JPH09283305A - サーミスタ装置およびサーミスタ装置の抵抗値調整方法 - Google Patents

サーミスタ装置およびサーミスタ装置の抵抗値調整方法

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JPH09283305A
JPH09283305A JP8089670A JP8967096A JPH09283305A JP H09283305 A JPH09283305 A JP H09283305A JP 8089670 A JP8089670 A JP 8089670A JP 8967096 A JP8967096 A JP 8967096A JP H09283305 A JPH09283305 A JP H09283305A
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JP
Japan
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thermistor
film
resistance value
electrode film
electrode
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Application number
JP8089670A
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English (en)
Inventor
Akira Kato
章 加藤
Riichi Funahara
利一 船原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンされ、初期抵抗値の調整が容
易なサーミスタ装置を提供する。 【解決手段】 サーミスタ装置50は、絶縁性基板51
と、絶縁性基板51上に形成された第1電極膜52a,
第2電極膜52b,52c,52dと、第1電極膜52
aと第2電極膜52b,52c,52dをそれぞれ接続
するように、絶縁性基板51上に形成されたサーミスタ
膜53b、53c、53dとから構成されている。この
サーミスタ装置50では、サーミスタ膜53bが、主サ
ーミスタ膜であり、サーミスタ膜53c,53dが抵抗
値調整用サーミスタ膜である。第2電極膜52bは、主
サーミスタ膜53bと接続されており、配線パターンの
本線の役割を果たす。第2電極膜52c,52dはそれ
ぞれ、抵抗値調整用サーミスタ膜53c,53dと接続
されており、配線パターンの支線となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーミスタ装置お
よびサーミスタ装置の抵抗値調整方法に関し、詳しく
は、携帯電話に内蔵される温度補償型水晶発振器などに
用いられる、膜状に形成されたサーミスタ装置およびサ
ーミスタ装置の抵抗値調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の膜状のサーミスタ装置を、図9を
用いて説明する。図9において、サーミスタ装置100
は、絶縁性基板1と、絶縁性基板1上に形成された第1
電極膜2a,第2電極膜2bとからなる電極膜2と、第
1電極膜2a,第2電極膜2b間を接続するように絶縁
性基板1上に形成された、サーミスタ膜3とから構成さ
れている。
【0003】絶縁性基板1としては、たとえば、アルミ
ナ基板などがある。電極膜2は、導電ペーストを印刷、
焼成することにより形成され、導電ペーストとしては、
例えば、金−白金ペースト,銀−白金ペースト,銀−パ
ラジウムペーストなどの貴金属ペーストや、銅ペースト
など卑金属ペーストなどが用いられる。サーミスタ膜3
は、サーミスタ膜3が厚膜の場合、サーミスタ材料から
なるペースト、例えば、マンガン,ニッケル,コバルト
等の金属酸化物を主成分とするサーミスタペーストを、
印刷、焼成して形成され、サーミスタ膜3が薄膜の場合
は、スパッタリングや蒸着などの方法により形成され
る。
【0004】このように構成されたサーミスタ装置10
0は、サーミスタ膜3形成の性質上、所望の抵抗値から
バラツキをもって形成される。しかし、このようなサー
ミスタ装置100を温度補償型水晶発振器などに用いる
場合は、サーミスタ装置100の初期抵抗値(常温抵抗
値)のバラツキレベルを1〜2%以内にする必要があ
