JPH09298568A - 変調装置 - Google Patents

変調装置

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Publication number
JPH09298568A
JPH09298568A JP8129349A JP12934996A JPH09298568A JP H09298568 A JPH09298568 A JP H09298568A JP 8129349 A JP8129349 A JP 8129349A JP 12934996 A JP12934996 A JP 12934996A JP H09298568 A JPH09298568 A JP H09298568A
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JP
Japan
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signal
analog
band
amplitude
modulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP8129349A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sudo
浩章 須藤
Hiroshi Nagase
拓 永瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号に対し振幅制限を行うことによって
演算ビット数を削減して、ディジタル化直交変調器の処
理速度の高速化を図る変調装置を提供する。 【解決手段】 入力信号に対し振幅制限を行う振幅制限
回路(29、30)と、入力信号に対し帯域制限を行う帯域制
限フィルタ(1、2)と、マルチプレクサスイッチ(33)と極
性反転器(31、32)とD/A変換器(9)によって構成され
るディジタル化直交変調器と、直交変調信号の不要周波
数成分を除去するローパスフィルタ(10)と、前記ローパ
スフィルタによって出力されたアナログ信号を局部発振
信号と混合しアップコンバートするアナログミキサ(11)
と、前記アナログミキサによって出力されたアナログ信
号の不要周波数成分を除去するバンドパスフィルタ(12)
とからなり、前記バンドパスフィルタの出力からアナロ
グ変調信号を得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル移動体
通信等に使用する無線機の変調装置に関し、特に入力信
号に対し振幅制限を行うことにより演算ビット数を削減
して、ディジタル化直交変調器の処理速度の高速化を図
る変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の変調装置の構成を示してい
る。図8において、変調装置は、Iベースバンド信号を
帯域制限する帯域制限フィルタ1と、Qベースバンド信
号を帯域制限する帯域制限フィルタ2と、Iベースバン
ド信号とキャリア信号を乗算する乗算器3と、Qベース
バンド信号とキャリア信号を乗算する乗算器4と、SIN
波形信号及びCOS波形信号を読み出すための制限信号を
発生するカウンタ5と、COS波形信号を出力するROM
6と、SIN波形信号を出力するROM7と、I、Q両信
号を加算する加算器8と、ディジタル変調信号をアナロ
グ変調信号に変換するD/A変換器9と、アナログ変調
信号の不要周波数成分を除去するローパスフィルタ10
と、ローパスフィルタ10によって出力されたアナログ信
号を局部発振信号LOと混合しアップコンバートするアナ
ログミキサ11と、アナログミキサ11によって出力された
アナログ信号の不要周波数成分を除去するバンドパスフ
ィルタ12とから構成されている。
【0003】以上のように構成された変調装置では、ま
ず、ベースバンドI信号13、ベースバンドQ信号14がそ
れぞれ帯域制限フィルタ1、2に入力され、帯域制限さ
れたベースバンドI、Q信号が出力される。次に、帯域
制限されたベースバンドI信号15、帯域制限されたベー
スバンドQ信号16がそれぞれ乗算器3、4に入力され
る。また、サンプリング周波数クロック17がカウンタ5
に入力され、制御信号18が出力される。この制御信号18
はCOS波形発生ROM6とSIN波形発生ROM7にそれぞ
れ入力され、COS波形信号19およびSIN波形信号20が出力
され、それぞれ乗算器3、4に入力される。
【0004】帯域制限されたベースバンドI信号15とCO
S波形信号19は乗算器3によって乗算され、I信号21が
出力される。また、帯域制限されたベースバンドQ信号
16とSIN波形信号20は乗算器4によって乗算され、Q信
号22が出力される。次に、I信号21とQ信号22は加算器
8によって加算され、ディジタル変調信号23が出力され
る。
