JPH09292419A - 水平周波数測定装置およびその測定方法 - Google Patents

水平周波数測定装置およびその測定方法

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JPH09292419A
JPH09292419A JP8105209A JP10520996A JPH09292419A JP H09292419 A JPH09292419 A JP H09292419A JP 8105209 A JP8105209 A JP 8105209A JP 10520996 A JP10520996 A JP 10520996A JP H09292419 A JPH09292419 A JP H09292419A
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Kanako Naito
加奈子 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハードウェア量が多く高価な高精度のタイマを
用いることなく水平周波数の高精度測定を行う。 【解決手段】垂直同期信号SVの立下がりエッジおよび
立上がりエッジの各々を検出してクリア信号CRおよび
計算要求信号RQをそれぞれ出力するエッジ検出回路6
を備える。基準時間信号RTを出力する基準時間発生回
路71と信号RTを計数して計数値NTを出力する計数
回路72とを含み、クリア信号CRの供給に応答して信
号RTのステップ状に時間枠情報を生成・更新するタイ
マ部7を備える。カウンタ部5Aが、信号CRの供給に
応答してクリア後水平パルス数計数値N,ONを記憶し
記憶計数値NM,ONMを出力する記憶回路53,54
を備える。演算部3Bが、信号RQの供給に応答して計
数値NT,NM,ONMに基づき周波数を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水平周波数測定装置
および測定方法に関し、特にマルチシンクモニタ等にお
ける水平同期のための入力水平同期信号周波数の測定用
の水平周波数測定装置および測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周波数の測定機能が必須であるマルチシ
ンクモニタシステムにおいては、その普及が進むにつ
れ、さらなる高性能化、低価格化が現在の課題となって
いる。周波数の測定にはより高い測定精度が必要とな
り、またビデオチップの進歩に伴うディスプレイ入力周
波数の高周波化が進んでいること等により、対応周波数
範囲が広く(水平周波数:約20kHz〜約100kH
z,垂直周波数:約50Hz〜150Hz)、かつ様々
な周波数タイプ(セパレート信号/コンポジット信号の
双方に対応)に適したセットが望まれる。
【0003】ここで、セパレート信号とは、垂直同期信
号SVと水平同期信号SHが互いに非同期かつ独立した
状態で入力される信号であり、コンポジット信号とは、
垂直同期信号SVと水平同期信号SHが同期した状態で
入力され、垂直同期信号SVの立上がりエッジUVから
垂直同期信号SVの立下がりエッジDVまでの間、水平
同期信号SHのパルスが停止される信号である。
【0004】この種の水平周波数の算出方法としては、
大別して時間軸で算出する第1の方法と、パルス数で算
出する第2の方法との2つがある。
【0005】第1の方法を用いる従来の第1の水平周波
数測定装置は、例えば、特開平3−057967号公報
(文献1)記載の水平同期周波数判別回路のように、一
定回数の水平同期信号の入力所要時間から周波数を割り
出す時間を基準とする水平周波数測定方法を用いる。
【0006】文献1記載の装置を含む従来の第1の水平
周波数測定装置をブロックで示す図4を参照すると、こ
の従来の第1の水平周波数測定装置は、垂直同期信号S
Vの立下がりエッジDVに同期して水平同期信号SHの
立下がりエッジ(以下パルスSH)の計数を行いパルス
SHのカウント値Nが設定値NRに達すると一致信号C
を出力するカウンタ部1と、立下がりエッジDVから一
致信号Cの入力までの期間を測定して一定回数分の水平
同期信号SHの周期対応のタイムカウントTHを出力す
るタイマ部2と、タイムカウントTHを水平周波数fH
1に換算する演算回路3とを備える。
【0007】カウンタ部1は、立下がりエッジDVの供
給に応答してクリア後パルスSHの計数を行いカウント
値Nを出力する計数回路11と、カウント値Nに対する
