JPH09294958A - 防眩金属板及びその製造方法 - Google Patents

防眩金属板及びその製造方法

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JPH09294958A
JPH09294958A JP13747196A JP13747196A JPH09294958A JP H09294958 A JPH09294958 A JP H09294958A JP 13747196 A JP13747196 A JP 13747196A JP 13747196 A JP13747196 A JP 13747196A JP H09294958 A JPH09294958 A JP H09294958A
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abrasive
antiglare
suspension
plate
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JP13747196A
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English (en)
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Junichi Morita
順一 森田
Noboru Kakishima
昇 柿嶌
Yasuhiro Kobayashi
康弘 小林
Kazuhiko Yamagishi
一彦 山岸
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YAMAKI KOGYO KK
Original Assignee
YAMAKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装や化学的な表面処理を施さなくても、天
候や周囲の明るさなどのその時々の環境に影響されるこ
となく表面のいかなる部位をいかなる方向から観察して
も均質な仕上がりと認識され、且つ非常に優れた防眩性
を有するようにする。 【解決手段】 研磨材を含有する懸濁液を金属板1の表
面に噴射することにより防眩層2を形成させる。研磨材
が衝突することにより凹凸の分布状況が圧延方向とこれ
と直交する方向とでほぼ均一な防眩層2が金属板1の表
面に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板の表面処理
技術に関するものであり、詳しくは金属板の表面の微細
な凹凸やプロフィルを制御することにより金属板の外観
や色調等の意匠性を制御した防眩金属板及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、大型建築物の屋根材や壁面パネル
には、維持管理や補修のための人手不足、建築物のトー
タルのコスト削減のニーズから、長期間補修が不要なメ
ンテナンスフリー性が求められている。このため、建築
用の金属板も長期耐食性や耐侯性に優れる高級金属板、
例えばチタンやフェライト系高Crステンレス鋼板、オ
ーステナイト系高Cr−Niステンレス鋼板を裸(塗装
や化学的な表面処理をしない状態)で使用するケースが
増加しつつある。これは、SUS304等の汎用的なス
テンレス鋼板に塗装して建築用の鋼板として使用するす
るよりも、上記の高級金属板を裸で使用する方が前述し
たコストや管理費用を考慮すると合理的であるという判
断からである。
【0003】これら耐食性や耐侯性に優れる金属板を裸
で使用する場合に問題となるのが、金属光沢の制御であ
る。周辺住環境への配慮とか、航空機への配慮等から、
太陽光の反射しにくい、テカテカしない、所謂防眩性の
高い材料が求められる。建築物全体の防眩性は使用する
金属板の微細な表面の形状、凹凸等で決定されることに
なるが、表面の凹凸の制御技術の現状は次の通りであ
る。
【0004】上記ステンレスやチタンなどの高級金属板
の表面の微細な凹凸を制御して防眩性を付与する方法と
して汎用されているのは、金属板に付与する所望の凹凸
の形状に相当する凹凸を最終圧延ロールの表面に付設
し、該ロールで最終圧延してロール表面の凹凸を金属板
表面に転写する方法(ダル仕上げ)である。凹凸を最終
圧延用ロールに付設する方法としては、ロールに微細な
研磨材(例えば、アランダムやカーボランダムやカット
