JPH10294257A - 基板の面位置制御方法及び制御装置、並びに露光方法及び露光装置 - Google Patents

基板の面位置制御方法及び制御装置、並びに露光方法及び露光装置

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JPH10294257A
JPH10294257A JP9100614A JP10061497A JPH10294257A JP H10294257 A JPH10294257 A JP H10294257A JP 9100614 A JP9100614 A JP 9100614A JP 10061497 A JP10061497 A JP 10061497A JP H10294257 A JPH10294257 A JP H10294257A
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substrate
distance
measurement
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JP9100614A
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English (en)
Inventor
Munetake Sugimoto
宗毅 杉本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光基板周辺部に位置する欠けショットに対
して正確なフォーカシング調整及びレベリング調整を行
う。 【解決手段】 全てのフォーカス計測点が計測可能なシ
ョット領域を露光する時、フォーカシング調整及びレベ
リング調整終了後の各フォーカス計測点P11,P12,P
13,…のフォーカス値をオフセットとして記憶してお
く。そして、欠けショット13Bに対しては、計測可能
なフォーカス計測点P11〜P23におけるフォーカス値が
記憶したフォーカス値と同じ値になるように近似平面L
Cを求め、その近似平面LCが基準面(投影光学系のベ
ストフォーカス面)LOに一致するようにフォーカシン
グ及びレベリング調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に半導体集
積回路や液晶デイスプレイ等の微細パターンを形成する
ための露光方法及び露光装置、並びに露光装置による露
光時に基板のレベリング及びフォーカシングを制御する
面位置制御方法及び面位置制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子、CCD素子
等のデバイス素子をフォトリソグラフィ工程で製造する
に際し、フォトマスクまたはレチクル(以下、マスクと
いう)に形成されたパターンをフォトレジスト等の感光
剤が塗布された半導体ウエハ又はガラスプレート等の感
光基板上に転写する露光装置が用いられる。
【0003】この露光装置としては、基板上の各ショッ
ト領域を投影光学系の露光フィールド内に順次移動させ
て、各ショット領域にマスクのパターンを順次露光する
ステップ・アンド・リピート方式の露光装置、及びマス
クと感光基板とを投影光学系に対して同期して走査する
ことにより、投影光学系の有効露光フィールドより広い
範囲の露光領域への露光が可能な走査露光方式の露光装
置が知られている。走査露光方式の露光装置には、矩形
状又は円弧状の照明領域に対してマスク及び感光基板を
相対的に同期して走査しながら1枚のマスクのパターン
の全体を1枚の感光基板の全面に逐次投影露光するスリ
ット・スキャン方式の露光装置と、感光基板上の各ショ
ット領域へのマスクのパターンを縮小投影で且つ走査露
光方式で露光すると共に、各ショット領域間の移動をス
テッピング方式で行うステップ・アンド・スキャン方式
の露光装置とがある。
【0004】近年、LSI(Large Scale Integratio
n)の高集積化に伴い、感光基板上の露光領域(ショッ
ト領域)により微細なパターンを転写することが望まれ
ており、これに対応するために投影光学系の開口数NA
(Numerical Aperture)は次第に大きくなっている。開
口数NAが大きくなると、投影光学系の焦点深度が浅く
なるので、ショット領域をより正確かつ確実に投影光学
系の焦点位置(焦点深度内)に位置づけることが望まれ
ている。
【0005】また、露光装置による露光領域の大型化が
進んでいる。これにより、1回の露光でLSIチップ自
体の露光面積の大型化を図った焼付けを行ったり、1回
の露光で複数のLSIチップの焼付けを行っている。こ
のため、大型化する露光領域全体をより正確かつ確実に
投影光学系の焦点位置(焦点深度内)に位置づけること
が望まれている。このためには、感光基板の表面上にあ
るべき投影光学系の結像面、すなわち、マスク像に対す
る感光基板の光軸方向の位置と傾斜(以下、面位置とい
う)を高精度に検出し、その感光基板の表面の光軸方向
位置と傾斜とを調整することが重要である。
【0006】なお、本明細書では、感光基板の露光領域
を露光装置の投影光学系の焦点位置に位置づける操作の
うち、感光基板が載置されたステージを投影光学系の光
軸方向に並進移動させる操作をフォーカシングといい、
感光基板が載置されたステージの光軸に対する傾きを変
化させる操作をレベリングという。
【0007】感光基板の面位置を検出する方法として、
特開平2−102518号公報には、感光基板上のショ
ット領域内の複数のフォーカス計測点(例えば5点)の
それぞれに投影光学系を介することなくピンホール像を
斜め方向から照射し、その反射像を2次元位置検出素子
(CCD)で受光し、その複数の計測点の光軸方向基準
面からの位置ずれを検出する多点フォーカス位置検出系
(多点AF系)が記載されている。また、特開平7−2
