JPH08149170A - 変調装置 - Google Patents

変調装置

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JPH08149170A
JPH08149170A JP6282155A JP28215594A JPH08149170A JP H08149170 A JPH08149170 A JP H08149170A JP 6282155 A JP6282155 A JP 6282155A JP 28215594 A JP28215594 A JP 28215594A JP H08149170 A JPH08149170 A JP H08149170A
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JP
Japan
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signal
digital
baseband
frequency conversion
analog
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JP6282155A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sudo
浩章 須藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル周波数変換回路をディジタル乗算
器を用いずに構成し、ディジタル周波数変換回路の高速
化を図ることによって、ディジタル周波数変換信号の高
周波化を図ることができるようにする。 【構成】 帯域制限されたベースバンドI,Q信号20,
21をディジタルI,Q信号26,27に変換する極性反転器
41,42とパラレル−シリアル(P/S)変換器39,40,4
3,44によって構成されるディジタル周波数変換回路を
用いることによって、D/A変換器8,9の処理速度の
4分の1周波数のディジタル周波数変換信号を出力する
ことができる。また、ディジタル周波数信号の高次高調
波成分をディジタル周波数変換信号として出力すること
により、さらにディジタル周波数変換回路の出力信号の
高周波化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル移動体通信
等の無線機に使用する変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のこの種の変調装置の構成を
示すブロック図である。図5において、1,2はベース
バンドI,Q信号18,19を帯域制限するディジタル帯域
制限フィルタ、3,4は帯域制限されたベースバンド
I,Q信号20,21とキャリア信号(COS信号24,SI
N信号25)を乗算するディジタル乗算器、5,6はそれ
ぞれCOS波形信号,SIN波形信号を出力するRO
M、7はROM5,6からキャリア信号を呼び出すカウ
ンタ、8,9はディジタル信号をアナログ信号に変換す
るD/A変換器、10,11は前記D/A変換器8,9によ
って得られたアナログ信号の不要周波数成分を除去する
ローパスフィルタ、12,13はアナログベースバンドI,
Q信号30,31の振幅を調整する可変アッテネータ(AT
T)、14,15は前記振幅調整されたアナログベースバンド
I,Q信号32,33に対し直流オフセット調整を行う直流
(DC)オフセット調整回路、16は前記直流オフセット調整
されたアナログベースバンドI,Q信号34,35に対し直
交変調を行う直交変調器、17は前記直交変調器16の出力
である直交変調信号37の不要周波数成分を除去するバン
ドパスフィルタである。
【0003】以上のように構成された変調装置の動作を
説明すると、まずベースバンドI信号18およびベースバ
ンドQ信号19がそれぞれディジタル帯域制限フィルタ
1,2に入力され、帯域制限されて、それぞれ帯域制限
されたベースバンドI信号20,ベースバンドQ信号21が
得られる。
【0004】次に、前記帯域制限されたベースバンドI
信号20,ベースバンドQ信号21は、それぞれディジタル
乗算器3,4に入力される。また、サンプリングクロッ
ク22がカウンタ7に入力され、カウンタ7から制御信号
23が出力される。この制御信号23はROM5,6のアド
レスに入力され、それぞれROM5からCOS波形信号
24、ROM6からSIN波形信号25が出力され、それぞ
れディジタル乗算器3,4に入力される。そして、帯域
制限されたベースバンドI信号20とCOS波形信号24は
ディジタル乗算器3によって乗算され、ディジタル周波
数変換されたベースバンドI信号26が得られる。また、
帯域制限されたベースバンドQ信号21とSIN波形信号
25はディジタル乗算器4によって乗算され、ディジタル
周波数変換されたベースバンドQ信号27が得られる。
【0005】このベースバンドI信号26およびベースバ
ンドQ信号27は、それぞれのD/A変換器8,9に入力
