JPH09294176A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH09294176A
JPH09294176A JP8127682A JP12768296A JPH09294176A JP H09294176 A JPH09294176 A JP H09294176A JP 8127682 A JP8127682 A JP 8127682A JP 12768296 A JP12768296 A JP 12768296A JP H09294176 A JPH09294176 A JP H09294176A
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Application number
JP8127682A
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English (en)
Inventor
Akinobu Nishikata
彰信 西方
Tokuji Kaneko
徳治 金子
Keizo Isemura
圭三 伊勢村
Masanobu Inui
雅亘 乾
Nobuaki Miyahara
宣明 宮原
Nobuo Sekiguchi
信夫 関口
Hirohiko Tashiro
浩彦 田代
Rieko Inoue
理恵子 井上
Shiyoukiyou Kou
松強 黄
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリの空き容量が当該原稿の画像データの
全てを記憶するのに十分ではない場合であっても、継続
してコピー処理等の動作を実行することができる画像処
理装置を提供する。 【解決手段】 初期設定(ステップS101)の後、画
像メモリ部3内のハードディスク302が空き容量がな
い状態であるか否かが判別され(ステップS102)、
その答が肯定(YES)である場合は、読み取られた原
稿の画像データを保存することができないので、読み込
まれた画像データが直接記録紙に印刷出力される(ステ
ップS106)。1部目の印刷出力が終了すると(ステ
ップS107)、2部目の画像データの印刷出力が実行
される(ステップS109)。2部目の画像データの印
刷出力においては、原稿の画像データが読み取られ、読
み取られた画像データがハードディスク302に保存さ
れずに直接プリンタ部2へ転送され、転送された画像デ
ータがプリンタ部2において印刷出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像データ
を記憶する記憶手段を備えたデジタル複写装置等の画像
処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿の複数の画像データを読み取
り、該読み取られた画像データを記憶するハードディス
ク等のメモリを備えたデジタル複写装置等において、1
部目の原稿の画像データを読み取り、該読み取られた画
像データをメモリに記憶するのと同時に当該画像データ
の1部目の印刷出力を実行し、2部目以降の印刷出力は
メモリに記憶された画像データを用いて行う電子ソート
モード機能を有する画像処理装置が知られている。
【0003】また、原稿の全ての画像データを読み取
り、該読み取られた全ての画像データをメモリに記憶す
るのと同時に原稿の枚数をカウントし、その原稿のペー
ジ数を把握した後に印刷出力を実行する電子ソートモー
ド機能を有する画像処理装置もすでに知られている。こ
のような画像処理装置によれば、原稿をカウントする動
作を省略した場合であっても、両面コピーや縮小レイア
ウトが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像デ
ータを記憶するハードディスク等のメモリは、記憶容量
に限りがあるので、記憶できる原稿の枚数も予め制限さ
れる。例えば、メモリの記憶容量がA4サイズの原稿1
00枚分であり、印刷出力する原稿がA4サイズで10
2枚である場合には、原稿100枚分の原稿をメモリに
記憶することは可能であるが、残りの原稿2枚分の画像
データを記憶することができないという問題点があっ
た。特に、複数の原稿を複数部数コピーするときにメモ
リの空き容量がなくなってしまった場合は、上述した従
来の手法を採用する画像処理装置では意図するコピー処
理を実行することができないという問題点があった。
【0005】また、片面原稿を記録紙の両面にコピーす
る処理や縮小レイアウト処理のように全ての原稿の画像
データを記憶した後でなければ正しくコピー処理が開始
されない処理については、メモリの空き容量がなくなっ
てしまった場合はその処理をキャンセルしなければなら
ないという問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、メモリの空き容量が当該原稿の画像デー
タの全てを記憶するのに十分ではない場合であっても、
継続してコピー処理等の動作を実行することができる画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の画像処理装置は、原稿の画像デ
ータを読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取
られた画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段
による画像データの記憶と同時に前記記憶された画像デ
ータの1部目の印刷出力を実行する出力手段とを備えた
画像処理装置において、前記原稿の全ての画像データの
記憶が完了する前に前記記憶手段の空き容量がなくなっ
た場合に前記記憶手段による前記画像データの記憶及び
前記記憶された画像データの印刷出力を中止する中止手
段と、前記中止手段による中止後は前記読取手段により
読み取られた画像データの印刷出力を実行するように前
記出力手段を制御する制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0008】請求項2の画像処理装置は、上記請求項1
の画像処理装置における制御手段が、前記原稿の画像デ
ータの2部目以降の印刷出力を実行する場合は、前記読
取手段により読み取られた画像データを用いるように前
記出力手段を制御することを特徴とする。
【0009】請求項3の画像処理装置は、上記請求項1
の画像処理装置における制御手段が、前記原稿の画像デ
ータの2部目以降の印刷出力を実行する場合に、前記中
止手段による中止の前に前記記憶手段に画像データが記
憶された原稿については当該記憶された画像データを用
いて前記印刷出力を実行し、前記中止手段による中止の
前に前記記憶手段に画像データが記憶されなかった原稿
については前記読取手段により読み取られた画像データ
を用いて前記印刷出力を実行するように前記出力手段を
制御することを特徴とする。
【0010】請求項4の画像処理装置は、原稿の画像デ
ータを読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取
