JPH09293655A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH09293655A
JPH09293655A JP8105189A JP10518996A JPH09293655A JP H09293655 A JPH09293655 A JP H09293655A JP 8105189 A JP8105189 A JP 8105189A JP 10518996 A JP10518996 A JP 10518996A JP H09293655 A JPH09293655 A JP H09293655A
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focus
measurement
signal
wafer
substrate
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Withdrawn
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JP8105189A
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Inventor
Takashi Miyaji
敬 宮地
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH09293655A publication Critical patent/JPH09293655A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査露光型の投影露光装置において、ウエハ
上の非走査方向に拡がる段差や突起等の局所的な変形の
影響による面位置の測定誤差を抑える。 【解決手段】 多点AFセンサによりウエハ12上の照
野フィールド13内に分布する9個の計測点のZ変位を
計測する。走査方向に並んだ3個の計測点を1つの計測
列として第1〜第3計測列に分ける。例えば、第1計測
列の計測点P11〜P13の基準面62からのZ変位量z1
〜z3に対応するフォーカス信号を得る。これら3個の
フォーカス信号を、信号レベルが近接する2つのフォー
カス信号と、離れた値を有する1個のフォーカス信号と
に分け、多数決方式により後者のフォーカス信号を異常
信号として排除する。第2及び第3計測列に対して同様
に異常信号を排除し、残された6個のフォーカス信号か
らウエハ12の面位置を求め、それに基づいてウエハ1
2の面を投影光学系の結像面に合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
使用される投影露光装置に関し、更に詳しくはマスク及
び感光基板を投影光学系に対して同期して走査すること
によりマスクパターンを感光基板上に逐次転写する所謂
ステップ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等をフォトリソグ
ラフィ技術を用いて製造する際に、マスクとしてのレチ
クルのパターンの像を投影光学系を介して感光基板とし
てのウエハ(又はガラス基板)上の各ショット領域に一
括露光するステップ・アンド・リピート方式の投影露光
装置(ステッパー等)が使用されていた。これに対して
最近では、半導体素子のチップが大型化する傾向があ
り、より大きな面積のパターンをウエハ上に露光する必
要性から、レチクルとウエハとを投影光学系に対して同
期して走査することで、レチクル上の照野領域より広い
面積のパターンを転写することが可能な、所謂ステップ
・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影露光装置
が開発されている。
【0003】一般に投影露光装置においては、開口数
(N.A.)が大きく焦点深度の浅い投影光学系が使用され
るため、微細な回路パターンを高い解像度で転写するた
めに、ウエハの表面の投影光学系の光軸方向の位置(焦
点位置)を焦点位置検出系(フォーカスセンサ)で検出
し、この検出値に基づいてウエハの表面を結像面に合焦
させるオートフォーカス制御が行われている。従来、こ
のフォーカスセンサとしては、ウエハの表面にスリット
像等を斜めに投影し、ウエハの表面での反射光を検出し
て、その検出位置の変化としてウエハの焦点位置を測定
する斜入射方式の検出系が一般に使用されている。最近
では、ウエハ上の投影光学系による照野フィールド内又
はその近傍に設けた複数の計測点に対してそれぞれスリ
ット像等を投影して、ウエハ上の各計測点からの反射光
を検出することにより、それらの計測点の焦点位置を求
める多点の焦点位置検出系(以下、「多点AFセンサ」
という)も使用されている。この多点AFセンサの検出
結果よりウエハ表面の傾斜角をも算出できるため、この
傾斜角に基づいてウエハの表面を結像面に平行に合わせ
込むオートレベリング制御も行われている。
【0004】この多点AFセンサではウエハの表面に溝
や突起等の局所的な変形がある場合、特定の計測点での
検出値が他の大部分の領域の焦点位置と大きく異なって
