JP2594194Y2 - 傾斜羽根を有する仕口ブロックの溶接用治具 - Google Patents

傾斜羽根を有する仕口ブロックの溶接用治具

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JP2594194Y2
JP2594194Y2 JP1992076453U JP7645392U JP2594194Y2 JP 2594194 Y2 JP2594194 Y2 JP 2594194Y2 JP 1992076453 U JP1992076453 U JP 1992076453U JP 7645392 U JP7645392 U JP 7645392U JP 2594194 Y2 JP2594194 Y2 JP 2594194Y2
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章 久津
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コマツエンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄骨構造物の柱と梁
との接続部に用いられる仕口ブロックを溶接によって組
み立てるときに使用する治具に関するもので、柱と梁と
の接続部材となる羽根が柱の中心に対して傾斜している
仕口ブロックを組み立てるのに特に好適な治具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨構造物の仕口ブロックは、図4に示
すように柱2と等しい断面を有するコア3の上下に柱2
と接続される接続板(ダイヤフラム)4を溶接し、コア
3のまわりに梁5と接続される羽根6を放射状に溶接し
た構造をしている。通常の仕口ブロックは羽根6が水平
に取り付けられるが、羽根のうちのあるものが傾斜して
取り付けられる場合もある。
【0003】この考案の出願人は、このような仕口ブロ
ックを溶接によって組み立てる際の治具を実開平4−2
6688号により開示している。上記公報に示された公
知の治具は、コア3を支持する中央部と該中央部から四
方に延在する放射部とを有する基台を備えており、放射
部には放射方向に移動自在な移動台が設けられ、中央部
でコア3と各羽根の基端部を位置決めし、移動台で各羽
根の先端部を位置決めする構造となっている。また上記
公報には治具上で羽根6を先上がり方向に傾斜させて保
持できるようにした羽根保持装置が開示されている。
【0004】図2の左側にはこのような公知構造の羽根
保持装置7が示されている。図2において8は基台9の
中央部、10は放射部であり、放射部10は中央部8か
ら図の手前側および奥側にも延びている。放射部10に
は放射方向送りネジ11により放射方向に移動自在な移
動台12が設けられており、この移動台12には幅方向
(羽根6の幅方向を言う。以下同じ。)送りネジ13に
よって図の紙面直角方向に移動自在な幅方向移動台14
が設けられている。幅方向移動台14には幅方向のT溝
15が設けられており、このT溝に沿って移動自在でか
つこのT溝内のナット部材16とボルト17とによって
固定されるコラム18が図の紙面直角方向に間隔を隔て
て2本植立されている。コラム18には昇降腕19が上
下移動自在に装着され、この昇降腕を昇降させる縦送り
ネジ20とこの縦送りネジを回動させるハンドル21と
が設けられている。
【0005】図の紙面直角方向に配置された2本のコラ
ム18は保持しようとする羽根6のフランジ幅に合わせ
て幅方向移動台14上に位置決めされ、保持しようとす
る羽根6の傾斜角に合わせて昇降腕19を昇降させてそ
の先端の支持部材22で羽根6を支持する。なお羽根6
の基端部分は基台の中央部8に固定したCブロック23
に螺合した支えネジ24によって保持されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】仕口ブロックのコア3
に溶接される羽根6が治具上で先上がり方向に傾斜した
もの(仕口ブロックは治具上では天地逆にして位置決め
されるので、実際の構造物としての梁は下方に傾斜する
こととなる。)であれば、従来の羽根保持装置7で羽根
6を位置決めして仕口ブロックを組み立てることができ
る。しかし羽根6が治具上で先下がりに傾斜する場合に
は、従来の羽根保持装置7では位置決めすることができ
ず、従って従来の治具では治具上で先下がりになる羽根
を含む仕口ブロックを組み立てることはできなかった。
