JPH09296816A - 構造部材又は機械部品の相互結合装置又はその部品 - Google Patents
構造部材又は機械部品の相互結合装置又はその部品Info
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- JPH09296816A JPH09296816A JP8134190A JP13419096A JPH09296816A JP H09296816 A JPH09296816 A JP H09296816A JP 8134190 A JP8134190 A JP 8134190A JP 13419096 A JP13419096 A JP 13419096A JP H09296816 A JPH09296816 A JP H09296816A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B37/00—Nuts or like thread-engaging members
- F16B37/04—Devices for fastening nuts to surfaces, e.g. sheets, plates
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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- F16B37/045—Devices for fastening nuts to surfaces, e.g. sheets, plates specially adapted for fastening in channels, e.g. sliding bolts, channel nuts
- F16B37/046—Devices for fastening nuts to surfaces, e.g. sheets, plates specially adapted for fastening in channels, e.g. sliding bolts, channel nuts with resilient means for urging the nut inside the channel
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B2/00—Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
- E04B2/74—Removable non-load-bearing partitions; Partitions with a free upper edge
- E04B2/76—Removable non-load-bearing partitions; Partitions with a free upper edge with framework or posts of metal
- E04B2/766—T-connections
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16B37/045—Devices for fastening nuts to surfaces, e.g. sheets, plates specially adapted for fastening in channels, e.g. sliding bolts, channel nuts
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 ナットホルダーと蟻溝との接触部分が摩耗し
ても、ナットホルダーの弾性変形部の弾発力が低減する
ことなく、ナットホルダーとナットとを予め連結してお
き、作業現場においてナットホルダーとナットとを組み
立てなくてもよいようにする。 【解決手段】 ナットホルダー11の底部材の縦方向の両
端に挟持部19Ａ・19Ｂが一方に向けて形成され、底部材
と挟持部19Ａ・19Ｂとは略直交状態にされ、各挟持部19
Ａ・19Ｂの内側に連結用突起23又は凹部がそれぞれ形成
され、ナットホルダー11の底部材の両側部に弾性変形部
13が他方に向けて曲げ変形可能状態に突設されている。
ナット30の縦方向の両端に当接部34が形成され、当接部
34に連結用凹部36又は突起が形成されている。ナット30
がナットホルダー11に連結されたとき、連結用突起23が
連結用凹部36と係合して連結状態が維持され、ナットホ
ルダー11と連結されたナット30が前記蟻溝46に挿入され
たとき、弾性変形部13の弾発力による摩擦力でナットが
所定の位置に維持される。
ても、ナットホルダーの弾性変形部の弾発力が低減する
ことなく、ナットホルダーとナットとを予め連結してお
き、作業現場においてナットホルダーとナットとを組み
立てなくてもよいようにする。 【解決手段】 ナットホルダー11の底部材の縦方向の両
端に挟持部19Ａ・19Ｂが一方に向けて形成され、底部材
と挟持部19Ａ・19Ｂとは略直交状態にされ、各挟持部19
Ａ・19Ｂの内側に連結用突起23又は凹部がそれぞれ形成
され、ナットホルダー11の底部材の両側部に弾性変形部
13が他方に向けて曲げ変形可能状態に突設されている。
ナット30の縦方向の両端に当接部34が形成され、当接部
34に連結用凹部36又は突起が形成されている。ナット30
がナットホルダー11に連結されたとき、連結用突起23が
連結用凹部36と係合して連結状態が維持され、ナットホ
ルダー11と連結されたナット30が前記蟻溝46に挿入され
たとき、弾性変形部13の弾発力による摩擦力でナットが
所定の位置に維持される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の構造部材
（プロファイル・フレーム）と他の構造部材とを接続し
たり、構造部材に機械部品を接続したりする場合に用