【0005】次に、ディジタル変調信号23はD/A変換
器9に入力され、アナログ直交変調信号24が得られる。
アナログ変調信号24はローパスフィルタ10によって不要
周波数成分を除去され、アナログ直交変調信号25が得ら
れる。アナログ直交変調信号25はアナログミキサ11に入
力され、局部発振信号26と混合されてアップコンバート
され、アナログ信号27が得られる。最後に、アナログ信
号27はバンドパスフィルタ12に入力され、不要周波数成
分を除去されることによって、変調信号28が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】変調器から出力される
変調信号は、一般的に後段部で局部発振信号と混合され
てアップコンバートされ、必要な信号成分以外はフィル
タで除去される。しかし、直交変調信号の周波数が低く
なるにつれて急峻なフィルタが要求され、フィルタの実
現が困難になるため、変調器から出力される変調信号の
高周波化を図る必要がある。
【0007】しかし、直交変調器によって出力される直
交変調信号の周波数はディジタル乗算器の演算速度で決
まるため、前記構成のディジタル化直交変調器では、直
交変調周波数はディジタル乗算器の処理速度の1/4が
限界である。演算ビット数を10ビットとした場合、現
状の市販10ビットディジタル乗算器の処理速度は40
MHz程度が限界であるため、直交変調信号周波数は1
0MHz程度が限界である。
【0008】また、演算ビット数が増えるにつれて、一
般に全体の処理速度は低下する。従来構成に対して、符
号分割多元接続方式(CDMA方式)のように多チャネ
ル加算されたI、Qベースバンド信号を適用した場合、
演算ビット数が増大して全体の処理速度は低下するた
め、さらに直交変調周波数は低くなる。
【0009】本発明はこのような従来の欠点を解消する
もので、入力信号に対し振幅制限を行うことによって演
算ビット数を削減して、ディジタル化直交変調器の処理
速度の高速化を図り、さらに、ディジタル化直交変調器
をディジタル乗算器を用いずに構成することによってD
/A変換器の処理速度の1/4の周波数の直交変調信号
を出力することができるようにして、直交変調信号の高
周波化を図ることができる変調装置を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来の欠点を解消す
るために本発明は、入力信号に対し振幅制限を行う振幅
制限回路と、入力信号に対し帯域制限を行う帯域制限フ
ィルタと、マルチプレクサスイッチと極性反転器とD/
A変換器によって構成されるディジタル化直交変調器
と、直交変調信号の不要周波数成分を除去するローパス
フィルタと、前記ローパスフィルタによって出力された
アナログ信号を局部発振信号と混合しアップコンバート
するアナログミキサと、前記アナログミキサによって出
力されたアナログ信号の不要周波数成分を除去するバン
ドパスフィルタとからなり、前記バンドパスフィルタの
出力からアナログ変調信号を得るようにしたものであ
る。
【0011】このようにすることによって、演算ビット
数を削減することができ、ディジタル化直交変調器の処
理速度の高速化がなし得るという作用を有し、またディ
ジタル乗算器を用いずにディジタル化直交変調器を構成
できるから、D/A変換器の処理速度の1/4の周波数
の直交変調信号を出力することができるようになるの
で、直交変調信号の高周波化をなし得るという作用を有
する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態の変調装置の構成を示すものである。図1において、
変調装置は、Iベースバンド信号に対し振幅制限する振
幅制限回路29と、Qベースバンド信号に対し振幅制限す
る振幅制限回路30と、Iベースバンド信号を帯域制限す
る帯域制限フィルタ1と、Qベースバンド信号を帯域制
限する帯域制限フィルタ2と、振幅制限と帯域制限され
たIベースバンド信号の極性を反転する極性反転器31
と、振幅制限と帯域制限されたQベースバンド信号の極
性を反転する極性反転器32と、入力信号を時間順に選択
出力するマルチプレクサスイッチ33と、ディジタル変調
信号をアナログ変調信号に変換するD/A変換器9と、
アナログ変調信号の不要周波数成分を除去するローパス
フィルタ10と、ローパスフィルタ10によって出力された
アナログ信号を局部発振信号LOと混合しアップコンバー
トするアナログミキサ11と、アナログミキサ11によって
出力されたアナログ信号の不要周波数成分を除去するバ
ンドパスフィルタ12とから構成されている。
【0013】以上のように構成された変調装置では、ま
ず、ベースバンドI信号13およびベースバンドQ信号14
は、それぞれ振幅制限回路29、30によって振幅制限され
る。振幅制限回路29、30は、入力信号に対し振幅制限を
行った波形情報をROMに格納し、ROMから波形情報
