JPH09293720A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09293720A
JPH09293720A JP13067796A JP13067796A JPH09293720A JP H09293720 A JPH09293720 A JP H09293720A JP 13067796 A JP13067796 A JP 13067796A JP 13067796 A JP13067796 A JP 13067796A JP H09293720 A JPH09293720 A JP H09293720A
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film
alloy
semiconductor device
wiring
layer
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JP13067796A
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Kazuhiro Hoshino
和弘 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低抵抗でしかもエレクトロマイグレーション
耐性が高い、CuまたはCu合金からなる配線を有する
半導体装置およびそのような配線を比較的低温で容易に
形成することができる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 スパッタリング法やCVD法などにより
下層のCu膜5を形成した後、これにArなどをイオン
注入することにより少なくともその表面層をアモルファ
ス化する。このようにして少なくとも表面層がアモルフ
ァス化された下層のCu膜5上にスパッタリング法によ
り500℃程度の比較的低温で上層のCu膜6を形成す
る。この後、これらの下層のCu膜5および上層のCu
膜6を配線形状にパターニングし、Cu配線を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、CuまたはCu合金から
なる配線を用いた半導体装置に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】超LSIには高性能化と信頼性の向上と
がともに求められている。このうち高性能化の観点から
は信号遅延時間の短縮が必要である。そのためには、層
間絶縁膜による容量の低減と配線抵抗の低減との二つの
アプローチがあるが、その中でも、とりわけ配線抵抗の
低減が信号遅延の改善に有効であるとの報告がある(M.
T.Bohr,IEDM95,pp.241-244)。一方、信頼性の点では、
LSIの高集積化に伴い配線サイズの微細化が進むにつ
れてエレクトロマイグレーションによる配線故障が深刻
な問題となっていることから、エレクトロマイグレーシ
ョン耐性の飛躍的な向上が望まれている。
【0003】近年、Cu配線は、従来より用いられてい
るAl配線に比べて低抵抗でしかもエレクトロマイグレ
ーション耐性が十分に高いため、Al配線に代わるもの
として期待されている。具体的には、このCu配線は、
Al配線に比べて、抵抗値で約1/2、エレクトロマイ
グレーション耐性で10倍以上の性能を示す。このよう
にCu配線は低抵抗でエレクトロマイグレーション耐性
も高いが、これらの特性を十分に引き出すためには、そ
の結晶粒を大粒径化する必要がある。これは、結晶粒を
大粒径化すると、粒界密度が減少して粒界散乱が抑制さ
れるために抵抗が下がることと、粒界の減少によりエレ
クトロマイグレーションの原因である粒界拡散が抑制さ
れることとの二つの効果が有効に働くためである。
【0004】従来、Cu配線の結晶粒を大粒径化する方
法としては、スパッタリング法などによりCu膜を形成
した後に600℃以上の温度で熱処理を行う方法や、6
00℃以上の温度でのスパッタリングによりCu膜を形
成する方法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、600
℃以上の温度での加熱を伴う上述の従来のCu配線の大
粒径化の方法は、LSIのトランジスタ特性を劣化させ
るリスクを伴っていた。なぜならば、CuはSiと反応
しやすく、また、Si中に入ると捕獲準位を形成するた
め、動作不良を引き起こすからである。このため、Cu
配線のコンタクト部にはバリアメタルを用いることが必
須となるが、Cuの結晶粒の大粒径化が可能な600℃
程度以上の温度で加熱を行うと、そのバリアメタルが劣
化し、CuがSi中に拡散してしまうという問題があっ
た。この問題は、Cu配線ばかりでなく、Cu合金、例
えばCu−Tiなどからなる配線を用いる場合において
も、同様に起こり得るものである。
【0006】したがって、この発明の目的は、低抵抗で
しかもエレクトロマイグレーション耐性が高いCuまた
はCu合金からなる配線を有する半導体装置およびその
ような配線を比較的低温で容易に形成することができる
半導体装置の製造方法を提供することにある。この発明
の他の目的は、低抵抗でしかもエレクトロマイグレーシ
ョン耐性が高いAlまたはAl合金からなる配線を有す
る半導体装置およびそのような配線を比較的低温で容易