い、結合及び分解の可能な、構造部材又は機械部品の相
互結合装置又はその部品に関する。
（プロファイル・フレーム）と他の構造部材とを接続し
たり、構造部材に機械部品を接続したりする場合に用
い、結合及び分解の可能な、構造部材又は機械部品の相
互結合装置又はその部品に関する。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来の構造部材又は機械部品の相
互結合装置又はその部品（例えば、実公平６−３９１３
７号公報を参照のこと）を示す。長尺で断面が四角形の
構造部材６の表面の一側面に、断面略十字形の蟻溝７が
長手方向に延びている。鉄製の四角ナット５と合成樹脂
製のナットホルダー１とが組み合わせて保持され、蟻溝
７に挿入されて用いられる。ナットホルダー１は、板体
の中央部に挿通穴２が形成され、対向する両端の辺にそ
れぞれ係合突部３が設けられている。なお、挿通穴２は
ナット５に螺合されたボルトが長過ぎるときに、ボルト
の先端部を挿通させるためのものである。図７ (a)〜
(c) に明示されるように、係合突部３は両端縁部が折り
曲げられた状態に形成されたものであり、係合突部３と
直交する側辺は、左右の外側にわずかに膨らんだ形状に
形成され、左右の側辺間の幅は蟻溝７の幅よりわずかに
広く、挿入されることにより圧縮されて弾性変形する弾
性変形部４となっている。
互結合装置又はその部品（例えば、実公平６−３９１３
７号公報を参照のこと）を示す。長尺で断面が四角形の
構造部材６の表面の一側面に、断面略十字形の蟻溝７が
長手方向に延びている。鉄製の四角ナット５と合成樹脂
製のナットホルダー１とが組み合わせて保持され、蟻溝
７に挿入されて用いられる。ナットホルダー１は、板体
の中央部に挿通穴２が形成され、対向する両端の辺にそ
れぞれ係合突部３が設けられている。なお、挿通穴２は
ナット５に螺合されたボルトが長過ぎるときに、ボルト
の先端部を挿通させるためのものである。図７ (a)〜
(c) に明示されるように、係合突部３は両端縁部が折り
曲げられた状態に形成されたものであり、係合突部３と
直交する側辺は、左右の外側にわずかに膨らんだ形状に
形成され、左右の側辺間の幅は蟻溝７の幅よりわずかに
広く、挿入されることにより圧縮されて弾性変形する弾
性変形部４となっている。
【０００３】四角ナット５はナットホルダー１の２つの
係合突部３の間に載せられ、四角ナット５とナットホル
ダー１とが、図７(a) に示すようにして構造部材６の蟻
溝７に挿入される。弾性変形部４の係合突部３と直交す
る側辺同士の幅は蟻溝７の幅よりもわずかに広いので、
挿入によって弾性変形部４がその圧縮方向に弾性変形し
て、蟻溝７の互いに対向する側壁間に、弾性変形部４の
側辺が弾発的に接触し、その弾発力による摩擦力で四角
ナット５は蟻溝７内の所望の位置に維持される。四角ナ
ット５はナットホルダー１によって支持され、ナットホ
ルダー１自体が蟻溝７を押圧して所望の位置に留まって
いるので、四角ナット５自体は蟻溝７に押し付けられて
おらず、挿入の際に蟻溝７を傷つけることがない。ま
た、挿入されたナットホルダー１には適度の摺動性があ
り、ボルトに対して四角ナット５が多少ずれていても容
易に四角ナット５の位置を修正することができる。そし
て、図７(d) に示すよう、他の構造部材６Ａや機械部品
が、四角ナット５、ボルト８及び連結金具９等を利用し
て構造部材６に固定される。
係合突部３の間に載せられ、四角ナット５とナットホル
ダー１とが、図７(a) に示すようにして構造部材６の蟻
溝７に挿入される。弾性変形部４の係合突部３と直交す
る側辺同士の幅は蟻溝７の幅よりもわずかに広いので、
挿入によって弾性変形部４がその圧縮方向に弾性変形し
て、蟻溝７の互いに対向する側壁間に、弾性変形部４の
側辺が弾発的に接触し、その弾発力による摩擦力で四角
ナット５は蟻溝７内の所望の位置に維持される。四角ナ
ット５はナットホルダー１によって支持され、ナットホ
ルダー１自体が蟻溝７を押圧して所望の位置に留まって
いるので、四角ナット５自体は蟻溝７に押し付けられて
おらず、挿入の際に蟻溝７を傷つけることがない。ま
た、挿入されたナットホルダー１には適度の摺動性があ
り、ボルトに対して四角ナット５が多少ずれていても容
易に四角ナット５の位置を修正することができる。そし
て、図７(d) に示すよう、他の構造部材６Ａや機械部品
が、四角ナット５、ボルト８及び連結金具９等を利用し
て構造部材６に固定される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のナットホルダー
１は、弾性変形部４の側辺を蟻溝７の側壁に弾発的に接
触させていたが、圧縮方向へは弾性変形し難いので、ナ
ットホルダーの側辺と蟻溝７の側壁が摩耗すると急激に
弾発力が減少して、側壁にナットホルダーを弾発的に接
触させることが困難となる。また、四角ナット５とナッ
トホルダー１とを連結する手段が存在しないので、作業
現場において四角ナット５をナットホルダー１の２つの
係合突部３の間に載せて組み合わせ、その後に組み合わ
せたものを挿入する必要があった。本発明は、構造部材
又は機械部品の相互結合装置又はその部品において、ナ
ットホルダーと蟻溝との接触部分が摩耗しても、ナット
ホルダーの弾性変形部の弾発力が低減することがないよ
うにすること、又はナットホルダーとナットとを予め連
結しておき、作業現場においてナットホルダーとナット
とを組み立てなくてもよいようにすることを課題とす
る。
１は、弾性変形部４の側辺を蟻溝７の側壁に弾発的に接
触させていたが、圧縮方向へは弾性変形し難いので、ナ
ットホルダーの側辺と蟻溝７の側壁が摩耗すると急激に
弾発力が減少して、側壁にナットホルダーを弾発的に接
触させることが困難となる。また、四角ナット５とナッ
トホルダー１とを連結する手段が存在しないので、作業
現場において四角ナット５をナットホルダー１の２つの
係合突部３の間に載せて組み合わせ、その後に組み合わ