を読み出すことによって実現できる。
【0014】次に、振幅制限された信号34、35はそれぞ
れ帯域制限フィルタ1、2によって帯域制限され、それ
ぞれ振幅制限と帯域制限されたベースバンドI信号36
と、振幅制限と帯域制限されたベースバンドQ信号37が
得られる。
【0015】次に、振幅制限と帯域制限されたベースバ
ンドI信号36は、極性反転器31によって極性反転され、
信号38が得られる。
【0016】同様に、帯域制限されたベースバンドQ信
号37は、極性反転器32によって極性反転され、信号39が
得られる。
【0017】信号36と信号37と信号38と信号39は、マル
チプレクサスイッチ33によって、サンプリングクロック
17の周期タイミングで時間順に合成されて1つの系統の
信号とされ、振幅制限と帯域制限をされたディジタル直
交変調信号S(nT)40が得られる。ディジタル直交変調信
号S(nT)は次式で示される。 I(nT);n=4k S(nT)= Q(nT);n=4k+1 (1) -I(nT);n=4k+2 -Q(nt);n=4k+3 ただし、T;サンプリングクロックの周期 k;0,1,2,・・・ n;0,1,2,・・・
【0018】一般にディジタル直交変調信号D(nT)は次
式で示される。 D(nT)=I(nT)cos2πf0nT+Q(nT)sin2πf0nT (2) ただし、f0;ディジタル化直交変調信号周波数 T;サンプリングクロックの周期 k;0,1,2,・・・ n;0,1,2,・・・ ここで、f0=1/4Tの場合(キャリアの1周期当たりのオ
ーバーサンプリング数を4とした場合)、(2)式は
(1)式のように変形できる。以上より、本構成により
ディジタル直交変調信号が得られることが確認できる。
【0019】次に、振幅制限と帯域制限をされたディジ
タル直交変調信号40は、D/A変換器9によってアナロ
グ信号に変換され、アナログ直交変調信号24が得られ
る。
【0020】次に、アナログ直交変調信号24はローパス
フィルタ10によって不要周波数成分を除去され、アナロ
グ直交変調信号25が得られる。アナログ直交変調信号S
S(t)25は次式で示される。 SS(t)=I(t)cos{2π(1/4T)t}+Q(t)sin{2π(1/4T)t} (3)。
【0021】アナログ直交変調信号25はアナログミキサ
11に入力され、ローカル信号26と混合されてアップコン
バートされ、信号27が得られる。
【0022】最後に、信号27はバンドパスフィルタ12に
入力され、不要周波数成分を除去されることによって、
変調信号28が得られる。
【0023】以上のように本発明は、ベースバンドI、
Q信号に対し振幅制限を行うことによって演算ビット数
を削減して、ディジタル化直交変調器の処理速度の高速
化を図り、さらに、ディジタル化直交変調器をディジタ
ル乗算器を用いずに構成することによってD/A変換器
の処理速度の1/4の周波数の直交変調信号を出力する
ようにしたので、直交変調信号の高周波化を図ることが
できる。
【0024】演算ビット数を10ビットとした場合、現
状の市販ディジタル乗算器の演算速度は40MHz程度
であり、現状の市販D/A変換器の処理速度は400M
Hz程度である。したがって、従来構成では直交変調周
波数は10MHz程度が限界であったが、本発明では、
直交変調周波数を100MHz程度とすることができ、
従来構成の10倍程度の周波数の直交変調信号を得るこ
とができる。
【0025】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態の変調装置の構成を示すものである。この
第2の実施の形態が前記第1の実施の形態と異なるとこ
ろは、アナログ直交変調信号24の高次高調波成分を希望
信号として取り出し、不要周波数成分を除去するバンド
パスフィルタ41を備えた構成にある。
【0026】ここで、図1にて説明した部材、信号等に
対応する第2の実施の形態の部材、信号等については同
一符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0027】第2の実施の形態の変調装置の動作を図2
を用いて説明する。アナログ直交変調信号24を得るまで
は、前記第1の実施の形態と同じである。アナログ直交
変調信号24はバンドパスフィルタ41によって高次高調波
成分を希望信号して取り出され、不要周波数成分を除去
され、信号42が得られる。以降、変調信号28を得るまで
は、前記第1の実施の形態と同じである。
【0028】以上のように第2の実施の形態の構成にお
いては、アナログ直交変調信号の高次高調波成分を希望
信号とすることによって、さらに直交変調信号の高周波
化を図ることができる。
【0029】(第3の実施の形態)図3は本発明の第3
の実施の形態の変調装置の構成である。この第3の実施
の形態が前記第1の実施の形態と異なるところは、アナ
