JPH09296045A - シリコーン系ブロック共重合体を含有する樹脂組成物 - Google Patents
シリコーン系ブロック共重合体を含有する樹脂組成物Info
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- JPH09296045A JPH09296045A JP13417596A JP13417596A JPH09296045A JP H09296045 A JPH09296045 A JP H09296045A JP 13417596 A JP13417596 A JP 13417596A JP 13417596 A JP13417596 A JP 13417596A JP H09296045 A JPH09296045 A JP H09296045A
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Abstract
脂組成物を提供する。 【解決手段】 この樹脂組成物は、次式 {式中、Rは脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基
を表し、X1 は次式: (式中、R1 は直接結合または炭素原子数1ないし20
の二価炭化水素基を表し、Zは反応性を有する官能基を
表す)で表される反応性官能基を表し、X2 はRまたは
X1 と同じ基を表し、mは2ないし4の整数であり、a
は少なくとも2の整数であり、bは0または1以上の整
数であり、cは少なくとも4の整数であり、dは少なく
とも1の整数であり、Yは2価の有機基を表し、Aは上
記X1 基、水素原子、水酸基または1価の有機基を表
す。}で表されるシリコーン系ブロック共重合体を含有
する。繊維用樹脂、繊維強化樹脂、塗料用樹脂、コーテ
ィング用樹脂などとして使用される。
Description
る。更に詳しくは、特定のシリコーン系ブロック共重合
体を含有することにより、耐候性、耐久性および長期間
の帯電防止性の優れた性能を持ち、熱硬化性樹脂、熱可
塑性樹脂、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂、
繊維強化樹脂、繊維用樹脂、塗料用樹脂、コーティング
用樹脂として好適に使用できる樹脂組成物に関する。
アリングプラスチックなどの樹脂、繊維強化樹脂、繊維
用樹脂は、成型前および成型後において耐候性、耐久性
の他に、長期間汚れが付着しにくく、汚れが落ちやすい
ことが要求されている。また、例えば、建造物の外観や
内装を保護するための塗膜やコーティングにおいて、耐
候性、耐久性の他に、長期間汚れが付着しにくく、汚れ
が落ちやすいことが要求されている。長期間汚れが付着
しにくく、汚れが落ちやすいためには優れた帯電防止性
およびその長期間の性能維持が必要と言われている。
久性および長期間の汚れ防止性の優れた性能を持ち、熱
硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、エンジニアリングプラスチ
ックなどの樹脂、繊維強化樹脂、繊維用樹脂、塗料用樹
脂、コーティング用樹脂として好適に使用できる樹脂組
成物を提供することを課題とする。
につき検討した結果、特定のシリコーン系ブロック共重
合体を配合した樹脂組成物が上記課題を全て満足するこ
とを見いだし、本発明に達した。
を表し、X1 は次式:
の二価炭化水素基を表し、Zは反応性を有する官能基を
表す)で表される反応性官能基を表し、X2 はRまたは
X1 と同じ基を表し、mは2ないし4の整数であり、a
は少なくとも2の整数であり、bは0または1以上の整
数であり、cは少なくとも4の整数であり、dは少なく
とも1の整数であり、Yは炭素−珪素によって隣接珪素
原子にそして酸素原子によってポリオキシアルキレンブ
ロックに結合している2価の有機基を表し、Aは上記X
1 基、水素原子、水酸基または1価の有機基を表し、各
シロキサンブロックの平均分子量は150〜10,00
0であり、各ポリオキシアルキレンブロックの平均分子
量は200〜10,000であり、シロキサンブロック
は共重合体の25〜95重量%を構成し、そしてブロッ
ク共重合体は少なくとも約700の平均分子量を有す
る}で表されるシリコーン系ブロック共重合体を含有す
る樹脂組成物に関する。
肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、
ドデシル基、フェニル基、フェネチル基等であるが、特
にメチル基が好ましい。上記X1 基のR1 は直接結合ま