され、アナログI信号28,アナログQ信号29が得られ
る。
【0006】これらアナログI信号28,アナログQ信号
29は、それぞれローパスフィルタ10,11に入力され、不
要周波数成分を除去され、それぞれアナログベースバン
ドI信号30,アナログベースバンドQ信号31が得られ
る。
【0007】次に前記アナログベースバンドI,Q信号
30,31は、それぞれの可変アッテネータ(ATT)12,13に
入力され、それぞれアナログベースバンドI,Q信号3
2,33が得られる。このアナログベースバンドI,Q信
号32,33は、それぞれ直流オフセット調整回路14,15に
入力され、直流オフセット調整されて、アナログベース
バンドI,Q信号34,35が得られる。
【0008】次に、このアナログベースバンドI,Q信
号34,35は直交変調器16に入力される。また直交変調器
16に局部発振器LOから局部発振信号36が入力され、ア
ナログベースバンドI,Q信号34,35が直交変調され、
直交変調信号37が得られる。
【0009】最後に、この直交変調信号37はバンドパス
フィルタ17に入力され、不要周波数成分を除去されるこ
とによって、変調信号38が得られ出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディジタル乗算器を用いたディジタル周波数変換回
路によってディジタル周波数変換されたベースバンド
I,Q信号を直交変調した後に生じるキャリアリークお
よびイメージリークは、一般に後段のバンドパスフィル
タによって除去される。しかし、ディジタル周波数変換
信号の周波数が低くなるにつれて、直交変調後に生じる
キャリアリークおよびイメージリークは希望信号に近接
して生じるため、急峻なフィルタが要求され、フィルタ
の実現が困難になる。したがって、ディジタル周波数変
換信号の高周波化を図る必要がある。
【0011】しかし、上記構成のディジタル周波数変換
回路では、このディジタル周波数変換回路によって出力
されるディジタル周波数変換信号の周波数が、一般的に
ディジタル乗算器の処理速度によって決定される。1周
期当たりのサンプリング数を4とした場合、ディジタル
周波数変換信号の周波数はディジタル乗算器の処理速度
の4分の1が限界であるという欠点があった。
【0012】本発明は、このような従来の欠点を解決す
るもので、ディジタル周波数変換回路をディジタル乗算
器を用いずに構成することにより、ディジタル周波数変
換の処理速度の高速化を図り、さらにディジタル周波数
変換回路の出力信号の高周波化を図ることを第1の目的
とする。
【0013】また、ディジタル周波数変換回路をディジ
タル乗算器を用いずに構成し、さらに前記ディジタル周
波数変換信号の高次高調波成分をディジタル周波数変換
信号として出力することにより、さらにディジタル周波
数変換回路の出力信号の高周波化を図ることを第2の目
的とする。
【0014】また、ディジタル周波数変換回路をディジ
タル乗算器を用いずに構成し、さらに前記ディジタル周
波数変換信号の折り返し雑音成分をディジタル周波数変
換信号として出力することにより、さらにディジタル周
波数変換回路の出力信号の高周波化を図ることを第3の
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、ベースバンドI,Q信号を帯域制限
するディジタル帯域制限フィルタと、極性反転器とパラ
レル−シリアル変換器によって構成されるディジタル周
波数変換回路と、前記ディジタル周波数変換回路によっ
て得られるディジタル信号をアナログ信号に変換するD
/A変換器と、前記アナログ信号の不要周波数成分を除
去するローパスフィルタと、前記アナログ信号の振幅を
調整する可変アッテネータと、前記アナログ信号に対し
直流オフセット調整を行う直流オフセット調整回路と、
前記ベースバンド信号に対し直交変調を行う直交変調器
と、前記直交変調器の出力信号の不要周波数成分を除去
するバンドパスフィルタとからなることを特徴とする。
【0016】また、上記第2の目的を達成するため、ベ
ースバンドI,Q信号を帯域制限するディジタル帯域制
限フィルタと、極性反転器とパラレル−シリアル変換器
によって構成されるディジタル周波数変換回路と、前記
ディジタル周波数変換回路によって得られるディジタル
信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、前記ア
ナログ信号の高次高調波成分を出力信号として取り出
し、不要周波数成分を除去するバンドパスフィルタと、
前記アナログ信号の振幅を調整する可変アッテネータ
と、前記アナログ信号に対し直流オフセット調整を行う
直流オフセット調整回路と、前記ベースバンド信号に対
し直交変調を行う直交変調器と、前記直交変調器の出力
信号の不要周波数成分を除去するバンドパスフィルタと
からなることを特徴とする。
【0017】また上記第3の目的を達成するため、ベー
スバンドI,Q信号を帯域制限するディジタル帯域制限
フィルタと、極性反転器とパラレル−シリアル変換器に