11612号公報には、各計測点に投影光学系の像面湾
曲の変化量を加えて重み付けを行い最良結像面(ベスト
フォーカス面)を求めた後、最良結像面に感光基板を移
動させて露光する方法が記載されている。デバイス素子
の製造工程においては、この多点AF系により1ショッ
ト毎に面位置が検出され、検出された面位置に基づいて
露光装置のフォーカシング調整及びレベリング調整と露
光・転写が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】半導体ウエハ等の感光
基板上には中央部分から周辺部分までその全面にわたっ
て多数のショット領域が設定されており、感光基板の周
辺部には投影光学系の露光フィールドの一部が感光基板
上から外れた、いわゆる欠けショットが存在する。この
欠けショットに対しても多点AF系によって面位置を検
出し、検出された面位置に基づいて露光装置のフォーカ
シング調整及びレベリング調整が行われる。従来は、多
点AF系の複数のフォーカス計測点のうち一部の計測点
が感光基板上から外れていて、焦点位置を計測すること
ができないこのような欠けショットに対しても、感光基
板上にあるフォーカス計測点で計測された計測値をその
まま用いてフォーカシング調整及びレベリング調整を行
い、露光を行っていた。
【0009】しかし、欠けショットに対して感光基板上
に位置するフォーカス計測点の計測値のみを用いてフォ
ーカシング調整及びレベリング調整を行うと、感光基板
上に形成されている表面凹凸パターンの段差の影響によ
り、全てのフォーカス計測点対して計測値が得られるシ
ョットと異なるフォーカス及びレベリング値が計測さ
れ、欠けショットと通常のショットとが異なるフォーカ
ス及びレベリング状態で露光されてしまうという問題が
あった。
【0010】この問題を解決するために、従来は感光基
板の周縁に位置する欠けショットに対してショット毎に
フォーカス及びレベリング追い込みオフセットを設定
し、補正を行うという方法がとられていた。しかし、欠
けショットのフォーカス計測可能部分はショットによっ
て異なり、全ての欠けショットに対してそれぞれ適切な
オフセットを個別に決定するためには複数のテスト露光
を行わなければならず甚だ煩わしいという問題があっ
た。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、感光基板の周辺部に位置する欠けショ
ットのように、多点AF系の全てのフォーカス計測点が
基板上に存在しない場合においてもショット毎に個別の
フォーカスオフセットや個別のレベリングオフセットを
用いることなく正確な面位置制御を行うことのできる面
位置制御方法及び面位置制御装置を提供することを目的
とする。
【0012】また、本発明は、感光基板の周辺部に位置
する欠けショットに対しても多点AF系を用いて正確な
フォーカシング調整及びレベリング調整を行ってマスク
のパターンを露光することのできる露光方法及び露光装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては、全て
のフォーカス計測点が計測可能なショット領域を露光す
る時、フォーカシング及びレベリング調整終了後に各フ
ォーカス計測点でフォーカス値を計測し、このようにし
て計測されたフォーカス値を各フォーカス計測点に対す
るオフセットとしてメモリに記憶しておく。そして、欠
けショットに対しては、計測可能なフォーカス計測点に
おけるフォーカス値がメモリに記憶されているフォーカ
ス値(オフセット)と同じ値になるようにフォーカシン
グ及びレベリング調整を行うことによって前記目的を達
成する。
【0014】すなわち、本発明は、表面凹凸パターンを
有するブロック領域(13)が複数形成された基板(1
2)上の1つのブロック領域の表面の近似平面を、1つ
のブロック領域内の複数の計測点(P11,P12,P13
…)において計測した基準面(LO)からの距離に基づ
いて求め、近似平面が基準面(LO)と所定の位置関係
となるように基板(12)を駆動する基板の面位置制御
方法において、基板(12)の周辺部に位置するブロッ
ク領域(13B)の基準面(LO)からの距離を求める
際、計測点の一部が基板(12)上に位置しないとき、
基板(12)上に位置する計測点(P11〜P23)で計測
された基準面(LO)からの距離計測値(Z11〜Z23
を該計測点(P11〜P23)に対応する表面凹凸パターン
の段差情報(F11〜F23)に基づいて補正し、補正され
た基準面(LO)からの距離(Z11’〜Z23’)を用い
て近似平面(LC)を求めることを特徴とするものであ
る。
【0015】前記表面凹凸パターンの段差情報は、基板
(12)上に全ての計測点(P11〜P33)が位置するブ
ロック領域(13A)の近似平面(LA)と前記複数の
計測点(P11〜P33)におけるブロック領域との距離か
ら得ることができる。
【0016】また、本発明は、表面凹凸パターンを有す
るブロック領域(13)が複数形成された基板(12)
上の1つのブロック領域内に設定された複数の計測点
(P11,P12,P13,…)において基準面(LO)からの
距離を計測する距離計測手段(25)と、複数の計測点
(P11,P12,P13,…)における距離計測値に基づい
てブロック領域の表面の近似平面を求める演算手段(5
2)と、近似平面が基準面(LO)と所定の位置関係と
なるように基板(12)を駆動する駆動手段(16A〜
16C)とを含む基板の面位置制御装置において、基板
(12)の周辺部に位置するブロック領域(13B)の
基準面(LO)からの距離を求める際、計測点(P11
33)の一部が基板(12)上に位置しないとき、基板
(12)上に位置する計測点(P11〜P23)で計測され
た基準面(LO)からの距離計測値(Z11〜Z23)を該
