JPH09286526A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JPH09286526A
JPH09286526A JP8099690A JP9969096A JPH09286526A JP H09286526 A JPH09286526 A JP H09286526A JP 8099690 A JP8099690 A JP 8099690A JP 9969096 A JP9969096 A JP 9969096A JP H09286526 A JPH09286526 A JP H09286526A
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Takashi Taruki
隆志 樽木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、原稿にカールが発生していた場合
であっても、原稿の搬送抵抗が大きくなるのを防止して
不送りが発生するのを防止することができるとともに、
原稿曲りが発生するのを防止して、原稿を安定して給紙
することができる自動原稿搬送装置を提供するものであ
る。 【解決手段】 加圧板13の呼出しコロ9に対向する中央
部13aを突出させるとともに、両端側13bを呼出しコロ
9から離隔する方向に低く構成し、ストッパー部材12の
呼出しコロ9に対向する中央部12aを突出させるととも
に、両端側12bを呼出しコロ9から離隔する方向に低く
構成し、さらに、外側ガイド17aの搬送面の中央部31を
呼出しコロ9の外周一端面と略同一線上に位置させると
ともに、両端部32を呼出しコロ9の外周他端面に向かっ
て離隔させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置に装着され
た自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、原稿載置台に載
置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して読取位置に
向かって搬送することができる自動原稿搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機、ファクシミリ装置、ス
キャナー装置等の画像読取装置にあっては、複数枚の原
稿からなる原稿束を原稿載置台に載置してジョブスター
トスイッチを押下すると、原稿を1枚ずつ分離して読取
位置に搬送し、読取位置で画像読取装置の画像読取手段
によって原稿の読取りを行ない、この読取りが終了する
と、原稿を所定の排紙位置に排紙するようにした自動原
稿搬送装置を備えたものがあり、このような自動原稿搬
送装置としては、例えば、特開平6−92482号公報
に記載されたようなものが知られている。
【0003】このものは、複数の原稿からなる原稿束が
載置可能な原稿載置台と、原稿の幅方向略中央部に配設
され、該原稿載置台に載置された原稿束から上部に位置
する原稿を給紙する呼出しコロと、この呼出しコロに下
方から当接、離隔可能に設けられるとともに原稿の幅方
向に亘って延在し、原稿束を呼出しコロに向かって加圧
する加圧板と、呼出しコロおよび読取位置の間に延在
し、外側ガイドおよび内側ガイドからなる搬送路と、呼
出しコロの原稿搬送方向下流側に設けられ、呼出しコロ
によって給紙された原稿から最上位に位置する原稿を分
離する方向に移動可能なフィードベルトおよび残りの原
稿の分離を阻止する方向に移動するリバースローラと、
リバースローラの原稿搬送方向上流側に設けられるとと
もに原稿の幅方向に亘って同一線上に延在し、原稿束の
先端が当接して原稿束がフィードベルトおよびリバース
ローラの間に進入するのを禁止するストッパー部材と、
を備えている。
【0004】このような自動原稿搬送装置にあっては、
原稿載置台に原稿束を載置してスタートスイッチを押下
すると、加圧板が呼出しコロに原稿束を押圧するととも
に、原稿束の先端部がストッパー部材から離隔してフィ
ードベルトおよびリバースローラに進入可能になる。次
いで、呼出しコロが駆動されると、原稿束がフィードベ
ルトおよびリバースローラに向かって搬送される。
