JP2012080841A - インスタント茶及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の喫茶法で得られる茶湯と殆ど同様の風味を有するインスタント茶を提供する。
【解決手段】原料から抽出液を得る抽出工程と、前記抽出液を乾燥粉末化する乾燥工程と、その後の混合及び/又は造粒工程を経てインスタント茶を製造する方法であって、前記乾燥工程を異なる複数の乾燥方法によって行い、前記異なる複数の乾燥方法による乾燥工程を終えた乾燥粉末をそれぞれ混合及び/又は造粒した後、前記異なる複数の乾燥方法によるものを混合してインスタント茶を製造する方法と、これによって製造したインスタント茶。
【選択図】なし

Description

本発明は、インスタント茶及びその製造方法に関し、特に、複数の乾燥方法から得られた茶類乾燥粉末を組み合わせたインスタント茶とその製造方法に関する。
水またはお湯を注ぐだけで飲むことが出来るインスタント茶は、通常の喫茶法で飲むお茶に比べ簡便に飲用できるものとして、様々なものが開発されている。
なお、本発明において、「インスタント茶」とは、紅茶、ウーロン茶、緑茶、ほうじ茶などの茶葉類、麦、はと麦、玄米などの穀物茶類、プアール、ルイボスなどの健康茶類などを抽出、濃縮、乾燥、造粒などによって製造し、水またはお湯を注ぐだけで飲むことが出来るインスタント茶などに限らず、シソ、ウメ、ハーブなど、種々の材料を抽出、濃縮、乾燥、造粒などによって製造し、水またはお湯を注ぐだけで飲むことが出来るインスタント茶に類似している食品を含むものである。
インスタント茶を製造する過程(抽出、濃縮、乾燥、造粒)では、その香気成分が揮散したり或いは損失するといった問題があり、特に茶類エキスの乾燥粉末化工程における香気成分の揮散は著しい。
インスタント茶類の乾燥工程には通常、噴霧乾燥、ドラムドライヤ、真空ベルト乾燥、フリーズドライ等の乾燥方法が存在するが、どの乾燥方法においても香気成分の損失を免れることは難しく、そのため最終工程として茶葉の粉砕品や香料を添加、混合することで、失われた香気成分や風味を付与することが多い。
しかし、最終工程での粉砕品や香料の添加ではあくまで風味、香りの補強としての効果は望めるものの、表面的な印象が強く本来のお茶が有する風味、香りの厚み、深みといった部分を再現するのは難しい。
また粉砕品については製造面において粉体類との分散性や加熱による風味の低減、変色といった課題、問題点もある。
このような課題に関して、特許文献1には、穀物茶類、健康茶類、ハーブ類の抽出液を逆浸透圧濃縮するにあたり、第一段階として食塩除去率が10%〜60%のルーズRO膜にて濃縮し、得られる透過水を、第二段階として食塩除去率が93%〜100%のRO膜にて濃縮し、次に濃縮液を乾燥するにあたっては、第一段階の濃縮液は揮発性成分の保持が良い乾燥方法で、また第二段階の濃縮液は乾燥効率の良い乾燥方法を用いて別々に乾燥し、さらに、第一段階の濃縮液の乾燥品と第二段階の濃縮液の乾燥品を混合する茶類エキス粉末の製造方法が提案されている。これによって、茶類エキスに含まれる揮発性成分を保持した茶類エキス粉末を、効率よく、且つ乾燥時のエネルギーコストを抑え、経済的に得ることができるとされている。
特開平11−146号公報
そこで、本発明では通常の喫茶法で得られる茶湯と殆ど同様の風味を有するインスタント茶を得ることを目的にしている。
本願の発明者等は、茶類抽出液を乾燥粉末化するに際し、その乾燥方法の違いにより損失する風味が変わることに着目し、異なる乾燥方法により得られた複数の茶類乾燥粉末を組み合わせることにより、それぞれが損失した風味を補うことで通常の喫茶法で得られる茶湯と殆ど同様の風味を有するインスタント茶を製造できることを見い出し、本発明に到達した。
すなわち、本願の発明者等は、スプレードライヤー、ドラムドライヤーなど様々な乾燥方法により得られる茶類乾燥粉末を混合することで独特な風味を有したインスタント茶類を製造する方法を見い出し、本発明に到達したのである。
請求項1記載の発明は、
原料から抽出液を得る抽出工程と、前記抽出液を乾燥粉末化する乾燥工程と、その後の混合及び/又は造粒工程を経てインスタント茶を製造する方法であって、
前記乾燥工程を異なる複数の乾燥方法によって行い、
