JPH09288530A - 情報処理装置のリセット遅延装置 - Google Patents

情報処理装置のリセット遅延装置

Info

Publication number
JPH09288530A
JPH09288530A JP8100071A JP10007196A JPH09288530A JP H09288530 A JPH09288530 A JP H09288530A JP 8100071 A JP8100071 A JP 8100071A JP 10007196 A JP10007196 A JP 10007196A JP H09288530 A JPH09288530 A JP H09288530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reset
delay
input
cpu
flip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8100071A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Okajima
良男 岡嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8100071A priority Critical patent/JPH09288530A/ja
Publication of JPH09288530A publication Critical patent/JPH09288530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPUがブロック消去処理に時間のかかるフ
ラッシュROMに対して処理動作を行っている最中にリ
セット操作がなされたとき、フラッシュROMに対して
確実にOFF処理を行って終了し、その後にCPUが実
際にリセットされるようにして、リセット解除後にCP
Uを正常に動作させる。 【解決手段】 CPU1がフラッシュROM4にブロッ
ク消去処理を行っているときにリセットスイッチ7がO
Nされたとき、リセット入力RSINをCPU1の入力ポ
ートIに入力するとともに遅延回路8に入力する。遅延
回路8を構成するフリップフロップ9,10,11でリ
セット入力を順次にシフトして遅延させ、リセット出力
OUT としてCPU1のリセット入力ポートRに出力す
る。リセット操作からリセット出力ROUT の出力までの
間の遅延時間T1のうちにCPU1はフラッシュROM
4に対してOFF処理を行い、その後にリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置のリ
セット遅延装置に係り、特には、書き込み・消去などの
処理に時間のかかるデバイスをもち、かつ、非同期にリ
セットが入力される情報処理装置に適用されるリセット
遅延装置に関するものである。具体的な製品分野として
は、フラッシュROMを内蔵した携帯型情報端末などが
ある。
【0002】
【従来の技術】図17は従来技術における情報処理装置
の概略的な電気的構成を示すブロック図である。図17
において、1はデータ処理を行うCPU(中央演算処理
装置)、2はプログラムやデータを格納しているROM
(リードオンリーメモリ)、3はCPU1のスタックエ
リアやユーザーデータの一時格納用として使用するRA
M(ランダムアクセスメモリ)、4はユーザーデータを
格納するためのフラッシュROM、5はユーザーがキー
などを操作して命令やデータを入力する入力装置、6は
データ等を表示する表示装置、7はリセットを入力する
リセットスイッチ、RはCPU1におけるリセット入力
ポートである。
【0003】図18は上記の情報処理装置におけるフラ
ッシュROM4に対するブロック消去動作を示すタイミ
ングチャートである。A点でCPU1からのライト信号
が出力され、フラッシュROM4にブロック消去命令が
与えられたとすると、フラッシュROM4はビジィ信号
/BUSYを“H”にしてブロック消去処理を行い、ブ
ロック消去処理が完了した時点のB点でビジィ信号/B
USYを“L”に戻す。なお、この明細書では、表記の
都合上、図面において各符号の上に付けられたローアク
ティブを示すバーに代えて『/』を用い、/BUSYの
ように表すこととする。
【0004】図19は上記の情報処理装置においてフラ
ッシュROM4のブロック消去処理中にリセット入力が
行われた場合のタイミングチャートである。ブロック消
去処理の開始時点のA点と終了時点のB点との間で、C
点でリセットスイッチ7がONされ、D点でリセットス
イッチ7がOFFされたとすると、C−D間でCPU1
にリセットがかかり、D点でリセットが解除され、CP
U1は動作を開始する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の情報
処理装置においては、フラッシュROM4がブロック消
去処理中であるために、A−C間およびD−B間ではア
クセスが行えず、したがって、CPU1は正常動作がで
きない。
【0006】(なお、特開平7−93499号公報に記
載の技術は、フラッシュROMを使用したメモリカード
にビジィ信号機能をもたせるものであり、ビジィ信号に
よってCPUのリセット動作を制御するものではな
い。) 本発明は、このような事情に鑑みて創案されたものであ
って、CPUが処理に時間のかかるデバイスに対してア
クセスしている最中にリセット入力があっても、直ちに
リセットはせず、前記デバイスにおいて所要の処理を行
って終了し、その後にリセットすることで、リセット解
除後にCPUが正常に動作できるようにすることを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
情報処理装置のリセット遅延装置は、CPUに対するリ
セット操作手段を備えるとともに、CPUは前記リセッ
ト操作手段の操作を直ちに認識する入力ポートをもち、
前記リセット操作手段とCPUのリセット入力ポートと
の間に遅延手段を介在させ、CPUはリセット操作の認
識時点から前記遅延手段による遅延されたリセット入力
の時点までの間に処理に時間のかかるデバイスに対する
所要の処理を終了することを特徴としている。つまり、
リセット操作から実際のリセットまで遅延手段による遅
延という時間的余裕をもたせ、その間にCPUに所要の
処理を行わせるものである。ユーザーによるリセットが
何時行われるかは全く予測ができない。CPUが処理に
時間のかかるデバイス(例えばブロック消去処理に時間
のかかるフラッシュROM)に対して処理動作を行って
いる最中にリセット操作がなされたとき、CPUはその
リセット操作がなされたことを(リセットは行わずに)
直ちに認識し、処理対象のデバイスに対して所要の処理
(例えばOFF処理)を行って終了し、その後に遅延の
リセット入力により実際にリセットされる。したがっ
て、CPUはリセット解除後においては正常に動作する
ことができる。
【0008】本発明に係る請求項2の情報処理装置のリ
セット遅延装置は、上記請求項1において、リセット操
作手段と遅延手段との間に前記リセット操作手段による
リセット操作信号の持続時間を延長化する信号時間延長
手段を介在してあることを特徴としている。遅延手段が
フリップフロップの複数段接続によって構成されると
き、フリップフロップはクロックに同期してリセット入
力を順次にシフトさせていくが、リセット操作信号がク
ロックの半周期より短い場合には、遅延手段はリセット
