JPH09295569A - 制御弁 - Google Patents

制御弁

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JPH09295569A
JPH09295569A JP8132877A JP13287796A JPH09295569A JP H09295569 A JPH09295569 A JP H09295569A JP 8132877 A JP8132877 A JP 8132877A JP 13287796 A JP13287796 A JP 13287796A JP H09295569 A JPH09295569 A JP H09295569A
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JP
Japan
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valve
pressure chamber
piston
chamber
negative pressure
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JP8132877A
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English (en)
Inventor
Isao Kobayashi
勲 小林
Yoshiyuki Hiratsuka
良之 平塚
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 制御弁101は、大気弁117および負
圧弁123を備えるとともに、それらに連動するソレノ
イド107を備えている。また、ピストン113の上方
外周部には、変圧室103と負圧室102との差圧が所
定値以上となった時に開放されるリリーフ弁131を設
けている。図示非作動状態から制御装置110によって
切換弁109が作動されるとともにソレノイド107が
励磁されると、負圧弁123が閉鎖される一方、大気弁
117が開放されるので、変圧室103内に制御圧とし
ての大気圧が生じる。そして、この作動状態において、
変圧室103と負圧室102との差圧が所定値以上とな
った場合には、リリーフ弁131が開放されて、変圧室
103と負圧室102とを連通させる。 【効果】 従来と比較して、制御弁101を利用した装
置全体のコストが安くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制御弁に関し、より詳し
くは、例えばアクチエータの圧力室に所要の制御圧力を
供給することができる制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所要の制御圧力をアクチエータに
導入して、該アクチエータを作動させる様にした制御弁
は知られている(例えば、特開昭61−215156号
公報)。上記公報に開示された装置では、複数の電磁切
換弁によって制御弁を構成し、上記各電磁切換弁の作動
を制御装置によって制御することにより、アクチエータ
に所要の制御圧力を供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来では複数の電磁切換弁によって制御弁を構成
していたので、装置全体のコストが高くなり、しかも圧
力流体を流通させるための配管構成が複雑になるという
欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した事情に鑑み、本
発明は、ハウジング内に形成されて常時負圧が導入され
る負圧室と、ハウジング内に形成した変圧室と、ハウジ
ング内に形成されて大気が導入される大気室と、ハウジ
ング内に設けられて、上記各室の連通状態を切り換える
弁機構と、この弁機構を作動させるソレノイドとを備
え、上記弁機構は、上記ハウジング内に移動可能に設け
られて上記ソレノイドが励磁された際に移動されるピス
トンと、上記ピストンとハウジングとにわたって設けら
れて、上記負圧室と大気室とを区画するシール手段と、
上記ピストンが移動された際に負圧室と変圧室との連通
を遮断する負圧弁と、上記ピストンが移動された際に大
気室と変圧室とを連通させる大気弁と、上記ピストンに
設けられて、上記負圧室に作用する負圧と変圧室に作用
する制御圧としての大気圧との差圧が所定値以上となっ
た際に変圧室と負圧室とを連通させるリリーフ弁とを備
える制御弁を提供するものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、ソレノイドが励磁さ
れるとピストンが移動されて、負圧弁によって負圧室と
変圧室との連通が遮断される一方、大気弁によって大気