せたものを挿入する必要があった。本発明は、構造部材
又は機械部品の相互結合装置又はその部品において、ナ
ットホルダーと蟻溝との接触部分が摩耗しても、ナット
ホルダーの弾性変形部の弾発力が低減することがないよ
うにすること、又はナットホルダーとナットとを予め連
結しておき、作業現場においてナットホルダーとナット
とを組み立てなくてもよいようにすることを課題とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、構造部材の蟻溝にナットが挿入され、こ
のナットを用いて他の構造部材又は機械部品が結合され
る相互結合装置において、ナットホルダーの底部材の縦
方向の両端に挟持部が一方に向けて形成され、底部材と
挟持部とは略直交状態にされ、各挟持部の内側に連結用
突起又は凹部がそれぞれ形成され、ナットホルダーの底
部材の両側部に弾性変形部が他方に向けて曲げ変形可能
状態に突設され、ナットの縦方向の両端に当接部が形成
され、当接部に連結用凹部又は突起が形成され、ナット
がナットホルダーに連結されたとき、連結用突起が連結
用凹部と係合して連結状態が維持され、ナットホルダー
と連結されたナットが前記蟻溝に挿入されたとき、弾性
変形部の弾発力による摩擦力でナットが所定の位置に維
持されることを第１の構成とする。本発明は、第１の構
成において、ナットホルダーと連結されたナットが蟻溝
に挿入されたとき、ナットの上方突出部の先端が蟻溝の
開口部内に位置するようにされたことを第２の構成とす
る。本発明は、第１又は第２の構成において、ナットホ
ルダーの底部材の両側部中央に位置規制部が形成され、
位置規制部の縦方向両端に弾性変形部が接続され、ナッ
トに下方突出部が形成され、ナットがナットホルダーに
連結されたとき、ナットの下方突出部がナットホルダー
の２つの位置規制部の間に挿入されてナットの横方向移
動が制止されるようにされ、連結用突起又は凹部がナッ
トホルダーの挟持部の先端に形成されると共に連結用凹
部又は突起がナットの当接部の上端に形成されたことを
第３の構成とする。本発明は、構造部材の蟻溝に挿入さ
れ、他の構造部材又は機械部品を結合するナットとナッ
トホルダーとの連結体において、ナットホルダーの底部
材の縦方向の両端に挟持部が一方に向けて形成され、底
部材と挟持部とは略直交状態にされ、各挟持部の内側に
連結用突起又は凹部がそれぞれ形成され、ナットホルダ
ーの底部材の両側部に弾性変形部が他方に向けて曲げ変
形可能状態に突設され、ナットの縦方向の両端に当接部
が形成され、当接部に連結用凹部又は突起が形成され、
ナットがナットホルダーに連結されて、連結用突起が連
結用凹部と係合して連結状態が維持されることを第４の
構成とする。本発明は、構造部材の蟻溝に挿入され、他
の構造部材又は機械部品を結合するナットのためのナッ
トホルダーにおいて、底部材の縦方向の両端に挟持部が
一方に向けて形成され、底部材と挟持部とは略直交状態
にされ、各挟持部の内側に連結用突起又は凹部がそれぞ
れ形成され、底部材の両側部中央に位置規制部が形成さ
れ、位置規制部の縦方向両端に弾性変形部が他方に向け
て曲げ変形可能状態に突設されたことを第５の構成とす
る。
成するために、構造部材の蟻溝にナットが挿入され、こ
のナットを用いて他の構造部材又は機械部品が結合され
る相互結合装置において、ナットホルダーの底部材の縦
方向の両端に挟持部が一方に向けて形成され、底部材と
挟持部とは略直交状態にされ、各挟持部の内側に連結用
突起又は凹部がそれぞれ形成され、ナットホルダーの底
部材の両側部に弾性変形部が他方に向けて曲げ変形可能
状態に突設され、ナットの縦方向の両端に当接部が形成
され、当接部に連結用凹部又は突起が形成され、ナット
がナットホルダーに連結されたとき、連結用突起が連結
用凹部と係合して連結状態が維持され、ナットホルダー
と連結されたナットが前記蟻溝に挿入されたとき、弾性
変形部の弾発力による摩擦力でナットが所定の位置に維
持されることを第１の構成とする。本発明は、第１の構
成において、ナットホルダーと連結されたナットが蟻溝
に挿入されたとき、ナットの上方突出部の先端が蟻溝の
開口部内に位置するようにされたことを第２の構成とす
る。本発明は、第１又は第２の構成において、ナットホ
ルダーの底部材の両側部中央に位置規制部が形成され、
位置規制部の縦方向両端に弾性変形部が接続され、ナッ
トに下方突出部が形成され、ナットがナットホルダーに
連結されたとき、ナットの下方突出部がナットホルダー
の２つの位置規制部の間に挿入されてナットの横方向移
動が制止されるようにされ、連結用突起又は凹部がナッ
トホルダーの挟持部の先端に形成されると共に連結用凹
部又は突起がナットの当接部の上端に形成されたことを
第３の構成とする。本発明は、構造部材の蟻溝に挿入さ
れ、他の構造部材又は機械部品を結合するナットとナッ
トホルダーとの連結体において、ナットホルダーの底部
材の縦方向の両端に挟持部が一方に向けて形成され、底
部材と挟持部とは略直交状態にされ、各挟持部の内側に
連結用突起又は凹部がそれぞれ形成され、ナットホルダ
ーの底部材の両側部に弾性変形部が他方に向けて曲げ変
形可能状態に突設され、ナットの縦方向の両端に当接部
が形成され、当接部に連結用凹部又は突起が形成され、
ナットがナットホルダーに連結されて、連結用突起が連
結用凹部と係合して連結状態が維持されることを第４の
構成とする。本発明は、構造部材の蟻溝に挿入され、他
の構造部材又は機械部品を結合するナットのためのナッ
トホルダーにおいて、底部材の縦方向の両端に挟持部が
一方に向けて形成され、底部材と挟持部とは略直交状態
にされ、各挟持部の内側に連結用突起又は凹部がそれぞ
れ形成され、底部材の両側部中央に位置規制部が形成さ
れ、位置規制部の縦方向両端に弾性変形部が他方に向け
て曲げ変形可能状態に突設されたことを第５の構成とす
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１〜図５は本発明の実施の形態