られた画像データを記憶する記憶手段と、前記読取手段
により画像データが読み取られた原稿の枚数を計数する
計数手段と、前記記憶手段による全ての原稿の画像デー
タの記憶及び前記計数手段による前記原稿の全枚数の計
数が完了した後に前記記憶された画像データの印刷出力
を実行する出力手段とを備えた画像処理装置において、
前記記憶手段による前記原稿の全ての画像データの記憶
が完了する前に前記記憶手段の空き容量がなくなった場
合に前記記憶手段による画像データの記憶を中止する中
止手段と、前記中止手段による中止後は、前記原稿の残
りの枚数が前記計数手段により計数された後に前記読取
手段より読み取られた画像データの印刷出力を実行する
ように前記出力手段を制御する制御手段と備えることを
特徴とする。
【0011】請求項5の画像処理方法は、原稿の画像デ
ータを読み取り、前記読み取られた画像データを記憶手
段に記憶するのと同時に前記記憶された画像データの1
部目の印刷出力を実行する画像処理方法において、前記
原稿の全ての画像データの記憶が完了する前に前記記憶
手段の空き容量がなくなった場合は、前記画像データの
記憶及び前記記憶された画像データの印刷出力を中止し
て、前記読み取られた画像データの印刷出力を実行する
ことを特徴とする。
【0012】請求項6の画像処理方法は、上記請求項5
の画像処理方法において、前記原稿の画像データの2部
目以降の印刷出力を実行する場合は、前記読み取られた
画像データを用いることを特徴とする。
【0013】請求項7の画像処理方法は、上記請求項5
の画像処理方法において、前記原稿の画像データの2部
目以降の印刷出力を実行する場合は、前記中止の前に前
記記憶手段に画像データが記憶された原稿については当
該記憶された画像データを用いて前記印刷出力を実行
し、前記中止の前に前記記憶手段に画像データが記憶さ
れなかった原稿については前記読み取られた画像データ
を用いて前記印刷出力を実行することを特徴とする。
【0014】請求項8の画像処理方法は、原稿の画像デ
ータを読み取り、前記読み取られた画像データを記憶手
段に記憶し、前記画像データが読み取られた原稿の枚数
を計数し、前記原稿の全ての画像データの記憶及び前記
原稿の全枚数の計数が完了した後に前記記憶された画像
データの印刷出力を実行する画像処理方法において、前
記原稿の全ての画像データの記憶が完了する前に前記記
憶手段の空き容量がなくなった場合は、前記画像データ
の記憶を中止して、前記画像データが記憶されていない
原稿の枚数を計数した後、前記読み取られた画像データ
の印刷出力を実行することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0016】(第1の実施の形態)まず最初に、本発明
の第1の実施の形態について、図1〜図6を参照して説
明する。
【0017】図1は、本実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図であり、図2は、図1に示した
画像処理装置の構成の縦断断面図である。同図におい
て、画像形成装置は、画像入力部として機能するリーダ
部1、画像出力部として機能するプリンタ部2、及び画
像メモリ部3を主要構成要素としている。リーダ部1
は、ケーブル1aを介してプリンタ部2に相互に接続さ
れており、また、ケーブル1bを介して画像メモリ部3
に相互に接続されている。
【0018】リーダ部1は、原稿上の画像を読み取って
画像データを生成すると共に、本発明の装置における読
取手段を構成するものであり、具体的には、図2に示す
ように、自動原稿搬送装置101と、原稿載置台である
プラテンガラス102、原稿照明用ランプ(以下、ラン
プという)103とミラー105とを有するスキャナユ
ニット104、ミラー106及び107、レンズ10
8、CCD等の光電変換素子を有するイメージセンサ部
(以下、CCDという)109等を有している。
【0019】プリンタ部2は、リーダ部1により読み取
られた画像データ又は画像メモリ部3からリーダ部1を
介して転送された画像データを記録紙上に可視像として
印刷出力すると共に、本発明の装置における出力手段を
構成する。プリンタ部2は、図2に示すように、レーザ
ドライバ221、レーザ発光部201、感光ドラム20
2、現像器203、複数種類の記録紙用のカセット20
4,205、転写部206、定着部207、排紙ローラ
208、フラッパ(搬送方向切換部材)209、再給紙
用シート積載部210及び排出ビン220を有してい
る。
【0020】画像メモリ部3は、リーダ部1から転送さ
れた画像データを圧縮し、圧縮された圧縮画像データを
記憶すると共に、本発明の装置における記憶手段を構成
する。また、画像メモリ部3は、記憶した圧縮画像デー
タを伸長して、該伸長された画像データをリーダ部1へ
転送する。
【0021】以下、図2を参照して、リーダ部1及びプ
リンタ部2の動作を説明する。
【0022】自動原稿搬送装置101上に積載された原
稿は、最終ページから順に1枚ずつプラテンガラス10
2上に搬送される。原稿がプラテンガラス102の所定
位置に搬送されると、ランプ103が点灯され且つスキ
ャナユニット104が移動され、これにより原稿が露光
走査される。
【0023】原稿により反射された光は、ミラー10
5、106、107及びレンズ108を介してCCD1
09に入射される。CCD108に入射された光は、C
CD108により光電変換等により電気信号に変換され
た後、後述するデジタル処理が行なわれ、画像データが
生成される。生成された画像データは、プリンタ部2及
び画像メモリ部3へ転送される。
【0024】プリンタ部2に転送された画像データは、
レーザドライバ221に入力される。レーザドライバ2
21はレーザ発光部201を駆動するものであり、リー
ダ部1からの画像データに応じたレーザ光をレーザ発光
部201に発光させる。このレーザ光は、感光ドラム2
02に照射され、感光ドラム202上にレーザ光に応じ
た潜像が形成される。感光ドラム202上に作られた潜
像部分には、現像器203によって現像剤が付着され
る。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミング
で、カセット204及び205のいずれか一方から、記
録紙が給紙され、転写部206まで搬送される。そし
て、転写部206により、現像剤は記録紙に転写され
る。現像剤が転写された記録紙は、定着部207に搬送
され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に
定着される。定着部207を通過した記録紙は、排出ロ
ーラ208によって排出ビン220に排出される。
【0025】また、両面記録モードが設定されている場
合は、排出ローラ208の位置まで記録紙が搬送された
後に排出ローラ208の回転方向が逆転され、記録紙は
フラッパ209により再給紙搬送路210へ導かれる。
また、多重記録モードが設定されている場合は、記録紙
が排出ローラ208まで搬送されないように、フラッパ
209により、記録紙が再給紙搬送路210へ導かれ