る。このため、初期抵抗値を調整する手段として、一般
の厚膜抵抗体と同様に、サーミスタ膜3にトリミングが
行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーミ
スタ膜3をトリミングする場合、例えば、レーザートリ
ミングにより抵抗値の調整をすると、照射されたレーザ
ー光から発生する熱のために、サーミスタ膜3の抵抗値
の変化が激しく、トリミング時に抵抗値をモニタして
も、常温時の抵抗値と大きく異なるため、所望の抵抗値
に調整するのが困難であった。また、サンドブラスト法
により抵抗値を調整すると、一般的に知られているサン
ドブラスト法の欠点である、研磨剤粉末がサーミスタ膜
の表面に付着して汚れ、トリミングの速度が遅く、トリ
ミングの精度も悪いといった問題点が有り、実用に不適
であった。
【0006】このため、現状のサーミスタ装置では、ト
リミングは行わず、形成されたサーミスタ膜の初期抵抗
値、すなわち、常温における抵抗値を測定し、所望の抵
抗値の規格範囲内のもののみ製品として用いており、選
別作業が複雑となり、規格外のサーミスタ膜を製品化し
ないため、生産コストが非常に大きくなっていた。
【0007】したがって、本発明の目的は、コストダウ
ンされ、初期抵抗値の調整が容易なサーミスタ装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサーミスタ装置においては、絶縁性基板
と、該絶縁性基板上に形成された第1電極膜および第2
電極膜と、該第1電極膜と第2電極膜の間に設けられた
サーミスタ膜とからなり、前記サーミスタ膜は、前記第
1電極膜と前記第2電極膜との間で並列状に、複数条に
分割されており、前記第2電極膜は、前記サーミスタ膜
に対応して複数に分割されており、前記サーミスタ膜の
一端のそれぞれは前記第1電極膜で共通に導通されてお
り、前記サーミスタ膜の他端はそれぞれが独立して前記
第2電極膜と接続されていることを特徴としている。
【0009】また、前記分割された複数のサーミスタ膜
は、1つの主サーミスタ膜と、他の抵抗値調整用サーミ
スタ膜とからなり、前記第2電極膜の内、前記主サーミ
スタ膜の他端に接続された第2電極膜を本線とし、前記
抵抗値調整用サーミスタ膜のそれぞれの他端に接続され
た第2電極膜を支線としたことを特徴としている。
【0010】また、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形
成された第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜
と第2電極膜の間に設けられたサーミスタ膜とからな
り、前記サーミスタ膜は、前記第1電極膜と前記第2電
極膜間で直列状に、複数個に分割されており、前記サー
ミスタ膜を分割した部分には、隣接したサーミスタ膜同
士を接続する補助電極膜が形成されていることを特徴と
している。
【0011】また、前記分割された複数のサーミスタ膜
は、1つの主サーミスタ膜と、複数の抵抗値調整用サー
ミスタ膜とからなることを特徴としている。
【0012】また、前記複数のサーミスタ膜は、初期抵
抗値がそれぞれ異なるように形成されたことを特徴とし
ている。
【0013】また、前記複数の抵抗値調整用サーミスタ
膜は、初期抵抗値の比が2の階乗となるようにそれぞれ
形成されたことを特徴としている。
【0014】また、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形
成された主下部電極膜と、該主下部電極膜の表面に形成
された主サーミスタ膜と、該主サーミスタ膜上に形成さ
れ、前記主下部電極とで前記主サーミスタ膜を挟んでサ
ンドイッチ状積層部を構成する主上部電極膜とからな
る、1つの主サーミスタ部と、前記絶縁性基板上に形成
された複数の抵抗値調整用下部電極膜と、該抵抗値調整
用下部電極膜上に形成された抵抗値調整用サーミスタ膜
と、該抵抗値調整用サーミスタ膜上に形成され、前記抵
抗値調整用下部電極とで前記抵抗値調整用サーミスタ膜
を挟んでサンドイッチ状積層部を構成する抵抗値調整用
上部電極膜とからなる、複数の抵抗値調整用サーミスタ
部とからなり、前記抵抗値調整用サーミスタ部の隣り合
うもの同士は、一方の抵抗値調整用下部電極膜と他方の
抵抗値調整用上部電極膜とを接続して導通され、前記抵
抗値調整用下部電極膜と前記抵抗値調整用上部電極膜に
