JP2008191840A - 制御システム及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理装置の一部のブロックを低消費電力で動作させることにより消費電力を削減し、その間は、消費電力が小さい他のブロックが予め設定された制御手順に従い所定の装置を制御する制御システムを提供する。
【解決手段】第1の処理部10は、第1の動作状態又はそれよりも低消費電力である第2の動作状態に設定可能である。第1の処理部が第2の動作状態にあるとき、予め設定された第2の処理部制御手順に従い、第1の処理部に代わって、第2の処理部制御部が第2の処理部を制御する。第2の処理部制御部が第2の処理部を制御するときの消費電力は、第1の処理部が第2の処理部を制御するときの消費電力よりも小さいので、システム全体の消費電力が削減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御システムに関し、特にある装置が所定の状態にあるとき、他の装置がそれに代わって、設定された制御手順に従い動作状態を制御する制御システムに関する。
パーソナル・コンピュータやその周辺機器、携帯電話など最近の電子機器の多くは、CPUを用いて制御されるコンピュータ・システムである。一般的に、コンピュータ・システムは、CPUの他に、CPUに制御され動作するCPU周辺回路(以降、単に「周辺回路」という。)と呼ばれる、固有の機能を持った回路も備えている。周辺回路の例としては、タイマ、入出力ポート、割り込みコントローラなどの汎用周辺回路や、特定の外部機器の制御や外部との通信を行うための特殊機能を持つ専用周辺回路がある。従来のコンピュータ・システムは、ソフトウェアを用いて周辺回路の制御を行い、所望の機能・性能を実現している。コンピュータ・システムは、CPUや周辺回路の性能を最大限に発揮させることにより、システムの高機能化・高性能化を実現している。
ところが、昨今のCPU、周辺回路は、処理性能の向上、多機能化のために、回路規模、動作周波数が飛躍的に大きくなり、それに伴って消費電力が大幅に増加している。そのため、コンピュータ・システム全体の消費電力は増加する一方となっている。
ところで、現在のCPUや周辺回路のLSIは、通常、CMOSプロセスを用いて製造されている。CMOS回路の消費電力は、動作クロックの周波数にほぼ比例し、動作クロックを停止させたときに最小となる。そこで、コンピュータ・システムの機能・性能を保持したまま、システム全体の消費電力を削減するためには、動作させる必要がない回路へのクロックの供給を停止することが有効である。あるいは、クロックの周波数を、システムの動作維持に必要最小限の周波数まで低下させてもよい。
また、消費電力は動作している回路の規模にも比例するので、消費電力を削減するには、動作している回路の規模を小さくすることも有効である。そこで、動作させない回路への、クロックの供給の停止や、電源供給の停止が有効である。
あるいは、動作する回路の規模を削減する方法として、大規模な回路を動作させるのではなく、大規模な回路に代わり、機能を限定した小規模な回路を動作させる方法もある。例えば、大規模な回路から成るCPUでなくても実現可能な処理を、決められた手順で処理を実行する、いわゆる「シーケンサ」と呼ばれる回路を用いて行う方法がある。シーケンサは処理内容が限定されているため、回路規模を小さくすることができる。さらに、処理に使用するためのクロック数の最適化により消費電力を削減することもできる。シーケンサの動作中は、大規模な回路を持つCPUの動作を停止させることができる。そのため、システム全体の消費電力を大幅に削減することができる。
シーケンサを用いず、通常のようにCPUを用いて処理を行うと、その処理の内容が単純であっても、CPUの回路全体を動作させることなり、消費電力を無駄に消費してしまうこととなる。
従来の技術では、周辺回路の動作自体をシーケンサを用いて実現するコンピュータ・システムがある。このコンピュータ・システムは、所定のデバイスとホスト・コンピュータ間のデータ転送を、シーケンサを用いて行うというものである。(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3188840号公報 (第9−11頁、第1図)
特許文献1の技術には課題がある。特許文献1のシーケンサは、デバイスとバッファ間のデータ転送、及びバッファとホスト・コンピュータ間のデータ転送という単純な処理を用っているのみである。前述のように、CPU周辺回路の機能は、通常、単なるデータ転送のみでなく、タイマ、シリアル・インタフェースなどの汎用機能の他に、特定の処理を行うための専用機能がある。それら一般的なCPU周辺回路自体の機能は単なるデータ転送ではないため、特許文献1の方法では実現不可能である。
従って、CPU周辺回路の機能を利用するためにはCPU周辺回路を実際に動作させる必要があり、さらにそれらへの動作指示やデータのリード/ライトをCPUを用いて行う必要がある。ところが、CPUを動作させると消費電力が増大する。そこで、極力CPUを動作させずに、必要なCPU周辺回路を制御する仕組みが必要となるが、特許文献1の技術ではその要求に応えることができない。
また、特許文献1の技術では、シーケンサがMPUに代わって処理を行い、その間MPUは供給クロックが遮断され、動作を停止している。シーケンサが処理を終了すると、MPUは起動する。MPUが動作を停止するとき、及びMPUが起動するときには、単にクロックの供給の遮断、再開を制御するのみであり、それ以上の複雑な制御は不可能である。すなわち、MPUの停止時、あるいは起動時のシーケンスを制御することができない。
(発明の目的)
本発明は上記のような技術的課題に鑑みて行われたもので、処理装置の一部のブロックを低消費電力で動作させることにより消費電力を削減し、その間は、消費電力が小さい他のブロックが予め設定された制御手順に従い所定の装置を制御する制御システムを提供することを目的とする。
本発明の制御システムは、第1の動作状態又は第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定可能な第1の処理部と、第1の処理部が第2の動作状態にあるとき、予め設定された第2の処理部制御手順に従い、第1の処理部に代わって第2の処理部を制御する第2の処理部制御部を備え、第2の処理部制御部が第2の処理部を制御するときの消費電力は、第1の処理部が第2の処理部を制御するときの消費電力よりも小さいことを特徴とする。
