JPH09297942A - 光ディスクの貼り合わせ方法および貼り合わせ装置 - Google Patents

光ディスクの貼り合わせ方法および貼り合わせ装置

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JPH09297942A
JPH09297942A JP10989796A JP10989796A JPH09297942A JP H09297942 A JPH09297942 A JP H09297942A JP 10989796 A JP10989796 A JP 10989796A JP 10989796 A JP10989796 A JP 10989796A JP H09297942 A JPH09297942 A JP H09297942A
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optical disk
photo
optical
curable adhesive
adhesive layer
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JP10989796A
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Shingetsu Yamada
紳月 山田
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な膜厚の光硬化性接着剤層を形成する。 【解決手段】 2枚の光ディスクを光硬化性接着剤によ
って貼り合わせる光ディスク貼り合わせ装置は、光ディ
スクを位置決めするセンターボスおよび光ディスクを真
空吸着固定する手段を具えた回転可能なテーブルと、回
転可能なテーブル上に真空吸着固定された1枚目の光デ
ィスクの所定の位置に光硬化性接着剤を塗布する手段
と、1枚目の光ディスクの上に2枚目の光ディスクを重
ねる手段と、2枚目の光ディスクを上から加圧する加圧
手段と、回転テーブルの回転速度を制御する手段とを具
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光硬化性接着剤を用
いて2枚の光ディスクを貼り合わせる方法、およびその
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】それぞれ透明基板上に光記録層が形成さ
れた2枚の光ディスクを光硬化性接着剤を用いて貼り合
わせた貼り合わせ光ディスクは、光硬化性接着剤の透明
性を利用して、2層の記録層に記録された情報を片面か
ら読み出すことができる。片面2層読み出しを円滑に実
施するためには、光硬化性接着剤層の厚さが均一である
ことが要求される。
【0003】このような要求を満足するものとして、2
枚の光ディスクの間に光硬化性接着剤を挟み、高速で回
転させることにより均一な光硬化性接着剤層を形成し、
光照射によってこの光硬化性接着剤層を硬化させ1枚の
貼り合わせ光ディスクを作製する装置がある。
【0004】図1を参照してこの従来装置を詳細に説明
する。回転軸1に光ディスク固定用の真空吸着孔を有す
るスピンナーテーブル2が固定されている。スピンナー
テーブル2の上面にはリング状の3箇所の突起2a、2
b、2cが設けられており、さらに、中心には光ディス
クを挿入して位置決めするためのセンターボス2dが設
けられている。リング状の突起2aと2bの間の溝部2
eの1箇所に真空吸着孔3aが開孔し、突起2c中に形
成されている溝2fに1個の真空吸着孔3bが開孔して
いる。真空吸着孔3aと3bは排気路3cで連結され、
さらに図示しない排気ポンプ等の負圧源に連通されてい
る。図示するように、1枚目の光ディスク4を接着面
(光記録層側)を上向きにしてスピンナーテーブル2上
に載せ、例えば20rpmの低速で回転させながら、光
ディスクの半径方向の中央部付近に光硬化性接着剤をド
ーナツ状に滴下する。この時の回転速度は接着剤が遠心
力によって広がらない程度の速度である。滴下完了後2
枚目の光ディスク5を接着面を下にして1枚目の光ディ
スク上に落下させると、光硬化性接着剤は上側の光ディ
スクの重量によって内周側および外周側にドーナツの幅
