JPH09285256A - 茶エキス類粉末の製造方法 - Google Patents

茶エキス類粉末の製造方法

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JPH09285256A JP13736596A JP13736596A JPH09285256A JP H09285256 A JPH09285256 A JP H09285256A JP 13736596 A JP13736596 A JP 13736596A JP 13736596 A JP13736596 A JP 13736596A JP H09285256 A JPH09285256 A JP H09285256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紅茶、緑茶などを抽出して得られた茶エキス類
に含まれるエキス成分・低沸点揮発性成分を保持したま
ま、効率よく濃縮・乾燥し、しかも透明に溶解する茶エ
キス類粉末を得ること。 【解決手段】茶葉類の抽出液を、食塩除去率10〜60
%のRO膜にて逆浸透圧濃縮し、濃縮液Iと透過水を得
る。この透過水を、食塩除去率93%以上のRO膜にて
逆浸透圧濃縮し、濃縮液IIを得る。両濃縮液を混合す
ることなく、濃縮液IIを真空凍結乾燥・低温真空乾燥
・低温噴霧乾燥等の低沸点揮発性成分の保持の良い乾燥
方法で乾燥して乾燥物を得、別に適宜乾燥した濃縮物I
の乾燥物と混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紅茶、緑茶などの
茶葉類の抽出液を、品質の劣化および成分の損失がほと
んどなく濃縮・乾燥することからなる、茶エキス類粉末
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液状食品の濃縮方法としては、濃
縮効率の点から主に減圧加熱濃縮法が用いられている
が、減圧加熱濃縮法は、効率は良いものの、加熱による
変質及び揮発性成分の損失はさけがたく、デリケートな
風味を有する茶類の濃縮方法としては不適切である。熱
をかけない濃縮方法としては凍結濃縮と逆浸透圧濃縮
(以後RO濃縮とする)があるが、凍結濃縮は排出氷晶
へのエキス成分付着ロスや、凍結により不可逆的な濁り
(特に紅茶、ウーロン茶)を生ずる等の欠点がある。
【0003】一方、半透膜を使用したRO濃縮は、エキ
ス成分・揮発性成分の損失はほとんどなく凍結による濁
りも生じないため茶エキス類のすぐれた濃縮方法として
例えば(特開昭62−241号)、(特開平3−201
945号)等に記載されている。又、別の特許には、茶
エキス類を限外濾過し、その透過液をRO濃縮して限外
濾過の保留部分と混合する(特開昭56−29954
号,特開平5−236877号)という方法も開示され
ている。
【0004】しかしながら、これらRO濃縮液を乾燥す
る場合、ドラム乾燥・噴霧乾燥・真空加熱乾燥などでは
乾燥効率は良いものの、低沸点揮発性成分の多くは蒸発
して逸散する。一方、真空凍結乾燥・低温真空乾燥等の
方法で乾燥すると、低沸点揮発性成分の保持は良いもの
の、脱水速度が遅く、又濃縮液が凍結状態あるいは低温
に保持されるため、不可逆的な濁り(特に紅茶、ウーロ
ン茶)を生ずる。この濁りは茶エキス中の色素、タンニ
ン、カフェインが重合したものといわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、茶エ
キス類に含まれる低沸点揮発性成分を保持したまま効率
よく濃縮、乾燥し、しかも透明に溶解する茶エキス類粉
末を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、茶葉類の抽出液を食塩除去率10〜60%のル