操作信号の入力を捕捉できず、リセット入力の遅延動作
が機能しなくなる。このような場合でも、信号時間延長
手段によりリセット操作信号の持続時間を延長化して遅
延手段により確実に捕捉されるようにしてあるので、遅
延手段による所期の遅延動作を確実なものとできる。リ
セット操作信号が時間幅のごく短いものであっても、信
号時間延長手段によりそのリセット操作信号を遅延手段
に確実に取り込ませ、遅延手段に所期の遅延動作を行わ
せる。その結果として、請求項1の作用を確実に発揮さ
せることができる。
【0009】本発明に係る請求項3の情報処理装置のリ
セット遅延装置は、上記請求項1または請求項2におい
て、リセット操作手段によるリセット操作から遅延手段
により実際にCPUにリセットがかかるまでの間に別の
1回以上のリセット操作が行われたとき、1回目のリセ
ット操作による実際のCPUリセット動作に連動して2
回目以降のリセット操作による遅延手段での遅延動作を
リセットする遅延動作制限手段を備えたことを特徴とし
ている。ユーザーがリセット操作手段を操作したとき、
CPUに対しては直ちにリセットはかからず一定の時間
遅れがあって初めてリセットがかかるが、ユーザーには
そのような内部の事情は判らず、リセットがすぐにかか
らないことから、リセット操作を何回も繰り返し行う可
能性がある。そのままでは、CPUに対してリセット操
作回数だけのリセットが繰り返し行われ、無駄な動作に
なるととともに、リセット解除後の立ち上がりが遅くな
る。しかし、遅延動作制限手段により2回目以降のリセ
ット入力をリセットして無効化するから、リセット繰り
返しの無駄な動作をなくせるとともに、リセット解除後
の立ち上がりも早くできる。
【0010】本発明に係る請求項4の情報処理装置のリ
セット遅延装置は、上記請求項1ないし請求項3のいず
れかにおいて、遅延手段をアクティブにする状態とイン
アクティブにする状態とに切り換える遅延手段制御手段
を備えたことを特徴としている。リセット操作によるリ
セット入力を常に遅延させるように構成してあると、操
作誤りやソフトバグによりCPUが誤動作を起こした場
合など直ちにCPUをリセットしなければならないとき
でも遅延動作のためにリセットがかからず、データが破
壊されてしまうおそれがある。そこで、遅延手段制御手
段を設け、遅延を必要とするときは遅延手段をアクティ
ブにし、遅延を必要としないときは遅延手段をインアク
ティブにする。緊急の場合には遅延手段制御手段により
遅延手段をインアクティブにし、リセット操作時に瞬時
にCPUをリセットすることができ、データの破壊を防
止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報処理装置
のリセット遅延装置の実施の形態について、図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0012】〔実施の形態1〕この実施の形態1は、C
PUがブロック消去処理に時間のかかるデバイスである
フラッシュROMに対してブロック消去処理を行ってい
る最中に、ユーザーによるリセットが行われたとしても
(ユーザーによるリセットが何時行われるかは全く予測
できない)、ブロック消去処理に対するOFF処理を確
実に実行する時間をかせぎ、リセット解除後のCPUの
誤動作を確実に防止するようにしたものである。
【0013】図1は実施の形態1に係る情報処理装置の
概略的な電気的構成を示すブロック図である。図1にお
いて、1はデータ処理を行うCPU(中央演算処理装
置)、2はプログラムやデータを格納しているROM
(リードオンリーメモリ)、3はCPU1のスタックエ
リアやユーザーデータの一時格納用として使用するRA
M(ランダムアクセスメモリ)、4はユーザーデータを
格納するためのフラッシュROM、5はユーザーがキー
などを操作して命令やデータを入力する入力装置、6は
データ等を表示する表示装置、7はリセットを入力する
リセットスイッチ、RはCPU1におけるリセット入力
ポート、IはCPU1における入力ポート(インタラプ
ト)、8は遅延回路である。リセットスイッチ7はCP
U1の入力ポートIに接続されている一方、遅延回路8
を介してCPU1のリセット入力ポートRに接続されて
いる。遅延回路8への入力であるリセット入力をR
IN、リセット入力ポートRへの出力であるリセット出
力をROUT で表す。
【0014】図2は上記遅延回路8の回路構成の具体的
な一例を示す。この遅延回路8は、3段のD−フリップ
フロップ9,10,11から構成されている。リセット
入力RSINが3段のフリップフロップ9,10,11を
通ってリセット出力ROUT となっている。CKは各フリ
ップフロップ9,10,11に入力されるクロック入力
である。
【0015】次に、上記構成のリセット遅延装置の動作
を図3に示すタイミングチャートに基づいて説明する。
リセット入力RSINがフリップフロップ9のD端子に入
力されて“H”となっている状態で、クロック入力CK
の立ち上がりがあると、その立ち上がりのタイミングで
フリップフロップ9はそのリセット入力をラッチし、そ
のQ端子から1クロック周期の期間、出力Q1を出力す
る。そして、次のクロック入力CKの立ち上がりのタイ
ミングで、フリップフロップ10は入力Q1をラッチ
し、1クロック周期の期間、出力Q2を出力する。さら
に、次のクロック入力CKの立ち上がりのタイミング
で、フリップフロップ11は入力Q2をラッチし、1ク
ロック周期の期間、リセット出力ROUT を出力する。
【0016】このように、フリップフロップが多段接続
されてなる遅延回路8は、リセット入力を順次にシフト
していき、このシフトによってリセット入力RSINが遅
延時間T1だけ遅延されたリセット出力ROUT を生成す
る。t1 はリセット入力RSINの入力タイミング、t2
はリセット出力ROUT の出力タイミングであり、t
らtまでのT1が遅延時間である。この遅延回路8
の存在により、リセットスイッチ7のONによるリセッ
ト入力RSINの入力タイミングt1 から遅延時間T1だ
け遅延してリセット出力ROUT が出力される。CPU1
に実際にリセットがかかるのはタイミングt2 である。
【0017】CPU1がフラッシュROM4にアクセス
してフラッシュROM4のブロック消去処理を行ってい
るときに、ユーザーにより非同期でタイミングt1 でリ
セットスイッチ7がONにされた場合、CPU1に対し
て直ちにリセット出力ROUTを入力するのではなく、C
PU1に対してリセット入力RSINが出力されてから実
際にCPU1にリセット出力ROUT が入力されるまでの
遅延時間T1の期間において、ブロック消去処理に時間
のかかるデバイスすなわちここではフラッシュROM4
に対してCPU1はOFF処理を実行するのである。
【0018】図4はCPU1がフラッシュROM4のブ
ロック消去処理を行う場合の動作を示すフローチャート
である。CPU1はフラッシュROM4のブロック消去
処理を開始する(ステップS1)。次に、リセット入力
がされたかどうかを判断する(ステップS2)。これは
入力ポートIの状態を判断することで行う。入力ポート
Iが“L”でリセット入力がないときは、フラッシュR
OM4のブロック消去処理が終了したかどうかを判断し
(ステップS3)、終了しておれば処理を終えるが、終
了していないときはステップS2に戻り、ブロック消去
処理中にリセット入力がされたかどうかを入力ポートI
の状態を見て常に監視する。入力ポートIが“H”とな