を広げながら展開し始める。この際、真空吸着孔3aか
らの負圧はスピンナーテーブル2と光ディスク4の界面
を通りセンターボス2dの外周面と光ディスク4、5の
内周側端面の間に漏れるので、この負圧の漏れによる吸
引によって、接着剤の内周側への展開速度は外周側への
展開速度より速くなる。
【0005】上述したように、接着剤の展開は負圧の漏
れによる吸引によって内周側への展開が速いので、図2
(a)に示すように、接着剤は内周側方向へ引っ張られ
ながら展開する。次いで、接着剤がスタンパーホルダー
溝4a、5aに到達したところでスピンナーテーブル2
を遠心力が接着剤に作用するような、例えば2000r
pm以上の高速で回転させると、回転初期においては図
2(b)に示すように接着剤は高速回転の影響で外周側
にわずか移動するが、回転終期においては内周側に展開
した接着剤が遠心力で外周側へ振り切られ、図2(c)
に示すように内周側の接着剤層の膜厚が薄くなると言う
問題が生じていた。また高速回転によるディスクの上下
振動の影響で膜厚の均一性が確保できないと言う問題も
生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決し、接着剤層全面で均一な膜厚の光硬化性
接着剤層を形成することができる、貼り合わせ型の光デ
ィスクを貼り合わせる方法およびそのための装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による光ディスク
の貼り合わせ方法は、光ディスクを真空吸着固定する真
空吸着手段および光ディスクの位置決め用センターボス
を有する回転テーブル上に1枚目の光ディスクを光入射
面を下側にして真空吸着固定する工程、前記回転テーブ
ルを光硬化性接着剤層に遠心力が作用しない第1の速度
で回転させながら前記1枚目の光ディスクの表面の所定
の位置に光硬化性接着剤を滴下して円環状の光硬化性接
着剤層を形成する工程、前記回転テーブルの回転を止
め、前記1枚目の光ディスクの上に2枚目の光ディスク
を記録層面を下にして重ねる工程、前記2枚目の光ディ
スクの重量により前記円環状の光硬化性接着剤層を光デ
ィスクの内周側および外周側に展開させながら、該円環
状の光硬化性接着剤層を2枚の光ディスクの中心方向に
真空吸引して円環の内周側のスタンパーホルダー溝に到
達するまで展開させる第1展開工程、前記2枚目の光デ
ィスクの上面から圧力をかけながら、前記回転テーブル
の回転速度を前記円環状の光硬化性接着剤層に遠心力が
作用する第2の速度で回転させ、前記円環状の光硬化性
接着剤層を内周側および外周側に展開させる第2展開工
程、および光硬化性接着剤層に光を照射して硬化させる
工程、を有することを特徴とする。
【0008】ここで、光硬化性接着剤は、光ディスク半
径をAとした場合に光ディスク中心から半径方向のA×
1/2〜A×5/6の範囲に滴下することが好ましい。
また、光ディスクの上面からの加圧方法は、重りを光デ
ィスクの上に直接載せて圧力をかけるか、または光ディ
スク面に上方からエアーを吹きかけることにより圧力を
かけることが好ましい。
【0009】また加圧位置は光硬化性接着剤の滴下位置
より内周側であることが好ましい。
【0010】本発明による光ディスク貼り合わせ装置
は、2枚の光ディスクを光硬化性接着剤によって貼り合
わせる光ディスク貼り合わせ装置において、光ディスク
を位置決めするセンターボスおよび光ディスクを真空吸
着固定する手段を具えた回転可能なテーブルと、該回転
可能なテーブル上に真空吸着固定された1枚目の光ディ
スクの所定の位置に光硬化性接着剤を塗布する手段と、
前記1枚目の光ディスクの上に2枚目の光ディスクを重
ねる手段と、前記2枚目の光ディスクを上から加圧する
加圧手段と、回転テーブルの回転速度を制御する手段と
を具えたことを特徴とする。
【0011】ここで、光ディスクの上面からの加圧手段
は、円環状の重りであるかまたは高圧源とエアー吹き出
しノズルを有する空気加圧装置であることが好ましい。
【0012】また加圧手段の加圧位置は光硬化性接着剤
の滴下位置より内周側であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、光ディスクの