しまうことがある。このため、ウエハの表面にこのよう
な局所的な変形が予想される場合には、計測点、即ちス
リット像等の投影される位置をこのような変形部を避け
て配置することが望ましい。通常、このような変形部は
露光対象となる、例えば集積回路等の構造等に依存する
ことから、計測点の配置をある程度自由に設定できるこ
とが望ましい。このために、予め格子状等に配置された
複数のスリット像等を投影光学系による照野フィールド
全体に照射する多点AFセンサを使用し、集積回路等の
構造等に応じて所望の計測点での検出値を選択的に使用
する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
によれば、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光
装置においては、露光中にウエハの位置が変化すること
はないので、予め多点AFセンサの計測点がウエハ上の
変形部を避けるように複数の計測点の配置(一種のセン
サトポロジーともいえる配置)を設定することが可能で
ある。しかしながら、ステップ・アンド・スキャン方式
等の走査露光型の投影露光装置においては、ウエハの走
査によって各計測点とウエハとの相対位置が変化するた
め、1つの計測点による検出領域は点ではなく、走査方
向に連続した線上の領域となる。このため、ウエハの局
所的な変形が走査方向と交差する方向に広がりを持つ場
合には、複数の計測点の配置をいくら工夫しても走査中
の或る時点で何れかの計測点が変形部を通過することに
なって、多点AFセンサの検出値に対する外乱を避ける
ことが不可能となる。このような外乱が何れかの計測点
での検出値に混入すると、オートフォーカス系又はオー
トレベリング系のサーボがこの外乱に反応して、露光中
にウエハ上の照野フィールドの一部がデフォーカスする
という不都合があった。
【0006】また、通常ショット領域の境界にはチップ
分離用のストリートラインと呼ばれる段差領域が存在す
る。走査露光型で露光を行う場合、このショット領域の
境界付近はオートフォーカス系のサーボの引き込み及び
整定領域と重なる場合があり、このように、局所的な変
形がショット領域の境界付近に存在すると、サーボの整
定が遅れるという不都合もあった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハ上に局所
的な変形部があっても、その変形部以外のウエハの表面
の平均的な面の焦点位置を高精度に検出できる走査露光
型の投影露光装置を提供することを目的とする。更に、
本発明はそのように検出されたウエハの表面を結像面に
正確に合わせ込むことができる走査露光型の投影露光装
置を提供することをも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、転写用のパターンが形成されたマスク(7)を照
明し、このマスクのパターンの一部の像を投影光学系
(11)を介して感光性の基板(12)上に投影した状
態で、そのマスク(7)及びその基板(12)をその投
影光学系(11)に対して同期して移動することによ
り、そのマスク(7)のパターンの像をその基板(1
2)上に逐次転写する投影露光装置において、その基板
(12)上のその投影光学系(11)による露光領域
(13)又はその基板(12)の移動方向に関して、そ
の露光領域(13)の手前の領域にその基板(12)の
移動方向(走査方向)に沿って3個以上の計測点(P11
〜P13)を有する計測列をその移動方向に直交する方向
(非走査方向)に沿って複数設定し、該複数の計測列の
計測点に検出光を照射して、その計測点のそれぞれにお
けるその投影光学系の光軸方向の位置(焦点位置)に対
応する検出信号を出力する焦点位置センサ(25)と、
その複数の計測列の各々についてその3個以上の計測点
に対応する検出信号をそれぞれ比較すると共に、この比
較結果に基づいて異常な信号を排除し、その焦点位置セ
ンサ(25)から出力される検出信号からその異常信号
を除いた検出信号に基づいて、その基板(12)のその
投影光学系(11)の光軸方向の位置及び傾斜角を算出
する演算手段(52,53)と、を設けたものである。
【0009】なお、本発明では検出信号の段階で異常信
号を排除しているが、その検出信号を焦点位置に変換
し、この焦点位置の段階で異常値を求めてもよく、両者
は等価である。斯かる本発明の投影露光装置によれば、
焦点位置センサ(25)の移動方向に沿った計測列の複
数の計測点(P11〜P13)に対応する検出信号から異常
信号(例えばそれ以外の検出信号に対してレベルが大き
く異なる信号)が排除される。例えば基板(12)上の
走査方向に交差する方向(非走査方向)にストリートラ
イン等の局所的な変形があっても、その変形部分での検
出信号は異常信号として排除されるため、焦点位置セン
サ(25)によりその変形部以外の基板(12)の表面
の光軸方向の位置を高精度に検出して、基板(12)の
表面を投影光学系(11)の結像面に正確に合わせ込む
ことができる。
【0010】この場合、その複数の計測列の内の1つの
計測列に含まれる計測点の個数をn個(nは3以上の整
数)としたとき、その演算手段(52,53)は、その