る。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は、上述した
タイミングで転写部206に給紙される。
【0026】図3は、リーダ部1の構成を更に詳細に説
明するためのブロック図である。同図において、リーダ
部1は、上述したCCD109と、画像データのアナロ
グ・デジタル変換等の処理を行うA/D・SH部110
と、デジタル信号化された画像データの各種処理を行う
画像処理部111と、画像メモリ部3とのインターフェ
ースを行うインターフェース部113と、リーダ部1全
体の制御を行うCPU114と、ユーザが本画像処理装
置の設定内容などを入力する入力部と設定内容や本画像
処理装置の動作状況などを表示する表示部とを有する操
作部115と、CPU114の制御プログラム等を格納
するメモリ116とから主に構成されている。
【0027】CCD109はA/D・SH部110に接
続されており、CCD109から出力された画像データ
は、A/D・SH部110においてアナログ・デジタル
変換処理されるとともに、シェーディング補正が行われ
る。A/D・SH部110は画像処理部111及びイン
ターフェース(I/F)部113に接続されており、A
/D・SH部110により処理された画像データは、画
像処理部111を介してプリンタ部2へ転送されるとと
もに、インターフェース113を介して画像メモリ部3
へ転送される。
【0028】CPU114は、画像処理部111と、イ
ンターフェース部113と、操作部115と、メモリ1
16とに接続されている。CPU114は、操作部11
5においてユーザにより設定された設定内容に応じて、
画像処理部111及びインターフェース111を制御す
る。例えば、操作部115において、トリミング処理を
行ってコピーを行うモードが設定された場合、CPU1
14は、画像処理部111に画像データのトリミング処
理を行わせた後、その画像データをプリンタ部2へ転送
させる。また、両面原稿モードが設定された場合は、C
PU114は、画像データと、設定されたモードに応じ
た制御コマンドとをインターフェース113を介して画
像メモリ部3に転送し、画像メモリ部3によって出力順
を制御された画像データを再びインターフェース113
を介して受けとり、画像処理部111を介してプリンタ
部2へ転送する。
【0029】CPU114の制御プログラムはメモリ1
16に記憶されており、CPU114はメモリ116を
参照しながら制御を行う。また、メモリ116はCPU
114の作業領域としても使用される。
【0030】図4は、画像メモリ部3の構成を示すブロ
ック図である。同図において、画像メモリ部3は、画像
データを一時的に記憶するメモリ301と、画像データ
を保存する記憶手段としてのハードディスク302と、
リーダ部1とのインターフェースを行うインターフェー
ス部303と、画像メモリ部3全体の制御を行うCPU
304と、CPU304の制御プログラムなどを格納す
るメモリ305とから構成されている。
【0031】CPU304は、インターフェース303
を介してリーダ部1から転送された画像データを圧縮
し、圧縮された圧縮画像データをメモリ301に転送す
る。また、CPU304は、メモリ301から転送され
た圧縮画像データを伸長し、伸長された画像データをイ
ンターフェース303を介してリーダ部1に転送する。
【0032】ハードディスク302は、メモリ301に
一時的に記憶された圧縮画像データを保存し、また、保
存されている圧縮画像データを、上述したようにリーダ
部1のCPU114から転送されてきた制御コマンドに
応じた出力順で、メモリ301に転送する。
【0033】CPU304の制御プログラムはメモリ3
05に記憶されており、CPU304による制御はメモ
リ305を参照しながら行われる。また、メモリ305
はCPU304の作業領域としても使用される。
【0034】図5は、上記構成からなる画像処理装置に
おいて実行される印刷処理手順を示すフローチャートで
ある。ここでは、片面にのみ画像データを有する片面原
稿を複写して、複数部数の片面印刷を実行する場合につ
いて説明する。すなわち、本フローチャートは、ユーザ
により原稿が自動原稿搬送装置101にセットされ、操
作部115において、片面原稿を複数部数、片面印刷す
るモードの実行が設定された場合に実行される。なお、
本フローチャートを実行するためのプログラムはリーダ
部1のメモリ116に格納されており、CPU114に
より実行される。
【0035】まず、初期設定が行われる(ステップS1
01)。ここでは、原稿枚数カウンタの値nに0がセッ
トされるとともに、操作部115においてユーザにより
設定された設定部数mがセットされる。
【0036】そして、画像メモリ部3内のハードディス
ク302がメモリフルの状態であるか、すなわち空き容
量がない状態であるか否かが判別される(ステップS1
02)。ステップS102の答が否定(NO)である場
合すなわち空き容量があると判別された場合は、リーダ
部1により1枚目の原稿の画像データが読み込まれた
後、原稿枚数カウンタの値nに1が加えられ、ハードデ
ィスク302へ画像データの保存が行われると共に記録
紙に画像データの1部目び印刷出力が実行される(ステ
ップS103)。
【0037】印刷出力が終了すると、次の原稿があるか
否かが判別され(ステップS104)、その答が肯定
(YES)の場合は上述したステップS102の処理手
順に戻る。
【0038】また、ステップS104の答が否定(N
O)の場合は、全ての原稿の画像データの読み取り、1
部目の印刷出力及びハードディスク302への保存が終
了したと判別して、通常の電子ソートモードとして、ハ
ードディスク302に保存された画像データを用いた2
部目以降の印刷出力が、指定部数に達するまで行われる
(ステップS105)。このとき、画像データは、ハー
ドディスク302へ保存された順番で印刷出力される。
ステップS105における印刷出力が終了すると、本処
理手順は終了する。
【0039】一方、ステップS102の答が肯定(YE
S)である場合は、ハードディスク302に空き容量が
なく、次に読み取られた原稿の画像データを保存するこ
とができないので、上述した電子ソートモードによる印
刷出力は行われず、原稿循環モードによる印刷出力が実
行される。
【0040】すなわち、まず、次の原稿の画像データが
読み込まれ、原稿枚数nに1が加えられ、読み込まれた
画像データが記録紙に印刷出力される(ステップS10
6)。そして、次の原稿があるか否かが判別され(ステ
ップS107)、その答が否定(NO)の場合は、1回
循環した原稿を再度読み込むために原稿が再セットされ
(ステップS108)、原稿枚数カウンタkの値が0に
初期化された後、2部目の画像データの印刷出力が実行
される(ステップS109)。2部目の画像データの印
刷出力においては、原稿の画像データが読み取られ、読
み取られた画像データがハードディスク302に保存さ
れずに直接プリンタ部2へ転送され、転送された画像デ
ータがプリンタ部2において印刷出力される。ここで、
原稿枚数カウンタ値kに1が加えられる。
【0041】印刷出力の後、次の原稿があるか否かが判
