JPH09285912A - 切断機におけるワークの切断方法及び同方法に使用する切断機 - Google Patents

切断機におけるワークの切断方法及び同方法に使用する切断機

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JPH09285912A
JPH09285912A JP9843496A JP9843496A JPH09285912A JP H09285912 A JPH09285912 A JP H09285912A JP 9843496 A JP9843496 A JP 9843496A JP 9843496 A JP9843496 A JP 9843496A JP H09285912 A JPH09285912 A JP H09285912A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断機の前バイス装置によるクランプ時のワ
ークの変形や浮き上がり等の現象を防止した状態でワー
クを切断する。 【解決手段】 切断機の搬送方向へ搬送位置決めされた
ワークWの後側が本体バイス装置13によりクランプ
時、基準クランプ幅YHC を第1クランプ幅検出装置2
5により検出する。ワークの適正な目標締め代Tmax
制御装置内にあらかじめ設定し、この目標締め代を基準
クランプ幅YHC から減算して目標クランプ幅を算出す
る。第2クランプ幅検出装置63により検出される前バ
イス装置39によるワークの前バイスクランプ幅YMが
前記目標クランプ幅に到達した時に前バイス装置による
ワークの締めつけを停止するよう制御される。ワークは
基準となる基準クランプ幅から適正な目標締め代だけ、
締めつけられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク(例えば、
H形綱、溝形綱、角パイプ材等の形鋼材)の被切断部を
切断位置に位置するように、ワークを搬送方向へ搬送位
置決めした後に、切断工具(帯鋸刃、丸鋸刃等)により
ワークの被切断部に対して切断加工を行う帯鋸盤、丸鋸
盤等の切断機におけるワークの切断方法及び同方法に使
用する切断機に関し、特に切断機の前バイス装置による
クランプ時のワークの変形や浮き上がり等の現象を防止
した状態でのワークの切断方法及び同方法に使用する切
断機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な帯鋸盤(切断機の一例)につい
て簡単に説明すると、一般的な帯鋸盤は箱形のベースを
備えており、このベースには走行可能なエンドレス状の
帯鋸刃を備えた鋸刃ハウジングが昇降可能に設けられて
いる。また、鋸刃ハウジングは前記ベースに立設した中
心軸を中心として水平に旋回自在に設けられている。し
たがって、帯鋸刃の切断位置は、ワークの搬送方向に直
交する方向に切断する位置から角度θを旋回した位置に
自在に変向される。
【0003】さらに、上記ベースにおける、上記搬送方
向からみて切断位置の後側であってこの切断位置に接近
した位置には、本体バイス装置が搬送方向へ移動不能に
設けられており、この本体バイス装置は第1クランプシ
リンダの作動によりワークをクランプする一対の本体バ
イスジョーを備えている。
【0004】上記搬送方向からみて切断位置の前側には
支持テーブルが配置されており、この支持テーブルには
前バイス装置が搬送シリンダの作動により搬送方向へ往
復可能に設けられている。この前バイス装置は第2クラ
ンプシリンダの作動によりワークをクランプする一対の
前バイスジョーを備えている。
【0005】したがって、ワークを一対の前バイスジョ
ーの間及び一対の本体バイスジョーの間に位置せしめ
る。次に、一対の前バイスジョーによりワークをクラン
プする。そして、搬送シリンダの作動により前バイス装
置を搬送方向へ往動させて切断位置から離反せしめるこ
とにより、ワークの被切断部を切断位置に搬送位置決め
する。
【0006】ここで、ワークの搬送長さが長いために搬
送シリンダの一ストロークでワークの被切断部を切断位
置に位置決めできない場合には、上述のごとく前バイス
装置を搬送方向へ往動させた後に、一対の本体バイスジ
ョーによりワークをクランプして、一対の前バイスジョ
ーにより再度ワークをアンクランプ状態にする。次に、
前バイス装置を搬送方向の反対方向へ復動させて切断位
置に接近せしめ、一対の前バイスジョーにより再度ワー
クをクランプする。そして、一対の本体バイスジョーを
アンクランプ状態にせしめ、前バイス装置を搬送方向へ
往動させて切断位置から離反せしめ、ワークの被切断部
を切断位置に位置せしめる。
【0007】ワークの被切断部を切断位置に搬送位置決
めした後に、一対の前バイスジョーによりクランプした
状態の下で、鋸刃ハウジングを所望の旋回角θまで旋回
せしめ、一対の本体バイスジョーによりワークをクラン
プする。そして、帯鋸刃を走行させた状態の下で、鋸刃
ハウジングを下降させることにより、ワークの被切断部
に対して切断加工を行なう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークの被
切断部が切断位置に位置するようにワークを搬送位置決
めした後に、一対の前バイスジョーにより特にワークの
下部をクランプすると、ワークの変形や浮き上がりの現
象が生じるために、この現象のクランプ状態の下でワー
クを切断すると、切断不良になるという問題点があっ
た。特に本体バイス装置ではクランプできないために前
バイス装置のみでクランプして切断せざるを得ないほど
