JPH09296068A - ゲル化物の製造方法 - Google Patents

ゲル化物の製造方法

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JPH09296068A
JPH09296068A JP10996296A JP10996296A JPH09296068A JP H09296068 A JPH09296068 A JP H09296068A JP 10996296 A JP10996296 A JP 10996296A JP 10996296 A JP10996296 A JP 10996296A JP H09296068 A JPH09296068 A JP H09296068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機または有機微粒子の水分散体をゲル化物
の製造原料として用い、水分散体中のこれらの微粒子を
ゲル化・凝集させてゲル化物を製造する際の最適な製造
条件を見出し、この製造方法で得られるゲル化物を、種
々の用途に展開可能である多孔質膜や多孔質材として提
供することを課題とする。 【解決手段】 微粒子が水性媒体中に安定に分散してい
る水分散体を、支持体上に塗布して水分散体層を形成
し、該水分散体層中の全ての水が飛散する前に、水分散
体を不安定化させることによって前記微粒子を凝集さ
せ、次いで乾燥させることを特徴とするゲル化物の製造
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細で均一な開孔
を多数有するゲル化物を製造する方法に関するものであ
り、詳細には、水性媒体中に無機または有機微粒子が安
定に分散している水分散体において、これらの微粒子を
融着させることなく、ほぼ粒子状態を維持したまま凝集
・ゲル化させることによって、粒子と粒子の間隙を開孔
として残存させる新しいゲル化物の製造方法に関するも
のである。本発明の製造方法は、種々の用途に展開可能
である多孔質膜や多孔質材を形成する方法として有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】エマルションやラテックスといった水分
散体中のポリマー粒子が、均一な連続した被膜を作成す
る機構(造膜機構)は、次の様に考えられている。 水分散体の層を形成した後、この層中に水が充分存在
している間は、エマルション粒子はブラウン運動によっ
て自由に動き回っている。 乾燥が進んで水の量がかなり減少すると、粒子は水の
表面張力によって互いに引き寄せられ、最密充填状態と
なったところから粒子の融着が始まる。 粒子の融着は、分散安定化に寄与していた保護層が破
壊されてから、粒子同士が、最密充填状態においてもま
だ残存している水の毛細管圧によって、あるいはポリマ
ー分子鎖(セグメント)が運動して相互拡散することに
よって、またはポリマー分子鎖の粘性流動によって、粒
子が変形しながら融着し、連続被膜を形成する。
【0003】現在においても、上記における粒子の融
着後、粒子が変形して被膜化するときの要件の全てが理
論的に明確になっているわけではないが、エマルション
等の水分散体を扱う塗料や接着剤分野の当業者は、Tg
または最低造膜温度を把握し、必要に応じて造膜助剤等
を添加するなどして、均一な連続被膜を形成している。
【0004】一方、エマルションやラテックスを用いて
比較的厚膜の塗膜を得る様な用途の場合、感熱ゲル化シ
ステムが利用されている。例えば特開平4−26145
3号には、ラテックスを効率よく乾燥させるための感熱
ゲル化剤の使用が開示されている。すなわち、ラテック
スの媒体である水は、沸点が高い上に比熱が大きく、特
に厚膜の場合は、塗膜表面の乾燥速度と塗膜内部の乾燥
速度に差が生じ易いため、いわゆる「皮張り現象」を起
こす。しかし、感熱ゲル化剤をラテックス中に添加する
と、加熱乾燥時に塗工液中のラテックスが凝集し、塗膜
内部の乾燥を速めるので、乾燥のための熱エネルギーを
節約し、さらにカルボン酸と多価金属錯体の架橋によっ
て耐水性に優れた塗膜を作成できる、という技術思想で
ある。
【0005】この技術における感熱ゲル化剤は、前記し
た造膜機構のうち、における粒子の引き寄せ合いと最