計測列のn個の検出信号を多数決方式で信号レベルが近
い(n−m)個の検出信号と(mはn/2より小さく1
以上の整数)、信号レベルが所定量以上離れているm個
の検出信号とに分け、該m個の検出信号を異常信号とし
て、その計測列の検出信号から排除することが好まし
い。これにより、mは(n/2)より小さいため、n個
の検出信号の内1/2以上の検出信号が異常値として排
除されることがなく、検出信号の内のより多数の検出信
号に基づいて演算が行われるため、焦点位置センサ(2
5)からの少数の異常信号に基づいて、基板(12)の
光軸方向の位置及び傾斜が求められるという危険性が減
少する。
【0011】また、その基板(12)のその光軸方向の
位置及び傾斜角を調整する高さ位置調整手段(14,1
6A〜16C)と、その演算手段(52,53)により
算出されたその基板(12)の位置及び傾斜角に基づい
て、その高さ位置調整手段を制御する制御系(58)
と、を設け、その演算手段は、その焦点位置センサ(2
5)から出力される検出信号からその異常信号を除いた
検出信号に基づいて、最小自乗法によりその基板(1
2)の光軸方向の位置及び傾斜角を算出することが好ま
しい。これにより、焦点位置センサ(25)から出力さ
れる検出信号から異常信号を除いた検出信号に基づいて
最小自乗法により、基板(12)の位置及び傾斜角を正
確に求め、制御系(58)によりその高さ位置手段を介
して基板(12)を投影光学系(11)の結像面に正確
に合わせ込むことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による投影露光装置
の実施の形態の一例につき、図面を参照して説明する。
本例は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装
置に本発明を適用したものである。図1は、本例の投影
露光装置を示し、この図1において、光源及びオプティ
カル・インテグレータ等を含む光源系1からの露光用の
照明光ILが、第1リレーレンズ2、レチクルブライン
ド(可変視野絞り)3、第2リレーレンズ4、ミラー
5、及びメインコンデンサーレンズ6を介して、均一な
照度分布でレチクル7のパターン形成面(下面)のスリ
ット状の照明領域8を照明する。レチクルブラインド3
の配置面はレチクル7のパターン形成面とほぼ共役であ
り、レチクルブラインド3の開口の位置及び形状によ
り、照明領域8の位置及び形状が設定される。
【0013】レチクル7上の照明領域8内のパターンの
投影光学系11を介した像が、フォトレジストが塗布さ
れたウエハ12上のスリット状の照野フィールド13内
に投影露光される。ここで、投影光学系11の光軸に平
行にZ軸を取り、その光軸に垂直な2次元平面内で図1
の紙面に平行にX軸を、図1の紙面に垂直にY軸を取
る。レチクル7はレチクルステージ9上に保持され、レ
チクルステージ9はレチクルベース10上で走査方向で
あるX方向に例えばリニアモータにより駆動される。レ
チクルステージ9上の移動鏡18、及び外部のレーザ干
渉計19によりレチクル7のX座標が計測され、このX
座標が装置全体の動作を統轄制御する主制御系20に供
給され、主制御系20は、レチクルステージ駆動系21
及びレチクルステージ9を介してレチクル7の位置及び
移動速度の制御を行う。
【0014】一方、ウエハ12は、不図示のウエハホル
ダを介してZチルトステージ14上に保持され、Zチル
トステージ14は3個のZ方向に移動自在なアクチュエ
ータ16A〜16Cを介してYステージ15Y上に載置
されている。また、Yステージ15Yは、Xステージ1
5X上に例えば送りねじ方式又はリニアモータ方式でY
方向に移動されるように載置され、Xステージ15X
は、装置ベース17上に例えば送りねじ方式又はリニア
モータ方式でX方向に移動されるように載置されてい
る。3個のアクチュエータ16A〜16Cを並行に伸縮
させることにより、Zチルトステージ14のZ方向の位
置(焦点位置)の調整が行われ、3個のアクチュエータ
16A〜16Cの伸縮量を個別に調整することにより、
Zチルトステージ14のX軸及びY軸の回りの傾斜角の
調整が行われる。
【0015】また、Zチルトステージ14の上端に固定
されたX軸用の移動鏡22X、及び外部のレーザ干渉計
23Xにより、ウエハ12のX座標が常時モニタされ、
Y軸用の移動鏡22Y(図6参照)及び外部のレーザ干
渉計23Yにより、ウエハ12のY座標が常時モニタさ
れ、検出されたX座標、Y座標が主制御系20に供給さ
れている。
【0016】図1に戻り、主制御系20は、供給された
座標に基づいてウエハステージ駆動系24を介してXス
テージ15X、Yステージ15Y、及びZチルトステー
ジ14の動作を制御する。例えば走査露光方式で露光を
行う場合には、投影光学系11が投影倍率β(βは例え
ば1/4等)で倒立像を投影するものとして、レチクル
ステージ9を介してレチクル7を照明領域8に対して+
X方向(又は−X方向)に速度VR で走査するのと同期
して、Xステージ15Xを介してウエハ12が照野フィ
ールド13に対して−X方向(又は+X方向)に速度V