【0005】この原稿束はフィードベルトおよびリバー
スローラによって最上位に位置する原稿が分離された
後、外側ガイドおよび内側ガイドによって画成される搬
送路を通して読取位置に向かって搬送され、読取位置に
よって停止される画像読取手段によって読み取られた
後、排紙される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿搬送装置にあっては、加圧板によっ
て呼出しコロに加圧された原稿束が呼出しコロによって
ガイドに沿って給紙されるようになっていたため、原稿
にカールが発生した場合に、カールした部分がガイドに
当接して原稿とガイドの間の搬送抵抗が大きくなってし
まい、呼出しコロによる給紙時に原稿曲りが発生し易い
という問題が発生してしまった。
【0007】また、原稿とガイドの間の搬送抵抗が大き
くなってしまうことから、呼出しコロに加圧板によって
原稿束を加圧したとき、原稿と呼出しコロの間にスリッ
プが発生してしまい、原稿の不送りが発生してしまうと
いう問題があった。このような不具合が発生するのを防
止するために、加圧板の加圧力を増大させた場合には、
カールが発生しない原稿を給紙する際に、必要以上の加
圧力が原稿に加えられることから、呼出しコロに負荷が
加わってしまうという問題があった。
【0008】さらに、ストッパー部材が原稿の幅方向に
亘って同一線上に延在していたため、上述したように原
稿にカールが発生した場合には、カールした部分がスト
ッパー部材に引っ掛かってしまうことがあり、原稿が不
送りになることがあった。そこで本発明は、原稿にカー
ルが発生していた場合であっても、原稿の搬送抵抗が大
きくなるのを防止して不送りが発生するのを防止するこ
とができるとともに、原稿曲りが発生するのを防止し
て、原稿を安定して給紙することができる自動原稿搬送
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、原稿載置台に載置された原
稿束から原稿を1枚ずつ分離して読取位置に向かって搬
送可能な自動原稿搬送装置であって、原稿の幅方向略中
央部に配設され、該原稿載置台に載置された原稿束の上
面に当接して原稿束から上部に位置する原稿を給紙する
給紙部材と、該給紙部材に下方から当接、離隔可能に設
けられるとともに原稿の幅方向に亘って延在し、原稿束
を給紙部材に向かって加圧する加圧板と、給紙部材およ
び読取位置の間に延在し、搬送路の一部を構成するガイ
ドと、該給紙部材の原稿搬送方向下流側に設けられ、給
紙部材によって給紙された原稿から最上位の原稿を分離
する方向に移動可能な搬送部材および残りの原稿の分離
を阻止する方向に移動する阻止部材と、からなる分離手
段と、前記分離手段の原稿搬送方向上流側に設けられる
とともに原稿の幅方向に亘って延在し、原稿束の先端部
に当接して原稿束が分離手段に進入するのを禁止するス
トッパー部材と、を備え、加圧板によって原稿束が給紙
部材に加圧されたとき、原稿束の先端部がストッパー部
材から離隔して分離部材および阻止部材の間に進入可能
にした自動原稿搬送装置において、前記加圧板およびス
トッパー部材は、給紙部材に対向する中央部が突出する
とともに、両端側が給紙部材から離隔する方向に低くな
るように構成されることを特徴としている。
【0010】その場合、加圧板の給紙部材に対向する中
央部が突出するとともに、両端側が給紙部材から離隔す
る方向に低くなっているので、原稿束にカールが発生し
ていると、カールした部分が給紙部材から離隔する方向
に低くなった加圧板側に逃げる。このため、原稿がガイ
ドに摺接しても原稿とガイドの間の搬送抵抗が大きくな
ることがなく、給紙部材による給紙時に原稿曲りが発生
することがない。
【0011】また、原稿とガイドの間の搬送抵抗が大き
くならないため、加圧板によって原稿束を給紙部材に加
圧したとき、原稿と給紙部材の間にスリップが発生する
ことがなく、原稿の不送りが発生することがない。ま
た、ストッパー部材の給紙部材に対向する中央部が突出
するとともに、両端側が給紙部材から離隔する方向に低
くなっているため、原稿の不送りが発生することがな
い。この結果、原稿を安定して給紙することができる。