密充填後の融着、あるいはにおける粒子の変形・融着
を、水がまだ充分乾燥していない状態で、ゲル化剤によ
るゲル化・凝集作用を利用して促進させるものである。
従って、凝集した粒子は、既にかなり変形して融着し、
その後連続被膜を形成していくものと考えられる。
【0006】ところで、近年、微細な開孔を有する膜や
フィルター等が種々の用途において機能性材料として利
用されている。ポリマー材料の多孔質膜の作製方法とし
て現在採用されているものには、ポリマー溶液中の相分
離を利用する方法、ポリマーフィルムに高エネルギー線
でエッチングを施す方法、ポリマーフィルムの延伸を利
用する方法があり、またセラミックス等の無機粉末の多
孔質膜を作製する方法として焼結法も用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、無機また
は有機微粒子の水分散体をゲル化物の製造原料として用
い、水分散体中のこれらの微粒子をゲル化・凝集させて
ゲル化物を製造する際の最適な製造条件を見出し、この
製造方法で得られるゲル化物を、種々の用途に展開可能
である多孔質膜や多孔質材として提供することを課題と
して掲げるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のゲル化物の製造
方法は、微粒子が水性媒体中に安定に分散している水分
散体を、支持体上に塗布して水分散体層を形成し、該水
分散体層中の全ての水が飛散する前に、水分散体を不安
定化させることによって、水分散体中の前記微粒子を凝
集させ、次いで乾燥させるところに要旨を有する。水分
散体は、加熱によって不安定化するものであることが好
ましい。水分散体中の微粒子の凝集を、ゲル化温度以
上、かつゲル化温度における飽和水蒸気圧と同じ水蒸気
圧以上の雰囲気下で行うものであることは、いずれも本
発明法の好ましい実施態様である。本発明の方法で得ら
れるゲル化物は、平均直径500nm以下の開孔を多数
有する多孔質層であると、微細孔を有する多孔質膜や多
孔質材として、種々の用途展開が可能である。もちろ
ん、より大きな開孔を多数有する多孔質膜や多孔質材も
製造可能であり、本発明の製造方法によれば、用途に応
じて態様を適宜変更することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のゲル化物の製造方法は、
微粒子が水性媒体中に安定に分散している水分散体を支
持体上に塗布して水分散体層を形成した後、該層中の全
て水が飛散する前に、これらの微粒子の分散状態を不安
定化させて、その粒子状態をほぼ維持したまま凝集させ
るところに最大のポイントを有するものである。本発明
のゲル化物の形成過程と、一般的なポリマー粒子のエマ
ルションを被膜化したときの違いを図を用いて説明す
る。図1のAは、通常のエマルションの被膜化機構、B
およびCは本発明のゲル化物の形成機構をモデル的に示
した図である。
【0010】通常のエマルションは、 (1) エマルションを塗工することによってエマルション
層を形成した後、乾燥段階の初期では、この層中に水が
充分存在しているので、ポリマー粒子はブラウン運動に
よって自由に動き回っている。 (2) 乾燥が進んで水の量がかなり減少すると、ポリマー
粒子は水の表面張力によって互いに引き寄せられ、最密
充填状態となる。 (3) 最密充填状態となったポリマー粒子は、残存してい
る水の毛細管圧によって、あるいはポリマー分子鎖(セ
グメント)が運動して相互拡散することによって、また
はポリマー分子鎖の粘性流動によって、該粒子が変形し
ながら融着する。 (4) ポリマー粒子の界面が消失し、均一な連続被膜が形
成される。という機構で被膜化する。
【0011】一方、本発明のゲル化物は、Bのパターン
においては、 (1) ポリマー粒子のみに限定されず、無機または有機微
粒子が水分散体中に存在している点以外は、Aと同じで
ある。 (2) 水分散体層中にまだ水が充分存在している段階で、
水分散体を不安定化させることにより、微粒子が、その
粒子形状を保持したまま、ゲル化して、凝集し、各粒子
は間隙を残した状態で結合する。 (3) 粒子が間隙を残して結合した状態のまま、水が飛散
することによってゲル化物が形成される。というもので
あるか、または微粒子として融着可能なものを用いた場
