JPH09292417A - 演算装置 - Google Patents

演算装置

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JPH09292417A
JPH09292417A JP9039474A JP3947497A JPH09292417A JP H09292417 A JPH09292417 A JP H09292417A JP 9039474 A JP9039474 A JP 9039474A JP 3947497 A JP3947497 A JP 3947497A JP H09292417 A JPH09292417 A JP H09292417A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低コスト及び高精度化することを
目的とする。 【解決手段】 第1、第2の1ビットA/D変換器10
1,102は、被測定系の電圧、電流にそれぞれ正比例
した各入力電圧をそれぞれ1ビットのコードに変換す
る。第1、第2のアップダウンカウンタ109,110
は、そのコードによりそれぞれクロックのアップ/ダウ
ンカウントが制御され、各入力電圧のA/D変換値をそ
れぞれ出力する。ラッチ113は、入力されるデータの
1クロック前のデータを保持して出力する。加減算器1
12は、第1、第2の1ビットA/D変換器101,1
02の各出力データ及び当該各出力データの排他的論理
和による制御の基で、ラッチ113の出力データに第
1、第2のアップダウンカウンタ109,110の各出
力データ及び数値1を加減算することにより、各入力電
圧の積に比例した演算データをラッチ113に出力す
る。加算器114は、ラッチから出力されたデータを積
算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定系の電圧、
電流により電力又は電力量を演算する演算装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電力又は電力量を演算する演算装
置としては、例えば図7に示すようなものがある。同図
において、T1,T2は被測定系の電圧、電流に正比例
した各電圧V1,A1を入力する入力端子、201,2
02は各電圧V1,A1をそれぞれデジタル値に変換す
る第1、第2のA/D変換器である。203はCPUで
あり、第1、第2のA/D変換器201,202からの
デジタル値出力を一定間隔ごとにソフトウェアで乗算、
積算する。この装置では、W=V1・A1cosψを演
算する。このような演算装置は、一般的に、1周期以上
積算して単位時間に換算すれば電力計として、また無限
時間積分を行えば電力量計として機能する。
【0003】更に、無効電力を算出する場合には、Q=
V1・A1sinψを演算すればよいので、90°の移
相が必要となる。実用上は電圧V1の方が移相しやすい
ので、従来において無効電力を求めるにはCPU203
が電圧V1をシフトする処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
演算装置では、電力と無効電力のいずれを求める場合に
おいても、(イ)CPUのソフトウェアで乗算を行って
いるので乗算命令処理に時間がかかる。(ロ)CPUの
ソフトウェアで乗算を行っているのでソフトウェアが忙
しく、他の仕事をソフトウェアで行いにくい。(ハ)A
/D変換器を使用しているので変換に時間がかかり、サ
ンプリング頻度を上げにくい。その結果、精度を上げる
ためにA/D変換器のビット数も多くすると、変換に時
間がかかることに加えて高価なものとなる、という諸種
の問題点があった。
【0005】また、特に、無効電力を求める場合におい
ては、CPUのソフトウェアで電圧V1のデータを移相
しているため、例えばA/D変換器の出力が16ビット
データであるならば、その16ビットをシフトしなけれ
ばならず、処理が複雑になると共に、過多なメモリやレ
ジスタが必要になるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
電力計、電力量計を全てハードウェアで組むことがで
き、又はソフトウェア処理を最小限にすることでCPU
を小型化し、システムとして低コスト化することがで
