JP3584807B2 - ディスクの貼り合わせ方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクなどの二枚のディスクを接着剤を介して貼り合わせるディスクの貼り合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク1枚当たりの記録容量を多大化するため、ディスク基板の薄膜化により光ディスクの情報層に照射する光ビームの収差を小さくする技術が盛んに検討され、例えばディジタルバーサタイルディスク(以下、DVDと称す)では、音楽等の情報の再生専用の通常CDと称される光ディスクの基板の半分が採用されている。
【0003】
ディスク基板を薄くすると、上述のように光学特性は満足される一方、機械的強度が弱くなるため、基板と別の基板とを情報層を介在させて貼り合わせる貼合型ディスクが普及している。
【0004】
この貼合型ディスクを製造するには、接着剤を用いて貼り合わせるが、その接着剤としては光硬化型、特に紫外線硬化型が専ら適用される。このような接着剤でディスクを貼り合わせる場合には、一般的に未硬化の液状接着剤を両基板の間に塗布し、その後接着剤を硬化させる波長の光を照射することで製造する。
【0005】
この接着工程を詳述すると、まず一方のディスクの貼り合わせ面に液状の接着剤を塗布し、その後もう一方のディスクを載置することで液状の接着剤をディスク間に均一に引き延ばし光を照射する。
【0006】
このディスク間に均一に引き延ばす工程の技術としては、例えば特開平10−11819号公報等が従来提案されている。以下図4を用いて同公報に開示の構成および動作を説明する。
【0007】
ディスク22の貼り合わせ面22aに、接着剤23をリング状に一周塗布した後、前記接着剤23の表面とディスク21の貼り合わせ面21aとが相対的に傾斜した状態で接近させ、前記接着剤23と前記貼り合わせ面21aとを部分接触させる。その後、前記接着剤23と前記貼り合わせ面21aとの接触が徐々にひろがるように前記接着剤23と前記貼り合わせ面21aとの相対的な傾斜を戻して、ディスクを貼り合わせる方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このディスク間に均一に引き延ばす際に、ディスク21の貼り合わせ面21aの接着剤に対する塗れ性、貼り合わせ面21aの表面状態、及び/または接着剤23の塗布状態等が原因となり、接着剤23中に気泡が混入することが頻発する。
【0009】
この接着剤23中に気泡が混入すると、気泡中のガス及び/または水分等が貼り合わせ面21aまたは22aに直接接触し、情報層(図示は省略)等の基板上の薄膜を劣化させる、外界の雰囲気が気泡を通して接着剤23の層または基板上の薄膜を劣化させる、気泡の数が多い場合には接着強度自体が弱まる等の諸問題があり、何れも特に経時変化に不安を来す要因となる。
【0010】
この、気泡の発生要因は、接着剤23をディスク22の貼り合わせ面22aに塗布する工程ではなく、ディスク21の貼り合わせ面21aを接着剤23に当接し引き延ばす工程で発生することを発見した。
【0011】
また、接着剤23中に気泡が発生した場合、リング状に塗布された接着剤23の中央に気泡が発生するため、例えば後工程で高速回転させても、気泡の発生位置はほとんど変化せず、結果として接着剤23内に気泡が残留するという問題点を有していた。
【0012】
上記した従来のディスクの貼り合わせ方法では、ディスク21の貼り合わせ面21aと接着剤23との接触の際、接着剤23が自然に広がる速度以下となるようにディスク21とディスク22との移動速度を低速にすることで気泡の発生を抑えることを要旨とするが、貼り合わせに時間がかかるという問題点を有していた。