室と変圧室とが連通して、変圧室内に制御圧としての大
気が導入される。このとき、シール手段の一面には負圧
室の負圧が作用する一方、シール手段の他面には制御圧
としての大気圧が作用する。この制御圧としての大気圧
と負圧との差圧により、ソレノイドによって移動されて
いるピストンが押し戻されるようになる。そのため、上
記ソレノイドに通電した電流の大きさに応じた制御圧を
変圧室に発生させることができる。しかも、上記リリー
フ弁によって、上記負圧室に作用する負圧と変圧室に作
用する制御圧としての大気圧との差圧が所定値未満とな
るように制御することができる。このように、単一の制
御弁によって所要の制御圧力を発生させることができる
ので、上述した従来の制御弁と比較して、制御弁を利用
した装置全体のコストが安くなり、しかも圧力流体用の
配管構成を簡略化することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1ないし図2において、1は従来公知のタンデム
ブレーキ倍力装置であり、他方、101は上記タンデム
ブレーキ倍力装置1に制御圧力を導入する制御弁であ
る。タンデムブレーキ倍力装置1は従来公知のものと同
じ構成を備えており、そのシェル2内は、センタープレ
ート3によって、その前後のフロント室4とリヤ室5と
の2室に区画している。そして、シェル2のリヤ側の壁
面2Aの開口およびセンタープレート3の軸部にシール
手段を介して筒状のバルブボディ6を気密を保持して摺
動自在に貫通させている。上記フロント室4およびリヤ
室5内に位置するバルブボディ6の外周部には、それぞ
れフロントパワーピストン7とリヤパワーピストン8と
を連結してあり、また各パワーピストン7、8の背面に
フロントダイアフラム11とリヤダイアフラム12とを
それぞれ張設している。そして、フロントダイアフラム
11の前後に定圧室Aと変圧室Bを形成し、またリヤダ
イアフラム12の前後にも定圧室Cと変圧室Dを形成し
ている。定圧室A内にはベローズ13を配設してあり、
このベローズ13のリヤ側の端部をバルブボディ6にお
けるフロント側の端部外周に気密を保持して接続し、ベ
ローズ13のフロント側の端部は支持部材9によってシ
ェル2のフロント側の壁面2Bに圧接させている。そし
て、このベローズ13によって上記定圧室A内をベロー
ズ13の内部空間となるベローズ室Eとその外方側の空
間とに区画している。バルブボディ6内には上記定圧室
A,Cと変圧室B,Dとの連通状態を切り換える弁機構
14を設けている。弁機構14は、バルブボディ6に形
成した環状の第1弁座15と、この第1弁座15よりも
内側で上記バルブボディ6に摺動自在に設けた弁プラン
ジャ16に形成した環状の第2弁座17と、さらに両弁
座15、17にばねによって着座される弁体18とを備
えている。上記第1弁座15とそれに接離する弁体18
の環状シート部とによって真空弁21を構成してあり、
この真空弁21よりも外周側の空間は、バルブボディ6
に形成した第1定圧通路22を介して上記ベローズ室E
に連通している。ベローズ室Eよりも外方側となる定圧
室A内は導管23を介して図示しない負圧源と常時連通
しており、したがって、ベローズ室Eよりも外方の定圧
室A内には常時負圧が導入されている。また、ベローズ
室Eよりも外方側となる定圧室A内は別の導管24を介
して制御弁101の負圧室102と連通している。さら
に、図2に示すように、ベローズ室Eよりも外方の定圧
室A内は、フロントダイアフラム11の外周ビード部1
1aの近接外方位置に設けた第2定圧通路25を介して
定圧室Cに常時連通しており、したがって、ベローズ室
Eよりも外方の定圧室A内と定圧室C内には常時負圧が
導入されている。一方、ベローズ室Eは、導管26を介
して制御弁101の変圧室103に連通している。後に
詳述するが、この制御弁101の弁機構104を作動さ
せて制御弁101内の流路を切り換えることにより、ベ
ローズ室E内に負圧あるいは制御圧力としての大気を選
択的に導入できるようになっている。そして、タンデム
ブレーキ倍力装置1の非作動状態において、ベローズ室
E内に大気を導入した時には、ブレーキペダルを操作す
ることなく、タンデムブレーキ倍力装置1を作動させて
自動ブレーキとしての機能を得ることができる。次に、
上記真空弁21よりも内周側で、かつ第2弁座17とそ
れに接離する弁体18のシート部によって構成した大気
弁27よりも外周側の空間は、バルブボディ6に形成し
た半径方向の第1変圧通路31を介して変圧室Dに連通
しており、この変圧室Dはバルブボディ6に形成した第
2変圧通路32を介して変圧室Bに連通させている。さ
らに、大気弁27よりも内周側の空間は、バルブボディ
6の内周面によって構成した大気通路33およびそこに