き、またアナログ部が少なくLSI化しても小型化が可
能でこの点においても低コスト化することができ、さら
にサンプリング頻度を上げて高精度化することができる
演算装置を提供することを目的とする。
【0007】また、上記の電力を求める演算装置にハー
ドウェアとしての簡易な移相回路を付加するのみで無効
電力を得ることができる演算装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、被測定系の電圧、電流にそ
れぞれ正比例した各入力電圧をそれぞれ1ビットのコー
ドに変換する第1、第2の1ビットA/D変換器と、該
第1、第2の1ビットA/D変換器から出力された前記
コードによりそれぞれクロックのアップ/ダウンカウン
トが制御され、前記各入力電圧のA/D変換値をそれぞ
れ出力する第1、第2のアップダウンカウンタと、入力
されるデータの1クロック前のデータを保持して出力す
るラッチと、前記第1、第2の1ビットA/D変換器の
各出力データ及び当該各出力データの排他的論理和によ
る制御の基で、該ラッチの出力データに前記第1、第2
のアップダウンカウンタの各出力データ及び数値1を加
減算することにより、前記各入力電圧の積に比例した演
算データを前記ラッチに出力する加減算器と、前記ラッ
チから出力されたデータを積算する加算器と、を有する
ことを要旨とする。
【0009】この構成により、被測定系の電圧、電流に
それぞれ正比例した各入力電圧が第1、第2の1ビット
A/D変換器でそれぞれ1ビットのコードに変換され、
第1、第2のアップダウンカウンタでその各入力電圧の
A/D変換値が得られる。このA/D変換値を基に加減
算器で各入力電圧の積に比例した演算データが得られ、
この演算データを加算器で加算することにより電力量が
計測される。電力量演算装置を全てハードウェアで構成
することができてCPUソフトウェアを介在させずに演
算が可能であり、またアナログ部としては1ビットA/
D変換器の部分のみで非常に少なくLSI化しても小型
にすることが可能となる。さらにA/D変換機能部はサ
ンプリング頻度を上げて高精度化することが可能とな
る。
【0010】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の演算装置において、前記加算器から出力されるデータ
は、一定時間ごとにクリアされるように構成してなるこ
とを要旨とする。この構成により、上記請求項1記載の
発明とほぼ同様の機能を有する電力演算装置を実現する
ことが可能となる。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の演算装置において、前記第1の1ビットA/D変換器
と前記第1のアップダウンカウンタとの間に設けられ、
第1の1ビットA/D変換器の出力データを、前記被測
定系の電圧に正比例した入力電圧の信号の1/4位相分
の時間遅延させて、前記第1のアップダウンカウンタに
出力する遅延回路を、更に備えたことを要旨とする。こ
の構成により、上記電力量演算器の作用効果と同様の作
用効果を有する無効電力量演算器が得られる。
【0012】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の演算装置において、前記被測定系の電圧に正比例した
入力電圧の信号の周波数を逐次検出し、その周波数の情
報を遅延回路に与える周波数検出回路を、更に備えたこ
とを要旨とする。この構成により、被測定系の電圧の周
波数が変動した場合においても、正確に1/4位相分の
時間遅延が行える。
【0013】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の演算装置において、前記遅延回路は、直列に接続さ
れ、第1段目に第1の1ビットA/D変換器の出力信号
が入力され、クロックφを基準信号として動作する複数
のシフトレジスタと、前記周波数検出回路からの信号を
デコードするデコーダと、前記デコーダの出力信号のそ
れぞれを一方の入力端子に入力すると共に、前記複数の
シフトレジスタのそれぞれの出力信号を他方の入力端子
に入力する複数の論理積ゲートと、前記複数の論理積ゲ
ートのそれぞれの出力信号を入力する論理和ゲートと、
を備えることを要旨とする。
【0014】請求項6記載の発明は、上記請求項3乃至