別され(ステップS110)、その答が肯定(YES)
の場合はステップS109及びステップS110の処理
手順が繰り返される。また、ステップS110の答が否
定(NO)の場合は、原稿枚数カウンタ値kが1部目の
原稿枚数カウンタ値nと等しいか否かが判別される(ス
テップS111)。
【0042】ステップS111の答が否定(NO)の場
合、すなわち1部目の印刷出力枚数と2部目の印刷出力
枚数とが異なる場合は、所定のエラー処理が実行される
(ステップ112)。また、ステップS111の答が肯
定(YES)の場合は、その部数目の印刷出力が正常に
終了したと考えられるので、設定部数mの印刷出力が終
了したか否かが判別され(ステップS113)、その答
が肯定(YES)の場合は本処理手順を終了する。ま
た、ステップS113の答が否定(NO)の場合は、上
述したステップS108に戻り、ステップS108から
ステップS113の処理手順が繰り返される。
【0043】以上の動作により、片面原稿を複数部数片
面印刷する際、画像メモリ部3のハードディスク302
の空き容量がなくなった場合においても、コピー処理が
途中で中止されることなく、操作部115においてユー
ザにより設定されたとおりの処理を実行することができ
る。
【0044】また、原稿を設定部数の回数だけ循環する
ことによる原稿の損傷を防止するために、ステップS1
07において1部目の出力が終了した時点で、2部目以
降の印刷出力を継続するか否かをユーザに選択させるメ
ッセージなどを操作部115の表示部に表示するように
構成してもよい。
【0045】図6は、片面原稿を複写して、複数部数の
両面印刷を実行する場合の制御手順を説明するフローチ
ャートである。本フローチャートは、ユーザにより原稿
が自動原稿搬送装置101にセットされ、操作部115
においてユーザにより両面原稿を複数部数出力するモー
ドであることが設定された場合に実行される。
【0046】なお、本フローチャートを実行するための
プログラムはリーダ部1のメモリ116に格納されてお
り、CPU114により実行される。
【0047】まず、初期設定が行われる(ステップS2
01)。ここでは、原稿枚数カウンタの値nに0がセッ
トされるとともに、操作部115においてユーザにより
設定された設定部数mがセットされる。
【0048】そして、画像メモリ部3内のハードディス
ク302がメモリフルの状態であるか、すなわち空き容
量がない状態であるか否かが判別される(ステップS2
02)。ステップS202の答が否定(NO)である場
合すなわち空き容量があると判別された場合は、リーダ
部1に1枚目の原稿の画像データを読み込ませた後、カ
ウント数nに1が加えられ、ハードディスク302へ画
像データの保存が行われる(ステップS203)。
【0049】画像データの保存が終了すると、次の原稿
があるか否かが判別され(ステップS204)、その答
が肯定(YES)の場合は上述したステップS202の
処理手順に戻る。また、ステップS204の答が否定
(NO)の場合は、載置されている全原稿の画像データ
の読み取り及びハードディスク302への保存が終了し
たと判別して、通常の電子ソートモードとして、ハード
ディスク302に保存された画像データを用いた印刷出
力が、設定部数に達するまで行われる(ステップS20
5)。このとき、画像データは、ハードディスク302
へ保存された順番で出力される。ステップS205にお
ける印刷出力が終了すると、本処理手順は終了する。
【0050】一方、ステップS202の答が肯定(YE
S)である場合は、ハードディスク302に空き容量が
なく、次に読み取られた原稿の画像データを保存するこ
とができないので、上述した電子ソートモードによる印
刷出力ではなく、原稿循環モードによる印刷出力が実行
される。
【0051】すなわち、まず、次の原稿が自動搬送装置
101により搬送されて原稿枚数nに1が加えられる
(ステップS206)。そして、次の原稿があるか否か
が判別され(ステップS207)、その答が否定(N
O)の場合は、1回循環した原稿を再度読み込むために
原稿が再セットされ、原稿枚数カウンタkの値が0にセ
ットされる(ステップS208)。そして、カウントが
終了した原稿の枚数nが偶数であるか否かが判別され
(ステップS209)、その答が肯定(YES)の場合
は、原稿の画像データが読み取られ、原稿枚数カウンタ
kに1が加えられ、記録紙の片面に印刷出力(裏面印
刷)が実行される(ステップS210)。裏面印刷が終
了すると、次の原稿の画像データが読み取られ、原稿枚
数カウンタkに1が加えられ、ステップS210で裏面
出力された記録紙の他面に印刷出力(表面印刷)が実行
される(ステップS211)。また、ステップS209
の答が否定(NO)である場合、すなわち原稿枚数nが
奇数である場合は、ステップS210における裏面印刷
は行われず、ステップS211における表面印刷から実
行される。
【0052】表面印刷が終了すると、次の原稿があるか
否かが判別され(ステップS212)、その答が肯定
(YES)の場合はステップS210において裏面印刷
が実行される。
【0053】ステップS212の答が否定(NO)の場
合は、原稿枚数カウンタ値kが原稿枚数カウンタ値nと
等しいか否かが判別される(ステップS213)。ステ
ップS213の答が否定(NO)の場合、すなわち原稿
枚数nと印刷出力された原稿の枚数とが異なる場合は、
所定のエラー処理が実行される(ステップ214)。ま
た、ステップS213の答が肯定(YES)の場合は、
その部数目の印刷出力が正常に終了したと考えられるの
で、設定部数mの印刷出力が終了したか否かが判別され
(ステップS215)、その答が肯定(YES)の場合
は本処理手順を終了する。また、ステップS215の答
が否定(NO)の場合は、上述したステップS208に
戻り、ステップS208からステップS215の処理手
順が繰り返される。
【0054】以上の動作により、片面原稿をコピーし
て、複数部数の両面印刷を実行する際、画像メモリ部3
のハードディスク302の空き容量がなくなった場合に
おいても、コピー処理が途中で中止されることなく、操
作部115においてユーザにより設定されたとおりのコ
ピー処理を実行することができる。
【0055】また、原稿を設定部数の回数だけ循環する
ことによる原稿の損傷を防止するために、ステップS2
02において空き容量がないと判別された時に、設定し
たモードによる印刷出力を継続するか否かをユーザに選
択させるメッセージなどを操作部115の表示部に表示
するように構成してもよい。
【0056】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、電子ソートモードで複数部数のコピー処理を行う画
像処理装置において、画像データを保存するハードディ
スク302の空き容量がなくなった場合には、原稿循環
モードでコピー処理が行われるように制御が行われる。
従って、コピー処理が途中で中止されることなく、操作
部115においてユーザにより設定されたとおりのコピ
ー処理を実行することができる。