ーズRO膜にてRO濃縮し(濃縮液Iとする)、この際
に得られた透過水を、食塩除去率93%以上のRO膜を
用いてRO濃縮し(濃縮液IIとする)、両濃縮液を混
合することなく、濃縮液IIを、真空凍結乾燥・低温真
空乾燥・低温噴霧乾燥等の低沸点揮発性成分の保持の良
い乾燥方法で乾燥して乾燥物を得、別に適宜乾燥した濃
縮物Iの乾燥物と混合する、という方法で、前記目的を
達成することに成功した。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明を詳しく説明する。
本発明は、茶エキス類の濃縮・乾燥方法に関するもので
あるので、茶エキス類の抽出方法を特に限定するもので
はなく、公知公用の抽出方法に適用できるものであり、
例えば次のようにして行なわれる。まず茶原料に水性媒
体を添加して抽出液を得る。水性媒体は、単なる水、あ
るいは脱イオン水でもよく、これらに糖類・デキストリ
ン類・環状デキストリン類・乳化剤類・アルコール類・
アスコルビン酸等の抗酸化剤類等を、適宜添加したもの
を用いてもよいし、抽出後添加してもよい。抽出温度、
抽出時間、溶媒量、pH等の抽出条件は、原料の種類、
あるいは製品のコンセプトに合わせて適宜設定すればよ
い。
【0008】次に、このようにして得られた抽出液を濃
縮する。濃縮方法としては、熱による変性やフレーバー
のロスがほとんどないRO濃縮を用いる。その際第一段
階として、食塩除去率が10%〜60%のルーズRO膜
を用いてRO濃縮を行なう。濃縮操作時の圧力条件とし
て、圧力が高いと濃縮速度は速いが膜の目詰まり(ファ
ウリング)が速くなり、圧力が低いと目詰まりは遅い
が、濃縮速度も遅くなるため、10kg/cm〜50
kg/cmくらいが適当である。温度条件は、高けれ
ば濃縮速度は速いが、着色、フレーバーの変質等がおこ
り得るため、およそ20℃〜50℃の範囲が適してお
り、低温で濁りやすい紅茶の場合は、30℃以上が望ま
しい。抽出時の固形分濃度にもよるが、だいたい5倍〜
20倍濃縮(固形分濃度としては10%〜40%程度)
となるなるように行なう。
【0009】この操作により、抽出エキス中の高分子物
質(例えば色素・タンニン類・多糖類)のほとんどは、
第一段階のRO濃縮の濃縮液側に保留するが、低分子物
質・フレーバー物質の大半は透過水側へ出る。
【0010】次に、第二段階の濃縮としてこの透過水
を、食塩除去率が93%以上のRO膜を用いてRO濃縮
する。濃縮操作時の圧力条件としては20kg/cm
〜50kg/cm、温度は20℃〜50℃で固形分濃
度が4%〜40%程度(透過水の濃度にもよるが濃縮倍
率としてはだいたい5倍〜100倍)になるまで濃縮を
行なう。
【0011】このようにして、色素、タンニン類、多糖
類等の高分子物質を多く含む第一段階の濃縮液(濃縮液
I)と、低分子物質、フレーバー物質を含む第二段階の
濃縮液(濃縮液II)が得られる。濃縮液11には色素
が含まれておらず、タンニン類も少ないため、凍結した
り低温に保持しても、濁りを生ずることはない。茶抽出
液中の固形分の、80%〜95%が濃縮液I中に存在
し、20%〜5%が濃縮液II中に存在する。従って、
両濃縮液の重量比は、濃度が同じであれば80対20〜
95対5となり、濃縮液IIは濃縮液Iの1/4〜1/
19の量となる。
【0012】ここでいう食塩除去率10%〜60%のR
O膜とは、膜メーカーが、カタログ等に記載している食
塩除去率の平均値が、10%〜60%であるRO膜をさ
しており、例えば日東電工(株)製NTR−7410、
NTR−7450、NTR−7250、東レ(株)製S
U−610、SU−620等があげられる。食塩除去率
が93%以上のRO膜についても同様で、例えば日東電