そして、第2の処理部制御部が第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模は、第1の処理部が第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模よりも小さくてもよい。あるいは、第2の処理部制御部が第2の処理部を制御するときの動作周波数は、第1の処理部が第2の処理部を制御するときの動作周波数よりも小さくてもよい。
また、第1の処理部は、第2の動作状態にないとき、第2の処理部を制御してもよい。そして、第1の処理部は、第2の動作状態にないとき、第2の処理部制御部に第2の処理部制御手順を設定してもよい。
本発明の制御システムは、第1の処理部は第1の指示信号を出力し、第2の処理部及び第2の処理部制御部の少なくとも一方は第2の指示信号を出力し、第1の指示信号に基づき第2の動作状態に設定し、第2の指示信号に基づき所定の第1の動作状態に設定する第1の処理部制御部を備えることを特徴とする。
第1の処理部は、第2の動作状態に設定される前に、第2の処理部制御部に起動信号を出力し、第2の処理部制御部は、起動信号を検出すると、第2の処理部を動作可能状態に設定した後、第2の処理部制御手順に従い第2の処理部の制御を開始してもよい。また、第1の処理部は、第1の動作状態に設定されたとき、第2の処理部制御部に停止信号を出力し、第2の処理部制御部は、停止信号を検出すると、第2の処理部制御手順に従い第2の処理部を制御した後、第2の処理部を動作停止状態に設定してもよい。
第1の処理部は、第2の動作状態に設定される前に、第1の処理部制御部に第1の処理部制御手順を設定し、第1の処理部制御部は、第1の処理部制御手順に従い、第1の動作状態への設定及び第2の動作状態への設定の少なくとも一方を行ってもよい。
第2の動作状態は、第1の動作状態よりも、第1の処理部が低速度で動作する状態であってもよい。あるいは、第2の動作状態は第1の処理部への電源供給が停止した状態で、第1の動作状態は第1の処理部へ電源が供給された状態であってもよい。
本発明の制御回路は、第2の処理部制御手順を記憶し、第1の処理部が通常動作状態よりも低消費電力で動作する低消費電力動作状態にあるとき、第2の処理部制御手順に従い、第1の処理部に代わり第2の処理部を制御することを特徴とする。
本発明の制御システムは、第1の指示信号を発生し、第1の動作状態又は第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定変更可能なCPUと、第2の指示信号を発生するCPU周辺部と、第1の指示信号に基づきCPUを第2の動作状態に設定し、第2の指示信号に基づきCPUを第1の動作状態に設定するCPU制御部と、CPUが第2の動作状態にあるとき、予め設定されたCPU周辺制御手順に従い、CPUに代わってCPU周辺部を制御するCPU周辺制御部を備えるコンピュータ・システムであってもよい。
本発明の制御部は、CPU周辺部制御手順を記憶し、第1の動作状態又は第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定なCPUが第2の動作状態にあるとき、CPU周辺制御手順に従い、CPUに代わりCPU周辺部を制御するCPU周辺制御回路であってもよい。
本発明のシステムの制御方法は、第1の動作状態又は第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定な第1の処理部が第2の動作状態にあるとき、予め設定された第2の処理部制御手順に従い、第1の処理部に代わって第2の処理部制御部を用いて第2の処理部を制御する工程を備え、第2の処理部制御部を用いて第2の処理部を制御するときの消費電力は、第1の処理部を用いて第2の処理部を制御するときの消費電力よりも小さいことを特徴とする。
そして、第2の処理部制御部が第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模は、第1の処理部が第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模よりも小さくてもよい。あるいは、第2の処理部制御部が第2の処理部を制御するときの動作周波数は、第1の処理部が第2の処理部を制御するときの動作周波数よりも小さくてもよい。
また、第1の処理部が第2の動作状態にないとき、第1の処理部によって第2の処理部を制御する工程を備えてもよい。そして、第1の処理部が第2の動作状態にないとき、第2の処理部制御手順を設定する工程を備えてもよい。
本発明のシステムの制御方法は、第1の処理部から、第1の処理部を第2の動作状態へ変更するための第1の指示信号を出力する工程と、第2の処理部及び第2の処理部制御部の少なくとも一方から、第1の処理部を第1の動作状態へ変更するための第2の指示信号を出力する工程と、第1の指示信号に基づき第1の処理部を第2の動作状態に設定する工程と、第2の指示信号に基づき第1の処理部を第1の動作状態に設定する工程を備えることを特徴とする。
そして、第1の処理部が第2の動作状態に設定される前に、起動信号を出力する工程と、起動信号を検出すると、第2の処理部を動作可能状態に設定する工程と、第2の処理部制御手順に従い第2の処理部の制御を開始する工程を備えてもよい。第1の処理部が第1の動作状態に設定されたとき、停止信号を出力する工程と、停止信号を検出すると、第2の処理部制御手順に従い第2の処理部を制御する工程と、第2の処理部を動作停止状態に設定する工程を備えてもよい。
第1の処理部が第2の動作状態に設定される前に、第1の処理部制御手順を設定する工程と、第1の処理部制御手順に従い、第1の動作状態への設定を行う工程及び第2の動作状態への設定を行う工程の少なくとも一方の工程を備えてもよい。
第2の動作状態は、第1の動作状態よりも、第1の処理部が低速度で動作する状態であってもよい。あるいは、第2の動作状態は第1の処理部への電源供給が停止した状態で、第1の動作状態は第1の処理部へ電源が供給された状態であってもよい。
本発明の処理部の制御方法は、第2の処理部制御手順を記憶する工程と、第1の処理部が通常動作状態よりも低消費電力で動作する低消費電力動作状態にあるとき、第2の処理部制御手順に従い、第1の処理部に代わって第2処理部を制御する工程を備えることを特徴とする。
本発明の制御システムは、第1の処理部が通常動作状態よりも低消費電力な動作状態にある間、第2の処理部を制御するときの消費電力が第1の処理部よりも小さい第2の処理部制御部が、予め設定された第2の処理部制御手順に従い、第1の処理部に代わって、第2の処理部を制御する。従って、システム全体の消費電力を最小限にすることができるという効果がある。