ってリセット入力があったと判断したときは(時刻
1 )、CPU1はフラッシュROM4のブロック消去
処理を中断する(ステップS4)。CPU1はリセット
入力があったことを知っても、遅延回路8による遅延に
より実際にリセット入力ポートRにリセット出力ROUT
が入力されるのは遅延時間T1の後である(時刻
2 )。そして、次にリセットがかかって次に立ち上が
ったときに正常に動作ができるようにするために、遅延
時間T1内にOFF処理を行って、OFF処理が終了す
るとOFFする(ステップS5)。このOFFの後にリ
セット出力ROUT がリセット入力ポートRに入力され、
CPU1がリセットされる。このリセット状態でリセッ
トがかかっても、OFF処理を終了しているため、誤動
作の原因となることはなく、リセット解除後はCPU1
は正常に動作する。
【0019】以上のように、CPU1がブロック消去処
理に時間のかかるデバイスであるフラッシュROM4に
対してブロック消去処理を行っている最中に、ユーザー
によるリセットが行われたとしても(ユーザーによるリ
セットが何時行われるかは全く予測できない)、リセッ
ト操作が行われてからCPU1が実際にリセットされる
までに遅延時間T1の余裕を確保し、この遅延時間T1
内に、そのブロック消去処理を中断し、OFF処理を確
実に終了することができるため、リセット解除後でのC
PU1の誤動作を確実に防止することができるのであ
る。
【0020】〔実施の形態2〕上記の実施の形態1の遅
延回路8の場合においては、リセット入力RSINがあっ
てフリップフロップ9が出力Q1を出力するのは、図3
に示されるように、クロック入力CKの立ち上がりのタ
イミングでリセット入力RSINが“H”となっているこ
とが条件である。したがって、リセット入力RSIN
“H”の期間にクロック入力CKの立ち上がりがなけれ
ば、リセット入力RSINがあっても遅延回路8による遅
延動作が機能しない。これは、リセット入力RSINの時
間幅がクロック入力CKの半周期よりも短い場合(図6
のA点参照)に生じる可能性がある。
【0021】そこで、この実施の形態2は、クロック入
力CKの半周期よりも短い時間幅のリセット入力RSIN
の場合でも確実に遅延回路を動作させるようにするもの
である。
【0022】図5は実施の形態2に係る情報処理装置の
リセット遅延装置の遅延回路8aの回路構成の具体的な
一例を示す。この遅延回路8aは、3段のリセット入力
端子付きのD−フリップフロップ9a,10a,11a
と、リセット入力端子をもたないD−フリップフロップ
12と、時間幅がクロック入力CKの半周期よりも短い
リセット入力RSINの実効時間幅を拡大するための「信
号時間延長手段」としてのセット入力端子・リセット入
力端子付きのD−フリップフロップ20と、リセットス
イッチ7とフリップフロップ20のセット入力端子/S
との間に接続されたインバータ21とから構成されてい
る。なお、ANDゲート22,23は後述する実施の形
態4に関係するものであり、ここでは一応無視してよ
い。
【0023】次に、上記構成のリセット遅延装置の動作
を図6に示すタイミングチャートに基づいて説明する。
A点でリセットスイッチ7がONされると、リセット入
力RSINは図示しないCPU1の入力ポートIに入力さ
れる(CPU1に対してリセット入力があったことを知
らせる)とともに、インバータ21を介してセット入力
端子・リセット入力端子付きのフリップフロップ20の
セット入力端子/Sに/RESETとして入力され、こ
のフリップフロップ20をセットし、出力Q0をリセッ
ト入力端子付きのフリップフロップ9aのD端子に入力
するため、フリップフロップ9aは出力Q1を出力す
る。ここで注意を要するのは、リセット入力RSINの時
間幅がクロック入力CKの半周期よりも短く、リセット
入力RSINが“H”の期間にクロック入力CKの立ち上
がりがない状態で、リセット入力が行われている点であ
る。
【0024】セット入力端子・リセット入力端子付きの
フリップフロップ20が“H”の出力Q0を出力してい
る状態において、点Bでクロック入力CKの立ち上がり
があると、その立ち上がりのタイミングでフリップフロ
ップ9aはその出力Q0をラッチし、そのQ端子から1
クロック周期の期間、出力Q1を出力する。一方、フリ
ップフロップ9aの/Q端子は/Q1出力を“L”とし
て、これをセット入力端子・リセット入力端子付きのフ
リップフロップ20のリセット入力端子/Rに入力する
から(ここでは点線で示すようにANDゲート22はな
いものと考えてよい)、フリップフロップ20はB′点
においてリセットされる。そして、C点での次のクロッ
ク入力CKの立ち上がりのタイミングで、フリップフロ
ップ10aは入力Q1をラッチし、1クロック周期の期
間、出力Q2を出力する。さらに、D点での次のクロッ
ク入力CKの立ち上がりのタイミングで、フリップフロ
ップ11aは入力Q2をラッチし、1クロック周期の期
間、出力Q3を出力する。
【0025】このように、リセット入力を順次にシフト
していき、さらに、E点での次のクロック入力CKの立
ち上がりのタイミングで、フリップフロップ12は入力
Q3をラッチし、1クロック周期の期間、リセット出力
OUT を出力する。E点でCPU1のリセット入力ポー
トRにリセット出力ROUT が入力され、CPU1がリセ
ットされる。リセット出力ROUT がフリップフロップ9
a,10a,11aのリセット入力端子/Rに入力さ
れ、遅延回路8aは初期化される。そして、F点でCP
U1のリセット状態が解除される。なお、ここでは4段
目のフリップフロップ12の/Q端子からの出力/R
OUT およびANDゲート23の存在は考えないでよい。
【0026】A点からE点までの期間に、実施の形態1
の場合と同様に、CPU1は、ブロック消去処理に時間
のかかるフラッシュROM4に対してOFF処理を実行
する。
【0027】その他の構成および動作は実施の形態1と
同様であるので、説明を省略する。
【0028】以上のように、リセット入力RSINの時間
幅がクロック入力CKの半周期よりも短く、リセット入
力RSINが“H”の状態でクロック入力CKが立ち上が
らない場合であっても、遅延回路8aによる遅延動作を
確実に行わせることができる。したがって、CPU1が
ブロック消去処理に時間のかかるフラッシュROM4に
対してブロック消去処理を行っている最中にユーザーに
より行われたリセット入力が時間幅のごく短いものであ
っても、リセット操作が行われてからCPU1が実際に
リセットされるまでに遅延回路8aによる遅延時間T1
の余裕を確保し、この遅延時間T1内に、そのブロック
消去処理を中断し、OFF処理を確実に終了することが
できるため、リセット解除後でのCPU1の誤動作を確
実に防止することができるのである。
【0029】〔実施の形態3〕ユーザーがリセットスイ
ッチ7を操作したとき、ブロック消去処理の途中であれ
ば、直ちにリセット動作は行われず、遅延回路によって
リセットが遅延することから、ユーザーはリセットがか
からないからと、何度もリセット操作を行う可能性が高
い。実施の形態2の場合においては、その結果は、各リ
セット入力から遅延時間の経過後にそれぞれリセットが
かかってしまうことになり、正常動作に戻るのに長い時
間がかかるという不都合を招くことになる。
【0030】そこで、実施の形態3は、この不都合を防
止し、リセットが遅延している間にリセット操作が複数
回行われても、最初のリセット操作だけを有効とし、残