工(株)製NTR−759HG、NTR−769SR、
NTR−729HF、東レ(株)製SU−810、SU
−710等があげられる。又93%以上とは93%〜1
00%を意味するものである。
【0013】次に、乾燥工程について説明する。濃縮液
Iと濃縮液IIを混ぜた液や、一般的なRO濃縮のよう
に一段階で濃縮した濃縮液を乾燥する場合、ドラム乾燥
・噴霧乾燥・真空加熱乾燥などでは乾燥効率は良いもの
の、低沸点揮発性成分の多くは蒸発して逸散し、真空凍
結乾燥・低温真空乾燥・低温噴霧乾燥等の方法で乾燥す
ると、低沸点揮発性成分の保持は良いものの、脱水速度
が遅く乾燥に要する費用が高くつき、又、濃縮液が凍結
状態あるいは低温に保持されるため、不可逆的な濁りを
生じ、透明に溶解する茶エキス類粉末を得ることは出来
ない。
【0014】そこで本発明者等は次のような乾燥方法を
採用した。すなわち、濃縮液Iと濃縮液IIを別々に乾
燥し、しかも、液量が少なくフレーバー成分を多く含む
が低温に保持しても濁ることのない濃縮液IIを、真空
凍結乾燥・低温真空乾燥・低温噴霧乾燥等の低沸点揮発
性成分の保持の良い乾燥方法で乾燥し、液量が多く色素
・タンニンなどを含む濃縮液Iは、これらの乾燥方法以
外の、乾燥効率がよく濁りを生じさせない乾燥方法(例
えば噴霧乾燥)で乾燥する。得られた両乾燥品を適宜混
合する。
【0015】以上のような方法により、フレーバー成分
・エキス成分の損失がなく乾燥費用も安価で、しかも透
明に溶解する茶エキス類粉末を得ることが出来る。なお
濃縮液Iの乾燥物と濃縮液IIの乾燥物は、必ずしも混
合する必要はなく、用途によっては単独で使用すればよ
い。
【0016】本発明が対象としている茶類とは、紅茶、
緑茶、ウーロン茶、杜仲茶、ドクダミ茶、マテ茶、ルイ
ボス茶などのようにその成分にタンニンを含む茶類であ
る。
【0017】
【実施例】
(実施例 1)紅茶15kg(セイロン紅茶7.5kg
とアッサム紅茶7.5kgの混合物)を、あらかじめβ
−サイクロデキストリン1.5kgとDE15のデキス
トリン(商品名サンデック#150)三和澱粉工業株式
会社製)4kgを溶解した82℃の温水180kgに投
入し、80℃の温度で10分間攪拌抽出後茶葉と液とを
分離した。この液を遠心分離機にかけて不溶性物質を取
り除き、固形分濃度約5.2%の紅茶抽出液160kg
を得た。
【0018】この抽出液を日東電工(株)製NTR−7
410HG−S2膜(食塩除去率10%)を用いて、操
作圧力30kg/cm、温度40℃の条件でRO濃縮
し、固形分濃度約28%の濃縮液26.3kg(濃縮液
Aとする)と、透過水130kgを得た。次に透過水
を、日東電工(株)製NTR−759HG−S2膜(食
塩除去率99.5%)を用いて操作圧力40kg/cm
、温度25℃の条件でRO濃縮し、固形分濃度約20
%の濃縮液4.3kg(濃縮液Bとする)を得た。
【0019】濃縮液Aを熱風入り口温度160℃、チャ
ンバー温度100℃の条件で噴霧乾燥し、粉末約7kg
(粉末1とする)を得た。濃縮液Bを−30℃に予備凍
結し、真空度0.1トル〜0.2トルで真空凍結乾燥
し、粉砕して粉末約0.8kg(粉末2とする)を得
た。粉末1と粉末2の全量を混合して紅茶エキス粉末3
を得た。
【0020】(比較例 1)実施例1と同様にして得た
濃縮液Aと濃縮液Bを混合し、濃縮液Cを得た。濃縮液
Cを熱風入り口温度160℃、チャンバー温度100℃
の条件で噴霧乾燥し、紅茶エキス粉末4を得た。
【0021】(比較例 2)実施例1と同様にして得た
濃縮液Aと濃縮液Bを混合し、濃縮液Cを得た。濃縮液
Cを−30℃に予備凍結し、真空度0.1トル〜0.2
トルで真空凍結乾燥し、粉砕して紅茶エキス粉末5を得
た。
【0022】実施例1で得られた紅茶エキス粉末3、比