W ( =β・VRで走査される。
【0017】次に、ウエハ12の表面のZ方向の位置
(焦点位置)を検出するための多点の焦点位置検出系
(以下、「多点AFセンサ」という)25の構成につき
説明する。この多点AFセンサ25において、光源26
から射出されたフォトレジストに対して非感光性の検出
光が、コンデンサーレンズ27を介して送光スリット板
28内の多数のスリットを照明し、それらスリットの像
が対物レンズ29を介して、投影光学系11の光軸に対
して斜めにウエハ12上の照野フィールド13内の9個
の計測点P11〜P33に投影される。
【0018】図2は、ウエハ12上のそれら計測点P11
〜P33の配置を示し、この図2において、スリット状の
照野フィールド13内に3行×3列の計測点P11〜P33
が設定されている。本例では、照野フィールド13内の
9個の計測点での焦点位置の情報から照野フィールド1
3内でのウエハ12の表面の平均的な焦点位置、及び傾
斜角を求める。
【0019】図1に戻り、それらの計測点からの反射光
が、集光レンズ30を介して振動スリット板31上に集
光され、振動スリット板31上にそれら計測点に投影さ
れたスリット像が再結像される。振動スリット板31
は、主制御系20からの駆動信号DSにより駆動される
加振器32により所定方向に振動している。振動スリッ
ト板31の多数のスリットを通過した光が光電検出器3
3上の多数の光電変換素子によりそれぞれ光電変換さ
れ、これら光電変換信号が信号処理系34に供給され
る。
【0020】図3は、図1中の送光スリット板28を示
し、この図3において、送光スリット板28には図2の
ウエハ上の計測点P11〜P33に対応する位置にそれぞれ
スリット2811〜2833が形成されている。また、図1
中の振動スリット板31上にも、図4に示すように図2
のウエハ上の計測点P11〜P33に対応する位置にそれぞ
れスリット3111〜3133が形成され、振動スリット板
31は加振器32により各スリットの長手方向に直交す
る計測方向に振動している。
【0021】次に、図5は、図1中の光電検出器33、
及び信号処理系34を示し、この図5において、光電検
出器33上の1行目の光電変換素子3311〜3313
は、それぞれ図2の計測点P11〜P13から反射されて、
且つ振動スリット板31中の対応するスリットを通過し
た光が入射し、2行目及び3行目の光電変換素子3321
〜3333には、それぞれ図2の計測点P21〜P33から反
射されて、且つ振動スリット板31中の対応するスリッ
トを通過した光が入射する。そして、光電変換素子33
11〜3333からの検出信号は、増幅器4611〜4633
介して同期整流器4711〜4733に供給される。同期整
流器4711〜4733はそれぞれ加振器32用の駆動信号
DSを用いて入力された検出信号を同期整流することに
より、対応する計測点の焦点位置に所定範囲でほぼ比例
して変化するフォーカス信号を生成する。本例では、同
期整流器4711〜4733から出力されるフォーカス信号
は、それぞれ図1において、例えばレチクル7が走査方
向の中央に静止した状態で、対応する計測点が投影光学
系11の結像面(ベストフォーカス面)に合致している
ときに0になるようにキャリブレーションが行われてい
る。
【0022】同期整流器4711〜4733から出力される
フォーカス信号は、並列にマルチプレクサ48に供給さ
れ、マルチプレクサ48は、主制御系20内のマイクロ
プロセッサ(MPU)50からの切り換え信号に同期し
て、供給されるフォーカス信号から順番に選ばれたフォ
ーカス信号をアナログ/デジタル(A/D)変換器49
に供給し、A/D変換器49から出力されるデジタルの
フォーカス信号が順次主制御系20内のメモリ51内に
格納される。
【0023】図6は、図1の3個のアクチュエータ16
A〜16Cの駆動系を示し、この図6の主制御系20に
おいて、メモリ51内の各アドレスにそれぞれ図2の計
測点P11〜P33での焦点位置を示すデジタルのフォーカ
ス信号が格納されている。なお、これらのフォーカス信
号は、所定のサンプリング周期で逐次書き換えられてい
るものである。メモリ51内の各アドレスの図2の照野
フィールド13内の計測点に対応するアドレスから読み
出されたそれぞれのフォーカス信号は、多数決計算部5
3に送られる。ここで、図2の計測点P11〜P13に対応
するフォーカス信号をそれぞれF11〜F13とし、計測点
21〜P23に対応するフォーカス信号をそれぞれF21
23とする。また、計測点P31〜P33に対応するフォー
カス信号をそれぞれF31〜F33とする。多数決計算部5
3は、フォーカス信号F11〜F33を走査方向のフォーカ
ス信号毎に分類する。即ち、9個のフォーカス信号をそ
れぞれ走査方向の3個のフォーカス信号F11〜F13,F
21〜F23,F31〜F33の3つのグループに分類し、グル
ープ毎にフォーカス信号の中で信号レベルが近接する2
個同士を選択する。この場合、選択されなかった1個の
フォーカス信号は異常信号として排除される。
【0024】選択されたフォーカス信号は、次に最小自
乗法計算部52に供給される。最小自乗法計算部52で