よって構成されるディジタル周波数変換回路と、前記デ
ィジタル周波数変換回路によって得られるディジタル信
号を極性反転する極性反転器と、前記極性反転されたデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器
と、前記アナログ信号の折り返し雑音成分を出力信号と
して取り出し、不要周波数成分を除去するバンドパスフ
ィルタと、前記アナログ信号の振幅を調整する可変アッ
テネータと、前記アナログ信号に対し直流オフセット調
整を行う直流オフセット調整回路と、前記ベースバンド
信号に対し直交変調を行う直交変調器と、前記直交変調
器の出力信号の不要周波数成分を除去するバンドパスフ
ィルタとからなり、前記バンドパスフィルタの出力から
変調信号を得ることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、帯域制限されたベースバンド
I,Q信号をディジタル信号に変換する極性反転器とパ
ラレル−シリアル変換器によって構成されるディジタル
周波数変換回路を用いることによって、本発明ではキャ
リアの1周期当たりのオーバーサンプリング数を4とし
ているため、D/A変換器の処理速度の4分の1周波数
のディジタル周波数変換信号を出力することができる。
【0019】また、ディジタル周波数信号の高次高調波
成分をディジタル周波数変換信号として出力することに
より、さらにディジタル周波数変換回路の出力信号の高
周波化を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照し説明
する。
【0021】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例に
おける変調装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、39,40と43,44は2つの系統の信号を1つの系
統の信号に変換するパラレル−シリアル変換器(以下、
P/S変換器という)、41,42はディジタル信号の極性
を反転する極性反転器であり、これら極性反転器41,42
およびP/S変換器39,40,43,44によってディジタル
周波数変換回路を構成する。その他、前記図5と同じ機
能の各ブロック,信号等には同じ番号を付し、その説明
を省略する。
【0022】図2は図1の変調装置におけるディジタル
周波数変換回路のタイミングチャートを示し、後述する
図3,図4の変調装置におけるディジタル周波数変換回
路のタイミングチャートでもある。ここでは、図1に対
応して説明する。Aはサンプリングクロックで、図1の
22に対応する。BはサンプリングクロックAを2分周し
たサンプリングクロック、Cは帯域制限されたベースバ
ンドI信号で、図1の20に対応する。Dは帯域制限され
たベースバンドQ信号で、図1の21に対応する。Eは0
信号(例えば、演算ビット数を8ビットとした場合、100
00000の8ビット信号となる)で、図1の45に対応する。
FはベースバンドI信号と0信号を時間順に合成して1
つの系統にした信号で、図1の46に対応する。Gはベー
スバンドI信号を極性反転した信号と0信号を時間順に
合成して1つの系統にした信号、Hはディジタル周波数
変換されたベースバンドI信号で、図1の26に対応す
る。IはベースバンドQ信号と0信号を時間順に合成し
て1つの系統にした信号で、図1の47に対応する。Jは
ベースバンドQ信号を極性反転した信号と0信号を時間
順に合成して1つの系統にした信号、Kはディジタル周
波数変換されたベースバンドQ信号で、図1の27に対応
する。
【0023】以上のように構成された変調装置の動作を
図2のタイミングチャートを用いて説明する。まず、ベ
ースバンドI信号18およびベースバンドQ信号19がそれ
ぞれディジタル帯域制限フィルタ1,2に入力され帯域
制限されて、それぞれ図2のC,Dに示すベースバンド
I信号20,ベースバンドQ信号21が得られる。
【0024】次に、この帯域制限されたCのベースバン
ドI信号20とEの0信号(45)は、P/S変換器39によっ
てAのサンプリングクロック22のタイミングで時間順に
合成されて1つの系統の図2に示すFの信号46とされ、
信号F(46)の信号I1(nT)が出力される。この信号F(4
6)の信号I1(nT)は(数1)で示される。
【0025】
【数1】 ただし、n;1,2,3,……、k;1,2,3,……、T;サ
ンプリングクロック周期 次に、信号F(46)の信号I1(nT)は2つの系統の信号に
分けられ、そのうちの1つの系統の信号は極性反転器41
によって極性反転されて、図2に示すGの信号48の信号
I2(nT)が得られる。この信号G(48)の信号I2(nT)は
(数2)で示される。
【0026】
【数2】 ただし、n;1,2,3,……、k;1,2,3,……、T;サ
ンプリングクロック周期 次に、信号F(46)の信号I1(nT)と信号G(48)の信号I2
(nT)は、P/S変換器43によってAのサンプリングクロ
ック22を2分周したBのサンプリングクロックのタイミ