【0007】この考案は上記の問題を解決するためにな
されたもので、中央部8とこの中央部から四方に延在す
る放射部10とを備えた基台9の前記放射部に中央部8
上に位置決めされたコア3に溶接される羽根6の先端部
の位置決めをする移動台12が放射方向に移動自在に設
けられた仕口ブロックの溶接用治具において、治具上で
先下がりに傾斜してコア3に溶接される羽根6の位置決
めを可能にする構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案の治具では、基
台9の放射部の少なくとも1個30が他の放射部10よ
り下段に配置されており、この下段の放射部30に沿っ
て移動する移動台(32)に基台の中央側を向いた昇降枠(3
6)とその昇降駆動手段(37)と設けられており、前記昇
降枠(36)に羽根の幅方向に細長い断面L形の羽根先端受
け(42)設けられ、この羽根先端受け(42)は中央部のコ
ア載置面(58)より下方の領域で昇降可能に保持されてい
ことを特徴とするものである。羽根6の先端の正確な
位置決めを行うためには、羽根先端受け42のL形をな
す2つの当たり面44、45のなす角を直角とし、その
交線の延長上に軸芯を有するピン43を昇降枠36で軸
支して、羽根先端受け42を羽根6の傾きに合わせて水
平軸まわりに揺動可能に設けるのが好ましい。
【0009】なお移動台32の位置を示す放射方向スケ
ール56および昇降枠36の高さを示す縦スケール57
は、基台の中央部8の軸芯およびコア載置面58を基準
として前記L形の当たり面44、45の交線の位置を示
すように設けるのが好ましい。
【0010】
【作用】治具上で先下がりとなる羽根6を位置決めする
ときは、移動台32の放射方向移動と昇降枠36の上下
移動とにより、羽根先端受け42を指定された位置に設
定する。次に羽根6の治具上での先端下辺を羽根先端受
け42の当たり面44、45に当接させた状態で治具上
に載置する。羽根6の幅方向の位置は羽根先端受け42
に幅方向スケール47を設けておき、このスケールに合
わせて幅決めブロック48を止めネジ49等で固定する
ことによって行うことができる。羽根6の基端は基台の
中央部8に取り付けた高さ調整ネジ59で支持してやれ
ばよい。
【0011】このようにして支持された羽根6の先端下
辺は、位置決めされた羽根先端受け42で支持され、そ
の二つの当たり面44、45によって羽根6の傾きとコ
ア3からの突出位置とが正確に規定されるので、この状
態で羽根6の基端をコア3に溶接してやれば、寸法形状
の正確な仕口ブロックを製作することができる。
【0012】
【実施例】図2はこの考案の構造を備えた仕口ブロック
の溶接用治具を示す全体側面図である。この考案の構造
は図2の右側部分に示されている。基台の放射部の1個
30は他の3本の放射部10より低い位置に設けられて
おり、放射方向のスライドレール31に沿って摺動自在
に移動台32が支持されている。移動台32は下方に図
示しないナット部材を有しており、このナット部材と放
射方向送りネジ34とを螺合することによって、移動台
32の移動位置決めが行われる。
【0013】移動台32の基台の中心部8を向いた面に
は、鉛直方向のレール35が設けられ、このレール35
に摺動自在に昇降枠36が支持されている。昇降枠36
は、図1に示すように移動台32に内装された縦方向送
りネジ37に螺合しており、縦方向送りネジ37を傘歯
車38を介して操作杆39で回動させることにより、昇
降枠36の上下移動を行う。昇降枠36には上方と下方
とにU字形の軸受40、41が形成されており、幅方向
に長い断面L形の羽根先端受け42がその両端に突出す
るピン43を軸受40、41の一方に回動自在に嵌入し
て設けられている。羽根先端受け42は互いに直交する
当たり面44、45を有し、この当たり面の交線がピン
43の軸芯と一致している。図の実施例のものでは、羽
根6の傾斜角が小さいときには羽根先端受け42を上方
の軸受40で支持し、羽根6の傾斜角が大きいときには
下方の軸受41で支持するようにして、昇降枠36の小
さい上下ストロークで広い範囲の傾斜角に対応できるよ
うにしてある。
【0014】羽根先端受け42の上縁46には幅方向の
スケール47が設けられており、このスケール47は中
心を0にして両方に等間隔の目盛を設けてある。羽根6
の幅方向両端を押さえる幅決めブロック48はU字形に
形成され、搭載される羽根の幅に対応するスケールの目
盛に合わせて、羽根先端受け42に嵌め込み、止めネジ
49で固定される。なお移動台32の位置を示す放射方