たは炭素原子数1ないし20の二価炭化水素基、例え
ば、−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH2 CH2 C
H2 −、−CH(CH3 )CH2−、−(CH2 )4
−、−CH2 CH(CH3 )CH2 −、−(CH2 )6
−、−(CH2 )8 −、−CH2 CH2 C6 H4 −、−
(CH2 )12−、−(CH2)16−であり、好ましくは
プロピレン基、ブチレン基、またはイソブチレン基であ
る。また、X1 基のZは反応性を有する官能基、例え
ば、エポキシ基、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、
アシル基、メルカプト基、メタクリロ基、イソシアネー
ト基、ウレイド基、ビニル基、アミド基、イミド基、イ
ミノ基、アルデヒド基、ニトロ基、ニトリル基、オキシ
ム基、アゾ基、ヒドラゾン基、アルコキシ基、水酸基、
アルコキシシリル基等から選択された任意の基である。
X1 基の具体例としては、−(CH2 )3 OH、−(C
H2 )3 SH、−(CH2 )3 NH2 、−(CH2 )3
NH(CH2 )2 NH2 、−(CH2 )7 COOH、−
(CH2 )3 OCH2 CH(O)CH2 、−(CH2 )
3 OCOC(CH3 )=CH2 、−(CH2 )2 Si
(OCH3 )3 、−(CH2 )2 Si(OCH2 C
H3)3 等を挙げることができるが、特にこれに限定さ
れるものではない。
酸基または1価の有機基を表す。1価の有機基としては
例えば、−CH3 、−CH2 CH3 、−CH2 CH2 C
H3、−CH(CH3 )2 、−(CH2 )3 CH3 、−
CH2 CH(CH3 )2 、−(CH2 )5 CH3 、−
(CH2 )7 CH3 、−CH2 CH2 C6 H5 、−(C
H2 )11CH3 、−(CH2 )15CH3 、−CH=CH
2 、−CH2 CH=CH2 、−C(CH3 )=CH2 、
−(CH2 )2 CH=CH2 、−CH2 C(CH3 )=
CH2 、−(CH2 )4 CH=CH2 、−(CH2 )6
CH=CH2 、−CH2 CH2 C6 H4 CH=CH2 、
−(CH2 )3 O(C2 H4 O)7 CH2CH2 CH
3 、−(CH2 )3 O(C2 H4 O)15CH2 CH=C
H2 、−(CH2 )3 O(C2 H4 O)3 (C3 H6
O)3 CH2 CH2 CH3 、−(CH2)3 O(C2 H4
O)18(C3 H6 O)5 CH2 CH=CH2 、−(C
H2 )4O(C3 H6 O)8 (CH2 )3 CH3 、−
(CH2 )4 O(C3 H6 O)10(CH2 )2 CH=C
H2 、−CH2 CH(CH3 )CH2 O(C3 H6 O)
16CH2 C(CH3 )=CH2 、−(CH2 )3 O(C
2 H4 O)3 (C3 H6 O)3 H、−(CH2 )3 (C
2 H4 O)7 CH3 、−(CH2 )3 O(C2 H4 O)
7 H、−(CH2 )3 O[CO(CH2 )5 O]5 H等
を挙げることができるが、特にこれに限定されるもので
はない。
共重合体は、組み合わされる樹脂によってその反応基を
選択することが好ましく、また樹脂によっては反応基を
持たないものが好ましい場合もある。
共重合体の具体例としては、例えば次の式(1)〜(1
1)で表されるものを挙げることができるが、もちろん
これに限定されるものではない。
共重合体の製造方法としては、それ自体公知である従来
の合成方法の組み合わせにより製造することができる。
例えば、上記式(1)で表される化合物の場合、下記式
端アリル片末端プロピル変性ポリグリコールを白金系触
媒の存在下で付加反応させることによって下記式
反応触媒の存在下に下記式
せることによって得られる。
場合、下記式
金系触媒の存在下で付加反応させ、引き続き水素添加反
応をさせることによって下記式
反応触媒の存在下に下記式
ることによって得られる。
式(1)で表される化合物の場合、下記式
端アリル片末端プロピル変性ポリグリコールを白金系触
媒の存在下で付加反応させることによって下記式
媒の存在下に下記式
衡反応させることによって次式
グリコールブロック共重合体が得られ、さらにアリルグ
リシジルエーテルを白金系触媒の存在下で付加反応させ
ることによって得られる。
合、対応する両末端メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン−ポリグリコールブロック共重合体に塩化アリルを白