【0057】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図7〜図10を参照して説明す
る。
【0058】図7は、本実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示す縦断側面図である。同図において、画像形
成装置は、装置本体400と、循環式自動原稿送り装置
(RDF)480とから主に構成される。RDF480
は、原稿Sを積載セットする原稿積載トレイ400aを
有している。原稿積載トレイ400aは、原稿送り出し
側が低くなるよう、原稿送り出し方向へ向かうに従っ
て、下方に傾いて配置されている。これにより、給紙さ
れる原稿Sは送り出し方向へ揃って積載される。
【0059】原稿積載トレイ400aに積載された原稿
Sは、RDF480内の複数のローラによって1枚ずつ
分離され、プラテンガラス401上へ送られる。
【0060】402は、原稿照明ランプ403と走査ミ
ラー404等で構成されているスキャナである。スキャ
ナ402は、不図示のモータにより所定方向に往復走査
されて、原稿Sからの反射光を受ける。その反射光は、
走査ミラー404〜406及びレンズ408を介して、
例えばCCDセンサを用いたイメージセンサ部409に
結像される。
【0061】420はレーザ、ポリゴンスキャナ等で構
成された露光制御部であり、イメージセンサ部409で
電気信号に変換されて所定の画像処理が行われた画像信
号に基づいて変調されたレーザ光429を、感光体ドラ
ム410に照射する。
【0062】感光体ドラム410の周りには、1次帯電
体412、現像器421、転写帯電器418、クリーニ
ング装置416及び前露光ランプ414が装備されてお
り、これらは画像形成部426を構成している。この画
像形成部426において、感光体ドラム410は、不図
示のモータにより図7に示す矢印の方向に回転されてお
り、1次帯電器412により所望の電位に帯電された
後、露光制御部420からレーザ光429を照射され、
これにより感光体ドラム410上に静電潜像が形成され
る。
【0063】感光体ドラム410上に形成された静電潜
像は、現像器421により現像されて、トナー像として
可視化される。
【0064】一方、上段カセット431からピックアッ
プローラ433により給紙された転写紙(コピー紙)
は、給紙ローラ435により装置本体400に送られ
る。また、下段カセット432からピックアップローラ
434により給紙された転写紙は、給紙ローラ446に
より装置本体400に送られる。装置本体400に送ら
れた転写紙は、レジストローラ437により転写ベルト
430に給送され、可視化されたトナー像が転写帯電器
418により転写紙に転写される。転写後の感光体ドラ
ム410は、クリーナー装置416により残留トナーが
清掃され、前露光ランプ414により残留電荷が消去さ
れる。
【0065】転写後の転写紙は、転写ベルト430から
分離され、定着前帯電器439、440に送られ、転写
されたトナー像が再帯電される。転写紙は、更に定着器
441に送られ、加圧及び加熱によりトナー像を定着さ
れた後、排出ローラ442により装置本体400の外部
に排出される。
【0066】また、画像形成部426は、レジストロー
ラ137から送られた転写紙を転写ベルト430に吸着
させる吸着帯電器419と、転写ベルト430の回転に
用いられると同時に、吸着帯電器419と対になって転
写ベルト430に転写紙を吸着帯電させる転写ベルトロ
ーラ(不図示)とを備えている。
【0067】上記装置本体400には、例えば4000
枚の転写紙を収納し得るデッキ450が装備されてい
る。デッキ450のリフタ451は、給紙ローラ452
に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇
する。また、例えば100枚の転写紙を収納し得るマル
チ手差し機構453が装備されている。
【0068】更に、図7において454は排紙フラッパ
であり、両面記録側及び多重記録側の経路と排紙側の経
路とのいずれか一方に、転写紙の経路を切り換える。排
紙ローラ442から送り出された転写紙は、この排紙フ
ラッパ454による経路の切り換えにより、両面記録側
及び多重記録側の経路、又は排紙側の経路に送られる。
また、458は下搬送パスであり、排紙ローラ442か
ら送り出された転写紙を、反転パス455を介し、転写
紙を裏返して再給紙トレイ456に導く。また、457
は両面記録側の経路と多重記録側の経路とのいずれか一
方に経路を切り換える多重フラッパである。多重フラッ
パ457の切り換えにより、転写紙を反転パス455を
介さずに、直接下搬送パス458に導くことができる。
459は経路460を通じて転写紙を感光体ドラム41
0側に導く給紙ローラである。また、461は排紙フラ
ッパ454の近傍に配置されて、この排紙フラッパ45
4の切り換えにより排紙側の経路に送られた転写紙を装
置本体400の外部へ排出する排出ローラである。
【0069】両面印刷(両面複写)や多重印刷(多重複
写)時は、排紙フラッパ454は上方に上げられる。こ
れにより、複写済みの転写紙は、搬送パス455、45
8を介して裏返した状態にされて再給紙トレイ456に
格納される。両面印刷時は、多重フラッパ457の切り
換えにより、転写紙は反転パス455に送られる。ま
た、多重印刷時は、再給紙トレイ456に格納されてい
る転写紙が、下から一枚ずつ給紙ローラ459により経
路460を介して装置本体400のレジストローラ43
7に導かれる。
【0070】装置本体400から転写紙を反転して排出
する場合、排紙フラッパ454は上方へ上げられ、多重
フラッパ457は複写済みの転写紙を搬送パス455へ
搬送するように切り換えられる。転写紙は、多重フラッ
パ457から搬送パス455へ送られ、転写紙の後端が
第1の送りローラ462を通過した後に、反転ローラ4
63によって第2の送りローラ462a側へ搬送され、
排出ローラ461によって裏返されて装置本体400の
外部へ排出される。
【0071】図8は、図7に示した画像形成装置の主要
部の構成を示すブロック図である。同図において、読取
手段としての画像読取部501は、レンズ408、イメ
ージセンサ部409、アナログ信号処理部502等によ
り構成されている。レンズ408を介してイメージセン
サ部409に結像された原稿画像は、イメージセンサ部
409によりアナログ電気信号に変換される。この電気
信号はアナログ信号処理部502に入力され、サンプル
&ホールド、ダークレベルの補正等が行われた後、アナ
ログ・デジタル変換(A/D変換)される。デジタル化
された信号は、シェーディング補正(原稿を読み取るセ
ンサのばらつき及び原稿照明用ランプの配光特性の補
正)及び変倍処理の後、画像データとして電子ソータ部
503に入力される。
【0072】外部インターフェース(I/F)処理部5
09は電子ソータ部503に接続されており、外部に接
続されているコンピュータ(不図示)から入力された画
像情報を展開して二値画像データを作成する。作成され
た二値画像データは、電子ソータ503に入力される。
【0073】電子ソータ部503では、アナログ信号処