ログ直交変調信号24の折り返し雑音成分を希望信号とし
て取り出し、不要周波数成分を除去するバンドパスフィ
ルタ44と、入力信号に対し極性反転を行う極性反転器43
を備えた構成にある。
【0030】ここで、図1にて説明した部材、信号等に
対応する第3の実施の形態の部材、信号等については同
一符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0031】第3の実施の形態の変調装置の動作を図3
を用いて説明する。振幅制限と帯域制限された信号36、
37を得るまでは、前記第1の実施の形態と同じである。
信号37は、極性反転器43によって極性反転され、信号39
が得られる。次に、信号36、39は、それぞれ極性反転器
31、32によって極性反転され、それぞれ信号38、45が得
られる。
【0032】次に、信号36、38、39、45は、マルチプレ
クサスイッチ33によってサンプリングクロック17の周期
タイミングで時間順に選択出力され、Q信号成分を極性
反転したディジタル直交変調信号46が得られる。次に、
信号46はD/A変換器9に入力され、アナログ信号に変
換されて、信号47が得られる。
【0033】信号47は、バンドパスフィルタ44によって
折り返し雑音成分を希望信号として取り出され、不要周
波数成分を除去され、信号48が得られる。ここで、折り
返し雑音成分は、基本波成分に対してQ信号成分を極性
反転した信号であるため、折り返し雑音成分を取り出す
ことにより、直交変調信号を取り出すことができる。以
降、変調信号28を得るまでは、前記第1の実施の形態と
同じである。
【0034】以上のように第3の実施の形態の構成にお
いては、アナログ直交変調信号の折り返し雑音成分を希
望信号とすることによって、さらに直交変調信号の高周
波化を図ることができる。
【0035】(第4の実施の形態)図4は本発明の第4
の実施の形態の変調装置の構成である。この第4の実施
の形態が前記第1の実施の形態と異なるところは、帯域
制限フィルタ49をアナログミキサの後段部に配置すると
ともに該位置に配置していたバンドパスフィルタ12を除
外した構成にある。
【0036】ここで、図1にて説明した部材、信号等に
対応する第4の実施の形態の部材、信号等については同
一符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0037】第4の実施の形態の変調装置の動作を図4
を用いて説明する。振幅制限された信号34、35を得るま
では、前記第1の実施の形態と同じである。信号34、35
はそれぞれ極性反転器31、32によって極性反転され、そ
れぞれ信号50、51が得られる 次に、信号34、35、50、51は、マルチプレクサスイッチ
33によってサンプリングクロック17の周期タイミングで
時間順に選択出力され、帯域制限をしていないディジタ
ル直交変調信号52が得られる。
【0038】次に、信号52はD/A変換器9に入力さ
れ、アナログ信号に変換されて、信号53が得られる。次
に、信号53はローパスフィルタ10によって不要周波数成
分を除去され、信号54が得られる。
【0039】信号54は、アナログミキサ11に入力され、
局部発振信号26と混合されてアップコンバートされ、信
号55が得られる。
【0040】最後に、信号55は帯域制限フィルタ49に入
力されて帯域制限され、不要周波数成分が除去されるこ
とによって、変調信号28が得られる。
【0041】以上のように第4の実施の形態の構成にお
いては、帯域制限フィルタをアナログミキサの後段部に
配置したアナログフィルタで実現することにより、演算
ビット数を削減してディジタル化直交変調器の処理速度
の高速化をはかり、前記第1の実施の形態よりもさらに
直交変調信号の高周波化を図ることができる。
【0042】(第5の実施の形態)図5は本発明の第5
の実施の形態の変調装置の構成である。この第5の実施
の形態が前記第1の実施の形態と異なるところは、振幅
制限回路29、30と、帯域制限フィルタ1、2の代わり
に、入力信号に対し振幅と帯域の両方の制限を行った波
形情報を格納したROMを備えた構成にある。
【0043】ここで、図1にて説明した部材、信号等に
対応する第5の実施の形態の部材、信号等については同
一符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0044】第5の実施の形態の変調装置の動作を図5
を用いて説明する。ベースバンドI信号13とベースバン
ドQ信号14は、それぞれ入力信号に対し振幅と帯域の両
方の制限を行った波形情報を格納したROM56、57に入
力され、それぞれ振幅制限と帯域制限をされたベースバ
ンドI信号36と、振幅制限と帯域制限をされたベースバ
ンドQ信号37が出力される。以降、変調信号28を得るま
では、前記第1の実施の形態と同じである。