１を示す。図１に示すように、本発明の実施の形態１の
ナットホルダー11は、合成樹脂（例えばポリアセター
ル）や金属を一体に成形したものである。ナットホルダ
ー11の説明に際し、図１(a) の左右のＸ方向を縦方向
（長手方向）と称し、前後のＹ方向（図１(d) では左右
の方向）を横方向と称することとする。ナットホルダー
11には、横方向の内側に外形が略長方形の連結中央部12
があり、連結中央部12の底部材20の中央に挿通穴17が形
成されている。底部材20の縦方向の両端には、底部材20
に対して略直角方向に上方（一方）へ延びる板状の挟持
部19Ａ，19Ｂが一体的に形成されている。底部材20の上
面は平面でもよいが、図示のように連結中央部12の強度
を高める形状にするのがよい。即ち、図１(d) に点線で
示され、図１(e) にも示されるように、底部材20の上面
は側面視で凹状に窪んでおり、横方向の中央部が平らで
両端部が傾斜している。挟持部19Ａ及び19Ｂの内側の上
端中央部に略半球状の連結用突起23Ａ及び23Ｂが一体的
に成形されている。なお、連結用突起23Ａ及び23Ｂの位
置及び形状は、後述のナット30をナットホルダー11に連
結するときに、連結用突起23Ａ及び23Ｂがナット30の連
結用凹部と係合して、連結状態が維持されるように設定
すればよい。
１を示す。図１に示すように、本発明の実施の形態１の
ナットホルダー11は、合成樹脂（例えばポリアセター
ル）や金属を一体に成形したものである。ナットホルダ
ー11の説明に際し、図１(a) の左右のＸ方向を縦方向
（長手方向）と称し、前後のＹ方向（図１(d) では左右
の方向）を横方向と称することとする。ナットホルダー
11には、横方向の内側に外形が略長方形の連結中央部12
があり、連結中央部12の底部材20の中央に挿通穴17が形
成されている。底部材20の縦方向の両端には、底部材20
に対して略直角方向に上方（一方）へ延びる板状の挟持
部19Ａ，19Ｂが一体的に形成されている。底部材20の上
面は平面でもよいが、図示のように連結中央部12の強度
を高める形状にするのがよい。即ち、図１(d) に点線で
示され、図１(e) にも示されるように、底部材20の上面
は側面視で凹状に窪んでおり、横方向の中央部が平らで
両端部が傾斜している。挟持部19Ａ及び19Ｂの内側の上
端中央部に略半球状の連結用突起23Ａ及び23Ｂが一体的
に成形されている。なお、連結用突起23Ａ及び23Ｂの位
置及び形状は、後述のナット30をナットホルダー11に連
結するときに、連結用突起23Ａ及び23Ｂがナット30の連
結用凹部と係合して、連結状態が維持されるように設定
すればよい。
【０００７】ナットホルダー11には、連結中央部12の外
側（両側部）に位置規制部15Ａ・15Ｂ及び弾性変形部13
Ａ〜13Ｄが形成されている。位置規制部15Ａ及び15Ｂは
縦方向の所定の長さと所定の高さ（底部材20の上面より
も上方に延びている）を有し、ナット30を載置し支持し
たときに、ナット30が横方向に移動しないように位置を
規制する。位置規制部15Ａ及び15Ｂの縦方向の両側に弾
性変形部13Ａ・13Ｂ及び13Ｃ・13Ｄが曲げ変形可能状態
に接続され、４個の弾性変形部13Ａ〜13Ｄと連結中央部
12との間に４つのスリット状の間隙24Ａ〜24Ｄが形成さ
れている。弾性変形部13Ａ〜13Ｄには、後述の蟻溝46の
底面57を押圧するための下方（他方）へ向けた突出部が
あり、適宜の横方向の幅と適宜の縦方向の長さを有する
ものである。そして、連結中央部12と弾性変形部13Ａ〜
13Ｄとの接続部分の厚みが適度であり、ナット30と連結
して蟻溝46に挿入したとき、摺動が容易であり、しかも
所定の位置に確実に維持されるようにすることが必要で
ある。
側（両側部）に位置規制部15Ａ・15Ｂ及び弾性変形部13
Ａ〜13Ｄが形成されている。位置規制部15Ａ及び15Ｂは
縦方向の所定の長さと所定の高さ（底部材20の上面より
も上方に延びている）を有し、ナット30を載置し支持し
たときに、ナット30が横方向に移動しないように位置を
規制する。位置規制部15Ａ及び15Ｂの縦方向の両側に弾
性変形部13Ａ・13Ｂ及び13Ｃ・13Ｄが曲げ変形可能状態
に接続され、４個の弾性変形部13Ａ〜13Ｄと連結中央部
12との間に４つのスリット状の間隙24Ａ〜24Ｄが形成さ
れている。弾性変形部13Ａ〜13Ｄには、後述の蟻溝46の
底面57を押圧するための下方（他方）へ向けた突出部が
あり、適宜の横方向の幅と適宜の縦方向の長さを有する
ものである。そして、連結中央部12と弾性変形部13Ａ〜
13Ｄとの接続部分の厚みが適度であり、ナット30と連結
して蟻溝46に挿入したとき、摺動が容易であり、しかも
所定の位置に確実に維持されるようにすることが必要で
ある。
【０００８】この実施の形態１では、弾性変形部13Ａ〜
13Ｄは、図１(c) に明示されるように、正面視で略二等
辺三角形をしており、その頂点が底部材20の裏面21より
も下方に突出しており、また図１(d) に示されるよう
に、上方から下方にかけて横幅が狭くされている。上面
視で、ナットホルダー11は全体として略長方形をしてお
り、横方向の幅は後述の蟻溝の底部幅より僅かに短い長
さとする。図１及び図２に示したナットホルダー11及び
ナット30を連結すると、ナット30を載置し支持する部位
は、ナットホルダー11の位置規制部15Ａ及び15Ｂの上面
であるが、底部材20の上面にしてもよい。
13Ｄは、図１(c) に明示されるように、正面視で略二等
辺三角形をしており、その頂点が底部材20の裏面21より
も下方に突出しており、また図１(d) に示されるよう
に、上方から下方にかけて横幅が狭くされている。上面
視で、ナットホルダー11は全体として略長方形をしてお
り、横方向の幅は後述の蟻溝の底部幅より僅かに短い長
さとする。図１及び図２に示したナットホルダー11及び