に形成することができる半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。そ
の概要について説明すると次の通りである。いま、Cu
膜を例にとって考える。このCu膜に十分な注入エネル
ギー、例えば50〜100keVのエネルギーでイオン
注入を行うと、そのCu膜の結晶格子間に注入元素が入
り込んで結晶性が乱れ、ドーズ量を増やしていくと、イ
オン注入が行われた領域はアモルファス構造を示すよう
になる。このようにしてアモルファス化されたCu膜の
表面は表面エネルギーが大きいため、その上にスパッタ
リング法などにより新たなCuを形成すると、このCu
は下地のCu膜の表面で濡れ広がりやすい。一方、Cu
の結晶構造は面心立方構造であるため、その表面は最も
緻密な原子面、すなわち最密原子面である(111)面
となるのが安定である。この結果、下地のアモルファス
Cu膜上に形成された上層のCu膜は、基板に対して各
結晶粒の(111)面がそろうことにより高配向性を示
すとともに、隣接する結晶粒の融合によって結晶粒が大
粒径化するようになる。以上はCu膜についてである
が、Cu−TiなどのCu合金からなる膜、さらにはA
lまたはAl合金からなる膜についても同様なことが言
える。この発明は、本発明者が行った以上のような検討
に基づいて案出されたものである。
【0008】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明は、CuまたはCu合金からなる配
線を用いた半導体装置において、配線が、少なくともそ
の表面層がアモルファスの下層のCuまたはCu合金膜
と結晶性の上層のCuまたはCu合金膜とからなること
を特徴とするものである。
【0009】この発明の第2の発明は、CuまたはCu
合金からなる配線を用いた半導体装置の製造方法におい
て、基板上に下層のCuまたはCu合金膜を形成する工
程と、下層のCuまたはCu合金膜にイオン注入を行う
ことにより下層のCuまたはCu合金膜の少なくとも表
面層をアモルファス化する工程と、少なくとも表面層が
アモルファス化された下層のCuまたはCu合金膜上に
結晶性の上層のCuまたはCu合金膜を形成する工程と
を有することを特徴とするものである。
【0010】ここで、下層のCuまたはCu合金膜およ
び上層のCuまたはCu合金膜は、典型的には、スパッ
タリング法または化学気相成長法により形成される。ま
た、下層のCuまたはCu合金膜のアモルファス化のた
めのイオン注入に用いるイオン種としては、例えば、
N、C、O、Ar、Ne、Xe、Krなどから選ばれた
一種または二種以上の元素のイオンが用いられる。
【0011】この発明の第3の発明は、AlまたはAl
合金からなる配線を用いた半導体装置において、配線
が、少なくともその表面層がアモルファスの下層のAl
またはAl合金膜と結晶性の上層のAlまたはAl合金
膜とからなることを特徴とするものである。
【0012】この発明の第4の発明は、AlまたはAl
合金からなる配線を用いた半導体装置の製造方法におい
て、基板上に下層のAlまたはAl合金膜を形成する工
程と、下層のAlまたはAl合金膜にイオン注入を行う
ことにより下層のAlまたはAl合金膜の少なくとも表
面層をアモルファス化する工程と、少なくとも表面層が
アモルファス化された下層のAlまたはAl合金膜上に
結晶性の上層のAlまたはAl合金膜を形成する工程と
を有することを特徴とするものである。
【0013】ここで、下層のAlまたはAl合金膜およ
び上層のAlまたはAl合金膜は、典型的には、スパッ
タリング法または化学気相成長法により形成される。ま
た、下層のAlまたはAl合金膜のアモルファス化のた
めのイオン注入に用いるイオン種としては、例えば、
N、C、O、Ar、Ne、Xe、Krなどから選ばれた
一種または二種以上の元素のイオンが用いられる。
【0014】上述のように構成されたこの発明において
は、少なくともその表面層がアモルファス化された下層
のCuまたはCu合金膜の表面は表面エネルギーが大き
いため、その上にスパッタリング法などにより上層のC
uまたはCu合金膜を形成した場合、このCuまたはC
u合金は下層のCuまたはCu合金膜の表面で濡れ広が
りやすい。一方、Cuの結晶構造は面心立方構造である
ため、その表面は最密原子面である(111)面となる
のが安定である。これによって、この上層のCuまたは
Cu合金膜は、例えば500℃程度またはそれ以下の比
較的低温で成膜しても、基板に対して各結晶粒の(11
1)面がそろうことにより高配向性を示すとともに、隣
接する結晶粒の融合によって結晶粒が大粒径化する。上
述のようにして大粒径化かつ高配向化されたCuまたは
Cu合金膜のエレクトロマイグレーション耐性は、粒界
拡散の抑制効果によって、通常のスパッタリング法によ
り形成したCuまたはCu合金膜に比べて非常に高くな
る。さらに、粒界密度の減少により粒界散乱が抑制され
るので、電気抵抗も下がる。以上のことは、Cuまたは
Cu合金の代わりにAlまたはAl合金を用いた場合に
も同様である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。図1〜図3はこの発明の第1の実施形態による半導
体装置の製造方法を工程順に示す。
