JPH09287517A - 内燃機関用ピストン及びその内燃機関用ピストンの金型 - Google Patents

内燃機関用ピストン及びその内燃機関用ピストンの金型

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JPH09287517A
JPH09287517A JP8122798A JP12279896A JPH09287517A JP H09287517 A JPH09287517 A JP H09287517A JP 8122798 A JP8122798 A JP 8122798A JP 12279896 A JP12279896 A JP 12279896A JP H09287517 A JPH09287517 A JP H09287517A
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Japan
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piston
oil gallery
combustion engine
internal combustion
die
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JP8122798A
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Hideki Ito
秀樹 伊藤
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • B22D19/0027Cylinders, pistons pistons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0072Casting in, on, or around objects which form part of the product for making objects with integrated channels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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    • F02F3/16Pistons  having cooling means
    • F02F3/20Pistons  having cooling means the means being a fluid flowing through or along piston
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    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/0015Multi-part pistons
    • F02F3/003Multi-part pistons the parts being connected by casting, brazing, welding or clamping
    • F02F2003/0061Multi-part pistons the parts being connected by casting, brazing, welding or clamping by welding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルギャラリー部をピストン本体に鋳ぐる
むにあたって、その作業工程が繁雑で、しかもコストが
非常にかかる。 【解決手段】 中空パイプで構成したオイルギャラリー
部4をピストン本体1内部の冠部2に鋳ぐるんで構成し
た内燃機関用ピストンにおいて、前記オイルギャラリー
部4は、前記中空パイプを略環状に湾曲させて形成した
基部4aと、該環状の基部4aの両端を基部4aの略環
状の中心軸線と略平行でかつ相互に同一方向に折り曲げ
て形成した延在部4bとから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用ピスト
ン及びそのピストン金型に関し、殊にピストン本体内部
に冷却油を循環させる円環状のオイルギャラリー部を鋳
ぐるみ、このギャラリー部に冷却油を供給して、高温化
するピストン本体を冷却させる内燃機関用ピストン及び
その内燃機関用ピストンの金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような内燃機関用ピストンと
しては、例えば特開平3−229956号公報に記載さ
れたものが知られている。
【0003】このような内燃機関用ピストンのピストン
本体に鋳ぐるまれたオイルギャラリー部は、金属材料か
らなるパイプを円環状に湾曲させ、そのパイプの両端部
にある開口部同士を接合することにより密閉して形成し