【0012】また、必要最小限の加圧力で原稿束を加圧
すればよいので、経済的な設計を行なうことができる。
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、請
求項1記載の発明において、前記ガイドの原稿の搬送方
向上流側端部は、搬送面が給紙部材の両側に位置し、該
搬送面における給紙部材に近接する部分が給紙部材の外
周一端面と略同一線上に設けられるとともに、それ以外
の部分が給紙部材の外周他端面に向かって離隔するよう
に設けられることを特徴としている。
【0013】その場合、加圧板とガイドの間の隙間がよ
り一層大きくなるため、原稿のカールした部分の逃げ部
をより多く確保することができ、原稿曲りや不送りの発
生をより一層防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜4は本発明に係る自動原稿搬送
装置の一実施例を示す図であり、自動原稿搬送装置を画
像読取装置に装着した例を示している。なお、画像読取
装置としては、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー
装置等に適用することができる。
【0015】まず、構成を説明する。図1において、1
は画像読取装置であり、この画像読取装置1の上面には
スリットガラス(読取位置)2とコンタクトガラス3が
設けられている。このスリットガラス2とコンタクトガ
ラス3の下方には露光ランプ4と第1ミラー5等が設け
られており、この露光ランプ4と第1ミラー5は、コン
タクトガラス3に載置された原稿を読取る際には、コン
タクトガラス3の下方で図1中、左右方向に移動し、ま
た、スリットガラス2上で原稿を読取る際には、スリッ
トガラス2の下方で停止し、露光ランプ4によって原稿
面を読取った後、この反射光を公知のように第1ミラー
5および図示しないレンズを介してCCD等の結像素子
に結像するようになっている。
【0016】また、画像読取装置1の上部には自動原稿
搬送装置(以下、単にADFという)6が装着されてお
り、このADF6の下面にはコンタクトガラス3に載置
された原稿をコンタクトガラス3に押圧するとともに原
稿の読取時の白基準となる反射板7が設けられている。
また、このADF6は、図示しないヒンジを介して画像
読取装置1に連結されており、画像読取装置1に対して
開閉自在となっている。
【0017】また、ADF6の上部には原稿載置台8が
設けられており、この原稿載置台8には複数の原稿から
なる原稿束Pが載置されるようになっている。この原稿
載置台8に載置された原稿束Pはこの原稿束Pに当接・
離隔可能な呼出しコロ(給紙部材)9によって給紙され
た後、分離ベルト(分離部材)10および分離阻止コロ11
(阻止部材)によって最上位に位置する原稿が分離され
るようになっており、分離ベルト10は分離阻止コロ11に
任意の角度で加圧・接触している。
【0018】また、呼出しコロ9の原稿搬送方向下流に
はストッパ部材12が設けられており、原稿載置台8に載
置された原稿束Pの先端部はストッパ部材12に衝止され
て分離ベルト10および分離阻止コロ11の間に進入するこ
とを禁止されている。呼出しコロ9の下方には加圧板13
が設けられており、この加圧板13は図示しないソレノイ
ドによって呼出しコロ9に対して揺動支点を中心に当接
離隔するようになっている。すなわち、この加圧板13は
コピースタートスイッチが押下されると、ソレノイドに
よって実線で示す呼出しコロ9に対して離隔する位置か
ら仮想線で示す呼出しコロ9に当接する位置に揺動支点
を中心に移動して、原稿を呼出しコロ9に加圧するとと
もに、原稿束Pの先端部をストッパー部材12から離隔さ
せて分離ベルト10および分離阻止コロ11の間に進入可能
なようにし、呼出しコロ9によって原稿を給紙させるよ
うになっている。
【0019】この分離ベルト10および分離阻止コロ11に
よって分離された原稿は第1搬送駆動コロ14aおよび従
動コロ14bによって搬送路17に沿って反転されてスリッ
トガラス2に向かって搬送されるようになっている。こ
の搬送路17はADF6の本体に対して開閉自在に設けら
れたケース6aの内周面によって構成され、呼出しコロ