前記異なる複数の乾燥方法による乾燥工程を終えた乾燥粉末をそれぞれ混合及び/又は造粒した後、前記異なる複数の乾燥方法によるものを混合して
インスタント茶を製造する方法である。
請求項2記載の発明は、
前記抽出工程を複数の異なる温度範囲で行い、
前記異なる温度範囲で行った抽出工程により得た各温度範囲での抽出液を、それぞれ、前記異なる乾燥方法で乾燥粉末化する
ことを特徴とする請求項1記載のインスタント茶を製造する方法である。
請求項3記載の発明は、
前記複数の乾燥方法に真空ベルト乾燥法、ドラムドライヤ法、噴霧乾燥法を採用すると共に、
前記異なる温度範囲で行う抽出工程に、低温領域で行う抽出工程、高温領域で行う抽出工程、前記低温領域と高温領域との間の中間温度領域で行う抽出工程を採用し、
低温領域で行う抽出工程で得た低温抽出液について前記真空ベルト乾燥法により乾燥を行い、
中間温度領域で行う抽出工程で得た中温抽出液について前記噴霧乾燥法により乾燥を行い
高温領域で行う抽出工程で得た高温抽出液について前記ドラムドライヤ法により乾燥を行う
ことを特徴とする請求項2記載のインスタント茶を製造する方法である。
請求項4記載の発明は、
請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のインスタント茶を製造する方法によって製造したインスタント茶である。
本発明を用いれば、通常の喫茶法にて得られる茶類とほぼ同等な風味を有するインスタント茶が得られる。
次に、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
本発明は、従来公知の、原料から抽出液を得る抽出工程と、前記抽出液を乾燥粉末化する乾燥工程と、その後の混合及び/又は造粒工程を経てインスタント茶を製造する方法において、前記乾燥工程を異なる複数の乾燥方法によって行い、前記異なる複数の乾燥方法による乾燥工程を終えた乾燥粉末をそれぞれ混合及び/又は造粒した後、前記異なる複数の乾燥方法によるものを混合してインスタント茶を製造する方法と、これによって製造したインスタント茶を提案するものである。
前記の抽出工程は、原料から抽出液を得るものであり、ここで、茶類に水性溶媒を加えて抽出液を得る。この際使用する原料、すなわち、茶類には、紅茶、ウーロン茶、緑茶、ほうじ茶などの茶葉類、麦、はと麦、玄米などの穀物茶類、プアール、ルイボスなどの健康茶類、その他としてシソ、ウメやハーブなどをあげることができ、インスタント茶の原料として使用され得る物はいずれも使用可能である。これらの茶類は単独もしくは2種以上の混合物として用いることができる。
抽出に使用する水性溶媒としては、単なる水道水、脱イオン水、蒸留水のいずれでも使用することができる。また、これらに糖類、ゼラチン、カゼイン、植物蛋白、アラビアガム、乳化剤類、アルコール類、アスコルビン酸などの抗酸化剤類などを、適宜添加したものを使用することもできる。
抽出温度は、特に限定するものではないが、15℃以上100℃以下が好ましい。抽出温度が15℃未満では抽出効率が著しく低下し、また、100℃を越えた温度では、不要な成分が過剰に抽出され、且つ好ましい香気成分の変性が起こりやすくなる。
しかし、抽出温度の適正範囲内においては、浸出するお茶の香味成分が異なり、たとえば緑茶においては50度程度の低温で抽出した場合旨味成分であるテアニンが浸出しやすく、逆に80度以上の高温では渋み、苦みの成分であるカテキンやタンニンが浸出しやすい。
そのため最終的に得られるインスタント茶類に求められる品質に応じて、15℃以上100℃以下の範囲内で、抽出温度の調整を行う。また、後述するように、乾燥工程で使用される乾燥方法に応じて、15℃以上100℃以下の範囲内で、抽出温度を調整することができる。
抽出工程では、前述した茶類1重量部を、前述した水溶性溶媒4から30重量部程度で浸漬あるいは、攪拌しながら、前述した所定の温度範囲で抽出する。
こうして抽出したものから粗分離により、抽出液を得ることができる。この抽出液は、必要に応じて遠心分離機等を用い清澄化を行う。
抽出工程後、乾燥工程の前に、必要に応じて、濃縮工程を行うことができる。濃縮工程は、抽出液を乾燥工程の前に予め濃縮することで、乾燥の経費を少なくするために行うものであり、必要に応じて行えばよい。減圧濃縮、凍結濃縮、逆浸透圧膜濃縮などの周知の方法により濃縮を行うことができる。