ワイヤー)を高圧のエアーで吹きつけてショットブラス
トする方法や、ロールにレーザーを照射してショットブ
ラスト法よりも微細な凹凸に仕上げるレーザー加工方法
などが知られている。
【0005】また上記の高級金属板(鋼板)の表面へ防
眩性を付与する他の方法としては、焼鈍酸洗工程で使用
する酸洗液の種類によって液のエッチング作用の度合い
が異なることを利用するものである。この方法では、金
属板の表面仕上がり(凹凸やプロフィル)が、そもそも
錆や酸化膜を除去するために金属板の特性に応じて選択
使用される酸洗液の組成や条件に依存することになる
が、金属板と酸洗液との反応が局部的に異ならない限
り、長手方向や幅方向で仕上がりの差が出ることは少な
く、方向性で差のない均一な仕上がりとなりやすいもの
である。
【0006】このように長期にわたる金属板自体の耐食
性や耐侯性は十分に有しているにもかかわらず、方向性
のない均一な外観や色調等の意匠性の確保のために、塗
装を施したり、化学的な表面処理を施して外観、意匠の
均質化を図らざるを得ないケースが多いのが実情であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記圧延ロール
を用いた方法では、圧延ロール自体に所望の凹凸を付与
することは比較的容易に実施可能であるが、その凹凸を
圧延中の金属板表面に転写することになるので、金属板
の圧延方向(進行方向)に平行な微細な筋が発生して圧
延方向とこれと直交する方向(板の幅方向)で目視確認
可能な凹凸の差異が発生するのは原理的に避けられない
(図5(c)参照)。従って、方向性のない均質な外観
が要求される用途、例えば建築物の外装パネル等には必
ずしも無制限に適用できるものではない。観察する方向
や天候等の周囲環境によって金属板が明るく見えたり暗
く見えたり、白っぽく見えたり黒っぽく見えたりするの
も、その主な原因は金属板表面の凹凸の分布状況が、圧
延方向とこれと直交する方向で異なるからである。
【0008】さらにまた、最初に所望の凹凸やプロフィ
ルを有する表面に調整したロールで圧延する場合でも、
圧延開始後の累計処理量に応じて凹凸が連続的に経時変
化するのは避けられず、ある程度金属板の均一な外観を
維持するためには、金属板の圧延処理量に制限を設ける
必要があり、コスト的に不利にならざるを得ないもので
ある。
【0009】また上記酸洗液を用いた方法は、酸洗作業
の条件と意匠性の制御の条件とをともに最適な条件に設
定するのは困難であり、またチタンやステンレスなどの
金属板の種類によって酸洗液や酸洗条件が異なるので、
複数種の異なる材料の金属板に普遍的に採用できるもの
ではない。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、塗装や化学的な表面処理を施さなくても、天候や周
囲の明るさなどのその時々の環境に影響されることなく
表面のいかなる部位をいかなる方向から観察しても均質
な仕上がりと認識され、且つ非常に優れた防眩性を有す
る防眩金属板、及び作業環境を損なうことのない防眩金
属板の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の防眩金属板は、研磨材を含有する懸濁液を金属板1の
表面に噴射することにより防眩層2を形成させて成るこ
とを特徴とするものである。さらに本発明の請求項2に
記載の防眩金属板は、請求項1の構成に加えて、研磨材
としてガラスビーズなどの球形のものを用いることを特
徴とするものである。
【0011】加えて本発明の請求項3に記載の防眩金属
板は、請求項1の構成に加えて、研磨材としてアルミナ
などの断面形状が多角形のものを用いることを特徴とす
るものである。また本発明の請求項4に記載の防眩金属
板は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、研磨
材として粒径が60〜200μmのものを用いることを
特徴とするものである。
【0012】さらに本発明の請求項5に記載の防眩金属
板は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、研磨
材として硬度が新モース硬さ7〜12のものを用いるこ
とを特徴とするものである。また本発明の請求項6に記
載の防眩金属板は、請求項1乃至5のいずれかの構成に
加えて、5〜50容量%の研磨材を含有する懸濁液を用