てある。このオイルギャラリー部をピストン本体に鋳ぐ
るむには、このオイルギャラリー部を保持部材によって
保持した状態で、この保持部材をピストン内型に位置決
めし、ピストン本体の所定位置に鋳ぐるむことにより達
成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の内燃機関用ピストンによれば、オイルギャラリー部
の形成にあたって、冷却油の連続した通路を形成するた
めに円環状のパイプの開口部同士を接合しなければなら
ず、この接合作業においては溶接作業又はカシメ作業等
が必要となり、この作業工程によりコストが増大してし
まう。
【0005】また、このオイルギャラリー部をピストン
本体に鋳ぐるむにあたっては、オイルギャラリー部をピ
ストン内型に位置決めするために、このオイルギャラリ
ー部に対して保持部材を設ける必要があり、このような
部品点数の増加に伴って、その製造コストが増大してし
まう。また、この保持部材を介してオイルギャラリー部
をピストン内型に位置決めする作業は繁雑であり、この
位置決め作業工程によってコストが増大してしまう。
【0006】また、このようなオイルギャラリー部にお
いては、ピストン本体へ鋳ぐるんだ後に冷却油を流通さ
せるための冷却油流入孔及び冷却油排出孔を加工しなけ
ればならず、この加工工程によってコストが増大してし
まう。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、オイルギャラリー部を
ピストン本体に鋳ぐるむにあたって、その作業工程を良
好にする共に、様々なコストを低減することができる内
燃機関用ピストン及びその内燃機関用ピストンの金型を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明における内燃機関用ピストンは、
中空パイプで構成したオイルギャラリー部をピストン本
体内部の冠部に鋳ぐるんで構成した内燃機関用ピストン
において、前記オイルギャラリー部は、前記中空パイプ
を略環状に湾曲させて形成した基部と、該環状の基部の
両端を基部の略環状の中心軸線と略平行でかつ相互に同
一方向に折り曲げて形成した延在部とから構成してあ
る。
【0009】ここで、前記オイルギャラリー部は、熱伝
導率の良好な金属製パイプ、例えば銅製又はアルミニウ
ム合金製パイプが用いられる。
【0010】前記延在部の端部は、中空パイプによって
開口しており、一方の延在部の開口を冷却油流入孔と
し、他方の延在部の開口を冷却油排出孔としている。
【0011】従って、請求項1記載の発明における内燃
機関用ピストンによれば、中空パイプによる一対の開口
をもって連続したオイルギャラリー部がピストン本体に
形成される。これら一対の開口は、前記オイルギャラリ
ー部の延在部にあり、一方の開口を冷却油流入孔とし、
他方の開口を冷却油排出孔とすることが可能である。
【0012】これゆえに、前記オイルギャラリー部の形
成にあたっては開口部同士の接合作業を必要とせず、こ
の接合作業による作業コストを削減することができると
共に、あらためて冷却油流入孔及び冷却油排出孔を加工
形成する作業を必要とせず、この作業工程に要するコス
トを削減することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明における内燃機
関用ピストンの金型は、中空パイプで構成したオイルギ
ャラリー部をピストン本体内部の冠部に鋳ぐるんで構成
した内燃機関用ピストンの金型において、この金型は、
ピストン本体の内周形状を形成するピストン内型と、ピ
ストン本体の外周形状を形成するピストン外型と、前記
ピストン内型に関連して抜脱可能に設けた支持ピンとを
有し、前記中空パイプを略環状に湾曲させて形成した基
部と、該環状の基部の両端を基部の略環状の中心軸線と
略平行でかつ相互に同一方向に折り曲げて形成した延在
部とからなるオイルギャラリー部の前記延在部を前記支
持ピンの先端に装着して、このオイルギャラリー部を前
記支持ピンに支持させた構成にしてある。
【0014】ここで、前記オイルギャラリー部は、熱伝
導率の良好な金属製パイプ、例えば銅製又はアルミニウ
ム合金製パイプが用いられる。
【0015】前記支持ピンは、このピストン内型に関連
してピストン本体の軸方向に抜脱可能に設けてある。
尚、前記ピストン内型に関連して設けた支持ピンの先端
の直径は、オイルギャラリー部の延在部の内径に略嵌合
する寸法が選択され、このオイルギャラリー部の延在部
を装着した状態で鋳造したときに、溶湯がオイルギャラ
リー部の中空内部に浸入しないようにしてある。
【0016】前記オイルギャラリー部は、次のようにし
てピストン本体に鋳ぐるまれる。すなわち、ピストン本
体の内周形状を形成するピストン内型に関連して設けた
支持ピンの先端に、前記オイルギャラリー部の各延在部
をそれぞれ抜脱可能に装着する。尚、オイルギャラリー
部の延在部が支持ピンに装着された場合においては、こ