合には、Cとして示す様に、(1)、(2) はBと同じであ
る。(3) (2) において、粒子は間隙を残して結合する
が、水を飛散させるための加熱乾燥時に、粒子の一部が
隣接する粒子と融着することがある。しかし粒子間の空
隙が残存する程度の僅かな変形・融着であるので、やは
りゲル化物が形成される。というものである。
【0012】なお、このCパターンの場合は粒子の一部
が変形融着するので、Bのパターンよりもゲル化物とし
ての物理的強度は優れたものになることが多い。Bのパ
ターンによって生成するゲル化物において、粒子と粒子
の結合を確実にし堅固なゲル化物を形成する目的で、粒
子間架橋システムを用いてもよい。
【0013】この様に本発明の製法では、水分散体中の
無機または有機微粒子が、その粒子状態をほぼ維持した
(以下、上記BのパターンとCのパターンを合わせて
「粒子状態をほぼ維持した」と表現する)まま凝集する
ため、粒子同士が間隙を有した状態で結合し、その後、
水が飛散することによって被膜化する。このため、粒子
と粒子の間の空隙がそのまま開孔として残存したゲル化
物を得ることができるのである。
【0014】本発明法では、水分散体中の微粒子の凝集
を、水分散体を不安定化させることにより行う。すなわ
ち粒子の凝集は、水が乾燥して被膜化された後ではな
く、水分散体を支持体に塗布して水分散体層を形成した
後、該水分散体層から全ての水が飛散してしまう前に、
行わなければならない。そこで本発明法では、水分散体
を不安定化させて、それまで安定に分散していた微粒子
を凝集させる方法として、感熱ゲル化法を用いることが
推奨される。またゲル化方法として、後述する光ゲル化
法を用いることもできる。
【0015】感熱ゲル化法は、水分散体自体に温度変
化によって不安定化する性質を与える方法、例えば曇点
を持ったノニオン系乳化剤を利用して水分散体を製造
し、曇点以上に加温して水分散体をゲル化させる方法、
感熱ゲル化剤を添加して、該感熱ゲル化剤のゲル化温
度以上に加温することによって水分散体をゲル化させる
方法、等が挙げられる。なお、ここでいう水分散体の
「製造」には、有機微粒子(例えばポリマー粒子)を乳
化重合によって製造する方法や、他の重合方法で重合し
たポリマー、あるいは無機粉末等を、分散剤や乳化剤を
用いて水性媒体中に安定に微粒子状に分散させることに
よって水分散体化する方法も含まれる。
【0016】感熱ゲル化方法において、上記の方法を
採用するには、曇点を有するノニオン系乳化剤を利用し
て乳化重合するか、別に製造したポリマーや無機化合物
をノニオン系乳化剤(分散剤)を用いて強制的に分散さ
せて水分散体を製造する方法を用いるとよい。
【0017】ノニオン系乳化剤の具体例としては、ポリ
ビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、脂肪酸
・ポリエチレングリコールエステル、高級アルコール・
ポリエチレングリコールエーテル、アルキルフェノール
・ポリエチレングリコールエーテル、アルキルアミン・
ポリエチレングリコール縮合物、アルキルアミド・ポリ
エチレングリコール縮合物、ソルビタン脂肪酸モノエス
テル・ポリエチレングリコール縮合物等が挙げられる。
これらの乳化剤は、種類によって、30℃前後から10
0℃以上の曇点を有する。曇点が98℃以下の乳化剤
は、ゲル化させる時に、水の飛散の制御が容易であり、
均一な開孔が形成されたゲル化物を得易いので好ましく
使用できるが、100℃以上の曇点を有する乳化剤であ
っても、水溶性の物質を加えることによって曇点を下げ
ることが可能なため、この様な乳化剤も本発明法で用い
ることができる。
【0018】の方法で利用できる感熱ゲル化剤は、ケ
イフッ化ナトリウム、ケイフッ化カリウム等のケイフッ
化物、硫酸アンモニウム亜鉛錯体、炭酸アンモニウム亜
鉛錯体等の金属錯体、酸化亜鉛と無機または有機アンモ
ニウム塩(これらの錯体)、ニトロパラフィン、有機エ
ステル類、ポリビニルメチルエーテル、ポリプロピレン
グリコール、ポリエーテルポリホルマール、ポリエーテ
ル変性ポリシロキサン、アルキルフェノールホルマリン
縮合物のアルキレンオキサイド付加物、官能性ポリシロ
キサン、水溶性変性シリコーン油、シリコーングリコー