りのリセット操作は無効とすることにより、リセット解
除後の正常動作に戻るまでの時間を短くしようとするも
のである。
【0031】この実施の形態3に係る情報処理装置のリ
セット遅延装置の遅延回路8aの回路構成は、図5にお
いて、4段目のフリップフロップ12の/Q端子からの
出力/ROUT があり、それがリセット入力端子/R付き
の各フリップフロップ9a,10a,11aのリセット
入力端子/Rに入力された構成になっている。この構成
が「遅延動作制限手段」である。なお、点線で示すよう
にANDゲート23はないものと考えてよい。
【0032】次に、上記構成のリセット遅延装置の動作
を図6に示すタイミングチャートに基づいて説明する。
実施の形態2で説明したように、すでにA点で1回目の
リセット入力があったものとする。もっとも、その1回
目のリセット入力RSINの時間幅はクロック入力CKの
半周期に比べて短くなくてもよい。そして、そのリセッ
ト入力に起因して実際にCPU1にリセットがかかるE
点までの途中のC′点で再度、リセットスイッチ7がO
Nされると、インバータ21を介してセット入力端子・
リセット入力端子付きのフリップフロップ20のセット
入力端子/Sに/RESETとして入力され、このフリ
ップフロップ20をセットし、出力Q0をリセット入力
端子付きのフリップフロップ9aのD端子に入力するた
め、フリップフロップ9aは出力Q1を出力する。セッ
ト入力端子・リセット入力端子付きのフリップフロップ
20が“H”の出力Q0を出力している状態において、
点Dでクロック入力CKの立ち上がりがあると、その立
ち上がりのタイミングでフリップフロップ9aはその出
力Q0をラッチし、そのQ端子から1クロック周期の期
間、出力Q1を出力する。一方、フリップフロップ9a
の/Q端子は/Q1出力を“L”として、これをセット
入力端子・リセット入力端子付きのフリップフロップ2
0のリセット入力端子/Rに入力するから(ここでは点
線で示すようにANDゲート22はないものと考えてよ
い)、フリップフロップ20はD′点においてリセット
される。そして、E点での次のクロック入力CKの立ち
上がりのタイミングで、フリップフロップ10aは入力
Q1をラッチし、1クロック周期の期間、出力Q2を出
力する。しかし、E点では、1回目のリセット入力に起
因してフリップフロップ12がリセット出力ROUT を出
力し、CPU1がリセットされると同時に、フリップフ
ロップ12の/Q端子から出力/QOUT が3つのフリッ
プフロップ9a,10a,11aの各リセット入力端子
/Rに入力されて、フリップフロップ9a,10a,1
1aをリセットしてしまうので、フリップフロップ10
aからの出力Q2は直後のタイミングのE′点でリセッ
トされる。
【0033】すなわち、フリップフロップ9aから始ま
ったリセット入力のシフトが停止される。したがって、
C′点での2回目のリセット操作は無視されることにな
る。なお、ここではANDゲート23の存在は考えない
でよい。
【0034】結論をいうと、A点で1回目のリセット操
作がなされると、そのリセット操作に起因してE点で実
際にCPU1にリセットがかかるまでの間に、遅延動作
のためにユーザーがリセットが直ぐにかからないことか
ら、勘違いして、何度もリセット操作を行っても、2回
目以降のリセット操作は無視されることになり、CPU
1にリセットがかかるのは1回だけとなり、何度もリセ
ットがかかってしまうという不都合を防止することがで
きる。したがって、リセット解除後に正常動作に戻るの
に不必要に長い時間がかかるということがない。
【0035】〔実施の形態4〕上記の実施の形態1〜3
のように、リセット入力を常に遅延させるように構成し
てあると、操作誤りやソフトのバグ等によりCPU1が
誤動作を起こした場合など、直ちにCPU1にリセット
をかけたいときでも、遅延動作のために、リセット操作
してからリセットがかかるまでにどうしても時間がかか
ってしまい、その間にデータが破壊されてしまうなどの
不都合が発生する可能性がある。
【0036】そこで、実施の形態4は、リセット入力を
遅延させる必要があるときに限って遅延動作を行わせ、
それ以外のときはリセット操作時に瞬時にCPU1をリ
セットできるようにするものである。
【0037】この実施の形態4に係る情報処理装置のリ
セット遅延装置の遅延回路8aの回路構成は、図5にお
いて、ANDゲート22,23を有し、ANDゲート2
2の2入力端子に、1段目のフリップフロップ9aの/
Q1出力と、リセット入力の遅延動作の有効/無効を切
り換えるための遅延有効化信号/DRESETとを入力
させ、その出力端子をセット入力端子・リセット入力端
子付きのフリップフロップ20のリセット入力端子/R
に接続する一方、ANDゲート23の2入力端子に、4
段目のフリップフロップ12の出力/ROUT と遅延有効
化信号/DRESETとを入力させ、その出力端子をリ
セット入力端子付きのフリップフロップ9a,10a,
11aのリセット入力端子/Rに接続してある。
【0038】そして、図7に示すような回路構成のレジ
スタ制御回路30を追加している。
【0039】このレジスタ制御回路30は、図5に示す
遅延回路8aを制御するもので、遅延回路8aの有効性
/無効性を切り換えるものである。すなわち、レジスタ
制御回路30は「遅延手段制御手段」を構成している。
このレジスタ制御回路30は、遅延有効化信号/DRE
SETを出力するためのリセット入力端子付きのD−フ
リップフロップ31と、インバータ32と、ANDゲー
ト33と、ORゲート34とを備えている。遅延有効化
信号/DRESETを出力するフリップフロップ31の
Q端子はインバータ32を介してANDゲート33の1
入力端子に接続され、ANDゲート33の他の1入力端
子にはリセットスイッチ7からのリセット入力RSIN
入力されている。ORゲート34の1入力端子にはAN
Dゲート33の出力端子が接続され、他の1入力端子に
は図5のフリップフロップ12のQ端子からのリセット
出力ROUT が入力されている。ORゲート34の出力で
あるリセット出力ROUT ′はCPU1(図1)のリセッ
ト入力ポートRに接続されているとともにフリップフロ
ップ31のリセット入力端子Rに接続されている。フリ
ップフロップ31のDはデータ入力端子であり、クロッ
ク入力端子CKにはCPU1からの書き込み制御信号/
WRが入力されるようになっている。
【0040】次に、上記のように構成されたレジスタ制
御回路30付きのリセット遅延装置の動作を図8に示す
タイミングチャートに基づいて説明する。CPU1によ
りフリップフロップ31へのデータ入力D0に“1”を
セットしておく。そして、A点でCPU1からフリップ
フロップ31に書き込み制御信号/WRとして“L”を
入力すると、フリップフロップ31のデータ入力端子D
に“1”が書き込まれ、Q端子から遅延有効化信号/D
RESETが“H”となって出力される。このため、図
5のANDゲート22,23はアクティブな状態に保持
される。また、インバータ32の出力は“L”となって
ANDゲート33に入力される。
【0041】次に、B点においてリセットスイッチ7が
ONされると、リセット入力RSINが“H”となって出
力され、図5の遅延回路8aにおいては、実施の形態2
で述べたのと同様のリセット入力のシフト動作を行う。
一方、レジスタ制御回路30においては、リセット入力
RSINの“H”がANDゲート33に入力されても、イ
ンバータ32からの入力が“L”であるので、ANDゲ