9とスリットガラス2の間に延在する外側ガイド(ガイ
ド)17aと、このケース6aに対向するADF6の本体
側に形成された内側ガイド17bによって画成されてい
る。
【0020】また、第1搬送駆動コロ14aおよび従動コ
ロ14bは分離された原稿を挟持して搬送路17を通してス
リットガラス2に搬送した後、反転排紙ガイド23によっ
て排紙経路20にすくい上げるようにして搬送するように
なっている。また、スリットガラス2上には反射ガイド
板18が設けられており、この反射ガイド板18は読取時の
白基準を構成している。
【0021】そして、排紙経路20に搬送された原稿は駆
動側である第2搬送駆動コロ19aおよび従動コロ19bに
挟持されて搬送された後、排紙駆動コロ21aおよび従動
コロ21bに挟持されて排紙経路20から外装カバー22に排
紙される。一方、コンタクトガラス3上を覆う反射板7
は加圧板24の下面に設けられており、この加圧板24はコ
ンタクトガラス3上に載置された原稿をこのガラス3に
加圧するようになっている。
【0022】この加圧板24は支点25を介してメインフレ
ーム26に回動自在に取付けられており、このメインフレ
ーム26は従動コロ21bの軸に端部が取付けられ、ADF
6本体に固定されている。また、メインフレーム26はコ
ンタクトガラス3を覆う面積を有しており、上面に外装
カバー22が取付けられ、外装カバー22と共に原稿排紙台
を構成している。また、加圧板24はリンク29を介して補
助フレーム28に連結されており、この補助フレーム28は
メインフレーム26の外周部を挟持するように断面略コの
字状に形成され、支点27を介してメインフレーム26に回
動自在に連結されている。
【0023】また、メインフレーム26にはマグネット30
が設けられており、このマグネット30は補助フレーム28
を吸引している。なお、補助フレーム28は全体的に金属
で構成しても良く、また、全体的にプラスチック等の弾
性部材で形成してマグネット30に吸引される部分のみを
金属で形成しても良い。また、補助フレーム28の先端部
(図1中、左端部)には排紙経路20の一部を構成してお
り、この先端部には従動コロ19bが回転自在に設けられ
ている。
【0024】一方、図2、3に示すように、呼出しコロ
9および分離阻止コロ11は原稿の幅方向略中央部に配設
され、軸線方向長さがB5縦原稿の幅よりも短く形成さ
れている。また、加圧板13は、呼出しコロ9に対向する
中央部13aが突出するとともに、両端側13bが呼出しコ
ロ9から離隔する方向に低くなっており、中央部13aお
よび両端部13bには段差H1が設けられている。
【0025】また、ストッパー部材12は、呼出しコロ9
に対向する中央部12aが突出するとともに、両端側12b
が呼出しコロ9から離隔する方向に低くなっており、中
央部12aおよび両端部12bには段差H2が設けられてい
る。また、外側ガイド17aの原稿の搬送方向上流側端部
は、搬送面が呼出しコロ9の両側に位置しており、この
搬送面の呼出しコロ9に近接する部分(以下、中央部31
という)が呼出しコロ9の外周一端面と略同一線上に位
置するとともに、それ以外の部分(以下、両端部32とい
う)が呼出しコロ9の外周他端面に向かって離隔してい
る。そして、中央部31と両端部32は段差H3を有してい
る。
【0026】次に、作用を説明する。原稿載置台8に原
稿面が上面になるように原稿束Pを載置してスタートス
イッチを押下すると、加圧板13が呼出しコロ9に原稿束
Pを押圧することにより、原稿束Pの先端部をストッパ
ー部材12から離隔させて分離ベルト10および分離阻止コ
ロ11の間に進入可能にする。次いで、呼出しコロ9を駆
動することによって原稿束Pの上部が分離ベルト10およ
び分離阻止コロ11の間に向かって搬送される。
【0027】この原稿束Pは分離ベルト10および分離阻
止コロ11によって最上位に位置する原稿が分離された
後、第1搬送駆動コロ14aおよび従動コロ14bによって
搬送路17に沿ってスリットガラス2上に搬送された後、
スリットガラス2で露光ランプ4および第1ミラー5等
によって原稿面が読取られる。読取りが終了した原稿は
第2搬送駆動コロ19aおよび従動コロ19bによって搬送