ル共重合体、水溶性ポリアミド、デンプン、メチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、たんぱく質、ポリリン酸あるいは前述の
曇点を有するノニオン系乳化剤等が挙げられ、これらの
1種または2種以上を混合して用いることができる。感
熱ゲル化剤を2種以上混合して用いる方が、ゲル化温度
の制御が容易となるため好ましく、ニトロパラフィン、
有機エステル類等は酸化亜鉛との併用が効果的である。
【0019】感熱ゲル化剤の好ましいゲル化温度は、1
0〜98℃である。10℃より低いゲル化温度では、水
分散体と感熱ゲル化剤を混合した後の保存安定性、ポッ
トライフが確保できないため好ましくない。また98℃
を超えるゲル化温度の場合、ゲル化反応よりも水の飛散
速度が大きくなり、均一な開孔が形成されたゲル化物が
得にくいため好ましくない。なお「感熱ゲル化」とは、
常温で全くゲル化が進まないという意味ではなく、ゲル
化温度以上に加温することによって、ゲル化反応の進行
が著しく促進されるという広義の意味の「感熱ゲル化」
作用をいうものとする。
【0020】本発明法では、水分散体を不安定化させる
方法として、感熱ゲル化法以外に、光ゲル化法を採用し
てもよい。光ゲル化法は、光分解性の乳化剤を用いて水
分散体を製造し(前記した通り、「製造」には「乳化重
合」および「強制分散」のいずれも含まれる)、ゲル化
させる時には光を照射して乳化剤を分解させ、その粒子
安定化機能を失活させる方法である。
【0021】水分散体の組成自体は、感熱ゲル化法、光
ゲル化法、いずれを用いる場合においても特に限定され
ないが、有機系の場合は、微粒子としてはポリマー粒子
が好ましく用いられ、具体例を示せば、(メタ)アクリ
ル酸およびそのエステルを主体とし、種々の重合可能な
1官能や多官能モノマーを共重合したアクリル系エマル
ション;SBR、NBR、IR、NR等のゴム系ラテッ
クス;ポリエステルやポリウレタンの水分散体させたも
の等が挙げられる。また、2種以上のエマルションのブ
レンドも可能であり、コア・シェル型の粒子を有するエ
マルションであってもよい。無機系微粒子の水分散体と
しては、無機化合物や無機顔料等を、ノニオン系の分散
剤や乳化剤、あるいはその他の分散剤や乳化剤を用いて
分散させたものが利用可能である。
【0022】本発明のゲル化物は、種々の用途展開が可
能であるので、用途に応じて水分散体の組成を選択する
ことが望ましい。例えば、常温レベルで使用されるゲル
化物を製造するのに、常温で保存したときにゲル化物中
の粒子が粘性流動を起こし、多孔性が失われてしまう様
な構成では問題なので、Tgが0℃以上の組成のポリマ
ーエマルションを使用するか、あるいはTgがもっと低
くても、架橋によって被膜化した後の易動性(変形能)
を抑制した構成のポリマーのエマルション、または無機
粒子の水分散体を選択する、という様に、用途に応じて
ゲル化物を構成する粒子の分子設計をすることが推奨さ
れる。
【0023】本発明法では、均一なゲル化物を得るため
に、水分散体エマルション層から水を飛散させるとき
に、該水分散体のゲル化温度以上で、かつこのゲル化温
度における飽和水蒸気圧と同じ水蒸気圧以上の雰囲気下
で行うことが好ましい。この雰囲気条件では、ゲル化温
度以上であるので、感熱ゲル化作用によって水分散体中
の粒子のゲル化・凝集が進行し、一方、ゲル化温度にお
ける飽和水蒸気圧と同じ水蒸気圧以上に雰囲気を調整す
ることによって、塗布された水分散体層からの水の飛散
が抑制されるからである。特に、支持体上への塗布厚が
小さい、または水分散体の不揮発分が高く、飛散させる
水の量が少ない場合、あるいは用いる感熱ゲル化剤のゲ
ル化温度が高い場合は、ゲル化の進行度合いより水の飛
散の方が速くなることがあり、均一なゲル化物が得られ
ないことがあるので、上記雰囲気下で水の飛散を抑えな
がら、ゲル化・凝集を行うことが好ましい。ゲル化・凝
集が完了した後は、上記雰囲気下ではなく、積極的に水
が飛散する条件へと変更すればよい。
【0024】なお、ゲル化速度が速い、あるいはゲル化
温度の低い感熱ゲル化剤を利用すれば、ゲル化反応進行
中に、水分散体層からの水の飛散が並行して起っても均
一なゲル化物が得られる。一方、光ゲル化方法では、低