【0016】この第1の実施形態による半導体装置の製
造方法においては、まず、図1に示すように、トランジ
スタなどの素子(図示せず)があらかじめ形成されたS
i基板1上に例えばCVD法により例えばホウ素リンシ
リケートガラス(BPSG)膜のような層間絶縁膜2を
形成した後、通常のリソグラフィー法および反応性イオ
ンエッチング(RIE)法などのドライエッチング法を
用いてこの層間絶縁膜2にコンタクトホール(図示せ
ず)を形成する。
【0017】次に、例えばスパッタリング法により、コ
ンタクトメタルとしてのTi膜3、バリアメタルとして
のTiN膜4および配線形成用の下層のCu膜5を順次
形成する。ここで、これらの膜の厚さの例を挙げると、
Ti膜3は30nm、TiN膜4は70nm、下層のC
u膜5は100nmである。また、これらのTi膜3、
TiN膜4および下層のCu膜5の成膜には、好適に
は、それぞれの膜の成膜専用のチャンバーを備えたマル
チチャンバー型のスパッタリング装置を用いる。そし
て、それらのチャンバー間でSi基板1を搬送すること
により、途中でSi基板1を大気にさらすことなく、こ
れらのTi膜3、TiN膜4および下層のCu膜5の成
膜を連続的に順次行うことができる。また、これらのT
i膜3、TiN膜4および下層のCu膜5の成膜条件の
例を挙げると、次の通りである。すなわち、Ti膜3に
ついては、スパッタリングガスとしてArガスを用い、
その流量を120SCCM、圧力は0.6Pa、DC電
力は8kW、基板温度は200℃とする。TiN膜4に
ついては、スパッタリングガスとしてArガスとN2
スとの混合ガスを用い、それぞれの流量を30SCC
M、90SCCMとし、圧力は0.6Pa、DC電力は
5kW、基板温度は200℃とする。また、下層のCu
膜5については、スパッタリングガスとしてArガスを
用い、その流量を120SCCM、圧力は0.6Pa、
DC電力は4kW、基板温度は300℃とする。
【0018】次に、図2に示すように、下層のCu膜5
にArをイオン注入する。このイオン注入の条件は、少
なくともこの下層のCu膜5の表面層をアモルファス化
することができるように選ばれる。言い換えれば、この
イオン注入によりこの下層のCu膜5の表面層がアモル
ファス化されさえすればよく、その他の部分については
結晶状態のまま残されてもよいし、アモルファス化され
てもよい。このイオン注入の条件の例を挙げると、注入
エネルギーを100keVとしたときにはドーズ量を5
×1016cm-2、注入エネルギーを60keVとしたと
きにはドーズ量は8×1015cm-2である。符号5a
は、下層のCu膜5のうちこのイオン注入によりアモル
ファス化された部分(図2において点描を付した部分)
を示す。
【0019】次に、図3に示すように、上述と同様なス
パッタリング法により、基板全面に上層のCu膜6を形
成する。この上層のCu膜6の厚さの例を挙げると、4
00nmである。この上層のCu膜6の成膜条件の例を
挙げると、スパッタリングガスとしてArガスを用い、
その流量を120SCCM、圧力は0.6Pa、DC電
力は4kW、基板温度は500℃とする。この上層のC
u膜6の成膜時には、基板温度が500℃と高いため、
下層のCu膜5の表面でのCu原子のマイグレーション
が促進される。そして、すでに述べたメカニズムによっ
て、この上層のCu膜6の結晶粒が大粒径化されるとと
もに、高配向化される。次に、通常のリソグラフィー法
および例えばRIE法のようなドライエッチング法を用
いて上層のCu膜6および下層のCu膜5を配線形状に
パターニングする。これによって、目的とするCu配線
が形成される。
【0020】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、下層のCu膜5の少なくとも表面層をアモルファス
化した後、その上に基板温度500℃でスパッタリング
法により上層のCu膜6を形成しているので、上層のC
u膜6の結晶粒を大粒径化することができるとともに、
高配向化することができる。ここで、Cu膜6の結晶粒
の粒径については、従来の方法により形成した場合の結
晶粒の粒径は0.1〜0.4μmに過ぎないが、この第
1の実施形態によれば、Cu膜6の結晶粒の粒径を例え
ば2〜5μm程度と極めて大きくすることができる。こ
れによって、上層のCu膜6の粒界密度が減少するた
め、エレクトロマイグレーション耐性が高く、しかも低
抵抗のCu配線を得ることができる。さらに、すでに述
べたように従来は大粒径化のために600℃以上の温度
での加熱が必要であったが、この第1の実施形態によれ
ば、大粒径化のための加熱温度は500℃程度またはそ
れ以下で済む。このため、バリアメタルとして用いられ
ているTiN膜3の耐性に余裕ができ、その劣化を抑え
ることができるため、Cu配線の信頼性の向上を図るこ
とができる。以上により、信号遅延時間が短く高速動作
が可能であり、かつ信頼性が高い、Cu配線を用いた半
導体装置を実現することができる。この第1の実施形態
による方法は、Cu配線を用いる各種の半導体装置、例
えばMOSLSI、バイポーラLSI、バイポーラCM
OSLSIなどの各種の半導体装置の製造に適用して好
適なものである。
【0021】図4〜図6はこの発明の第2の実施形態に
よる半導体装置の製造方法を工程順に示す。この第2の