ナット30を連結すると、ナット30を載置し支持する部位
は、ナットホルダー11の位置規制部15Ａ及び15Ｂの上面
であるが、底部材20の上面にしてもよい。
【０００９】図２に示すように、本発明の実施の形態１
のナット30は、図２(b) に示す断面形状を有し、中央に
雌ねじ37が形成されたものである。引抜き加工によって
得られた、図２(b) の断面形状を有する金属製（例えば
鉄製）の引抜材を所定の長さに接断し、雌ねじ37を形成
することにより製造することができる。勿論、金属や合
成樹脂を成形して製造することもできる。ナット30の説
明に際し、図２(a) の左右のＸ方向を縦方向（長手方
向）と称し、前後のＹ方向を横方向と称することとす
る。図２(a) のナット30は上面視で四角形であり、図２
(b) の側面視で上方突出部31、中央幅広部32及び下方突
出部33があり、これらは一体のものである。上方突出部
31の上面35の横方向の中央には縦方向に延びるＶ溝36が
形成され、Ｖ溝36の縦方向の中央には雌ねじ37が形成さ
れている。ナット30の縦方向の両端面には、ナットホル
ダー11の挟持部19Ａ・19Ｂと当接して縦方向の移動を制
止するための当接部34がある。なお、当接部34はナット
30の縦方向の両端面の全面である必要はなく、両端面の
一部分だけでもよく、ナット30の形状は上面視で四角形
である必要はない。
のナット30は、図２(b) に示す断面形状を有し、中央に
雌ねじ37が形成されたものである。引抜き加工によって
得られた、図２(b) の断面形状を有する金属製（例えば
鉄製）の引抜材を所定の長さに接断し、雌ねじ37を形成
することにより製造することができる。勿論、金属や合
成樹脂を成形して製造することもできる。ナット30の説
明に際し、図２(a) の左右のＸ方向を縦方向（長手方
向）と称し、前後のＹ方向を横方向と称することとす
る。図２(a) のナット30は上面視で四角形であり、図２
(b) の側面視で上方突出部31、中央幅広部32及び下方突
出部33があり、これらは一体のものである。上方突出部
31の上面35の横方向の中央には縦方向に延びるＶ溝36が
形成され、Ｖ溝36の縦方向の中央には雌ねじ37が形成さ
れている。ナット30の縦方向の両端面には、ナットホル
ダー11の挟持部19Ａ・19Ｂと当接して縦方向の移動を制
止するための当接部34がある。なお、当接部34はナット
30の縦方向の両端面の全面である必要はなく、両端面の
一部分だけでもよく、ナット30の形状は上面視で四角形
である必要はない。
【００１０】図４及び図５に示すように、ナット30はナ
ットホルダー11と連結され、ナット30とナットホルダー
11との連結体が、連結状態で構造部材45の蟻溝46に縦方
向に挿入されて使用される。ナット30の縦方向の長さは
ナットホルダー11の挟持部19Ａと19Ｂの縦方向内側の長
さと等しくされ、ナット30の下方突出部33の横方向幅は
ナットホルダー11の位置規制部15Ａと15Ｂの横方向内側
の長さと等しくされている。連結に際しては、図４及び
図５に示すように、ナット30とナットホルダー11とを同
一方向に並べ、ナットホルダー11の上方からナット30を
ナットホルダー30の挟持部19Ａと19Ｂとの間に挿入す
る。ナット30が挟持部19Ａと19Ｂの連結用突起23Ａと23
Ｂとの間を通過するとき、挟持部19Ａと19Ｂは外側に弾
性変形してナット30の通過を許容する。次にナット30の
中央幅広部32の水平部39がナットホルダー11の位置規制
部15Ａ及び15Ｂの上面に接触し、ナット11の下方突出部
33の横方向両端の垂直面40Ａ及び40Ｂがナットホルダー
11の位置規制部15Ａ及び15Ｂ横方向内側に挿入されると
き、挟持部19Ａと19Ｂの弾発力により連結用突起23Ａ及
び23Ｂがナット11のＶ溝36の両端の連結用凹部に係合
し、ナット30とナットホルダー11との連結状態が維持さ
れる。
ットホルダー11と連結され、ナット30とナットホルダー
11との連結体が、連結状態で構造部材45の蟻溝46に縦方
向に挿入されて使用される。ナット30の縦方向の長さは
ナットホルダー11の挟持部19Ａと19Ｂの縦方向内側の長
さと等しくされ、ナット30の下方突出部33の横方向幅は
ナットホルダー11の位置規制部15Ａと15Ｂの横方向内側
の長さと等しくされている。連結に際しては、図４及び
図５に示すように、ナット30とナットホルダー11とを同
一方向に並べ、ナットホルダー11の上方からナット30を
ナットホルダー30の挟持部19Ａと19Ｂとの間に挿入す
る。ナット30が挟持部19Ａと19Ｂの連結用突起23Ａと23
Ｂとの間を通過するとき、挟持部19Ａと19Ｂは外側に弾
性変形してナット30の通過を許容する。次にナット30の
中央幅広部32の水平部39がナットホルダー11の位置規制
部15Ａ及び15Ｂの上面に接触し、ナット11の下方突出部
33の横方向両端の垂直面40Ａ及び40Ｂがナットホルダー
11の位置規制部15Ａ及び15Ｂ横方向内側に挿入されると
き、挟持部19Ａと19Ｂの弾発力により連結用突起23Ａ及
び23Ｂがナット11のＶ溝36の両端の連結用凹部に係合
し、ナット30とナットホルダー11との連結状態が維持さ
れる。
【００１１】連結状態において、ナット30の横方向の移
動はナットホルダー11の位置規制部15Ａ及び15Ｂによっ
て制止され、ナット30の縦方向の移動はナットホルダー
11の挟持部19Ａ及び19Ｂによって制止される。ナット30
の上方突出部31の横幅とナットホルダー11の挟持部19Ａ
・19Ｂの横幅とは長さが等しくされている。ナット30と
ナットホルダー11とを連結したとき、ナット30の上方突
出部31の上面35はナットホルダー11の挟持部19Ａ・19Ｂ
の上端よりも上方に位置する。なお、連結状態におい
て、ナット30の底面41をナットホルダー11の底部材20の
上面と接触させ、ナット30の中央幅広部32の水平底面39
とナットホルダー11の位置規制部15Ａ及び15Ｂの上面と
