JPH09180267A - 光学式貼り合わせディスクの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

光学式貼り合わせディスクの製造方法及びその製造装置

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JPH09180267A
JPH09180267A JP33686995A JP33686995A JPH09180267A JP H09180267 A JPH09180267 A JP H09180267A JP 33686995 A JP33686995 A JP 33686995A JP 33686995 A JP33686995 A JP 33686995A JP H09180267 A JPH09180267 A JP H09180267A
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Japan
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disc
disk
ring
convex portion
shaped convex
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JP33686995A
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Keiji Kakinuma
敬二 柿沼
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EMI Records Japan Inc
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Toshiba Emi Ltd
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】反りや異物の付着を防止して常に安定した貼り
合わせディスクを製造できる製造装置及び製造方法を提
供する。 【解決手段】貼り合わせる2枚のディスク3、4間に接
着剤5を介在させて該2枚のディスク3、4を加圧によ
り平坦に保持した状態で貼り合わせる光学式貼り合わせ
ディスクの製造方法に関する。接着剤5を硬化させる際
に、ディスク3、4表面の集積用凸リング部3c、4c
内側のディスク保持部3e、4eを加圧するとともに、
集積用凸リング部3c、4cの外側から記録面3a、4
aの内側までの間の少なくとも一部を加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報、
ビデオ情報、或いは通常データの記録又は再生を光学式
に行う貼り合わせディスクの製造方法及び製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光などにより光学式に記録
信号を読み取る光学式情報ディスクとして、2枚のディ
スク基板を表裏に貼り合わせたものがある。
【0003】最近では、DVD(デジタル・バーサタイ
ル・ディスク)と称される、厚さ0.6mm、直径12
cmの基板(片面)を表裏に貼り合わせたビデオディス
クが開発されつつある。このようなディスクの表裏2枚
の基板の貼り合わせに関し、その接着剤として紫外線硬
化型樹脂を用いた方法が既に提案されている(特開平5
−20714号)。
【0004】この方法では、先ず、保持台上に載置した
下側基板上に紫外線硬化型樹脂を円周状に塗布し、次に
保護基板を重ね合わせ、保持台を回転させ紫外線硬化型
樹脂を外周へ拡げ、接着剤が外周端面から約5mmの位
置まで拡がった時点で回転を止めるようにしている。
【0005】しかし、基板の厚み方向に対するたわみ量
(曲げ剛性)は、厚さの3乗に反比例するので、基板
(片面)の厚さが0.6mmのような薄いディスクの場
合、基板の内部歪みや自重などにより反りの無いディス
クを成形することは極めて困難である。
【0006】従って、上述した紫外線硬化型樹脂で接着
する方法においては、紫外線で硬化する際に、貼り合わ
せるべくディスクの基板の内部歪みや自重などによる反
りを矯正しなければならない。更に、紫外線照射におい
てディスクは温度上昇による熱変形、及び当該樹脂の硬
化収縮による変形を少なからず受けるため、その反り及
び変形に対しても矯正手段を講じなければならない。
【0007】この矯正手段として、例えば、図12に示
すように、貼り合わせるべくディスク103、104の