計測点(P11〜P23)に対応する表面凹凸パターンの段
差情報(F11〜F23)に基づいて補正する補正手段(5
6)を備えることを特徴とするものである。
【0017】また、本発明は、表面凹凸パターンを有す
る複数のショット領域(13)が複数配置された基板
(12)上の1つのショット領域の近似平面を、1つの
ショット領域内の複数の計測点(P11,P12,P13
…)において計測した基準面(LO)からの距離に基づ
いて求め、近似平面が基準面(LO)と所定の位置関係
となるように基板(12)を駆動したのちショット領域
にパターンを露光する露光方法において、基板(12)
の周辺部に位置するショット領域(13B)の基準面か
らの距離を求める際、計測点の一部が基板(12)上に
位置しないとき、基板(12)上に位置する計測点(P
11〜P23)で計測された基準面(LO)からの距離計測
値(Z11〜Z23)を該計測点(P11〜P23)に対応する
表面凹凸パターンの段差情報(F11〜F23)に基づいて
補正し、補正された基準面(LO)からの距離(Z11
〜Z23’)を用いて近似平面(LC)を求めることを特
徴とするものである。
【0018】前記表面凹凸パターンの段差情報(F11
23)は、基板(12)上に全ての計測点(P11
33)が位置するショット領域(13A)の近似平面
(LA)と前記複数の計測点(P11〜P33)におけるシ
ョット領域(13A)との距離から得ることができる。
【0019】その際、複数のショット領域において計測
した基準面からの距離計測値を各計測点毎に平均化して
表面凹凸パターンの段差情報を得ることで、段差情報の
精度を向上することができる。計測値を平均化する複数
のショット領域は、連続して露光される同一のプロセス
の複数の基板のショット領域を含んでいてもよい。
【0020】表面凹凸パターンの段差情報をプロセス毎
に記憶し、記憶した表面凹凸の段差情報を次に同じプロ
セスの基板を露光する場合の初期値として用いると、最
初に露光する感光基板に対して、精度の高い表面凹凸パ
ターンの段差情報が蓄積されていないことによるフォー
カシング及びレベリング調整の誤差を小さくすることが
できる。
【0021】また、本発明は、2次元方向に移動可能な
位置決め用ステージ(15X,15Y)と、位置決めス
テージ(15X,15Y)上に設けられた載物テーブル
(14)と、載物テーブル(14)上に保持された基板
(12)のショット領域(13)にマスク(7)のパタ
ーンを転写するパターン転写手段(1,2,3,4,
5,6,11)と、ショット領域(13)内に設定され
た複数の計測点(P11,P12,P13,…)において基準
面(LO)からの距離を計測する距離計測手段(25)
と、複数の計測点(P11,P12,P13,…)における距
離計測値に基づいてショット領域(13)の近似平面を
求める演算手段(52)と、近似平面が基準面(LO)
と所定の関係となるように載物テーブル(14)を駆動
する載物テーブル駆動手段(16A〜16C)とを含む
露光装置において、ショット領域(13)の表面凹凸の
段差情報を記憶する記憶手段(55)と、基板(12)
の周辺部に位置するショット領域(13B)の基準面
(LO)からの距離を求める際、距離計測手段(25)
の計測点(P11〜P33)の一部が基板(12)上に位置
しないとき、基板(12)上に位置する計測点(P11
23)で計測された基準面(LO)からの距離計測値
(Z11〜Z23)を記憶手段(55)に記憶されている該
計測点(P11〜P23)に対応する表面凹凸の段差情報
(F11〜F23)に基づいて補正する補正手段(56)と
を備え、演算手段(52)は補正された距離計測値(Z
11’〜Z23’)を用いて近似平面(LC)を求めること
を特徴とするものである。
【0022】記憶手段(55)は、基板(12)上に距
離計測手段(25)の全ての計測点(P11〜P33)が位
置するショット領域(13A)の近似平面(LA)と複
数の計測点(P11〜P33)におけるショット領域(13
A)との距離を表面凹凸の段差情報(F11〜F33)とし
て記憶することができる。補正手段(56)は、複数の
ショット領域で計測した計測値を各計測点毎に平均化し
て得た表面凹凸の段差情報を用いて補正を行うことがで
きる。
【0023】また、本発明は、段差を有する基板(1
2)表面の高さを所定の複数の計測点(P11,P12,P
13,…)において計測し、複数の計測点(P11,P12
13,…)における高さ計測値に基づいて基板(12)
表面の近似平面を求める方法において、計測点の一部が
基板(12)上に位置しないとき、基板(12)上に位
置する計測点(P11〜P23)で計測された高さ計測値
(Z11〜Z23)を段差の情報(F11〜F23)に基づいて
補正し、補正された高さ計測値(Z11’〜Z23’)を用
いて近似平面(LC)を求めることを特徴とするもので
ある。本発明によると、感光基板周辺のショット領域
(欠けショット)に対しても、通常ショットと同様なフ
ォーカシング及びレベリング調整を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による露光装置の
一例の概略図である。DUV光を射出する例えばエキシ
マレーザーやHgランプのような光源及びオプティカル
・インテグレータ等を含む光源系1からの露光用の照明
光ILは、第1リレーレンズ2、マスクブラインド(可
変視野絞り)3、第2リレーレンズ4、ミラー5及び主
コンデンサーレンズ6を介して、均一な照度分布でマス
ク7のパターンを照明する。マスクブラインド3の配置
面はマスク7のパターン形成面とほぼ共役であり、マス
クブラインド3の開口の位置及び形状により、マスク7
上の照明領域8の位置及び形状が設定される。マスク7
はマスクステージ9上に保持されている。
【0025】マスク7のパターン像は投影光学系11に