金系触媒の存在下で付加反応させ、次に得られた生成物
をエチレンジアミンと反応させることによって得られ
る。
場合、対応するメチルハイドロジェンポリシロキサン−
ポリグリコールブロック共重合体にアリルメタクリレー
トを白金系触媒の存在下で付加反応させることによって
得られる。
場合、対応する両末端メチルハイドロジェンポリシロキ
サン−ポリグリコールブロック共重合体にアリルアルコ
ールを白金系触媒の存在下で付加反応させることによっ
て得られる。
に限定されることはない。
共重合体の構造中のポリシロキサン部分とポリグリコー
ル部分の結合部分は加水分解を受けにくい構造であるた
め、雨、露、霧、海水及び外気中の湿気等の水分による
分解、劣化等が起りにくく長期間その性能を維持するこ
とが可能となっている。
ン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、
アイオノマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹
脂、ポリビニルアルコール、セルロース系プラスチック
等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、フェノール樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエステル
樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素樹脂、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリアリレー
ト、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリ
エーテルケトン、液晶ポリエステル、ポリアミドイミ
ド、ポリアリルエーテルニトリル、ポリベンゾイミダゾ
ール等のエンジニアリングプラスチックおよび熱可塑性
エラストマーなどの樹脂である。
ル樹脂、メタクリル樹脂をはじめとする上述の樹脂をガ
ラス繊維などによって強度の向上等を図ったものであ
る。
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂をはじめと
する上述の樹脂であり、一般的に繊維用に用いられるも
のである。
ポリウレタン樹脂をはじめとする上述の樹脂であり、一
般的にコーティング用に用いられるものである。
樹脂であり、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素
樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等が挙げられる。アクリル樹脂としては、ア
クリル系モノマーと他の共重合可能なモノマーとを溶液
重合、乳化重合または分散重合によってラジカル共重合
することにより得られるものが用いられる。ポリエステ
ル樹脂としては、ポリオールと多塩基酸との重縮合反応
によって合成されたものが用いられる。フッ素樹脂とし
ては、ポリフッ化ビニリデン樹脂やフルオロオレフィン
とビニルエーテルとの交互共重合体が例示できる。シリ
コーン系樹脂としては、コロイダルシリカとアルコキシ
シラン等の縮合反応物、シリコーンレジン等が用いられ
得る。
含有する樹脂には、その他添加剤として顔料、硬化触
媒、架橋剤、溶剤、その他充填材等を加えてよい。顔料
としては、無機顔料(酸化チタン、酸化鉄、黄鉛、酸化
カドミウム、カーボンブラック、炭酸カルシウム、カオ
リン、タルク、ケイ酸アルミ、アルミ燐片等)、有機顔
料(アゾ系、アゾレーキ系、フタロシアニン系、キナク
リドン系、イソインドリノン系の有機顔料等)、防錆顔
料(クロム酸ストロンチウム、塩基性ケイ酸鉛等)が挙
げられるがこれらに限定されるものではない。硬化触媒
としては、樹脂の硬化を促進する触媒であり、アクリル
樹脂の場合のラジカル重合触媒やポリエステル樹脂の場
合のジブチル錫オキサイド等の錫系化合物、p−トルエ
ンスルフォン酸、ドデシルベンゼンスルフォン酸等のス
ルフォン酸系化合物などが挙げられる。架橋剤として
は、塗料用樹脂が有する官能基と反応し得る化合物が用
いられる。
含有する樹脂組成物の調整法は特に限定されず、共重合
を目的として、または目的としないで樹脂の重合段階で
混合したり、樹脂の重合後に、例えば、各配合剤、およ
び必要に応じ添加剤を加え、均一分散混合して行ってよ
い。
含有する樹脂組成物は、樹脂に耐候性、耐久性および長
期間の汚れ防止性の優れた性能を付与し、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂、エンジニアリングプラスチックなど
