JPH09290433A - 金属部材と合成樹脂部材とのモールド結合構造 - Google Patents
金属部材と合成樹脂部材とのモールド結合構造Info
- Publication number
- JPH09290433A JPH09290433A JP10707896A JP10707896A JPH09290433A JP H09290433 A JPH09290433 A JP H09290433A JP 10707896 A JP10707896 A JP 10707896A JP 10707896 A JP10707896 A JP 10707896A JP H09290433 A JPH09290433 A JP H09290433A
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- Japan
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- annular
- bush
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属部材の円筒状周面に合成樹脂成形体を簡
単、確実にモールド結合し得る構造を提供する。 【解決手段】 金属部材Mの円筒状外周面に、環状溝2
及び螺旋状溝3を形成し、前記外周面上に合成樹脂部材
Rを成形するとき、環状溝2及び螺旋状溝3に食い込む
環状突条5及び螺旋状突条6を合成樹脂部材Rから突出
させる。
単、確実にモールド結合し得る構造を提供する。 【解決手段】 金属部材Mの円筒状外周面に、環状溝2
及び螺旋状溝3を形成し、前記外周面上に合成樹脂部材
Rを成形するとき、環状溝2及び螺旋状溝3に食い込む
環状突条5及び螺旋状突条6を合成樹脂部材Rから突出
させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状周面を有す
る金属部材と、前記周面上に形成される合成樹脂部材と
のモールド結合構造に関する。
る金属部材と、前記周面上に形成される合成樹脂部材と
のモールド結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来、金属部材Mの
円筒状外周面上に合成樹脂部材Rを成形してモールド結
合する際には、金属部材Mの外周面に綾目状のローレッ
ト10を形成し、このローレット10に合成樹脂部材R
の一部を成形圧力により食い込ませており、これによっ
て両部材相互の回転及び軸方向の滑りが強固に阻止され
る。
円筒状外周面上に合成樹脂部材Rを成形してモールド結
合する際には、金属部材Mの外周面に綾目状のローレッ
ト10を形成し、このローレット10に合成樹脂部材R
の一部を成形圧力により食い込ませており、これによっ
て両部材相互の回転及び軸方向の滑りが強固に阻止され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モールド結合構造において、金属部材に形成されるロー
レットは加工が比較的面倒である上、比較的長い加工時
間を要し、これが製作コスト高の一因となっている。ま
た上記ローレット加工時には、ローレット工具を金属部
材に強く押圧する必要があり、これにより金属部材に歪
みを与えることがある。
モールド結合構造において、金属部材に形成されるロー
レットは加工が比較的面倒である上、比較的長い加工時
間を要し、これが製作コスト高の一因となっている。ま
た上記ローレット加工時には、ローレット工具を金属部
材に強く押圧する必要があり、これにより金属部材に歪
みを与えることがある。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、金属部材に歪みを生じさせることなく、簡単、安
価に金属部材と合成樹脂部材とをモールド結合し得る構
造を提供することを目的とする。
ので、金属部材に歪みを生じさせることなく、簡単、安
価に金属部材と合成樹脂部材とをモールド結合し得る構
造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒状周面を有する金属部材と、前記周
面上に成形される合成樹脂部材とのモールド結合構造で
あって、金属部材の周面に形成した環状溝及び螺旋状溝
と、合成樹脂部材の成形時、それから突出して前記環状
溝及び螺旋状溝に食い込む環状突条及び螺旋状突条とか
らなることを第1の特徴とする。
に、本発明は、円筒状周面を有する金属部材と、前記周
面上に成形される合成樹脂部材とのモールド結合構造で
あって、金属部材の周面に形成した環状溝及び螺旋状溝
と、合成樹脂部材の成形時、それから突出して前記環状
溝及び螺旋状溝に食い込む環状突条及び螺旋状突条とか
らなることを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は、上記特徴に加えて、前記環
状溝に前記螺旋状溝の一端を連通させたことを第2の特
徴とする。
状溝に前記螺旋状溝の一端を連通させたことを第2の特
徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の形態を、添付図面に示す
本発明の実施例に基づいて説明する。
本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明の第1実施例のモールド結合