の短材の場合には、一対の前バイスジョーから飛び撥ね
てしまい、アンクランプの状態、換言すれば飛び撥ね現
象が生じるために、切断できない事態が生じるという問
題点があった。
【0009】特に、ワークがH形綱のようにワークの下
部を前バイスジョーでクランプすると容易にたわんでし
まうようなワークでは、上記の変形や浮き上がり、飛び
撥ね現象が顕著に生じるものであった。
【0010】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、切断機の前バイス装置による
クランプ時のワークの変形や浮き上がり等の現象を防止
した状態でのワークの切断方法及び同方法に使用する切
断機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の切断機におけるワークの切
断方法は、ワークの被切断部を切断位置に位置するよう
にワークを搬送方向へ搬送位置決めした後に、切断工具
によりワークの被切断部に対して切断加工を行う切断機
において、上記搬送方向からみて切断位置の後側の本体
バイス装置によってワークをクランプしたときのワーク
の基準クランプ幅を第1クランプ幅検出装置により検出
し、一方、上記搬送方向からみて切断位置の前側の前バ
イス装置によってワークをクランプしたときのワークの
前バイスクランプ幅を第2クランプ幅検出装置により検
出し、前記基準クランプ幅から更に締めつける目標締め
代を制御装置内にあらかじめ設定し、この目標締め代を
前記基準クランプ幅から減算して目標クランプ幅を算出
し、この目標クランプ幅に前記前バイスクランプ幅が到
達した時に前バイス装置によるワークの締めつけを停止
するよう制御してワークに切断加工を行うことを特徴と
するものである。
【0012】したがって、第1クランプ幅検出装置によ
り検出した本体バイス装置によるワーククランプ時の基
準クランプ幅が基準となり、この基準クランプ幅から更
に締めつける適正な目標締め代を制御装置内にあらかじ
め設定しているので、この目標締め代までワークを締め
つけるよう制御することにより、例えばH形綱のように
ワークの下部が前バイスジョーでクランプすると容易に
たわんでしまうようなワークに対しても、従来生じてい
たワークの変形や浮き上がり、飛び撥ね現象が防止され
る。この点、前記目標締め代を基準クランプ幅から減算
して目標クランプ幅を算出し、この目標クランプ幅に前
記前バイスクランプ幅が到達した時に前バイス装置によ
るワークの締めつけを停止するよう制御しているので、
ワークは前バイス装置により自動的に適正な締め代で締
めつけられる。
【0013】請求項2によるこの発明の切断機における
ワークの切断方法は、前記目標締め代としては、最大目
標締め代と最小目標締め代とを制御装置内にあらかじめ
設定し、前記最大目標締め代を前記基準クランプ幅から
減算して第1目標クランプ幅を算出すると共に、前記最
小目標締め代を前記基準クランプ幅から減算して第2目
標クランプ幅を算出し、前記前バイスクランプ幅が前記
第1目標クランプ幅に到達した時に前バイス装置による
ワークの締めつけを停止し、次いで、第2クランプ幅検
出装置により再度ワークの前バイスクランプ幅を検出
し、この前バイスクランプ幅が前記第2目標クランプ幅
より大きいときには前バイス装置によりワークを更に締
めつけ、この締めつけ時の前バイスクランプ幅が第2目
標クランプ幅に到達した時に前バイス装置によるワーク
の締めつけを停止するよう制御してワークに切断加工を
行うことを特徴とするものである。
【0014】したがって、前バイス装置によるクランプ
においては、最大目標締め代を基準クランプ幅から減算
して得た第1目標クランプ幅が適正な締め代によるクラ
ンプ幅となる。前バイス装置による前バイスクランプ幅
が前記第1目標クランプ幅に到達した時に前バイス装置
によるワークの締めつけが停止されるので、ワークは前
バイス装置により自動的に適正な締め代で締めつけられ
る。しかし、その後、前バイスジョーの締めつけが最小
目標締め代以下になった場合は、前記最小目標締め代を
前記基準クランプ幅から減算して得た第2目標クランプ
幅に対して、前バイスクランプ幅が前記第2目標クラン
プ幅より大きくなるので、前バイス装置によりワークが
更に締めつけられる。しかもこのときは前バイスクラン
プ幅が第2目標クランプ幅に到達した時に前バイス装置
によるワークの締めつけが停止される。したがって、も
し前バイス装置のシリンダに油圧リークが発生するなど
の理由で、前述のワークの適正な締めつけが弛んでしま
った場合であっても、前バイスジョーの締め代は最小目
標締め代と最大目標締め代との間に位置することにな
り、安定した適正な状態でワークが締めつけられる。
【0015】請求項3によるこの発明の切断機は、ワー
クの被切断部を切断位置に位置するようにワークを搬送
方向へ搬送位置決めした後に、切断工具によりワークの
被切断部に対して切断加工を行う切断機において、上記
搬送方向からみて切断位置の後側に、本体バイスクラン
プ作動装置によりワークをクランプするための可動バイ
スジョー及び固定バイスジョーを備えた本体バイス装置
を設けると共に、この本体バイスクランプ作動装置によ
るワークの基準クランプ幅を検出する第1クランプ幅検
出装置を設け、上記搬送方向からみて切断位置の前側
に、前バイスクランプ作動装置によりワークをクランプ
するための可動バイスジョー及び固定バイスジョーを備
えた前バイス装置を設けると共に、前バイスクランプ作
動装置によるワークの前バイスクランプ幅を検出する第