は、前記抵抗値調整用サーミスタ膜を短絡するための引
出電極が設けられていることを特徴としている。
【0015】また、前記主サーミスタ膜および抵抗値調
整用サーミスタ膜は、各々の初期抵抗値が異なるように
形成されたことを特徴としている。
【0016】また、前記複数の抵抗値調整用サーミスタ
膜は、各々の初期抵抗値の比が2の階乗となるように、
段階的に抵抗値が異なるように形成されたことを特徴と
している。
【0017】また、本発明のサーミスタ装置の抵抗値調
整方法においては、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形
成された第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜
と第2電極膜の間に設けられたサーミスタ膜とからな
り、前記サーミスタ膜は、前記第1電極膜と前記第2電
極膜との間で並列状に、複数条に分割されており、前記
第2電極膜は、前記サーミスタ膜に対応して複数に分割
され、前記第2電極膜の一本を本線とし、他を支線と
し、前記サーミスタ膜の一端のそれぞれは前記第1電極
膜で共通に導通されており、前記サーミスタ膜の他端
は、それぞれが独立して前記第2電極膜と接続されてお
り、前記第2電極膜の支線を前記第2電極膜の本線と接
続、または切断して抵抗値を調整することを特徴として
いる。
【0018】また、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形
成された第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜
と第2電極膜の間を接続するように設けられたサーミス
タ膜とからなり、前記サーミスタ膜は、前記第1電極膜
と前記第2電極膜間で直列状に、複数個に分割されてお
り、前記サーミスタ膜を分割した部分には、隣接したサ
ーミスタ膜同士を接続する補助電極膜が形成されてお
り、前記第1電極膜、前記第2電極膜、および、前記補
助電極膜の間を、任意に接続又は切断することにより抵
抗値を調整することを特徴としている。
【0019】また、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形
成された主下部電極膜と、該主下部電極膜の表面に形成
された主サーミスタ膜と、該主サーミスタ膜上に形成さ
れ、前記主下部電極とで前記主サーミスタ膜を挟んでサ
ンドイッチ状積層部を構成する主上部電極膜とからな
る、1つの主サーミスタ部と、前記絶縁性基板上に形成
された複数の抵抗値調整用下部電極膜と、該抵抗値調整
用下部電極膜上に形成された抵抗値調整用サーミスタ膜
と、該抵抗値調整用サーミスタ膜上に形成され、前記抵
抗値調整用下部電極とで前記抵抗値調整用サーミスタ膜
を挟んでサンドイッチ状積層部を構成する抵抗値調整用
上部電極膜とからなる、複数の抵抗値調整用サーミスタ
部とからなり、前記抵抗値調整用サーミスタ部の隣り合
うもの同士は、一方の抵抗値調整用下部電極膜と他方の
抵抗値調整用上部電極膜とを接続して導通され、前記抵
抗値調整用下部電極膜と前記抵抗値調整用上部電極膜
に、前記抵抗値調整用サーミスタ膜を短絡するため設け
られた引出電極を、接続又は切断することにより抵抗値
を調整することを特徴としている。
【0020】これにより、従来困難とされていたサーミ
スタ膜の初期抵抗値調整が可能となり、サーミスタ装置
の歩留りが向上する。また、サーミスタ膜に抵抗値調整
部を設けることにより、初期抵抗値の微調整も可能とな
り、サーミスタ装置を温度補償型水晶発振器等に用いた
場合も、製品の高品質化が達成される。
【0021】さらに、サンドイッチ状のサーミスタ装置
においても、抵抗値調整が可能となり、サンドイッチ形
状にすることによって占有面積が減少し、サーミスタ装
置の小型化が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の図面を参照して詳細に説明する。図1において、サー
ミスタ装置50は、絶縁性基板51と、絶縁性基板51
上に形成された第1電極膜52aおよび第2電極膜52
b,52c,52dと、第1電極膜52aと第2電極膜
52b,52c,52dをそれぞれ接続するように、絶
縁性基板51上に形成されたサーミスタ膜53b,53
c,53dとから構成されている。
【0023】絶縁性基板51としては、たとえば、アル