実施形態は、配線形成用の下層のCu膜の成膜にCVD
法を用い、かつ、下層のCu膜のアモルファス化のため
のイオン注入にKrを用いることが第1の実施形態と異
なる。
【0022】この第2の実施形態による半導体装置の製
造方法においては、まず、図4に示すように、トランジ
スタなどの素子(図示せず)があらかじめ形成されたS
i基板1上に例えばCVD法により例えばBPSG膜の
ような層間絶縁膜2を形成した後、通常のリソグラフィ
ー法およびRIE法などのドライエッチング法を用いて
この層間絶縁膜2にコンタクトホール2aを形成する。
次に、例えばスパッタリング法によりコンタクトメタル
としてのTi膜3およびバリアメタルとしてのTiN膜
4を順次形成した後、このTiN膜4上にCVD法によ
り配線形成用の下層のCu膜5を形成する。ここで、こ
れらの膜の厚さの例を挙げると、Ti膜3は30nm、
TiN膜4は70nm、下層のCu膜5は300nmで
ある。この場合、Ti膜3およびTiN膜4の成膜に
は、例えば第1の実施形態におけると同様なマルチチャ
ンバー型のスパッタリング装置を用い、それらの成膜条
件も例えば第1の実施形態におけると同様とする。一
方、CVD法による下層のCu膜6の成膜条件の例を挙
げると、反応ガスとしてヘキサフルオロアセチルアセト
ネート(Hexafluoroacetylacetonate,HFA)ガスとH
2 ガスとの混合ガスを用い、それぞれの流量を75SC
CM、500SCCMとし、圧力は2000Pa、成膜
温度は350℃とする。ここで、このように下層のCu
膜5の成膜にCVD法を用いていることにより、コンタ
クトホール2aをこのCu膜5により完全に埋めること
ができる。
【0023】次に、図5に示すように、下層のCu膜5
にKrをイオン注入する。このイオン注入の条件は、少
なくともこの下層のCu膜5の表面層をアモルファス化
することができるように選ばれる。このイオン注入の条
件の一例を挙げると、注入エネルギーを100keVと
したとき、ドーズ量1×1017cm-2である。次に、上
述と同様なスパッタリング法により、基板全面に上層の
Cu膜6を形成する。このときの成膜条件の例を挙げる
と、スパッタリングガスとしてArガスを用い、その流
量を120SCCM、圧力は0.6Pa、DC電力は4
kW、基板温度は500℃とする。この上層のCu膜6
の成膜時には、基板温度が500℃と高いため、下層の
Cu膜5の表面でのCu原子のマイグレーションが促進
される。そして、すでに述べたメカニズムによって、こ
の上層のCu膜6の結晶粒が大粒径化されるとともに、
高配向化される。次に、通常のリソグラフィー法および
例えばRIE法のようなドライエッチング法を用いて上
層のCu膜6および下層のCu膜5を配線形状にパター
ニングする。これによって、目的とするCu配線が形成
される。
【0024】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、第1の実施形態と同様に、下層のCu膜5の少なく
とも表面層をアモルファス化した後、その上に基板温度
500℃でスパッタリング法により上層のCu膜6を形
成しているので、エレクトロマイグレーション耐性が高
く、しかも低抵抗のCu配線を得ることができる。これ
に加えて、この第2の実施形態によれば、下層のCu膜
5をCVD法により形成しているので、コンタクトホー
ル2aをこの下層のCu膜5により完全に埋めることが
でき、それによって上層のCu膜6の成膜が容易になる
とともに、Cu配線のコンタクト特性を良好なものとす
ることができる。以上により、信号遅延時間が短く高速
動作が可能であり、かつ信頼性が高い、Cu配線を用い
た半導体装置を実現することができる。この第2の実施
形態による方法は、Cu配線を用いる各種の半導体装
置、例えばMOSLSI、バイポーラLSI、バイポー
ラCMOSLSIなどの各種の半導体装置の製造に適用
して好適なものである。
【0025】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。例えば、上述の第1の実施形態およ
び第2の実施形態において挙げた数値、材料、構造など
はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数
値、材料、構造などを用いてもよい。具体的には、上述
の第1の実施形態および第2実施形態においては、コン
タクトメタルとしてTi膜3を用いているが、このコン
タクトメタルとしては、例えばWSi膜やTiSi2
などを用いてもよい。また、上述の第1の実施形態およ
び第2実施形態においては、バリアメタルとしてTiN
膜4を用いているが、このバリアメタルとしては、例え
ばTiW膜、W膜、WNx 膜、TiON膜、Ta膜、T
aN膜などを用いてもよい。さらに、層間絶縁膜2とし
ては、BPSG膜のほかに、リンシリケートガラス(P
SG)膜、SiO2 膜、SiN膜などを用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体装置によれば、CuまたはCu合金からなる配線
が、少なくともその表面層がアモルファスの下層のCu
またはCu合金膜と結晶性の上層のCuまたはCu合金
膜とからなることにより、そのCuまたはCu合金から
なる配線を低抵抗でしかもエレクトロマイグレーション