2クランプ幅検出装置を設け、前記基準クランプ幅から
更に締めつける目標締め代をあらかじめ設定し、この目
標締め代を前記基準クランプ幅から減算して目標クラン
プ幅を算出し、この目標クランプ幅に前記前バイスクラ
ンプ幅が到達した時に前バイス装置によるワークの締め
つけを停止するよう制御する制御装置を設けてなること
を特徴とするものである。
【0016】したがって、請求項1による発明で上述し
たのと同様に、ワークは適正な目標締め代まで締めつけ
られるので、容易にたわんでしまうようなワークに対し
ても、従来生じていたワークの変形や浮き上がり、飛び
撥ね現象が防止され、ワークは前バイス装置により自動
的に適正な締め代で締めつけられる。
【0017】請求項4によるこの発明の切断機は、前記
制御装置が、目標締め代として最大目標締め代と最小目
標締め代とをあらかじめ設定し、前記最大目標締め代を
前記基準クランプ幅から減算して第1目標クランプ幅を
算出すると共に、前記最小目標締め代を前記基準クラン
プ幅から減算して第2目標クランプ幅を算出し、前バイ
スクランプ幅が前記第1目標クランプ幅に到達した時に
前バイス装置によるワークの締めつけを停止し、次い
で、第2クランプ幅検出装置により再度ワークの前バイ
スクランプ幅を検出し、この前バイスクランプ幅が前記
第2目標クランプ幅より大きいときには前バイス装置に
よりワークを更に締めつけ、この締めつけ時の前バイス
クランプ幅が第2目標クランプ幅に到達した時に前バイ
ス装置によるワークの締めつけを停止するように制御す
るよう構成されていることを特徴とするものである。
【0018】したがって、請求項2による発明で上述し
たのと同様に、ワークは適正な目標最大締め代まで締め
つけられるので、ワークの変形や浮き上がり、飛び撥ね
現象が防止され、ワークは前バイス装置により自動的に
適正な締め代で締めつけられると共に、この前バイス装
置による締めつけ後にワークの適正な締めつけが弛んで
しまった場合であっても、前バイスジョーの締め代は最
小目標締め代と最大目標締め代との間に位置することに
なり、安定した適正な状態でのワークの締めつけが維持
される。
【0019】請求項5によるこの発明の切断機は、前バ
イスクランプ作動装置は、固定バイスジョーに接近、離
反自在に可動バイスジョーを往復動せしめるクランプシ
リンダと、このクランプシリンダの往復動及び停止動作
を切換えるものであって、前記クランプシリンダと当該
クランプシリンダを作動する作動圧供給源との管路の間
に設けた電磁弁とからなることを特徴とするものであ
る。
【0020】したがって、前記電磁弁の動作を制御する
ことにより前バイス装置のワークに対する締めつけ状態
が容易に維持され、また修正される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の切断機の実施の
形態について、一般的な横型帯鋸盤を例にとって、図面
を参照して説明する。
【0022】図4を参照するに、本実施の形態に係わる
横型帯鋸盤1は、ベース3を備えており、このベース3
上には旋回台5が水平に旋回自在に載置されている。よ
り詳細には、前記ベース3には中心軸7が垂直に立設さ
れていると共に、この中心軸7を中心とした円弧状の複
数のガイドレール(図示省略)がベース3上に設けられ
ている。そして、前記旋回台5は、前記中心軸7を旋回
中心として旋回用シリンダ(図示省略)により水平に旋
回するもので、前記ガイドレールに移動自在に支持され
ている。
【0023】前記旋回台5上には、切断工具としての帯
鋸刃9を内装したカッティングヘッド11(鋸刃ハウジ
ングと称することもある)が図示省略の昇降シリンダの
作動により昇降動可能に設けられている。したがって、
前記旋回台5は、旋回用シリンダを適宜に作動すること
により、中心軸7を中心として水平に旋回されるもので
ある。また、カッティングヘッド11内の帯鋸刃9は平
面で中心軸7の上に位置しているので、帯鋸刃9のワー
ク切断位置は中心軸7を中心として水平に旋回され、ワ
ークの搬送方向に対して直交する切断位置から搬送方向
後方側へ旋回角θをなすように変向可能に構成されてい
る。
【0024】また、前記旋回台5の適宜位置には、前記
帯鋸刃9の旋回角θを検出する図示省略の旋回角検出装
置が設けられている。
【0025】前記カッティングヘッド11が上昇位置か
ら下降するときに、カッティングヘッド11に備えた帯
鋸刃9によって切断されるワークWを把持固定するため
の本体バイス装置13が設けられている。
【0026】より詳細には、上記本体バイス装置13
は、ワークの幅方向の位置決め基準側に設けた固定バイ
スジョー15及びこの固定バイスジョー15に対して接
近離反する方向へ移動自在の可動バイスジョー17を備
えてなるものである。
【0027】前記旋回台5の上面には長手方向にバイス
ベッド19が設けられており、このバイスベッド19に
前記可動バイスジョー17が移動自在に案内支承されて
いる。上記可動バイスジョー17をバイスベッド19に
沿って往復動させるために、旋回台5には第1クランプ
シリンダ21(本体バイスクランプ作動装置)が装着さ
れており、この第1クランプシリンダ21に往復動自在
に備えたピストンロッド23が前記可動バイスジョー1
7に連結されている。
【0028】なお、前記本体バイス装置13には、固定
バイスジョー15と可動バイスジョー17(本実施例で
は、これらのバイスジョーを便宜上、「本体バイスジョ
ー」という)でワークWをクランプしたときのワークW
のクランプ幅YHC (以下、「基準クランプ幅」とい
う)を検出する第1クランプ幅検出装置25が設けられ