向スケール56および昇降枠36の高さを示す縦スケー
ル57は、基台の中央部8の軸芯およびコア載置面58
を基準として前記L形の当たり面44、45の交線の位
置を示すように設けられている。
【0015】移動台32の上端には幅方向送りネジ50
に螺合する幅方向移動台51が設けられており、水平方
向の羽根6を溶接するときには、この幅方向移動台51
の上面で羽根の先端を位置決めする。
【0016】図1および2に示した実施例は、L形の羽
根先端受け42の当たり面44、45のなす角度を直角
にしてその当たり面44、45の交線を中心として回動
自在に支持することにより、羽根先端の小口面52とフ
ランジ面53の交線が正確に設定されるように配慮され
たものであるが、羽根先端受け42は図3に示したよう
な構造で設けたものであっても、それなりの効果を達成
することができる。すなわち図3のものは羽根先端受け
42が回動しない構造となっており、羽根先端受け42
の当たり面44、45のなす角を鈍角にして、両当たり
面44、45の交線部分に羽根6の先端下辺を線接触さ
せて羽根6の先端を位置決めする構造である。このよう
な構造の場合、羽根6の先端下辺が丸みをもっていたり
すると、羽根先端の位置に誤差が生じてくるので、図
1、2に示す構造のものがより好ましい。なお図3に示
した構造のものでは移動台32がコラム状に立設され、
移動台32を上下方向に貫通する縦送りネジ54で昇降
枠36が上下する構造となっているが、その作用は図
1、2のものと同様である。
【0017】なお治具上で先下がりとなる羽根6は、1
個の仕口ブロックに2本以上取り付けられることはめっ
たにないので、羽根先端受け42を昇降枠36に設けた
移動台32は4本の放射部の1本30にのみ設けておけ
ば充分である。
【0018】
【考案の効果】以上説明したこの考案の構造を備えた溶
接用治具によれば、治具上で先下がりとなる羽根を備え
た仕口ブロックの組み立ても容易かつ正確に行うことが
でき、また図1、2に実施例で示す構造のものによれ
ば、同一の治具で4本の羽根がすべて水平な仕口ブロッ
クや治具上で先上がりとなる羽根を備えた仕口ブロック
もすべて1個の治具で製造することができ、また治具上
で先下がりとなる羽根も段取り替えを行うこととなる他
の羽根と同時に位置決めして溶接することができるから
非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例の要部を示す一部断面側
面図
【図2】この考案の構造を備えた溶接用治具を示す一部
断面全体側面図
【図3】第2実施例を模式的に示す側面図
【図4】傾斜した羽根を備えた仕口ブロックの例を示す
斜視図
【符号の説明】
6 羽根 8 中央部 9 基台 32 移動台 36 昇降枠 37 縦方向送りネジ 42 羽根先端受け 43 ピン 44、45 当たり面 47 幅方向スケール 48 幅決めブロック

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部(8) とこの中央部から四方に延在
    する放射部(10)とを備えた基台(9) の前記中央部(8) 上
    に位置決めされたコア(3) に溶接される羽根(6)の先端
    部の位置決めをする移動台(12)が放射方向に移動自在に
    設けられた仕口ブロックの溶接用治具において、 基台(9) の放射部の少なくとも1個(30)が他の放射部(1
    0)より下段に配置されており、この下段の放射部30
    沿って移動する移動台(32)に基台の中央側を向いた昇降
    枠(36)とその昇降駆動手段(37)と設けられており、前
    記昇降枠(36)に羽根の幅方向に細長い断面L形の羽根先
    端受け(42)が設けられ、この羽根先端受け(42)は中央部
    のコア載置面(58)より下方の領域で昇降可能に保持され
    ていることを特徴とする、傾斜羽根を有する仕口ブロッ
    クの溶接用治具。
  2. 【請求項2】 羽根先端受け(42)のL形をなす2つの当
    たり面(44)、(45)のなす角を直角とし、その交線の延長
    上に軸芯を有するピン(43)を昇降枠(36)で軸支して、羽
    根先端受け(42)を羽根(6) の傾きに合わせて水平軸まわ
    りに揺動可能に設けた、請求項1記載の傾斜羽根を有す
    る仕口ブロックの溶接用治具。
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