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、短時間で貼り合わせすることができ、かつ、気泡が発生しても接着剤内に気泡が混入しないディスクの貼り合わせ方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1ディスクの貼り合わせ面と第2ディスクの貼り合わせ面とを液体状の接着剤を使用して貼り合わせる工程を有するディスクの貼り合わせ方法であって、第2ディスクの貼り合わせ面に接着剤をリング状に形成する接着剤形成工程と、第1ディスクの貼り合わせ面を第2ディスクの貼り合わせ面に略平行に、前記第1ディスクの貼合面と前記第2ディスクの貼合面との間で前記接着剤が自然に拡がる速度より速い 速度で接近させ、第1ディスクの貼り合わせ面が接着剤のリング形状の上部に接触させる接触工程と、第1ディスクの接着面中央部と第2ディスクの接着面中央部との間隙を、接触工程における第1ディスクと第2ディスクとの接近速度よりも速い速度で近接する近接工程とを有する構成を備える。
【0015】
この近接工程における近接量が、接着剤のリング形状の上部の第2ディスクに対する高さの5%以上縮める構成を有する。
【0016】
また、この近接工程における第1ディスクの貼り合わせ面と第2ディスクの貼り合わせ面との近接の際に、少なくとも第1ディスクの略中心部を保持し、第1ディスクを弾性変形させる構成を有する。
【0017】
さらに、接着剤と第1ディスクの貼り合わせ面の接触を検出する手段を備え、第1ディスクの貼り合わせ面と第2ディスクの貼り合わせ面とを近づける間隔を制御する構成を備える。
【0018】
また、本発明のディスク貼り合わせ装置は、上記何れかのディスク貼り合わせ方法を、前記第1ディスクを保持するディスク保持手段と、前記第2ディスクを回転自在に載置保持するディスク受け台と、前記第2ディスクの貼り合わせ面に円周状に液体状の接着剤を塗布する塗布手段と、前記第1ディスクの貼り合わせ面を前記第2ディスクの貼り合わせ面に近接する昇降手段とによって行い、前記第2ディスクを載置保持した前記ディスク受け台を回転する回転手段を備える構成を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記構成により近接工程における近接速度を、接触工程における接触速度よりも速くしたため、第1ディスクと第2ディスクとの間に介在する接着剤の引き延ばし時間が短縮できるとともに、近接された第1ディスクの中央部と第2ディスクとの間隙で接着剤を引き延ばすため、均一化が図れる。
【0020】
すなわち、接触工程におけるディスクを近付ける速度を、接着剤の第1ディスク及び第2ディスク間で自然に広がる流動速度よりも速くする構成を採用すると、リング状の接着剤の形状変化がない間に近接工程が可能となるとともに、リング状の接着剤の上接線で第1ディスクの貼り合わせ面を接触することができ、第1ディスクと接着剤界面で発生する気泡を確実に除去できる。
【0021】
また、当該近接工程における近接量を、接着剤のリング形状の上部の第2ディスクに対する高さの5%以下に縮める構成を採用すると、接着剤の粘度によらず第1ディスクと第2ディスクとの間の接着剤を短時間で引き延ばすことができ、好ましい。なお、接着剤の粘度によれば、近接量を10%以上にすることが望ましい。また、近接量の最大値は、貼り合わせディスクにおける接着剤層の厚みまでであるが、一般的には第1ディスク及び/または第2ディスクの力学的強度を考慮すると50%程度以下が好ましい。
【0022】
近接工程で、少なくとも第1ディスクの略中心部を保持し第1ディスクを弾性変形させる構成を採用すると、接着剤のリング表面の略接線方向に第1ディスクの復元力が、第1ディスクの貼り合わせ面と接着剤との界面で発生した気泡を、接着剤表面を第1ディスクの外周側に回転する力を作用するため、気泡が発生した場合でも気泡はディスクの外周側に追いやられ、第1ディスク及び第2ディスクが対向する接着剤中に気泡が残存することを抑制できる。
【0023】
第1ディスクと接着剤との接触を検知する手段を備えると、近接工程の速度制御及び/または第1ディスク・第2ディスク間隙の制御が容易で確実となる。
【0024】
次に、本発明のディスクの貼り合わせ方向の一実施形態について、図1を参照しながら説明する。
【0025】
第2ディスク2の貼り合わせ面2aに、任意の半径の円周状に接着剤3を塗布し、二枚の第1ディスク1及び第2ディスク2を平行な状態で接近させ、接着剤3とディスク1がリング状に接触したところから更に、二枚のディスク1,2の間隔を近づけて貼り合わせる方法である。
【0026】