ている。より詳しくは、旋回台5には可動バイスジョー
17の往復動方向に延伸したラック27が可動バイスジ
ョー17の往復動の動作に対して平行して設けられてい
ると共に、可動バイスジョー17にはこのラック27に
噛合し且つエンコーダ29を備えたピニオン31が設け
られている。そして、このエンコーダ29は図3に示す
ように制御装置33に電気的に接続されている。
【0029】そして、前記固定バイスジョー15と可動
バイスジョー17との間へワークWを搬入するために、
前記ベース3の後側(図4においては右側)には、ワー
クWを支持して前後方向へ搬送するためのローラコンベ
ア等のごときコンベア装置35が配置されている。この
コンベア装置35の詳細については後述する。
【0030】前記旋回台5の前方(図4においては左
方、搬送方向からみて切断位置の前側)には、ワークW
から切断分離された切断片を支持する支持コンベア37
が配置されている。この支持コンベア37には前後方向
へ回転自在な多数の支持ローラ39が備えられており、
支持コンベア37の前側部はベース3に立設したフレー
ム(図示省略)に支持され、後側部は前記中心軸7及び
旋回台5と干渉しないようにベース3に立設した支柱
(図示省略)に支持されている。
【0031】この支持コンベア37の切断片を前方向へ
移送するために、この支持コンベア37には前バイス装
置41が前後動自在に設けられている。前バイス装置4
1は支持コンベア37の下側を通過して左右方向(図4
においては上下方向)に延伸したスライドベース43
と、スライドベース43の一端側には、ワーク幅方向の
位置決め基準側の固定バイスジョー45が取付けられて
おり、スライドベース43の他端側には第2クランプシ
リンダ47(前バイスクランプ作動装置)が装着されて
いる。そして、この第2クランプシリンダ47に往復動
自在に備えたピストンロッド49の先端部に、固定バイ
スジョー45と対向する可動バイスジョー51が取付け
られている。
【0032】なお、第2クランプシリンダ47は、図5
に示すように該シリンダ47の動圧側53と背圧側55
をそれぞれ管路57を介して作動油の油圧タンク59に
連通され、この油圧タンク59の作動油はモータで駆動
されるポンプにより前記管路57を経て前記シリンダ4
7の動圧側53又は背圧側55に供給される。前記管路
57には前記シリンダ47の動圧側53に作動油を供給
し背圧側55の作動油を排出するか、あるいは背圧側5
5に作動油を供給し動圧側53の作動油を排出するか、
前記シリンダ47への作動油の供給を停止するかを切換
えるための電磁弁61およびチェック弁62が介設され
ている。本実施の形態では前記電磁弁61はソレノイド
SOLを有する電磁弁である。この電磁弁61は制御装
置33に電気的に接続されており、この制御装置33に
より電磁弁61を作動することによりピストンロッド4
9を介して可動バイスジョー51の往復動作が制御され
る。
【0033】なお、前記前バイス装置41には、固定バ
イスジョー45と可動バイスジョー51(本実施例で
は、これらのバイスジョーを便宜上、「前バイスジョ
ー」という)でワークWをクランプしたときのワークW
のクランプ幅YM(以下、「前バイスクランプ幅」とい
う)を検出する第2クランプ幅検出装置63が設けられ
ている。より詳細には、スライドベース43には可動バ
イスジョー51の往復動方向に延伸したラック65が可
動バイスジョー51の往復動の動作に対して平行して設
けられていると共に、可動バイスジョー51にはこのラ
ック65に噛合し且つエンコーダ67を備えたピニオン
69が設けられている。そして、このエンコーダ67は
図3に示すように制御装置33に電気的に接続されてい
る。
【0034】なお、前バイス装置41の前後動は、流体
圧シリンダ又はボールネジ機構等の駆動装置の作動によ
って行われるものである。本実施例では支持コンベア3
7の適宜位置に前後方向へ移動可能なピストンロッド7
1を備えた搬送シリンダ73が設けられており、この搬
送シリンダ73が前バイス装置41に連結されている。
【0035】前記コンベア装置35の詳細について説明
すると、前記ベース3の後側にはリアテーブル75が設
けられており、このリアテーブル75は搬送モータ(図
示省略)の駆動により搬送方向(前方向)へ回転可能な
複数の搬送ローラ77を備えている。ここで、本実施の
形態の横型帯鋸盤1においては、搬送ローラ77による
ワークWの後端付近の支持が解除されるまで、複数の搬
送ローラ77を搬送方向へ回転させてワークWの搬送を
行うものであり、搬送ローラ77によるワークWの後端
付近の支持が解除された後は、後述のごとく前バイス装
置41を搬送方向へ往復動させてワークWの搬送を行う
ものである。尚、複数の搬送ローラ77によるワークW
の後端付近の支持が解除される前においても、前バイス
装置41の作用によりワークWの搬送を行う場合には複
数の搬送ローラ77を回転自在に構成しておく。
【0036】また、リアテーブル75の適宜位置にはH
形綱のごときワークWの搬送によりワークWの後端の前
記コンベア装置35の搬送方向の位置を検出するための
ワーク後端位置検出装置79が設けられている。
【0037】より詳細には、リアテーブル75の左側に
は搬送方向へ延伸したガイドレール81が設けられてお
り、このガイドレール81にはキャリッジ83が搬送方
向へ往復自在に設けられている。このキャリッジ83に
は搬送方向へ延びた支持アーム85が設けられており、
この支持アーム85はワークWにおけるウェブの後端部