の樹脂、繊維強化樹脂、繊維用樹脂における成型前およ
び成型後において汚れ防止性に優れ、塗料用樹脂および
コーティング用樹脂においては、樹脂、金属、木材、
紙、コンクリート、繊維強化プラスチックなどへの耐候
性、耐久性および長期間の汚れ防止性の優れた塗装また
はコーティングが可能である。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
えた1000mlの3つ口フラスコ中に、次式
エン350g、クロル白金酸としてPt20ppmを入
れた。この混合物に、温度を80〜100℃に維持する
ような速度で、次式
徐々に添加した。この反応の終了はSiHに対するAg
NO3 試験が負になることで判定した。次いで反応混合
物をNaHCO3 で中和し、濾過し、回転式蒸発装置に
より50℃/1mmHgで溶媒を除去した後、186g
の下記の反復単位を持つ分子量21,000の線状ポリ
シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体
(A)を得た。
キシアルキレンブロック共重合体全量(186g)、ト
ルエン350g、次式
5g、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロキ
サイド)500ppmを入れた。この混合物を、温度8
0〜100℃に維持して7時間反応させた後、140〜
150℃/1mmHgでTMAHを分解除去するととも
に溶媒を除去した後、175gの下記の反復単位を持つ
分子量23,000の反応性シリコーン系ブロック共重
合体(B)を得た。
トルエン330g,プラチナ系付加触媒を白金として2
0ppmを用い、174gの分子量72,000の線状
ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合
体を得た後、さらにトルエン350g、次式
MAH500ppmを用い、実施例用合成例1と同様な
実験を行った。165gの下記の反復単位を持つ分子量
72,000の反応性シリコーン系ブロック共重合体
(C)を得た。
と、トルエン350g,プラチナ系付加触媒を白金とし
て20ppmを用いて反応を行い、引き続き次式
03gの下記の構造を持つ分子量33,000の線状ポ
リシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体
(D)を得た。
えた1000mlの3つ口フラスコ中に、次式
ン350g、クロル白金酸としてPt20ppmを入れ
た。この混合物に、温度を80〜100℃に維持するよ
うな速度で、次式
gを徐々に添加した。この反応の終了はSiHに対する
AgNO3 試験が負になることで判定した。次いで反応
混合物をNaHCO3 で中和し、濾過し、回転式蒸発装
置により50℃/1mmHgで溶媒を除去した後、19
3gの下記の反復単位を持つ分子量98,000の線状
ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合
体(E)を得た。
キシアルキレンブロック共重合体全量(193g)、ト
ルエン350g、次式
硝酸500ppmを入れた。この混合物を、室温にて4
時間反応させた後、NaHCO3 で中和し、濾過した
後、クロル白金としてPt20ppm入れた。この混合
物に、温度を80〜100℃に維持するような速度でア
リルグリコール1.0gを徐々に添加した。この反応の
終了はSiHに対するAgNO3 試験が負になることで
判定した。次いで反応混合物をNaHCO3 で中和し、
濾過し、回転式蒸発装置により50℃/1mmHgで溶
媒を除去した後、246gの下記の反復単位を持つ分子
量98,000の反応性シリコーン系ブロック共重合体
(F)を得た。
gと、トルエン350g,プラチナ系付加触媒を白金と
して20ppmを用いて反応を行い、引き続き次式
て、203gの下記の構造を持つ分子量5,000の線
状ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重
合体(G)を得た。
トルエン350g,プラチナ系付加触媒を白金として2
0ppmを用い、186gの分子量21,000の線状
ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合
体を得た後、さらにトルエン350g、1,3,5,7
−テトラメチルシクロテトラシロキサン2.5g、硫酸
500ppmを入れた。この混合物を、室温にて4時間