温で光照射を行って粒子を凝集させてから、水分散体層
の水を飛散させればよい。
【0025】水分散体は、その不揮発分を20重量%以
上にすることが好ましい。20重量%より低いと、水分
散体中の微粒子の絶対数が少なくなるので、粒子同士が
凝集しにくくなると共に、被膜に乾燥収縮によるクラッ
ク等が入り易く、均一なゲル化物が得にくい。不揮発分
の上限は特に限定されないが、70重量%を超えると高
粘度になって、支持体に塗布するときの作業性が悪いた
め好ましくない。
【0026】本発明法で得られるゲル化物は、これまで
説明した様に、エマルション中の無機または有機微粒子
が、その粒子状態をほぼ維持しながら凝集・ゲル化して
被膜化するため、略球状の粒子と粒子の間の空隙が、開
孔として被膜中に存在する特殊なゲル化物となるのであ
る。このため、得られるゲル化物の開孔の大きさは、水
分散体中の無機または有機微粒子の大きさに影響を受け
る。例えば、水分散体中の微粒子(凝集する前)の平均
粒径が10μm以下のものを使用すると、得られるゲル
化物は、平均直径500nm以下の微細でかつ均一な開
孔が多数形成されたものとなる。
【0027】また水分散体中の微粒子の粒径分布をシャ
ープにすれば、開孔径の分布度合いをシャープにするこ
とができる。また、水分散体中の粒子の大きさや固形分
濃度をコントロールすれば、開孔の大きさや密度(単位
体積当たりの開孔数)を自由にコントロールすることが
可能である。さらに粒子の素材・性質を用途に応じて適
宜選択することにより、本発明の多孔質膜を様々な分野
に適用することができる。
【0028】例えば、エアーフィルター、濾過膜・半透
膜や選択的透過性を有する特殊膜関連分野や、バッテリ
ーセパレーター、あるいは被記録材等の分野にも有用で
ある。
【0029】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。なお、以下の実施例
で、「%」、「部」とあるのは特に断らない限り、「重
量%」、「重量部」を表すものとする。
【0030】実施例1 滴下ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水170部、ノニ
ポール200(三洋化成工業社製のポリエチレングリコ
ールノニルフェニルエーテル系乳化剤)を17部、ニュ
ーポールPE−64(三洋化成工業社製のポリエチレン
グリコール−ポリプロピレングリコールブロック共重合
体系乳化剤)を2部仕込み、緩やかに窒素を吹き込みな
がら45℃に加熱した。滴下ロートに、メタクリル酸メ
チル292部、アクリル酸ブチル23部、スチレン13
5部からなるモノマー混合物を入れ、そのうちの25%
をフラスコ内に滴下した。
【0031】続いて亜硫酸水素ナトリウムの1%水溶液
を15部と過硫酸アンモニウムの3%水溶液15部をフ
ラスコ内に加えた。30分後、残りのモノマー混合物と
亜硫酸水素ナトリウムの1%水溶液62部、過硫酸アン
モニウムの1%水溶液62部をそれぞれ3時間に亘って
滴下した。滴下中は、フラスコ内温度を50〜54℃に
保持し、さらに滴下終了後同温度で1時間撹拌して、重
合を終了させた。不揮発分50.2%、pH2.1、平
均粒子径120nmのポリマー粒子が分散した水性樹脂
分散液〔1〕を得た。
【0032】この水性樹脂分散液〔1〕100部に、予
め硫酸亜鉛100部に対して25%アンモニア水108
部加えて作製した硫酸アンモニウム亜鉛錯体48%水溶
液を6部加え、よく撹拌し、塗布用水分散体〔1〕を得
た。3μmのポリビニルアルコールがプライマー層とし
て塗布されている100μmのPETフィルムに、#2
0のバーコーターを用いて塗布用水分散体〔1〕を塗工
し、すぐに80℃、湿度60%の恒温恒湿機中に15分
間入れ、水分散体層中のポリマー粒子のゲル化と被膜の
乾燥を行った。乾燥膜厚が25μmのゲル化物〔1〕を
得た。
【0033】実施例2 滴下ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水322部を仕込
み、緩やかに窒素を吹き込みながら80℃に加熱した。
メタクリル酸メチル265部、ジビニルベンゼン117
部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン8