ングで時間順に合成されて1つの系統の図2に示すHの
信号26とされ、信号H(26)のディジタル周波数変換され
たI信号I3(nT)が出力される。この信号I3(nT)は(数
3)で示される。
【0027】
【数3】 ただし、n;1,2,3,……、k;1,2,3,……、T;サ
ンプリングクロック周期 同様にして、帯域制限されたDのベースバンドQ信号21
とEの0信号(45)は、P/S変換器40によってAのサン
プリングクロック22のタイミングで時間順に合成されて
1つの系統の図2に示すIの信号47とされ、信号I(47)
の信号Q1(nT)が出力される。この信号I(47)の信号Q1
(nT)は(数4)で示される。
【0028】
【数4】 ただし、n;1,2,3,……、k;1,2,3,……、T;サ
ンプリングクロック周期 次に、信号I(47)の信号Q1(nT)は2つの系統の信号に
分けられ、そのうちの1つの系統の信号は極性反転器42
によって極性反転されて、図2に示すJの信号49の信号
Q2(nT)が得られる。この信号J(49)の信号Q2(nT)は
(数5)で示される。
【0029】
【数5】 ただし、n;1,2,3,……、k;1,2,3,……、T;サ
ンプリングクロック周期 次に、信号I(47)の信号Q1(nT)と信号J(49)の信号Q2
(nT)は、P/S変換器44によってAのサンプリングクロ
ック22を2分周したBのサンプリングクロックのタイミ
ングで時間順に合成されて1つの系統の図2に示すKの
信号27とされ、信号K(27)のディジタル周波数変換され
たQ信号Q3(nT)が出力される。この信号Q3(nT)は(数
6)で示される。
【0030】
【数6】 ただし、n;1,2,3,……、k;1,2,3,……、T;サ
ンプリングクロック周期 HのベースバンドI信号(26)およびKのベースバンドQ
信号(27)は、それぞれD/A変換器8,9に入力され、
それぞれアナログI信号28,アナログQ信号29が得られ
る。
【0031】このアナログI信号28,アナログQ信号29
は、それぞれローパスフィルタ10,11に入力され、不要
周波数成分を除去され、それぞれアナログベースバンド
I信号30,アナログベースバンドQ信号31が得られる。
【0032】次に、このアナログベースバンドI,Q信
号30,31は、それぞれ可変アッテネータ(ATT)12,13に
入力され、それぞれアナログベースバンドI,Q信号3
2,33が得られる。このアナログベースバンドI,Q信
号32,33はそれぞれ直流オフセット調整回路14,15に入
力され、直流オフセット調整されて、それぞれアナログ
ベースバンドI,Q信号34,35が得られる。
【0033】次に、このアナログベースバンドI,Q信
号34,35は直交変調器16に入力される。また、直交変調
器16には局部発振器LOからの局部発振信号36が入力さ
れ、アナログベースバンドI,Q信号34,35が直交変調
され、直交変調信号37が得られる。
【0034】最後に、この直交変調信号37はバンドパス
フィルタ17に入力され、不要周波数成分を除去されるこ
とによって、変調信号38が得られ出力される。
【0035】以上のように本実施例(1)は、従来のよう
なディジタル乗算器を用いず、極性反転器とP/S変換
器とからなるディジタル周波数変換回路によって、本発
明ではキャリアの1周期当たりのオーバーサンプリング
数を4としているため、D/A変換器の処理速度の4分
の1の周波数のディジタル周波数変換信号を出力するこ
とができる。
【0036】例えば、演算ビット数を10ビットとした場
合、現状の一般的な市販10ビットディジタル乗算器の最
高処理速度は40MHz程度であり、従来構成ではディジタ
ル周波数変換信号の周波数は10MHz程度が限界である。
しかし、一般的な市販10ビットのD/A変換器の最高処
理速度は400MHz程度であるため、本実施例(1)では、デ
ィジタル周波数変換信号の周波数を100MHz程度とするこ
とができ、従来構成の10倍程度の周波数のディジタル周
波数変換信号を得ることができる。
【0037】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例に
おける変調装置の構成を示すブロック図である。この第
2の実施例が前記第1の実施例(図1)と異なるところ
は、D/A変換器8,9から出力されたアナログI信号
28およびアナログQ信号29の高次高調波成分を出力信号
として取り出し、不要周波数成分を除去するバンドパス
フィルタ50,51を備えた構成にある。
【0038】ここで、前記図1にて説明した同じ機能の
各ブロック信号等には同じ番号を付し、その説明を省略
する。
【0039】次に、第2の実施例の動作を説明すると、
D/A変換器8,9から出力されるアナログI信号28お
よびアナログQ信号29を得るまでは、図2のタイミング
チャートに示す順序で、前記第1の実施例と同じであ
る。
【0040】アナログI信号28およびアナログQ信号29
は、それぞれバンドパスフィルタ50,51によって、例え