に間隙をもたせてもよい。なお、ナット11のＶ溝36を省
略し、ナット11の両端の当接部34の上端又は中間部に連
結用凹部（窪み、盲穴、横長の溝など）を形成してもよ
い。ナット30とナットホルダー11とは強く連結されてお
り、通常の保管、運搬等の作業によって分離することは
なく、この連結体を１個の部品として取り扱うことが可
能である。
動はナットホルダー11の位置規制部15Ａ及び15Ｂによっ
て制止され、ナット30の縦方向の移動はナットホルダー
11の挟持部19Ａ及び19Ｂによって制止される。ナット30
の上方突出部31の横幅とナットホルダー11の挟持部19Ａ
・19Ｂの横幅とは長さが等しくされている。ナット30と
ナットホルダー11とを連結したとき、ナット30の上方突
出部31の上面35はナットホルダー11の挟持部19Ａ・19Ｂ
の上端よりも上方に位置する。なお、連結状態におい
て、ナット30の底面41をナットホルダー11の底部材20の
上面と接触させ、ナット30の中央幅広部32の水平底面39
とナットホルダー11の位置規制部15Ａ及び15Ｂの上面と
に間隙をもたせてもよい。なお、ナット11のＶ溝36を省
略し、ナット11の両端の当接部34の上端又は中間部に連
結用凹部（窪み、盲穴、横長の溝など）を形成してもよ
い。ナット30とナットホルダー11とは強く連結されてお
り、通常の保管、運搬等の作業によって分離することは
なく、この連結体を１個の部品として取り扱うことが可
能である。
【００１２】図３ないし図５に示されるように、構造部
材45の表面には長手方向（縦方向）に延びる蟻溝46が形
成されている。蟻溝46の断面形状はナット30の断面形状
に似ており、構造部材45の表面から順に開口部47、中央
幅広部53及び底部幅狭部55となっている。開口部47は、
蟻溝46の上端の鍔部48Ａの先端と鍔部48Ｂの先端との間
隙であり、中央幅広部53は、蟻溝46の鍔部48Ａ・48Ｂの
下側に位置する。ナット11の上方突出部31及びナットホ
ルダー11の挟持部19Ａ・19Ｂの横幅は開口部47の幅より
も少し小さく、上方突出部31の高さは鍔部48Ａ・48Ｂの
縦幅の長さよりも少し小さい。従って、ナット30とナッ
トホルダー11の連結体を蟻溝46に挿入したとき、上方突
出部31及び挟持部19Ａ・19Ｂは蟻溝46の開口部47に挿通
され、しかも上方突出部31及び挟持部19Ａ・19Ｂの上端
は開口部47より上方外部へ突出することはない。なお、
ナットホルダー11の挟持部19Ａ・19Ｂは開口部47に挿通
させなくてもよい。
材45の表面には長手方向（縦方向）に延びる蟻溝46が形
成されている。蟻溝46の断面形状はナット30の断面形状
に似ており、構造部材45の表面から順に開口部47、中央
幅広部53及び底部幅狭部55となっている。開口部47は、
蟻溝46の上端の鍔部48Ａの先端と鍔部48Ｂの先端との間
隙であり、中央幅広部53は、蟻溝46の鍔部48Ａ・48Ｂの
下側に位置する。ナット11の上方突出部31及びナットホ
ルダー11の挟持部19Ａ・19Ｂの横幅は開口部47の幅より
も少し小さく、上方突出部31の高さは鍔部48Ａ・48Ｂの
縦幅の長さよりも少し小さい。従って、ナット30とナッ
トホルダー11の連結体を蟻溝46に挿入したとき、上方突
出部31及び挟持部19Ａ・19Ｂは蟻溝46の開口部47に挿通
され、しかも上方突出部31及び挟持部19Ａ・19Ｂの上端
は開口部47より上方外部へ突出することはない。なお、
ナットホルダー11の挟持部19Ａ・19Ｂは開口部47に挿通
させなくてもよい。
【００１３】蟻溝46の中央幅広部53はナット30の中央幅
広部32の横幅よりも少し広く、蟻溝46の底部幅狭部55の
横幅はナットホルダー11の位置規制部15Ａ・15Ｂ及び弾
性変形部13Ａ〜13Ｄの横幅よりも少し広い。ナット30と
ナットホルダー11の連結体を蟻溝46に挿入したとき、ナ
ットホルダー11の弾性変形部13Ａ〜13Ｄは接続部を中心
にして底面57の反対側に向かって変形し、底面57に弾発
力が作用する。この作用の反作用により、ナット30の中
央幅広部32の上面38Ａ及び38Ｂは蟻溝46の上壁面51Ａ及
び51Ｂ（鍔部48Ａ・48Ｂの下面）に押しつけられ、摩擦
力が発生する。この摩擦力により、ナット30とナットホ
ルダー31の連結体は、構造部材45がどのように傾斜して
いても、外力により摺動し、蟻溝46内の所望の位置で、
その位置を維持する。
広部32の横幅よりも少し広く、蟻溝46の底部幅狭部55の
横幅はナットホルダー11の位置規制部15Ａ・15Ｂ及び弾
性変形部13Ａ〜13Ｄの横幅よりも少し広い。ナット30と
ナットホルダー11の連結体を蟻溝46に挿入したとき、ナ
ットホルダー11の弾性変形部13Ａ〜13Ｄは接続部を中心
にして底面57の反対側に向かって変形し、底面57に弾発
力が作用する。この作用の反作用により、ナット30の中
央幅広部32の上面38Ａ及び38Ｂは蟻溝46の上壁面51Ａ及
び51Ｂ（鍔部48Ａ・48Ｂの下面）に押しつけられ、摩擦
力が発生する。この摩擦力により、ナット30とナットホ
ルダー31の連結体は、構造部材45がどのように傾斜して
いても、外力により摺動し、蟻溝46内の所望の位置で、
その位置を維持する。
【００１４】図６は本発明の実施の形態２を示す。実施
の形態２において、実施の形態１と同一の部材には同一
の符号を付し、その説明を省略する。本発明の実施の形
態１においては、ナットホルダー11の各挟持部19Ａ・19
Ｂの内側に連結用突起を形成し、ナット30の縦方向の両
端の当接部34に連結用凹部を形成した。これに対して、
実施の形態２では、連結用突起42Ｃ（任意の形状の突出
部）をナット30Ａの縦方向の両端の当接部34に形成し、
連結用凹部22Ｃ・22Ｄ（貫通穴、盲穴、横長の溝、窪み
など）をナットホルダー11Ａの各挟持部19Ａ・19Ｂに形
成した。実施の形態２は、ナット30Ａを合成樹脂から成
形する場合に適している。