貼り合わせのための回転テーブルに、光ディスクの位置
決め用センターボスおよびディスク固定用の真空吸引孔
が設けられている回転テーブルを用いる。
【0014】そして、回転テーブルを光硬化性接着剤層
に遠心力が作用しない第1の速度で回転させながら1枚
目の光ディスクの表面の所定の位置に光硬化性接着剤を
滴下して円環状の光硬化性接着剤層を形成する。光硬化
性接着剤の滴下位置は、光ディスクの中心から半径方向
に、光ディスクの半径の半分以上より外周側であり、半
径の5/6より内周側の範囲であることが好ましい。光
ディスクの半径をAとしたときに、光ディスク中心から
半径方向のA×1/2より内側に滴下した場合は接着剤
がセンターボスと光ディスクの隙間に落ちてしまうので
好ましくなく、A×5/6より外周側では内周側への接
着剤の展開不十分と接着剤の外周への不経済なはみ出し
を生じてしまい好ましくない。
【0015】次いで、回転テーブルの回転を停止させ
て、1枚目の光ディスクの上に2枚目の光ディスクを記
録層面を下にして重ねる。その後、2枚目の光ディスク
の重量により円環状の光硬化性接着剤層を光ディスクの
内周側、外周側に展開させながら、円環状の光硬化性接
着剤層を2枚の光ディスクの中心方向に真空吸引して円
環の内周側へ展開させ、円環状の光硬化性接着剤層をス
タンパーホルダー溝に到達するまで展開させる。光硬化
性接着剤がスタンパーホルダー溝に到達したところで、
第2枚目の光ディスクの上面から特定の加圧方法によっ
て加圧する。加圧しながら、回転テーブルの回転速度を
円環状の光硬化性接着剤層に遠心力が作用する第2の速
度で回転させ、遠心力によって光硬化性接着剤層を展開
させる。
【0016】加圧方法は、光ディスク面上に重りを直接
載せて圧力をかけても、エアー吹き出しノズルからエア
ーを光ディスク面上に吹き付けて圧力をかけても良い。
重りを載せて圧力をかける場合は、例えば2枚目の光デ
ィスクの上にセンターボスに嵌合しうる穴を有する円環
状の重りを載せて高速回転させることにより、光硬化性
接着剤を内周、外周に展開させる。従って、一般的に
は、重りを所定の位置に載せるための駆動手段が光ディ
スク貼り合わせ装置に設けられている。但し、円環状の
重りは必要に応じて適当な厚さの適当な重さの重りを適
宜選択することができるものとし、また、その形状も円
環形状に限定されるものではない。エアー吹き出しノズ
ルからエアーを吹き付けて圧力をかける場合は、高圧源
から導かれたエアーを光ディスクの上面の所定の位置に
吹き付けながら高速回転させることにより、光硬化性接
着剤を内周および外周に展開させる。従って、通常の高
圧源に接続されたエアー吹き出しノズルが所定位置まで
移動できるような駆動装置が設けられている。ノズル
は、円管状のものでも、扁平な形状のものでもよく、高
速回転中ノズルは半径方向に移動できるようになってい
ても良い。またエアー吹き出しノズルは光ディスク所定
の全範囲を覆うようなドーナツ形状のノズルでもよい。
但し、エアーの吹き付ける強さによって光ディスクの上
面に加える圧力の強さを設定することができるようにな
っている。なお、エアーを吹き付けて圧力をかける方法
によれば回転を中断することなくそのまま加圧すること
ができるので、2枚の光ディスクを重ねた後、光硬化性
接着剤がスタンパーホルダー溝に到達した時点ですぐに
加圧しながら高速回転に移行することができる。従っ
て、時間的ロスを削減することができる。
【0017】本発明において、加圧方法による圧力の範
囲は0.002kg/cm2 〜5kg/cm2 であるこ
とが好ましい。0.002kg/cm2 未満では高速回
転による光ディスクの上下振動のため光硬化性接着剤層
の展開を均一に行うことができない。一方、圧力が5k
g/cm2 より大きいと光硬化性接着剤はセンターボス
と光ディスクの隙間に落ちたり、外周に振り切られて接
着剤がはみ出してしまい、所定の厚さの光硬化性接着剤
層を形成することができない。
【0018】本発明において、加圧の位置は光硬化性接
着剤の滴下位置より内周側であることが好ましい。滴下
位置より外周側を加圧した場合には、外周側への接着剤
の展開阻害により外周側の接着剤層が薄くなってしまう
からである。但し、滴下した光硬化性接着剤は、スピン