請求項5記載の演算装置において、前記加算器から出力
されるデータは、一定時間ごとにクリアされるように構
成してなることを要旨とする。この構成により、無効電
力演算装置を実現することが可能となる。
【0015】請求項7記載の発明は、上記請求項1乃至
請求項6記載の演算装置において、前記第1、第2のア
ップダウンカウンタ、前記加減算器、前記ラッチ、及び
前記加算器の少なくとも一部の機能を、CPUソフトウ
ェアで実行させるように構成してなることを要旨とす
る。この構成により、少なくとも従来に比べて高精度で
低コストの、電力量、電力、無効電力量、及び無効電力
を算出する演算装置を実現することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の演算装置における第一実
施形態の構成図である。図1において、T1,T2は被
測定系の電圧、電流に正比例した各電圧V1,A1を入
力する入力端子、101,102はデルタ変調器と呼ば
れる第1、第2の1ビットA/D変換器であり、コンパ
レータ103,104、積分器105,106及びD型
フリップフロップ107,108をそれぞれ内蔵し、入
力した電圧V1,A1をそれぞれパルス列f(n),g
(n)に符号化(コード化)して出力する。その出力タ
イミングはクロックφにより決められる。即ち、第1
(又は第2)の1ビットA/D変換器101(又は10
2)は、クロックφの立上がり時に積分器105(又は
106)の出力電圧F(n)(又はG(n))と入力電
圧V1(又はA1)の大きさをコンパレータ103(又
は104)で比較し、V1>Fa(n)(又はA1>G
a(n))のときはD型フリップフロップ107(又は
108)を介してHレベルを出力し、積分器105(又
は106)の出力は+Δvだけ加算される。またV1<
Fa(n)(又はA1<Ga(n))のときはD型フリ
ップフロップ107(又は108)を介してLレベルを
出力し、積分器105(又は106)の出力は−Δvだ
け加算、すなわちΔvだけ減算される。109,110
は第1、第2のアップダウンカウンタであり、1ビット
A/D変換器101,102の出力f(n),g(n)
によりアップ/ダウンカウントが制御され、クロックφ
の数をカウントする。第1、第2のアップダウンカウン
タ109,110の出力は、それぞれFd(n−1),
Gd(n−1)となり、入力電圧V1,A1をA/D変
換した値となる。111は排他的論理和ゲートであり、
第1、第2の1ビットA/D変換器101,102の出
力f(n),g(n)の排他的論理和h(n)を出力す
る。112は加減算器であり、4つの入力A,B,C,
Dのデジタル値(ラッチ113の出力値W(n−1)、
第1のアップダウンカウンタ109の出力値Fd(n−
1)、第2のアップダウンカウンタ110の出力値Gd
(n−1)、数値+1)を加減算しており、B,C,D
入力については、(+/−)端子に入力される信号(g
(n),f(n),h(n))により加減が決定され
る。つまり(+/−)端子がHレベルなら加算、Lレベ
ルなら減算となる。加減算器112の出力は、瞬時ごと
の入力電圧の積V1・A1に比例した値W(n)とな
る。113はラッチであり、クロックφにより加減算器
112の出力W(n)の1クロック前の信号W(n−
1)をラッチする。したがってその出力はW(n−1)
である。114は加算器であり、クロックφのタイミン
グでラッチ113の出力W(n−1)と加算器114自
身の1クロック前までの総和、即ちW(i)についてi
が1から(n−2)までの積分値との加算を行ってい
る。その結果、瞬時ごとの入力電圧V1,A1の乗算値
の積分値∫W(i)を得るようになっている。
【0018】次に、上述のように構成された演算装置の
作用を、図2(a)乃至2(g)を用いて説明する。図
2(a)乃至2(g)のそれぞれは各部の波形を示して
おり、図2(a)のV1、図2(d)のA1は被測定系
の電圧、電流に正比例した電圧、図2(c)のf
(n)、図2(f)のg(n)はそれぞれV1,A1を
デルタ変調したパルスであり、その値は+1又は−1し
かない。図2(b)のFa(n)、図2(e)のGa
(n)は第1、第2の1ビットA/D変換器101,1
02中の積分器105,106の出力であり、それぞれ
の入力電圧V1,A1のコード化された値である。図2