表裏全面を2枚の石英ガラス101、102で挟み込ん
で紫外線を照射し、紫外線硬化型樹脂105を硬化させ
て貼り合わせる方法が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、2枚のディスク103、104に
挟着された紫外線硬化型樹脂105をスピナーで回転に
より展延させる際に、2枚のディスク103、104の
外周端に食み出した紫外線硬化型樹脂106が2枚の石
英ガラス101、102に異物として付着する虞があっ
た。
【0009】即ち、この異物により石英ガラス101、
102のこの部分の平坦性が損なわれた結果として貼り
合わせディスク103、104に反りを生じさせるとい
う問題があった。また石英ガラス101、102からデ
ィスクに加わる圧力によってこの食み出しは更に大きく
なるという問題もあった(図12参照)。
【0010】また、上述したように、石英ガラス10
1、102に付着した紫外線硬化型樹脂の硬化物が石英
ガラス101、102から剥離し、ディスク103、1
04の記録エリアに対向する石英ガラス101、102
の位置に異物(ゴミ)107として再付着した場合に
は、ディスク103、104と石英ガラス101、10
2との間に挟まりディスク103、104に付着して欠
陥になる虞があった。
【0011】更に、付着した硬化物107によりディス
ク103、104表面に傷を付けたり、或いは、ディス
ク103、104に凹凸108を与えたまま接着されて
所謂バンプなどの不良を引き起こすという問題もあった
(図13)。
【0012】その上、その他のゴミも石英ガラス10
1、102に付着することは十分に予想され、この付着
したゴミによっても同様の不良を引き起こすという問題
もあった。
【0013】そこで本発明の目的は、反りや異物の付着
を防止して常に安定した貼り合わせディスクを製造でき
る製造装置及び製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、貼り合わせる2枚のディスク間
に接着剤を介在させて該2枚のディスクを加圧により平
坦に保持した状態で貼り合わせる光学式貼り合わせディ
スクの製造方法において、前記接着剤を硬化させる際
に、ディスク表面の集積用のリング状凸部内側のディス
ク保持部を加圧するとともに、前記リング状凸部の外側
から記録面の内側までの間の少なくとも一部を加圧する
ことを特徴としている。
【0015】ディスク表面の集積用のリング状凸部内側
のディスク保持部を加圧するとともに、前記リング状凸
部の外側から記録面の内側までの間の少なくとも一部を
加圧した状態で接着剤を硬化させるので、ディスクの変
形部分の両側に集中的に荷重をかけることができ、ディ
スクの反りや変形を矯正することができる。また、ディ
スクに接触する部分が少ないので、ディスクに異物が付
着する可能性が少く、またディスクから接着剤等が剥離
して接触部分に付着することも少ない。
【0016】また、請求項2の発明では、貼り合わせる
2枚のディスクの内、一方のディスク上に紫外線硬化型
樹脂を塗布した後、他方のディスクをこの上にセット
し、回転させながらこの樹脂を延ばし、紫外線を照射し
て貼り合わせる際に、ディスク表面の集積用のリング状
凸部内側のディスク保持部を加圧するとともに、前記リ
ング状凸部の外側から記録面の内側までの間の少なくと
も一部を加圧することを特徴としている。
【0017】ディスク表面の集積用のリング状凸部内側
のディスク保持部を加圧するとともに、前記リング状凸
部の外側から記録面の内側までの間の少なくとも一部を
加圧した状態で紫外線硬化型接着剤を硬化させるので、
ディスクの変形部分の両側に集中的に荷重をかけること
ができ、ディスクの反りや変形を矯正することができ
る。
【0018】また、請求項3の発明では、貼り合わせる
2枚のディスク間に接着剤を介在させて該2枚のディス
クを加圧により平坦に保持した状態で貼り合わせる光学
式貼り合わせディスクの製造装置において、前記接着剤
を硬化させる際に、ディスク表面の集積用のリング状凸
部内側のディスク保持部を加圧するとともに、前記リン
グ状凸部の外側から記録面の内側までの間の少なくとも
一部を加圧する一対のスタビライザを用いたことを特徴
としている。
【0019】ディスク表面の集積用のリング状凸部内側
のディスク保持部及び前記リング状凸部の外側から記録
面の内側までの間の少なくとも一部をスタビライザによ
り加圧した状態で接着剤を硬化させるので、ディスクの