設けたフィルタ34を介して大気に連通させている。弁
プランジャ16の右端部は、図示しないブレーキペダル
に連動させた入力軸35に連結してあり、弁プランジャ
16の左端部は、出力軸36の基部に収容したリアクシ
ョンディスク37に対向させている。そして上記出力軸
36の左端部は、シェル2の壁面2Bの開口を貫通させ
て図示しないマスターシリンダのピストンに連動させて
いる。上記バルブボディ6とシェル2の壁面2Bとにわ
たってはリターンスプリング38を弾装してあり、バル
ブボディ6を図示非作動位置に復帰させることができよ
うにしている。上述した構成およびそれに基づく作動は
従来公知のものと変わるところはない。 (制御弁の構成)しかして、図1に示すように、本実施
例の制御弁101は、ハウジング105内に負圧室10
2、変圧室103および大気室106を備えるととも
に、それらの連通状態を切り換える弁機構104を備え
ており、さらにこの弁機構104を作動させるアクチエ
ータとしてのソレノイド107とを備えている。制御装
置110がソレノイド107を励磁させると、ソレノイ
ド107に通電した電流の大きさに応じた制御圧力を変
圧室103に発生させて、該発生した制御圧力としての
大気圧を上記ベローズ室Eに導入できるようになってい
る。ハウジング105の下方側に形成した変圧室103
は、上述したように導管26を介してベローズ室Eと常
時連通している。また、ハウジング105の上方側に形
成した負圧室102は、上述したように導管24を介し
てベローズ室Eの外方側となる定圧室A内と連通してい
る。したがって、導管24を介して負圧室102内には
常時負圧が導入されている。さらに、大気室106には
導管108の一端を接続してあり、この導管108の他
端には電磁切換弁109を取り付けている。電磁切換弁
109は制御装置110によって作動されるようになっ
ており、図1に示したアクチエータ107の非作動状態
では電磁切換弁109も作動されないので導管108の
他端が閉鎖されて、大気室106への大気の導入が阻止
されている。これに対して、アクチエータ107が作動
されると、電磁切換弁109も作動されて下方に押し下
げられるようになっており、それによって、大気室10
6への大気の導入が許容されるようになっている。制御
弁101のハウジング105には、上下方向の連通孔1
05aを形成してあり、この連通孔105aと上記各室
102,103,106とにわたって弁機構104を配
設している。弁機構104は円筒状のピストン113を
備えており、このピストン113を連通孔105aに貫
通させて配置し、該ピストン113と負圧室102の底
面とにわたってゴム製のダイアフラム114を設けてい
る。そして、ピストン113の上端部は負圧室102内
に介在させてあり、他方、ピストン113の下端部およ
びダイアフラム114の下方側の端部は変圧室103内
に介在させている。本実施例のダイアフラム114は、
組付け前の自然状態では全体として概略筒状となってお
り、その軸方向の両端部は中央側の部分よりも肉厚にし
てあり、かつ、それら両端部の外径は連通孔105aよ
りも大径にしている。また、組付け前の自然状態におけ
るダイアフラム114の内径は、ピストン113の下方
側の部分の外径よりも若干小さく設定している。このよ
うに構成したダイアフラム114の内周部に上記ピスト
ン113の下方側の外周部を軽く圧入している。これに
より、ダイアフラム114の下方側の内周部が上記ピス
トン113の下方側の外周部に密着して、ピストン11
3がダイアフラム114によって保持されており、しか
も、ピストン113の下端部はダイアフラム114にお
ける肉厚の下端部の内方に位置している。ダイアフラム
114の下端部の下方側となる変圧室103内の所定位
置には、リング状のストッパ103aを固定してあり、
ダイアフラム114およびピストン113が下降された
際の下降端位置を規制するようにしている。他方、ダイ
アフラム114の上方側の部分は下方側の部分に対して
外方側に向けて折返した後、連通孔105aを囲繞した
状態で肉厚としたダイアフラム114の軸方向の端部を
負圧室102の底面に埋設している。それによってダイ
アフラム114の軸方向の端部は負圧室102の底面に
気密を保持して連結されている。このように、本実施例
では、従来のようにダイアフラム114をピストン11
3に固定して連結するのではなく、ダイアフラム114
をピストン113に単に嵌装して密着させる様にしてい
る。また、このように配設したダイアフラム114にお
ける下方側の外周部によって連通孔105aの内周面の
全域が覆われており、したがって、ダイアフラム114
の前後に負圧室102と大気室106が区画形成されて
いる。変圧室103と連通孔105aとの境界となる段
