JPH0928728A - 眼科手術用顕微鏡 - Google Patents

眼科手術用顕微鏡

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JPH0928728A
JPH0928728A JP7185100A JP18510095A JPH0928728A JP H0928728 A JPH0928728 A JP H0928728A JP 7185100 A JP7185100 A JP 7185100A JP 18510095 A JP18510095 A JP 18510095A JP H0928728 A JPH0928728 A JP H0928728A
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JP
Japan
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observation
pair
eye
optical system
illumination
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Application number
JP7185100A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kitajima
延昭 北島
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Publication of JPH0928728A publication Critical patent/JPH0928728A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新たな光学要素を追加することなく、被検眼の
強膜からの反射光の光量を極力低減することができ、も
って、観察対象部位の観察の容易化を図ることができる
眼科手術用顕微鏡を提供する。 【解決手段】被検眼2を照明する照明光路を形成する照
明光学系1と、変倍系12を含み少なくとも一対の観察
光路10、11を形成する観察光学系3と、被検眼2に
対向して配置されかつ少なくとも一対の観察光路10、
11と照明光路とに共用の対物レンズ4とを備え、照明
光学系1は一対の観察光路10、11の近傍に設けられ
た射出瞳9aを備え、射出瞳9aの形状が略長方形状で
あって、その長辺9bは一対の観察光路10、11の光
路中心を結ぶ線分23の延びる方向に平行であり、その
短辺9cの長さが7ないし9ミリメートルの範囲であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の角膜、水
晶体等の患部を拡大して観察するのに好適の眼科手術用
顕微鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼科手術用顕微鏡には、被検
眼を照明する照明光路を形成する照明光学系と、変倍系
を含み少なくとも一対の観察光路を形成する観察光学系
と、前記被検眼に対向して配置されかつ前記少なくとも
一対の観察光路と前記照明光路とに共用の対物レンズと
を備えたものが知られている。その照明光学系は、発光
源と、集光レンズと、被検眼とほぼ共役な位置に設けら
れた照明野絞りと、コリメートレンズと、プリズムとか
ら概略構成されている。そのプリズムは、一対の観察光
路の近傍に設けられ、このプリズムの対物レンズに臨む
側の出射面が射出瞳となっており、この出射面の形状は
長方形状で、出射面の長辺は前記一対の観察光路の光路
中心を結ぶ線分の延びる方向に平行であり、出射面の短
辺の長さが14ミリメートルとされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の眼
科手術用顕微鏡では、照明ムラ(照明箇所における照度
が一様でない状態をいう)を防止するため、観察対象部
位としての水晶体の残留皮質等の観察の際には、照明光
を被検眼の眼底に照射し、その眼底からの反射光(レッ
ドレフレックスともいう)を利用して間接的に照明して
いる。しかしながら、従来の眼科手術用顕微鏡では、観
察光学系の観察光路には、観察対象部位からの反射光の
他に、被検眼への照明による強膜部からの反射光が入射
し、観察対象部位の輝度が低くかつ強膜からの反射光の
輝度が高いと、強膜があたかもグレア光源の如くに作用
し、術者は観察対象部位を見ずらく、一般に術者が注視
している観察対象部位の輝度に対して周囲の輝度が3倍
を越えると、術者はほとんどその観察対象部位をみるこ
とができない。そこで、照明光学系の観察対象部位と共
役な位置に濃度が同心円上に変化するフィルタを設け、
照明野の周辺部の照度を減少させて観察することが提案
されているが、患者の頭部が動いたような場合には、フ
ィルタの中心を瞳孔の中心に再度アライメントし直さな
ければならず、手術中にこのようなことが起こると、手
術をいったん中断しなければならないため好ましくな
い。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、新たな光学要素を追加
することなく被検眼の強膜からの反射光の光量を簡単な
構造で極力低減することができ、もって、観察対象部位
の観察の容易化を図ることのできる眼科手術用顕微鏡を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の眼科用手術顕微鏡は、上記の課題を解決するため、被
検眼を照明する照明光路を形成する照明光学系と、変倍
系を含み少なくとも一対の観察光路を形成する観察光学
系と、前記被検眼に対向して配置されかつ前記少なくと
も一対の観察光路と前記照明光路とに共用の対物レンズ
とを備え、前記照明光学系は前記一対の観察光路の近傍
に設けられた射出瞳を備えた眼科手術用顕微鏡におい
て、前記射出瞳の形状が略長方形状であって、前記射出
瞳の長辺は前記一対の観察光路の光路中心を結ぶ線分の
延びる方向に平行であり、前記射出瞳の短辺の長さが7
ないし9ミリメートルの範囲であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる眼科手術用
顕微鏡の光学系を示し、図1(イ)において、1は被検
眼2を照明する照明光学系、3は一対の観察光学系、4
は被検眼2に対向して配置されかつ観察光学系3と照明