次に、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、コンピュータ・システム全体のブロック図である。図2は、図1のコンピュータ・システムの動作シーケンスを示すシーケンス・チャートである。
コンピュータ・システム1は、CPU10は、ROM2、RAM3を備え、それらは内部バス4に接続されている。また、CPU1は、CPUクロック制御部(以降、「CCLKCNT」という。)20、CPU制御シーケンサ(以降、「CSEQ」という。)30を備える。CSEQ30は内部バス4に接続されている。
また、コンピュータ・システム1は、周辺回路(以降、「PH」という。)11、PH12、PH13を備える。そして、PH11は、PHクロック制御部(以降、「PCLKCNT」という。)21、PH制御シーケンサ(以降、「PSEQ」という。)31を備える。同様に、PH12はPCLKCNT22、PSEQ32を、PH13はPCLKCNT23、PSEQ33を備える。PH11、12、13、及びPSEQ31、32、33は、内部バス4に接続されている。
CPU10は、ROM2に格納されたプログラムを内部バス4を介して読み出して実行し、各種アプリケーション機能の処理を行う。そして、CPU10は、必要なデータをRAM3へ格納する。また、CPU10は、内部バス4を介してPH11、12、13にアクセスし、これらを制御する。
CCLKCNT20は、CSEQ30からのCCLK制御信号40により、CPUへのクロック(以降、「CCLK」という。)50の供給、停止、周波数変更を行う。
CSEQ30は、CPU10の動作状態を制御する。本実施の形態では、「動作状態」とは、動作を停止している状態を含め、動作中の速度の高低を表す。例えば、CPU10の場合には、プログラムを実行している「通常動作状態」、プログラム実行を停止している「停止状態」、あるいは、プログラムを実行しているが通常状態よりも低速度で動作している「低速動作状態」のいずれかを指す。つまり、CSEQ30は、CCLK50の周波数を変更することにより、CPU10を「通常動作状態」、「低速動作状態」、「停止状態」に設定する。
また、CSEQ30には、CPU10から、内部バス4を介してCCLKCNT20の制御手順が設定される。CSEQ30はその制御手順に従い、CCLKCNT20をシーケンス制御し、CCLK50の周波数を変更し、CPU10の動作状態を変更する。
CSEQ30は、CPU10から、CPU10の動作状態の変更を指示する状態変更信号60よって起動され、シーケンス動作を開始する。CSEQ30は、CPU10が状態変更信号60を出力したときは、CPU10が動作状態を変更できる状態にあるものと判断する。クロックの周波数の変更を指示するためにCPU10が状態変更信号60を出力するとき、例えば、CPU10が「低速動作状態」への変更を指示するとき等は、CPU10の動作状態は任意である。
しかし、CPU10が「停止状態」への変更を指示するために状態変更信号60を出力するときは、CPU10は処理を停止した状態にある必要がある。つまり、CSEQ30がCPU10を「停止状態」へ設定するための状態変更信号60を認識したときには、CPU10は、例えば、割り込み待ち状態や同じ番地の命令を繰り返し実行する等、処理を実質的に停止している必要がある。なぜなら、CPU10が何らかの処理中に非同期にCCLK50を停止させると誤動作の可能性があるためである。CPU10の状態に対して非同期にクロックを停止しても誤動作を生じないことが確実であれば、特に配慮は必要ない。
PH11、12、13は、汎用周辺回路、あるいは外部との通信、外部機器の制御等の特殊機能を備えた回路である。PH11、12、13は、それぞれ動作を制御するためのモード・レジスタ、入出力するデータを保持するデータ・レジスタ等を備える。そして、CPU10が内部バス4を経由して、それらのレジスタにアクセスし、PH11、12、13の動作を制御する。
PCLKCNT21は、PSEQ31からのPCLK制御信号41により、PH11へのクロック(以降、「PCLK」という。)51の供給、停止、周波数変更を行う。同様に、PCLKCNT22は、PSEQ32からのPCLK制御信号42により、PCLK52の供給、停止、周波数変更を行い、PCLKCNT23は、PSEQ33からのPCLK制御信号43により、PCLK53の供給、停止、周波数変更を行う。
PSEQ31は、PH11の動作状態を制御する。「動作状態」とは、CPU10の場合と同様であり、動作を停止している状態を含め、動作中の速度の高低を表す。例えば、通常の動作速度で動作している「通常動作状態」、動作を停止している「停止状態」、あるいは、通常動作状態よりも低速度で動作している「低速動作状態」のいずれかを指す。PSEQ31は、PCLK51の周波数を変更することにより、PH11を「通常動作状態」、「低速動作状態」、「停止状態」に設定する。PSEQ32、33についても同様なので、説明は省略する。
PSEQ31には、CPU10から、内部バス4を介してPCLKCNT21の制御手順が設定される。PSEQ31はその制御手順に従い、PCLKCNT21をシーケンス制御し、PCLK51の周波数を変更し、PH11の動作状態を変更する。PSEQ32、33についても同様なので、説明は省略する。
以上のように、PH11、12、13は、CPU10による直接制御の他、PSEQ31、32、33によるシーケンス制御も可能となっている。PSEQ31、32、33によるシーケンス処理は、CPU1が「低速動作状態」あるいは「停止状態」にあるとき、CPU1に代わりPH11、12、13を制御するためのものである。すなわち、CPU1を「低速動作状態」あるいは「停止状態」に設定することにより消費電力を削減し、その間、PSEQ31、32、33がPH11、12、13を制御する。
ただし、PSEQ31がPH11を制御するときの消費電力は、CPU10が直接PH11を制御するときの消費電力よりも小さいことを前提としている。この前提を実現することは容易である。なぜなら、PSEQ31はPH11を制御するためだけに機能を限定されたシーケンサであるから、多機能なCPU10よりも回路規模を極めて小さく設計できるためである。ここでいう「回路規模」とは、素子数やゲート数、あるいは同じ製造プロセスの場合にはチップ面積(同一チップであれば各ブロックの面積)などで比較されるものである。