ば第2次高調波を出力信号として取り出し、不要周波数
成分を除去されることによって、アナログベースバンド
I信号30およびアナログベースバンドQ信号31が得られ
る。
【0041】以下の動作は前記第1の実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0042】以上のように本実施例(2)は従来のような
ディジタル乗算器を用いず、極性反転器とP/S変換器
とからなるディジタル周波数変換回路によって、ディジ
タル周波数変換信号の基本波成分の周波数は、本発明に
おいてはキャリアの1周期当たりのオーバーサンプリン
グ数を4としているため、D/A変換器の処理速度の4
分の1とすることができる。また、バンドパスフィルタ
によって、例えば第2次高調波を出力信号として取り出
し、不要周波数成分を除去したアナログベースバンド
I,Q信号が得られる。
【0043】また、サンプリングの定理により、第2次
高調波成分の周波数は基本波成分の周波数の5倍であ
る。したがって、本実施例(2)では、D/A変換器の処
理速度の4分の5の周波数のディジタル周波数変換信号
を得ることができる。
【0044】例えば、演算ビット数を10ビットとした場
合、現状の一般的な市販10ビットディジタル乗算器の最
高処理速度は40MHz程度であり、従来構成ではディジタ
ル周波数変換信号の周波数は10MHz程度が限界である。
しかし、一般的な市販10ビットのD/A変換器の最高処
理速度は400MHz程度であるため、本実施例(2)では、デ
ィジタル周波数変換信号の周波数を500MHz程度とするこ
とができ、従来構成の50倍程度の周波数のディジタル周
波数変換信号を得ることができる。
【0045】(実施例3)図4は本発明の第3の実施例に
おける変調装置の構成を示すブロック図である。この第
3の実施例が前記第2の実施例(図3)と異なるところ
は、ディジタル周波数変換されたベースバンドI信号26
とベースバンドQ信号27を極性反転する極性反転器52,
53と、前記極性反転されたベースバンドI,Q信号54,
55のディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変
換器8,9の出力部であるアナログI信号28およびアナ
ログQ信号29の折り返し雑音成分を出力信号として取り
出し、不要周波数成分を除去するバンドパスフィルタ5
0,51を備えた構成にある。
【0046】ここで、前記図1および図3にて説明した
同じ機能の各ブロック,信号等には同じ符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0047】次に、第3の実施例の動作を図2のタイミ
ングチャートを用いて説明する。
【0048】Hのディジタル周波数変換されたI信号(2
6)およびKのディジタル周波数変換されたQ信号(27)を
得るまでは、前記第1の実施例と同じである。
【0049】Hのディジタル周波数変換されたI信号(2
6)とKのディジタル周波数変換されたQ信号(27)は、そ
れぞれ極性反転器52,53により極性反転され、それぞれ
ベースバンドI信号54,ベースバンドQ信号55が得られ
る。
【0050】ベースバンドI信号54,ベースバンドQ信
号55はそれぞれD/A変換器8,9に入力され、それぞ
れアナログI信号28,アナログQ信号29が得られる。
【0051】これらのアナログI信号28およびアナログ
Q信号29は、それぞれバンドパスフィルタ50,51によっ
て、折り返し雑音成分を出力信号として取り出し、不要
周波数成分を除去されることによって、アナログベース
バンドI信号30,アナログベースバンドQ信号31が得ら
れる。
【0052】以下の動作は前記第1の実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0053】以上のように本実施例(3)は従来のような
ディジタル乗算器を用いず、極性反転器とP/S変換器
とからなるディジタル周波数変換回路によって、ディジ
タル周波数変換信号の基本波成分の周波数は、本発明に
おいてはキャリアの1周期当たりのオーバーサンプリン
グ数を4としているため、D/A変換器の処理速度の4
分の1とすることができる。また、バンドパスフィルタ
によって、折り返し雑音成分を取り出し、不要周波数成
分を除去したアナログベースバンドI,Q信号が得られ
る。
【0054】また、サンプリングの定理により、折り返
し雑音成分の周波数は基本波成分の周波数の3倍であ
る。したがって、本実施例(3)では、D/A変換器の処
理速度の4分の3の周波数のディジタル周波数変換信号
を得ることができる。
【0055】例えば、演算ビット数を10ビットとした場
合、現状の一般的な市販10ビットディジタル乗算器の最
高処理速度は40MHz程度であり、従来構成ではディジタ
ル周波数変換信号の周波数は10MHz程度が限界である。
しかし、一般的な市販10ビットのD/A変換器の最高処
理速度は400MHz程度であるため、本実施例(3)では、デ