部、下記式で代表される乳化剤の20%水溶液70部、
イオン交換水175部および25%アンモニア水3部を
撹拌混合して、滴下用プレエマルションを調製し、その
うちの2%をフラスコに滴下した。
【0034】
【化1】
【0035】(ただし、aとbの合計は乳化剤の平均と
して20、cは1または2である。また各単量体ユニッ
トは、乳化剤の分子内でランダムに結合しているものと
する。) 続いて過硫酸カリウムの5%水溶液20部をフラスコに
注入し、30分後、残りのプレエマルションの滴下を開
始し、5時間後に滴下を終了した。滴下中はフラスコ内
温度を78〜82℃に保持し、滴下終了後に過硫酸カリ
ウムの2%水溶液を20部追加投入して、さらに同温度
で1時間撹拌し、重合を終了させ、不揮発分40.4
%、pH8.1、平均粒子径176nmのポリマー粒子
が分散した水性樹脂分散液〔2〕を得た。
【0036】この水性樹脂分散液〔2〕100部に、実
施例1と同様にして作製した硫酸アンモニウム亜鉛錯体
48%水溶液を7.5部と、TPA−4380(東芝シリコ
ーン社製のポリエーテル変性シリコーン系感熱ゲル化
剤)を1部加え、よく撹拌し、塗布用水分散体〔2〕を
得た。#26のバーコーターを用いた以外は、実施例1
と同様にして、塗布用水分散体〔2〕を塗工・ゲル化・
乾燥したところ、乾燥膜厚25μmのゲル化物〔2〕が
得られた。
【0037】実施例3 滴下ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水183部と、ア
クアロンHS−10(第一工業製薬性の反応性乳化剤)
1部を仕込み、緩やかに窒素を吹き込みながら70℃に
加熱した。メタクリル酸メチル298部、アクリル酸2
−エチルヘキシル141部、スチレン50部、アクリル
酸6部、メタクリル酸グリシジル5部と、アクアロンH
S−10を7部、イオン交換水194部を混合撹拌し
て、滴下用プレエマルションを調製し、そのうちの5%
をフラスコ内に滴下した。
【0038】続いて亜硫酸水素ナトリウムの1%水溶液
を20部と過硫酸カリウムの3%水溶液20部をフラス
コ内に加えた。15分後、残りのプレエマルションと亜
硫酸水素ナトリウムの1%水溶液37部、過硫酸カリウ
ムの3%水溶液37部をそれぞれ3時間に亘って滴下し
た。滴下中は、フラスコ内温度を68〜72℃に保持
し、さらに滴下終了後同温度で1時間撹拌して、重合を
終了させた。不揮発分50.9%、pH1.7、平均粒
子径118nmのポリマー粒子が分散した水性樹脂分散
液〔3〕が得られた。
【0039】この水性樹脂分散液〔3〕100部に、予
め、酸化亜鉛46部、炭酸水素アンモニウム49部、2
5%アンモニア水116部を加えて作った炭酸アンモニ
ウム亜鉛錯体45%水溶液を10部加え、よく撹拌し、
塗布用水分散体〔3〕を得た。3μmのポリビニルアル
コールがプライマー層として塗布されている100μm
のPETフィルムに、#20のバーコーターを用いて塗
布用水分散体〔3〕を塗工し、すぐに80℃、湿度96
%の恒温恒湿機中に1分間入れ、次いで80℃の乾燥機
内で1分乾燥し、水分散体層中のポリマー粒子のゲル化
と被膜の乾燥を行った。乾燥膜厚が25μmのゲル化物
〔3〕を得た。
【0040】実施例4 滴下ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水275部を仕込
み、緩やかに窒素を吹き込みながら70℃に加熱した。
アクリル酸ブチル315部、ジビニルベンゼン135
部、ノニポール200(三洋化成工業製のポリエチレン
グリコールノニルフェニルエーテル系の乳化剤)を27
部と、アニオン系乳化剤であるハイテノールN−08
(第一工業製薬製ポリエチレングリコールアルキルフェ
ニルエーテル硫酸アンモニウム)16部をイオン交換水
214部と混合撹拌して、滴下用プレエマルションを調
製し、、そのうちの5%をフラスコ内に滴下した。
【0041】次いで、2,2’−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)二塩酸塩の5%水溶液を5部をフラスコ内
に加えた。20分後、残りのプレエマルションを3時間
に亘って滴下した。滴下中は、フラスコ内温度を68〜
72℃に保持し、さらに滴下終了後同温度で1時間撹拌