パルス数設定値NRを設定するパルス数設定回路12
と、カウント値Nと設定値NRとの一致を検出し一致信
号Cを出力する比較回路13とを備える。
【0008】タイマ部2は、一定周波数のクロックCK
を発生する発振回路21と、垂直同期信号SVの立下が
りエッジDVの供給に応答してクリアされクロックCK
を計数し一致信号Cの供給に応答して計数を停止してタ
イムカウントTHを出力する計数回路22とを備える。
【0009】次に、図4および動作波形をタイムチャー
トで示す図5を参照して、従来の第1の水平周波数測定
装置の動作について説明すると、垂直同期信号SVの立
下がりエッジDVの供給に応答して計数回路11はカウ
ント値Nを0クリアする。同時にタイマ部2では計数回
路22がカウント値を0クリアし、発振回路19より発
生する基準クロック信号23の入力回数のカウントが開
始されることで、計時が開始する。
【0010】計数回路11のカウント値Nとパルス数設
定回路12の設定値NR(ここでは100を設定)とが
一致した時比較回路13は一致信号Cを出力する。この
一致信号Cの供給に応答してタイマ部2の計数回路22
はクロックCKの計数を停止しタイムカウントTHを出
力する。演算部3は、一致信号Cの供給に応答して計数
回路22の出力するタイムデータTHとクロックCKの
周期TCとに基づき水平周波数fH1を算出する。すな
わち、計時時間TW1はクロックCKの周期TCとタイ
ムカウントTHとの積であり、これらタイムカウントT
H,TCの乗算を行うことにより一定回数(100回)
分の水平同期信号SHの周期の測定値を得る。
【0011】計時時間TW1(ms),パルス数設定値
NR(回)より水平周波数fH1(kHz)は次式で算
出される。
【0012】 fH1=NR/TW1……………………………………………………(1) マルチシンクモニタシステムのような、広い周波数幅お
よび周波数タイプに対応する周波数測定機能を必要とす
るシステムにおいて、上述した従来の第1の水平周波数
測定装置により周波数測定を行う場合、次のような問題
点を生ずる。
【0013】すなわち、一定回数分の水平同期信号SH
の周期を測定し、正確な周波数を算出するには短周期の
クロックCKを発生する発振周波数の高い発振回路21
と、このクロックをカウントするための多ビットのカウ
ンタを持つ計数回路22から成る高精度のタイマ部2を
その周期測定に占有する必要があり、ハードウェア上の
負担が大きい。特に低価格のセットの場合高精度のタイ
マ部が確保できない。
【0014】その理由は、本発明の対象として想定した
ような一般的なマルチシンクモニタの例では水平周波数
の測定に使用可能なタイマおよびカウンタは以下の2つ
のみである。第1は、基準時間発生およびイベントカウ
ンタ動作の2つの機能を有する8ビットのタイマイベン
トカウンタである。発生基準時間977μs〜62.5
ms、基準時間カウント状態の読出し機能(発振間隔:
3.81μs〜244μs)である。イベントカウンタ
動作のため、モジュロ・レジスタ/コンパレータを有し
ている。
【0015】第2は、2ms〜250msの基準時間発
生用のベーシックインタバルタイマであり、時間カウン
ト状態の読み取りは出来ない。
【0016】この従来の第1の周波数測定装置には水平
同期信号SHのパルスをカウントする計数回路1として
上記タイマイベントカウンタを使用する必要があり、一
定回数分の水平同期信号SHの周期時間を測定できるタ
イマ部2に相当するタイマはない。
【0017】次に、上記問題点を回避する第2の方法を
用いる従来の第2の水平周波数測定装置は、一定時間内
に入力される水平同期信号SHのパルス数によって周波
数を算出するパルス数を基準とする水平周波数測定方法
を用いる。
【0018】従来の第2の水平周波数測定装置をブロッ
クで示す図6を参照すると、この従来の第2の水平周波
数測定装置は、水平パルス数測定用時間枠を設定するタ
イマ部4と、水平パルス数を計数する16ビットのカウ
ンタ部5と、測定結果である一定時間のパル数を水平周
波数fH2に演算する演算部3Aとを備える。
【0019】タイマ部4は、一定時間TW2を設定する
一定時間設定回路41と、一定時間TW2の計時を行う
計時回路42とを備える。
【0020】カウンタ部5は、水平パルス数をカウント
し最上位桁の桁上がりが発生するとオーバフロー信号O
Fを出力する8ビットの計数回路51と、オーバフロー
信号OFの出力回数をカウントし計数値Nの9〜16ビ