較例1で得られた紅茶エキス粉末4及び比較例2で得ら
れた紅茶エキス粉末5の3点各1グラムずつを、各々1
20ccの水(60℃)に溶解し、風味の官能検査、及
び透明度(750nmにおける透過率)の測定を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1からわかるように、本発明の方法によ
り製造した紅茶エキス粉末3は紅茶特有の花様の軽快な
香に富み、透過率も92.1%と透明に溶解する。一
方、濃縮液を混合して噴霧乾燥した紅茶エキス粉末4
は、透明度は良好であるが、トップノートが弱く全体に
重い香である。又、全量凍結乾燥した紅茶エキス粉末5
は透過率が71.6%で濁っている。
【0025】(実施例 2)高級煎茶18kgを、あら
かじめアスコルビン酸ナトリウム0.3kgを溶解した
75℃の脱イオン水360kgに投入し、73℃にて1
5分間攪拌抽出し、茶葉と液とを分離する。得られた抽
出液を孔径1ミクロンのフィルター(TCW−1N−P
PS、東洋濾紙株式会社製)にて濾過し、固形分濃度約
1.7%の抽出液300kgを得た。
【0026】この抽出液を日東電工(株)製NTR−7
250−S2膜(食塩除去率60%)を用いて、操作圧
力40kg/cm、温度25℃の条件でRO濃縮し、
固形分濃度約17%の濃縮液27.0kg(濃縮液D)
と透過水267kgを得た。この透過水を日東電工
(株)製NTR−769SR−S2膜(食塩除去率96
%)を用いて、操作圧力35kg/cm、温度25℃
の条件でRO濃縮し固形分濃度約10%の濃縮液3.9
kg(濃縮液E)を得た。
【0027】濃縮液D27kgにDE16のデキストリ
ン(商品名BLD)参松工業株式会社製)3.3kgを
溶解し、熱風入り口温度170℃、チャンバー温度11
0℃の条件で噴霧乾燥し、粉末約7.6kgを得た。濃
縮液E3.9kgに前述のBLD1.0kgを混合溶解
した後、−30℃で予備凍結し、0.1トル〜0.2ト
ルの真空度で真空凍結乾燥し、粉砕して粉末1.3kg
を得た。両粉末を混合し、インスタント煎茶8.9kg
を得た。
【0028】この粉末1グラムを160ccのお湯に溶
解して風味をみたところ、煎茶特有の香を有しており、
味もレギュラーの煎茶と区別のつかないものであった。
【0029】(実施例 3)ウーロン茶(鉄観音3等
級)20kgを、80℃の熱水240kgに投入し、7
8℃の温度で10分間攪拌抽出後、茶葉と液とを分離し
た。この液を遠心分離機にかけて清澄化し、固形分約
2.2%のウーロン茶抽出液202kgを得た。
【0030】この抽出液を日東電工(株)製NTR−7
410HG−S2膜(食塩除去率10%)を使用して、
操作圧力40kg/cm、温度35℃の条件でR0濃
縮し、固形分濃度約18%の濃縮液21.5kg(濃縮
液G)と、透過水177kgを得た。この透過水に、サ
イクロデキストリン含有液状デキストリン(商品名セル
デックスSA−30:固形分中の30%がサイクロデキ
ストリンで、固形分75%のシラップ、日本食品化工株
式会社製)1.5kgを溶解した後、日東電工(株)製
NTR−729HF−S2膜(食塩除去率93%)を用
いて、操作圧力40kg/cm、温度27℃の条件で
RO濃縮し、固形分濃度約28%の濃縮液5.5kg
(濃縮液H)を得た。
【0031】濃縮液G21.5kgに、液状マルトデキ
ストリン・商品名TK−75(固形分濃度75%、松谷
化学工業株式会社製)を5kg混合し、熱風入り口温度
160℃チャンバー温度105℃の条件で噴霧乾燥し、
粉末約7.2kgを得た。濃縮液Hを、品温0℃〜12
℃、真空度5トル〜15トルにコントロールして真空乾
燥し、粉砕して粉末約1.4kgを得た。両粉末を混合
して8.6kgのインスタントウーロン茶を得た。