して、重合を終了させた。不揮発分49.8%、pH
1.8、平均粒子径132nmのポリマー粒子が分散し
た水性樹脂分散液〔4〕が得られた。
【0042】この水性樹脂分散液〔4〕100部に、実
施例1と同様にして作製した硫酸アンモニウム亜鉛錯体
48%水溶液を10部加え、よく撹拌し、塗布用水分散
体〔4〕を作製し、実施例1と同様にして、乾燥膜厚が
25μmのゲル化物〔4〕を得た。
【0043】実施例5 滴下ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水223部、実施
例2で用いた乳化剤の20%水溶液80部と25%アン
モニア水3部を仕込み、緩やかに窒素を吹き込みながら
80℃に加熱した。メタクリル酸メチル324部、ジビ
ニルベンゼン36部、実施例2で用いた乳化剤の20%
水溶液36部、25%アンモニア水2部とイオン交換水
142部を撹拌混合して、滴下用プレエマルションを調
製し、そのうちの15%をフラスコに滴下した。
【0044】続いて亜硫酸水素ナトリウムの1%水溶液
10部と過硫酸カリウムの5%水溶液24部をフラスコ
内に加えた。30分後、残りのプレエマルションの滴下
を始め、4時間かけて滴下を終了した。滴下中は、フラ
スコ内温度を78〜82℃に保持し、滴下開始2時間後
には2%過硫酸カリウム水溶液を20部追加投入した。
さらに滴下終了後、2%の過硫酸カリウム水溶液を20
部投入し3時間撹拌した。
【0045】次に、アクリル酸エチル30部、N−ビニ
ルピロリドン8部、メタクリル酸グリシジル2部、実施
例2で用いた乳化剤の20%水溶液4部とイオン交換水
16部を撹拌して調製しておいたプレエマルションを、
フラスコ内に30分かけて滴下した。滴下中はフラスコ
内温度を68〜72℃に保持し、滴下終了後に過硫酸カ
リウムの2%水溶液を20部投入して、さらに同温度で
1時間撹拌し、重合を終了させた。不揮発分42.3
%、pH8.0、平均粒子径50nmのポリマー粒子が
分散した水性樹脂分散液〔5〕を得た。
【0046】この水性樹脂分散液〔5〕100部に、T
PA−4390(東芝シリコーン社製のポリエーテル変性シ
リコーン系感熱ゲル化剤)を3部加え、よく撹拌し、塗
布用水分散体〔5〕を作製し、実施例2と同様にして、
乾燥膜厚25μmのゲル化物〔5〕を得た。
【0047】実施例6 滴下ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷
却器を備えたフラスコに、イオン交換水183部と、ア
クアロンHS−10を1部仕込み、緩やかに窒素を吹き
込みながら70℃に加熱した。メタクリル酸メチル15
5部、アクリル酸2−エチルヘキシル284部、スチレ
ン50部、アクリル酸6部、メタクリル酸グリシジル5
部と、アクアロンHS−10を7部、イオン交換水19
4部を混合撹拌して、滴下用プレエマルションを調製
し、そのうちの5%をフラスコ内に滴下した。
【0048】続いて亜硫酸水素ナトリウムの1%水溶液
を20部と過硫酸カリウムの3%水溶液20部をフラス
コ内に加えた。15分後、残りのプレエマルションと亜
硫酸水素ナトリウムの1%水溶液37部、過硫酸カリウ
ムの3%水溶液37部をそれぞれ3時間に亘って滴下し
た。滴下中は、フラスコ内温度を68〜72℃に保持
し、さらに滴下終了後同温度で1時間撹拌して、重合を
終了させた。不揮発分50.6%、pH1.8、平均粒
子径128nmのポリマー粒子が分散した水性樹脂分散
液〔6〕が得られた。
【0049】この水性樹脂分散液〔6〕10部と、実施
例2で得られた水性樹脂分散液〔2〕90部を加え、T
PA−4380(東芝シリコーン社製のポリエーテル変性シ
リコーン系感熱ゲル化剤)を1部と、実施例1と同様に
して作製した硫酸アンモニウム亜鉛錯体48%水溶液を
5部加え、よく撹拌し、塗布用水分散体〔6〕を得た。
3μmのポリビニルアルコールがプライマー層として塗
布されている100μmのPETフィルムに、#24の
バーコーターを用いて塗布用水分散体〔4〕を塗工し、
すぐに80℃、湿度96%の恒温恒湿機中に1分間入れ
ゲル化させた後、80℃の熱風乾燥機内で1分乾燥さ
せ、乾燥膜厚が25μmのゲル化物〔6〕を作製した。