いることを特徴とするものである。
【0013】また本発明の請求項7に記載の防眩金属板
の製造方法は、研磨材を含有する懸濁液を金属板1の表
面に噴射するものである。また本発明の請求項8に記載
の発明は、請求項7の構成に加えて、水平に進行する金
属板1の進行方向と略平行に並設した複数のノズル3
を、金属板1の進行方向と直交する方向で金属板1の外
側方まで連続的に往復移動させながら、ノズル3から懸
濁液を金属板1の表面に噴射することを特徴とするもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の研磨材は無機酸化物粉末やプラスチック
粉末などの研掃効果を有するものであって、化学的に安
定で且つ無害であり、しかも金属板の表面を微小に変形
させることができると共に懸濁液を循環再利用するため
に耐脆化性に優れて簡単には細粒に破壊されない程度の
硬度を有するものである。このような研磨材としては、
アルミナ質研磨材、炭化珪素質研磨材、ガラス質研磨
材、各種合成樹脂、くるみ殻や椰子殻等の植物系研磨
材、カットワイヤーやスチールボール等の金属系研磨材
などを用いることができ、多種多様な研磨材を金属板の
表面硬度や所望の仕上がり感に応じて選択すればよい。
これら各研磨材の粒子の形態は、その製造方法によって
ある程度決定される。
【0015】上記研磨材は、金属板の表面に形成される
防眩層を元の金属板の表面よりも滑らかに白っぽく輝い
た感じに仕上げ易いもの(例えば球形のガラスビーズ)
と、金属板の表面に形成される防眩層を元の金属板の表
面よりも凹凸の多い黒っぽく沈んだ感じに仕上げ易いも
のとに大別されるが、研磨材の粒径は所望の防眩層の外
観に応じて適宜選択することができる。
【0016】このように研磨材の種類(球形のものか角
張った断面形状が多角形のものか)や粒径、粒径の分布
状況を選ぶことによって、同一の噴射条件(噴射圧力や
懸濁液の濃度など)でも異なる外観や色調等の意匠性を
金属板に付与することができる。上記研磨材を水などの
液体に配合して攪拌することにより、本発明の懸濁液を
作成することができる。懸濁液中の研磨材の含有量は懸
濁液の全体に対して5〜50容量%に設定することがで
きる。研磨材の含有量が5容量%未満であれば、懸濁液
が金属板の表面に与える物理的衝撃力が弱過ぎて、金属
板の表面の意匠性を変化させるのに長時間を要して実用
性に欠ける恐れがある。また研磨材の含有量が50容量
%を超えると、懸濁液の濃度が濃過ぎてノズルからの噴
射圧力が低下し、金属板の表面への懸濁液の衝撃力が低
下する恐れがある。
【0017】また本発明の金属板としては、高Crフェ
ライト系ステンレス鋼板、高Cr−Niオーステナイト
系ステンレス鋼板などの圧延した鋼板を用いることがで
き、またチタン板、アルミニウム板、ニッケル板、銅
板、含銅合金板、含亜鉛合金板等の耐侯性を十分に有
し、裸使用可能な圧延した金属板を用いることができ
る。またその形状はコイル状或いはシート状の何れであ
ってもよく、板厚や板幅についても何ら制限はない。
【0018】そして上記懸濁液を金属板の表面にノズル
を用いて高圧で噴射することによって、図1に示すよう
に金属板1の表面に防眩層2を有する防眩金属板Aを形
成することができる。この方法では、乾式ブラスト法に
比べて仕上がり面(防眩層2)がソフトで美しいという
湿式法本来の特徴以外に、金属板への熱衝撃がないの
で、変質や変色がない。微細な研磨材の粒子が使用可
能であるので、多様な仕上がり面に制御することができ
る。研磨材の損耗が少ないので、処理面積当たりの研
磨材の原単価が小さい。帯電現象が生じないので、金
属板の表面への塵埃の付着がない。製造時の粉塵の発
生がないので、衛生的である等の効果を有するものであ
る。
【0019】懸濁液をノズルから噴射する際の圧力は3
〜6kgf/cm2 に設定することができる。圧力が3
kgf/cm2 未満であれば、懸濁液が金属板の表面に
与える物理的衝撃力が弱過ぎて、金属板の表面に凹凸を
付与することができず、本発明の効果を十分に得ること
ができなくなる恐れがあり、また圧力が6kgf/cm
2 を超えると、懸濁液が金属板の表面に与える物理的衝
撃力が強過ぎて、凹凸にムラが出易く、金属板の表面の
外観を均一なものとすることができなくなる恐れがあ
る。
【0020】またノズルと金属板の表面との間隔は10
0〜400mmに設定することができる。この間隔が1