ート33の出力は“L”であり、このときはまだリセッ
ト出力ROUT が“L”であるので、ORゲート34の出
力であるリセット出力ROUT ′はB点では“L”のまま
である。しかし、リセット入力のシフト動作が行われ
て、C点で図5のフリップフロップ12からリセット出
力ROUT が“H”となってORゲート34に入力される
に至ると、ORゲート34が導通し、リセット出力R
OUT ′が“H”となってCPU1のリセット入力ポート
Rに入力されCPU1はリセットされる。このORゲー
ト34からのリセット出力ROUT ′はフリップフロップ
31のリセット入力端子Rに入力される。
【0042】次に、C′点でCPU1によりフリップフ
ロップ31へのデータ入力D0に“0”をセットしてお
く。そして、D点でCPU1からフリップフロップ31
に書き込み制御信号/WRとして“L”を入力すると、
フリップフロップ31のデータ入力端子Dに“0”が書
き込まれ、Q端子から遅延有効化信号/DRESETが
“L”となって出力される。このため、図5のANDゲ
ート22,23はインアクティブな状態に切り換えら
れ、遅延回路8aのフリップフロップ9a,10a,1
1aおよびフリップフロップ20がリセットされ、遅延
回路8aは無効化される。インバータ32の出力は
“H”となってANDゲート33に入力される。
【0043】次に、E点においてリセットスイッチ7が
ONされると、リセット入力RSINが“H”となって出
力され、ANDゲート33の2入力がともに“H”とな
るので、ANDゲート33の出力は“H”となり、OR
ゲート34の出力であるリセット出力ROUT ′は直ちに
“H”となり、CPU1を遅延なくリセットする。ま
た、ORゲート34からのリセット出力ROUT ′はフリ
ップフロップ31のリセット入力端子Rに入力される。
【0044】図9はCPU1がフラッシュROM4のブ
ロック消去処理を行う場合の動作を示すフローチャート
である。CPU1は、ブロック消去処理を行う前に、レ
ジスタ制御回路30のフリップフロップ31にデータ
“1”を書き込み、遅延有効化信号/DRESETを
“H”にすることで図5の遅延回路8aを有効化してお
く(ステップS11)。そして、フラッシュROM4の
ブロック消去処理を実行する(ステップS12)。ブロ
ック消去処理が終了すると、CPU1はレジスタ制御回
路30のフリップフロップ31にデータ“0”を書き込
み、遅延有効化信号/DRESETを“L”にすること
で遅延回路8aを無効化しておく。
【0045】ブロック消去処理に時間のかかるフラッシ
ュROM4のブロック消去処理を行うに際しては、遅延
回路8aを有効化しておき、ブロック消去処理を行って
いる最中に、ユーザーによるリセットが行われたとして
も(ユーザーによるリセットが何時行われるかは全く予
測できない)、リセット操作が行われてからCPU1が
実際にリセットされるまでに遅延時間の余裕を確保し、
その遅延時間内に、そのブロック消去処理を中断し、O
FF処理を確実に終了することができるため、リセット
解除後でのCPU1の誤動作を確実に防止する一方で、
CPU1が上記のブロック消去処理のような時間のかか
る処理を行っている状態ではないときは、遅延回路8a
を無効化しておき、操作誤りやソフトのバグ等によりC
PU1が誤動作を起こしたときには、リセット操作時に
遅延なく瞬時にCPU1をリセットすることができ、安
全性を高める。
【0046】〔実施の形態5〕実施の形態4の場合にお
いて、遅延有効化信号/DRESETを“H”にして遅
延回路8aを有効化し、リセットスイッチ7のONに伴
ってリセット入力をシフトさせている状態で、不測に遅
延有効化信号/DRESETを“L”にして遅延回路8
aを無効化してしまうと、フリップフロップ9a,10
a,11aおよびフリップフロップ20がリセットされ
てしまい、リセット入力が無効となって、リセットスイ
ッチ7をONしたにもかかわらず、CPU1にリセット
がかからなくなってしまう可能性がある。
【0047】そこで、実施の形態5は、上記のような不
測の事態の発生にもかかわらず、リセットスイッチ7を
ONにしたときには必ずCPU1にリセットをかけるこ
とができるようにするものである。
【0048】図10は実施の形態5に係る情報処理装置
のリセット遅延装置の遅延回路8bの回路構成の具体的
な一例を示す。この遅延回路8bは、3段のリセット入
力端子付きのD−フリップフロップ9a,10a,11
aと、リセット入力端子をもたないD−フリップフロッ
プ12と、時間幅がクロック入力CKの半周期よりも短
いリセット入力RSINの実効時間幅を拡大するためのセ
ット入力端子・リセット入力端子付きのD−フリップフ
ロップ40と、NANDゲート41とから構成されてい
る。NANDゲート41の1入力端子にはリセットスイ
ッチ7が接続され、他の1入力端子には図7のレジスタ
制御回路30からの遅延有効化信号/DRESETが入
力されている。本実施の形態5の場合、遅延有効化信号
/DRESETはフリップフロップ9a,10a,11
a,20のリセット入力端子には与えないようにしてい
る。
【0049】次に、上記構成のリセット遅延装置の動作
を図11に示すタイミングチャートに基づいて説明す
る。最初は遅延有効化信号/DRESETを“H”とし
て遅延回路8bを有効化してあり、この状態でA点でリ
セットスイッチ7がONされると、リセット入力RSIN
は図示しないCPU1の入力ポートIに入力される(C
PU1に対してリセット入力があったことを知らせる)
とともに、リセット入力RSINが“H”となるため、N
ANDゲート41の2入力がともに“H”となり、NA
NDゲート41の出力が“L”となってセット入力端子
・リセット入力端子付きのフリップフロップ40がセッ
トされ、フリップフロップ40のQ端子から出力Q0が
“H”となって、リセット入力が順次にシフトしてい
く。図11の場合、点Bでクロック入力CKの立ち上が
りがあると、その立ち上がりのタイミングでフリップフ
ロップ9aはその出力Q0をラッチし、そのQ端子から
C点までの1クロック周期の期間、出力Q1を出力す
る。一方、フリップフロップ9aの/Q端子は/Q1出
力を“L”として、これをセット入力端子・リセット入
力端子付きのフリップフロップ40のリセット入力端子
Rに入力するから、フリップフロップ40はB′点にお
いてリセットされる。
【0050】いま、B点とC点との間のB″点でレジス
タ制御回路30における遅延有効化信号/DRESET
が“L”に切り換えられたとする。このときリセット入
力RSINは“L”に戻っているから、NANDゲート4
1の出力は“H”となり、フリップフロップ40をリセ
ットの状態とするが、すでにフリップフロップ40はリ
セットされているので、B″点では状態は変わらない。
遅延有効化信号/DRESETはフリップフロップ9
a,10a,11a,40に入力されていないので、遅
延有効化信号/DRESETが“L”になっても遅延回
路8bは有効の状態のままである。したがって、前述の
フリップフロップ9aからの出力Q1を有効であり、C
点での次のクロック入力CKの立ち上がりのタイミング
で、フリップフロップ10aは入力Q1をラッチし、1
クロック周期の期間、出力Q2を出力する。さらに、D
点での次のクロック入力CKの立ち上がりのタイミング
で、フリップフロップ11aは入力Q2をラッチし、1
クロック周期の期間、出力Q3を出力する。このよう
に、リセット入力を順次にシフトしていき、さらに、E