を保持するワーク保持部87を備えている。このワーク
保持部87の搬送方向の位置、換言すればワークWの後
端の搬送方向の位置を検出するため、リアテーブル75
には搬送方向へ延伸したラック89がガイドレール81
に対して平行に設けられていると共に、キャリッジ83
にはこのラック89に噛合し且つエンコーダ91を備え
たピニオン93が設けられている。そして、このエンコ
ーダ91は図3に示すように制御装置33に電気的に接
続されている。この制御装置33には前述したように第
1クランプシリンダ21、第2クランプシリンダ47、
搬送シリンダ73、旋回用シリンダ(図示省略)も電気
的に接続されている。
【0038】上記制御装置33は、図3に示されている
ように、CPU96を備えており、このCPU96には
第2クランプシリンダ47により可動バイスジョー51
を作動して一対の前バイスジョー45,51でワークW
を適正な値、換言すれば前バイス装置によるクランプ
時、ワークWの変形や浮き上がり、飛び撥ね等の現象が
生じない程度に確実に締めつける目標締め代が入出力さ
れる入力装置95および表示装置97が接続されてい
る。また、CPU96にはメモリ99が接続され、あら
かじめ目標締め代が入力されメモリ99に記憶されてい
る。前記目標締め代としては、最大目標締め代Tmax
最小目標締め代Tmin の2つの数値が記憶されている。
そして、図1に示すように一対の本体バイスジョー1
5,17によりワークWをクランプした時に第1クラン
プ幅検出装置25により検出した基準クランプ幅YHC
が演算装置101に取り込まれ、この演算装置101内
では前記基準クランプ幅YHC から前記目標最大締め代
max を減算して第1目標クランプ幅(=YHC −T
max )が算出され、また、前記基準クランプ幅YHC
ら前記目標最小締め代Tmin を減算して第2目標クラン
プ幅(=YHC −Tmin )が算出される。前記第1目標
クランプ幅は前バイス装置39によるクランプ時、ワー
クWの変形や浮き上がり、飛び撥ね等の現象が生じない
程度に確実に締めつけた状態のワークの適正なクランプ
幅である。そして、第2クランプシリンダ47により可
動バイスジョー51を作動して一対の前バイスジョー4
5,51でワークWを締めつけた時に第2クランプ幅検
出装置63により検出した前バイスクランプ幅YMが演
算装置101に取り込まれ、この前バイスクランプ幅Y
Mが前記第1目標クランプ幅の数値(YM≦YHC −T
max )に到達した時に電磁弁61のソレノイドSOLを
OFFに作動して可動バイスジョー51を停止するよう
制御するものである。
【0039】さらに、上記制御装置33は、一対の前バ
イスジョー45,51でワークWを第1目標クランプ幅
の値まで締めつけた後、例えば第2クランプシリンダ4
7の油圧リーク等の現象により前バイスジョー45,5
1の締めつけが弛んでしまって前バイスクランプ幅YM
の数値が第2目標クランプ幅より大きい値(YM>YH
C −Tmin )になったとき、換言すればワークWに対す
る締め代が目標最小締め代Tmin より小さくなったとき
は、電磁弁61のソレノイドSOLをONに作動して可
動バイスジョー51を前進させてワークWを締めつけ
る。
【0040】なお、たとえ、第2クランプシリンダ47
の油圧リーク等の現象により前バイスジョー45,51
の締めつけが弛んでしまったとしても、前バイスクラン
プ幅YMの数値が第2目標クランプ幅の値以下(YM≦
YHC −Tmin )のときは、電磁弁61のソレノイドS
OLはOFFのままである。
【0041】前述の構成に基づいて本実施の形態の作用
について説明する。
【0042】リアテーブル75にワークWを支持せしめ
た後に、搬送モータの駆動により複数の搬送ローラ77
を搬送方向へ回転させて、ワークWを搬送方向へ搬送す
る。これによって、ワークWの被切断部が切断位置に位
置するようにワークWを搬送位置決めすることができ
る。なお、ワークWの搬送を行なう前に、ワーク後端位
置検出装置79におけるワーク保持部87によりワーク
Wの後端部を保持しているため、ワークWの搬送中にお
いてキャリッジ83、支持アーム85はワークWと一体
的に搬送方向へ移動するものである。
【0043】ワークWの被切断部を切断位置に搬送位置
決めした後に、第1クランプシリンダ21を作動させて
一対の本体バイスジョー15,17によりワークWにお
ける切断位置よりも後側部分をクランプすると共に、前
バイス装置41を作動させて一対の前バイスジョー4
5,49によりワークWにおける切断位置よりも前側部
分をクランプする。そして、鋸刃モータの駆動により帯
鋸刃を走行させた状態の下で、昇降シリンダの作動によ
りカッティングヘッド11を下降させることにより、帯
鋸刃9によりワークWの被切断部に対して切断下降を行
なう。ワークWの被切断部に対して切断下降を行った後
に、本体バイス装置13をアンクランプさせると共に、
前バイス装置41をアンクランプさせる。
【0044】上述の操作を繰り返すことにより、ワーク
Wにおける他の適当数の被切断部に対して切断加工を行
なうことができる。
【0045】上述の作用によりワークWを搬送方向へ移
動させて、複数の搬送ローラ77によるワークWの後端
付近の支持が解除された後、換言すれば搬送ローラ77
によってワークWの搬送ができなくなった後は、以下の
如く前バイス装置41の作用によりワークWの搬送を行
なう。
【0046】すなわち、ワークWが一対の本体バイスジ
ョー15,17の間及び一対の前バイスジョー45,4
9の間に位置した状態の下で、前記一対の前バイスジョ