00mm未満であれば、ノズルと金属板の表面が近過ぎ
て懸濁液の有効投射面積が小さくなって生産効率が低下
する恐れがあり、また上記間隔が400mmを超える
と、ノズルと金属板の表面が遠過ぎて(懸濁液の有効圧
力)/(懸濁液の投射面積)が小さくなって、本発明の
効果を十分に得ることができなくなる恐れがある。
【0021】また金属板への懸濁液の噴射は図2に示す
ように、水平に進行する金属板1の進行方向(圧延方
向)と略平行に並設した複数のノズル3を、金属板1の
外側方にまで金属板1の進行方向と直交する方向に連続
的に往復移動させながらおこなうものである。つまり金
属板1の進行方向と平行に並設した複数のノズル3を、
金属板1の通過する板道の外側において金属板1よりも
下側に設置し、このノズル3を金属板1の板幅以上の走
査距離で金属板1の進行方向と直交する方向に連続的に
往復移動させながらおこなうものである。この場合処理
時間の短縮や処理ムラが発生しないように単一のノズル
ではなく複数のノズルを用いる必要がある。
【0022】複数のノズルを水平に進行中の金属板の下
部で、板幅より内側で進行方向に直角に振動(走査)さ
せる場合に、ノズルの本数や配置位置、金属板の進行速
度やノズルの走査速度等の調整により金属板の全面をほ
ぼ均一な外観に仕上げることは基本的には可能であると
考えられる。そして金属板の下部の板幅よりも内側で直
列に配置した複数のノズルを金属板の進行方向に対して
0°(平行)から90°(直角)まで変化させ、ノズル
群を金属板の進行方向と直角に振動させて均一な仕上が
りを得るための条件を検討してみると、金属板のある部
位が板幅方向において停止状態のノズルの直上に当たる
のか、隣接するノズルの中間に位置するのか等により、
すなわちノズルと金属板の相対的な位置関係により微妙
に異なる外観を呈することが判明した。
【0023】このように各ノズル間距離の僅かな差やノ
ズルを固定している治具の僅かなガタつき等の影響で金
属板の進行方向と平行に処理ムラが生じ、完全に均一な
外観を得ることは実際上不可能に近い。さらにまた、特
定のノズルが金属板の幅方向の特定の位置の外観を制御
することになるので、例えば10本のノズルを使用して
処理する場合、1本でも懸濁液の噴射不良等の不具合が
生じれば、他の9本のノズルが研掃した部位とは異なる
仕上がりとなり、全面が均一な外観を有する金属板を得
ることはできない。
【0024】そこで本発明では上述のように、複数のノ
ズル3群を板道の外方(側方)に金属板1の進行方向と
平行に配置し、一方の板道の外側と反対側の板道の外側
の間で複数のノズル3を同時に往復運動させることによ
り、板幅方向での処理ムラを完全に消滅させることがで
きるものである。実際、実験によって得られた金属板の
表面(防眩層)の外観は非常に均一で、金属板の進行方
向及び進行方向と直交する方向のいずれでも何ら外観や
色調等の意匠性の異なる部位は生じず、また防眩層が乱
反射することによって防眩性も高いものであり、金属板
の進行方向とこれと直交する方向の区別が困難な程均質
な仕上がりの外観が得られた。
【0025】さらに例えば10本のうち1本のノズルに
不具合が生じてもその影響度は1/10に止まり、且つ
平均して影響を受けることになるので、均一性は損なわ
れることなく、実際上不良品とならない。また複数のノ
ズルは金属板の下部に設置するのがよい。金属板の上部
に設置すると、噴射された懸濁液が金属板の表面に滞留
するために、懸濁液の噴射によって金属板に与えられる
衝撃エネルギーが滅殺され、且つ金属板の部位によって
衝撃エネルギーの滅殺の程度が当然異なるので、均一な
仕上がりを確保できない恐れがある。また金属板を垂直
(上下)方向に移動し、水平に懸濁液を噴射する方法も
試みたが、均一な仕上がりを確保できなかった。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1乃至5)金属板としては表1に示す各種の圧
延したもの(板幅300mm)を使用した。また水にア
ルミナ(粒径63〜180μm、新モース硬度12)を
20容量%含有させて懸濁液を調製した。そして図2に
示すように、2m/分の速度で水平に進行する上記の金
属板の進行方向と略平行に並設した3本のノズルを、金
属板の一方の側方と他方の側方の間で金属板の進行方向
と直角に連続的に50m/分の速度で往復移動させなが
ら、金属板の下面にノズルから上記の懸濁液を5kgf