ナーテーブルを遠心力が作用するような高速で回転させ
ると、高速回転の影響で内周側に展開した接着剤が外周
側へ振り切られ図2(c)に示すような断面形状とな
る。従って内周側の接着剤層の厚さが薄くならないよう
にするためには、図2(b)に示される山を外周側へ逃
がさないようにすることが必要である。すなわち、滴下
位置より内周側でその山の位置より外周側に圧力をかけ
ればセンターボスと光ディスクの隙間に接着剤が落ちる
ことなく均一に外周まで接着剤層を展開させることがで
きる。
【0019】本発明のこのような構成によって、均一な
膜厚の光硬化性接着剤層を持つ貼り合わせ光ディスクを
連続安定的に製造することができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定
されるものではない。
【0021】実施例1 透明基板として、外径120mm、内径15mm、厚さ
0.6mmで、スタンパーホルダー溝を半径17mm〜
18mmに設けたポリカーボネート基板を用いた。ポリ
カーボネート基板の信号面側に記録層を形成し、その上
にDCマグネトロンスパッタリング法によって光全反射
層として平均厚さ60nmのアルミニウム膜を形成し
た。さらにその上に紫外線硬化剤SD−211(大日本
インキ化学(株)製)をスピンコート法によって4μm
の厚さに塗布し、紫外線照射装置で紫外線を照射して硬
化させて、保護層を形成した。この保護層まで形成した
第1の光ディスク単板を保護層面を上にして、中央理研
製スピンコータのスピンナーテーブルに真空吸着させ固
定した。この光ディスク貼り合わせ装置は、図3に示し
たもので、円環状の重り7を載置する手段を有するもの
である。図中、図1と同符号は同一物を示し説明を省略
するものとする。なお、真空吸着のための負圧は大気圧
に対して−350mmHgであった。次に20rpmの
低速回転でスピンナーテーブルを2周回転させ、常用の
接着剤滴下装置を用いて、光ディスクの半径40mmの
位置に紫外線硬化型接着剤MPZ−1500(日本化薬
(株)製)(25℃粘度、357cps)を、ドーナツ
状に3g滴下した。次にスピンナーテーブルの回転を止
め、第1の光ディスク単板の上に光半反射膜が形成され
ている第2の光ディスク単板を保護層面を下にして水平
に落下させた。
【0022】光硬化性接着剤は上側の光ディスクの重量
によって内周側、外周側へドーナツの幅を広げながら展
開した。
【0023】次に内周側へ展開した光硬化性接着剤の先
端が円周方向で全てスタンパーホルダー溝に到達した瞬
間に、半径40mmより内周側に8.1g/cm2 の重
さの厚さ1、2mmの円環状重りを載せて、スピンナー
テーブルを1000rpmの高速回転で8秒回転させ
た。スピンナーテーブルの高速回転による遠心力によっ
て、2枚の光ディスクに挟まれた光硬化性接着剤は光デ
ィスクの外周側へ振り切られ、余分な接着剤は光ディス
ク外周端から吐き出されて、信号面に対しての厚さが均
一な光硬化性接着剤層が形成された。
【0024】貼り合わせ光ディスクに対し、図示しない
通常の光照射装置によって、光を照射して光硬化性接着
剤を硬化させて、貼り合わせが完了した。
【0025】以上の結果から、図3に示した光ディスク
貼り合わせ装置を使用すると、光硬化性接着剤層を重り
を載せて加圧することができるので、光硬化性接着剤の
内周側への展開が均一に行われる。また、この加圧によ
って、光ディスクの上下方向の振動による影響がなくな
り、膜厚の均一な接着剤層を有する貼り合わせ光ディス
クが製造されることが確認された。
【0026】次に、上側の光ディスクを落下させてから
内周側へ展開した光硬化性接着剤の先端がスタンパーホ
ルダー溝に到達したところで円環状の重りを載せて、ス
ピンナーテーブルを高速回転させた時間を含めて全ての
条件を上記と同じとし、40枚の光ディスク単板を使用
して貼り合わせディスクを製造し、光硬化性接着剤層の
膜厚を測定した。その結果を図6に示す。図6は、加重
が8.1g/cm2 の場合の光硬化性接着剤層の膜厚分
布を示したものであり、これから光硬化性接着剤層の膜
厚の変動がすべての貼り合わせディスクにおいて±5%
以内であることが分かった。
【0027】実施例2 2枚の光ディスクの上側からの円環状重りの加重を8.