(g)のnは図2(a)乃至2(f)におけるn番目を
表している。
【0019】本実施の形態の演算装置の目的とするのは
入力電圧の積V1・A1を求めることである。V1はF
(n)に略等しく、A1はG(n)に略等しいので、F
(n)・G(n)=W(n)と定義する。n回動作まで
の第1の1ビットA/D変換器101の出力をf
(1),f(2),f(3),…,f(n)とすると、
そのときの積分器105の出力電圧Fa(n)は、式
(1)で表現できる。
【数1】 Fa(n)=(f(1)+f(2)+f(3)+…+f(n))・Δv …(1)
【0020】また、第1のアップダウンカウンタ109
の出力はf(n)によりアップ/ダウンカウントが制御
され、クロックφの数をカウントするので、Fa(n)
をデジタルコード化した値Fdとなる。ただしクロック
φの関係でFd(n)ではなく(n−1)回目の値Fd
(n−1)を出力することになる。いま求めたい値F
(n)・G(n)=W(n)は、式(2)で表現でき
る。
【数2】 W(n)=F(n)・G(n) =(f(1)+f(2)+f(3)+…+f(n)) ・(g(1)+g(2)+g(3)+…+g(n)) =(F(n−1)+f(n))・(G(n−1)+g(n)) …(2)
【0021】ここで式(2)中において、f(n)=±
1,g(n)=±1であるので、式(2)は以下の4つ
の状態で表すことができる。
【数3】f(n)=+1,g(n)=+1のとき、 W(n)=(F(n−1)+f(n))・(G(n−1)+g(n)) =F(n−1)・G(n−1)+F(n−1)+G(n−1)+1 =W(n−1)+F(n−1)+G(n−1)+1 …(3) f(n)=+1,g(n)=−1のとき、 W(n)=(F(n−1)+f(n))・(G(n−1)+g(n)) =F(n−1)・G(n−1)−F(n−1)+G(n−1)−1 =W(n−1)−F(n−1)+G(n−1)−1 …(4) f(n)=−1,g(n)=+1のとき、 W(n)=(F(n−1)+f(n))・(G(n−1)+g(n)) =F(n−1)・G(n−1)+F(n−1)−G(n−1)−1 =W(n−1)+F(n−1)−G(n−1)−1 …(5) f(n)=−1,g(n)=−1のとき、 W(n)=(F(n−1)+f(n))・(G(n−1)+g(n)) =F(n−1)・G(n−1)−F(n−1)−G(n−1)+1 =W(n−1)−F(n−1)−G(n−1)+1 …(6)
【0022】よって、ラッチ113により加減算器11
2の出力データW(n)をサンプルし、クロックφの1
クロックディレイを利用してW(n−1)としてサンプ
ルしておき、加減算器112によりラッチ113の出力
データW(n−1)、第1のアップダウンカウンタ10
9の出力データFd(n−1)、第2のアップダウンカ
ウンタ110の出力データGd(n−1)及び数値1の
加減算を行えばW(n)を求めることができる。
【0023】図3(a)乃至3(d)により、この加減
算の意味をわかりやすく説明する。上記乃至の場合
が、それぞれ図3(a)乃至3(d)に対応している。
それぞれの図において、実線で囲まれた部分がW(n)
であり、点線で囲まれた部分がW(n−1)である。ま
た、右下がり斜線の部分がF(n−1)であり、左下が
り斜線の部分がG(n−1)である。
【0024】上記の場合においては、図3(a)に示
すように、W(n)を求める際に、W(n−1)にF
(n−1)及びG(n−1)を加えただけでは、1だけ
不足しているので1を加えている。上記の場合におい
ては、図3(b)に示すように、W(n)を求める際
に、W(n−1)からF(n−1)を差し引き、G(n
−1)を加えると、1だけ余分に加えていることになる
ので、1を差し引いている。上記の場合においては、
図3(c)に示すように、W(n)を求める際に、W
(n−1)にF(n−1)を加え、G(n−1)を差し
引くと、1だけ余分に加えていることになるので、1を
差し引いている。上記の場合においては、図3(d)
に示すように、W(n)を求める際に、W(n−1)か
らF(n−1)及びG(n−1)を差し引くと、1だけ
不足しているので1を加えている。
【0025】ところで、この場合、各データFd(n−
1),Gd(n−1)、1の加減算はそれぞれg
(n),f(n),h(n)(f(n)とg(n)のE