/cm2 の圧力で金属板の表面に垂直方向から噴射して
金属板1の表面に防眩層2を形成して防眩金属板を得
た。
【0027】(実施例6乃至10)懸濁液として、水に
ガラスビーズ(粒径63〜180μm、新モース硬度
7)を20容量%含有させて調製したものを使用した以
外は、上記実施例と同様にして防眩金属板を得た。 (実施例11乃至20)水に対するアルミナ或いはガラ
スビーズの配合量を変えて各実施例の懸濁液の濃度を表
2のように設定した。金属板としてはフェライト系22
Crステンレス鋼板(スキンパスダル仕上げ)を使用し
た。尚、これら実施例では、上記実施例3、8とできる
だけ同一の意匠性に仕上げるために、(懸濁液中の研磨
材の含有濃度)×(懸濁液の金属板への噴射時間)の式
から求められる値がほぼ一定となるように、懸濁液中の
研磨材の含有濃度を下げた場合には金属板の進行速度を
下げて懸濁液の金属板への噴射時間を長くし、懸濁液中
の研磨材の含有濃度を上げた場合には金属板の進行速度
を上げて懸濁液の金属板への噴射時間を短くした。
【0028】(比較例1乃至5)上記実施例と対比する
ために、表1に示す懸濁液を噴射しない未処理の圧延し
た金属板を用いた。上記各実施例及び比較例において反
射率(光沢度)を測定した。反射率(光沢度)の測定は
図3に示すように、洗浄乾燥後の上記各実施例及び比較
例に45°の入射角で光を投射し、実施例及び比較例か
ら反射した光を45°の反射角で測定器6の受光部5が
拾う時の投射量に対する吸収量の度合いを測るものであ
る。測定器6としては東京電色株式会社製の光沢計TC
−108Dを用い、光源4としてはハロゲンランプ(J
ISに規定されたC光源)を用いた。
【0029】また各実施例及び比較例の反射率の測定は
図4に示すように、光源4と受光部5を結ぶ線が防眩金
属板Aの圧延方向(進行方向)と平行になるような場合
(圧延方向の反射率)と、光源4と受光部5を結ぶ線が
防眩金属板Aの圧延方向(進行方向)と直交する場合
(幅方向の反射率)でおこなった。そして基準値として
ステンレス鋼板(SUS304)の2B仕上げの圧延方
向の反射率を100とし、この基準値の相対値で各実施
例及び比較例の反射の度合いを示した。結果を表3に示
す。
【0030】また実施例3、8について、目視で表面の
外観や色調等の意匠性が方向性のない均一な状態になっ
たか否かを評価するために、比較例3とともに表面を顕
微鏡で観察した。顕微鏡写真(倍率約16.5)を図5
に示し、さらに実施例3、8及び比較例3で得られた防
眩金属板と未処理の金属板(各サンプルサイズは70m
m×140mm)の平面の表面写真を図6に示す。
【0031】さらに実施例1、6、及び比較例1につい
て、表面の凹凸の分布状況を測定して表面の均一性を評
価した。粗さ計は、ランクテーラーホブソン株式会社製
のタリサーフ6を使用し、金属板の圧延方向(進行方
向)と幅方向(圧延方向と直交する方向)のそれぞれに
ついて、任意のバンド幅(ZONEWIDE)における
表面の微小な凹凸(ピーク)をカウントし、ピーク(P
c)高さ分布をPc分布図として図7、図8、図9に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】表3の実施例1乃至10及び比較例1乃至
5を対比すると、比較例1乃至5の何れもが圧延方向と
幅方向での反射の度合いが大きく異なることが判る。こ
のように圧延方向と幅方向での反射の度合いが大きく異
なる原因としては、図5(c)の写真から明らかなよう
に、懸濁液を噴射していない未処理の金属板では、圧延
方向に圧延ロールの磨耗痕である筋が残り、この筋のた
めに圧延方向での反射の度合いが一般的に高くなると考
えられる。従って未処理の金属板では圧延方向での反射
の度合いが高くなるので、防眩性が劣るのである。
【0036】一方、実施例1乃至10の反射の度合い
は、比較例1乃至5のものよりも低く、且つ圧延方向と
幅方向での差が小さくなるものである。これは図5
(a)(b)の写真から明らかなように、懸濁液を噴射
した実施例1乃至10の金属板では圧延方向に圧延ロー
ルの磨耗痕である筋が比較例1乃至5の金属板よりも少
なく或いは無くなって、圧延方向での反射の度合いが低
くなるためである考えられる。つまり実施例1乃至10
は比較例1乃至5よりも防眩性が高く、また実施例1乃
至10は表面での反射の度合いが均一であるので、外観
や色調等の意匠性に方向性がなくなるのである。