1g/cm2 から16.2g/cm2 に変更した以外は
実施例1と同様の実験を行った。その結果を図7に示
す。図7は、加重が16.2g/cm2 の場合の光硬化
性接着剤層の膜厚分布を示したものであり、これから光
硬化性接着剤層の膜厚の変動がすべての貼り合わせディ
スクにおいて±5%以内であることが分かった。
【0028】実施例3 図3に示す光ディスク貼り合わせ装置の代わりに図4に
示す光ディスク貼り合わせ装置を使用して、加圧手段を
円環状の重りからエアー吹き出しノズルを有する空気加
圧装置に代えた以外は実施例1と同様の実験を行った。
図4の光ディスク貼り合わせ装置は、スピンナーテーブ
ルの高速回転中、扁平な形状のエアー吹き出しノズル8
を、光ディスク半径をAとすると0〜A×5/6の範囲
内の適当な範囲を平行移動できるようになっている。本
実験では、2枚目の光ディスクを1枚目の光ディスクの
上に重ねた後、ノズルを光ディスクの中心から半径方向
に40mmの位置まで平行移動させて、光ディスクに
8、1g/cm2 の加重がかかるようにした。その結果
は実施例1の結果と同様であった。
【0029】実施例4 2枚の光ディスクの上側からの加重を8.1g/cm2
から16.2g/cm2 に変更した以外は実施例3と同
様の実験を行った。その結果は実施例2と同様であっ
た。
【0030】実施例5 図4に示す光ディスク貼り合わせ装置の代わりに図5に
示す光ディスク貼り合わせ装置を用いた以外は実施例3
と同様の実験を行った。図5の光ディスク貼り合わせ装
置は、スピンナーテーブルの高速回転中、円筒形状のエ
アー吹き出しノズル9を、光ディスク半径をAとすると
0〜A×5/6の範囲内の適当な範囲を平行移動できる
ようになっている。本実験では、2枚目の光ディスクを
1枚目の光ディスクの上に重ねた後、ノズルを光ディス
クの中心から半径方向の40mmの位置までの間を平行
移動させて、光ディスクに8、1g/cm2 の加重がか
かるようにした。その結果は実施例1と同様であった。
【0031】実施例6 2枚の光ディスクの上側からの加重を8.1g/cm2
から16.2g/cm2 に変更した以外は実施例5と同
様の実験を行なった。その結果は実施例2と同様であっ
た。
【0032】比較例1 図3の光ディスク貼り合わせ装置の代わりに加圧手段の
ない図1の光ディスク貼り合わせ装置を用いた以外は実
施例1と同様の実験を行った。その結果を図8に示す。
図8は、加圧しない場合の光硬化性接着剤の膜厚分布を
示したものである。この結果から、光硬化性接着剤層の
膜厚の変動がすべての貼り合わせディスクにおいて±1
0%以内であることが分かった。この値は実施例と比較
してかなり大きい値である。これは高速で回転させる
と、高速回転の影響で内周側に展開した接着剤が外周側
へ振り切られ、内周側の接着剤層の膜厚が薄くなってし
まうためである。
【0033】なお、上述した各実施例において、保護層
は一方の光ディスク単板にのみ設けられていてもよく、
あるいは両方の光ディスク単板に設けられていなくても
よい。
【0034】本発明の光ディスク貼り合わせ装置におい
て、下側および上側の光ディスク単板は通常の装置と同
様に、スピンナーテーブル上に自動給送されるとよい。
内周側へ展開した光硬化性接着剤の先端がスタンパーホ
ルダー溝に達した瞬間にスピンナーテーブルを高速回転
させるには、予め上側の光ディスクを落下させてから、
内周側へ展開した光硬化性接着剤の先端がスタンパーホ
ルダー溝に到達する迄の時間を計測しておき、それによ
って定められたタイムチャートに従って、スピンナーテ
ーブルの駆動系を駆動してもよいし、あるいは光ディス
クの透明性を利用してもよい。例えば、スタンパーホル
ダー溝部に光を照射しておき、光硬化性接着剤の先端が
スタンパーホルダー溝を乗り越える際の反射率の変化に
よってスピンナーテーブルの駆動系を自動的に制御して
もよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
均一な膜厚の光硬化性接着剤層を持つ貼り合わせ光ディ
スクを連続安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光ディスク貼り合わせ装置の一例の概要
を示す断面図である。
【図2】2枚の光ディスクに挟まれた光硬化性接着剤の
状態を示す模式図である。
【図3】本発明による光ディスク貼り合わせ装置の一実
施例の概要を示す断面図である。
【図4】本発明による光ディスク貼り合わせ装置の他の
実施例の概要を示す断面図である。
【図5】本発明による光ディスク貼り合わせ装置の他の
実施例の概要を示す断面図である。
【図6】8.1g/cm2 の加重をかけた場合の光硬化
性接着剤層の膜厚分布を示す線図である。
【図7】16.2g/cm2 の加重をかけた場合の光硬
化性接着剤層の膜厚分布を示す線図である。
【図8】加圧せずに貼り合わせ光ディスクを製造した場