は、その照野フィールド13内の9個の計測点P11〜P
33に対応する9個のフォーカス信号F11〜F33の内3個
の異常信号を除いた6個のフォーカス信号に基づいて、
最小自乗法的にその照野フィールド13の表面に合致す
る平面を決定し、この決定された平面の中心での焦点位
置(Z座標)z、Y軸の回りでの傾斜角θX 、及びX軸
の回りでの傾斜角θY を求める。これらの傾斜角θX
傾斜角θY 、及び焦点位置zはそれぞれ減算部54A,
54B及び54Cに供給される。
【0025】更に、本例の主制御系20内には、記憶部
55が設けられ、記憶部55には、ウエハ12上の照野
フィールド13での結像面を表す基準面62(図7参
照)のY軸の回りでの傾斜角θXP、及びX軸の回りでの
傾斜角θYPと、例えばレチクル7の中心が投影光学系1
1の光軸上にあるときの照野フィールド13の中心での
結像面の焦点位置z0 とが記憶されている。そして、3
個のアクチュエータ16A〜16C(図6参照)の伸縮
量の制御により、ウエハ12の表面は基準面62に合致
するように設定されている。
【0026】図7に戻り、記憶部55からの基準面62
の傾斜角θXP,θYPが、それぞれ傾斜角の目標値として
減算部54A及び54Bに供給され、減算部54A及び
54Bから目標位置/速度変換部58に対してそれぞれ
傾斜角の偏差ΔθX =θXP−θX ) 、及びΔθY ( =θ
YP−θY ) が供給されている。また、X軸のレーザ干渉
計23X及びY軸のレーザ干渉計23Yで計測されたZ
チルトステージ14(ウエハ12)のX座標及びY座標
が目標位置/速度変換部58に供給されている。目標位
置/速度変換部58では、先ず、供給されたZチルトス
テージ14のX座標、Y座標より、投影光学系11の光
軸を原点とした場合の3個のアクチュエータ16A,1
6B,16Cのそれぞれの作用点の座標(X1 ,Y1),
(X2 ,Y2),(X3 ,Y3)を算出する。また、予め傾
斜角θX 、傾斜角θY 、及び焦点位置zのそれぞれの位
置制御系のループゲインが記憶されており、目標位置/
速度変換部58では、以上のデータからアクチュエータ
16A,16B,16Cへのそれぞれの速度指令値VZ
1 ,VZ2 ,VZ3 を算出する。
【0027】アクチュエータ16A〜16Cの座標(X
1 ,Y1)〜(X3 ,Y3)は、ウエハ12が走査されるの
に応じて変化するため、目標位置/速度変換部58は、
例えばウエハ12の位置が所定ステップ変化する毎に、
又は所定の時間間隔で逐次速度指令値VZ1 ,VZ2
VZ3 を算出する。これらの速度指令値VZ1 〜VZ 3
は、速度コントローラ60に供給され、速度コントロー
ラ60は、パワーアンプ61A〜61Cを介してアクチ
ュエータ16A〜16Cを駆動する。また、アクチュエ
ータ16A〜16Cの内部のロータリエンコーダからの
速度の検出信号が速度コントローラ60にフィードバッ
クされている。これにより、アクチュエータ16A〜1
6Cは、それぞれ先端部が駆動速度VZ1 〜VZ3 でZ
方向に駆動される。
【0028】そして、そのアクチュエータ16A〜16
Cにより駆動された後のウエハ12の表面の位置及び傾
斜角が、図1の多点AFセンサ25及び図6の最小自乗
法計算部52等により計測され、この計測結果と目標値
との偏差が目標位置/速度変換部58にフィードバック
される。走査露光中にそのようにZチルトステージ14
の傾斜角及び焦点位置をサーボ制御することによって、
ウエハ12の照野フィールド13が、常にレチクル7の
照明領域8内のパターンの投影像の結像面に合致した状
態で露光が行われる。なお、図6の多数決計算部53、
最小自乗法計算部52、減算部54A〜54C、及び目
標位置/速度変換部58は、図5のMPU50のソフト
ウェア上で実行される機能であり、記憶部55はメモリ
51の一部である。
【0029】次に、本例の多数決計算部53の動作につ
いて説明する。図2に示すように、本例ではウエハ12
上の照野フィールド13内に格子状に3行×3列の9点
の計測点が配置されている。この内走査方向に一列に並
んだ計測点を1つの計測列として多数決演算を行う。図
2の例では、計測点P11〜P13による第1計測列、計測
点P21〜P23による第2計測列、及び計測点P31〜P33
による第3計測列の3つの計測列に分けられる。
【0030】図7は、ウエハ12の一部を走査方向に並
んだ第1計測列の計測点P11〜P13に沿ってZ方向に切
断した断面図を示し、この図7はウエハ12の表面12
Sの走査方向に例えば特定のアライメントマークのよう
な局所的な凸部がある場合の例を示している。この図7
において、表面12Sの照野フィールド13内の走査方
向の3個の計測点P11〜P13の基準面(結像面)62か
らの焦点位置の変位量(以下、「Z変位量」という)が
多点AFセンサ25により計測される。ここで計測され
た3個の計測点P11〜P13のZ変位量をそれぞれz1〜
z3とする。多点AFセンサ25からは、それらのZ変
位量z1〜z3に対応するフォーカス信号F11〜F13
出力され、図5及び図6に示すように、メモリ51に一
旦記憶された後、多数決計算部53に送られる。第2及
