JPH09284099A - 受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時に複数のチャンネルで入感があった場合
でもあらかじめ決められた優先順位に従って受信チャン
ネルを選択できる受信装置を提供することである。 【解決手段】 送信側のＩＤ番号と受信する優先順位と
の関係が格納されているプライオリティテーブル１０
と、優先順位を判定するプライオリティ判定回路１１
と、スキャン中の入感の有無にかかわらず全てのチャン
ネルをスキャンするスキャン制御回路８と、スキャン中
に入感があった場合に、プライオリティテーブル１０に
あらかじめ記憶されている優先順位に従って最も優先順
位の高いチャンネルを選択し、該選択された受信チャン
ネルに切り換えるモード判定回路１２を具備して構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、受信装置に関し、
特にスキャン機能を有する受信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のスキャン機能を有する受信装置
は、図３に示すように、受信信号１０１を入力して高周
波増幅を行うＲＦ回路２と、局部発振回路６の出力１０
３を用いてＲＦ回路の出力１０２をＩＦ信号１０３に変
換する周波数変換回路３と、ＩＦ信号１０３を復調する
復調回路４と、復調回路４の出力である復調信号１０４
から特定のＩＤ信号を識別するＩＤ識別回路５と、スキ
ャンする複数のチャンネルの周波数を記憶しておくプリ
セット周波数メモリ７と、プリセット周波数メモリ７の
出力である複数のプリセットチャンネルの周波数情報１
１５をＩＤ識別回路５からの入感判定出力１０５が入力
されるまで一定時間ごとに切り換えるスキャン制御回路
８とを有している。

【０００３】この受信装置の動作を図４の波形図を用い
て説明する。（ａ）および（ｂ）は受信信号１０１に含
まれるプリセット１ｃｈおよび２ｃｈの周波数の信号で
あり、ある時点から同時に受信信号が入ってきた場合を
示している。（ｄ）はプリセットチャンネル数が４チャ
ンネルの場合の受信装置の受信チャンネルの状態を示し
た図であり、ある１定時間ごとに受信チャンネルが１→
２→３→４というように切り替わリスキャンを行う。ス
キャン制御回路８は受信信号の入感を検出するＩＤ識別
回路５からの入感判定信号１０５を受けるとスキャンを
停止し、入感があったチャンネルで受信を行う。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来の受信装置で
は、複数のチャンネルからの入感が同時にあった場合に
は最初にＩＤ識別を行ったチャンネルを受信チャンネル
とするため、受信チャンネルの選択が確率的になってし
まい、ある特定のチャンネルを優先して受信することが
できないという問題がある。

【０００５】本発明の課題は、同時に複数のチャンネル
で入感があった場合でもあらかじめ決められた優先順位
に従って受信チャンネルを選択できる受信装置を提供す
ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、あらか
じめ周波数がプリセットされた複数のチャンネルをスキ
ャンする機能を有する受信装置において、情報の伝送に
先立って送出する送信側のＩＤ番号と受信する優先順位
との関係が格納されているプライオリティテーブルと、
該プライオリティテーブルに基づいて優先順位を判定す
るプライオリティ判定回路と、スキャン中の入感の有無
にかかわらず全てのチャンネルをスキャンする回路と、
スキャン中に入感があった場合に、前記プライオリティ
テーブルにあらかじめ記憶されている優先順位に従って
最も優先順位の高いチャンネルを選択し、該選択された
受信チャンネルに切り換えるモード判定回路を具備して
構成されていることを特徴とする受信装置が得られる。