PSEQ31の機能が限定されていることは、PSEQ31の動作周波数を最低限に低くすることができる余地があることも意味する。あるいは、処理に必要なクロック数を最小限にしてもよい。CPU10がPH11にデータを設定する場合には、プログラムをROM2から読み出し、命令をデコードし、必要データを生成し、PH11へ書き込むという手順を踏むこととなる。しかし、シーケンサの場合にはそのような手順は不要なので、クロック周波数の低下又は処理に使用するクロック数の削減が容易である。このことは、PSEQ31が処理するシーケンスがCPU10から設定できるように、プログラマブル化したときも同じである。CPU10が実行可能な命令と比較すれば、PSEQ31が実行する命令の数は限定できるし、各命令の処理も単純化できるためである。以上のPSEQ31に関する説明は、PSEQ32、33についても同様である。
ここで、PSEQ31、32、33の機能について補足する。PSEQ31、32、33は、PH11、12、13の周辺回路としての動作そのものを実現するのではなく、あくまでCPU10に代わり、PH11、12、13を制御することに注意が必要である。例えば、PH11が外部とのデータ転送を行う周辺回路であったならば、PSEQ31はデータ転送自体を行うのではなく、PH11の制御を行う。つまり、通常はCPU10が行う、モード・レジスタへのデータ設定、データ・レジスタへのリード/ライトを、PSEQ31が行うのである。
PH11は、PSEQ31からの制御により動作し、イベントが発生すると、CPU起動信号61をCSEQ30へ出力する。CPU起動信号61は、PH11がCPU10から直接制御されて動作しているときの、割り込み信号に相当するものであり、割り込み信号自体をCPU起動信号61としてCSEQ30へ出力してもよい。PH12、13も同様に、CSEQ30へ、CPU起動信号62、63を出力する。
CPU起動信号61、62、又は63を入力すると、CSEQ30は、CCLK制御信号を出力し、CCLK50の周波数を変更する。CPU起動信号61、62、63のそれぞれと、変更後のCCLK50の周波数の対応関係は、CPU10からCSEQ30に設定された制御手順に従う。そして、CPU起動信号70をCPUに出力し、状態が変更されたことを知らせる。
ここで、CCLKCNT20、CSEQ30の実現方法について説明する。まず、CCLKCNT20の機能を実現するには、例えば、内部に分周器を備え、分周率をCCLK制御信号40によって変更できるようにすればよい。CCLK50を停止するときは、クロックの出力をマスクすればよい。PCLKCNT21、22、23についても同様である。
CSEQ30の機能を実現するには、まず、CSEQ30への4本の入力信号、すなわち、状態変更信号60、CPU起動信号61、62、63に対応した4つのレジスタを備える。その4つのレジスタには、状態変更信号60、CPU起動信号61、62、63に対応したCCLK制御信号40の出力状態を、CPU10から内部バス4を経由して設定する。そして、状態変更信号60、CPU起動信号61、62、63が入力されると、それぞれに対応したレジスタの設定に従い、CCLK制御信号40の出力状態を制御する。ここで、CSEQ30に状態変更信号60が入力されたときは、CPU起動信号61、62、63の入力待ち状態に遷移し、CPU起動信号61、62、63が入力されたときは、状態変更信号60の入力待ち状態に遷移すればよい。
CSEQ30の最も基本的な制御シーケンスは、CPU10からの状態変更信号60を受けてCCLK50を停止させ、その後、CPU起動信号61、62、63を検出し、CCLK50の供給を再開するというものである。
そこへ、上記のように、状態変更信号60、CPU起動信号61、62、63のそれぞれに対応したCCLK制御信号40の出力状態を規定するレジスタを設けると、CSEQ30はさらに複雑なシーケンス制御が可能となる。例えば、PH11がCPU起動信号61を出力したときに、CPU10を停止させるのではなく、CCLK50を最高周波数の1/2で供給を開始し、CPU10を1/2の動作速度の「低速動作状態」に設定してもよい。PH11が状態変更信号61を出力することは、PH11がCPU10に対して処理を要求することを意味する。しかし、必ずしも最高速度でCPU10を動作させる必要はなく、CPU10の負荷が軽い場合には、低速で起動すれば十分だからである。
逆に、PH12はCPU10に極力高速に処理させたいならば、PH12からの起動指示信号62を受けたときには、CCLK50を最高速で供給開始するようにすればよい。そして、起動指示信号61、62、さらに起動指示信号63をも組み合わせて所定の優先順位に従い、CCLK50の周波数を順に変更してもよい。
上記のCSEQ30、PSEQ31、32、33の機能は一例であり、本発明ではシーケンサの機能は特に限定しない。
PSEQ31、32、33については、PH11、12、13が持つ複雑な機能に対応したシーケンス処理を行うための機能を備えることができる。その例については、実施例2で説明する。
(最良の実施の形態の動作)
次に図1、図2を用いて、本発明の動作について説明する。図2は、CPU10がPH11を制御して所望の機能を実現する場合の動作シーケンスの例である。ここでは、CPU10の動作状態は「通常動作状態」と「停止状態」のみとする。周波数を変更する場合でもまったく同様のシーケンスを用いることができる。
PSEQ31へは、予めCPU10からPH11を起動するとき及び停止するときの「起動シーケンス」及び「停止シーケンス」が設定されているものとする。ここでの「起動シーケンス」とは、例えばPH11が備えるモード・レジスタの初期設定、動作開始のためのトリガ送信などである。「停止シーケンス」とは、例えばPH11の動作を停止する前に行う、他の回路への制御や実際に動作を停止させるためのモード・レジスタの設定などである。
また、CSEQ30へは、予めCPU10からCPU10の動作状態を変更するときの「動作状態変更シーケンス」が設定されているものとする。「動作状態変更シーケンス」とは、状態変更信号60、及びCPU起動信号61を受けたときの、CCLKCNT20の制御手順を規定するものである。本実施の形態では、状態変更信号60を受けるとCCLK50を停止させ、CPU起動信号61を受けると、CCLK50の供給を開始するものとする。