ィジタル周波数変換信号の周波数を300MHz程度とするこ
とができ、従来構成の30倍程度の周波数のディジタル周
波数変換信号を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ディジ
タル周波数変換回路を従来のようなディジタル乗算器を
用いず、極性反転器とパラレル−シリアル変換器によっ
て構成されることによって、ディジタル周波数変換信号
の基本波成分の周波数は、D/A変換器の処理速度の4
分の1とすることができる。
【0057】また、請求項1記載の発明によれば、例え
ば、演算ビット数を10ビットとした場合、現状の一般的
な市販10ビットディジタル乗算器の最高処理速度は40MH
z程度であり、従来構成ではディジタル周波数変換信号
の周波数は10MHz程度が限界である。しかし、一般的な
市販10ビットのD/A変換器の最高処理速度は400MHz程
度であるため、本実施例(1)では、ディジタル周波数変
換信号の周波数を100MHz程度とすることができ、従来構
成の10倍程度の周波数のディジタル周波数変換信号を得
ることができる。
【0058】また請求項2記載の発明によれば、バンド
パスフィルタによって、例えば第2次高調波を出力信号
として取り出し、不要周波数成分を除去したアナログ
I,Q信号が得られる。また、サンプリングの定理によ
り、第2次高調波成分の周波数は基本波成分の周波数の
5倍である。したがって、第2の実施例では、D/A変
換器の処理速度の4分の5の周波数のディジタル周波数
変換信号を得ることができる。
【0059】例えば、演算ビット数を10ビットとした場
合、現状の一般的な市販10ビットディジタル乗算器の最
高処理速度は40MHz程度であり、従来構成ではディジタ
ル周波数変換信号の周波数は10MHz程度が限界である。
しかし、一般的な市販10ビットのD/A変換器の最高処
理速度は400MHz程度であるため、本実施例(2)では、デ
ィジタル周波数変換信号の周波数を500MHz程度とするこ
とができ、従来構成の50倍程度の周波数のディジタル周
波数変換信号を得ることができる。
【0060】また請求項3記載の発明によれば、バンド
パスフィルタによって、折り返し雑音成分を取り出し、
不要周波数成分を除去したアナログベースバンドI,Q
信号が得られる。また、サンプリングの定理により、折
り返し雑音成分の周波数は基本波成分の周波数の3倍で
ある。したがって、本実施例(3)では、D/A変換器の
処理速度の4分の3の周波数のディジタル周波数変換信
号を得ることができる。
【0061】例えば、演算ビット数を10ビットとした場
合、現状の一般的な市販10ビットディジタル乗算器の最
高処理速度は40MHz程度であり、従来構成ではディジタ
ル周波数変換信号の周波数は10MHz程度が限界である。
しかし、一般的な市販10ビットのD/A変換器の最高処
理速度は400MHz程度であるため、本実施例(3)では、デ
ィジタル周波数変換信号の周波数を300MHz程度とするこ
とができ、従来構成の30倍程度の周波数のディジタル周
波数変換信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における変調装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1,図3および図4のディジタル周波数変換
回路のタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例における変調装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施例における変調装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】従来の変調装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,2…ディジタル帯域制限フィルタ、 8,9…D/
A変換器、 10,11…ローパスフィルタ、 12,13…可
変アッテネータ(ATT)、 14,15…直流(DC)オフセット
調整回路、 16…直交変調器、 17,50,51…バンドパ
スフィルタ、 18…ベースバンドI信号、 19…ベース
バンドQ信号、 20…帯域制限されたベースバンドI信
号、 21…帯域制限されたベースバンドQ信号、 22…
サンプリングクロック、 26…ディジタル周波数変換さ
れたベースバンドI信号、 27…ディジタル周波数変換
されたベースバンドQ信号、 28…アナログI信号、
29…アナログQ信号、 30…アナログI信号28の不要周
波数成分を除去したアナログベースバンドI信号、 31
…アナログQ信号29の不要周波数成分を除去したアナロ
グベースバンドQ信号、 32…アナログベースバンドI
信号30を振幅調整したアナログベースバンドI信号、
33…アナログベースバンドQ信号31を振幅調整したアナ
ログベースバンドQ信号、 34…アナログベースバンド
I信号32を直流オフセット調整したアナログベースバン