部端面は第1弁座115としてあり、この下方側に位置
するダイアフラム114の下端部となる肉厚部は、第1
弁体116としている。そして、第1弁座115と第1
弁体116とによって、変圧室103と大気室106と
の連通状態を切り換える大気弁117を構成している。
上記ダイアフラム114の下端部と変圧室103の底面
とにわたっては、ばね118を弾装しているので、ピス
トン113およびダイアフラム114は図示非作動位置
となるように常時付勢されている。そして、上記ソレノ
イド107が励磁されていないこの非作動状態では、ば
ね118の弾撥力によって、第1弁体116が第1弁座
115に着座して大気弁117は閉鎖している。そのた
め、大気室106と変圧室103との連通は阻止されて
いる。次に、負圧室102内に介在するピストン113
の上端部は、所定量だけ拡径させた拡径部としてあり、
この拡径部の上端を第2弁体121としている。この第
2弁体121の近接上方位置には、全体を円錐状とした
移動可能な第2弁座122を配置している。そして、第
2弁体121とそれに接離する第2弁座122とによっ
て、負圧室102と変圧室103との連通状態を切り換
える負圧弁123を構成している。第2弁座122とピ
ストン113の内周部の段部とにわたってはばね124
を弾装してあり、このばね124の弾撥力によって、第
2弁座122と第2弁体121(ピストン113)とは
常時離隔する方向に付勢されている。第2弁座122の
上方に配置したソレノイド107は、そのフレーム12
5をハウジング105に気密を保持して嵌着させてあ
り、フレーム125の軸部に形成した円錐状の突出部1
25aを負圧室102内に臨ませている。そして、その
突出部125aの近接下方位置に上記第2弁座122を
配置してあり、上述したように、第2弁座122はばね
124によって付勢されているため、アクチエータ10
7の非作動状態では第2弁座122の裏面全体が突出部
125aを覆って、その周囲のフレーム125の端面に
対して下方側から係合している。フレーム125の軸
部、すなわち突出部125aの軸部には、段付のガイド
孔125bを形成してあり、その下方側の小径孔に小径
の第1ロッド126を摺動自在に貫通させてあり、ガイ
ド孔125bにおける上方側の大径孔内には磁性体から
なる大径の第2ロッド127を摺動自在に嵌合してい
る。第2ロッド127の上面とそれに対向するガイド孔
125bの底面との間には、ばね128を弾装してあ
り、それによって、第2ロッド127の下方側の端面が
第1ロッド126の上端に当接するとともに、第1ロッ
ド126の下端部が第2弁座122の裏面軸部に当接
し、かつその状態の両ロッド126、127および第2
弁座122は下方にむけて常時付勢されている。ここ
で、変圧室103のばね118の弾撥力は、両方のばね
128,124の合計の弾撥力よりも大きなものを採用
しており、また、ばね128の弾撥力は、ばね124の
弾撥力よりも小さいものを採用している。さらに、本実
施例では、上述したようにソレノイド107を励磁して
変圧室103内に制御圧を生じさせた際に、該変圧室1
03内の制御圧と負圧室102内の差圧が所定値以上と
なった時に、上記変圧室103と負圧室102とを連通
させるリリーフ弁を設けている。すなわち、図3に拡大
して示すように、本実施例では、ピストン113におけ
る上端の拡径部113aに軸方向に連通する貫通孔11
3bを複数穿設している。これら複数の貫通孔113b
によって、ピストン113の内外が連通できるようにな
っている。そして、本実施例では、各貫通孔113bの
下方側の端部が開口する拡径部113aの下方側の段部
端面を第3弁座132としている。この第3弁座132
と対向させて環状の第3弁体133を配置してあり、こ
の第3弁体133は、拡径部113aよりも図面上の下
方側に位置するピストン113の外周部に摺動自在に嵌
装している。ピストン113の外周部に固定した環状の
支持部材134と上記第3弁体133とにわたってばね
135を弾装している。そのため、第3弁体133は第
3弁座132に向けて常時付勢されて着座されるように
なっている。本実施例では、上記複数の貫通孔113b
と、第3弁座132と、第3弁体133およびばね13
5とによってリリーフ弁131を構成している。そし
て、このように構成したリリーフ弁131は、図4に示
すように、真空弁123が閉鎖された状態において、負
圧室102内の負圧と変圧室103内の制御圧(大気
圧)との圧力差が所定値以上となった際には、該差圧に
よってばね135が圧縮されて、上記第3弁体133が
第3弁座132から離座する。それにより、ピストン1
13の内部空間および、その拡径部113aに設けた複
数の貫通孔113bを介して負圧室102と変圧室10
3とが連通するようになっている。このように、上記リ