乾燥工程では、抽出液(或いは濃縮液)の乾燥粉末化を行うが、本発明ではこの乾燥工程に異なる複数の乾燥方法を採用している。
乾燥工程で採用する複数の異なる乾燥方法としては、例えば、真空ベルト乾燥、噴霧乾燥、ドラムドライヤを上げることができるが、これに限られるものではなく、フリーズドライなど、この技術分野で公知の乾燥方法を採用することができる。
なお、乾燥工程にあたって、この技術分野で公知のように、品質を維持 する目的で、前記抽出液(或いは濃縮液)に対してデキストリンなど を添加してもよい。
各乾燥方法により得られた茶類乾燥粉末の風味や香気成分の損失の傾向は異なる。
例えば、真空ベルト乾燥では乾燥中品温が極めて低く、熱がかかりにくいため比較的新鮮な生っぽい風味を有する乾燥粉末が得られる。
一方、ドラムドライヤは、乾燥品温はかなり高温になり、非常に熱がかかるため香気成分の損失は激しいが、代わりに火入れ香といわれる製茶における火入れ工程にて茶葉に付与される香りに似た風味を有する乾燥粉末が得られる。
噴霧乾燥においては、乾燥中の香気成分の損失が比較的少なく乾燥効率が高いため経費を少なくすることができ、インスタント茶類のベースとなる乾燥粉末を得られる。
また、以上の特性を考慮して、抽出工程を複数の異なる温度範囲で行い、この異なる温度範囲で行った抽出工程により得た各温度範囲での抽出液を、それぞれ、前記異なる乾燥方法で乾燥粉末化することが望ましい。すなわち、抽出工程の段階において各乾燥法に適した抽出条件にて得られた茶類抽出液を用いるのが好ましい。
例えば、真空ベルト乾燥には、低温領域(15℃より高く、40℃以下の温度範囲)で抽出した抽出液を用いることが望ましい。低温領域で抽出した抽出液は比較的渋みが少なく旨味の多いので、真空ベルト乾燥法と組み合わせることにより、より新鮮味、青味のある生葉に近い風味を有する乾燥粉末を得ることができる。
ドラムドライヤには、高温領域(80℃より高く、100℃を越えない温度範囲)で抽出した抽出液を用いることが望ましい。高温領域で抽出した抽出液は渋みが強く出るので、ドラムドライヤと組み合わせることにより、渋み、火入れ香を有した力価の強い乾燥粉末が得られる。
噴霧乾燥には、前記低温領域と高温領域との間の中間温度領域(40℃より高く、80℃以下の温度範囲)で抽出した抽出液を用いることが望ましい。中間温度領域で抽出した抽出液はベースとなりうる旨味、渋みのバランスがとれているからである。
乾燥工程で、乾燥粉末化した後、混合工程、又は、造粒工程を行う。なお、必要に応じて、混合工程と造粒工程との双方を行っても良い。
なお、前述したように、複数の乾燥工程を採用しているので、各乾燥工程で得た乾燥粉末ごとに混合及び/又は造粒工程を行う。
この混合工程では、各種乾燥方法にて得られた茶類の乾燥粉末を粉体ブレンダーにて混合する。また、造粒工程では、各種乾燥方法にて得られた茶類の乾燥粉末を主に流動層造粒にて造粒する。前述したように、これらの混合工程と造粒工程との両方を用いてもよい。造粒工程は、製造するインスタント茶の充填時の流動性、もしくは喫茶時の溶解性を向上させる目的で行うものであり、必要に応じて行えばよい。
以上のような工程により得た、前記異なる複数の乾燥方法に茶類の乾燥粉末を混合して本発明のインスタント茶にすることができる。すなわち、各種乾燥方法にて得られた風味の異なる乾燥粉末(真空ベルト乾燥粉末、噴霧乾燥粉末、ドラムドライヤ粉末)を用いて、それぞれの特徴を有した、通常の喫茶法で得られる茶湯と殆ど同様の風味を有するインスタント茶を得ることができる。なお、ここで、各種乾燥方法にて得られた風味の異なる乾燥粉末の配合比率を調整することで、より好ましい風味を有するインスタント茶にすることができる。
次に実施例によって本発明を具体的に説明する。
40度30分(低温抽出)、80度30分(中温抽出)、90度55分(高温抽出)の3つの条件にて、それぞれ緑茶1kg、温水20kg投入し抽出した。
粗分離して得られた各抽出液(ブリックス0.5〜3程度、約16kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約30、約0.8kg)を得た。
低温抽出により得られた濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#30)を撹拌、混合し80度20分にて加熱殺菌した後、真空度1330〜1729Pa、加熱温度130度、120度、110度の条件で真空ベルト乾燥し、インスタント緑茶Aを得た(約300g)。