ー45,49によりワークWをクランプする。そして、
搬送シリンダ73の作動により前バイス装置41を搬送
方向へ往動させて切断位置から離反せしめることによ
り、ワークWにおける適宜の被切断部が切断位置に位置
するようにワークWを搬送位置決めする。
【0047】また、前述のごとく搬送ローラ77を搬送
モータにより回転可能に構成する代わりに、搬送ローラ
77を回転自在にしたこと等の理由により、前バイス装
置41によるワークWの搬送長さが長い場合には、前バ
イス装置41を搬送方向へ往動させた後に一対の本体バ
イスジョー15,17によりワークWをクランプして、
一対の前バイスジョー45,49をアンクランプ状態に
する。次に、搬送シリンダ73の作動により前バイス装
置41を搬送方向の反対方向へ復動させて切断位置に接
近せしめ、一対の前バイスジョー45,49により再度
ワークWをクランプする。そして、一対の本体バイスジ
ョー15,17をアンクランプ状態にせしめ、搬送シリ
ンダ73の作動により前バイス装置41を搬送方向へ往
動させて切断位置から離反せしめ、ワークWの被切断部
を切断位置に位置せしめる。なお、ワークWの搬送長さ
が更に長い場合は、上述の作用を繰り返す。
【0048】ワークWにおける適宜の被切断部を切断位
置に搬送位置決めした後に、一対の前バイスジョー4
5,49によりワークWをクランプした状態の下で、一
対の本体バイスジョー15,17によりワークWにおけ
る切断位置よりも後側部分をクランプする。そして、帯
鋸刃9を走行させた状態の下で、カッティングヘッド1
1を下降させることにより、帯鋸刃9によりワークWの
被切断部に対して切断加工を行なう。なお、切断加工を
行なう前に、一対の前バイスジョー45,49をアンク
ランプして、前バイス装置41を搬送方向の反対方向へ
復動させて切断位置に接近せしめて、再度一対の前バイ
スジョー45,49によりクランプしてもよい。
【0049】本発明に係わる作用を図1および図2に基
づいて以下に説明すると、図2において、上述の搬送装
置、本体バイス装置13および前バイス装置41の作用
の下で、ワークWの後端付近の被切断部が切断位置に位
置するようにワークWを搬送し、カッティングヘッド1
1を旋回しない状態、すなわち、帯鋸刃9による切断位
置がワークWの搬送方向に対して直交を成す状態におい
て、第1クランプシリンダ21を作動(ステップS1)
し、一対の本体バイスジョー15,17によりワークW
における切断位置よりも後側部分をクランプする(ステ
ップS2)。このとき第1クランプ幅検出装置25のエ
ンコーダ29により検出した基準クランプ幅YHC (ス
テップS3,S4)は制御装置33内の演算装置101
に入力される。〔図1の(A)の状態〕 演算装置101内では前記基準クランプ幅YHC からあ
らかじめメモリ99に入力されている目標最大締め代T
max を減算して第1目標クランプ幅(=YHC
max )が算出される。この第1目標クランプ幅は前バ
イス装置39によるクランプ時、ワークWの変形や浮き
上がり、飛び撥ね等の現象が生じない程度に確実に締め
つけた状態のワークの適正なクランプ幅である。
【0050】次に、第2クランプシリンダ47により可
動バイスジョー51を前進して一対の前バイスジョー4
5,51によりワークWにおける切断位置よりも前側部
分をクランプする(ステップS5,S6)。このとき第
2クランプ幅検出装置63のエンコーダ67により検出
した前バイスクランプ幅YMは制御装置33内の演算装
置101に入力される。このときの前バイスクランプ幅
YMは前記第1目標クランプ幅よりも大きい(YM>Y
C −Tmax )ので電磁弁61のソレノイドSOLはO
Nのままであり、可動バイスジョー51が前進し続ける
(ステップS7,S8,S9)。そして、前バイスクラ
ンプ幅YMが第1目標クランプ幅の値に到達する(YM
=THC −Tmax )と、制御装置33は電磁弁61のソ
レノイドSOLをOFFに作動して第2クランプシリン
ダ47を停止する(ステップS10)ので、可動バイス
ジョー51はワークWを適正な目標最大締め代Tmax
位置で停止する(ステップS11)。〔図1の(A)の
状態〕 この後、例えば第2クランプシリンダ47の油圧リーク
等の現象により、上記の前バイスジョー45,51の締
めつけが弛んでしまった場合は以下のように作用する。
【0051】なお、演算装置101内では既に前記基準
クランプ幅YHC からあらかじめメモリ99に入力され
ている目標最小締め代Tmin を減算して第2目標クラン
プ幅(=YHC −Tmin )が算出されている。
【0052】前バイスジョー45,51の締めつけが弛
んでしまったために、前バイスクランプ幅YMの数値が
第2目標クランプ幅より大きい値(YM>YHC −T
min )になったとき、換言すればワークWに対する締め
代が目標最小締め代Tmin より小さくなったとき〔図1
の(B)の状態〕は、制御装置33は電磁弁61のソレ
ノイドSOLをONに作動して可動バイスジョー51を
前進してワークWを締めつける(ステップS12,S1
3)。そして、前バイスクランプ幅YMの数値が第1目
標クランプ幅の値に到達した時(YM≦YHC
max )に電磁弁61のソレノイドSOLが作動しなく
なった後、前バイスクランプ幅YMのパルス停止が検出
されるので、可動バイスジョー51はワークWを弛みを
防止するための目標最大締め代Tmax の位置で停止する
(ステップS14)。〔図1の(C)の状態〕 なお、前バイスクランプ幅YMの数値が第2目標クラン
プ幅の値以下(YM≦YHC −Tmin )のときは、電磁