点での次のクロック入力CKの立ち上がりのタイミング
で、フリップフロップ12は入力Q3をラッチし、1ク
ロック周期の期間、リセット出力ROUT を出力する。し
たがって、遅延有効化信号/DRESETが“L”に切
り換えられても、E点でCPU1のリセット入力ポート
Rにリセット出力ROUT が入力され、CPU1がリセッ
トされる。リセット出力ROUT がフリップフロップ9
a,10a,11aのリセット入力端子/Rに入力さ
れ、遅延回路8bは初期化される。そして、F点でCP
U1のリセット状態が解除される。
【0051】遅延有効化信号/DRESETが“L”に
された後のC′点でリセットスイッチ7がONにされて
リセット入力RSINが“H”になっても、NANDゲー
ト41の出力が“H”となるから、フリップフロップ4
0はセットされずリセット状態のままであり、フリップ
フロップ40のQ端子の出力Q0は“L”のままで、リ
セット入力のシフトは起こらない。
【0052】図12は図7のレジスタ制御回路30と図
10の遅延回路8bとの組み合わせの場合に、CPU1
がフラッシュROM4のブロック消去処理を行う場合の
動作を示すフローチャートである。CPU1はフリップ
フロップ31にデータ“1”を書き込み(ステップS2
1)、次いで、CPU1はフラッシュROM4のブロッ
ク消去処理を開始する(ステップS22)。次に、リセ
ット入力がされたかどうかを判断する(ステップS2
3)。これは入力ポートIの状態を判断することで行
う。入力ポートIが“L”でリセット入力がないとき
は、フラッシュROM4のブロック消去処理が終了した
かどうかを判断し(ステップS24)、終了しておれば
CPU1はフリップフロップ31に“0”を書き込み
(ステップS25)、処理を終えるが、終了していない
ときはステップS23に戻り、ブロック消去処理中にリ
セット入力がされたかどうかを入力ポートIの状態を見
て常に監視する。入力ポートIが“H”となってリセッ
ト入力があったと判断したときは、CPU1はフラッシ
ュROM4のブロック消去処理を中断する(ステップS
26)。そして、次にリセットがかかって次に立ち上が
ったときに正常に動作ができるようにするために、リセ
ット入力の遅延時間内にOFF処理を行って、OFF処
理が終了するとOFFする(ステップS27)。OFF
はするが、フリップフロップ31に“0”を書き込むこ
とはせず、書き込み状態が“1”のまま終了する。つま
り、リセット入力の遅延時間内にOFF処理を行い、そ
の後にCPU1をリセットし、フリップフロップ31も
リセットする。
【0053】以上のように、遅延有効化信号/DRES
ETを“H”にし、リセットスイッチ7のONに伴って
リセット入力をシフトさせている状態で、不測に遅延有
効化信号/DRESETが“L”になったとしても、遅
延回路8bを無効化するということがなく、リセット入
力のシフトを継続させるため、リセットスイッチ7をO
Nにしたときには必ずCPU1にリセットをかけること
ができる。
【0054】〔実施の形態6〕フラッシュROM4にお
いてかなりの時間がかかるブロック消去処理の途中でC
PU1にリセットがかかると、ブロック消去処理が正常
に行われなかったり、CPU1のリセット解除後の動作
が正常でなくなったりする。
【0055】そこで、実施の形態6は、フラッシュRO
M4がブロック消去処理をしている途中ではCPU1に
リセットがかからないようにして、誤動作を防止するも
のである。
【0056】図13は実施の形態6のリセット回路50
を示す。このリセット回路50は、ANDゲート51を
有し、その一方の入力端子にリセットスイッチ7からの
リセット入力RSINを入力し、他方の入力端子に図外の
フラッシュROM4からのビジィ信号/BUSYを入力
し、かつ、ANDゲート51の出力をCPU1のリセッ
ト入力ポートRに対するリセット出力ROUT としてあ
る。これは、フラッシュROM4からのビジィ信号/B
USYにより、リセット入力RSINの有効/無効をコン
トロールするものである。
【0057】フラッシュROM4からのビジィ信号/B
USYは、通常は“H”であり、ブロック消去処理中に
“L”となる信号である。
【0058】以上のように構成されたリセット回路50
の動作を図14のタイミングチャートに基づいて説明す
る。フラッシュROM4においてブロック消去処理が行
われており、ビジィ信号/BUSYが“L”となってい
るときは(A点からD点までの間)、リセットスイッチ
7がONされてリセット入力RSINが“H”となっても
(A−B間、C−D間)、ANDゲート51は導通せ
ず、したがって、リセット出力ROUT は“L”のままで
あるので、CPU1にはリセットがかからない。
【0059】フラッシュROM4においてブロック消去
処理が行われておらず、ビジィ信号/BUSYが“H”
のときは(D点以降)、リセットスイッチ7がONされ
てリセット入力RSINが“H”となると、ANDゲート
51が導通し、CPU1へのリセット出力ROUT
“H”となって、遅延を伴うことなく直ちにCPU1を
リセットする(D−E間、F−G間)。
【0060】以上のように、フラッシュROM4がかな
り時間がかかるブロック消去処理中であるときは、CP
U1にリセットがかからないので、ブロック消去処理が
正常に行われるとともに、CPU1のリセット解除後の
動作を正常に行わせることができる。フラッシュROM
4がブロック消去処理中にCPU1がフラッシュROM
4を読み込む結果、その読み込みが行えないといった不
都合な事態の発生を防止できる。
【0061】〔実施の形態7〕図15は実施の形態7の
リセット回路60の構成を示す。このリセット回路60
は、インバータ61とORゲート62とインバータ63
とセット入力端子・リセット入力端子付きのフリップフ
ロップ64とを有している。リセットスイッチ7からの
リセット入力RSINはインバータ63を介してフリップ
フロップ64のセット入力端子/Sに入力されるととも
に、ORゲート62に入力されている。
【0062】フラッシュROM4からのビジィ信号/B
USYはインバータ61を介してORゲート62に入力
され、ORゲート62の出力端子はフリップフロップ6
4のリセット入力端子/Rに接続されている。フリップ
フロップ64のデータ入力端子とクロック入力端子は直
流電源に固定的に接続しておく。フリップフロップ64
のQ端子の出力がCPU1に対するリセット出力ROUT
となる。
【0063】次に、上記の構成のリセット回路60の動
作を図16のタイミングチャートに基づいて説明する。
ORゲート62の出力OROUT は、リセット入力RSIN
が“L”でかつビジィ信号/BUSYが“H”のときに
限って“L”となり、フリップフロップのリセット入力
端子/Rを“H”の状態とする。それ以外のときは、O
Rゲート62の出力OROUT は“H”となり、リセット
入力端子/Rを“L”の状態として、フリップフロップ
64のセットを許容する。
【0064】A点、C点、F点、I点の各々において、
リセットスイッチ7がONされてリセット入力RSIN
“H”になったとき、これがインバータ63で反転され
て“L”となり、フリップフロップ64のセット入力端
子/Sが“H”になる一方、ORゲート62を通してフ
リップフロップ64のリセット入力端子/Rが“L”に
なりORゲート62の出力OROUT が“H”となってい
るため、フリップフロップ64はセット状態となり、リ
セット出力ROUT をCPU1に対して出力してCPU1