合の光硬化性接着剤層の膜厚分布を示す線図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 スピンナーテーブル 2d センターボス 2e、2f 溝 3a、3b 真空吸着孔 4、5 光ディスク単板 4a、5a スタンパーホルダー溝 6 光硬化性接着剤 7 円環状の重り 8 扁平形状吹き出しノズル 9 円筒形状吹き出しノズル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを真空吸着固定する真空吸着
    手段および光ディスクの位置決め用センターボスを有す
    る回転テーブル上に1枚目の光ディスクを光入射面を下
    側にして真空吸着固定する工程、 前記回転テーブルを光硬化性接着剤層に遠心力が作用し
    ない第1の速度で回転させながら前記1枚目の光ディス
    クの表面の所定の位置に光硬化性接着剤を滴下して円環
    状の光硬化性接着剤層を形成する工程、 前記回転テーブルの回転を止め、前記1枚目の光ディス
    クの上に2枚目の光ディスクを記録層面を下にして重ね
    る工程、 前記2枚目の光ディスクの重量により前記円環状の光硬
    化性接着剤層を光ディスクの内周側および外周側に展開
    させながら、該円環状の光硬化性接着剤層を2枚の光デ
    ィスクの中心方向に真空吸引して円環の内周側のスタン
    パーホルダー溝に到達するまで展開させる第1展開工
    程、 前記2枚目の光ディスクの上面から圧力をかけながら、
    前記回転テーブルの回転速度を前記円環状の光硬化性接
    着剤層に遠心力が作用する第2の速度で回転させ、前記
    円環状の光硬化性接着剤層を内周側および外周側に展開
    させる第2展開工程、および光硬化性接着剤層に光を照
    射して硬化させる工程、を有することを特徴とする光デ
    ィスクの貼り合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記光硬化性接着剤を滴下して円環状の
    光硬化性接着剤層を形成する工程において、該光硬化性
    接着剤の滴下位置がディスク半径をAとした場合に、光
    ディスク中心から半径方向のA×1/2〜A×5/6の
    範囲であることを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    クの貼り合わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記第2展開工程において、前記2枚目
    の光ディスクの上に直接重りを載せて圧力をかけること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ディス
    クの貼り合わせ方法。
  4. 【請求項4】 前記第2展開工程において、前記2枚目
    の光ディスクの上からエアーを吹きかけることにより圧
    力をかけることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の光ディスクの貼り合わせ方法。
  5. 【請求項5】 前記第2展開工程において、光硬化性接
    着剤の滴下位置より内周側に圧力をかけることを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ディス
    クの貼り合わせ方法。
  6. 【請求項6】 2枚の光ディスクを光硬化性接着剤によ
    って貼り合わせる光ディスク貼り合わせ装置において、
    光ディスクを位置決めするセンターボスおよび光ディス
    クを真空吸着固定する手段を具えた回転可能なテーブル
    と、該回転可能なテーブル上に真空吸着固定された1枚
    目の光ディスクの所定の位置に光硬化性接着剤を塗布す
    る手段と、前記1枚目の光ディスクの上に2枚目の光デ
    ィスクを重ねる手段と、前記2枚目の光ディスクを上か
    ら加圧する加圧手段と、回転テーブルの回転速度を制御
    する手段とを備えたことを特徴とする光ディスク貼り合
    わせ装置。
  7. 【請求項7】 前記加圧手段が円環状の重りであること
    を特徴とする請求項6に記載の光ディスクの貼り合わせ
    装置。
  8. 【請求項8】 前記加圧手段が高圧源とエアー吹き出し
    ノズルを有する空気加圧装置であることを特徴とする請
    求項6に記載の光ディスクの貼り合わせ装置。
  9. 【請求項9】 前記加圧手段による加圧位置が光硬化性
    接着剤の滴下位置より内周側であることを特徴とする請
    求項6から請求項8のいずれかに記載の光ディスクの貼
    り合わせ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005093738A1 (ja) * 2004-03-29 2005-10-06 Kitano Co., Ltd 光ディスクにおける接着剤の延展方法

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