よって、フォトレジストが塗布された感光基板12上の
ショット領域13に投影露光される。ここで、投影光学
系11の光軸に平行にZ軸を取り、その光軸に垂直な2
次元平面内で図1の紙面に平行にX軸を、図1の紙面に
垂直にY軸を取る。
【0026】感光基板12は、不図示の基板ホルダを介
して載物テーブル14上に保持される。載物テーブル1
4は3個のZ方向に移動自在なアクチュエータ16A〜
16Cを介して、XY座標系内で移動自在な位置決め用
ステージ上に載置されている。位置決め用ステージはY
ステージ15YとXステージ15Xとからなり、Yステ
ージ15Yは、Xステージ15X上に例えば送りねじ方
式でY方向に移動されるように載置される。Xステージ
15Xは、装置ベース17上に例えば送りねじ方式でX
方向に移動されるように載置されている。3個のアクチ
ュエータ16A〜16Cを平行に伸縮させることによ
り、載物テーブル14のZ方向の位置(フォーカシン
グ)の調整が行われ、3個のアクチュエータ16A〜1
6Cの伸縮量を個別に調整することにより、載物テーブ
ル14のX軸及びY軸の回りの傾斜角(レベリング)の
調整が行われる。3個のアクチュエータ16A〜16C
の伸縮によるこのフォーカシング調整及びレベリング調
整は、両者を特に区別することなく同時に実行すること
もできる。
【0027】主制御系20に接続された記憶装置10に
は、露光プロセス毎に露光条件を記録したプロセスプロ
グラムが保持されている。主制御系20は、オペレータ
によって選択されたプロセスプログラムに従って露光制
御系及び基板ステージ駆動系24に動作指令を行い、感
光基板12の露光処理を行う。また、載物テーブル14
の上端に固定されたX軸用の移動鏡22X及び外部のレ
ーザ干渉計23Xにより、感光基板12のX座標が常時
モニタされ、同様にY軸用の移動鏡22Y及び外部のレ
ーザ干渉計23Y(図7参照)により、感光基板12の
Y座標が常時モニタされ、検出されたX座標、Y座標は
主制御系20に供給される。主制御系20は、レーザ干
渉計23X,23Yから供給された座標に基づき、基板
ステージ駆動系24を介してXステージ15X、Yステ
ージ15Y及び載物テーブル14の動作を制御する。
【0028】ここで、アクチュエータ16A〜16Cの
構成例につき説明する。図6は、アクチュエータ16A
の断面図である。図1のYステージ15Y上に駆動機構
ハウジング40が固定され、駆動機構ハウジング40内
に送りねじ41が回転自在に収納され、送りねじ41の
左端にカップリング42を介して回転角検出用のロータ
エンコーダ43が接続され、送りねじ41の右端にカッ
プリング44を介してロータリモータ45が接続されて
いる。また、送りねじ41にナット39が螺合され、ナ
ット39に支柱38を介して上端が傾斜した斜面部36
Aが固定され、斜面部36Aの上端に回転体36Bが接
触している。回転体36Bは、図1の載物テーブル14
内に回転自在に、且つ横方向には移動できないように埋
め込まれている。
【0029】また、斜面部36Aは直線ガイド37に沿
って送りねじ41に平行な方向に移動できるように支持
されている。図1の基板ステージ制御系24から駆動制
御信号がロータリモータ45に供給され、ロータリモー
タ45は制御信号を受けて送りねじ41を回転する。こ
れにより、ナット39が送りねじ41に沿ってX方向に
移動し、斜面部36Aも送りねじ41に沿ってX方向に
移動する。従って、斜面部36Aの上端に接触する回転
体36Bは、回転しながら駆動機構ハウジング40に対
して上下方向(Z方向)に変位する。また、送りねじ4
1の回転角度をロータリエンコーダ43により計測する
ことにより、回転体36Bの上下方向への変位量が検出
される。他のアクチュエータ16B,16Cも同様の構
成を有する。
【0030】なお、アクチュエータ16A〜16Cは、
図6に示したようにロータリーモータを使用する方式の
外に、例えば積層型圧電素子(ピエゾ素子)等を使用し
て構成してもよい。このようにアクチュエータ16A〜
16Cとして直線的に変位する駆動素子を使用する場
合、Z方向の位置を検出するためのエンコーダとしては
光学式又は静電容量式等のリニアエンコーダを使用する
ことができる。
【0031】次に、図1に戻って、感光基板12の表面
のZ方向の位置(焦点位置)を検出するための多点の焦
点位置検出系(以下、「多点AFセンサ」という)25
の構成につき説明する。この多点AFセンサ25の光源
26からは、感光基板12に塗布されたフォトレジスト
に対して非感光性の検出光が照射される。検出光はコン
デンサーレンズ27を介して送光スリット板28内の多
数のスリットを照明し、それらスリットの像が対物レン
ズ29を介して、投影光学系11の光軸に対して斜めに
感光基板12上のショット領域13の9個のフォーカス
計測点P11〜P33に投影される。このとき、感光基板1
2の表面が投影光学系11の最良結像面にあると、送光
スリット板28のスリットの像が対物レンズ29によっ
て感光基板12の表面に結像される。
【0032】図2は、感光基板12上のフォーカス計測
点の配置を示したものであり、図示されるようにショッ
ト領域13内には3行×3列の合計9個のフォーカス計
測点P11〜P33が設定されている。ここでは、ショット
領域13内の9個のフォーカス計測点での焦点位置の情
報から、後述するようにショット領域13の近似平面を
求める。
【0033】図1に戻り、それらのフォーカス計測点P
11〜P33からの反射光は、集光レンズ30を介して振動
スリット板31上に集光され、振動スリット板31上に
それらフォーカス計測点に投影されたスリット像が再結
像される。振動スリット板31は、主制御系20からの
駆動信号DSにより駆動される加振器32により所定方
向に振動している。振動スリット板31の多数のスリッ