まず、CPU10は、PH11の起動処理を開始すると(ステップS0),PSEQ31に対して内部バス4を介してアクセスし、指示する(ステップS1)。次に、CPU10は、CSEQ30に対して状態変更信号60を出力し、CCLK50を停止させるよう指示し(ステップS2)、割り込み待ちなどで停止する(ステップS3)。CSEQ30は、CCLKCNT20に対して、CCLK50の停止を指示する(ステップS4)。CCLK50が停止するため(ステップS5)、CPU10は「停止状態」となり(ステップS6)、消費電力も0となる。
一方、PSEQ31は、ステップS1でCPU10からPH11の起動処理の指示を受けると、PCLK51の供給開始をPCLKCNT21へ指示する(ステップS7)。PCLK51の供給が開始し(ステップS8)、PH11は「動作可能状態」となる(ステップS9)。この段階では、起動シーケンスが終了していないので、PH11は動作を開始していない。次に、PSEQ31は、PH11の起動シーケンスを順に実行し(ステップS10)、PH11は「起動状態」となる(ステップS11)。
「起動状態」にあるPH11は、イベントが発生するとCSEQ30へ通知する(ステップS12)。イベントの通知は、CSEQ30へのCPU起動信号61の出力により行う。ここでの「イベント」とは、CPU10を起動させる必要があるイベントである。CPU10を起動させる必要がないイベントが発生したときは、PH11により処理の継続が可能であるから、CSEQ30にイベント発生は通知しない。
CSEQ30は、CPU起動信号61によりPH11でのイベント発生を検出するとCPU10起動シーケンスを実行し、CCLK50の供給開始を指示し(ステップS13)する。そして、CCLKCNT20はCCLK50の供給を開始する(ステップS14)。CCLK50の供給を受け、CPU10は通常動作状態に復帰する(ステップS15)。次に、CSEQ31は、起動信号70をCPU10へ出力する(ステップS16)。CPU10は起動信号70により起動された後、PH11でのイベント発生に対応した処理を割り込み処理として実行する(ステップS17)。
CPU10による割り込み処理の完了後、PH11を停止させるために、CPU10はPSEQ31に対してPH11の停止処理を開始し(ステップS18)、PSEQ31へ指示する(ステップS19)。そして、CPU10はCSEQ30に対して再び停止指示を行い(ステップS20)、割り込み待ちなどで停止する(ステップS21)。CSEQ30は、CCLKCNT20へCCLK50の停止を指示し(ステップS22)、CCLK50は停止し(ステップS23)、CPU10は動作を停止する(ステップS24)。
PSEQ31は、CPU10からのPH11の停止処理の指示を受け、PH11の停止シーケンスを実施し(ステップS25)、PH11を停止状態にした後、PCLK51の停止をPCLKCNT21へ指示し(ステップS26)、PCLK51は停止し(ステップS27)、PH11は停止状態となる(ステップS28)。
PSEQ32、PSEQ33についても全く同様の制御を行う。PSEQ31、32、33の起動シーケンス、停止シーケンスはプログラマブルであるため、それぞれに適したシーケンスを設定することが可能である。また、PH11の起動中も、PSEQ31からPH11へアクセスすることができるので、PH11が起動中のシーケンス制御も可能である。PH11が起動中のシーケンス制御の例は、実施例2で説明する。
なお、CSEQ30、PSEQ31、32、33に設定する制御手順は、システム起動時に毎回設定すればよい。あるいは、CSEQ30についてはCSEQ30が停止している状態、すなわち、状態変更信号60の出力前に制御手順を設定しても良い。PSEQ31、32、33については、CPU10からそれぞれPH11、12、13が停止状態にあるときに設定すればよい。
また、制御手順の固定が可能であれば、制御手順を含めてシーケンサを完全にハードウェア化することで回路規模を削減することが可能なので、さらに消費電力を削減することができる。
(最良の実施の形態の効果)
以上説明したように、本発明によると、CPUが、周辺回路制御シーケンサに予めシーケンスを設定し、処理を指示した後、停止状態となる。CPUが停止状態にある間、周辺回路制御シーケンサはCPUが設定したシーケンスに従い、周辺回路を制御する。そのため、大規模な回路であるCPUを停止させ、小規模な回路であるシーケンサが代わりに周辺回路を制御することができる。従って、システム全体の消費電力を削減することができる。
また、CPUが周辺回路制御シーケンサに設定するシーケンスはプログラマブルなので、シーケンサには各周辺回路に合わせて柔軟に制御させることができる。従って、CPU自体を停止させることができる機会を最大限に拡張することができる。そのため、システム全体の消費電力の削減効果が大きいという効果がある。
CPU10の動作状態を変更する方法としては、最良の実施の形態のように、外部から供給するクロックの周波数を変更する以外の方法も適用できる。例えば、CPU10が「スタンバイ・モード」を備える場合には、「スタンバイ・モード」に設定する方法もある。「スタンバイ・モード」とはCPUの動作状態の一つであり、CPUが特定の命令(スタンバイ命令)の実行や外部信号によりCPU内部のクロックを停止させ、動作を停止した状態である。従って、CSEQ30からCPU10へ状態変更信号(図示しない)を送ることにより、直接CPU10をスタンバイ・モードに設定したり、あるいはスタンバイ命令の実行を指示しCPU10をスタンバイ・モードに設定させたりすることができる。
あるいは、CPU10、PH11、12、13を「停止状態」に設定するために、それらへの電源の供給を遮断する方法もある。ただし、電源の供給を停止されたCPU10やPH11、12、13の出力信号は不定となるため、それらの出力信号が接続されている回路に電源が供給されているときは入力信号が不定となる。そのため、それらの回路では、入力信号を無視する、あるいは強制的にある入力信号レベルに固定するなどの対策が必要である。このような対策方法は本発明の趣旨にとって重要ではなく、また当業者には周知のため、詳細な説明は省略する。
(実施例1の効果)
実施例1によると、CPUの動作状態を変更する方法として、スタンバイ・モードへの設定、電源の遮断など種々の方法を適用することができる。従って、実際のシステムに適したCPUの各種の動作状態を定義し、それに設定することができる。