理部502又は外部インターフェース処理部509から
入力された画像データに対する、γ補正等の出力系で必
要な補正処理や、スムージング処理、エッジ強調処理、
その他の処理及び加工等が行われる。電子ソータ部50
3において処理された画像データは、出力手段としての
プリンタ部504に転送される。
【0074】プリンタ部504は、図7により説明した
レーザ等からなる露光制御部420、画像形成部42
6、及び転写紙の搬送制御部(不図示)等により構成さ
れ、入力された画像データに応じて転写紙上に画像を印
刷出力する。
【0075】CPU回路部505は、中央演算処理装置
(CPU)506、読み出し専用メモリ(ROM)50
7及び読み出し書き込みメモリ(RAM)508等によ
り構成され、画像読取部501、電子ソータ部503、
プリンタ部504等、本画像形成装置のシーケンスを統
括的に制御する制御手段としての機能を有する。
【0076】図9は、電子ソータ部503の詳細な構成
を示すブロック図である。同図において、電子ソータ部
503は、log変換部601と、二値化部602と、
制御部603と、画像記憶部604と、平滑部605
と、γ補正部606とを有し、構成要素601、60
2、603、605及び606は、この順序で直列に接
続されている。制御部603には、画像データを記憶す
る記憶手段としての画像記憶部604及び上述した外部
I/F処理部509が接続されている。
【0077】画像読取部501から入力された画像デー
タは、黒(Black)の輝度データとして入力され、
log変換部601に送られる。log変換部601に
は、入力された輝度データを濃度データに変換するため
の回線接続装置(LUT)が設けられており、入力され
たデータに対するテーブル値を出力することによって、
輝度データが濃度データに変換される。
【0078】その後、濃度データは二値化部602へ送
られる。二値化部602では多値の濃度データが二値化
され、例えば濃度値は「0」又は「255」とされる。
二値化された8ビットの画像データは、「0」又は
「1」の1ビットの画像データに変換される。これによ
り、メモリに記憶される画像データ量は少なくなる。
【0079】しかし、画像データを二値化すると、画像
の階調数は256階調から2階調になるため、写真画像
のような中間調の多い画像データを二値化すると、一般
に画像の劣化が著しい。そこで、二値データによる疑似
的な中間調表現をする必要がある。
【0080】ここでは、二値データで疑似的に中間調表
現を行う手法として誤差拡散法を用いる。この方法は、
ある画素の濃度が所定のしきい値より大きい場合は「2
55」の濃度データであるとし、所定のしきい値以下で
ある場合がは「0」の濃度データであるとして二値化し
た後、実際の濃度データと二値化されたデータの差分を
誤差信号として、当該画素の回りの画素に配分する方法
である。誤差の配分は、予め用意されているマトリクス
上の重み係数を二値化によって生じる誤差に対して掛け
合わせ、回りの画素に加算することによって行われる。
これによって、画像全体の濃度平均値が保存され、中間
調を疑似的に二値で表現することができる。
【0081】二値化された画像データは、制御部603
に送られる。また、外部I/F処理部509から入力さ
れた画像データは、外部I/F処理部509において二
値画像データとして処理され、そのまま制御部603に
入力される。
【0082】制御部603では、装置本体400からの
指令により、コピーを行う原稿の画像データを記憶手段
としての画像記憶部604に記憶する制御、及び、画像
記憶部604に記憶された画像データを読み出して出力
する制御が行われる。
【0083】画像記憶部604はスカジー(SCSI)
コントローラ604aと、メモリとしてのハードディス
ク(HD)604bとを有し、SCSIコントローラ6
04aの指示によりハードディスク604bに画像デー
タが記憶される。ハードディスク604bに記憶された
複数の画像データは、装置本体400の操作部(不図
示)で指定された編集モードに応じた順序で出力され
る。例えばソートの場合は、まずRDF480により送
られてくる原稿の最終頁から最初の頁に向かって順番
に、画像データが読み込まれ、読み込まれた画像データ
がハードディスク604bに記憶される。記憶された画
像データは、最終頁から最初の頁に向かって順番に読み
出され、これを所望回数繰り返した後に出力される。こ
れにより、ビンが複数あるソータと同じ役割を果たすこ
とができる。
【0084】画像記憶部604から呼び出された画像デ
ータ及び画像記憶部604に記憶しない画像データはそ
れぞれ平滑部305に送られる。平滑化部305では、
1ビットのデータが8ビットのデータに変換され、画像
データの信号が「0」又は「255」の状態にされる。
【0085】8ビットに変換された画像データは、予め
決められたマトリクス上の係数と、近傍の画素の濃度値
とをそれぞれ乗算したものの総和から得られ、重みづけ
された平均値に置き換えられる。これにより、二値のデ
ータは近傍の画素における濃度値に応じて多値のデータ
に変換され、読み取られた画像により近い画質が再現で
きる。平滑化された画像データは、γ補正部606に入
力される。γ補正部606においては、画像データを印
刷出力する際に、本装置に採用されているプリンタ部2
04の特性を考慮した所定のテーブルによる変換が行わ
れ、装置本体400の操作部でユーザにより設定された
濃度値に応じた出力の調整が行われる。出力の調整の
後、画像データはプリンタ部504に出力される。
【0086】図10は、上記構成からなる画像処理装置
において実行される印刷処理手順を示すフローチャート
である。ここでは、両面に画像データを有する両面原稿
を複写して、複数部数の両面印刷を実行する場合につい
て説明する。
【0087】本フローチャートは、ユーザにより原稿が
RDF480にセットされ、装置本体400の操作部に
おいて、両面原稿を複数部数、両面印刷するモードの実
行が設定された場合に実行される。なお、本フローチャ
ートを実行するためのプログラムはCPU回路505の
ROM507に格納されており、CPU506により実
行される。
【0088】まず、初期設定が行われる(ステップS3
01)。ここでは、操作部115においてユーザにより
設定された設定部数mがセットされる。
【0089】そして、画像記憶部604内のハードディ
スク604bがメモリフルの状態であるか、すなわち空
き容量がない状態であるか否かが判別される(ステップ
S302)。ステップ302の答が肯定(YES)の場
合は、これ以上画像データの記憶を行うことができない
ので、電子ソートモードではなく、ハードディスク60
4bを使用しない通常の原稿循環モードが実行され(ス
テップS303)、設定部数分の両面印刷が終了する
と、本手順は終了する。
【0090】ステップS302の答が否定(NO)であ
る場合すなわちハードディスク604bに空き容量があ
ると判別された場合は、原稿の裏面にある画像データが
読み込まれた後、ハードディスク604bへの画像デー
タの保存が行われると共に記録紙に画像データの1部目