ドI信号、 35…アナログベースバンドQ信号33を直流
オフセット調整したアナログベースバンドQ信号、 36
…局部発振信号、 37…直交変調信号、 38…変調信
号、 39,40,43,44…パラレル−シリアル(P/S)変
換器、 41,42,52,53…極性反転器、 45…0信号、
46…I信号と0信号を時間順に合成し1つの系統にし
た信号、 47…Q信号と0信号を時間順に合成し1つの
系統にした信号、 48…信号46を極性反転した信号、49
…信号47を極性反転した信号、 54…ベースバンドI信
号26を極性反転したベースバンドI信号、 55…ベース
バンドQ信号27を極性反転したベースバンドQ信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンドI信号,ベースバンドQ信
    号を帯域制限するディジタル帯域制限フィルタと、極性
    反転器とパラレル−シリアル変換器によって構成される
    ディジタル周波数変換回路と、前記ディジタル周波数変
    換回路によって得られるディジタル信号をアナログ信号
    に変換するD/A変換器と、前記アナログ信号の不要周
    波数成分を除去するローパスフィルタと、前記アナログ
    信号の振幅を調整する可変アッテネータと、前記アナロ
    グ信号に対し直流オフセット調整を行う直流オフセット
    調整回路と、前記ベースバンド信号に対し直交変調を行
    う直交変調器と、前記直交変調器の出力信号の不要周波
    数成分を除去するバンドパスフィルタとからなり、前記
    バンドパスフィルタの出力から変調信号を得ることを特
    徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 ベースバンドI信号,ベースバンドQ信
    号を帯域制限するディジタル帯域制限フィルタと、極性
    反転器とパラレル−シリアル変換器によって構成される
    ディジタル周波数変換回路と、前記ディジタル周波数変
    換回路によって得られるディジタル信号をアナログ信号
    に変換するD/A変換器と、前記アナログ信号の高次高
    調波成分を出力信号として取り出し、不要周波数成分を
    除去するバンドパスフィルタと、前記アナログ信号の振
    幅を調整する可変アッテネータと、前記アナログ信号に
    対し直流オフセット調整を行う直流オフセット調整回路
    と、前記ベースバンド信号に対し直交変調を行う直交変
    調器と、前記直交変調器の出力信号の不要周波数成分を
    除去するバンドパスフィルタとからなり、前記バンドパ
    スフィルタの出力から変調信号を得ることを特徴とする
    変調装置。
  3. 【請求項3】 ベースバンドI信号,ベースバンドQ信
    号を帯域制限するディジタル帯域制限フィルタと、極性
    反転器とパラレル−シリアル変換器によって構成される
    ディジタル周波数変換回路と、前記ディジタル周波数変
    換回路によって得られるディジタル信号を極性反転する
    極性反転器と、前記極性反転されたディジタル信号をア
    ナログ信号に変換するD/A変換器と、前記アナログ信
    号の折り返し雑音成分を出力信号として取り出し、不要
    周波数成分を除去するバンドパスフィルタと、前記アナ
    ログ信号の振幅を調整する可変アッテネータと、前記ア
    ナログ信号に対し直流オフセット調整を行う直流オフセ
    ット調整回路と、前記ベースバンド信号に対し直交変調
    を行う直交変調器と、前記直交変調器の出力信号の不要
    周波数成分を除去するバンドパスフィルタとからなり、
    前記バンドパスフィルタの出力から変調信号を得ること
    を特徴とする変調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003090368A1 (fr) * 2002-04-22 2003-10-30 Nagoya Industrial Science Research Institute Procede de reception heterodyne de type annulation de signaux d'image et procede de reception par multiplexage en frequence orthogonale de conversion directe
US7471730B2 (en) 2003-11-20 2008-12-30 Fujitsu Limited Transmitting method and transmitting apparatus
JP2009253838A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Toshiba Corp Ofdm送信装置とその周波数変換装置

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