の支持ピンに対してオイルギャラリー部の基部がほぼ直
角になるような状態にある。
【0017】このような状態で、前記ピストン内型及び
支持ピンを、ピストン本体の外周形状を形成するピスト
ン外型内に位置させ、ピストン本体を鋳造する。その
後、前記ピストン本体から支持ピンを抜き取り、次にピ
ストン内型及びピストン外型を外す。これにより、前記
オイルギャラリー部が所定位置に鋳ぐるまれたピストン
本体を得ることができる。
【0018】従って、請求項2記載の発明における内燃
機関用ピストンの金型によれば、ピストン本体から一対
の支持ピンを抜き取ることにより、一対の開口をもって
連続したオイルギャラリー部をピストン本体内に形成す
る。これら一対の開口は、前記オイルギャラリー部の延
在部にあり、一方の開口を冷却油流入孔とし、他方の開
口を冷却油排出孔とすることが可能である。
【0019】これゆえに、前記オイルギャラリー部の形
成にあたっては開口部同士の接合作業を必要とせず、こ
の接合作業による作業コストを削減することができると
共に、あらためて冷却油流入孔及び冷却油排出孔を加工
形成する作業を必要とせず、この作業工程に要するコス
トを削減することができる。
【0020】また、この内燃機関用ピストンの金型によ
れば、前記オイルギャラリー部の延在部を支持ピンの先
端に装着するようにしたので、格別な部材を付加せずと
もオイルギャラリー部を所定位置に位置決めすることが
でき、しかも、この部品点数の削減に伴って、その製造
コストを大幅に低減することができる。
【0021】また、請求項3記載の発明における内燃機
関用ピストンの金型は、上記請求項2記載の発明の構成
に加えて、前記ピストン内型は、前記オイルギャラリー
部の基部の一部を保持する保持溝を有する構成にしてあ
る。
【0022】ここで、前記オイルギャラリー部の基部の
一部を保持する保持溝は、例えば前記基部のパイプの外
径形状に略一致するような溝である。
【0023】従って、請求項3記載の発明における内燃
機関用ピストンの金型によれば、上記請求項2記載の発
明における効果に加えて、前記オイルギャラリー部が支
持ピンによって装着されると共に、その基部の一部がピ
ストン内型の保持溝で接触保持されることにより、さら
に確実に、オイルギャラリー部を位置決めすることがで
きる。
【0024】尚、このオイルギャラリー部においては、
基部から折り曲げられた延在部の長さを短く設定して、
この延在部をピストン本体内部に開口させるようにして
も良く。この場合には、オイルギャラリー部の延在部の
長さを短くして、このオイルギャラリー部の材料費の低
廉化を図ることができる。
【0025】この際、前記オイルギャラリー部の延在部
は、ピストン本体内に開口するけれども、オイルギャラ
リー部がピストン本体に鋳ぐるまれた後に、一対の支持
ピンを引き抜くことにより、ピストン本体の内側に開口
する一対の連通孔が形成されるので、一対の連通孔をそ
れぞれ冷却油流入孔及び冷却油排出孔とすることができ
る。
【0026】このように本発明の内燃機関用ピストン及
びその内燃機関用ピストンの金型によれば、オイルギャ
ラリー部をピストン本体に鋳ぐるむにあたって、その作
業工程を良好にする共に、様々なコストを低減すること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の内
燃機関用ピストンにおける実施の形態について説明す
る。図1は本実施形態における内燃機関用ピストンを示
す断面図、図2は図1に示す内燃機関用ピストンの底面
図、図3はオイルギャラリー部の平面図、図4はオイル
ギャラリー部を支持ピンに装着した状態を示す説明図で
ある。
【0028】図1において内燃機関用ピストンは、ピス
トン本体1と、このピストン本体1の上部である冠部2
と、このピストン本体1の下部であるスカート部3と、
前記冠部2に鋳ぐるまれたオイルギャラリー部4とを有
している。
【0029】前記冠部2は、その上部に冠面頂部2a、
その下部に冠面裏部2bとを有し、冠部2の胴部には、
図示せぬ各ピストンリングを装着する各ピストンリング
溝5が設けてあり、最上部のピストンリング溝5は耐摩
材6にて形成してある。
【0030】また、7は前記スカート部3に設けられた
ピンボス部で、このピンボス部7には、図示せぬピスト
ンピンを装着するピストンピン孔8が設けてある。
【0031】前記オイルギャラリー部4は、図3及び図
4に示すように、熱伝導率の良い、例えばアルミニウム
合金製又は銅製の中空パイプを略環状に湾曲させた基部
4aと、該環状の基部4aの両端の夫々に形成した延在
部4bとから構成してある。前記延在部4bの夫々は、
前記基部4aの軸線Yと略平行でかつ相互に同一方向に
折り曲げて形成してある。
【0032】前記オイルギャラリー部4は、図1及び図
2に示すように、延在部4bの開口4cをピストン本体
1の軸方向に開口した状態で、ピストン本体1の内部、
詳しくは冠部2内に鋳ぐるんである。
【0033】次に、前記オイルギャラリー部4をピスト