の形態２において、実施の形態１と同一の部材には同一
の符号を付し、その説明を省略する。本発明の実施の形
態１においては、ナットホルダー11の各挟持部19Ａ・19
Ｂの内側に連結用突起を形成し、ナット30の縦方向の両
端の当接部34に連結用凹部を形成した。これに対して、
実施の形態２では、連結用突起42Ｃ（任意の形状の突出
部）をナット30Ａの縦方向の両端の当接部34に形成し、
連結用凹部22Ｃ・22Ｄ（貫通穴、盲穴、横長の溝、窪み
など）をナットホルダー11Ａの各挟持部19Ａ・19Ｂに形
成した。実施の形態２は、ナット30Ａを合成樹脂から成
形する場合に適している。
【００１５】
【発明の効果】本発明の請求項１においては、ナットが
ナットホルダーに連結されたとき、連結用突起が連結用
凹部と係合して連結状態が維持され、ナットホルダーと
連結されたナットが構造部材の蟻溝に挿入されたとき、
曲げ変形可能状態に突設された弾性変形部の弾発力によ
る摩擦力でナットが所定の位置に維持される。従って、
ナットホルダーの弾性変形部と蟻溝との接触部が摩耗し
ても、曲げ変形可能状態に突設され弾性変形部の弾発力
は低減しない。また、ナットとナットホルダーとは強く
連結されるので、工場などでナットホルダーとナットと
を予め連結しておき、この連結体を１個の部品として保
管し運搬すれば、作業現場においてナットホルダーとナ
ットとを組み立てなくてもよい。本発明の請求項２にお
いては、ナットホルダーと連結されたナットが蟻溝に挿
入されたとき、ナットの上方突出部の先端が蟻溝の開口
部内に位置する。従って、ナットの雌ねじの先端が構造
部材の表面近くに接近し、この構造部材と機械部品等を
結合するとき、ボルトの長さが従来のものよりも短くて
も前記のナットと螺合できることとなる。従来と同様の
長さのボルトでも使用でき、またそれよりも少し短いボ
ルトでも使用できるので、それだけ使い易くなる。本発
明の請求項３においては、ナットがナットホルダーに連
結されたとき、ナットの下方突出部がナットホルダーの
２つの位置規制部の間に挿入されてナットの横方向移動
が制止される。そして、ナットとナットホルダーとは連
結用突部と連結用凹部とによって連結されている。その
ため、この連結体を構造部材の蟻溝に挿入したとき、ナ
ットが蟻溝の横方向の中心に位置し、しかもナットの上
方突出部の上面が構造部材の表面と平行になる。従っ
て、構造部材の表面に対して垂直方向から差し込まれる
ボルトが、ナットの雌ねじに精確な角度で接近し確実に
螺合するので、結合の作業効率が高くなる。本発明の請
求項４においては、ナットとナットホルダーとの連結体
について請求したが、請求項１と同様の効果を有する連
結体を完成品として扱うことができる。本発明の請求項
５においては、ナットのためのナットホルダーについて
請求したが、これを使用することにより、請求項１と同
様の効果を奏する。
ナットホルダーに連結されたとき、連結用突起が連結用
凹部と係合して連結状態が維持され、ナットホルダーと
連結されたナットが構造部材の蟻溝に挿入されたとき、
曲げ変形可能状態に突設された弾性変形部の弾発力によ
る摩擦力でナットが所定の位置に維持される。従って、
ナットホルダーの弾性変形部と蟻溝との接触部が摩耗し
ても、曲げ変形可能状態に突設され弾性変形部の弾発力
は低減しない。また、ナットとナットホルダーとは強く
連結されるので、工場などでナットホルダーとナットと
を予め連結しておき、この連結体を１個の部品として保
管し運搬すれば、作業現場においてナットホルダーとナ
ットとを組み立てなくてもよい。本発明の請求項２にお
いては、ナットホルダーと連結されたナットが蟻溝に挿
入されたとき、ナットの上方突出部の先端が蟻溝の開口
部内に位置する。従って、ナットの雌ねじの先端が構造
部材の表面近くに接近し、この構造部材と機械部品等を
結合するとき、ボルトの長さが従来のものよりも短くて
も前記のナットと螺合できることとなる。従来と同様の
長さのボルトでも使用でき、またそれよりも少し短いボ
ルトでも使用できるので、それだけ使い易くなる。本発
明の請求項３においては、ナットがナットホルダーに連
結されたとき、ナットの下方突出部がナットホルダーの
２つの位置規制部の間に挿入されてナットの横方向移動
が制止される。そして、ナットとナットホルダーとは連
結用突部と連結用凹部とによって連結されている。その
ため、この連結体を構造部材の蟻溝に挿入したとき、ナ
ットが蟻溝の横方向の中心に位置し、しかもナットの上
方突出部の上面が構造部材の表面と平行になる。従っ
て、構造部材の表面に対して垂直方向から差し込まれる
ボルトが、ナットの雌ねじに精確な角度で接近し確実に
螺合するので、結合の作業効率が高くなる。本発明の請
求項４においては、ナットとナットホルダーとの連結体
について請求したが、請求項１と同様の効果を有する連
結体を完成品として扱うことができる。本発明の請求項
５においては、ナットのためのナットホルダーについて
請求したが、これを使用することにより、請求項１と同
様の効果を奏する。
【図１】本発明の実施の形態１のナットホルダーを示
し、図１(a) は平面図、図１(b)は底面図、図１(c) は
正面図、図１(d) は側面図、図１(e) は斜視図である。
し、図１(a) は平面図、図１(b)は底面図、図１(c) は
正面図、図１(d) は側面図、図１(e) は斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態１のナットを示し、図１
(a) は平面図、図１(b) は側面図、図１(c) は斜視図で
ある。
(a) は平面図、図１(b) は側面図、図１(c) は斜視図で
ある。
【図３】本発明の実施の形態１及び２が適用される構造
部材の断面図である。
部材の断面図である。
【図４】本発明の実施の形態１を適用する状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図５】本発明の実施の形態１のナットとナットホルダ