【０００７】さらに、本発明によれば、前記プライオリ
ティ判定回路には受信周波数レジスタが接続され、該プ
ライオリティ判定回路は、入感が複数あった場合に、現
在の受信チャンネルの優先順位を前記プライオリティテ
ーブルに基づく優先順位に従って判定し、その中で最も
優先順位が高いチャンネルの周波数をロードするために
受信周波数ロード信号を前記受信周波数レジスタに送出
し、該受信周波数レジスタの内容が前記優先順位の高い
受信チャンネルの周波数に書き換えられ、前記モード判
定回路は、スキャン完了後に、スキャン中に入感があっ
たチャンネルの中で最も優先順位の高いチャンネルでの
受信動作に移行するためにスキャン停止信号をスイッチ
に出力し、該スイッチはににが終了し、かつスキャン中
に入感があった場合に、スキャンから受信動作に移行す
るためのスイッチを切替えるスイッチ切替信号を該スイ
ッチに送出し、前記受信周波数レジスタに記憶されてい
る最も優先順位の高い周波数を局部発振回路に出力する
ことを特徴とする受信装置が得られる。

【０００８】さらに、本発明によれば、前記プライオリ
ティ判定回路は、スキャン中に入感があった時点で以前
の入感があったチャンネルより優先順位が高い場合に、
その優先順位が高いスキャンチャンネルの周波数をロー
ドするための受信周波数ロード信号を前記受信周波数レ
ジスタに送出することを特徴とする受信装置が得られ
る。

【０００９】

【作用】スキャン中にあるチャンネルで入感があっても
スキャンを停止せず、すべてのチャンネルにおける入感
の有無を検出し、かつスキャン中に同時に入感があった
チャンネルの内、最も優先順位の高いものを選択した後
にスキャンを停止し受信動作に移行する。この動作によ
り、スキャン中に同時に複数のチャンネルで入感があっ
ても、あらかじめ決められた優先順位が最も高いチャン
ネルを確実に受信できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に本発明の一実施の形態につい
て図１及び図２を参照して詳細に説明する。図１は、本
発明による受信装置の一実施の形態を示すブロック図で
あり、図３に示した従来構成と同一部分には同一符号を
付してある。プライオリティ判定回路１１は入感があっ
た場合に出力される入感判定信号１０５を受けた場合に
現在のスキャンチャンネルの優先順位をプライオリティ
テーブル１０の順位に従って判定し、以前入感があった
チャンネルより優先順位が高ければ受信周波数ロード信
号１１１を出力する。受信周波数レジスタ１３はスキャ
ン制御回路の出力である周波数情報１１４の内容をスト
アする。

【００１１】モード判定回路１２はスキャンが終了し、
かつスキャン中に入感があった場合にスキャンから受信
動作に移行するためのスイッチ９を切り換える信号１１
０を出力する。スイッチ９はスキャン中はスキャン制御
回路８からの周波数情報１１４を局部発振回路６（図中
では局発として記載している）に出力し、受信中には受
信周波数レジスタ１３の周波数を局部発振回路６に出力
する。

【００１２】このように構成された受信装置の動作を図
２の信号波形図を参照して説明する。図２（ａ）及び図
２（ｂ）はそれぞれ１ｃｈおよび２ｃｈの受信信号であ
る。図２（ｉ）は本受信機の受信中のチャンネルを示し
たものであり。図２（ｃ）はＩＤ識別回路５の出力１０
５であり、１ｃｈおよび２ｃｈをスキャンした時点でそ
れぞれ入感有りの信号を出力している。図２（ｄ）はプ
ライオリティ判定回路１１の出力１１１であり、図２
（ｆ）のスキャン完了信号１１３によってスキャン開始
時に初期化を行い、スキャン中に入感があった時点で以
前の入感があったチャンネルより優先順位が高い場合に
現在のスキャンチャンネルの周波数をロードするための
信号である。図２（ｅ）は受信周波数レジスタの周波数
情報に対応するチャンネルを示したものであり、本実施
の形態では２ｃｈのほうが１ｃｈより優先順位が高いた
め２ｃｈのＩＤ識別を行った時点でレジスタの内容は２
ｃｈの周波数に書き換えられている。