反応させた後、NaHCO3 で中和し、濾過した後、ク
ロル白金酸とてPt20ppmを入れた。この混合物
に、温度を80〜100℃に維持するような速度でビニ
ルトリメトキシシラン7.5gを徐々に添加した。この
反応の終了はSiHに対するAgNO3 試験が負になる
ことで判定した。次いで反応混合物をNaHCO3 で中
和し、濾過し、回転式蒸発装置により50℃/1mmH
gで溶媒を除去した後、176gの下記の反復単位を持
つ分子量21,000の反応性シリコーン系ブロック共
重合体(H)を得た。
に対し、上記シリコーン系ブロック共重合体(A)、
(B)、(D)、(F)、次式:
結合部分が加水分解を受けやすい構造であるシリコーン
系ブロック共重合体(I)または次式:
したシリコーン化合物3重量部を加え、65℃で加熱撹
拌を行い、続いて所定量の三フッ化ホウ素エチルエーテ
ル錯体を添加して60〜100℃で重合を行った。重合
の進行に伴い系は白濁固化し、40分後に少量のトリエ
チルアミンを含むアルコール水溶液を加えて反応を終了
させた。生成物を粉砕し、更に少量のトリエチルアミン
を加えたアセトンに投入し、よく洗浄したのち乾燥させ
た。これを成型し、テストピースとした。使用したシリ
コーン化合物の種類と汚れ防止性の試験結果を表1に併
記する。
44重量部に対し、上記シリコーン系ブロック共重合体
(A)、(D)、(F)、(G)、(I)または市販の
有機変性シリコーン(K)30重量部を加え、次いで酢
酸マンガン0.016重量部、三酸化アンチモン0.0
21重量部を触媒として添加した。温度180〜185
℃で3時間、引き続き、240℃で1時間加熱撹拌する
ことによってエステル交換反応を行わせた。次いで圧力
を徐々に約0.5mmHgに下げ、反応温度を280℃
で約15分撹拌した。これをテストピースに成型およ
び、繊維に加工した。使用シリコーン化合物の種類と汚
れ防止性の試験結果を表2に併記する。
10重量部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート75重量部、1,4−ブタンジオール18重量部に
対し、上記シリコーン系ブロック共重合体(A)、
(D)、(F)、次式:
結合部分が加水分解を受けやすい構造であるシリコーン
系ブロック共重合体(J)または市販の有機変性シリコ
ーン(K)から選択したシリコーン化合物1重量部を用
いて溶液重合および紡糸を行った。紡糸されたポリウレ
タン弾性糸を更にナイロンと50/50の比で混紡し、
試験布を作成した。市販の水性黒色インキを20倍に希
釈した水溶液に一晩浸漬後、水洗し、汚れ具合いを評価
した。使用シリコーン化合物の種類と汚れ防止性の試験
結果を表3に併記する。
キシシランで表面処理した平均粒径10μmのガラス粉
末100重量部、硬化剤としてメチルエチルケトンパー
オキサイド1.0重量部、硬化促進剤として6重量%ナ
フテン酸コバルト0.2重量部に対し、上記シリコーン
系ブロック共重合体(A)、(B)、(E)、(G)、
(H)、(I)または市販の有機変性シリコーン(K)
から選択したシリコーン化合物からなる組成物を調整
し、型に注ぎ込み、常温に放置して硬化させ、厚さ6m
mの平板を成形した。使用シリコーン化合物の種類と汚
れ防止性の試験結果を表4に併記する。
シエチル8.2重量%、メタクリル酸メチル5.9重量
%、メタクリル酸2−エチルヘキシル21.0重量%、
メタクリル酸t−ブチル22.7重量%、t−ブチルパ
オキシ−2−エチルヘキサノエート0.8重量%、キシ
レン30重量%、メチルイソブチルケトン10重量%か
らなる、アクリル樹脂の数平均分子量が12,000で
あるアクリル樹脂溶液に、上記シリコーン系ブロック共
重合体(A)〜(H)もしくは(J)または市販の有機
変性シリコーン(K)から選択したシリコーン化合物お
よび顔料をそれぞれ下記の表5に示した配合量でボール
ミルを用いて分散し、その後架橋剤を添加して塗料を作
成した。得られた塗料を膜厚が約30クミロンになるよ
うスプレー塗装して室温で1週間かけて硬化させた後
に、塗膜の初期物性と汚れ防止性とを試験した。試験結
果を下記の表5に併記する。
テル樹脂に、上記シリコーン系ブロック共重合体(A)
〜(C)または(I)から選択したシリコーン化合物お
よび顔料を用いて下記の表6に示した配合量で実施例6
と同様にして塗料を作成し、試験を行った。試験結果を
下記の表6に併記する。
オン水、分散剤、開始剤に、上記シリコーン系ブロック
共重合体(A)〜(E)もしくは(I)または市販の有
機変性シリコーン(K)から選択したシリコーン化合物