次に、周辺回路の起動、停止ではなく、実際の動作を周辺回路シーケンサを用いて行う方法について、入出力ポートの制御を例として用いて説明する。携帯電話やPDAのような情報機器では、情報の入力用に多数のスイッチを備えている。スイッチが数個以上になると、各スイッチの状態を入力するために、各スイッチに入力ポートを割り当てるのではなく、いわゆる「キー・スキャン」を行うことが一般的である。「キー・スキャン」とは、各スイッチをマトリクス状に接続し(物理的な配置は任意である)、スキャン出力信号を順にアクティブにしていく。そして、スキャン入力信号を読み込んだときに、アクティブになっているスキャン出力信号との関係で、押下されているスイッチを判断するというものである。
キー・スキャンは、上記のように、ポートの入出力制御であるから、CPUによるソフトウェア制御で行うことが可能である。しかし、常にCPUがキー・スキャンを行うことは、CPUの処理性能と実際のスキャン制御の容易さから考えて非常に非効率である。アプリケーションがキー入力待ちのときは、消費電力の観点からは、CPUは停止していることが望ましい。
このような課題に対応するため、本実施例では、CPUを停止させた状態で、シーケンサを用いてキー・スキャンの制御を行う方法を示す。なお、本実施例は、シーケンサを用いた入出力ポートの制御の例を示すことが目的であるので、キー・スキャンは最も単純な原理的動作のみを示し、同時の複数スイッチの押下等、キー・スキャン特有の問題については説明しない。
実施例2は、図1における周辺回路(PH)11が入出力ポートである場合の例である。図3は、本発明の実施例2の入出力ポート及び入出力ポート制御シーケンサのブロック図である。図4は、キー・マトリクスを構成するスイッチの接続形態を示す回路図である。図5は、本発明の実施例2の入出力ポート及び入出力ポート制御シーケンサの動作を示すタイミング・チャートである。
PH11は、出力ポート111、入力ポート112を備える。出力ポート111、入力ポート112は、内部バス4を介してCPU10から直接アクセスすることも可能であるが、実施例2ではCPU10は停止状態であること前提とするため、出力ポート111、入力ポート112と内部バス4間の接続線は省略している。
出力ポート111の4本の出力信号OUT0、1、2、3、及び入力ポート112の4本の入力信号IN0、1、2、3には、キー・マトリクスが接続されている。各交点には、図4のようにスイッチが接続されており、アクティブとなっている出力信号(実施例2では、”1”をアクティブ・レベルとする。)に接続されたスイッチが押下されると、”1”が入力ポート112に入力される仕組みになっている。
PSEQ31は、出力データ・レジスタ311、入力データ・レジスタ312、及びPSEQ制御部313を備える。ここでは、出力データ・レジスタ311、入力データ・レジスタ312は4ビット構成で、それぞれA、B、C、Dの4ワード備えるものとする。
シーケンス制御部313は、レジスタ指定信号314を順次変更し、出力データ・レジスタ311のデータをA、B、C、Dの順に出力ポート111へ出力する。また、同時に入力ポート112からの入力データを、入力データ・レジスタ312のA、B、C、Dに順に保持する。
出力データ・レジスタ311には、AからDまで順に、0001、0010、0100、1000が設定されている。従って、AからDまで順に出力ポート111から出力されると、4ビットの出力信号OUT0、1、2、3は、図5のように変化する。
今、タイミングT3以降に、図3のキー・マトリクスの矢印で示した交点のスイッチSが押下されたとすると、図5のタイミングT6でIn2が”1”になる。T6でIn2が1になったことから、押下されたスイッチがSであることが特定できる。
さらに、PSEQ31には、入力ポート112から入力データが入力されているので、入力データに”1”のビットが存在することを検出すると、CPU起動信号61を出力する。なお、図1では、CPU起動信号61はPH11から出力することとしたが、実施例2のように、PSEQ31から出力することも可能である。
CPU起動信号61が出力されると、最良の実施の形態のように、CPU10が起動し、内部バス4を介して入力データ・レジスタ312を読み出し、押下されたスイッチを判断する。当然ながら、PSEQ31に押下されたキー位置の判別機能を設け、キーの位置情報をCPU10が読み出せるようにしてもよい。
なお、CPUが制御手順を指定できるシーケンサを用いてキー・スキャンを行うと、特殊なキー・スキャンが容易に実現可能であり、装置の動作状態によって、スキャン内容を変更することもできる。
例えば、出力データ・テーブル のデータを0010、0100、0010、0100のように書き変えると、ビット2、3に対応するスイッチのみをスキャンすることができる。この方法を用いると、スキャン範囲の限定、あるいは特定キーの押下の検出が可能となる。従って、電源オフ状態にある携帯電話において、電源をオンすることができるキーを「電源キー」など特定のキーに制限するといった制御が容易に実現できる。通常の動作状態のときは全部のキーをスキャンすればよいし、あるアプリケーションの実行中では、入力が有効なキーを限定するなどしてもよい。
さらに、シーケンサにデータのチェック機能を備えれば、ある特定のキーが押下されたときのみ、CPU起動信号を発生させることもできる。
(実施例2の効果)
実施例2によれば、CPUを停止させた状態で、シーケンサを用いて入出力ポートを制御しキー・スキャンを行うことができる。すなわち、大規模な回路を備えるCPUの動作を停止させ、小規模な回路であるシーケンサでキー・スキャン動作を継続することが可能である。従って、システム全体の消費電力を最小限にすることができるという効果がある。
また、入出力ポートが備えるレジスタのデータを書き換えることにより、スキャン方法を変更することができるという効果がある。
周辺回路の制御は、一般的には、CPUから、内部バスを経由して、モード・レジスタ、データ・レジスタへアクセスすることにより行う。従って、実施例2で示したポートの入出力以外にも、各種周辺回路のシーケンス制御が可能である。
例えば、シリアル・インタフェースでは、RAM5のある領域のデータをシーケンサで順に読み出し送信し、受信したデータをRAM5に格納する等の機能が容易に実現できる。そして、所定のデータ数の送受信が完了したときに、CPU起動信号を出力するようにすれば、CPUを停止したまま、外部との通信が可能である。以上の機能は、シーケンサが、RAMと、シリアル・インタフェースの送信バッファ・レジスタ、受信バッファ・レジスタへアクセスするのみで実現可能である。