【００１３】これらの動作によりスキャン完了時点では
受信周波数レジスタ１３の内容はスキャン中に入感があ
ったチャンネルのなかで最も優先順位の高いチャンネル
の周波数が記憶されることになる。図２（ｇ）はスキャ
ン中に入感があったかどうかを示すＩＤ識別回路５の出
力１０８であり、モード判定回路１２の出力１１０は図
２（ｈ）に示すように、スキャン中に入感があった場合
にスキャン完了後にスキャン停止信号１１０を出力す
る。このスキャン停止信号１１０で局発６の周波数制御
信号１０９を切り換えることにより、スキャン完了後に
スキャンを停止し、スキャン中に入感があったチャンネ
ルのなかで最も優先順位の高いチャンネルでの受信動作
に移行することができる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
感の有無にかかわらずプリセットされたチャンネルすべ
てをスキャンし、入感したチャンネルのなかでの優先順
位を判定し、最も優先順位が高いチャンネルでの受信動
作に移行することにより、同時に複数のチャンネルで入
感があった場合でも、あらかじめ決められた優先順位に
従って最も優先順位がチャンネルを確実に受信できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の受信装置の一実施の形態を示したブロ
ック図である。

【図２】図１の各部における各部信号波形を示した図で
ある。

【図３】従来の受信装置の一実施の形態を示したブロッ
ク図である。

【図４】図３の各部における各部信号波形を示した図で
ある。

【符号の説明】

１ 受信信号入力端子 ２ ＲＦ回路 ３ 周波数変換回路 ４ 復調回路 ５ ＩＤ識別回路 ６ 局部発振回路 ７ プリセット周波数メモリ ８ スキャン制御回路 ９ スイッチ １０ プライオリティテーブル １１ プライオリティ判定回路 １２ モード判定回路 １３ 受信周波数レジスタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 あらかじめ周波数がプリセットされた複
   数のチャンネルをスキャンする機能を有する受信装置に
   おいて、情報の伝送に先立って送出する送信側のＩＤ番
   号と受信する優先順位との関係が格納されているプライ
   オリティテーブルと、該プライオリティテーブルに基づ
   いて優先順位を判定するプライオリティ判定回路と、ス
   キャン中の入感の有無にかかわらず全てのチャンネルを
   スキャンする回路と、スキャン中に入感があった場合
   に、前記プライオリティテーブルにあらかじめ記憶され
   ている優先順位に従って最も優先順位の高いチャンネル
   を選択し、該選択された受信チャンネルに切り換えるモ
   ード判定回路を具備して構成されていることを特徴とす
   る受信装置。
2. 【請求項２】 前記プライオリティ判定回路には受信周
   波数レジスタが接続され、該プライオリティ判定回路
   は、入感が複数あった場合に、現在の受信チャンネルの
   優先順位を前記プライオリティテーブルに基づく優先順
   位に従って判定し、その中で最も優先順位が高いチャン
   ネルの周波数をロードするために受信周波数ロード信号
   を前記受信周波数レジスタに送出し、該受信周波数レジ
   スタの内容が前記優先順位の高い受信チャンネルの周波
   数に書き換えられ、前記モード判定回路は、スキャン完
   了後に、スキャン中に入感があったチャンネルの中で最
   も優先順位の高いチャンネルでの受信動作に移行するた
   めにスキャン停止信号をスイッチに出力し、該スイッチ
   はににが終了し、かつスキャン中に入感があった場合
   に、スキャンから受信動作に移行するためのスイッチを
   切替えるスイッチ切替信号を該スイッチに送出し、前記
   受信周波数レジスタに記憶されている最も優先順位の高
   い周波数を局部発振回路に出力することを特徴とする請
   求項１記載の受信装置。
3. 【請求項３】 前記プライオリティ判定回路は、スキャ
   ン中に入感があった時点で以前の入感があったチャンネ
   ルより優先順位が高い場合に、その優先順位が高いスキ
   ャンチャンネルの周波数をロードするための受信周波数
   ロード信号を前記受信周波数レジスタに送出することを
   特徴とする請求項２記載の受信装置。