本発明のディスクの貼り合わせ方法における特徴点としては、第1ディスク1と第2ディスク2との接着剤3の引き延ばし速度を向上するとともに、接着剤3とディスク1の接触によって発生した気泡を、接着剤3の外周に移動させるという効果を奏するものである。
【0027】
この実施形態にかかるディスクの貼り合わせ方法をより詳細に説明する。図1は、同実施形態にかかるディスクの貼り合わせ方法において、ディスクの貼り合わせ手順を示す断面図である。
【0028】
図1(a)に示すように、まずディスク2を平板上に設置し、ディスク2の貼り合わせ面2aの任意の円周状に、接着剤3をリング状に塗布する。この接着剤3の一例としては、紫外線硬化性の接着剤が挙げられる。このとき、図1(a)に示すように、接着剤3が任意の円周でほぼ同一の断面となるように塗布を行うことが好ましい。通常、接着剤3の塗布位置は、第2ディスク2の略中央部、すなわち第1ディスク及び第2ディスクの直径が120mmの場合、第2ディスク2の中心から半径方向25mm〜35mmの位置を使用する。
【0029】
この後、第2ディスク2と中心が合い平行となるように第1ディスク1を保持する。このときの保持位置は、第1ディスク1の略中心部を保持することが好ましい。
【0030】
その後、図1(b)に示すように、二枚のディスク1,2を接近させて、接着剤3の表面とディスク1がリング状に接触したところから更に、二枚のディスク1,2の間隔を、接着剤23と第1ディスク1との接触面と第2ディスク2との距離の5%以上近づけるようにすると第1ディスク1と接着剤3の接触により、ディスク1が弾性変形する。より好ましくは、10%以上近付ける。すなわち、接着剤23のリング形状の上線の高さが1mmの場合、0.1mm以上近づけるようにする。
【0031】
また、このときの接近速度をあまり遅くすると、二枚のディスク間で接着剤3が自然に広がってしまい、接着剤3の表面と第1ディスク1とが接触したときに発生した気泡を外周に押しだす効果がなくなるため、ディスク1、2の近接速度としては、二枚のディスク間で接着剤が自然に広がる速度より速くなるようにすることが好ましい。
【0032】
その後、第1ディスク1の弾性変形の復元力により、第1ディスク1の貼り合わせ面1aが接着剤3を外周に押し広げるように作用することで、接着剤3と第1ディスク1の貼り合わせ面1aとの界面に発生した気泡3aを、図1(c)に示すように、外周に押しだすことが可能となる。
【0033】
その結果、図1(d)に示すように、接着剤に気泡が混入しないディスクの貼り合わせを実現することができる。
【0034】
なお、以上の実施の形態では、第2ディスク2に接着剤3を塗布した例で説明したが、ディスク1に塗布しても同様に実施可能であり、ディスクの保持についても、いずれか一方のディスクあるいは両方のディスクの略中心部を保持するようにしても同様に実施可能である。
【0035】
また、接着剤3を両貼り合わせ面1a,2a間で押し広げることで、後工程、例えば回転により、接着剤3をディスク全面に広げるときの時間も短縮することが可能である。
【0036】
【実施例】
以下本発明にかかる実施例を図面を参照しながら説明する。
【0037】
(実施例1)
図2は、ディスクの貼り合わせ方法において、第1ディスクを第2ディスク上に塗布された接着剤に接触させる一構成例を示す断面図である。
【0038】
図2を参照しながら実施例1の動作を説明する。まず、ディスク受け台8に第2ディスク6を載置し、保持する。このディスク受け台8は、回転自在に支持されかつ、真空吸着で保持できる構成となっている。その後、図示していないディスペンサーにより接着剤7を第2ディスク6の貼り合わせ面6aの任意の半径の円周状に塗布する。このときの接着剤7は、紫外線硬化性の接着剤で、粘度2200cp程度のものを使用し、塗布位置は、ディスク6の中心から半径30mmとした。
【0039】
また、第1ディスク5は、第1ディスク5の貼り合わせ面5aが下向きとなるようにディスク保持部9に保持し、ディスク6と中心が合い平行となるように移動させる。このディスク保持部9には、接着剤7と第1ディスク5の接触を検出する手段として圧力センサーを取り付け、接着剤7と第1ディスク5とが接触したときの圧力変化から接触を検出するように構成している。また、このときの保持位置は、第1ディスク5の略中心部を真空吸着により保持する。