ン本体1に鋳ぐるむ鋳造金型について説明する。図5は
ピストン本体鋳造時における金型内部の断面図である。
【0034】一般的にピストン本体1の金型は、図5に
示すように、ピストン本体1の内周形状を形成するピス
トン内型10と、ピストン本体1の外周形状を形成する
ピストン外型11とから構成してある。
【0035】前記ピストン内型10は、中心部のスライ
ド型12と、このスライド型12の両側に対峙配設され
てピンボス部7を形成する、図示せぬ一対の移動型とか
らなる。
【0036】本実施形態において、前記スライド型12
は、図5に示すようにコア12aと、このコア12aの
両側に対峙配設されてピストン本体1の内周面の一部を
形成する一対の側型12b,12cとから構成してあ
る。
【0037】また、前記ピストン内型10には、前記オ
イルギャラリー部4の基部4aの一部分を保持する溝、
詳しくは基部4aのパイプの外径形状に略一致する形状
の保持溝13が設けてある。
【0038】14は前記ピストン本体1の軸線と略平行
に設けた一対の支持ピンである。これらの支持ピン14
は、前記ピストン内型10に関連して、詳しくはピスト
ン内型10の一部に抜脱可能に設けてある。
【0039】また、前記支持ピン14には、その先端に
突部14aが形成してあり、この突部14aの直径は、
前記オイルギャラリー部4の延在部4bの開口4cを装
着した状態で鋳造したときに、溶湯が浸入しない程度の
直径である。
【0040】尚、本実施形態においては支持ピン14を
前記一方の移動型の一端側に設け、保持溝13を前記他
方の移動型の他端側に形成してあるものとする。
【0041】次に、ピストン本体1の鋳造工程について
説明する。
【0042】まず、前記支持ピン14の突部14aに前
記オイルギャラリー部4の延在部4b(詳しくは延在部
4bの開口4c)を夫々装着すると共に、前記保持溝1
3にオイルギャラリー部4の基部4aの一部分を保持す
る。この状態で、前記オイルギャラリー部4と共に、ピ
ストン内型10及び支持ピン14をピストン外型11内
に位置させ、ピストン本体1を鋳造する。
【0043】鋳造完了後、この鋳造されたピストン本体
1から支持ピン14を引き抜く、具体的には、前記オイ
ルギャラリー部4の開口4cから支持ピン14を引き抜
く。これにより、ピストン本体1に鋳ぐるまれたオイル
ギャラリー部4の開口4cに連通する一対の連通孔15
が形成される。この一方の連通孔15aを冷却油流入孔
とし、他方の連通孔15bを冷却油排出孔とする。
【0044】ピストン本体1から支持ピン14を引き抜
いた後、コア12a,側型12b、12c、移動型の順
に引き抜く。このようにしてピストン内型10、支持ピ
ン14及びピストン外型11を外すと、前記オイルギャ
ラリー部4はピストン本体1の冠部2内に鋳ぐるまれ
る。
【0045】このようにオイルギャラリー部4を鋳ぐる
んだピストン本体1には、その胴部にピストンリング溝
5が形成され、ピンボス部7にピストンピン孔8が形成
される。
【0046】かかる構成において、内燃機関用ピストン
は、図示せぬシリンダ内に挿入されると共に、前記ピス
トンピン孔8内に挿通される図示せぬピストンピン及び
コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結
され、シリンダ内で発生する力を駆動力としてクランク
シャフトに伝達する。
【0047】このとき、前記内燃機関用ピストンにおい
ては、図1に示すように、前記オイルギャラリー部4の
一方の開口4cと連通した一方の連通孔(冷却油流入
孔)15aに、図示せぬオイルジェットの噴出孔を臨ま
せ、他方の開口4cと連通した他方の連通孔(冷却油排
出孔)15bに、図示せぬオイルパンを開口させる。こ
れにより、図示せぬオイルジェットから導かれる冷却油
が一方の連通孔15aを介してオイルギャラリー部4内
を循環して、他方の連通孔15bから排出される。
【0048】このようにオイルギャラリー部4を鋳ぐる
だピストン本体1を有する内燃機関用ピストンによれ
ば、その冠部2及びその近傍がオイルギャラリー部4を
介して冷却油により冷却され、ピストンの加熱が防止さ
れる。つまり、ピストン本体1はシリンダとの間で良好
な潤滑状態を保ちつつ、円滑に作動することが可能とな
る。
【0049】従って、本実施形態によれば、前記ピスト
ン内型10に関連して抜脱可能に設けた支持ピン14の
突部14aに、前記オイルギャラリー部4の延在部4b
(詳しくは延在部4bの開口4c)を夫々装着すると共
に、前記ピストン内型10の保持溝13にオイルギャラ
リー部4の基部4aの一部分を保持する。これにより、
格別な部材を付加せずともオイルギャラリー部4をピス
トン内型10に位置決めすることができ、しかも、この
部品点数の削減に伴って、その製造コストを大幅に低減
することができる。また、鋳造時の溶湯がオイルギャラ
リー部4の中空内部に浸入することも確実に防ぐことが
できる。
【0050】また、本実施形態によれば、前記オイルギ