トを通過した光が光電検出器33上の多数の光電変換素
子によりそれぞれ光電変換され、これら光電変換信号が
信号処理系34に供給され、信号処理された後に主制御
部20に供給される。
【0034】図3は、図1中の送光スリット板28の略
図である。送光スリット板28には、図2の感光基板上
のフォーカス計測点P11〜P33に対応する位置にそれぞ
れスリット2811〜2833が形成されている。また、図
1中の振動スリット板31上にも、図4に示すように、
図2の感光基板上のフォーカス計測点P11〜P33に対応
する位置にそれぞれスリット3111〜3133が形成さ
れ、振動スリット板31は加振器32により各スリット
の長手方向に直交する計測方向に振動している。
【0035】図5は、図1中の光電検出器33及び信号
処理系34を示す図である。光電検出器33上の1行目
の光電変換素子3311〜3313には、それぞれ図2のフ
ォーカス計測点P11〜P13から反射されて、振動スリッ
ト板31中の対応するスリットを通過した光が入射す
る。光電検出器33上の2行目及び3行目の光電変換素
子3321〜3323,3331〜3333には、それぞれ図2
のフォーカス計測点P21〜P23,P31〜P33から反射さ
れて、振動スリット板31中の対応するスリットを通過
した光が入射する。光電変換素子3311〜3333からの
検出信号は、増幅器4611〜4633を介して同期整流器
4711〜4733に供給される。同期整流器4711〜47
33は、それぞれ加振器32用の駆動信号DSを用いて、
入力された検出信号を同期整流することにより、対応す
るフォーカス計測点P11〜P33の焦点位置に所定範囲で
ほぼ比例して変化するフォーカス信号を生成する。ここ
では、同期整流器4711〜4733から出力されるフォー
カス信号は、対応するフォーカス計測点P11〜P33が投
影光学系11の結像面(ベストフォーカス面)に合致し
ているときに0になるようにキャリブレーションが行わ
れている。
【0036】同期整流器4711〜4733から出力される
フォーカス信号は、並列にマルチプレクサ48に供給さ
れ、マルチプレクサ48は、主制御系20内のマイクロ
プロセッサ(MPU)50からの切り換え信号に同期し
て、供給されるフォーカス信号から順番に選ばれたフォ
ーカス信号をアナログ/デジタル(A/D)変換器49
に供給し、A/D変換器49から出力されるデジタルの
フォーカス信号が順次主制御系20内のメモリ51内に
格納される。
【0037】図7は、3個のアクチュエータ16A〜1
6Cの駆動系を示す。主制御系20において、メモリ5
1の各アドレス5111〜5133内には、それぞれ図2の
フォーカス計測点P11〜P33での焦点位置を示すデジタ
ルのフォーカス信号が格納されている。各アドレス51
11〜5133から読み出されたフォーカス信号は並列に近
似平面演算部52に供給される。近似平面演算部52で
は、9個のフォーカス計測点P11〜P33に対応する9個
のフォーカス信号に基づいて、最小自乗法演算等によっ
てそのショット領域13の近似平面を求める。ショット
領域13の近似表面のデータはアクチュエータ駆動量設
定部57に供給される。
【0038】アクチュエータ駆動量設定部57では、シ
ョット領域13の近似表面のデータ及び3本のアクチュ
エータ16A,16B,16CのXY座標データを用い
て、ショット領域13の表面を投影光学系11のベスト
フォーカス面に一致させるために必要な各アクチュエー
タ16A,16B,16Cの駆動量Z1,Z2,Z3 を演
算する。
【0039】各アクチュエータ16A,16B,16C
の駆動量Z1,Z2,Z3 の指令値はコントローラ60に
供給され、コントローラ60は、パワーアンプ61A,
61B,61Cを介してアクチュエータ16A,16
B,16Cを駆動する。また、アクチュエータ16A,
16B,16Cの内部のロータリーエンコーダ43A〜
43C(図6のロータリーエンコーダ43と同じ構成の
もの)からの検出信号がコントローラ60にフィードバ
ックされている。これにより、アクチュエータ16A,
16B,16Cは、各々アクチュエータ駆動量設置部5
7から指令された高さ位置まで正確に駆動される。こう
してフォーカシング調整及びレベリング調整は終了し、
ショット領域13の表面は多点AFセンサ25の基準
面、すなわち投影光学系11のベストフォーカス面と一
致させられる。
【0040】近似平面演算部52内には補正部56が設
けられ、また近似平面演算部52はフォーカス計測点P
11〜P33における焦点位置を示すデジタルのフォーカス
信号が格納されているメモリ51とは別個のメモリ55
に接続されている。補正部56及びメモリ55の機能に
ついては後述する。
【0041】次に、本発明の露光装置に備えられた多点
AFセンサ25を用いてショット領域13の近似平面を
求める方法の詳細について説明する。図8は、感光基板
12内のショット配置の例を示す図である。ショット領
域13Aは、ショット内の全てのフォーカス計測点P11
〜P33において計測が可能なショットである。一方、感
光基板12の周辺部に位置するショット領域13Bは、
右側の1/3が感光基板12の外にあってフォーカス計
測点P31〜P33が基板上から外れ、全てのフォーカス計
測点P11〜P33での計測値を用いた近似平面の演算、従
って全てのフォーカス計測点P11〜P33での計測値を用
いたフォーカシング及びレベリング調整が不可能なショ
ットである。
【0042】図9及び図10は、全てのフォーカス計測
点での計測が可能なショット領域13Aに対するフォー
カシング及びレベリング調整の説明図である。図9は、
多点AFセンサ25によってショット領域13Aの近似
平面を求める方法を説明する図であり、図10は、図9
のようにして求めたショット領域13Aの近似平面を基