中温抽出により得られた濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合し80度20分にて加熱殺菌した後、チャンバー内温度90度の条件で噴霧乾燥し、インスタント緑茶Bを得た(約300g)。
高温抽出により得られた濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合した後、ドラムドライヤにて乾燥粉末化し、インスタント緑茶Cを得た(約600g)。
各乾燥法の各緑茶濃縮液における緑茶エキス固形分とデキストリンの配合比率は1:1とした。
各乾燥法にて得られたインスタント緑茶A、インスタント緑茶B、インスタント緑茶Cを2:3:4の重量割合で混合し、本発明のインスタント緑茶Dを得た。
この実施例で原料に用いた緑茶を用いて通常の喫茶法にて得られた緑茶と、この実施例で得られたインスタント緑茶Dとを試飲したところ、ほとんど同様の風味であった。
なお、前記ではインスタント緑茶A、インスタント緑茶B、インスタント緑茶Cを2:3:4の重量割合で混合して本発明のインスタント緑茶Dとしていたが、本願発明者等が更に追加試験を行ったところ、インスタント緑茶A、インスタント緑茶B、インスタント緑茶Cを重量割合で1〜8:1〜8:1〜8の範囲で混合したインスタント緑茶であれば、この実施例で原料に用いた緑茶を用いて通常の喫茶法にて得られた緑茶と、ほとんど同様の風味で喫飲できることを確認できた。
産地の異なる烏龍茶を組み合わせて本発明のインスタント烏龍茶を調製した。
それぞれ産地が異なっていて、香りの良い烏龍茶と、味の良い烏龍茶とを選抜した。
香りの良い烏龍茶100kgに温水1900kgを投入し、35度55分の条件で低温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス1.0程度、約 1600kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約20、約80kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#30)を撹拌、混合し、80度20分にて加熱殺菌した後、真空度1330〜1729Pa、加熱温度130度、120度、110度の条件で真空ベルト乾燥し、インスタント烏龍茶Eを得た(約 100kg)。
味の良い烏龍茶100kgに温水1900kgを投入し、75度30分の条件で中温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス1.5程度、約1600kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約25倍濃縮液(ブリックス約20、約100kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合し80度30分にて加熱殺菌した後、チャンバー内温度90度の条件で噴霧乾燥し、烏龍茶Fを得た(約100kg)。
各乾燥法の各烏龍茶濃縮液における烏龍茶エキス固形分とデキストリンの配合比率は1:1とした。
各乾燥法にて得られたインスタント烏龍茶E、インスタント烏龍茶Fを2:3の重量割合で混合し、本発明のインスタント烏龍茶Gを得た。
このインスタント烏龍茶Gを試飲したところ、香りの部分と味の部分とのバランスのとれた烏龍茶であった。
なお、前記ではインスタント烏龍茶E、インスタント烏龍茶Fを2:3の重量割合で混合して本発明のインスタント烏龍茶Gとしていたが、本願発明者等が更に追加試験を行ったところ、インスタント烏龍茶E、インスタント烏龍茶Fを重量割合で1〜3:9〜7の範囲で混合したインスタント烏龍茶であれば、香りの部分と味の部分とのバランスのとれた烏龍茶製品であることを確認できた。
90度50分の条件で麦茶100kg、温水2000kg投入し、高温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス2.5程度、約1400kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約18、約100kg)を得た。