リーフ弁131を設けることによって、変圧室103内
の制御圧(大気圧)と負圧室102内の差圧が所定値以
上とならないように構成している。 (作動説明)以上の構成において、図1および図3に示
した非作動状態では、ソレノイド107が励磁されてい
ないので、制御弁101の大気弁117が閉鎖されると
ともに、負圧室102内の第2弁体121は上昇端位置
にある。また、第2弁座122はフレーム125の端面
に係合する非作動位置にあり、それに伴って、両ロッド
126,127は後退端(上昇端)に停止している。そ
して、この時には、第2弁体121と第2弁座122と
は離隔しているので、負圧弁123は開放されており、
また、この状態では、ばね135の弾撥力によって第3
弁体133が第3弁座132に着座してリリーフ弁13
1は閉鎖されている。したがって、ピストン113の内
部空間を介して負圧室102と変圧室103が連通す
る。この状態では、両導管24,26および負圧室10
2および変圧室103とを介して、ベローズ室Eとその
外方の定圧室Aとが連通し、それら両室A,Eに負圧が
導入されている。また、図2に示すように、非作動状態
のタンデムブレーキ倍力装置1は、従来公知のように、
真空弁21が開放される一方、大気弁27が閉鎖されて
いるので、上記両室A,Eだけでなく、そのほかの室
B,C,D内にも負圧が導入されている。したがって、
この非作動状態から図示しないブレーキペダルが踏み込
まれると、タンデムブレーキ倍力装置1の大気弁27が
開放される一方、真空弁21が閉鎖されるので、定圧室
A,Cと変圧室B,Dとの間に差圧が生じて、従来周知
の通りタンデムブレーキ倍力装置1が作動されて、ブレ
ーキペダルの踏力に応じたブレーキ液圧を発生させるこ
とができる。次に、タンデムブレーキ倍力装置1を自動
ブレーキ装置として作動させるときには、図示非作動状
態から制御装置110によってソレノイド107に所要
の電流を印加して励磁させるとともに、制御装置110
によって電磁切換弁109も作動される。すると、大気
室106に大気が導入されるので、ダイアフラム114
は大気室106と負圧室102との差圧によってより一
層強くピストン113の外周部に密着するとともに、ピ
ストン113の軸心と両弁座122,115の軸心とが
一致するように調芯される。また、ソレノイド107が
励磁されたので、磁力によって第2ロッド127がばね
124に抗して下方にむけて移動する。これに伴って、
ばね124に抗して第2弁座122が下降されて、該第
2弁座122が第2弁体121に着座して負圧弁123
が閉鎖される。これにより、負圧室102と変圧室10
3の連通が遮断される。この状態において、一体となっ
た第2弁座122およびピストン113がばね118に
抗してさらに下降されるので、上記第1弁体116が第
1弁座115から離座して大気室106と変圧室103
とが連通する。これにより、大気室106内の大気が変
圧室103に導入された後、導管26を介してタンデム
ブレーキ倍力装置1のベローズ室Eに導入される。した
がって、この場合には、ブレーキペダルを操作すること
なく、ベローズ室Eから両変圧室B,Dに大気を導入す
ることができるので、タンデムブレーキ倍力装置1を自
動ブレーキとして機能させることができる。なお、制御
弁101の変圧室103に導入された大気は、ピストン
113の内部空間を介して上記第2弁座122に作用す
るようになっており、磁力によって下方に押し下げられ
ている両ロッド126,127を押し戻すように作用す
る。このように構成しているので、ソレノイド107に
通電した電流の大きさに応じた制御圧力としての大気を
ベローズE室内に導入することができる。さらに、この
制御弁101の作動状態において、変圧室103と負圧
室102との圧力差が所定値以上となった時には、該差
圧がリリーフ弁131の第3弁体133に作用して場ね
135を圧縮させるので、第3弁体133が第3弁座1
32から離座してリリーフ弁131が開放される(図4
参照)。したがって、ピストン113の内部空間およ
び、その拡径部113aに設けた複数の貫通孔113b
を介して、変圧室103と負圧室102とが連通する。
それによって、変圧室103内の制御圧(大気圧)と負
圧室102内の負圧との差圧が所定値以上とならないよ
うに構成している。このように、本実施例の制御弁10
1はリリーフ弁131を備えているので、制御弁101
の作動状態において両ロッド126,127のいずれか
がスティックした場合、あるいはソレノイド107のコ
イルの短絡によって両ロッド126,127がスティッ
クした場合に、上述した様にリリーフ弁131が開放さ
れる様になる。そのため、制御弁101の変圧室103
で発生させる制御圧の上限値を規制することができる。