ット目の役割を果たす計数値NOを出力する8ビットの
計数回路52とを備える。
【0021】次に、図6および動作波形をタイムチャー
トで示す図7および処理ステップをフローチャートで示
す図8を参照して、従来の第2の水平周波数測定装置の
動作について説明すると、まず、一定時間設定回路41
によって水平パルス測定用の一定時間T2の設定を行う
(ステップS1)。垂直同期信号SVが入力され(ステ
ップS3)、垂直同期信号SVの立下がりエッジDVの
検出(ステップS3)に応答して、計数回路51,52
はカウント値0にそれぞれクリアし水平パルス数SHの
カウントを開始する(ステップS4)、同時にタイマ部
4は計時を開始しカウント値MTをカウントアップする
(ステップP5)。計数回路11は水平パルス数の入力
に応答して(ステップS6)カウントを行い(ステップ
S6)、カウント値Nの最上桁の桁上がりすなわちオー
バフローOFが発生した場合(ステップS7)、計数回
路52に対しオーバフロー信号OFを出力し(ステップ
S8)、計数回路52はカウント値ONに1加算する
(ステップP9)。計時回路42はカウント値MTが一
定時間設定回路41により設定された一定時間TW2に
カウント値MTが達したとき経過検出信号TTを出力す
る。この信号TTの供給に応答して、演算部3は計数回
路11,計数回路52の各々のカウント値N,ONに基
づいて水平周波数fH2の算出を行う(ステップS1
4)。このように、水平周波数fH2算出の元となるカ
ウント値N,ONはつまり、一定の水平パルス数測定用
時間TW2の期間に入力された水平同期信号SHのパル
ス数を示す。
【0022】計時時間TW2(ms),パルス数N2と
計数値Nとから水平周波数fH1(kHz)は次式で算
出される。
【0023】 fH2=N2/TW2………………………………………………………(2) しかし、この従来の第2の水平周波数測定装置は、パル
ス数基準の水平周波数算出方法による水平周波数の測定
のため、対応周波数範囲の仕様に適合するようその都度
水平パルス数測定用の一定時間TW2を設定するかもし
くはプログラムを作りなおす必要がある。
【0024】また、広い対応周波数範囲、特に高い垂直
周波数の入力に対応させるには一定時間TW2の設定値
を短くしなければならないため、水平パルスSHの入力
タイミングやノイズ等によるパルス抜けが発生した場合
の誤差が大きくなり測定精度が落ちる。
【0025】その理由は、垂直同期信号SVと水平同期
信号SHが同期したコンポジット信号である場合、連続
した水平同期信号SHの入力により一定時間内の水平パ
ルス数の測定による周波数算出が可能なのは垂直同期信
号SVの立下がりエッジDVから立上がりエッジUVの
期間すなわちCRTの1フレーム分の表示期間(以下表
示期間)TFに限られる。そのため、一定時間TW2の
設定値は仕様規定の対応周波数内で最短の表示期間以内
の値にする必要があり、十分な測定パルス数を得ること
が困難であるからである。
【0026】上記規定の垂直周波数fV2が約50Hz
〜150Hzの場合、最短の表示期間TFは垂直同期信
号SVの幅TVと周期との比であるデューティ10%と
して垂直周波数150Hz時の約6msである。水平周
波数fHを20kHzとすると一定時間TW2を6ms
に設定した場合、1パルスの欠落によって発生する水平
周波数算出値の誤差は約0.17kHzとなる。これ
は、垂直周波数fV2の50Hzすなわち一定時間TW
が18msの場合の同一条件での誤差約0.055kH
zに対して極めて大きい。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
水平周波数測定装置およびその測定方法は、一定回数分
の水平同期信号SHの周期を測定し正確な周波数を算出
するための短周期のクロックを発生する発振周波数の高
い発振回路と、このクロックをカウントするための多ビ
ットのカウンタを持つ計数回路から成る高精度のタイマ
をその周期測定に占有する必要があり、ハードウェア上
の負担が大きく、特に低価格のセットの場合高精度のタ
イマが確保できないという欠点があった。
【0028】また、上記欠点の解決を図った従来の第2
の水平周波数測定装置およびその測定方法は、パルス数
基準の水平周波数算出方法による水平周波数の測定のた
め、対応周波数範囲の仕様に適合するようその都度水平
パルス数測定用の一定時間を設定するかもしくはプログ
ラムを作りなおす必要があるという欠点があった。