耐性が高いものとすることができる。また、この発明に
よる半導体装置の製造方法によれば、下層のCuまたは
Cu合金膜にイオン注入を行うことにより下層のCuま
たはCu合金膜の少なくとも表面層をアモルファス化し
た後、この少なくとも表面層がアモルファス化された下
層のCuまたはCu合金膜上に結晶性の上層のCuまた
はCu合金膜を形成するようにしていることにより、そ
のような低抵抗でしかもエレクトロマイグレーション耐
性が高い配線を比較的低温で容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第2の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1・・・Si基板、2・・・層間絶縁膜、2a・・・コ
ンタクトホール、3・・・Ti膜、4・・・TiN膜、
5・・・下層のCu膜、5a・・・アモルファス化され
た部分、6・・・上層のCu膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CuまたはCu合金からなる配線を用い
    た半導体装置において、 上記配線が、少なくともその表面層がアモルファスの下
    層のCuまたはCu合金膜と結晶性の上層のCuまたは
    Cu合金膜とからなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 CuまたはCu合金からなる配線を用い
    た半導体装置の製造方法において、 基板上に下層のCuまたはCu合金膜を形成する工程
    と、 上記下層のCuまたはCu合金膜にイオン注入を行うこ
    とにより上記下層のCuまたはCu合金膜の少なくとも
    表面層をアモルファス化する工程と、 上記少なくとも表面層がアモルファス化された上記下層
    のCuまたはCu合金膜上に結晶性の上層のCuまたは
    Cu合金膜を形成する工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記下層のCuまたはCu合金膜および
    上記上層のCuまたはCu合金膜をスパッタリング法ま
    たは化学気相成長法により形成するようにしたことを特
    徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記イオン注入に用いるイオン種は、
    N、C、O、Ar、Ne、XeおよびKrからなる群よ
    り選ばれた少なくとも一種の元素のイオンであることを
    特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 AlまたはAl合金からなる配線を用い
    た半導体装置において、 上記配線が、少なくともその表面層がアモルファスの下
    層のAlまたはAl合金膜と結晶性の上層のAlまたは
    Al合金膜とからなることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 AlまたはAl合金からなる配線を用い
    た半導体装置の製造方法において、 基板上に下層のAlまたはAl合金膜を形成する工程
    と、 上記下層のAlまたはAl合金膜にイオン注入を行うこ
    とにより上記下層のAlまたはAl合金膜の少なくとも
    表面層をアモルファス化する工程と、 上記少なくとも表面層がアモルファス化された上記下層
    のAlまたはAl合金膜上に結晶性の上層のAlまたは
    Al合金膜を形成する工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記下層のAlまたはAl合金膜および
    上記上層のAlまたはAl合金膜をスパッタリング法ま
    たは化学気相成長法により形成するようにしたことを特
    徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記イオン注入に用いるイオン種は、
    N、C、O、Ar、Ne、XeおよびKrからなる群よ
    り選ばれた少なくとも一種の元素のイオンであることを
    特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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JP13067796A Pending JPH09293720A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 半導体装置およびその製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002524837A (ja) * 1997-12-19 2002-08-06 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 銅相互接続の電気移動耐性が改善されるように調整されたバリヤー層
CN113574636A (zh) * 2019-03-25 2021-10-29 三菱电机株式会社 半导体装置的制造方法及半导体装置

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