【0032】得られたインスタントウーロン茶1グラム
を、150ccのお湯に溶解して風味を見たところ、高
級ウーロン茶特有のジャスミン香をよく保持しており透
明度も良好で、レギュラー品に充分対抗できるものであ
った。
【0033】(実施例 4)玉露25kgを、あらかじ
めアスコルビン酸0.2kgと実施例2で使用したと同
じデキストリンBLD5kgを溶解した60℃の脱イオ
ン水400kgに投入し10分間攪拌後、茶葉と液とを
分離する。得られた抽出液を遠心分離機にかけて不溶性
物質を除き、固形分濃度約2.6%の玉露抽出液318
kgを得た。
【0034】この抽出液を日東電工株式会社製NTR−
7410HG−S2膜(食塩除去率10%)を用いて、
操作圧力40kg/cm、温度25℃の条件でRO濃
縮し、固形分濃度約25%の濃縮液29.3kg(濃縮
液J)と透過水285kgを得た。この透過水を日東電
工(株)製NTR−759HG−S2膜(食塩除去率9
9.5%)を用いて、操作圧力40kg/cm、温度
25℃の条件でRO濃縮し固形分濃度約18%の濃縮液
4.2kg(濃縮液K)を得た。
【0035】濃縮液Jを、熱風入り口温度160℃チャ
ンバー温度105℃の条件で噴霧乾燥し、粉末約7.2
kgを得た。濃縮液Kにマルトシルサイクロデキストリ
ン(商品名イソエリートP、塩水港製糖株式会社製)
0.8kgを溶解し15000r.p.mで15分間ホ
モゲナイズした後、熱風入り口温度100℃チャンバー
温度70℃で品温が15℃〜30℃になるように低温噴
霧乾燥して、粉末約1.5kgを得た。両粉末を混合し
て粉末玉露エキス8.7kgを得た。
【0036】得られた粉末玉露エキス2グラムを40℃
の温水100ccに溶解して風味を見たところ、玉露独
特の旨味といわゆる“’おおい香”を有しており一般的
な玉露の入れ方で抽出したものと比べて何ら遜色のない
ものであった。
【0037】
【発明の効果】以上のような方法により、フレーバー成
分・エキス成分の損失がなく乾燥費用も安価で、しかも
透明に溶解する茶エキス類粉末を得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 照雅 愛知県小牧市堀の内四丁目154番地 佐藤 食品工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶葉類の抽出液を逆浸透圧濃縮するにあ
    たり、第一段階として食塩除去率が10%〜60%のル
    ーズRO膜にて濃縮し、得られる透過水を、第二段階と
    して食塩除去率が93%以上のRO膜にて濃縮し、乾燥
    にあたり第一段階の濃縮液と第二段階の濃縮液を混合す
    ることなく別々に乾燥し、第一段階の濃縮液の乾燥品と
    第二段階の濃縮液の乾燥品を、混合することよりなる茶
    エキス類粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】 二段階目の濃縮液の乾燥方法が、真空乾
    燥であることを特徴とする請求項1に記載の茶エキス類
    粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 二段階目の濃縮液の乾燥方法が、真空凍
    結乾燥であることを特徴とする請求項1に記載の茶エキ
    ス類粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 二段階目の濃縮液の乾燥方法が、低温噴
    霧乾燥であることを特徴とする請求項1に記載の茶エキ
    ス類粉末の製造方法。
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