び第3計測列の計測点P21〜P33についても同様にそれ
ぞれのZ変位に対応するフォーカス信号が多数決計算部
53に供給される。この場合、本例ではフォーカス信号
と対応するZ変位量とが線形となる領域で多点AFセン
サ25を使用しているものとする。そして、これらのフ
ォーカス信号は多数決計算部53において計測列毎に分
けられた後、それらの第1〜第3計測列に対して、それ
ぞれ多数決演算が行われる。
【0031】多数決演算は、例えば図7の第1計測列の
3個の計測点P11〜P13についていえば、対応するフォ
ーカス信号F11〜F13の中で信号レベルが近接する2つ
のフォーカス信号と、信号レベルが離れた1つのフォー
カス信号とに分けた後、多数決により、前者の2つのフ
ォーカス信号の方を真、後者の1つのフォーカス信号を
偽とみなし、偽であるフォーカス信号を異常信号として
排除する。この図7の例では計測点P12において局所的
な凸部が形成されているため、計測点P12におけるフォ
ーカス信号F12(Z変位量z2)は、他の2個の計測点
11,P13におけるフォーカス信号F11,F13(Z変位
量z1,z3)に比較して大きく離れた値となってい
る。従って、計測点P12に対応するフォーカス信号F12
が異常信号として排除される。
【0032】この多数決演算の一例につき説明すると、
先ず計測点P11を除いた2つの計測点P12,P13のフォ
ーカス信号の平均値(F12+F13)/2と、その計測点
11でのフォーカス信号F11との差分Δ1が求められ
る。同様に、計測点P12を除いた2つの計測点P11,P
13のフォーカス信号の平均値(F11+F13)/2と、そ
の計測点P12でのフォーカス信号F12との差分Δ2、及
び計測点P13を除いた2つの計測点P11,P12のフォー
カス信号の平均値(F11+F12)/2と、その計測点P
13でのフォーカス信号F13との差分Δ3が求められる。
そして、3つの差分Δ1,Δ2,Δ3の内で絶対値が最
も大きい差分が得られたときに除かれていた計測点のフ
ォーカス信号が異常信号と見なされる。これによって、
図7の場合には、計測点P12でのフォーカス信号F12
異常信号と見なされる。なお、ウエハ12は移動してい
るため、時間の経過に伴ってフォーカス信号F12は再び
正常な信号となる。
【0033】この操作を走査方向に3点ずつまとめられ
た他の第2及び第3計測列に対しても行う。結局9個の
計測点P11〜P33の内、3個の計測点におけるフォーカ
ス信号は捨てられることになり、残りの6個の計測点に
おけるフォーカス信号を基に、図6の最小自乗法計算部
52で最小2乗法にて平面近似を行うことにより、ウエ
ハの表面の光軸方向の位置、及びX軸及びY軸回りの回
転角(以下、「面位置」という)を求める。なお、上述
の例ではフォーカス信号の段階で異常信号を排除してい
るが、フォーカス信号を焦点位置(Z変位量)に変換し
た後、異常値を排除してもよい。
【0034】なお、多数決による演算は、基本的には上
述の方法により行うが、そのままでは、ウエハの表面の
もつ一般的な凹凸まで過剰に排除する恐れがある。そこ
で、閾値を設け、例えば前述の2個の計測点におけるフ
ォーカス信号の平均値と、他の1個の計測点におけるフ
ォーカス信号との差がこの閾値を超えたときのみ多数決
演算により異常値の排除を行うようにしてもよい。例え
ば図7の例で、閾値をεとした場合、計測点P11,P13
におけるフォーカス信号F11,F13の平均値(F11+F
13)/2と、計測点P12におけるフォーカス信号F12
の差分Δ2(=(F11+F13)/2 −F12)の絶対値
が所定の閾値εより大きい場合は、計測点P12における
フォーカス信号を排除し、絶対値|Δ2|が閾値εより
小さい場合は、計測点P12におけるフォーカス信号を排
除せず正常な信号として使用する。
【0035】以上、本例によれば、例えば図7の計測点
12におけるような局所的な変形があった場合でも、計
測点P12におけるZ変位量z2に対応するフォーカス信
号は排除されるため、ウエハ12上の照野フィールド1
3における変形部以外の通常の表面が投影光学系11の
結像面からデフォーカスする現象が抑えられる。また、
ウエハ12上の各ショット領域の境界にはストリートラ
インと呼ばれる段差領域が存在する。このストリートラ
インが、露光領域を走査する際に丁度、フォーカス及び
レベリングサーボの整定領域域に相当する場合があり、
フォーカス信号をそのまま使用するときにはそのストリ
ートラインの段差によるフォーカス信号が外乱となり、
フォーカスサーボの整定が遅れる現象が発生する恐れが
ある。しかし、本例ではそのような段差でのフォーカス
信号も排除されるため、外乱が発生せずフォーカス及び
レベリングサーボの整定の遅れを回避できる。
【0036】なお、上述の例では走査方向の計測列毎に
それぞれ3個ずつの計測点を設けたが、3個以上であれ
ば何個でもよい。また、計測列の計測点の数は計測列毎
にそれぞれ異なっていてもよい。ここで、照野フィール
ド13内の計測列に3個以上の計測点を設けた場合の、
ウエハ12の面位置を求める計算例について説明する。
【0037】走査方向の或る1つの計測列の計測点の数