【0037】また図6のNo.1乃至3から判るよう
に、視覚的にも比較例3の未処理の金属板(No.1)
は、研磨材としてガラスビーズを用いた実施例8(N
o.2)や研磨材としてアルミナを用いた実施例3(N
o.3)よりも光沢が大きく輝いており防眩性が低いこ
とが判る。またNo.2のものでは、金属板の表面に形
成される防眩層を元の金属板の表面よりも滑らかに白っ
ぽく輝いた感じに仕上がっているのに対して、No.3
のものでは、金属板の表面に形成される防眩層を元の金
属板の表面よりも凹凸の多い黒っぽく沈んだ感じに仕上
がっており、このように研磨材によって所望の防眩層の
外観に仕上げることができる。
【0038】また実施例1乃至5と実施例6乃至10、
及び実施例11乃至15と実施例16乃至20を対比す
ると、研磨材として多角形のアルミナを用いた実施例1
乃至5と実施例11乃至15の方が、球形のガラスビー
ズを研磨材として用いた実施例6乃至10と実施例16
乃至20よりも反射の度合いが低いことが判る(図6
(b)(c)参照)。従って実施例1乃至5と実施例1
1乃至15の方が実施例6乃至10と実施例16乃至2
0よりも防眩性が高いということになるが、実施例6乃
至10と実施例16乃至20でも圧延方向と幅方向での
反射の度合いが小さく均一であるので、外観や色調等の
意匠性に方向性がなくなるのである。
【0039】さらに図9の比較例1のPc分布図から判
るように、比較例1では金属板の表面のピークカウント
数が幅方向(図9(b))の方が圧延方向(図9
(a))よりも圧倒的に多く、非常に強い反射の方向性
を有している。しかし図6の実施例1や図7の実施例6
のPc分布図から判るように、実施例1、6では金属板
の表面のピークカウント数が幅方向(図7(b)及び図
8(b))と圧延方向(図7(a)及び図8(a))で
ほぼ同等であり、またピークの分布状況も幅方向と圧延
方向とで酷似しており、実施例1、6では幅方向と圧延
方向に反射の方向性がほとんどないと言える。
【0040】また研磨材として多角形のアルミナを用い
た実施例1の方が、球形のガラスビーズを研磨材として
用いた実施例6よりも、ピークの数が多くて凹凸が激し
く、従って実施例1の方が実施例6よりも防眩性が高い
ということになるが、実施例1と6とでは圧延方向と幅
方向でピークの分布状況自体には差がなく反射の度合い
がほぼ均一であると考えられるので、実施例1と6の何
方も外観や色調等の意匠性に方向性がないものである。
【0041】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、研磨材を含有する懸濁液を金属板の表面に噴射
することにより防眩層を形成させるので、研磨材が衝突
することにより凹凸の分布状況が圧延方向とこれと直交
する方向とでほぼ均一な防眩層が金属板の表面に形成さ
れることによって、防眩層で反射の度合いを圧延方向と
これと直交する方向とでほぼ均一にすることができ、天
候や周囲の明るさなどのその時々の環境に影響されるこ
となく表面のいかなる部位をいかなる方向から観察して
も均質な仕上がりと認識され、且つ非常に優れた防眩性
を有するものである。
【0042】また本発明の請求項2に記載の発明は、研
磨材が球形であるので、金属板の表面に形成される防眩
層を元の金属板の表面よりも滑らかに白っぽく輝いた感
じに仕上げ易くなるものである。また本発明の請求項3
に記載の発明は、研磨材が多角形であるので、金属板の
表面に形成される防眩層を元の金属板の表面よりも凹凸
の多い黒っぽく沈んだ感じの仕上げ易くなるものであ
る。
【0043】また本発明の請求項4に記載の発明は、研
磨材の粒径が60〜200μmであるので、研磨材が小
さ過ぎて金属板の表面に与える物理的衝撃力が弱過ぎ
て、金属板の表面の意匠性を変化させるのに長時間を要
することがなく、且つ研磨材が大き過ぎて研磨材がノズ
ルに詰まって懸濁液の噴射圧力が低下し、金属板の表面
への懸濁液の衝撃力が低下しないようにすることができ
るものである。
【0044】また本発明の請求項5に記載の発明は、研
磨材の硬度が新モース硬さ7〜12であるので、金属板
の表面を微小に変形させることができると共に懸濁液を
循環再利用するために耐脆化性に優れて簡単には細粒に
破壊されないようにすることができるものである。また
本発明の請求項6に記載の発明は、5〜50容量%の研
磨材を含有する懸濁液を用いるので、懸濁液が金属板の