【0029】さらに、広い対応周波数範囲特に高い垂直
周波数の入力対応のため上記一定時間の設定値を短縮せ
ざるを得ず水平パルスのパルス抜けが発生した場合の誤
差が大きくなり測定精度が落ちるという欠点があった。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の水平周波数測定
装置は、水平同期信号の周波数の測定用の所定の時間枠
を設定し時間枠情報を出力する計時手段と、前記水平同
期信号の数である水平パルス数を計数し水平パルス数計
数値を出力する計数手段と、前記時間枠情報と前記計数
値とに基づき前記周波数を算出する演算手段とを備える
水平周波数測定装置において、垂直同期信号の立下がり
エッジおよび立上がりエッジの各々を検出してクリア信
号および計算要求信号をそれぞれ出力するエッジ検出回
路を備え、前記計時手段が、前記クリア信号の供給に応
答して前記時間枠情報をクリアした後予め定めた基準時
間経過毎にステップ状に前記時間枠情報を生成・更新す
る時間枠情報生成手段を備え、前記計数手段が、前記ク
リア信号の供給に応答してクリアされた後前記水平パル
ス数計数値を記憶し記憶計数値を出力する記憶回路を備
え、前記演算手段が、前記計算要求信号の供給に応答し
て前記時間枠情報と前記記憶計数値とに基づき前記周波
数を算出することを特徴とするものである。
【0031】本発明の水平周波数測定方法は、水平同期
信号の周波数の測定用の所定の時間枠を設定し対応の時
間枠情報を生成し、前記水平同期信号の数である水平パ
ルス数を計数して水平パルス数計数値を出力し、前記時
間枠情報と前記計数値とに基づき前記周波数を算出する
水平周波数測定方法において、予め定めた基準時間経過
毎にステップ状に前記時間枠情報を生成・更新すること
を特徴とするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図6
と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同
様にブロックで示す図1を参照すると、この図に示す本
実施の形態の水平周波数測定装置は、演算要求信号RQ
の供給に応答してカウンタ部5Aの出力NM,ONMお
よびタイマ部の出力NTから水平周波数を算出する演算
部3Bと、従来の第2の装置のカウンタ部5のと共通の
計数回路51,52に加えてこれら計数回路51,52
の各々のカウント値N,ONをそれぞれ一時記憶し読出
値NM,ONMを出力する記憶回路53,54をさらに
備えるカウンタ部5Aと、垂直同期信号SVの立下りエ
ッジDVの検出に応答してクリア信号CRを立上がりエ
ッジUVの検出に応答して水平周波数の演算要求信号R
Qをそれぞれ出力するエッジ検出回路6と、クリア信号
CRの供給に応答して初期化し予め設定した基準時間R
Tのカウント値NTを出力するタイマ部7とを備える。
【0033】タイマ部7は、クリア信号CRの供給に応
答して計時状態を初期化すなわち0にクリアするととも
に計時を開始し予め設定された基準時間毎に基準時間信
号RTを出力する基準時間発生回路71と基準時間信号
RTの回数をカウントしてカウント値NTを出力する計
数回路72とを備える。
【0034】次に、図1,各部の動作をタイムチャート
で示す図2および動作手順をフローチャートで示す図3
を参照して本実施の形態の動作について説明すると、ま
ず、垂直同期信号SVはエッジ検出回路6に入力され
る。エッジ検出回路6が立下がりエッジDVを検出する
とクリア信号CRを発生し、基準時間発生回路71,計
数回路72,51,52の各々に対して供給する。この
クリア信号13の供給に応答してこれら計数回路72,
51,52はカウント値を、基準時間発生回路71は計
時状態をそれぞれ0にクリアし、水平パルス数の測定を
開始する(ステップS1〜S5)。
【0035】従来と同様に、計数回路51はカウント値
Nの最上位桁の桁上がりを発生するとオーバフロー信号
OFを出力するとともにカウント値Nを0クリアし、計
数回路52はカウント値ONに1加算する(ステップS
6〜S9)。
【0036】基準時間発生回路71は、2msの基準時
間RT経過毎に基準時間信号RTを出力する。この基準
時間信号RTの供給に応答して計数回路72はカウント
値を1加算し、記憶回路53はカウント値Nを、記憶回
路54はカウント値ONをそれぞれ記憶する。このと
き、計数回路51,52は計数停止やカウント値の0ク
リアを行わない。そのため、記憶回路53,54の各々