経路20上を搬送された後、排紙駆動コロ21aおよび従動
コロ21bによって外装カバー22上に排紙される。
【0028】ところで、原稿載置台8上に載置された原
稿束Pに図2に示すようにH4だけカールが発生してい
た場合、一点鎖線で示すように外側ガイドAが呼出しコ
ロ9の下端面と同一平線上に延在していた従来のものに
あっては、カールした部分がΔHだけ内側ガイドAにオ
ーバーラップしてしまい、この分だけ原稿と外側ガイド
Aの間に大きな搬送抵抗が発生して、呼出しコロ9によ
る給紙時に原稿曲りが発生したり、原稿と呼出しコロ9
の間にスリップが発生して原稿の不送りが発生するとい
う不具合が生じてしまった。
【0029】本実施例では、加圧板13の呼出しコロ9に
対向する中央部13aを突出させるとともに、両端側13b
を呼出しコロ9から離隔する方向に低く構成して中央部
13aおよび両端部13bには段差H1を設け、また、外側
ガイド17aの搬送面の中央部31を呼出しコロ9の外周一
端面と略同一線上に位置させるとともに、両端部32を呼
出しコロ9の外周他端面に向かって離隔させ、中央部31
と両端部32に段差H3を設けたため、この段差H1あるい
はH3分だけ原稿のオーパーラップΔHを逃すことがで
きる。このため、原稿と外側ガイ17aの間の搬送抵抗が
大きくなることがなく、呼出しコロ9による給紙時に原
稿曲りが発生することがない。
【0030】また、原稿と外側ガイド17aの間の搬送抵
抗が大きくならないため、加圧板13によって原稿束Pを
呼出しコロ9に加圧したとき、原稿と呼出しコロ9の間
にスリップが発生することがなく、原稿の不送りが発生
することがない。一方、呼出しコロ9による給紙時に、
従来のようにストッパー部材が原稿の幅方向に亘って同
一線上に延在していた場合には、カールした部分がスト
ッパー部材に当接して原稿の不送りが発生してしまった
が、本実施例では、外側ガイド17aに段差H3を設ける
とともに、ストッパー部材12の呼出しコロ9に対向する
中央部12aを突出させるとともに、両端側12bを呼出し
コロ9から離隔する方向に低く構成し、中央部12aおよ
び両端部12bには段差H2を設けたため、カールした部
分がストッパー部材12に引っ掛かるのを防止して原稿の
不送りが発生するのを防止することができる。これらの
結果、本実施例では、原稿を安定して給紙することがで
きる。
【0031】また、本実施例では、従来のように加圧板
による加圧力を大きくする必要がないため、経済的な設
計を行なうことができるという効果を得ることができ
る。なお、本実施例では、外側ガイド17aに段差H3
設けているが、ガイド板H3を従来構成のままとし、加
圧板13およびストッパー部材12に段差H1およびH2を設
けるだけでもよい。
【0032】このようにした場合には、原稿にカールH
4が発生すると、上述したようなオーバーラップΔHを
加圧板13の両端部13bに逃すことができ、原稿が外側ガ
イド17aに摺接しても原稿と外側ガイド17aの間の搬送
抵抗が大きくなるのを防止しして、呼出しコロ9による
給紙時に原稿曲りが発生したり、原稿と呼出しコロ9の
間にスリップが発生するのを防止して原稿の不送りが発
生するのを防止することができる。
【0033】また、ストッパー部材12の両端部12bにオ
ーバーラップした部分ΔHが引っ掛かることもなく、原
稿の不送りが発生するのを防止することができる。ま
た、このように外側ガイド17aに段差H3を設けない場
合には、ΔH、H1、H2の関係をΔH<H1<H2のよう
にすれば、ストッパー部材12の両端部32にオーバーラッ
プした部分ΔHが引っ掛かるのを確実に防止することが
できる。
【0034】なお、上述したように、加圧板13、ストッ
パー部材12および外側ガイド17aに段差H1、H2、H3
を設けた場合には、加圧板13と外側ガイド17aの間の隙
間をより一層大きくすることができるため、原稿のカー
ルした部分の逃げ部をより多く確保することができ、原
稿曲りや不送りの発生をより一層防止することができる
ことは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿束に
カールが発生している場合に、カールした部分を給紙部