【0045】以上のように第5の実施の形態の構成にお
いては、入力信号に対し振幅と帯域の両方の制限を行っ
た波形情報をROMに格納し、ROMから波形情報を読
み出すことにより、前記第1の実施の形態よりもさらに
回路規模を削減することができる。
【0046】(第6の実施の形態)図6は本発明の第6
の実施の形態の変調装置の構成である。この第6の実施
の形態が前記第5の実施の形態と異なるところは、アナ
ログミキサ11の代わりに、アップコンバート後に生じる
イメージ波を減衰させることができるイメージ除去ミキ
サ58を備えた構成にある。
【0047】ここで、図5にて説明した部材、信号等に
対応する第6の実施の形態の部材、信号等については同
一符号を付して、詳しい説明は省略する。
【0048】第6の実施の形態の変調装置の動作を図6
を用いて説明する。アナログ直交変調信号25を得るまで
は、前記第5の実施の形態と同じである。アナログ信号
25はイメージ除去ミキサ58に入力され、局部発振信号26
と混合されてアップコンバートされ、アナログ信号59が
得られる。
【0049】図7にイメージ除去ミキサ58の詳細なブロ
ック構成を示す。イメージ除去ミキサ58の動作を図7を
用いて説明する。
【0050】まず、局部発振信号26は90度移相器60に
入力され、信号65が得られる。次に、信号25は、アナロ
グミキサ61、62に入力され、それぞれ信号26、信号65と
ミキシングされてアップコンバートされ、それぞれ信号
66と信号67が得られる。
【0051】次に、信号67は−90度移相器63によって
−90度移相され、信号68が得られる。最後に信号66と
信号68はアナログ加算器64によって加算され、信号59が
得られる。
【0052】このようにイメージ除去ミキサをアップコ
ンバート用ミキサとして用いることにより、アップコン
バート後に生じるイメージ波を減衰させることができる
(イメージ除去ミキサは原理的にはアナログ直交変調器
と同じであるため、イメージ波を30dB程度は減衰でき
る)。
【0053】信号59はバンドパスフィルタ12に入力さ
れ、不要周波数成分が除去されることによって、変調信
号28が得られる。
【0054】以上のように第6の実施の形態の構成にお
いては、イメージ除去ミキサをアップコンバート用ミキ
サとして用いることにより、前記第5の実施の形態の構
成よりも直交変調周波数を下げることができ、前記第5
の実施の形態の構成よりもさらに消費電力の削減を図る
ことができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、前記各実施の形
態から明らかなように、入力信号に対し振幅制限を行う
ことによって演算ビット数を削減して、ディジタル化直
交変調器の処理速度の高速化を図り、さらに、ディジタ
ル化直交変調器をディジタル乗算器を用いずに構成する
ことによってD/A変換器の処理速度の1/4の周波数
の直交変調信号を出力することができるようになるの
で、直交変調信号の高周波化をなし得るという効果を有
する。
【0056】演算ビット数を10ビットとした場合、現
状の市販ディジタル乗算器の演算速度は40MHz程度
であり、一方現状の市販D/A変換器の処理速度は40
0MHzである。従来構成では、直交変調周波数は現状
の市販ディジタル乗算器の演算速度の1/4の10MH
z程度が限界であったが、本発明では、直交変調周波数
を現状の市販D/A変換器の処理速度の1/4の100
MHz程度とすることができ、従来構成の10倍程度の
周波数の直交変調信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本発明の第1の実施の形態における変調装置
の構成図、
【第2図】本発明の第2の実施の形態における変調装置
の構成図、
【第3図】本発明の第3の実施の形態における変調装置
の構成図、
【第4図】本発明の第4の実施の形態における変調装置
の構成図、
【第5図】本発明の第5の実施の形態における変調装置
の構成図、
【第6図】本発明の第6の実施の形態における変調装置
の構成図、
【第7図】本発明の第6の実施の形態における変調装置
の一部分を構成するイメージ除去ミキサの構成図、
【第8図】従来の変調装置の構成図である。
【符号の説明】
1、2 帯域制限フィルタ 3、4 ディジタル乗算器 5 カウンタ 6 cos波形発生ROM 7 sin波形発生ROM 8 ディジタル加算器 9 D/A変換器 10 ローパスフィルタ 11、61、62 アナログミキサ 12、41、44 バンドパスフィルタ 13 ベースバンドI信号 14 ベースバンドQ信号 15 帯域制限されたベースバンドI信号 16 帯域制限されたベースバンドQ信号 17 サンプリングクロック 18 制御信号 19 cos波形信号 20 sin波形信号 21 I信号 22 Q信号 23 ディジタル直交変調信号 24 直交変調信号 25 直交変調信号24の不要周波数成分を除去した信号 26 局部発振信号 27 信号25をアップコンバートした信号 28 変調信号 29、30 振幅制限回路 31、32、43 極性反転器 33 マルチプレクサスイッチ 34 振幅制限を行ったベースバンドI信号 35 振幅制限を行ったベースバンドQ信号 36 信号34を帯域制限した信号 37 信号35を帯域制限した信号 38 信号36を極性反転した信号 39 信号37を極性反転した信号 40 振幅制限を行ったディジタル直交変調信号 42 基本波の高次高調波成分を希望成分とした直交変調