をリセットする。
【0065】B点、J点においてリセット入力RSIN
“L”になったとき、フリップフロップ64のセット入
力端子/Sは“L”となるが、ビジィ信号/BUSYが
“L”のままで出力OROUT が“H”のままであるか
ら、リセット入力端子/Rは“L”のままとなり、フリ
ップフロップ64にはリセットがかからず、リセット出
力ROUT は“H”の状態を保つ(ハッチングの部分)。
【0066】ところが、E点、G点、K点において、リ
セット入力RSINが“L”になったときは、ビジィ信号
/BUSYが“H”となっており、リセット入力端子/
Rが“H”となるから、フリップフロップ64はリセッ
トされ、リセット出力ROUTは“L”となってCPU1
のリセットが解除される。すなわち、CPU1がリセッ
トされた後のリセット解除は、ビジィ信号/BUSYが
“L”でフラッシュROM4がアクセスされている間は
禁止され、ビジィ信号/BUSYが“L”でフラッシュ
ROM4がアクセスされていない状態となったときに限
って許容される。
【0067】以上のように、リセットスイッチ7をON
にしたときは必ずCPU1にリセットがかかり、リセッ
トの解除はフラッシュROM4でのブロック消去処理が
終了してからでないと行われないから、フラッシュRO
M4の内容を正常に読み込むことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の情報処理装置の
リセット遅延装置によれば、リセット操作から実際のリ
セットまで遅延手段による遅延という時間的余裕をもた
せ、その間にCPUに所要の処理を行わせるように構成
したので、CPUが処理に時間のかかるデバイス(例え
ばブロック消去処理に時間のかかるフラッシュROM)
に対して処理動作を行っている最中にリセット操作がな
されたとき、CPUはそのリセット操作がなされたこと
を(リセットは行わずに)直ちに認識し、処理対象のデ
バイスに対して所要の処理(例えばOFF処理)を行っ
て終了し、その後に遅延のリセット入力により実際にリ
セットされるから、CPUはリセット解除後においては
正常に動作することができる。
【0069】本発明に係る請求項2の情報処理装置のリ
セット遅延装置によれば、信号時間延長手段によりリセ
ット操作信号の持続時間を延長化して遅延手段により確
実に捕捉されるようにしてあるので、リセット操作信号
が時間幅のごく短いものであっても、そのリセット操作
信号を遅延手段に確実に取り込ませ、遅延手段に所期の
遅延動作を行わせことができ、その結果として、請求項
1の効果を確実に発揮させることができる。
【0070】本発明に係る請求項3の情報処理装置のリ
セット遅延装置によれば、遅延動作制限手段により2回
目以降にむやみに行われるリセット操作によるリセット
入力をリセットして無効化するので、CPUのリセット
繰り返しの無駄な動作をなくせるとともに、リセット解
除後の立ち上がりも早くできる。
【0071】本発明に係る請求項4の情報処理装置のリ
セット遅延装置によれば、遅延手段制御手段を設けるこ
とにより、遅延を必要とするときは所期通りに遅延動作
を行わせることができるのはもちろんのこと、緊急の場
合で遅延を必要としないときは遅延手段をインアクティ
ブにし、リセット操作時に瞬時にCPUをリセットする
ことができ、データの破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る情報処理装置の概
略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1における遅延回路の回路構成図で
ある。
【図3】実施の形態1に係るリセット遅延装置の動作説
明に供するタイミングチャートである。
【図4】実施の形態1においてCPUがフラッシュRO
Mのブロック消去処理を行う場合の動作説明に供するフ
ローチャートである。
【図5】実施の形態2に係る情報処理装置のリセット遅
延装置の遅延回路の回路構成図である。
【図6】実施の形態2および実施の形態3のリセット遅
延装置の動作説明に供するタイミングチャートである。
【図7】実施の形態4に係る情報処理装置のリセット遅
延装置の遅延回路の回路構成図である。
【図8】実施の形態4のレジスタ制御回路付きのリセッ
ト遅延装置の動作説明に供するタイミングチャートであ
る。
【図9】実施の形態4においてCPUがフラッシュRO
Mのブロック消去処理を行う場合の動作説明に供するフ
ローチャートである。
【図10】実施の形態5に係る情報処理装置のリセット
遅延装置の遅延回路の回路構成図である。
【図11】実施の形態5におけるリセット遅延装置の動
作説明に供するタイミングチャートである。
【図12】実施の形態5においてCPUがフラッシュR
OMのブロック消去処理を行う場合の動作説明に供する
フローチャートである。
【図13】実施の形態6の場合のリセット回路の回路構
成図である。
【図14】実施の形態6のリセット回路の動作説明に供
するタイミングチャートである。
【図15】実施の形態7の場合のリセット回路の回路構
成図である。
【図16】実施の形態7のリセット回路の動作説明に供
するタイミングチャートである。
【図17】従来技術における情報処理装置の概略的な電
気的構成を示すブロック図である。
【図18】従来技術の情報処理装置におけるフラッシュ
ROMに対するブロック消去処理動作を示すタイミング
チャートである。
【図19】従来技術の情報処理装置におけるフラッシュ
ROMに対するブロック消去処理中のリセット入力が行
われた場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1……CPU 4……フラッシュROM 7……リセットスイッチ 8……遅延回路 8a…遅延回路 8b…遅延回路 9〜11……D−フリップフロップ 9a〜11a……リセット入力端子付きのD−フリップ
フロップ 12……リセット入力端子をもたないD−フリップフロ
ップ 20……セット入力端子・リセット入力端子付きのD−
フリップフロップ 30……レジスタ制御回路 31……リセット入力端子付きのD−フリップフロップ 40……リセット入力の実効時間幅を拡大するためのセ
ット入力端子・リセット入力端子付きD−フリップフロ
ップ 50……リセット回路 60……リセット回路 64……セット入力端子・リセット入力端子付きのD−
フリップフロップ CK……クロック入力 RSIN……リセット入力 ROUT ……リセット出力 ROUT ′…リセット出力 T1……遅延時間 /DRESET……遅延有効化信号 /BUSY……ビジィ信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUに対するリセット操作手段を備え
    るとともに、CPUは前記リセット操作手段の操作を直
    ちに認識する入力ポートをもち、前記リセット操作手段
    とCPUのリセット入力ポートとの間に遅延手段を介在
    させ、CPUはリセット操作の認識時点から前記遅延手
    段による遅延されたリセット入力の時点までの間に処理
    に時間のかかるデバイスに対する所要の処理を終了する
    ことを特徴とする情報処理装置のリセット遅延装置。
  2. 【請求項2】 リセット操作手段と遅延手段との間に前
    記リセット操作手段によるリセット操作信号の持続時間
    を延長化する信号時間延長手段を介在してあることを特
    徴とする請求項1に記載の情報処理装置のリセット遅延