【0040】
その後、図示していない昇降機構によりディスク保持部9を下降させて、接着剤7の表面と第1ディスク5の貼り合わせ面5aとが接触したことを圧力センサーで検出した位置から、更に第1ディスク5と第2ディスク6との間隔を0.1mm程度近づけた後、ディスク保持部9の真空吸着をやめ、ディスク保持部9を上昇させ貼り合わせを完了する。なお、このときのディスク保持部9の下降速度は、毎秒10mmで行った。
【0041】
この後、ディスク受け台8を高速回転させ、接着剤7をディスク貼り合わせ面5a,6aの全面に広げる。この後、図示していない紫外線照射装置で紫外線を照射し接着剤7を硬化させ、ディスクとして完成させる。
【0042】
以上のように構成したディスクの貼り合わせ方法を行うことで、短時間でディスクの貼り合わせを完了することができ、かつ、ディスク貼り合わせ面5aと接着剤7が接触したときに発生した気泡を外周に押しだし、接着剤内に気泡が混入しない貼り合わせを実現することが可能であった。
【0043】
また、同様の構成で、下降速度を遅くすると、ディスクと接着剤が接触したときに発生した気泡がほとんど移動せず、結果として高速回転後も接着剤内に気泡が残留することとなった。
【0044】
なお、本実施例1では、第2ディスク6の保持を全面吸着としたが、部分吸着でも良く、第1ディスク5と第2ディスク6との保持が反対の構成であっても良い。また、ディスク貼り合わせ面5aに接着剤を塗布しても同様の効果が得られる。
【0045】
(実施例2)
以下本発明にかかる実施例2を説明する。図3は、ディスクの貼り合わせ方法において、第1ディスクに第2ディスク上に塗布された接着剤を接触させる構成を示す断面図である。
【0046】
図3を参照しながら実施例2の動作を説明する。まず、ディスク受け台15に第2ディスク12を載置し、保持する。このときの保持位置は、第2ディスク12の中心から半径15mm以内の部分を真空吸着により保持する。その後、図示していないディスペンサーにより接着剤13を、ディスク貼り合わせ面12aの任意の円周上に塗布する。このときの接着剤13は、紫外線硬化性の接着剤で、粘度450cp程度のものを使用し、塗布位置は、ディスク12の中心から半径30mmとした。また、第1ディスク11はディスク貼り合わせ面11aが下向きとなるようにディスク保持部14に保持し、第2ディスク12と中心が合い平行となるように移動させる。
【0047】
このディスク保持部14には、接着剤13と第1ディスク11との接触を検出する手段として、振動センサーを取り付け接着剤13とディスク11とが接触したときの振動から接触を検出するような構成も採用できることは実施例1と同様である。
【0048】
このときの保持位置は、第1ディスク11の中心から半径15mm以内の部分を真空吸着により保持する。その後、図示していない昇降機構によりディスク受け台15を上昇させて、接着剤13の表面と第1ディスク11の貼り合わせ面11aが接触した位置から更に、第1ディスク11と第2ディスク12の間隔を1mm程度近づけた後、ディスク保持部14の真空吸着をやめ、ディスク受け台15を下降させ貼り合わせを完了する。このとき、ディスク受け台15の上昇速度は、毎秒300mmで行った。
【0049】
なお、実施例1と実施例2とでは接着剤の粘度が相違している(実施例2の方が実施例1よりも粘度が低い)ため、近接工程における近接量及び受け台の上昇速度ともに実施例1よりも実施例2の方を大きくすることにより、接着剤の流動速度で拡がる速度と接触工程における接着剤と第1ディスクの接触位置との調整、及び第1ディスクの変形量を最適な調整を計ることができる。
【0050】
この後、図示していない回転テーブルに移載し、高速回転により接着剤13をディスク貼り合わせ面11a,12aの全面に広げる。その後、図示していない紫外線照射装置で紫外線を照射し接着剤13を硬化させ、ディスクとして完成させる。
【0051】
以上のように構成したディスクの貼り合わせ方法を行うことで、短時間でディスクの貼り合わせを完了させかつ、ディスク貼り合わせ面11aと接着剤13が接触したときに発生した気泡を外周に押しだし、接着剤内に気泡が混入しない貼り合わせを実現することが可能であった。