また、制御圧の上限値は、上記ばね135のセット荷重
を変更するだけできわめて容易に変更することが可能で
ある。さらに、リリーフ弁131は、上述したようにピ
ストン113の上方外周部に設けられているため嵩張る
ことがなく、リリーフ弁131を設けたことによって制
御弁101が大型化することはない。また、上述したよ
うに、本実施例においては、制御弁101のダイアフラ
ム114はピストン113に固定されて連結されておら
ず、単に密着させることにより、両部材の間の気密を保
持しているので、両部材の間のシール部分の構成を簡略
化することができ、したがって、ダイアフラム114を
ピストン113に固定して連結していた従来と比較して
制御弁101を小型化することができる。また、ソレノ
イド107の作動時には、大気室106の大気と負圧室
102の負圧との差圧によって、ダイアフラム114が
ピストン113の外周面により一層強く密着するので、
上述した構成であってもダイアフラム114とピストン
113との間の気密を確実に維持することができる。し
かも、この作動時には、差圧によってピストン113が
両弁座115,122に対して調芯されるので、大気弁
117および負圧弁123の切換作動をより確実なもの
とすることができる。さらに、本実施例では、電磁切換
弁109を設けて制御弁101の非作動状態では、制御
弁101の大気室106に大気圧が導入されないようい
なっている。したがって、仮にダイアフラム114が破
損したり、非作動状態において大気弁117が完全に閉
鎖されていないような場合に、ベローズ室Eに誤って大
気が導入されるようなことはない。つまり、ダイアフラ
ム114の破損などが原因で、運転者の意図とは無関係
にタンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレーキとして誤
作動しないようになっている。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来と
比較して、制御弁を利用した装置全体のコストが安くな
り、しかも圧力流体用の配管構成を簡略化することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1における要部の拡大断面図
【図3】図2における要部の拡大図
【図4】図3と異なる状態を示すリリーフ弁131の断
面図
【符号の説明】
1 タンデムブレーキ倍力装置 101 制御
弁 102 負圧室 103 変圧
室 104 弁機構 106 大気
室 107 ソレノイド 113 ピス
トン 114 ダイアフラム 118 ばね 131 リリーフ弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に形成されて常時負圧が導
    入される負圧室と、ハウジング内に形成した変圧室と、
    ハウジング内に形成されて大気が導入される大気室と、
    ハウジング内に設けられて、上記各室の連通状態を切り
    換える弁機構と、この弁機構を作動させるソレノイドと
    を備え、 上記弁機構は、上記ハウジング内に移動可能に設けられ
    て上記ソレノイドが励磁された際に移動されるピストン
    と、上記ピストンとハウジングとにわたって設けられ
    て、上記負圧室と大気室とを区画するシール手段と、上
    記ピストンが移動された際に負圧室と変圧室との連通を
    遮断する負圧弁と、上記ピストンが移動された際に大気
    室と変圧室とを連通させる大気弁と、上記ピストンに設
    けられて、上記負圧室に作用する負圧と変圧室に作用す
    る制御圧としての大気圧との差圧が所定値以上となった
    際に変圧室と負圧室とを連通させるリリーフ弁とを備え
    ることを特徴とする制御弁。
  2. 【請求項2】 上記シール手段を概略円筒状のダイアフ
    ラムから構成し、その軸方向の一端を上記ハウジングに
    連結するとともに、ダイアフラムにおける他端側を一端
    側に対して折返し、その折返した箇所よりも他端側とな
    る内周部を上記ピストンの外周面に嵌装して密着させ、 また、上記ピストンは円筒状に形成されて、軸方向の一
    端が負圧室と連通し、上記ダイアフラムに嵌合した軸方
    向の他端が変圧室に連通しており、上記変圧室内に位置
    するダイアフラムの端部によって環状の第1弁体を形成
    し、上記大気室と常時連通するハウジング内の段部によ
    って第1弁座を形成し、上記ピストンおよびダイアフラ
    ムをソレノイド側にむけて付勢して、上記第1弁体を上
    記第1弁座に着座させる第1ばねを設け、上記第1弁体
    と第1弁座とによって上記大気弁を構成し、上記負圧室
    と連通するピストンの他端によって第2弁体を形成し、