の印刷出力(裏面印刷)が実行される(ステップS30
4)。裏面印刷された記録紙は、反転パス455を介し
て再給紙トレイ456に格納される。
【0091】裏面印刷が終了すると、次の原稿があるか
否かが判別され(ステップS305)、その答が肯定
(YES)の場合は上述したステップS302の処理手
順に戻り、ステップS302からステップS305の処
理手順が繰り返される。
【0092】ステップ305の答が否定(NO)である
場合は、全ての原稿の裏面にある画像データの保存及び
1部目の裏面印刷が終了したので、原稿の再セットが行
われ(ステップS306)、画像記憶部604のハード
ディスク604bに空き容量がない状態であるか否かが
判別される(ステップS307)。ステップS307の
答が否定(NO)の場合は、原稿の表面にある画像デー
タが読み込まれ、ハードディスク604bへの保存及び
1部目の表面の印刷出力(表面印刷)が実行される(ス
テップS308)。ここで表面印刷される記録紙は、上
記ステップ304において裏面印刷されて再給紙トレイ
456に格納されたものである。
【0093】そして、次の原稿があるか否かが判別され
(ステップS309)、その答が肯定(YES)の場合
は、上記ステップS307からステップS309の処理
手順が繰り返される。また、ステップS309の答が否
定(NO)の場合は、1部目の両面の印刷出力が終了し
たので、ハードディスク604bに記憶された画像デー
タを用いた通常の電子ソートモードにより、2部目以降
の記録紙への両面印刷が設定部数に達するまで実行され
る。このとき、画像データは、ハードディスク604b
に保存された順番で出力される。
【0094】上記ステップS307の答が肯定(YE
S)である場合、すなわちハードディスク604bに空
き容量がないと判別された場合は、これ以上画像データ
をハードディスク604bに保存することができないの
で、残りの原稿の表面にある画像データの読み込み及び
印刷出力(表面印刷)が実行される(ステップS31
1)。そして次の原稿があるか否かが判別され(ステッ
プS312)、その答が肯定(YES)の場合はステッ
プS311に戻り、ステップS311からステップS3
12の処理手順が繰り返される。また、ステップS31
2の答が否定(NO)の場合は、1部目の両面印刷が終
了したので、2部目以降の印刷出力が開始される。
【0095】具体的には、まず、ハードディスク604
bに保存された画像データを用いて裏面印刷が実行され
る(ステップS313)。裏面印刷された記録紙は反転
パス455を介して再給紙トレイ456に格納される。
次のデータがあるか否かが判別され(ステップS31
4)、その答が肯定(YES)の場合は、ステップS3
13及びステップS314の処理手順が実行される。ま
た、ステップS314の答が否定(NO)の場合は、そ
の部数目の裏面印刷が終了したので、原稿が再セットさ
れ(ステップS315)、原稿の表面にある画像データ
の読み取り及びその画像データの印刷出力(表面印刷)
が実行される(ステップS316)。
【0096】ステップS316における表面印刷が終了
すると、次の原稿があるか否かが判別され(ステップS
317)、その答が肯定(YES)の場合は、ステップ
S316及びステップS317の処理手順が繰り返され
る。
【0097】ステップS317の答が否定(NO)の場
合は、上述したステップS301で設定された設定部数
の印刷出力が終了したか否かが判別され(ステップS3
18)、その答が否定(NO)の場合はステップS31
3の処理手順に戻り、ステップS313からステップS
318の処理手順が繰り返される。また、ステップS3
18の答が肯定(YES)の場合は、本処理手順が終了
される。
【0098】以上の動作により、両面原稿を複数部数両
面出力する場合、画像記憶部604のハードディスク6
04bに空き容量がなくなった場合であっても、ユーザ
により設定されたとおりのコピー処理を実行することが
できるようになる。
【0099】また、少なくとも全ての原稿の裏面にある
画像データを保存することができた場合であって、原稿
の表面にある画像データの保存ができなかった場合は、
原稿の裏面にある画像データの印刷出力についてはハー
ドディスク604bに保存されたものを用いるようにし
たので、原稿の循環する回数を半分にすることができ、
原稿の損傷を低減することが可能となる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の画像処
理装置又は請求項5の画像処理方法によれば、前記原稿
の全ての画像データの記憶が完了する前に前記記憶手段
の空き容量がなくなった場合は、前記画像データの記憶
及び前記記憶された画像データの印刷出力を中止して、
前記読み取られた画像データの印刷出力を実行するの
で、原稿の全ての画像データの記憶が完了する前に記憶
手段の空き容量がなくなってしまった場合であっても、
印刷出力を途中で停止させることなく、所望の印刷出力
を実行することができるという効果が得られる。
【0101】請求項2の画像処理装置又は請求項6の画
像処理方法によれば、2部目以降の印刷出力を実行する
場合は、読み取られた画像データを用いるようにしたの
で、印刷出力を途中で停止させることなく、所望の印刷
出力を実行することができるという効果が得られる。
【0102】請求項3の画像処理装置又は請求項7の画
像処理方法によれば、2部目以降の印刷出力を実行する
場合は、記憶中止前に記憶手段に画像データが記憶され
た原稿については当該記憶された画像データを用いて印
刷出力を実行し、記憶中止前に記憶手段に画像データが
記憶されなかった原稿については読み取られた画像デー
タを用いて印刷出力を実行するようにしたので、原稿の
循環する回数を減少させることができ、原稿の損傷を少
なくすることが可能となるという効果が得られる。
【0103】請求項4の画像処理装置又は請求項8の画
像処理方法によれば、原稿の全ての画像データの記憶が
完了する前に記憶手段の空き容量がなくなった場合は、
画像データの記憶を中止して、画像データが記憶されて
いない原稿の枚数を計数した後、読み取られた画像デー
タの印刷出力を実行するようにしたので、原稿の全ての
画像データの記憶が完了する前に記憶手段の空き容量が
なくなってしまった場合であっても、印刷出力を途中で
停止させることなく、所望の印刷出力を実行することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部及びプリンタ部の構成を
示す側面断面図である。
【図3】図1に示したリーダ部の構成を示すブロック図
である。
【図4】図1に示した画像メモリ部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本実施の形態における印刷処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】同実施の形態における印刷処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示す側面断面図である。