表面に与える物理的衝撃力が弱過ぎて、金属板の表面の
意匠性を変化させるのに長時間を要することがなく、ま
た懸濁液の濃度が濃過ぎてノズルからの噴射圧力が低下
し、金属板の表面への懸濁液の衝撃力が低下しないよう
にすることができるある。
【0045】また本発明の請求項7に記載の発明は、研
磨材を含有する懸濁液を金属板の表面に噴射するので、
研磨材が衝突することにより凹凸の分布状況が圧延方向
とこれと直交する方向とでほぼ均一な防眩層を金属板の
表面に形成することによって、防眩層で反射の度合いを
圧延方向とこれと直交する方向とでほぼ均一にすること
ができ、塗装や化学的な処理を施すことがなく、天候や
周囲の明るさなどのその時々の環境に影響されることな
く表面のいかなる部位をいかなる方向から観察しても均
質な仕上がりと認識され、且つ非常に優れた防眩性を有
する防眩金属板を得ることができるものであり、しかも
金属板への研磨材が衝突しても粉塵等が発生することが
なく、作業環境を損なわないようにすることができるも
のである。
【0046】また本発明の請求項8に記載の発明は、水
平に進行する金属板の進行方向と略平行に並設した複数
のノズルを、金属板の進行方向と直交する方向で金属板
の外側方まで連続的に往復移動させながら、ノズルから
懸濁液を金属板の表面に噴射するので、進行方向と直交
する方向での処理ムラを完全に消滅させることができ、
金属板の表面(防眩層)の外観を非常に均一で、また防
眩性も高い防眩金属板を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防眩金属板を示す断面図である
【図2】同上の防眩金属板の製造方法の一部を示す概略
平面図である。
【図3】同上の反射率の測定方法を示す側面図である。
【図4】同上の金属板を示す平面図である。
【図5】(a)は同上の実施例3の表面を示す顕微鏡写
真、(b)は同上の実施例8の表面を示す顕微鏡写真、
(c)は同上の比較例3の表面を示す顕微鏡写真であ
る。
【図6】No.1は同上の比較例3の平面の表面を示す
写真、No.2は同上の実施例8の平面の表面を示す写
真、No.3は同上の実施例3の平面の表面を示す写真
である。
【図7】(a)は実施例1の圧延方向のPc分布図、
(b)は実施例1の幅方向のPc分布図である。
【図8】(a)は実施例6の圧延方向のPc分布図、
(b)は実施例6の幅方向のPc分布図である。
【図9】(a)は比較例1の圧延方向のPc分布図、
(b)は比較例1の幅方向のPc分布図である。
【符号の説明】 1 金属板 2 防眩層 A 防眩金属板
フロントページの続き (72)発明者 山岸 一彦 長野県須坂市大字小河原字松川3954番地20 ヤマキ工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨材を含有する懸濁液を金属板の表面
    に噴射することにより防眩層を形成させて成ることを特
    徴とする防眩金属板。
  2. 【請求項2】 研磨材が球形であることを特徴とする請
    求項1に記載の防眩金属板。
  3. 【請求項3】 研磨材の断面形状が多角形であることを
    特徴とする請求項1に記載の防眩金属板。
  4. 【請求項4】 研磨材の粒径が60〜200μmである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防
    眩金属板。
  5. 【請求項5】 研磨材の硬度が新モース硬さ7〜12で
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の防眩金属板。
  6. 【請求項6】 5〜50容量%の研磨材を含有する懸濁
    液を用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の防眩金属板。
  7. 【請求項7】 研磨材を含有する懸濁液を金属板の表面
    に噴射することを特徴とする防眩金属板の製造方法。
  8. 【請求項8】 水平に進行する金属板の進行方向と略平
    行に並設した複数のノズルを、金属板の進行方向と直交
    する方向で金属板の外側方まで連続的に往復移動させな
    がら、ノズルから懸濁液を金属板の表面に噴射すること
    を特徴とする請求項7に記載の防眩金属板の製造方法。
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