構造により結合された金属部材及び合成樹脂部材の正面
図、図2は図1の2−2線断面図である。これら図面に
おいて、金属部材としてのAl合金製のブッシュM外周
面上には、合成樹脂部材としての円環状ライナRが成形
されると共に、両者M,Rは本発明のモールド結合構造
により結合される。
構造により結合された金属部材及び合成樹脂部材の正面
図、図2は図1の2−2線断面図である。これら図面に
おいて、金属部材としてのAl合金製のブッシュM外周
面上には、合成樹脂部材としての円環状ライナRが成形
されると共に、両者M,Rは本発明のモールド結合構造
により結合される。
【0009】そのモールド結合構造について以下に説明
する。ブッシュMの外周面に環状溝2と、この環状溝2
に一端を連通させる螺旋状溝3とが削成され、その螺旋
状溝3は、ブッシュMを1周以上取巻く長さに設定され
る。このブッシュM外周面上に、これを囲繞するようラ
イナRが成形されるとき、前記環状溝2及び螺旋状溝3
にそれぞれ食い込むようにライナR内周面から環状突条
5及び螺旋状突条6を成形圧力により突出させる。
する。ブッシュMの外周面に環状溝2と、この環状溝2
に一端を連通させる螺旋状溝3とが削成され、その螺旋
状溝3は、ブッシュMを1周以上取巻く長さに設定され
る。このブッシュM外周面上に、これを囲繞するようラ
イナRが成形されるとき、前記環状溝2及び螺旋状溝3
にそれぞれ食い込むようにライナR内周面から環状突条
5及び螺旋状突条6を成形圧力により突出させる。
【0010】而して、環状溝2と環状突条5、螺旋状溝
3と螺旋状突条6の各緊密な係合によりブッシュM及び
ライナR相互の軸方向及び回転方向の滑りが強固に阻止
される。しかも、環状溝2及び螺旋状溝3は、これを旋
盤加工により容易且つ短時間に加工し得るので、従来の
ローレット加工に比し製作コストを大幅に低減させるが
できる。しかも、その加工圧力はローレット加工時の押
圧力に比べれば極めて小さく、したがってブッシュMに
歪みを与える心配もない。
3と螺旋状突条6の各緊密な係合によりブッシュM及び
ライナR相互の軸方向及び回転方向の滑りが強固に阻止
される。しかも、環状溝2及び螺旋状溝3は、これを旋
盤加工により容易且つ短時間に加工し得るので、従来の
ローレット加工に比し製作コストを大幅に低減させるが
できる。しかも、その加工圧力はローレット加工時の押
圧力に比べれば極めて小さく、したがってブッシュMに
歪みを与える心配もない。
【0011】また特に、環状溝2に螺旋状溝3の一端を
連通させる場合には、これらを一連の旋盤加工により加
工し得るので、製作コストの低減を一層図ることができ
る。
連通させる場合には、これらを一連の旋盤加工により加
工し得るので、製作コストの低減を一層図ることができ
る。
【0012】図3及び図4は本発明の第2実施例を示す
もので、ブッシュMの円筒状内周面上にライナRを成
形、結合した点を除けば前実施例と同様の構成である。
即ち、ブッシュMの内周面には環状溝2及び螺旋状溝3
が形成され、これらに、ブッシュRの外周面から突出し
た環状突条5及び螺旋状突条6が食込ませてある。
もので、ブッシュMの円筒状内周面上にライナRを成
形、結合した点を除けば前実施例と同様の構成である。
即ち、ブッシュMの内周面には環状溝2及び螺旋状溝3
が形成され、これらに、ブッシュRの外周面から突出し
た環状突条5及び螺旋状突条6が食込ませてある。
【0013】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば、本発明の第1の特徴においては、環
状溝2と螺旋状溝3とを非連通状態に配置することもで
きる。
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば、本発明の第1の特徴においては、環
状溝2と螺旋状溝3とを非連通状態に配置することもで
きる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、円筒状周面を有する金属部材と、前記周面上に成形
される合成樹脂部材とのモールド結合構造を、金属部材
の周面に形成した環状溝及び螺旋状溝と、合成樹脂部材
の成形時、それから突出して前記環状溝及び螺旋状溝に
食い込む環状突条及び螺旋状突条とから構成したので、
環状溝と環状突条、螺旋状溝と螺旋状突条の各緊密な係
合により金属製部材及び樹脂成形部材相互の軸方向及び
回転方向の滑りを阻止し、両者の結合を強固に行うこと
ができる。しかも、環状溝及び螺旋状溝は、これを旋盤
加工により容易且つ短時間に加工でき、金属部材に歪み
を生じるさせることなく製作コストの低減を図ることが
できる。
ば、円筒状周面を有する金属部材と、前記周面上に成形
される合成樹脂部材とのモールド結合構造を、金属部材
の周面に形成した環状溝及び螺旋状溝と、合成樹脂部材
の成形時、それから突出して前記環状溝及び螺旋状溝に
食い込む環状突条及び螺旋状突条とから構成したので、
環状溝と環状突条、螺旋状溝と螺旋状突条の各緊密な係
合により金属製部材及び樹脂成形部材相互の軸方向及び
回転方向の滑りを阻止し、両者の結合を強固に行うこと
ができる。しかも、環状溝及び螺旋状溝は、これを旋盤
加工により容易且つ短時間に加工でき、金属部材に歪み