準面に一致させた状態を示している。ショット領域13
Aは、図示したように表面凹凸を有し、フォーカス計測
点P11〜P13が位置する領域とフォーカス計測点P31
33が位置する領域に対して、フォーカス計測点P21
23が位置するその間の領域がくぼんで段差を持ってい
るものとする。
【0043】図9において、破線で示した面LOは多点
AFセンサ25に設定されている基準面、すなわち投影
光学系11のベストフォーカス面である。また、ショッ
ト領域13A上に設定されたフォーカス計測点P11〜P
33の位置に描かれている矢印a〜jは、その長さ及び向
きにより、フォーカス計測点P11〜P33で計測されたフ
ォーカス計測値、すなわち基準面LOからの偏差の大き
さ及び偏差の方向を表している。近似平面LAは、フォ
ーカス計測点P11〜P33で計測されたフォーカス計測値
に基づいて、主制御系20内の近似平面演算部52で演
算されたショット領域13Aの最小二乗平面である。
【0044】主制御系20によるフォーカシング及びレ
ベリング調整は、ショット領域13Aの近似平面LAを
基準面LOに一致させるように3個のアクチュエータ1
6A〜16Cを駆動することによって行われる。アクチ
ュエータ16A〜16Cを駆動することによるフォーカ
シング及びレベリング調整が完了すると、ショット領域
13Aの近似平面LAと基準面LOは一致し、図10に
示した状態になる。フォーカシング及びレベリング調整
完了後、光源系1内に設けられた不図示のシャッターが
開かれ、マスク7に形成されたパターンがショット領域
13Aに露光される。
【0045】本発明では、露光中に多点AFセンサ25
によって各フォーカス計測点P11〜P33におけるフォー
カス計測値を計測して記憶する。図10において、フォ
ーカス計測点P11〜P33の位置に描いた矢印a’〜j’
は、露光中に計測されたフォーカス計測点P11〜P33
フォーカス計測値、すなわち近似平面LAを基準面LO
に一致させた状態での、各フォーカス計測点P11〜P33
の基準面LOからのオフセットF11〜F33を表してい
る。すなわち、矢印a’〜j’の長さは偏差の大きさを
表し、矢印の向きは偏差の方向を表している。計測され
たオフセットF11〜F33は、主制御系20内のメモリ5
5に記憶される。
【0046】図11及び図12は、ショットの一部が感
光基板12の外にあって全てのフォーカス計測点での計
測が不可能な図8のショット領域13Bにおいて、感光
基板12上に残っている6個のフォーカス計測点P11
23を用いて、何の補正もせずにフォーカシング及びレ
ベリング調整を行った場合の説明図である。図11は、
多点AFセンサ25によってショット領域13Bの近似
平面LBを求める方法を説明する図であり、図12は、
図11で求めたショット領域13Bの近似平面を基準面
に一致させた状態を示している。
【0047】図11において、破線で示した面LOは多
点AFセンサ25に設定されている基準面、すなわち投
影光学系11のベストフォーカス面を表し、ショット領
域13B上に存在するフォーカス計測点P11〜P23の位
置に描かれている矢印は、その長さがフォーカス計測点
11〜P23で計測されたフォーカス計測値の値、すなわ
ち基準面LOからの偏差の大きさを表し、矢印の向きが
偏差の方向、すなわちフォーカス計測値の符号を表して
いる。近似平面LBは、6個のフォーカス計測点P11
23で計測されたフォーカス計測値に基づいて、主制御
系20内の近似平面演算部52で演算されたショット領
域13Bの最小二乗平面である。
【0048】ショット領域13Bの近似平面LBを基準
面LOに一致させるように3個のアクチュエータ16A
〜16Cを駆動してフォーカシング及びレベリング調整
が完了すると、図12の状態になる。図10と図12と
を比較すると明らかなように、9個のフォーカス計測点
11〜P33の全てで計測されたフォーカス計測値に基づ
いて演算した近似平面LAを基準面LOに一致させた場
合と、6個のフォーカス計測点P11〜P23で計測された
フォーカス計測値のみに基づいて演算したショット領域
13Bの近似平面LBを基準面LOに一致させた場合と
で、基準面LOに対するショット領域13A,13Bの
傾斜が異なってしまう。
【0049】本発明においては、図12のような状態が
発生するのを回避するために、先に全てのフォーカス計
測点P11〜P33でフォーカス計測が可能なショット13
Aを露光する際に計測してメモリ55に記憶しておい
た、ショット領域13の表面凹凸パターンに基づく各フ
ォーカス計測点P11〜P33のオフセット(近似平面LA
に対するオフセット)F11〜F33を用いて、ショット領
域13Bに対して計測されたフォーカス計測値Z11〜Z
23を補正し、補正されたフォーカス値に基づいてショッ
ト領域13Bの近似平面LCを演算する。
【0050】すなわち、近似平面演算部52の補正部5
6において、図13に示すように、6個のフォーカス計
測点P11〜P23で計測されたフォーカス計測値Z11〜Z
23からそれぞれの測点に対応するオフセットa’〜j’
(オフセット値はF11〜F33)を減算して、補正された
フォーカス値Z11’〜Z23’(Z11’=Z11−F11,Z
12’=Z12−F12,Z13’=Z13−F13,…,Z13’=
13−F13)を求める。近似平面演算部52では、この
補正されたフォーカス値Z11’〜Z23’を用いてショッ
ト領域13Bの近似平面(最小二乗平面)LCを演算す
る。
【0051】図14は、図13のようにして求められた
近似平面LCを基準面LOと一致させた状態を示す。図
14と図10とを比較すると明らかなように、この方法
によると、欠けショットに対しても全てのフォーカス計
測点におけるフォーカス計測値を用いてフォーカシング
及びレベリング調整を行った場合と同様のフォーカス及
びレベリング状態が得られる。