が記憶するカウント値NM,ONMは基準時間RTの経
過毎に、クリア信号CR出力以降に発生した水平パルス
SHのカウント値N,ONによってそれぞれ更新される
こととなる(ステップS10〜S12)。
【0037】エッジ検出回路6は垂直同期信号SVから
立上がりエッジUDを検出すると、演算要求信号RQを
出力する。演算部3は演算要求信号RQの供給に応答し
て、記憶回路53,54の各々の記憶カウント値NM,
ONMと、計数回路72のカウント値NTとから水平周
波数fH3の算出を行う(ステップS13,S14)。
【0038】ここで、水平周波数fH3の算出に用いる
記憶カウント値NM,ONMの各々は、演算要求信号R
Qの出力前に発生した2msの基準時間RT経過の検出
時刻t1,t2,t3,t4にそれぞれ更新されたカウ
ント値N1ON1,N2ON2,N3ON3,N4ON
4であり、これはすなわち垂直同期信号SVの立下がり
エッジDVの検出から立上がりエッジUD検出前、すな
わち1フレーム表示期間内に発生した最後の2msの基
準時間経過検出時刻t4までの間に入力された水平パル
スSHのカウント数を意味している。
【0039】演算部3における水平周波数fH3(H
z)は次式で表される。
【0040】 fH3={NM+(ONM×100H)}×X/18…………………(3) ここでXはカウント値NTにより変化する値であり、そ
の値を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】なお、カウント値NTが10を超える場合
は基準時間RT経過検出時のNM,ONMの更新を行わ
ない。
【0043】表2に、本実施の形態の水平周波数測定装
置を用い水平同期信号SH,垂直同期信号SVが変化し
た場合の水平周波数算出結果の一例を示す。
【0044】
【表2】
【0045】以上述べたように、本実施の形態の水平周
波数測定装置は、最高垂直周波数対応の基準時間発生お
よびその数の計数機能のみを保有する小規模なタイマ部
7を備えることにより、高精度したがってハードウェア
量が多く高価なタイマを周波数測定に専用する必要がな
く、パルス数基準の周波数算出方法を用いて高精度の水
平周波数の測定ができる。すなわち、従来の技術で述べ
た一般的なマルチシンクモニタが装備する8ビットのタ
イマイベントカウンタと、2ms〜250msの基準時
間発生用のベーシックインタバルタイマとの組合せによ
り可能である。
【0046】また、タイマ部7に加えて、カウンタ部5
Aがカウント値NM,ONMをそれぞれ記憶する記憶回
路53,54を備えることにより、フレーム表示期間の
変化に対応して水平パルス数測定用時間枠を自動的に変
化させるため、従来必要であった周波数範囲変化対応の
手動設定は不要となる。
【0047】従来、規定の垂直周波数fV2が約50H
z〜150Hzの場合、最短のフレーム表示期間TFは
垂直周波数150Hz時の約6ms、水平周波数fHを
20kHzとするとこのときの1パルスの欠落によって
発生する水平周波数算出値の誤差は約0.17kHzで
あり、これは上記垂直周波数範囲で一定であった。本実
施の形態の場合は、垂直周波数が低下する程、すなわち
垂直同期信号VSの周期が大きくなる程精度は向上す
る。例えば、垂直周波数100Hzの場合はフレーム表
示期間TFは約9ms,測定時間は8ms,1パルスの
欠落誤差0.125kHz、また垂直周波数50Hzの
場合はフレーム表示期間TFは約18ms,測定時間は
18ms,1パルスの欠落誤差0.055KHzと改善
される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水平周波
数測定装置および測定方法は、計時手段が時間枠情報を
クリアした後所定基準時間経過毎にステップ状に時間枠
情報を生成・更新するので、基準時間発生およびその数
の計数機能のみを保有する小規模なハードウェアでよ
く、したがって低価格のパルス数基準の周波数算出方法
を用いて高精度の水平周波数の測定ができるという効果
がある。
【0049】また、フレーム表示期間の変化に対応して
水平パルス数測定用時間枠が自動的に変化するため、対
応する手動設定は不要となるという効果がある。
【0050】さらに、上記フレーム表示期間内で可能な
最大のパルス数測定時間を使用するため、水平パルスの
入力タイミングやノイズ等によるパルス抜けの発生に起