前記の濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合し80度30分にて加熱殺菌した後、チャンバー内温度80度の条件で噴霧乾燥し、インスタント麦茶Hを得た(約100kg)。
また前記濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合した後、ドラムドライヤにて乾燥粉末化し、インスタント麦茶Iを得た(約100kg)。
各乾燥法の各麦茶濃縮液における麦茶エキス固形分とデキストリンの配合比率は1:1した。
各乾燥法にて得られたインスタント麦茶H、インスタント麦茶Iを5:6の重量割合で混合し、本発明のインスタント麦茶Jを得た。
この実施例で原料に用いた麦茶を用いて通常の喫茶法にて得られた麦茶と、この実施例で得られたインスタント麦茶Jとを試飲したところ、ほとんど同様の風味であり、更に、インスタント麦茶Jの方が甘みと香りのバランスがよかった。
前記ではインスタント麦茶H、インスタント麦茶Iを5:6の重量割合で混合して本発明のインスタント麦茶Jとしていたが、本願発明者等が更に追加試験を行ったところ、インスタント麦茶H、インスタント麦茶Iを重量割合で5〜3:5〜7の範囲で混合したインスタント麦茶であれば、この実施例で原料に用いた麦茶を用いて通常の喫茶法にて得られた麦茶と、ほとんど同様の風味で喫飲でき、更に、好みの甘みと香りのバランスを持った麦茶製品になることを確認できた。
焙じ度の異なるほうじ茶を組み合わせて本発明のほうじ龍茶を調製した。
焙じ度の浅いほうじ茶100kgに温水2000kgを投入し、40度 45分の条件で低温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス1.0程度、約1700kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約20、約85kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#30)を撹拌、混合し80度 30分にて加熱殺菌した後、真空度1330〜1729Pa、加熱温度130度、120度、110度の条件で真空ベルト乾燥し、インスタントほうじ茶Kを得た(約80kg)。
中程度の焙じ度のほうじ茶100kgに温水2000kgを投入し、65度 30分の条件で中温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス1.5程度、約1600kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約16、約100kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合し80度30分にて加熱殺菌した後、チャンバー内温度90度の条件で噴霧乾燥し、インスタントほうじ茶Lを得た(約80kg)。
焙じ度の高いほうじ茶100kgに温水2000kgを投入し、90度 20分の条件で高温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス1.5程度、約1600kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約 倍濃縮液(ブリックス約16、約80kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合した後、ドラムドライヤにて乾燥粉末化し、インスタントほうじ茶Mを得た(約80kg)。
各乾燥法の各ほうじ茶濃縮液におけるほうじ茶エキス固形分とデキストリンの配合比率は1:1とした。
各乾燥法にて得られたインスタントほうじ茶K、インスタントほうじ茶L、インスタントほうじ茶Mを2:3:3の重量割合で混合し、本発明のインスタントほうじ茶Nを得た。
インスタントほうじ茶Nは、香りの部分と味の部分とのバランスのとれたほうじ茶であることを確認できた。
なお、前記ではインスタントほうじ茶K、インスタントほうじ茶L、インスタントほうじ茶Nを2:3:3の重量割合で混合して本発明のインスタントほうじ茶Nとしていたが、本願発明者等が更に追加試験を行ったところ、インスタントほうじ茶K、インスタントほうじ茶L、インスタントほうじ茶Mを重量割合で1〜3:8〜3:1〜4の範囲で混合したインスタントほうじ茶であれば、香りの部分と味の部分とのバランスのとれたほうじ茶製品となることを確認できた。