信号 45 信号39を極性反転した信号 46 Q信号成分を極性反転したディジタル直交変調信号 47 信号46をアナログ信号に変換した信号 48 基本波の折り返し雑音成分を希望信号とした直交変
調信号 49 アナログ帯域制限フィルタ 50 信号34を極性反転した信号 51 信号35を極性反転した信号 52 帯域制限を行っていないディジタル直交変調信号 53 信号52をアナログ信号に変換した信号 54 信号53の不要周波数成分を除去した信号 55 信号54をアップコンバートした信号 56、57 振幅と帯域の両制限を行った波形情報を格納す
るROM 58 イメージ除去ミキサ 59 信号25をイメージ除去ミキサ58でアップコンバート
した信号 60 90度移相器 63 −90度移相器 64 アナログ加算器 65 Lo信号26を90度移相した信号 66 信号25と信号26をミキシングした信号 67 信号25と信号54をミキシングした信号 68 信号56を−90度移相した信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に対し振幅制限を行う振幅制限
    回路と、入力信号に対し帯域制限を行う帯域制限フィル
    タと、マルチプレクサスイッチと極性反転器とD/A変
    換器によって構成されるディジタル化直交変調器と、直
    交変調信号の不要周波数成分を除去するローパスフィル
    タと、前記ローパスフィルタによって出力されたアナロ
    グ信号を局部発振信号と混合しアップコンバートするア
    ナログミキサと、前記アナログミキサによって出力され
    たアナログ信号の不要周波数成分を除去するバンドパス
    フィルタとからなり、前記バンドパスフィルタの出力か
    らアナログ変調信号を得ることを特徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 前記ディジタル化直交変調器の出力信号
    の折り返し雑音成分を希望信号として用いることを特徴
    とする請求項1記載の変調装置。
  3. 【請求項3】 前記ディジタル化直交変調器の出力信号
    の高次高調波成分を希望信号として用いることを特徴と
    する請求項1記載の変調装置。
  4. 【請求項4】 前記帯域制限フィルタを前記アナログミ
    キサの後段部に配置したアナログフィルタで実現するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいづれか一つ
    に記載の変調装置。
  5. 【請求項5】 入力信号に対し振幅と帯域の両方の制限
    を行った波形情報をROMに格納し、前記ROMから波
    形情報を読み出すことを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいづれか一つに記載の変調装置。
  6. 【請求項6】 イメージ除去ミキサをアップコンバート
    用ミキサとして用いることを特徴とする請求項1ないし
    請求項5のいづれか一つに記載の変調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6109743A (en) * 1997-01-08 2000-08-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge, process for forming it and liquid ink feeder
JP2010521851A (ja) * 2007-03-16 2010-06-24 オーストリアマイクロシステムズ アクチエンゲゼルシャフト 信号変換装置及び信号変換方法

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US6109743A (en) * 1997-01-08 2000-08-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge, process for forming it and liquid ink feeder
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