弁61のソレノイドSOLは作動しないままである。し
たがって、たとえ、第2クランプシリンダ47の油圧リ
ーク等の現象により前バイスジョー45,51の締めつ
けが弛んでしまったとしても、可動バイスジョー51が
目標最小締め代Tmin と目標最大締め代Tmax との間に
位置するように制御される。
【0053】以上のように、前バイス装置の一対の前バ
イスジョー45,51によるワークWに対する締め代が
適正に制御されるので、このクランプ状態の下では、帯
鋸刃9によりワークWの被切断部に対して適正な切断加
工が行なわれる。
【0054】なお、ワークWを搬送方向の長手方向に対
して斜めに切断するときは、上述したように、一対の前
バイスジョー45,51で適正にワークWを締めつけて
クランプした後に、一対の本体バイスジョー15,17
をワークWから離反してから旋回用シリンダを作動して
カッティングヘッド11を所望の旋回角度θで旋回し、
再度前記一対の本体バイスジョー15,17でワークW
をクランプした後に、帯鋸刃によりワークWの切断位置
で切断加工することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、第1クランプ幅
検出装置により検出した本体バイス装置によるワークク
ランプ時の基準クランプ幅が基準とし、この基準クラン
プ幅から更に締めつける適正な目標締め代を制御装置内
にあらかじめ設定しているので、この目標締め代までワ
ークを締めつけるよう制御することにより、例えばH形
綱のようにワークの下部が前バイスジョーでクランプす
ると容易にたわんでしまうようなワークに対しても、従
来生じていたワークの変形や浮き上がり、飛び撥ね現象
を防止できる。この点、前記目標締め代を基準クランプ
幅から減算して目標クランプ幅を算出し、前バイスジョ
ーを前進して前バイスクランプ幅が前記目標クランプ幅
の数値に到達した時に前バイス装置によるワークの締め
つけを停止するよう制御しているので、前バイス装置に
より自動的に適正な締め代でワークを締めつけることが
できる。
【0056】請求項2の発明によれば、前バイス装置に
よるクランプにおいては、最大目標締め代を基準クラン
プ幅から減算して得た第1目標クランプ幅が適正な締め
代によるクランプ幅となる。この点、前バイス装置によ
る前バイスクランプ幅が前記第1目標クランプ幅に到達
した時に前バイス装置によるワークの締めつけが停止さ
れるので、ワークは前バイス装置により自動的に適正な
締め代で締めつけることがきる。しかし、その後、前バ
イスジョーの締めつけが最小目標締め代以下になった場
合は、前記最小目標締め代を前記基準クランプ幅から減
算して得た第2目標クランプ幅に対して、前バイスクラ
ンプ幅が前記第2目標クランプ幅より大きくなるので、
前バイス装置によりワークを更に締めつけられ、しかも
前バイスクランプ幅が第2目標クランプ幅に到達した時
に前バイス装置によるワークの締めつけが停止される。
したがって、もし前バイス装置のシリンダに油圧リーク
が発生するなどの理由で、前述のワークの適正な締めつ
けが弛んでしまった場合であっても、ワークに対する前
バイスジョーの締め代は、あらかじめ設定した最小目標
締め代と最大目標締め代との間に位置させることができ
るので、安定した適正な状態でワークを締めつけて切断
加工をすることができる。
【0057】請求項3の発明によれば、上述した請求項
1による発明に関する効果と同様に、ワークは適正な目
標締め代まで締めつけられるので、容易にたわんでしま
うようなワークに対しても、従来生じていたワークの変
形や浮き上がり、飛び撥ね等の現象を防止でき、前バイ
ス装置により自動的に適正な締め代でワークを締めつけ
ることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、上述した請求項
2による発明に関する効果と同様に、ワークは適正な目
標最大締め代まで締めつけられるので、ワークの変形や
浮き上がり、飛び撥ね等の現象を防止でき、ワークは前
バイス装置により自動的に適正な締め代で締めつけられ
ると共に、この前バイス装置による締めつけ後にワーク
の適正な締めつけが弛んでしまった場合であっても、前
バイスジョーの締め代は最小目標締め代と最大目標締め
代との間に位置されるので、安定した適正な状態でのワ
ークの締めつけが維持できる。
【0059】請求項5の発明によれば、前バイスクラン
プ作動装置は、前バイスジョーを往復動させるクランプ
シリンダと作動圧供給源との管路の間に電磁弁を設けた
ので、この電磁弁により前記クランプシリンダの往復動
及び停止動作を切換えることができるため、制御装置で
は前記電磁弁の動作を制御することにより前バイス装置
のワークに対する締めつけ状態が容易に維持でき、また
修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の前バイス装置および本体バイス
装置によるワーククランプ時の動作説明図である。
【図2】本実施の形態の装置における制御動作のフロー
チャートである。
【図3】本実施の形態の制御ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係わる帯鋸盤の平面図である。
【図5】本実施の形態に係わる帯鋸盤における前バイス
装置の油圧機構の概略図である。
【符号の説明】