変形部分の両側に集中的に荷重をかけることができ、デ
ィスクの反りや変形を矯正することができる。
【0020】また、請求項4の発明では、請求項3の発
明において、一対のスタビライザの内、少なくとも一方
が石英製であることを特徴としている。この請求項4の
発明は、一対のスタビライザの内、少なくとも一方のス
タビライザを石英製としたので、貼り合わせ接着剤とし
て紫外線硬化型接着剤を用いる場合に好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係わる貼り合わ
せディスクの製造装置に用いるスタビライザと、貼り合
わせディスクとの関係を示す図である。
【0022】先ず、本発明に係わる貼り合わせディスク
の製造装置に用いる石英製のスタビライザと、貼り合わ
せディスクとの関係を説明する前に、ディスクの反りに
ついて説明する。
【0023】貼り合わせディスクの貼り合わせる前の片
側ディスクの反りは、図3(A)(B)(C)(D)に
示すように、大別して4種類ある。即ち、図3(A)
(B)の場合は、スタンパ取付溝3dがディスク集積用
のリング状凸部3c(所謂スタックリング)に近接して
形成され、図3(C)(D)の場合は、スタンパ取付溝
3dが中心寄りに形成されている。なお、本明細書中で
符号6は中心線を示す。
【0024】図3(A)では、図2にも示すように、片
側ディスク3がスタックリング3c側に反っている場合
であり、図3(B)では、片側ディスク3がスタンパ取
付溝3d側に反っている場合である。
【0025】また、図3(C)では、片側ディスク3が
スタックリング3c側に反っている場合であり、図3
(D)では、片側ディスク3がスタンパ取付溝3d側に
反っている場合である。
【0026】図3(A)のディスクにおいて、この反り
を矯正する場合について、先ずディスク3を図4に示す
ように、片持はりとして仮定する。このように、片持は
りと仮定したときの強制荷重Wは、以下のようにして求
められることが知られている。
【0027】曲がり代の径をφD1 、荷重をかける径を
φD0 とすると、はりの長さlはl=φD1 −φD0
あり、たわみ量dは、反り角度θとすると、 d=tan θ×l/2=tan θ×(φD1 −φD0 )/2 となる。
【0028】はりの板厚をa、板断面の長さbをこの径
の円周と仮定すれば、 b=πD0 板の曲げ弾性率E(kgf/cm2)とすれば、以下の関係にあ
ることがわかる。 d=4l3 ・W/E・a3 b 従って、強制荷重W=E・a3 bd/4l3 となる。
【0029】本発明に係わる貼り合わせディスクの製造
装置では、この強制荷重Wに相当する荷重をディスクに
加えることができる重量を有する石英製のスタビライザ
を用いる。
【0030】このスタビライザは、図1に示すように、
下側スタビライザ1と、上側スタビライザ2とからな
る。下側スタビライザ1は、貼り合わせるディスク3、
4より大径の円盤状に形成され、その中心にはディスク
3、4の芯ずれを補正するためにディスク3、4の中心
穴3f、4fに嵌挿されるセンターピン1eが固定され
ている。このセンターピン1eの外側にはセンターピン
1eと同心でセンターピン1eの外周から所定間隔離間
して第1リング状凸部1cが形成されている。この第1
リング状凸部1cは、ディスク保持部3eに当接する部
分である。
【0031】このように第1リング状凸部1cをセンタ
ーピン1eから所定間隔離間させて凹部1dを設けたこ
とにより、ディスク3の中心穴にバリが付着していたと
しても、このバリを加圧して貼り合わせディスク3、4
を変形させることがない。
【0032】第1リング状凸部1cの外周から所定間隔
離間して第2リング状凸部1aが形成されている。この
第2リング状凸部1aは、ディスク3のピットが形成さ
れた記録面3aとスタックリング3cとの間のリング状
の領域3bに当接する部分である。
【0033】第2リング状凸部1aが領域3bの外周よ
り外側に位置すると、下側スタビライザ1を通過した紫
外線が第2リング状凸部1aで屈折して紫外線硬化型接
着剤5の硬化ムラを生じるという問題がある。即ち、接
着剤の硬化ムラにより外観性の悪化だけでなく、記録面
のピット形状が変形したり欠陥を生じたりする虞があ
る。また、第2リング状凸部1aが領域3bの内周より
内側に位置すると、スタックリング3cに当接する虞が
ある。
【0034】第1リング状凸部1c及び第2リング状凸
部1aの高さはディスク保持部3e及び領域3b以外の
ディスクの部分が下側スタビライザ1に接触しない程度