    装置。
  3. 【請求項3】 リセット操作手段によるリセット操作か
    ら遅延手段により実際にCPUにリセットがかかるまで
    の間に別の1回以上のリセット操作が行われたとき、1
    回目のリセット操作による実際のCPUリセット動作に
    連動して2回目以降のリセット操作による遅延手段での
    遅延動作をリセットする遅延動作制限手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理
    装置のリセット遅延装置。
  4. 【請求項4】 遅延手段をアクティブにする状態とイン
    アクティブにする状態とに切り換える遅延手段制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までの
    いずれかに記載の情報処理装置のリセット遅延装置。
JP8100071A 1996-04-22 1996-04-22 情報処理装置のリセット遅延装置 Pending JPH09288530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8100071A JPH09288530A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 情報処理装置のリセット遅延装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8100071A JPH09288530A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 情報処理装置のリセット遅延装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09288530A true JPH09288530A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14264234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8100071A Pending JPH09288530A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 情報処理装置のリセット遅延装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09288530A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11305713A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Abikkusu Kk 発光輝度制御系に特徴を有する表示装置およびランプユニット
US7711940B2 (en) * 2005-12-19 2010-05-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Circuit block and circuit system having skew compensation, and skew compensation method
JP2016057817A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 シャープ株式会社 情報処理装置
JP2020143932A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 シチズン時計株式会社 電子時計

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11305713A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Abikkusu Kk 発光輝度制御系に特徴を有する表示装置およびランプユニット
US7711940B2 (en) * 2005-12-19 2010-05-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Circuit block and circuit system having skew compensation, and skew compensation method
JP2016057817A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 シャープ株式会社 情報処理装置
JP2020143932A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 シチズン時計株式会社 電子時計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK174975B1 (da) Integreret kredsløbskort
KR101283431B1 (ko) 마이크로 컴퓨터
US6578124B1 (en) Serial command port method, circuit, and system including main and command clock generators to filter signals of less than a predetermined duration
WO2007023458A2 (en) Controlling embedded memory access
JP4326294B2 (ja) 半導体記憶装置
US7500021B2 (en) Operation mode control circuit, microcomputer including the same, and control system using the microcomputer
JPH09288530A (ja) 情報処理装置のリセット遅延装置
JP3066063U (ja) 回復能力を有するフラッシュメモリ
JP2701752B2 (ja) マイクロプロセッサのクロック供給制御回路
JP4042940B2 (ja) オンチップ・プログラミング機能を持つマイクロコントローラ
CN113360318B (zh) 一种资料备份方法、系统、存储介质及设备
JPH01205312A (ja) バス変換装置
JP2007058505A (ja) 情報処理装置および情報処理装置起動方法
JP2569693B2 (ja) マイクロコンピュータ
JP2011159126A (ja) 集積回路装置及びその制御方法、並びにデバッグシステム及びその制御方法
JP3577035B2 (ja) コンピュータシステム
JP4551212B2 (ja) 情報処理装置及びリセット制御方法
JP5042260B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH03125208A (ja) 情報処理装置
CN115113713A (zh) 一种多相电源控制器的控制方法、系统及相关组件
JPH05197451A (ja) 情報処理装置
JP2000020498A (ja) マイクロコンピュータおよびその復帰方法
JP2008191840A (ja) 制御システム及び制御方法
JP2005222217A (ja) I/oポート制御システム
US20030154369A1 (en) Single chip microcomputer