ーとの連結体が構造部材に挿入された状態を示し、図５
(a) は側面図、図５(b) は正面図、図５(c) は図５(a)
のｃ−ｃ断面図、図５(d) は図５(b) のｄ−ｄ断面図で
ある。
ーとの連結体が構造部材に挿入された状態を示し、図５
(a) は側面図、図５(b) は正面図、図５(c) は図５(a)
のｃ−ｃ断面図、図５(d) は図５(b) のｄ−ｄ断面図で
ある。
【図６】図６(a) は本発明の実施の形態２のナットホル
ダーの斜視図であり、図６(b)は本発明の実施の形態２
のナットの斜視図である。
ダーの斜視図であり、図６(b)は本発明の実施の形態２
のナットの斜視図である。
【図７】従来のナット、ナットホルダーを示し、図７
(a) は適用状態を示す斜視図であり、図７(b) はナット
ホルダーの平面図であり、図７(c) はナットホルダーの
側面図であり、図７(d) は使用状態を示す斜視図であ
る。
(a) は適用状態を示す斜視図であり、図７(b) はナット
ホルダーの平面図であり、図７(c) はナットホルダーの
側面図であり、図７(d) は使用状態を示す斜視図であ
る。
11 ナットホルダー 13 弾性変形部 15 位置規制部 19 挟持部 20 底部材 22 連結用凹部（ナットホルダーの） 23 連結用突起（ナットホルダーの） 30 ナット 31 上方突出部 33 下方突出部 34 当接部 36 Ｖ溝（この溝の両端がナットの連結用凹部となる） 42 連結用突起（ナットの） 45 構造部材 46 蟻溝 47 開口部
Claims (5)
- 【請求項１】 構造部材の蟻溝にナットが挿入され、こ
のナットを用いて他の構造部材又は機械部品が結合され
る相互結合装置において、ナットホルダーの底部材の縦
方向の両端に挟持部が一方に向けて形成され、底部材と
挟持部とは略直交状態にされ、各挟持部の内側に連結用
突起又は凹部がそれぞれ形成され、ナットホルダーの底
部材の両側部に弾性変形部が他方に向けて曲げ変形可能
状態に突設され、ナットの縦方向の両端に当接部が形成
され、当接部に連結用凹部又は突起が形成され、ナット
がナットホルダーに連結されたとき、連結用突起が連結
用凹部と係合して連結状態が維持され、ナットホルダー
と連結されたナットが前記蟻溝に挿入されたとき、弾性
変形部の弾発力による摩擦力でナットが所定の位置に維
持されることを特徴とする構造部材又は機械部品の相互
結合装置。 - 【請求項２】 ナットホルダーと連結されたナットが蟻
溝に挿入されたとき、ナットの上方突出部の先端が蟻溝
の開口部内に位置するようにされた請求項１記載の構造
部材又は機械部品の相互結合装置。 - 【請求項３】 ナットホルダーの底部材の両側部中央に
位置規制部が形成され、位置規制部の縦方向両端に弾性
変形部が接続され、ナットに下方突出部が形成され、ナ
ットがナットホルダーに連結されたとき、ナットの下方
突出部がナットホルダーの２つの位置規制部の間に挿入
されてナットの横方向移動が制止されるようにされ、連
結用突起又は凹部がナットホルダーの挟持部の先端に形
成されると共に連結用凹部又は突起がナットの当接部の
上端に形成された請求項１又は２記載の構造部材又は機
械部品の相互結合装置。 - 【請求項４】 構造部材の蟻溝に挿入され、他の構造部
材又は機械部品を結合するナットとナットホルダーとの
連結体において、ナットホルダーの底部材の縦方向の両
端に挟持部が一方に向けて形成され、底部材と挟持部と
は略直交状態にされ、各挟持部の内側に連結用突起又は
凹部がそれぞれ形成され、ナットホルダーの底部材の両
側部に弾性変形部が他方に向けて曲げ変形可能状態に突
設され、ナットの縦方向の両端に当接部が形成され、当
接部に連結用凹部又は突起が形成され、ナットがナット
ホルダーに連結されて、連結用突起が連結用凹部と係合
して連結状態が維持されることを特徴とするナットとナ
ットホルダーとの連結体。 - 【請求項５】 構造部材の蟻溝に挿入され、他の構造部
材又は機械部品を結合するナットのためのナットホルダ
ーにおいて、底部材の縦方向の両端に挟持部が一方に向
けて形成され、底部材と挟持部とは略直交状態にされ、
各挟持部の内側に連結用突起又は凹部がそれぞれ形成さ
れ、底部材の両側部中央に位置規制部が形成され、位置
規制部の縦方向両端に弾性変形部が他方に向けて曲げ変
形可能状態に突設されたことを特徴とするナットホルダ
ー。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8134190A JPH09296816A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 構造部材又は機械部品の相互結合装置又はその部品 |
| DE19715710A DE19715710B4 (de) | 1996-05-02 | 1997-04-15 | Verbindungsvorrichtung sowie Montageeinheit und Mutterhalter als Bestandteile der Verbindungsvorrichtung |
| KR1019970015774A KR100215558B1 (ko) | 1996-05-02 | 1997-04-26 | 구조부재 또는 기계부품의 상호 결합장치 및 그 결합부품 |
| US08/848,307 US5779412A (en) | 1996-05-02 | 1997-04-30 | Profile frame and connector |
| CN97110985A CN1085766C (zh) | 1996-05-02 | 1997-05-04 | 结构构件相互结合装置及其部件 |
Applications Claiming Priority (1)
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