に高く形成されている。即ち、第1リング状凸部1c及
び第2リング状凸部1aのみでディスク3を加圧する。
【0035】同様に上側スタビライザ2は、貼り合わせ
るディスク3、4より大径の円盤状に形成され、その中
心にはディスク3、4の芯ずれを補正するためにディス
ク3、4の中心穴3f、4fに嵌挿されるセンターピン
1eの先部が嵌挿される凹部2eが形成されている。こ
の凹部2eの外側にはセンターピン1eと同心で凹部2
eの外周から所定間隔離間して第1リング状凸部2cが
形成されている。この第1リング状凸部2cは、ディス
ク保持部4eに当接する部分である。なお、凹部1b
は、ディスク3の凸部3cの逃げとなる。
【0036】このように第1リング状凸部2cを凹部2
eから所定間隔離間させて凹部2dを設けたことによ
り、ディスク4の中心穴4fにバリが付着していたとし
ても、このバリを加圧して貼り合わせディスク3、4を
変形させることがない。
【0037】第1リング状凸部2cの外周から所定間隔
離間して第2リング状凸部2aが形成されている。この
第2リング状凸部2aは、ディスク4のピットが形成さ
れた記録面4aとスタックリング4cとの間の領域4b
に当接する部分である。
【0038】第2リング状凸部2aが領域4bの外周よ
り外側に位置すると、上側スタビライザ2を通過した紫
外線が第2リング状凸部2aで屈折して紫外線硬化型接
着剤5の硬化ムラを生じるという問題がある。即ち、接
着剤の硬化ムラにより外観性の悪化だけでなく、記録面
のピット形状が変形したり欠陥を生じたりする虞があ
る。また、第2リング状凸部2aが領域3bの内周より
内側に位置すると、スタックリング4cに当接する虞が
ある。
【0039】第1リング状凸部2c及び第2リング状凸
部2aの高さはディスク保持部4e及び領域4b以外の
ディスクの部分が上側スタビライザ2に接触しない程度
に高く形成されている。即ち、第1リング状凸部2c及
び第2リング状凸部2aのみでディスク4を加圧する。
なお、凹部2bは、ディスク4の凸部4cの逃げとな
る。
【0040】図5は光学式ディスクの製造装置全体の概
略平面図である。光学式ディスクの製造装置40は、デ
ィスク供給ポジション41と、ディスク供給アーム42
と、スピナー部43と、吐出ノズル部44と、貼り合わ
せディスク移載アーム45と、第1スタビライザピック
アップ用アーム46と、UVランプ部移載用アーム47
と、UVランプ部48と、第2スタビライザピックアッ
プ用アーム49と、取り出しアーム50と、ディスク排
出ポジション51とを備えている。
【0041】図6(A)は下側スタビライザ1上にディ
スクが載置され、その上に上側スタビライザが第1スタ
ビライザピックアップ用アーム46により載置されよう
としているところである。図6(B)は、図6(A)の
配置にUVランプ部移載用アーム47が近接した平面図
である。
【0042】図7は、スタビライザの上下機構の側面図
である。図に示すように、UVランプ部移載用アーム4
7上に下側スタビライザが支持され、その下側スタビラ
イザ上にディスク3、4が載置されている。ディスク
3、4上には、上側スタビライザ2が、第1スタビライ
ザピックアップ用アーム46(第2スタビライザピック
アップ用アーム49)に取り付けられた上下機構52に
より上動した状態(実線)で吊持され、ディスク3、4
と上動した上側スタビライザ2との間には、貼り合わせ
ディスク移載アーム45及び取り出しアーム50が移動
するアーム動作レベル53が設定されている。
【0043】次に、上述した光学式ディスクの製造装置
の動作を図8のフローチャートに基づいて説明する。こ
のような光学式ディスクの製造装置では、先ず、ディス
ク供給ポジション41にピット面を上向きとしたディス
ク3を供給する(S1)。
【0044】次いで、ディスク供給ポジション41から
スピナー部43の回転テーブル上へディスク供給アーム
42によりピット面を上向きとした下側ディスク3を移
送する(S2)。
【0045】次いで、スピナー部43のスピナーヘッド
を下降させる。このスピナーヘッドの下降では、下側デ
ィスク3上面から上側ディスク4の厚さ及び余裕量の分
上方位置まで移動する(S3)。
【0046】次いで、スピナー部43に移送された下側
ディスク3は、図示しないモータにより回転されて吐出
ノズルにより紫外線硬化型接着剤(レジン)が塗布され
る。このときのディスク3の回転数は30〜100rp
mの低回転であることが望ましい(S4)。
【0047】次いで、ディスク供給ポジション41にピ