ハーブを原料として乾燥方法を組み合わせて本発明のインスタントハーブティーを調製した。
ハイビスカスのホール・粉砕100kgに温水2000kgを投入し、40度55分の条件で低温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス2.0程度、約1700kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約20、約170kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#30)を撹拌、混合し80度30分にて加熱殺菌した後、真空度1330〜1729Pa、加熱温度130度、120度、110度の条件で真空ベルト乾燥し、ハイビスカスパウダーを得た(約70kg)。
ローズヒップのホール・粗砕100kgに温水2000kgを投入し、90度55分の条件で高温抽出した。粗分離して得られた抽出液(ブリックス2.5程度、約1600kg)は、遠心分離にかけて液を清澄化後、濃縮機にて約20倍濃縮液(ブリックス約22、約180kg)を得た。この濃縮液とデキストリン(三和澱粉工業(株)製、商品名サンデック#70)を撹拌、混合した後、ドラムドライヤにて乾燥粉末化し、ローズヒップパウダーを得た(約100kg)。
各乾燥法のハイビスカスパウダー、ローズヒップパウダーにおけるハイビスカスエキス、ローズヒップエキスの固形分とデキストリンの配合比率は約1:1とした。
各乾燥法にて得られたハイビスカスパウダー、ローズヒップパウダーを2:3の重量割合で混合し、本発明のインスタントハーブティーを得た。
こうして得た本発明のインスタントハーブティーは、香りの部分と味の部分とのバランスのとれたハーブティーであることを確認できた。
なお、前記ではハイビスカスパウダー、ローズヒップパウダーを2:3の重量割合で混合し、本発明のインスタントハーブティーとしていたが、本願発明者等が更に追加試験を行ったところ、ハイビスカスパウダー、ローズヒップパウダーを重量割合で1〜4:9〜6の範囲で混合したインスタントハーブティーであれば、香りの部分と味の部分とのバランスのとれた製品となることを確認できた。
以上、この発明の好ましい実施形態、実施例を説明したが本発明はこれらに限られるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。

Claims (4)

  1. 原料から抽出液を得る抽出工程と、前記抽出液を乾燥粉末化する乾燥工程と、その後の混合及び/又は造粒工程を経てインスタント茶を製造する方法であって、
    前記乾燥工程を異なる複数の乾燥方法によって行い、
    前記異なる複数の乾燥方法による乾燥工程を終えた乾燥粉末をそれぞれ混合及び/又は造粒した後、前記異なる複数の乾燥方法によるものを混合して
    インスタント茶を製造する方法。
  2. 前記抽出工程を複数の異なる温度範囲で行い、
    前記異なる温度範囲で行った抽出工程により得た各温度範囲での抽出液を、それぞれ、前記異なる乾燥方法で乾燥粉末化する
    ことを特徴とする請求項1記載のインスタント茶を製造する方法。
  3. 前記複数の乾燥方法に真空ベルト乾燥法、ドラムドライヤ法、噴霧乾燥法を採用すると共に、
    前記異なる温度範囲で行う抽出工程に、低温領域で行う抽出工程、高温領域で行う抽出工程、前記低温領域と高温領域との間の中間温度領域で行う抽出工程を採用し、
    低温領域で行う抽出工程で得た低温抽出液について前記真空ベルト乾燥法により乾燥を行い、
    中間温度領域で行う抽出工程で得た中温抽出液について前記噴霧乾燥法により乾燥を行い
    高温領域で行う抽出工程で得た高温抽出液について前記ドラムドライヤ法により乾燥を行う
    ことを特徴とする請求項2記載のインスタント茶を製造する方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載のインスタント茶を製造する方法によって製造したインスタント茶。
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