をnとし(nは3以上の整数)、それらのn個の計測点
に対応するフォーカス信号をF1〜Fnとする。多数決
計算部53はこれらのフォーカス信号F1〜Fnを、信
号レベルが近接する(n−m)個のフォーカス信号と、
信号レベルが離れたm個のフォーカス信号とに分ける。
なお、mは(n/2)より小さく、1以上の整数であ
る。多数決により(n−m)個のフォーカス信号を真と
し、m個のフォーカス信号を偽として、偽であるm個の
フォーカス信号を排除し、残った(n−m)個のフォー
カス信号に基づいてその計測列におけるウエハ12のZ
変位を決定する。この場合、mの値は求める精度に対応
して決めればよい。一例として、n個のフォーカス信号
F1〜Fnより異常信号を多数決方式で求めるには、i
番目のフォーカス信号Fiを除いたフォーカス信号の平
均値<Fi>とフォーカス信号Fiとの差分Δiを各i
について求め、差分Δi(i=1〜n)の内で絶対値の
最も大きい差分を求めたときに除外されていたフォーカ
ス信号を異常信号とすればよい。そして、残った(n−
1)のフォーカス信号について同様に異常信号を除外す
ればよい。
【0038】以上のように照野フィールド13内の走査
方向に多数の計測点を設けることによりウエハ12の面
位置を高い精度で検出できる。この場合、m個の計測点
での計測値が除外される。この除外される数が多くなる
場合には、ウエハ12の面位置の計算の対象となる計測
数が少なくなり、測定精度に誤差が発生する可能性があ
る。また、異常な計測値を誤って正常な計測値として誤
認する危険性があるが、本例では排除される計測点の数
mは、1より大きく(n/2)より小さい整数である。
従って、(n/2)と同じか又は多い数の計測点での計
測値が排除されることはなく、より正確な測定値に基づ
いてウエハ12の面位置を高い精度で検出できる。な
お、この場合も3個の計測点での例と同様に、閾値を設
け、それに基づいて差分の絶対値がその閾値より小さい
ときは、それ以上フォーカス信号を排除しないようにし
てもよい。また、計測列毎の計測点の数は、求める精度
により決定されるが、通常の場合ウエハ12上の照野フ
ィールド13内における局所変形点の数は少ないため、
3個の計測点があれば所期の目的をほぼ達成できる。
【0039】また、上述の例では照野フィールド13内
に9個の計測点を設けたが、照野フィールド13の外部
の走査方向の手前の位置に計測点を設け、先読み方式で
オートフォーカス等を行う場合にも、本発明を適用して
異常なフォーカス信号を排除することにより、より正確
に合焦等が行われる。このように、本発明は上述の実施
の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の構成を取り得る。
【0040】
【発明の効果】本発明の投影露光装置によれば、走査方
向の複数列分の検出信号から信号レベルが他の検出信号
と異なる検出信号を異常信号として排除し、複数列分の
検出信号からこの異常信号を除いた検出信号に基づい
て、基板の投影光学系の光軸方向の位置及び傾斜角を算
出する。走査方向に交差する方向(非走査方向)に存在
する例えば溝や突起等の局所的な変形がある場合、これ
らの非走査方向の局所的な変形は、焦点位置センサの検
出信号に対する外乱となって、露光中にその変形部以外
の領域でのデフォーカスを引き起こす。しかし、本発明
によれば、これらの外乱を引き起こす局所的な変形点に
おける計測値は異常信号として排除されるため、デフォ
ーカスする現象が抑えられ、その変形部以外の基板の表
面の平均的な面の焦点位置及び傾斜角が正確に求められ
る利点がある。
【0041】また、例えば基板上のショット領域の境界
にはストリートラインと呼ばれる溝状の領域があり、こ
れが露光領域を走査する際に丁度、フォーカスサーボ等
の整定領域に相当する場合がある。焦点位置センサの測
定においては、このストリートラインにおける計測値は
外乱となって、フォーカスサーボ等の整定が遅れる現象
がある。しかし、本発明によればそれらのストリートラ
インでの計測値は排除されるため、フォーカスサーボの
整定が遅れる現象が回避又は軽減される。
【0042】また、複数の計測列の内の1つの計測列に
含まれる計測点の個数をn個(nは3以上の整数)とし
たとき、演算手段が、その計測列のn個の検出信号を多
数決方式で信号レベルが近い(n−m)個の検出信号と
(mはn/2より小さく1以上の整数)、信号レベルが
所定量以上離れているm個の検出信号とに分け、このm
個の検出信号を異常信号として、その計測列の検出信号
から排除する場合には、mは(n/2)より小さいた
め、n個の検出信号の内1/2以上の検出信号が異常値
として排除されることがなく、検出信号の内のより多数
の検出信号に基づいて演算が行われるため、異常信号に
基づいて基板の光軸方向の位置及び傾斜が求められると
いう危険性が減少する利点がある。
【0043】また、基板の光軸方向の位置及び傾斜角を
調整する高さ位置調整手段と、この演算手段により算出
された基板の位置及び傾斜角に基づいて、高さ位置調整
手段を制御する制御系と、を設け、演算手段が、焦点位
置センサから出力される検出信号からその異常信号を除