ャラリー部4がピストン本体1に鋳ぐるまれた後、前記
支持ピン14が引き抜かれることにより形成された各連
通孔15(15a,15b)を前記オイルギャラリー部
4の冷却油流入孔及び冷却油排出孔とするようにしたの
で、あらためて冷却油流入孔及び冷却油排出孔を加工形
成する作業を必要とせず、この作業工程に要するコスト
を削減することができる。
【0051】また、本実施形態によれば、オイルギャラ
リー部4がピストン外型11側からの保持ではなく、ピ
ストン内型10側からの保持により、オイルギャラリー
部4をピストン内型10に位置決めしてピストン本体1
内に鋳ぐるまれるようにしたので、鋳造時の湯流れを阻
害するようなことはない。
【0052】要するに、本実施形態によれば、オイルギ
ャラリー部4をピストン本体1に鋳ぐるむにあたって、
その作業工程を良好にする共に、この作業に要する様々
なコストを大幅に低減することができる。
【0053】このように上記実施形態においては、前記
支持ピン14及び保持溝13によってオイルギャラリー
部4をピストン本体1の所定位置に位置決めし、このオ
イルギャラリー部4をピストン本体1内に鋳ぐるむこと
により、図1に示すように、オイルギャラリー部4の基
部4aがピストン本体1の冠面裏部2bから露出してい
た。
【0054】しかし、前記支持ピン14によってのみ、
オイルギャラリー部4を位置決めし、このオイルギャラ
リー部4をピストン本体1内に鋳ぐるむようにしても良
く。この場合には、オイルギャラリー部4の基部4a全
体がピストン本体1に鋳ぐるまれることにより、このオ
イルギャラリー部4の基部4aがピストン本体1の冠面
裏部2bから露出することなく、外観状の見栄えが良く
なる。
【0055】また、上記実施の形態においては、前記オ
イルギャラリー部4の延在部4bの長さを、前記支持ピ
ン14の引き抜きによって形成された連通孔15の長さ
分を見越して短めに設定するようにしたが、この連通孔
15の長さ分をオイルギャラリー部4にてまかなうよう
にしても良いことは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の内燃機
関用ピストン及びそのピストン金型によれば、オイルギ
ャラリー部をピストン本体に鋳ぐるむにあたって、その
作業工程を良好にすると共に、この作業に要する様々な
コストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す内燃機関用ピストンの
断面図である。
【図2】図1に示す内燃機関用ピストンの裏面図であ
る。
【図3】オイルギャラリー部の平面図である。
【図4】オイルギャラリー部を支持ピンに装着した状態
を示す説明図である。
【図5】ピストン本体鋳造時における金型内部の断面図
である。
【符号の説明】
1 ピストン本体 2 冠部 4 オイルギャラリー部 4a 基部 4b 延在部 4c 開口 10 ピストン内型 11 ピストン外型 13 保持溝 14 支持ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空パイプで構成したオイルギャラリー
    部をピストン本体内部の冠部に鋳ぐるんで構成した内燃
    機関用ピストンにおいて、 前記オイルギャラリー部は、前記中空パイプを略環状に
    湾曲させて形成した基部と、該環状の基部の両端を基部
    の略環状の中心軸線と略平行でかつ相互に同一方向に折
    り曲げて形成した延在部とから構成することを特徴とす
    る内燃機関用ピストン。
  2. 【請求項2】 中空パイプで構成したオイルギャラリー
    部をピストン本体内部の冠部に鋳ぐるんで構成した内燃
    機関用ピストンの金型において、 この金型は、ピストン本体の内周形状を形成するピスト
    ン内型と、ピストン本体の外周形状を形成するピストン
    外型と、前記ピストン内型に関連して抜脱可能に設けた
    支持ピンとを有し、 前記中空パイプを略環状に湾曲させて形成した基部と、
    該環状の基部の両端を基部の略環状の中心軸線と略平行
    でかつ相互に同一方向に折り曲げて形成した延在部とか
    らなるオイルギャラリー部の前記延在部を前記支持ピン
    の先端に装着して、このオイルギャラリー部を前記支持
    ピンに支持させたことを特徴とする内燃機関用ピストン
    の金型。
  3. 【請求項3】 前記ピストン内型は、前記オイルギャラ
    リー部の基部の一部を保持する保持溝を有することを特
    徴とする請求項2記載の内燃機関用ピストンの金型。
JP8122798A 1996-04-22 1996-04-22 内燃機関用ピストン及びその内燃機関用ピストンの金型 Pending JPH09287517A (ja)

Priority Applications (4)

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