Xnor)により制御される。これにより加減算器11
2の出力データは入力電圧の積V1・A1に正比例した
値W(n)となる。また、このW(n)はV1,A1の
n番目の瞬間の乗算値であるので実際に電力量や電力を
求めるためにはV1・A1=W(n)又はW(n−1)
の積分値が必要となる。このため、加算器114で、加
算器114自身の出力データ、即ちW(i)について、
iが1から(n−2)までの積分値とW(n−1)とを
加算し積分を行っている。
【0026】上記のような構成、作用を有するこの実施
形態において、加算器114で無限積分を行うことで、
電力量を計測する電力量演算装置が実現される。
【0027】以上のように、この実施形態によれば、電
力量演算装置を全てハードウェアで構成することができ
てCPUソフトウェアを介在させずに演算することがで
き、CPUを小型化することができる。またアナログ部
としては1ビットA/D変換器の部分のみで非常に少な
くLSI化しても小型にすることができ、低コスト化す
ることができる。さらにA/D変換機能部はサンプリン
グ頻度を上げて高精度化することができる。
【0028】また、加算器114を一定時間、例えば1
秒、又は被測定交流信号の数周期ごとにクリアし、それ
までの積算値を単位時間に換算することで、電力を測定
する電力演算装置が実現される。
【0029】更に、第1、第2のアップダウンカウンタ
109,110以降は、全体又は一部をCPUソフトウ
ェアで行うことによっても、低コストの電力量又は電力
演算装置を実現することが可能である。特に、加減算器
112以降をCPUソフトウェアで行うことは、現実的
であり効果的である。
【0030】なお、上記実施形態において、加算器11
4の入力データをラッチ113の出力W(n−1)では
なく、加減算器112の出力W(n)としてもよく、ま
たデルタ変調器(1ビットA/D変換器101,10
2)をデルタシグマ変調器としても上記と同様の作用、
効果が得られる。
【0031】図4は、本発明の演算装置における第二実
施形態の構成図であり、無効電力又は無効電力量を算出
するための実施形態を示す図である。前述のように、無
効電力又は無効電力量を算出するためには、90°の移
相が必要となるが、この実施形態においては、第1の1
ビットA/D変換器101と第1のアップダウンカウン
タ109との間に遅延回路115を設けている。この遅
延回路115は、例えば、シフトレジスタやデジタルP
LL,CCDなどで構成され、第1の1ビットA/D変
換器101の出力f(n)を、端子T1に入力される信
号の1/4位相分の時間(例えば、その信号の周波数が
50Hzならば5ms)遅延させて、信号fr(n)と
して出力している。
【0032】第1、第2の1ビットA/D変換器10
1,102、第1、第2のアダウンカウンタ109,1
10、加減算器112、ラッチ113、及び加算器11
4の動作は第一実施形態と同様である。しかしながら、
この実施形態においては、遅延回路115により信号f
(n)を90°移相させているので、加減算器112は
Fr(n)・G(n)を演算することとなり、結果とし
て無効電力又は無効電力量が算出できることとなる。
【0033】図5は、本発明の演算装置における第三実
施形態の構成図である。この実施形態においては、上記
第二実施形態の構成に更に周波数検出回路116が加え
られている。周波数検出回路116は、信号V1の周波
数を逐次検出し、その情報を遅延回路115に与えてい
る。遅延回路は115、周波数検出回路116から信号
V1の周波数の情報を入力しているので、信号f(n)
の移相を正確に行うことができる。
【0034】図6は、上記第三実施形態における遅延回
路115の具体的な構成例を示す図である。同図におい
て、この遅延回路は、直列に接続され、第1段目に第1
の1ビットA/D変換器101の出力信号f(n)が入
力され、クロックφを基準信号として動作する複数のシ
フトレジスタ122と、周波数検出回路116からの信
号をデコードするデコーダ121と、デコーダ121の
出力信号のそれぞれを一方の入力端子に入力すると共
に、複数のシフトレジスタ122のそれぞれの出力信号
を他方の入力端子に入力する複数の論理積ゲート123
と、複数の論理積ゲート123のそれぞれの出力信号を
入力する論理和ゲート124と、で構成される。
