を正確に決めてから溶接する必要があり、そのための位置決め治具が必要 になる。
【0004】 図7及び図8は、この目的のために使用されている従来の治具の一例を示した 図である。図において、6は平行に配置されたH形鋼製のレール、7はレール6 、6の間に掛け渡される受け台、8は仕口用位置決め具、9はコラム用位置決め 具である。仕口ブロック3やコラム2の大きさおよび仕口ブロック3の間隔Hは 多種多様であるから、受け台7や位置決め具8、9をCクランプ10等で固定し て、段取替え時に移動できるようにしている。
【0005】 レール6には、通し柱1の長手方向の第1のけがき線11が設けられ、これと 直交する方向に複数の第2のけがき線12が所定のピッチで設けられる。そして コラム用位置決め具9は、第1のけがき線11から組み立てようとする通し柱の コラム2の太さに応じた寸法Xを測って固定され、仕口用位置決め具8は、組み 立てようとする通し柱の仕口ブロック3相互の間隔Hに基いて最も近い第2のけ がき線12からの寸法Yを算出し、そのY寸法を測って固定される。溶接作業時 には、仕口ブロック3は、対向する羽根の両端をレール6、6に載置し、羽根5 の上面を仕口用位置決め具8に当接させて位置決めし、コラム2は、受け台7に 載置し、その一側面をコラム用位置決め具9に当接させて位置決めされる。
【0006】 コラム2や仕口ブロック3の寸法が正確であれば、上記手段によって位置決め が完了するが、実際にはコラム2の太さの誤差や羽根5の取付誤差等が存在する 。これらの誤差は、受け台7の載置部13やコラム用位置決め具9の受け面14 にシム15、16を置いたり、羽根の先端位置を第1のけがき線11から測って 誤差寸法を両側に割り振る等の作業を行うことによって修正している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述したような従来の装置では、受け台7に載置されたコラム2の軸心をコラ ム用位置決め具9を移動させたり、受け台7上にシム15、16を載せることに よって調整しなければならなかったので、コラム2の断面寸法に誤差がある場合 などには、その調整作業が非常に面倒であった。特にコラム2の上下方向の位置 調整は、シム15、16を交換するときにコラム2を持ち上げてやらねばならな いため、作業が非常に面倒であるという問題があった。
【0008】 この考案は、コラムの断面寸法に誤差がある場合でも、受け台上でのコラムの 軸心を容易にかつ正確に出すことができる技術手段を提供することを目的として いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案の治具では、コラムを支える受け台7の下方に昇降ビーム37を設け ている。この昇降ビームは受け台7を上下に貫通する支持杆42で懸吊されてお り、この支持杆の上端をネジや楔などによって上下させることにより昇降ビーム 37を上下させる構造を採用している。コラム2は、この昇降ビーム37に直接 載置される構造とするか、あるいはこの昇降ビームに装着された押上ピン38等 の部材に載置されるようにする。
【0010】 好ましくは受け台7のコラム載置部13を挟んで支持ブロック21を設け、こ の支持ブロック21に前記昇降ビームの支持杆42及び互いに対向する方向に進 退する摺動杆22を挿通し、この摺動杆22をネジ等によって進退させることに よって上記昇降ビーム37上に載置されたコラム2の左右方向の位置決めが行わ れるようにする構造が好ましい。
【0011】 さらに好ましくは摺動杆22の進退動作が摺動杆22に一定間隔で設けた係合 部23と、支持ブロック21に装着した係合要素30との係脱によってまず行わ れ、さらに摺動杆22の先端の受け座27や押え座28がネジ29によって微少 進退できる構造とするのが好ましい。
【0012】
【作用】
この考案の治具によれば、受け台7上にコラム2を載置した後、支持杆42の 上端に係合しているナット44や楔を操作することによって、コラム2を治具上 に載置したままの状態でコラム2の上下高さを調整することができるから、たと えコラム2の断面寸法に差があっても、コラム2の軸心を所望の上下高さに合わ せることが非常に容易にできる。
【0013】 またコラムの載置部13を挟んで対向して進退する摺動杆22を設けることに より、コラム2の左右方向の位置調整も極めて容易にできるようになる。この場 合において、摺動杆22の進出位置を決める位置決め手段として係合部23と係 合要素30の対およびネジ29を設けておけば、コラム2の断面寸法の変更のよ うに大きな寸法変化には係合部23と係合要素30の係脱によって対応し、コラ ムの断面寸法の誤差のような微細な寸法調整に関してはネジ29の螺進によって 対応することが可能となり、コラムの寸法変化に伴う段取り作業が速やかに行わ れるとともに、コラムの断面寸法の誤差に対する微細な調整も可能になるという 特徴がある。
【0014】
【実施例】
次に図面に示す実施例について説明する。図1において、組み立てられる通し 柱1の延在方向と平行な方向に設けた2本のH形鋼製のレール6には、コラム2 を支える受け台7が設けられている。この受け台7は、中央のコラム載置部13 を挟んでコラム2の左右方向の位置決めをする受けユニット18と押えユニット 19とが配置され、かつその下方に上下調整ユニット20が配置されている。こ れらのユニット18、19および20は、受け台7上でのコラム2の位置決めを するためのものである。
【0015】 図2ないし4は、受け台7上におけるコラム2の左右調整用の位置決めユニッ ト18、19の構造を示した図である。受けユニット18と押えユニット19と は、受け台7に固定された支持ブロック21に案内されて互いに近接離隔する方 向に移動する摺動杆22を有している。この摺動杆22の周面には、使用される コラム2の断面寸法の種類に応じたピッチで円周溝23が設けられている。そし て摺動杆22の先端には受け座27と押え座28とがそれぞれネジ29によって 螺合されており、かつ支持ブロック21には摺動杆の円周溝23に嵌合する係合 鍔30がピン31まわりに回動することによって円周溝23と係脱するように装 着されている。