ット面を下向きとした上側ディスク4を供給する(S
5)。次いで、ディスク供給アーム42により上側ディ
スク4が紫外線硬化型接着剤を塗布した下側ディスク3
上に移動されて載置される(S6)。
【0048】次いで、回転テーブルを2000〜400
0rpmの高回転で回転させてディスク3、4間の接着
剤を所定膜厚で展延させる(S7)。次いで、スピナー
部43のスピナーヘッドを上昇させる(S8)。次い
で、貼り合わせディスク移載アーム45により、貼り合
わせステーションに移送されて下側スタビライザ1上に
載置される(S9)。
【0049】次いで、この下側スタビライザ1上に載置
された貼り合わせディスク3、4上には、スタビライザ
ピック用アーム46により上側スタビライザ2を載置す
る(S10)。
【0050】次いで、この上側スタビライザ2が載置さ
れた貼り合わせディスク3、4は、UV部移載用アーム
47で移送されながら紫外線ランプ48により紫外線が
照射される。この紫外線の照射により紫外線硬化型接着
剤5が硬化される(S11)。
【0051】次いで、この紫外線硬化型接着剤5が硬化
された貼り合わせディスク3、4は、スタビライザピッ
クアップ用アーム49により上側スタビライザ2が上方
に取り外される(S12)。次いで、取り出しアーム5
0によりスタビライザ取外し部からディスク排出ポジシ
ョン51へ貼り合わされたディスクを移送する(S1
3)。
【0052】次いで、排出ポジションから貼り合わされ
たディスク3、4を取り出す。次いで、UV部移載用ア
ーム47により下側スタビライザ1をスタビライザ取外
し部からスタビライザセット位置まで搬送する(S1
4、S15)。次いで、UV部移載用アーム47に供給
される次のディスクを待機する(S16)。
【0053】本発明者は、このような貼り合わせにおけ
る反り及び変形に対する矯正では、図1に示すように、
ディスク保持部(クランプエリア)とその外側の記録エ
リアの手前までに荷重をかけて矯正すればよいことを見
いだした。
【0054】即ち、このようなディスクの貼り合わせに
おける反り及び変形は、ディスクの断面構造に起因し、
反り及び変形点(折り代として作用している点)3h,
3gの両側近傍に集中的に荷重をかけて加圧することに
より、貼り合わせディスクの平坦性を向上させることが
できる。また、その反り及び変形の矯正に必要な力は、
スタビライザの荷重で十分であることも判明した。
【0055】そこで本発明は、石英ガラスがディスクに
当接するエリアを内周部のディスク保持部(クランプエ
リア)に相当する領域とスタックリング外側から記録エ
リアの手前までの領域とし、その他の部分でディスクに
接しない構造の石英製のスタビライザを上下に配置し
て、このスタビライザを透過するように、紫外線を照射
して紫外線硬化型樹脂を硬化させることを特徴とする貼
り合わせ方法であり、チルト(傾き)の小さいディスク
を安価に、大量に、安定して提供することを可能とする
ものである。
【0056】また、貼り合わせるディスクの片面が透明
な基板の時は、透明な基板側からのみ紫外線を照射する
ことで紫外線硬化型樹脂を硬化させることができるか
ら、石英製のスタビライザを一方側(透明な基板側)に
のみ用いればよく(紫外線照射器も透明な基板側に配
置)、他方側のスタビライザは透明な石英製に限るもの
ではない。例えば、他方側には不透明なアルミ、ステン
レス等の金属、セラミックなどを用いることができる。
【0057】
【実施例】図1に片面0.6t、φ120mmのディス
クにおける本発明に係わるスタビライザの実施例を示し
た。この実施例ではスタビライザの外径はφ130m
m、重量150gとした。 ・接着剤・・・大日本インキ化学工業(株)製EX−5
13(粘度0.35Pa.s) 展延させる回転数:3000rpm 、6.5sec =平均膜
厚:約30μm ・石英製スタビライザ・・・φ130mm、重量150
【0058】図9、図10は従来例の方法で、図11は
本発明の実施例のディスクを半径22mmからスパイラ
ル(ディスクを回転させながら測定器を半径方向に移動
させて)半径58.5mmまでのラジアルチルトの値を
プロットしたものである。以上のようにして得られたデ
ィスクと従来例によるディスクの最大ラジアルチルト角
(α角)の値は以下に示す通りであり、ラジアルチルト
角の極めて小さいディスクが得られた。
【0059】
【表1】 なお、以上の実施例では、スタビライザの形状をディス
クより大径の円盤状にして、この円盤状スタビライザの
一面に加圧用の突起を設けているので、接着剤硬化用の