【0052】
また、本実施例2では、ディスク保持を二枚のディスクとも接着剤13の塗布位置より内側とすることで、二枚のディスクが弾性変形し、接着剤中の気泡を押しだす効果を更に高めることが可能であった。
【0053】
なお、本実施例2では、ディスク貼り合わせ面12aに接着剤13を塗布する例で説明したが、ディスク貼り合わせ面11aに接着剤13を塗布しても良く、ディスク12を上昇させるように構成したが、ディスク11が下降するように構成しても同様の効果が得られる。
【0054】
また、本実施例1及び2では、接着剤とディスクの接触が検出できる検出器を振動センサーとしたが、それ以外の検出器でも良く、検出器をディスク保持部に取り付けたが、ディスク受け台に取り付けても同様に実施可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上述した構成により、短時間でディスクの貼り合わせを完了させるとともに、ディスク貼り合わせ面と接着剤が接触したときに発生した気泡を外周に押しだし、接着剤内に気泡が混入しないディスクの貼り合わせを実現することができ、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるディスクの貼り合わせ方法において、接着剤塗布後の手順を示す断面図
【図2】本発明の実施例1における構成を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における構成を示す断面図
【図4】従来のディスクの貼り合わせ方法において、二枚のディスクを接近させる状態を示す断面図
【符号の説明】
1,2,5,6,11,12 ディスク
3,7,13 接着剤
4,9,14 ディスク保持部

Claims (5)

  1. 第1ディスクの貼り合わせ面と第2ディスクの貼り合わせ面とを液体状の接着剤を使用して貼り合わせる工程を有するディスクの貼り合わせ方法であって、
    前記第2ディスクの貼り合わせ面に前記接着剤をリング状に形成する接着剤形成工程と、
    前記第1ディスクの貼り合わせ面を前記第2ディスクの貼り合わせ面に略平行に、前記第1ディスクの貼合面と前記第2ディスクの貼合面との間で前記接着剤が自然に拡がる速度より速い速度で接近させ、前記第1ディスクの貼り合わせ面が前記接着剤のリング形状の上部に接触させる接触工程と、
    前記第1ディスクの接着面中央部と前記第2ディスクの接着面中央部との間隙を、前記接触工程における前記第1ディスクと前記第2ディスクとの接近速度よりも速い速度で近接する近接工程とを有することを特徴とするディスクの貼り合わせ方法。
  2. 前記近接工程における近接量が、前記接着剤のリング形状の上部の前記第2ディスクに対する高さの5%以上縮めることを特徴とする請求項1記載のディスクの貼り合わせ方法。
  3. 前記近接工程における前記第1ディスクの貼り合わせ面と前記第2ディスクの貼り合わせ面との近接の際に、少なくとも前記第1ディスクの略中心部を保持し、前記第1ディスクを弾性変形させることを特徴とする請求項1又は2何れかに記載のディスクの貼り合わせ方法。
  4. 前記接着剤と前記第1ディスクの貼り合わせ面の接触を検出する手段を備え、前記第1ディスクの貼り合わせ面と前記第2ディスクの貼り合わせ面とを近づける間隔を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のディスクの貼り合わせ方法。
  5. 請求項1〜4何れかに記載のディスク貼り合わせ方法を、前記第1ディスクを保持するディスク保持手段と、前記第2ディスクを回転自在に載置保持するディスク受け台と、前記第2ディスクの貼り合わせ面に円周状に液体状の接着剤を塗布する塗布手段と、前記第1ディスクの貼り合わせ面を前記第2ディスクの貼り合わせ面に近接する昇降手段とによって行い、前記第2ディスクを載置保持した前記ディスク受け台を回転する回転手段を備えることを特徴とするディスク貼り合わせ装置。
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