いた検出信号に基づいて、最小自乗法により基板の光軸
方向の位置及び傾斜角を算出する場合には、異常信号を
除いた検出信号に基づいて最小自乗法により、基板の位
置及び傾斜角を正確に求め、制御系により高さ位置手段
を介して基板の表面を投影光学系の結像面に正確に合わ
せ込むことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の実施の形態の一例
を示す構成図である。
【図2】図1のウエハ12上の焦点位置の計測点の分布
を示す平面図である。
【図3】図1中の送光スリット板28を示す図である。
【図4】図1中の振動スリット板31を示す図である。
【図5】図1中の光電検出器33、及び信号処理系34
を示す構成図である。
【図6】図1中のウエハ12のフォーカス・レベリング
機構、及びその制御系を示す一部斜視図を含む構成図で
ある。
【図7】図1中のウエハ12上の走査方向における1つ
の計測列上の計測点の分布を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
7 レチクル 9 レチクルステージ 11 投影光学系 12 ウエハ 13 照野フィールド 14 Zチルトステージ 15Y Yステージ 15X Xステージ 16A〜16C アクチュエータ 19,23X,23Y レーザ干渉計 20 主制御系 25 多点AFセンサ P11〜P33 計測点 33 光電検出器 34 信号処理系 52 最小自乗法計算部 53 多数決計算部 58 目標位置/速度変換部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    照明し、該マスクのパターンの一部の像を投影光学系を
    介して感光性の基板上に投影した状態で、前記マスク及
    び前記基板を前記投影光学系に対して同期して移動する
    ことにより、前記マスクのパターンの像を前記基板上に
    逐次転写する投影露光装置において、 前記基板上の前記投影光学系による露光領域又は前記基
    板の移動方向に関して、前記露光領域の手前の領域に前
    記基板の移動方向に沿って3個以上の計測点を有する計
    測列を前記移動方向に直交する方向に沿って複数設定
    し、該複数の計測列の計測点に検出光を照射して、前記
    計測点のそれぞれにおける前記投影光学系の光軸方向の
    位置に対応する検出信号を出力する焦点位置センサと、 前記複数の計測列の各々について前記3個以上の計測点
    に対応する検出信号をそれぞれ比較すると共に、該比較
    結果に基づいて異常な信号を排除し、前記焦点位置セン
    サから出力される検出信号から該異常信号を除いた検出
    信号に基づいて、前記基板の前記投影光学系の光軸方向
    の位置及び傾斜角を算出する演算手段と、 を設けたことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投影露光装置であって、 前記複数の計測列の内の1つの計測列に含まれる計測点
    の個数をn個(nは3以上の整数)としたとき、前記演
    算手段は、当該計測列のn個の検出信号を多数決方式で
    信号レベルが近い(n−m)個の検出信号と(mはn/
    2より小さく1以上の整数)、信号レベルが所定量以上
    離れているm個の検出信号とに分け、該m個の検出信号
    を異常信号として当該計測列の検出信号から排除するこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の投影露光装置であ
    って、 前記基板の前記光軸方向の位置及び傾斜角を調整する高
    さ位置調整手段と、前記演算手段により算出された前記
    基板の位置及び傾斜角に基づいて、前記高さ位置調整手
    段を制御する制御系と、を設け、 前記演算手段は、前記焦点位置センサから出力される検
    出信号から前記異常信号を除いた検出信号に基づいて、
    最小自乗法により前記基板の光軸方向の位置及び傾斜角
    を算出することを特徴とする投影露光装置。
JP8105189A 1996-04-25 1996-04-25 投影露光装置 Withdrawn JPH09293655A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339438A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Canon Inc 露光方法及び装置
US7710543B2 (en) 2006-06-14 2010-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Scanning exposure apparatus and device manufacturing method
JP2020003617A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法、および物品の製造方法

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