【0016】 図5は、受け台7上におけるコラム2の上下調整ユニット20の構造を示した 図である。受け台7の下方には、両端をピン36、36によって支持された昇降 ビーム37が設けられ、この昇降ビームに植立した押上ピン38が受け台7に設 けた透孔39を貫通して受け台7の載置部13に突出している。前記支持ブロッ ク21には、垂直方向の貫通孔41が設けられ、下端を前記昇降ビーム37の端 部に枢支連結された支持杆42が挿通されており、その上端にネジ43が設けら れてナット44が螺合されている。このナット44の底面は、支持ブロック21 の上面に当接している(図4参照)。
【0017】 図1において、コラム2の左右位置を調整する受けユニット18と押えユニッ ト19の摺動杆22は、搭載されるコラム2の断面寸法に応じて進退させ、コラ ム2の断面寸法に応じた位置で係合鍔30と円周溝23とを係合して位置決めさ れる。コラム2の寸法誤差の調整のために、受けユニット18の受け座27を微 調整する必要があるときには、受け座27を回動してその位置を調整する。また コラム2の上下方向の位置については、支持杆42に螺合されたナット44を回 動することによって昇降ビーム37を昇降し、押上ピン38の突出量を変化させ ることによって調整する。このようにしてコラム2の軸心を仕口ブロック3の軸 心に合わせ、押えユニット19の押え座28を螺進させてコラム2を挟持するこ とにより、コラム2が所定の位置で固定される。
【0018】 なお、仕口ブロック3の上下方向の位置の調整は、レール6の端部に図6に示 すような昇降治具を取り付けることによって行われる。この昇降治具50は、レ ール6の辺にクランプネジ51によって締結して固定されるフレーム52にピン 53まわりに揺動し、かつ基端に枢支連結したネジ杆54をナット56で進退さ せることによって揺動駆動されるシーソーレバー57を設けたもので、このシー ソーレバー57の先端が仕口ブロックの羽根5の下に挿入されるように昇降治具 50を取り付け、ナット56を回動させることによって仕口ブロックの羽根5を 押し上げ、仕口ブロック3を上下させる。このときのナット56の操作はレール 6の下方で行われるが、ナット56は治具の一番外側に位置しているので、調整 作業が窮屈になることもない。
【0019】 以上のコラム2の位置調整作業は、治具上にコラム2を載置した後、作業者が 受け座27、押え座28、およびナット44を回動させることによって行うこと ができ、調整作業が極めて容易にできる。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したこの考案によれば、治具上に載置したコラムの上下方向の芯出し 作業を、コラムを治具上に載置したままでかつ作業者が治具の下にもぐり込んだ り、受け台の下に手を差し込んだりすることなく行うことができるから、通し柱 の溶接用治具におけるコラムの芯出し作業が非常に容易になる。
【0021】 さらに受け台のコラム載置面を挟んで支持ブロックを設け、この支持ブロック に互いに対向して進退する摺動杆と昇降ビームの支持杆とを挿通して設けること によって、コラムの上下左右方向の位置決めをこの支持ブロックまわりで行うこ とができるようになり、コラムの位置決め作業を能率良く行うことができるとい う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の治具の要部を示す一部断面正面図。
【図2】図1のA部の拡大断面図。
【図3】図1のB部の拡大断面図。
【図4】摺動杆の係合構造を示す斜視図。
【図5】コラムの上下位置調整機構を示す正面図。
【図6】昇降治具の斜視図、
【図7】従来の治具の要部を示す斜視図。
【図8】従来の治具の全体平面図。
【図9】通し柱を示す斜視図。
【符合の説明】
2 コラム 7 受け台 13 載置部 21 支持ブロック 22 摺動杆 23 円周溝 27 受け座 28 押し座 29 ネジ 30 係合鍔 37 昇降ビーム 42 支持杆 44 ナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラム(2)を支える受け台(7)の下
    方に昇降ビーム(37)を設け、該昇降ビームは受け台
    (7)を上下に貫通する支持杆(42)で懸吊されてお
    り、この支持杆の上端に支持杆を昇降させる高さ調整具
    (44)が設けられている、通し柱のコラムの溶接用治
    具。
  2. 【請求項2】 受け台(7)のコラム載置部(13)を
    挟んで支持ブロック(21)を設け、この支持ブロック
    に前記昇降ビームの支持杆(42)及び互いに対向する
    方向に進退する水平方向の摺動杆(22)を挿通し、こ
    の摺動杆をネジ等によって進退させることによって上記
    昇降ビーム上に載置されたコラム(2)の左右方向の位
    置決めが行われる、請求項1記載の通し柱のコラムの溶
    接用治具。
  3. 【請求項3】 摺動杆(22)の進退動作が摺動杆(2
    2)に一定間隔で設けた係合部(23)と支持ブロック
    (21)に装着した係合要素(30)との係脱によって
    まず行われ、さらに摺動杆(22)の先端の受け座(2
    7)や押え座(28)のネジ(29)によって微少進退
    できる、請求項2記載の通し柱のコラムの溶接用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5275189U (ja) * 1975-12-04 1977-06-04
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CN110405389A (zh) * 2019-08-24 2019-11-05 中船重工电机科技股份有限公司 回字形片状磁极线圈拼焊成形工装及拼焊成形方法
CN116038228A (zh) * 2023-03-29 2023-05-02 河南大方重型装备有限公司 一种钢箱梁板拼装焊接用胎架

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