【0052】ここでは、フォーカス値のオフセットa’
〜j’(オフセット値F11〜F33)の決定及び記憶につ
いて1ショットのみの計測で行う例を示したが、近似平
面演算部52は、全てのフォーカス計測点P11〜P33
計測可能なショット領域を露光した場合に常にそのショ
ット領域で露光時のフォーカス値(各計測点でのオフセ
ット値)を読み込み、各計測点P11〜P33毎にオフセッ
ト値を平均化することで、オフセットの計測精度を向上
することができる。
【0053】また、この各計測点毎のオフセットの平均
化処理は、一枚の感光基板中のショット領域でのみ行な
う必要はなく、同一プロセスの感光基板を複数枚露光す
る場合には、露光する全ての感光基板間で平均化処理を
行うことで、さらに計測精度を向上することができる。
【0054】さらに、本発明においては、同一プロセス
を複数枚の感光基板処理が終了した時、メモリ55に記
憶されている平均化されたオフセット値を記憶装置10
内に記憶されている、そのプロセスの露光に使用したプ
ロセスプログラムに書き加え記憶する。
【0055】主制御系20は、オペレータによって記憶
装置10に記憶されているプロセスプログラムが選択さ
れ、それを実行する時、プロセスプログラム中にフォー
カス計測点P11〜P33でのオフセット値が記録されてい
る場合には、そのオフセットを初期値として主制御系2
0内のメモリ55に設定し用いることで、欠けショット
を含め同一プロセスにおいて常に同じフォーカス及びレ
ベリング位置へショット領域を位置決めすることができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、全てのフォ
ーカス計測点が計測可能なショットとショットの一部が
欠けている所謂欠けショットについて、同じフォーカス
オフセットとレベリングオフセットを使用してフォーカ
シング及びレベリング調整を行なった場合でも同じフォ
ーカス及びレベリング状態へ位置決めすることができる
ので、露光条件設定を簡略化することができる。また、
同一プロセス中で各計測点に対するオフセットの平均化
を行い、その平均化されたオフセットを記憶し、再度そ
のプロセスを処理する時に初期値として用いることで、
同一プロセスを複数処理する場合に同一プロセスにおけ
るフォーカス及びレベリング追い込み位置が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の一例の概略図。
【図2】多点AFセンサによる感光基板上の計測点の配
置を示す図。
【図3】送光スリット板の略図。
【図4】振動スリット板の略図。
【図5】光電検出器及び信号処理系を示す図。
【図6】アクチュエータの断面図。
【図7】3個のアクチュエータの駆動系を示す図。
【図8】感光基板内のショット配置の例を示す図。
【図9】全てのフォーカス計測点で計測が可能なショッ
ト領域13Aに対して、多点AFセンサによってショッ
ト領域の近似平面LAを求める方法を説明する図。
【図10】図9で求めたショット領域13Aの近似平面
LAを基準面LOに一致させた状態を示す図。
【図11】全てのフォーカス計測点で計測を行うことが
できないショット領域13Bに対して、多点AFセンサ
によってショット領域13Bの近似平面LBを求める方
法を説明する図。
【図12】図11で求めたショット領域13Bの近似平
面LBを基準面LOに一致させた状態を示す図。
【図13】補正されたフォーカス値を用いてショット領
域13Bの近似平面LCを求める方法を説明する図。
【図14】図13のようにして求められた近似平面LC
を基準面LOと一致させた状態を示す図。
【符号の説明】
1…光源系、3…マスクブラインド、7…マスク、10
…記憶装置、11…投影光学系、12…感光基板、1
3,13A,13B…ショット領域、14…載物テーブ
ル、15X…Xステージ、15Y…Yステージ、16
A,16B,16C…アクチュエータ、17…装置ベー
ス、20…主制御系、24…基板ステージ駆動系、25
…多点AFセンサ、28…送光スリット、31…振動ス
リット板、32…加振器、33…光電検出器、34…信
号処理系、36A…斜面部、36B…回転体、37…直
線ガイド、38…支柱、39…ナット、40…駆動機構
ハウジング、41…送りねじ、42,44…カップリン
グ、43…ロータリエンコーダ、45…ロータリモー
タ、52…近似平面演算部、55…メモリ、56…補正
部、57…アクチュエータ駆動量設定部、60…コント
ローラ、LA…ショット領域13Aの近似平面、LB…
ショット領域13Bの近似平面、LO…基準面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面凹凸パターンを有するブロック領域
    が複数形成された基板上の1つのブロック領域の表面の
    近似平面を、前記1つのブロック領域内の複数の計測点
    において計測した基準面からの距離に基づいて求め、前
    記近似平面が前記基準面と所定の位置関係となるように
    前記基板を駆動する基板の面位置制御方法において、 前記基板の周辺部に位置する前記ブロック領域の前記基
    準面からの距離を求める際、前記計測点の一部が前記基
    板上に位置しないとき、前記基板上に位置する計測点で
    計測された前記基準面からの距離計測値を該計測点に対
    応する前記表面凹凸パターンの段差情報に基づいて補正
    し、補正された前記基準面からの距離を用いて前記近似
    平面を求めることを特徴とする基板の面位置制御方法。
  2. 【請求項2】 前記表面凹凸パターンの段差情報は、前
    記基板上に全ての計測点が位置するブロック領域の前記
    近似平面と前記複数の計測点における前記ブロック領域
    との距離から得ることを特徴とする請求項1記載の基板