    上記負圧室内に上記第2弁体と接離する第2弁座を移動
    可能に設け、上記第2弁体と第2弁座とを相互に離隔す
    る方向に付勢する第2ばねを設け、上記第2弁体と第2
    弁座とによって上記真空弁を構成し、 また、上記リリーフ弁は、上記ピストンにおける第2弁
    体の近接位置に設けた拡径部に穿設されて、該ピストン
    の内外を連通させる貫通孔と、この貫通孔が負圧室側に
    開口する位置の上記拡径部の段部端面に形成した第3弁
    座と、上記ピストンの外周部に移動可能に嵌装されて上
    記第3弁座に接離する環状の第3弁体と、上記第3弁体
    を第3弁座に着座させる第4ばねとによって構成されて
    おり、 さらに、上記ソレノイドは、先端部を上記負圧室内の第
    2弁座に当接させたロッドを備え、ソレノイドが励磁さ
    れると、上記ロッドを介して第2弁座を第2弁体に向け
    て移動させて上記真空弁を閉鎖させるとともに、該第2
    弁座、ピストンおよびダイアフラムを上記第1ばねに抗
    して移動させて上記大気弁を開放させる様に構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
  3. 【請求項3】 上記大気室は、それに連通させた別の切
    換弁を介して大気と連通出来るように構成されており、
    上記切換弁は、上記ソレノイドが励磁されていない時に
    は、大気室への大気の導入を阻止する一方、ソレノイド
    が励磁された時に大気室への大気の導入を許容するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の制
    御弁。
  4. 【請求項4】 上記変圧室内には、上記第1弁体を設け
    たダイアフラムが第1ばねに抗して移動された際の移動
    端を規制するストッパを設けてあり、上記負圧室に臨む
    ソレノイドのフレームの軸部には円錐状に膨出する突出
    部が形成されており、また上記第2弁座は概略円錐状に
    形成されて、ソレノイドが励磁されていない時には、上
    記第2ばねの付勢力によって上記突出部に係合するよう
    になっており、上記突出部を含めたソレノイドのフレー
    ムの軸部には、段付で有底のガイド孔を形成してあり、
    このガイド孔における小径孔に移動可能に嵌合した小径
    ロッドおよび上記ガイド孔における大径孔に移動可能に
    嵌合した大径ロッドとによって上記ロッドを構成し、ま
    た、ガイド孔の底部と大径ロッドとにわたっては、上記
    大径ロッドを小径ロッドに当接させるとともに、該小径
    ロッドを第2弁座に当接させる第3ばねが弾装されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の制御弁。
JP8132877A 1995-11-17 1996-04-30 制御弁 Withdrawn JPH09295569A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8132877A JPH09295569A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 制御弁
US08/740,251 US5791227A (en) 1995-11-17 1996-10-25 Control valve

Applications Claiming Priority (1)

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JP8132877A JPH09295569A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 制御弁

Publications (1)

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JPH09295569A true JPH09295569A (ja) 1997-11-18

Family

ID=15091655

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JP8132877A Withdrawn JPH09295569A (ja) 1995-11-17 1996-04-30 制御弁

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JP (1) JPH09295569A (ja)

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