【0050】実施例7 実施例1で得られた水性樹脂分散液〔1〕87部に、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモ
ノイソブチレート13部を添加し、よく撹拌した。この
水性樹脂分散液に、実施例1と同様にして作製した硫酸
アンモニウム亜鉛錯体48%水溶液を5部加え、よく撹
拌し、塗布用水分散体〔7〕を得た。3μmのポリビニ
ルアルコールがプライマー層として塗布されている10
0μmのPETフィルムに、#26のバーコーターを用
いて塗布用水分散体〔7〕を塗工し、すぐに80℃、湿
度96%の恒温恒湿機中に1分間入れゲル化させた後、
80℃の熱風乾燥機内で1分乾燥させ、乾燥膜厚が25
μmのゲル化物〔7〕を作製した。
【0051】比較例1 実施例3で得られた水性樹脂分散液〔3〕をそのまま塗
布用水分散体〔8〕として用い、#30のバーコーター
で3μmのポリビニルアルコールがプライマー層として
塗布されている100μmのPETフィルムに塗布し、
80℃の熱風乾燥機で1分間乾燥した。乾燥膜厚が25
μmの比較用シート〔8〕を作製した。
【0052】各実施例1〜7で得られたゲル化物〔1〕
〜〔7〕と比較例1で得られた比較用シート〔8〕の表
面状態を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて2万倍に
拡大して、孔の形成状態を観察し、結果を表1にまとめ
た。また、実施例1および3と比較例1の生成物の観察
結果を図2〜4に示した。表および図から明らかな様
に、実施例1では、図1におけるパターンBの様な多孔
質のゲル化物が得られ、実施例3ではパターンCの様な
若干融着した多孔質のゲル化物が得られた。しかし比較
例1のものは、パターンAの様な孔のない被膜となった
ことがわかる。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明法は、水分散体中の無機または有
機微粒子を、その粒子状態をほぼ維持したまま凝集させ
て、被膜化することにより粒子同士の間隙による微細孔
を多数形成させたゲル化物を得る方法である。特に、水
分散体中の無機または有機微粒子の凝集を、ゲル化温度
以上、かつゲル化温度における飽和水蒸気圧と同じ水蒸
気圧以上の雰囲気下で行うと、より一層均一なゲル化物
を製造することができる。本発明法で得られるゲル化物
は、微細孔が多数形成されたものであるので、膜関連分
野やその他種々の用途に展開可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の水分散体の被膜化機構と、本発明法にお
けるゲル化物形成機構のモデル図である。
【図2】本発明実施例1で得られたゲル化物の粒子構造
を示す図面代用SEM写真である。
【図3】本発明実施例3で得られたゲル化物の粒子構造
を示す図面代用SEM写真である。
【図4】比較例1で得られた被膜の図面代用SEM写真
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粒子が水性媒体中に安定に分散してい
    る水分散体を、支持体上に塗布して水分散体層を形成
    し、該水分散体層中の全ての水が飛散する前に、水分散
    体を不安定化させることによって前記微粒子を凝集さ
    せ、次いで乾燥させることを特徴とするゲル化物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 水分散体が加熱によって不安定化するも
    のである請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 水分散体中の微粒子の凝集を、水分散体
    のゲル化温度以上、かつゲル化温度における飽和水蒸気
    圧と同じ水蒸気圧以上の雰囲気下で行うものである請求
    項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゲル化物が、平均直径500nm以下の
    開孔を多数有する多孔質膜である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の製造方法。
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