光学系1とに共用の対物レンズである。照明光学系1は
発光源5と、集光レンズ6と、照明野絞り7と、コリメ
ータレンズ8と、プリズム9とから大略構成されてい
る。観察光学系3は一対設けられ、図2に示すように、
対物レンズ4の光軸Oを挟んでその対称位置に一対の観
察光路10、11を有する。その観察光学系3は、ズー
ム変倍系12を有する。このズーム変倍系12は、変倍
レンズ13、14、15と、ビームスプリッタ16と、
結像レンズ17と、正立プリズム18とを有する。ズー
ム変倍レンズ系12はアフォーカルレンズ系とされ、被
検眼2からの観察光束Lは対物レンズ3によってコリメ
ートされ、このコリメートされた観察光束Lはズーム変
倍系12を通過してビームスプリッタ16に導かれ、観
察光束Lの一部はビームスプリッタ16により反射され
て、その一部が図示を略すTV撮像装置等に導かれて結
像される。ビームスプリッタ16を通過した観察光束L
は、結像レンズ17、眼幅調整プリズム19を経由して
視野絞り20の配設位置に像が形成される。術者はアイ
ポイント21に眼を置くことにより、接眼レンズ22を
介して観察対象部位としての例えば水晶体の像を観察で
きる。
【0007】プリズム9は対物レンズ4に臨む出射面9
aが射出瞳となっており、この出射面9aの形状は、図
1(ロ)に示すように、略長方形状とされている。その
出射面9aの長辺9bは一対の観察光路10、11の光
路中心10a、11aを結ぶ線分23と平行であり、そ
の短辺9cの長さは、7mmから9mmの範囲内とされ
ている。従来は、図2に示すように、出射面9aの短辺
9cの長さは14mm、あるいは、それ以上の値であっ
たが、出射面9aの短辺9cの長さと、被検眼2の強膜
2aからの反射光量と瞳孔2b内からの反射光量との比
とをグラフGで示すと、図3に示すような関係があり、
出射面9aの短辺9cの長さが9mm以上であると、そ
の強膜2aからの反射光量に対する瞳孔2b内からの反
射光量の比が0.5以下となり、観察対象部位を見ずら
くなる。また、出射面9aの短辺9cの長さが7mm以
下であると、その強膜2aからの反射光量に対する瞳孔
2b内からの反射光量の比が0.5以上ではあるが、瞳
孔2b内からの絶対光量が減少するので観察対象部位が
見ずらくなる。なお、このグラフGは、瞳孔2bの直径
を8mm、強膜2aの反射率を35%、眼底2cからの
反射率を3%、観察光学系3の入射瞳3a(図1参照)
の直径を12mmとして、図4に示す点Pを基準にして
計算により求めたものである。
【0008】図4に示すように、点Pを間接的に照明す
るのに寄与する眼底2cからの反射光束は、その眼底2
cの領域Sからの反射光束Q1であり、この反射光束Q
1は瞳孔2b、角膜2dを通って観察光学系に入射す
る。いま、プリズム9の出射面9aの短辺9cの長さを
14mmとした場合、照明光束P1、P2は眼底2cか
ら光軸Oの方向に所定距離離れた箇所に、出射面9aの
像(射出瞳の像)9a´を形成する。なお、符号3a´
は観察光学系3の入射瞳3aの像である。ここで、点P
を間接的に照明する光束Q1を発生する領域Sの端縁S
1と像9a´の端縁9a´´とを結ぶ光束P3について
考えると、この光束P3は瞳孔2bによってけられるこ
とになり、結局9a´´から9a´´´の範囲に集光す
る照明光束(例えばP1からP1´の範囲の斜線で示す
照明光)は点P1の間接的照明に何等寄与せず、出射面
の9aの短辺9cの長さを必要以上に大きくしても点P
の明るさは変わらず、いたずらに強膜2aを照明するの
に寄与することになり、出射面の9aの短辺9cの長さ
を必要以上に大きくすると、強膜2aの反射光量に対す
る点Pの明るさの比が小さくなる。
【0009】従って、本発明では、瞳孔内からの反射光
量と強膜からの反射光量とを勘案して、出射面9aの短
辺9cの長さを7mmから9mmとしたものである。
【0010】
【発明の効果】本発明に係わる眼科手術用顕微鏡は、以
上説明したように構成したので、新たな光学要素を追加
することなく、被検眼の強膜からの反射光の光量を極力
低減することができ、もって、観察対象部位の観察の容
易化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる眼科手術用顕微鏡の光学図を
示し、(イ)はその全体図、(ロ)は対物レンズと一対
の観察光路と射出瞳との関係を示す平面図である。
【図2】 従来の対物レンズと一対の観察光路と射出瞳
との関係を示す平面図である。
【図3】 強膜の反射光量に対する瞳孔内からの反射光
量の比と射出瞳の幅との関係を示すグラフである。
【図4】 射出瞳の短辺の幅を7mmないし9mm内に
した理由を説明するための光束図である。
【符号の説明】
1…照明光学系 2…被検眼 3…観察光学系 4…対物レンズ 9…プリズム 9a…出射面(射出瞳) 9b…長辺 9c…短辺 10、11…観察光路 12…ズーム変倍系 23…線分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼を照明する照明光路を形成する照
    明光学系と、変倍系を含み少なくとも一対の観察光路を
    形成する観察光学系と、前記被検眼に対向して配置され
    かつ前記少なくとも一対の観察光路と前記照明光路とに
    共用の対物レンズとを備え、前記照明光学系は前記一対
    の観察光路の近傍に設けられた射出瞳を備えた眼科手術
    用顕微鏡において、 前記射出瞳の形状が略長方形状であって、前記射出瞳の
    長辺は前記一対の観察光路の光路中心を結ぶ線分の延び
    る方向に平行であり、前記射出瞳の短辺の長さが7ない
    し9ミリメートルの範囲であることを特徴とする眼科手
    術用顕微鏡。
JP7185100A 1995-07-21 1995-07-21 眼科手術用顕微鏡 Pending JPH0928728A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017923A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Topcon Corp 手術用顕微鏡装置
JP2013257586A (ja) * 2003-10-14 2013-12-26 Carl Zeiss Ag 照明−および観察装置

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