【0035】各論理積ゲート123及び論理和ゲート1
24により、各シフトレジスタ122の出力のうち、適
当な段数の出力を選択し、信号fr(n)として出力し
ている。このような構成により、信号V1の周波数が変
動しても、周波数検出回路116からの周波数の情報に
基づいて、正確に信号f(n)を移相させることができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、被測定系の電圧、電流にそれぞれ正比例し
た各入力電圧が第1、第2の1ビットA/D変換器でそ
れぞれ1ビットのコードに変換され、第1、第2のアッ
プダウンカウンタでその各入力電圧のA/D変換値が得
られる。このA/D変換値を基に加減算器で各入力電圧
の積に比例した演算データが得られ、この演算データを
加算器で加算することにより電力量が計測される。電力
量演算装置を全てハードウェアで構成することができて
CPUソフトウェアを介在させずに演算が可能であり、
またアナログ部としては1ビットA/D変換器の部分の
みで非常に少なくLSI化しても小型にすることが可能
となる。さらにA/D変換機能部はサンプリング頻度を
上げて高精度化することが可能となる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、前記加算器
から出力されるデータは、一定時間ごとにクリアされる
ように構成したため、上記請求項1記載の発明とほぼ同
様の効果を有する電力演算装置を実現することが可能と
なる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、前記第1の
1ビットA/D変換器と前記第1のアップダウンカウン
タとの間に設けられ、第1の1ビットA/D変換器の出
力データを、前記被測定系の電圧に正比例した入力電圧
の信号の1/4位相分の時間遅延させて、前記第1のア
ップダウンカウンタに出力する遅延回路を、更に備えた
ので、上記電力量演算器の作用効果と同様の作用効果を
有する無効電力量演算器が得られる。
【0039】請求項4記載の発明によれば、前記被測定
系の電圧に正比例した入力電圧の信号の周波数を逐次検
出し、その周波数の情報を遅延回路に与える周波数検出
回路を、更に備えたので、被測定系の電圧の周波数が変
動した場合においても、正確に1/4位相分の時間遅延
が行える。
【0040】請求項5記載の発明によれば、前記遅延回
路は、直列に接続され、第1段目に第1の1ビットA/
D変換器の出力信号が入力され、クロックφを基準信号
として動作する複数のシフトレジスタと、前記周波数検
出回路からの信号をデコードするデコーダと、前記デコ
ーダの出力信号のそれぞれを一方の入力端子に入力する
と共に、前記複数のシフトレジスタのそれぞれの出力信
号を他方の入力端子に入力する複数の論理積ゲートと、
前記複数の論理積ゲートのそれぞれの出力信号を入力す
る論理和ゲートと、を備えたので、確実に周波数の変動
に対して適応できる。
【0041】請求項6記載の発明によれば、前記加算器
から出力されるデータは、一定時間ごとにクリアされる
ように構成してため、上記請求項1記載の発明とほぼ同
様の効果を有する無効電力演算装置を実現することが可
能となる。
【0042】請求項7記載の発明によれば、前記第1、
第2のアップダウンカウンタ、前記加減算器、前記ラッ
チ、及び前記加算器の少なくとも一部の機能を、CPU
ソフトウェアで実行させるように構成したので、少なく
とも従来に比べて高精度で低コストの、電力量、電力、
無効電力量、及び無効電力を算出する演算装置を実現す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の演算装置における第一実施形態の構成
図である。
【図2】第一実施形態の作用を説明するための各部の波
形を示す図である。
【図3】本発明における加減算器112による加減算の
意味を説明するための図である。
【図4】本発明の演算装置における第二実施形態の構成
図である。
【図5】本発明の演算装置における第三実施形態の構成
図である。
【図6】遅延回路の一例を示す回路図である。
【図7】従来の演算装置のブロック図である。
【符号の説明】