1 帯鋸盤 9 帯鋸刃 13 本体バイス装置 15 固定バイスジョー 17 可動バイスジョー 21 第1クランプシリンダ 25 第1クランプ幅検出装置 33 制御装置 41 前バイス装置 45 固定バイスジョー 47 第2クランプシリンダ 51 可動バイスジョー 61 電磁弁 63 第2クランプ幅検出装置 101 演算装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの被切断部を切断位置に位置する
    ようにワークを搬送方向へ搬送位置決めした後に、切断
    工具によりワークの被切断部に対して切断加工を行う切
    断機において、 上記搬送方向からみて切断位置の後側の本体バイス装置
    によってワークをクランプしたときのワークの基準クラ
    ンプ幅を第1クランプ幅検出装置により検出し、 一方、上記搬送方向からみて切断位置の前側の前バイス
    装置によってワークをクランプしたときのワークの前バ
    イスクランプ幅を第2クランプ幅検出装置により検出
    し、 前記基準クランプ幅から更に締めつける目標締め代を制
    御装置内にあらかじめ設定し、この目標締め代を前記基
    準クランプ幅から減算して目標クランプ幅を算出し、こ
    の目標クランプ幅に前記前バイスクランプ幅が到達した
    時に前バイス装置によるワークの締めつけを停止するよ
    う制御してワークに切断加工を行うことを特徴とする切
    断機におけるワークの切断方法。
  2. 【請求項2】 前記目標締め代としては、最大目標締め
    代と最小目標締め代とを制御装置内にあらかじめ設定
    し、前記最大目標締め代を前記基準クランプ幅から減算
    して第1目標クランプ幅を算出すると共に、前記最小目
    標締め代を前記基準クランプ幅から減算して第2目標ク
    ランプ幅を算出し、 前記前バイスクランプ幅が前記第1目標クランプ幅に到
    達した時に前バイス装置によるワークの締めつけを停止
    し、 次いで、第2クランプ幅検出装置により再度ワークの前
    バイスクランプ幅を検出し、この前バイスクランプ幅が
    前記第2目標クランプ幅より大きいときには前バイス装
    置によりワークを更に締めつけ、この締めつけ時の前バ
    イスクランプ幅が第2目標クランプ幅に到達した時に前
    バイス装置によるワークの締めつけを停止するよう制御
    してワークに切断加工を行うことを特徴とする請求項1
    記載の切断機におけるワークの切断方法。
  3. 【請求項3】 ワークの被切断部を切断位置に位置する
    ようにワークを搬送方向へ搬送位置決めした後に、切断
    工具によりワークの被切断部に対して切断加工を行う切
    断機において、 上記搬送方向からみて切断位置の後側に、本体バイスク
    ランプ作動装置によりワークをクランプするための可動
    バイスジョー及び固定バイスジョーを備えた本体バイス
    装置を設けると共に、前記本体バイスクランプ作動装置
    によるワークの基準クランプ幅を検出する第1クランプ
    幅検出装置を設け、 上記搬送方向からみて切断位置の前側に、前バイスクラ
    ンプ作動装置によりワークをクランプするための可動バ
    イスジョー及び固定バイスジョーを備えた前バイス装置
    を設けると共に、前記前バイスクランプ作動装置による
    ワークの前バイスクランプ幅を検出する第2クランプ幅
    検出装置を設け、 前記基準クランプ幅から更に締めつける目標締め代をあ
    らかじめ設定し、この目標締め代を前記基準クランプ幅
    から減算して目標クランプ幅を算出し、この目標クラン
    プ幅に前記前バイスクランプ幅が到達した時に前バイス
    装置によるワークの締めつけを停止するよう制御する制
    御装置を設けてなることを特徴とする切断機。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、目標締め代として最大
    目標締め代と最小目標締め代とをあらかじめ設定し、前
    記最大目標締め代を前記基準クランプ幅から減算して第
    1目標クランプ幅を算出すると共に、前記最小目標締め
    代を前記基準クランプ幅から減算して第2目標クランプ
    幅を算出し、前バイスクランプ幅が前記第1目標クラン
    プ幅に到達した時に前バイス装置によるワークの締めつ
    けを停止し、次いで、第2クランプ幅検出装置により再
    度ワークの前バイスクランプ幅を検出し、この前バイス
    クランプ幅が前記第2目標クランプ幅より大きいときに
    は前バイス装置によりワークを更に締めつけ、この締め
    つけ時の前バイスクランプ幅が第2目標クランプ幅に到
    達した時に前バイス装置によるワークの締めつけを停止
    するように制御するよう構成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の切断機。
  5. 【請求項5】 前記前バイスクランプ作動装置は、固定
    バイスジョーに接近、離反自在に可動バイスジョーを往
    復動せしめるクランプシリンダと、このクランプシリン
    ダの往復動及び停止動作を切換えるものであって、前記
    クランプシリンダと当該クランプシリンダを作動する作
    動圧供給源との管路の間に設けた電磁弁とからなること
    を特徴とする請求項3又は4記載の切断機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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