を仕込み、55℃に加熱し、懸濁重合させる。反応後に
未反応ビニルクロライドモノマーを回収し、さらにスト
リッピング後に乾燥させる。これを壁紙用にフィルムに
成型加工した。使用シリコーン化合物の種類と汚れ防止
性の試験結果を表7に併記する。
ン系ブロック共重合体を含有することにより、耐候性、
耐久性および長期間の汚れ防止性の優れた性能を持ち、
熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、エンジニアリングプラス
チックなどの樹脂、繊維強化樹脂および繊維用樹脂にお
いて成型前および成型後において汚れ防止性に優れ、塗
料用樹脂およびコーティング用樹脂としては、樹脂、金
属、木材、紙、コンクリート、繊維強化プラスチックな
どへの耐候性、耐久性および長期間の汚れ防止性の優れ
た塗装またはコーティングが可能なので、産業上非常に
有利である。
Claims (5)
- 【請求項1】 次式 【化1】 {式中、Rは脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基
を表し、X1 は次式: 【化2】 (式中、R1 は直接結合または炭素原子数1ないし20
の二価炭化水素基を表し、Zは反応性を有する官能基を
表す)で表される反応性官能基を表し、X2 はRまたは
X1 と同じ基を表し、mは2ないし4の整数であり、a
は少なくとも2の整数であり、bは0または1以上の整
数であり、cは少なくとも4の整数であり、dは少なく
とも1の整数であり、Yは炭素−珪素によって隣接珪素
原子にそして酸素原子によってポリオキシアルキレンブ
ロックに結合している2価の有機基を表し、Aは上記X
1 基、水素原子、水酸基または1価の有機基を表し、各
シロキサンブロックの平均分子量は150〜10,00
0であり、各ポリオキシアルキレンブロックの平均分子
量は200〜10,000であり、シロキサンブロック
は共重合体の25〜95重量%を構成し、そしてブロッ
ク共重合体は少なくとも約700の平均分子量を有す
る}で表されるシリコーン系ブロック共重合体を含有す
る樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のシリコーン系ブロック共
重合体を含有する繊維用樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載のシリコーン系ブロック共
重合体を含有する繊維強化樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載のシリコーン系ブロック共
重合体を含有する塗料用樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1記載のシリコーン系ブロック共
重合体を含有するコーティング用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13417596A JPH09296045A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | シリコーン系ブロック共重合体を含有する樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13417596A JPH09296045A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | シリコーン系ブロック共重合体を含有する樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296045A true JPH09296045A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15122204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13417596A Pending JPH09296045A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | シリコーン系ブロック共重合体を含有する樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296045A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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