を生じるさせることなく製作コストの低減を図ることが
できる。
【0015】また本発明の第2の特徴によれば、前記環
状溝に前記螺旋状溝の一端を連通させたので、環状溝及
び螺旋状溝を一連の旋盤加工により簡単に形成すること
ができ、製作コストの一層の低減を図ることができる。
状溝に前記螺旋状溝の一端を連通させたので、環状溝及
び螺旋状溝を一連の旋盤加工により簡単に形成すること
ができ、製作コストの一層の低減を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施例の平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明の第2実施例の平面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】従来構造を示す縦断面図
M 金属部材としての円環状ブッシュ R 合成樹脂部材としての円環状ライナ 2 環状溝 3 螺旋状溝 5 環状突条 6 螺旋状突条
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状周面を有する金属部材(M)と、
前記周面上に成形される合成樹脂部材(R)とのモール
ド結合構造であって、 金属部材(M)の周面に形成した環状溝(2)及び螺旋
状溝(3)と、合成樹脂部材(R)の成形時、それから
突出して前記環状溝(2)及び螺旋状溝(3)に食い込
む環状突条(5)及び螺旋状突条(6)とからなること
を特徴とする、金属部材と合成樹脂部材とのモールド結
合構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 前記環状溝(2)に前記螺旋状溝(3)の一端を連通さ
せたことを特徴とする、金属部材と合成樹脂部材とのモ
ールド結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10707896A JPH09290433A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 金属部材と合成樹脂部材とのモールド結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10707896A JPH09290433A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 金属部材と合成樹脂部材とのモールド結合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09290433A true JPH09290433A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14449929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10707896A Pending JPH09290433A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 金属部材と合成樹脂部材とのモールド結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09290433A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7785716B2 (en) | 2003-07-18 | 2010-08-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Insert-molded article, insert mold and insert molding method |
JP2013132094A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Shimano Inc | ハブシェル、回転子および自転車用発電ハブ |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10707896A patent/JPH09290433A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7785716B2 (en) | 2003-07-18 | 2010-08-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Insert-molded article, insert mold and insert molding method |
JP2013132094A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Shimano Inc | ハブシェル、回転子および自転車用発電ハブ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040908 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060329 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060719 |