因する誤差を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水平周波数測定装置の一実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の水平周波数測定装置および測定
方法における動作の一例を示すタイムチャートである。
【図3】本実施の形態の水平周波数測定装置および測定
方法における動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】従来の第1の水平周波数測定装置の一例を示す
ブロック図である。
【図5】図4の水平周波数測定装置における動作の一例
を示すタイムチャートである。
【図6】従来の第2の水平周波数測定装置の一例を示す
ブロック図である。
【図7】図5の水平周波数測定装置における動作の一例
を示すタイムチャートである。
【図8】図5の水平周波数測定装置および測定方法にお
ける動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1,5,5A カウンタ部 2,4,7 タイマ部 3,3A,3B 演算部 6 エッジ検出回路 11,22,51,52,72 計数回路 12 パルス数設定回路 13 比較回路 21 発振回路 41 一定時間設定回路 42 計時回路 53,54 記憶回路 71 基準時間発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/04 H04N 5/04 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平同期信号の周波数の測定用の所定の
    時間枠を設定し時間枠情報を出力する計時手段と、前記
    水平同期信号の数である水平パルス数を計数し水平パル
    ス数計数値を出力する計数手段と、前記時間枠情報と前
    記計数値とに基づき前記周波数を算出する演算手段とを
    備える水平周波数測定装置において、 垂直同期信号の立下がりエッジおよび立上がりエッジの
    各々を検出してクリア信号および計算要求信号をそれぞ
    れ出力するエッジ検出回路を備え、 前記計時手段が、前記クリア信号の供給に応答して前記
    時間枠情報をクリアした後予め定めた基準時間経過毎に
    ステップ状に前記時間枠情報を生成・更新する時間枠情
    報生成手段を備え、 前記計数手段が、前記クリア信号の供給に応答してクリ
    アされた後前記水平パルス数計数値を記憶し記憶計数値
    を出力する記憶回路を備え、 前記演算手段が、前記計算要求信号の供給に応答して前
    記時間枠情報と前記記憶計数値とに基づき前記周波数を
    算出することを特徴とする水平周波数測定装置。
  2. 【請求項2】 前記時間枠情報生成手段が、予め定めた
    基準時間経過毎に基準時間信号を発生する基準時間発生
    回路と、 前記基準時間信号を計数して前記時間枠情報を生成・更
    新する基準時間計数回路とを備えることを特徴とする請
    求項1記載の水平周波数測定装置。
  3. 【請求項3】 前記計数手段が、前記水平同期信号の立
    下りエッジ検出回数を前記水平パルス数として計数し第
    1の計数値を出力するとともに最上位桁の桁上りの発生
    に応答してオーバフロー信号を出力する第1の計数回路
    と、 前記オーバフロー信号を計数し第2の計数値を出力する
    第2の計数回路と、 前記基準時間信号の供給に応答して前記第1,第2の計
    数値を格納する第1,第2の記憶回路とを備えることを
    特徴とする請求項1記載の水平周波数測定装置。
  4. 【請求項4】 水平同期信号の周波数の測定用の所定の
    時間枠を設定し対応の時間枠情報を生成し、前記水平同
    期信号の数である水平パルス数を計数して水平パルス数
    計数値を出力し、前記時間枠情報と前記計数値とに基づ
    き前記周波数を算出する水平周波数測定方法において、 予め定めた基準時間経過毎にステップ状に前記時間枠情
    報を生成・更新することを特徴とする水平周波数測定方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100710933B1 (ko) * 1999-01-05 2007-04-23 소니 가부시끼 가이샤 수평 주파수 측정방법 및 장치

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