    の面位置制御方法。
  3. 【請求項3】 表面凹凸パターンを有するブロック領域
    が複数形成された基板上の1つのブロック領域内に設定
    された複数の計測点において基準面からの距離を計測す
    る距離計測手段と、前記複数の計測点における距離計測
    値に基づいて前記ブロック領域の表面の近似平面を求め
    る演算手段と、前記近似平面が前記基準面と所定の位置
    関係となるように前記基板を駆動する駆動手段とを含む
    基板の面位置制御装置において、 前記基板の周辺部に位置する前記ブロック領域の前記基
    準面からの距離を求める際、前記計測点の一部が前記基
    板上に位置しないとき、基板上に位置する計測点で計測
    された前記基準面からの距離計測値を該計測点に対応す
    る前記表面凹凸パターンの段差情報に基づいて補正する
    補正手段を備えることを特徴とする基板の面位置制御装
    置。
  4. 【請求項4】 表面凹凸パターンを有する複数のショッ
    ト領域が複数配置された基板上の1つのショット領域の
    近似平面を、前記1つのショット領域内の複数の計測点
    において計測した基準面からの距離に基づいて求め、前
    記近似平面が前記基準面と所定の位置関係となるように
    前記基板を駆動したのち前記ショット領域にパターンを
    露光する露光方法において、 前記基板の周辺部に位置する前記ショット領域の前記基
    準面からの距離を求める際、前記計測点の一部が前記基
    板上に位置しないとき、前記基板上に位置する計測点で
    計測された前記基準面からの距離計測値を該計測点に対
    応する前記表面凹凸パターンの段差情報に基づいて補正
    し、補正された前記基準面からの距離を用いて前記近似
    平面を求めることを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 前記表面凹凸パターンの段差情報は、前
    記基板上に全ての計測点が位置するショット領域の前記
    近似平面と前記複数の計測点における前記ショット領域
    との距離から得ることを特徴とする請求項4記載の露光
    方法。
  6. 【請求項6】 複数のショット領域において計測した前
    記基準面からの距離計測値を各計測点毎に平均化して前
    記表面凹凸パターンの段差情報を得ることを特徴とする
    請求項5記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のショット領域は、連続して露
    光される同一のプロセスの複数の基板のショット領域を
    含むことを特徴とする請求項6記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 前記表面凹凸パターンの段差情報をプロ
    セス毎に記憶し、前記記憶した表面凹凸の段差情報を次
    に同じプロセスの基板を露光する場合の初期値として用
    いることを特徴とする請求項7記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 2次元方向に移動可能な位置決め用ステ
    ージと、前記位置決めステージ上に設けられた載物テー
    ブルと、前記載物テーブル上に保持された基板のショッ
    ト領域にマスクのパターンを転写するパターン転写手段
    と、前記ショット領域内に設定された複数の計測点にお
    いて基準面からの距離を計測する距離計測手段と、前記
    複数の計測点における距離計測値に基づいて前記ショッ
    ト領域の近似平面を求める演算手段と、前記近似平面が
    前記基準面と所定の関係となるように前記載物テーブル
    を駆動する載物テーブル駆動手段とを含む露光装置にお
    いて、 前記ショット領域の表面凹凸の段差情報を記憶する記憶
    手段と、前記基板の周辺部に位置する前記ショット領域
    の前記基準面からの距離を求める際、前記距離計測手段
    の一部の計測点が前記基板上に位置しないとき、前記基
    板上に位置する計測点で計測された前記基準面からの距
    離計測値を前記記憶手段に記憶されている該計測点に対
    応する表面凹凸の段差情報に基づいて補正する補正手段
    とを備え、前記演算手段は補正された距離計測値を用い
    て前記近似平面を求めることを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、前記基板上に前記距
    離計測手段の全ての計測点が位置するショット領域の近
    似平面と前記複数の計測点における前記ショット領域と
    の距離を前記表面凹凸の段差情報として記憶することを
    特徴とする請求項9記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、複数のショット領域
    で計測した計測値を各計測点毎に平均化して得た表面凹
    凸の段差情報を用いて補正を行うことを特徴とする請求
    項10記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 段差を有する基板表面の高さを所定の
    複数の計測点において計測し、前記複数の計測点におけ
    る高さ計測値に基づいて前記基板表面の近似平面を求め
    る方法において、 前記計測点の一部が前記基板上に位置しないとき、基板
    上に位置する計測点で計測された高さ計測値を前記段差
    の情報に基づいて補正し、補正された高さ計測値を用い
    て前記近似平面を求めることを特徴とする方法。
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