材から離隔する方向に低くなった加圧板側に逃がすこと
ができる。このため、原稿がガイドに摺接しても原稿と
ガイドの間の搬送抵抗が大きくなるのを防止することが
でき、給紙部材による給紙時に原稿曲りが発生するのを
防止することができる。
【0036】また、原稿とガイドの間の搬送抵抗が大き
くならないため、加圧板によって原稿束を給紙部材に加
圧したとき、原稿と給紙部材の間にスリップが発生する
のを防止することができ、原稿の不送りが発生するのを
防止することができる。また、給紙時にストッパー部材
の両端部に原稿が引っ掛かるのを防止することができ、
原稿の不送りが発生するのを防止することができる。以
上の結果、原稿を安定して給紙することができる。さら
に、必要最小限の加圧力で原稿束を加圧すればよいの
で、経済的な設計を行なうことができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、加圧板とガ
イドの間の隙間をより一層大きくすることができるた
め、原稿のカールした部分の逃げ部をより多く確保する
ことができ、原稿曲りや不送りの発生をより一層防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の一実施例の概
略構成図である。
【図2】一実施例の分離阻止コロ、加圧板、ストッパー
部材および原稿の斜視図である。
【図3】一実施例の呼出しコロ、外側ガイド、加圧板、
ストッパー部材、分離阻止コロおよび原稿の位置関係を
示す概略図である。
【符号の説明】 1 画像読取装置 2 スリットガラス(読取位置) 6 ADF(自動原稿搬送装置) 8 原稿載置台 9 呼出しコロ(給紙部材) 10 分離ベルト(分離部材) 11 分離阻止コロ(阻止部材) 12 ストッパー部材 12a 中央部 12b 両端部 13 加圧板 13a 中央部 13b 両端部 17 搬送路 17a 外側ガイド 31 中央部 32 両端部 P 原稿束

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台に載置された原稿束から原稿を
    1枚ずつ分離して読取位置に向かって搬送可能な自動原
    稿搬送装置であって、 原稿の幅方向略中央部に配設され、該原稿載置台に載置
    された原稿束の上面に当接して原稿束から上部に位置す
    る原稿を給紙する給紙部材と、 該給紙部材に下方から当接、離隔可能に設けられるとと
    もに原稿の幅方向に亘って延在し、原稿束を給紙部材に
    向かって加圧する加圧板と、 給紙部材および読取位置の間に延在し、搬送路の一部を
    構成するガイドと、 該給紙部材の原稿搬送方向下流側に設けられ、給紙部材
    によって給紙された原稿から最上位の原稿を分離する方
    向に移動可能な搬送部材および残りの原稿の分離を阻止
    する方向に移動する阻止部材と、からなる分離手段と、 前記分離手段の原稿搬送方向上流側に設けられるととも
    に原稿の幅方向に亘って延在し、原稿束の先端部に当接
    して原稿束が分離手段に進入するのを禁止するストッパ
    ー部材と、を備え、 加圧板によって原稿束が給紙部材に加圧されたとき、原
    稿束の先端部がストッパー部材から離隔して分離部材お
    よび阻止部材の間に進入可能にした自動原稿搬送装置に
    おいて、 前記加圧板およびストッパー部材は、給紙部材に対向す
    る中央部が突出するとともに、両端側が給紙部材から離
    隔する方向に低くなるように構成されることを特徴とす
    る自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】前記ガイドの原稿の搬送方向上流側端部
    は、搬送面が給紙部材の両側に位置し、該搬送面におけ
    る給紙部材に近接する部分が給紙部材の外周一端面と略
    同一線上に設けられるとともに、それ以外の部分が給紙
    部材の外周他端面に向かって離隔するように設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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