101,102 第1、第2の1ビットA/D変換器 109,110 第1、第2のアップダウンカウンタ 111 排他的論理和ゲート 112 加減算器 113 ラッチ 114 加算器 115 遅延回路 116 周波数検出回路 121 デコーダ 122 シフトレジスタ 123 論理積ゲート 124 論理和ゲート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定系の電圧、電流にそれぞれ正比例
    した各入力電圧をそれぞれ1ビットのコードに変換する
    第1、第2の1ビットA/D変換器と、該第1、第2の
    1ビットA/D変換器から出力された前記コードにより
    それぞれクロックのアップ/ダウンカウントが制御さ
    れ、前記各入力電圧のA/D変換値をそれぞれ出力する
    第1、第2のアップダウンカウンタと、入力されるデー
    タの1クロック前のデータを保持して出力するラッチ
    と、前記第1、第2の1ビットA/D変換器の各出力デ
    ータ及び当該各出力データの排他的論理和による制御の
    基で、該ラッチの出力データに前記第1、第2のアップ
    ダウンカウンタの各出力データ及び数値1を加減算する
    ことにより、前記各入力電圧の積に比例した演算データ
    を前記ラッチに出力する加減算器と、前記ラッチから出
    力されたデータを積算する加算器と、を有することを特
    徴とする演算装置。
  2. 【請求項2】 前記加算器から出力されるデータは、一
    定時間ごとにクリアされるように構成してなることを特
    徴とする請求項1記載の演算装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の1ビットA/D変換器と前記
    第1のアップダウンカウンタとの間に設けられ、第1の
    1ビットA/D変換器の出力データを、前記被測定系の
    電圧に正比例した入力電圧の信号の1/4位相分の時間
    遅延させて、前記第1のアップダウンカウンタに出力す
    る遅延回路を更に備えたことを特徴とする請求項1記載
    の演算装置。
  4. 【請求項4】 前記被測定系の電圧に正比例した入力電
    圧の信号の周波数を逐次検出し、その周波数の情報を遅
    延回路に与える周波数検出回路を更に備えたことを特徴
    とする請求項3記載の演算装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延回路は、直列に接続され、第1
    段目に第1の1ビットA/D変換器の出力信号が入力さ
    れ、クロックφを基準信号として動作する複数のシフト
    レジスタと、前記周波数検出回路からの信号をデコード
    するデコーダと、前記デコーダの出力信号のそれぞれを
    一方の入力端子に入力すると共に、前記複数のシフトレ
    ジスタのそれぞれの出力信号を他方の入力端子に入力す
    る複数の論理積ゲートと、前記複数の論理積ゲートのそ
    れぞれの出力信号を入力する論理和ゲートと、を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の演算装置。
  6. 【請求項6】 前記加算器から出力されるデータは、一
    定時間ごとにクリアされるように構成してなることを特
    徴とする請求項3乃至請求項5記載の演算装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2のアップダウンカウン
    タ、前記加減算器、前記ラッチ、及び前記加算器の少な
    くとも一部の機能を、CPUソフトウェアで実行させる
    ように構成してなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項6記載の演算装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6496783B1 (en) 1999-03-05 2002-12-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Electric power calculation system

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