紫外線がスタビライザ及びディスクをほぼ均一に透過
し、接着剤の硬化ムラが少ない。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明によ
れば、貼り合わせディスクの変形部分を集中的に荷重す
るようにして、ディスクに対する反りや異物の付着を防
止し、常に安定した貼り合わせディスクを製造できると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる貼り合わせディスクの製造装置
に用いるスタビライザと、貼り合わせディスクとの関係
を示す図である。
【図2】片側ディスクの反り、変形の様子を示す断面図
である。
【図3】片側ディスクの反り、変形のパターンを示す図
である。
【図4】ディスクの変形において、片持はりと仮定した
場合の説明図である。
【図5】光学式ディスクの製造装置全体の概略平面図で
ある。
【図6】(A)はスタビライザの配置を示す縦断面図、
(B)は、その平面図である。
【図7】スタビライザの上下機構の側面図である。
【図8】ディスク貼り合わせ装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】石英板なしの従来の方法で製作したディスクの
ラジアルチルト値を示す図である。
【図10】全面フラットな石英板を用いた従来の方法で
製作したディスクのラジアルチルト値を示す図である。
【図11】本発明に係わるスタビライザを用いて製作し
たディスクのラジアルチルト値を示す図である。
【図12】従来の貼り合わせディスクの説明図である。
【図13】従来のスタビライザの説明図である。
【符号の説明】
1 スタビライザ 2 スタビライザ 3 ディスク 3c スタックリング 3e ディスク保持部 4 ディスク 4c スタックリング 4e 記録面 5 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貼り合わせる2枚のディスク間に接着剤
    を介在させて該2枚のディスクを加圧により平坦に保持
    した状態で貼り合わせる光学式貼り合わせディスクの製
    造方法において、 前記接着剤を硬化させる際に、ディスク表面の集積用の
    リング状凸部内側のディスク保持部を加圧するととも
    に、前記リング状凸部の外側から記録面の内側までの間
    の少なくとも一部を加圧することを特徴とする光学式貼
    り合わせディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 貼り合わせる2枚のディスクの内、一方
    のディスク上に紫外線硬化型樹脂を塗布した後、他方の
    ディスクをこの上にセットし、回転させながらこの樹脂
    を延ばし、紫外線を照射して貼り合わせる際に、ディス
    ク表面の集積用のリング状凸部内側のディスク保持部を
    加圧するとともに、前記リング状凸部の外側から記録面
    の内側までの間の少なくとも一部を加圧することを特徴
    とする光学式貼り合わせディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 貼り合わせる2枚のディスク間に接着剤
    を介在させて該2枚のディスクを加圧により平坦に保持
    した状態で貼り合わせる光学式貼り合わせディスクの製
    造装置において、 前記接着剤を硬化させる際に、ディスク表面の集積用の
    リング状凸部内側のディスク保持部を加圧するととも
    に、前記リング状凸部の外側から記録面の内側までの間
    の少なくとも一部を加圧する一対のスタビライザを用い
    たことを特徴とする光学式貼り合わせディスクの製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記一対のスタビライザの内、少なくと
    も一方が石英製であることを特徴とする請求項3記載の
    光学式貼り合わせディスクの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002093570A1 (fr) * 2001-05-16 2002-11-21 Kitano Engineering Co., Ltd. Dispositif de durcissement d'un adhesif sur un disque optique

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