【図8】図7に示した画像処理装置の主要部の構成を示
すブロック図である。
【図9】図8に示した電子ソータ部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】同実施の形態における印刷処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 リーダ部 2 プリンタ部 302 ハードディスク 304 CPU 501 画像読取部 503 電子ソータ部 504 プリンタ部 506 CPU 604b ハードディスク S 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/21 G06F 15/64 450D (72)発明者 乾 雅亘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮原 宣明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 関口 信夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田代 浩彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 理恵子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 黄 松強 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像データを読み取る読取手段
    と、前記読取手段により読み取られた画像データを記憶
    する記憶手段と、前記記憶手段による画像データの記憶
    と同時に前記記憶された画像データの1部目の印刷出力
    を実行する出力手段とを備えた画像処理装置において、 前記原稿の全ての画像データの記憶が完了する前に前記
    記憶手段の空き容量がなくなった場合に前記記憶手段に
    よる前記画像データの記憶及び前記記憶された画像デー
    タの印刷出力を中止する中止手段と、前記中止手段によ
    る中止後は前記読取手段により読み取られた画像データ
    の印刷出力を実行するように前記出力手段を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記原稿の画像データ
    の2部目以降の印刷出力を実行する場合は、前記読取手
    段により読み取られた画像データを用いるように前記出
    力手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記原稿の画像データ
    の2部目以降の印刷出力を実行する場合に、前記中止手
    段による中止の前に前記記憶手段に画像データが記憶さ
    れた原稿については当該記憶された画像データを用いて
    前記印刷出力を実行し、前記中止手段による中止の前に
    前記記憶手段に画像データが記憶されなかった原稿につ
    いては前記読取手段により読み取られた画像データを用
    いて前記印刷出力を実行するように前記出力手段を制御
    することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像データを読み取る読取手段
    と、前記読取手段により読み取られた画像データを記憶
    する記憶手段と、前記読取手段により画像データが読み
    取られた原稿の枚数を計数する計数手段と、前記記憶手
    段による全ての原稿の画像データの記憶及び前記計数手
    段による前記原稿の全枚数の計数が完了した後に前記記
    憶された画像データの印刷出力を実行する出力手段とを
    備えた画像処理装置において、 前記記憶手段による前記原稿の全ての画像データの記憶
    が完了する前に前記記憶手段の空き容量がなくなった場
    合に前記記憶手段による画像データの記憶を中止する中
    止手段と、前記中止手段による中止後は、前記原稿の残
    りの枚数が前記計数手段により計数された後に前記読取
    手段より読み取られた画像データの印刷出力を実行する
    ように前記出力手段を制御する制御手段と備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿の画像データを読み取り、前記読み
    取られた画像データを記憶手段に記憶するのと同時に前
    記記憶された画像データの1部目の印刷出力を実行する
    画像処理方法において、 前記原稿の全ての画像データの記憶が完了する前に前記
    記憶手段の空き容量がなくなった場合は、前記画像デー
    タの記憶及び前記記憶された画像データの印刷出力を中
    止して、前記読み取られた画像データの印刷出力を実行
    することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記原稿の画像データの2部目以降の印
    刷出力を実行する場合は、前記読み取られた画像データ
    を用いることを特徴とする請求項5に記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記原稿の画像データの2部目以降の印
    刷出力を実行する場合は、前記中止の前に前記記憶手段
    に画像データが記憶された原稿については当該記憶され
    た画像データを用いて前記印刷出力を実行し、前記中止
    の前に前記記憶手段に画像データが記憶されなかった原
    稿については前記読み取られた画像データを用いて前記
    印刷出力を実行することを特徴とする請求項5に記載の
    画像処理方法。
  8. 【請求項8】 原稿の画像データを読み取り、前記読み
    取られた画像データを記憶手段に記憶し、前記画像デー
    タが読み取られた原稿の枚数を計数し、前記原稿の全て
    の画像データの記憶及び前記原稿の全枚数の計数が完了
    した後に前記記憶された画像データの印刷出力を実行す
    る画像処理方法において、 前記原稿の全ての画像データの記憶が完了する前に前記
    記憶手段の空き容量がなくなった場合は、前記画像デー
    タの記憶を中止して、前記画像データが記憶されていな
    い原稿の枚数を計数した後、前記読み取られた画像デー
    タの印刷出力を実行することを特徴とする画像処理方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100630129B1 (ko) * 2005-03-28 2006-09-27 삼성전자주식회사 휴대단말기에서 하드디스크 드라이브의 데이터 저장방법
US8339658B2 (en) 2009-03-11 2012-12-25 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus and image forming method

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