タイマのシーケンス制御の場合には、タイマがオーバーフローし、所定の時間の経過を知らせるような場合、その時間間隔を自動的に変更することができる。つまり、シーケンサでタイマのオーバーフローを検出し、オーバーフローするごとにタイマの設定値を変更すればよい。この機能も、タイマの時間設定レジスタへのアクセスの他には、シーケンサがタイマのオーバーフローを検出する機能を備えるのみで実現できる。
以上のように、本発明によると、CPUを使用する必要がない、単純な処理については、周辺回路に処理させることができる。
なお、周辺回路自体を動作させるシーケンス制御は、周辺回路が「起動状態」にあるときに行うことは言うまでもない。その間、CPU10は停止状態となっているので、システム全体の消費電力は最小となる。
最良の実施の形態及び実施例1、2、3で説明したコンピュータ・システムは、CPU及びCPU周辺回路から成る一般的な電子機器の構成に、CPU制御用シーケンサ、CPU周辺制御用シーケンサを追加したものである。従って、本発明を適用したコンピュータ・システムは、一般的な電子機器の制御用として用いることができる。
なお、最良の実施の形態及び実施例1、2、3で示したコンピュータ・システムは本発明の制御システムの実施の形態の一例であり、CPUを備えることは必須ではない。CPUではなく、ランダム・ロジックによって構成された、他の回路を制御する機能を備えた所定の論理回路であってもよいことは言うまでもない。また、本発明は、デジタル・システムのみでなく、アナログ回路を含んだシステムにも適用可能である。
(実施例3の効果)
以上のように、本発明によると、CPUが停止状態のときに、周辺回路制御シーケンサを用いて周辺回路を制御することにより、周辺回路に対して種々の制御が可能である。従って、大規模な回路を備えるCPUの消費電力を最小限とし、小規模なシーケンサで制御可能なので、システム全体の消費電力を最小限にすることができるという効果がある。
本発明の最良の実施の形態のコンピュータ・システムのブロック図である。 本発明の最良の実施の形態のコンピュータ・システムの動作シーケンスを示すシーケンス・チャートである。 本発明の実施例2の入出力ポート及び入出力ポート制御シーケンサのブロック図である。 キー・マトリクスを構成するスイッチの接続形態を示す回路図である。 本発明の実施例2の入出力ポート及び入出力ポート制御シーケンサの動作を示すタイミング・チャートである。
符号の説明
1 コンピュータ・システム
2 ROM
3 RAM
4 内部バス
10 CPU
11、12、13 周辺回路(PH)
20 CPUクロック制御部(CCLKCNT)
21、22、23 周辺回路クロック制御部(PCLKCNT)
30 CPU制御シーケンサ(CSEQ)
31、32、33 周辺回路制御シーケンサ(PSEQ)
111 出力ポート
112 入力ポート
311 出力データ・レジスタ
312 入力データ・レジスタ
313 周辺回路制御シーケンサ制御部(PSEQ制御部)

Claims (27)

  1. 第1の動作状態又は前記第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定可能な第1の処理部と、
    前記第1の処理部が前記第2の動作状態にあるとき、予め設定された第2の処理部制御手順に従い、前記第1の処理部に代わって第2の処理部を制御する第2の処理部制御部
    を備える制御システムであって、
    前記第2の処理部制御部が前記第2の処理部を制御するときの消費電力は、前記第1の処理部が前記第2の処理部を制御するときの消費電力よりも小さいことを特徴とする制御システム。
  2. 前記第2の処理部制御部が前記第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模は、前記第1の処理部が前記第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 前記第2の処理部制御部が前記第2の処理部を制御するときの動作周波数は、前記第1の処理部が前記第2の処理部を制御するときの動作周波数よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の制御システム。
  4. 前記第1の処理部は、前記第2の動作状態にないとき、前記第2の処理部を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の制御システム。
  5. 前記第1の処理部は、前記第2の動作状態にないとき、前記第2の処理部制御部に前記第2の処理部制御手順を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の制御システム。
  6. 前記第1の処理部は第1の指示信号を出力し、
    前記第2の処理部及び前記第2の処理部制御部の少なくとも一方は第2の指示信号を出力し、
    前記第1の指示信号に基づき前記第2の動作状態に設定し、前記第2の指示信号に基づき所定の前記第1の動作状態に設定する第1の処理部制御部
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の制御システム。
  7. 前記第1の処理部は、前記第2の動作状態に設定される前に、前記第2の処理部制御部に起動信号を出力し、
    前記第2の処理部制御部は、前記起動信号を検出すると、前記第2の処理部を動作可能状態に設定した後、前記第2の処理部制御手順に従い前記第2の処理部の制御を開始する
    ことを特徴とする請求項6記載の制御システム。
  8. 前記第1の処理部は、前記第1の動作状態に設定されたとき、前記第2の処理部制御部に停止信号を出力し、
    前記第2の処理部制御部は、前記停止信号を検出すると、前記第2の処理部制御手順に従い前記第2の処理部を制御した後、前記第2の処理部を動作停止状態に設定する
    ことを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の制御システム。
  9. 前記第1の処理部は、前記第2の動作状態に設定される前に、前記第1の処理部制御部に第1の処理部制御手順を設定し、
    前記第1の処理部制御部は、前記第1の処理部制御手順に従い、前記第1の動作状態への設定及び前記第2の動作状態への設定の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の制御システム。
  10. 前記第2の動作状態は、前記第1の動作状態よりも、前記第1の処理部が低速度で動作する状態であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の制御システム。
  11. 前記第2の動作状態は前記第1の処理部への電源供給が停止した状態で、前記第1の動作状態は前記第1の処理部へ電源が供給された状態であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の制御システム。
  12. 第2の処理部制御手順を記憶し、第1の処理部が通常動作状態よりも低消費電力で動作する低消費電力動作状態にあるとき、前記第2の処理部制御手順に従い、前記第1の処理部に代わり前記第2の処理部を制御することを特徴とする制御回路。
  13. 第1の指示信号を発生し、第1の動作状態又は前記第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定変更可能なCPUと、
    第2の指示信号を発生するCPU周辺部と、
    前記第1の指示信号に基づき前記CPUを前記第2の動作状態に設定し、前記第2の指示信号に基づき前記CPUを前記第1の動作状態に設定するCPU制御部と、
    前記CPUが前記第2の動作状態にあるとき、予め設定されたCPU周辺制御手順に従い、前記CPUに代わって前記CPU周辺部を制御するCPU周辺制御部
    を備えることを特徴とするコンピュータ・システム。
  14. 請求項13記載のコンピュータ・システムを備える電子機器。
  15. CPU周辺部制御手順を記憶し、第1の動作状態又は前記第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定なCPUが前記第2の動作状態にあるとき、前記CPU周辺制御手順に従い、前記CPUに代わり前記CPU周辺部を制御することを特徴とするCPU周辺制御回路。
  16. 第1の動作状態又は前記第1の動作状態よりも低消費電力である第2の動作状態に設定な第1の処理部が前記第2の動作状態にあるとき、予め設定された第2の処理部制御手順に従い、前記第1の処理部に代わって第2の処理部制御部を用いて前記第2の処理部を制御する工程を備えるシステムの制御方法であって、
    前記第2の処理部制御部を用いて前記第2の処理部を制御するときの消費電力は、前記第1の処理部を用いて前記第2の処理部を制御するときの消費電力よりも小さいことを特徴とするシステムの制御方法。
  17. 前記第2の処理部制御部が前記第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模は、前記第1の処理部が前記第2の処理部を制御するときに動作する回路の規模よりも小さいことを特徴とする請求項16記載のシステムの制御方法。
  18. 前記第2の処理部制御部が前記第2の処理部を制御するときの動作周波数は、前記第1の処理部が前記第2の処理部を制御するときの動作周波数よりも小さいことを特徴とする請求項16又は17のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  19. 前記第1の処理部が前記第2の動作状態にないとき、前記第1の処理部によって前記第2の処理部を制御する工程を備えることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  20. 前記第1の処理部が前記第2の動作状態にないとき、前記第2の処理部制御手順を設定する工程を備えることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  21. 前記第1の処理部から、前記第1の処理部を前記第2の動作状態へ変更するための第1の指示信号を出力する工程と、
    前記第2の処理部及び前記第2の処理部制御部の少なくとも一方から、前記第1の処理部を前記第1の動作状態へ変更するための第2の指示信号を出力する工程と、
    前記第1の指示信号に基づき前記第1の処理部を前記第2の動作状態に設定する工程と、
    前記第2の指示信号に基づき前記第1の処理部を前記第1の動作状態に設定する工程
    を備えることを特徴とする請求項16乃至20のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  22. 前記第1の処理部が前記第2の動作状態に設定される前に、起動信号を出力する工程と、
    前記起動信号を検出すると、前記第2の処理部を動作可能状態に設定する工程と、
    前記第2の処理部制御手順に従い前記第2の処理部の制御を開始する工程
    を備えることを特徴とする請求項21記載のシステムの制御方法。
  23. 前記第1の処理部が前記第1の動作状態に設定されたとき、停止信号を出力する工程と、
    前記停止信号を検出すると、前記第2の処理部制御手順に従い前記第2の処理部を制御する工程と、
    前記第2の処理部を動作停止状態に設定する工程
    を備えることを特徴とする請求項21又は22のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  24. 前記第1の処理部が前記第2の動作状態に設定される前に、第1の処理部制御手順を設定する工程と、
    前記第1の処理部制御手順に従い、前記第1の動作状態への設定を行う工程及び前記第2の動作状態への設定を行う工程の少なくとも一方の工程
    を備えることを特徴とする請求項21乃至23のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  25. 前記第2の動作状態は、前記第1の動作状態よりも、前記第1の処理部が低速度で動作する状態であることを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  26. 前記第2の動作状態は前記第1の処理部への電源供給が停止した状態で、前記第1の動作状態は前記第1の処理部へ電源が供給された状態であることを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のシステムの制御方法。
  27. 第2の処理部制御手順を記憶する工程と、
    第1の処理部が通常動作状態よりも低消費電力で動作する低消費電力動作状態にあるとき、前記第2の処理部制御手順に従い、前記第1の処理部に代わって前記第2処理部を制御する工程を備えることを特徴とする処理部の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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