ミナ基板などがある。電極膜52a,52b,52c,
52dは、導電ペーストを印刷、焼成することにより形
成され、導電ペーストとしては、例えば、金−白金ペー
スト,銀−白金ペースト,銀−パラジウムペーストなど
の貴金属ペーストや、銅ペーストなど非金属ペーストな
どが用いられる。サーミスタ膜53b,53c,53d
は、サーミスタ膜53b,53c,53dが厚膜の場
合、サーミスタ材料からなるペースト、例えば、マンガ
ン,ニッケル,コバルト等の金属酸化物を主成分とする
サーミスタペーストを、印刷、焼成して形成され、サー
ミスタ膜53b,53c,53dが薄膜の場合は、スパ
ッタリングや蒸着などの方法により形成される。
【0024】このサーミスタ装置50では、第1電極膜
52aと、第2電極膜52b,52c,52dとの間
で、サーミスタ膜53b,53c,53dが並列状に条
に設けられており、サーミスタ膜53b,53c,53
dの一端は、第1電極膜52aで共通に導通されてお
り、サーミスタ膜53b,53c,53dの他端は、そ
れぞれが独立して、第2電極膜52b,52c,52d
と接続されている。
【0025】そして、このサーミスタ装置50では、サ
ーミスタ膜53bが、主サーミスタ膜であり、サーミス
タ膜53c,53dが抵抗値調整用サーミスタ膜であ
る。主サーミスタ膜53bと接続される第2電極膜52
bが、配線パターンの本線の役割を果たし、抵抗値調整
用サーミスタ膜53c,53dと接続される第2電極膜
52c,52dは、それぞれ配線パターンの支線の役割
を果たす。ここで、図1では一例として、支線である第
2電極膜52cを、本線である第2電極膜52bとを、
二点鎖線で示すバイパス電極55で接続して形成されて
いる。図1の状態の等価回路図を図2に示す。図2に示
すように、このサーミスタ装置50の初期抵抗値は、図
2におけるA−B間の抵抗値であり、初期抵抗値(初期
抵抗値をRとする)は、 1/R=(1/R53b)+(1/R53c) と表される。ここで、R53bは、サーミスタ膜53b
の抵抗値であり、R53cはサーミスタ膜53cの抵抗
値である。この初期抵抗値Rが規格外の値の場合、第2
電極膜52cやバイパス電極55をレーザーなどを用い
て切断したり、第2電極膜52dをジャンパ線等を用い
て第2電極膜52bと接続するなどにより、抵抗値が規
格値内となるように調整する。たとえば、初期抵抗値R
が規格値より低い場合、抵抗値を調整して高くする必要
が生じるため、電極膜52dと電極膜52bをジャンパ
線で接続すればよく、調整後の抵抗値(調整後の抵抗値
をR’とする)は、 1/R’=(1/R53b)+(1/R53c)+(1
/R53d) と表される。ここで、R53dは、サーミスタ膜53d
の抵抗値である。
【0026】このように、サーミスタ装置を構成するこ
とにより、従来困難であった、サーミスタ装置の初期抵
抗値を調整することが可能となり、所望の抵抗値に調整
することによって従来では不良品となっていたサーミス
タ装置も良品となり、サーミスタ装置の不良率が減少し
コストダウンが図れる。
【0027】図1および図2で示した第1の実施の形態
は、サーミスタ膜53b,53c,53dが並列接続の
場合であり、次に、図3および図4を用いてサーミスタ
膜が直列接続の場合について、第2実施の形態として説
明する。
【0028】図3において、サーミスタ装置60は、絶
縁性基板61と、絶縁性基板61上に形成された第1電
極膜62aおよび第2電極膜62dと、第1電極膜62
aと第2電極膜62bの間に設けられ、直列状に複数個
に分割されたサーミスタ膜63b,63c,63dと、
隣接したサーミスタ膜63b,63c,63dをそれぞ
れ接続するように、分割されている部分に設けられた補
助電極膜62b,62cとから構成されている。
【0029】絶縁性基板61、第1電極膜62a、補助
電極膜62b,62c、第2電極膜62d、サーミスタ
膜63b,63c,63dは、第1の実施の形態で述べ
た材料例や形成方法など同様に用いて設けられる。
【0030】このサーミスタ装置60では、サーミスタ
膜63bが主サーミスタ膜であり、サーミスタ膜63
c,63dが抵抗値調整用サーミスタ膜である。第1電
極膜62aは、主サーミスタ膜63bの一端と接続され
て、配線パターンの一方の本線の役割を果たす。補助電
極膜62bは、主サーミスタ膜63bの他端と抵抗値調
整用サーミスタ膜63cの一端を接続し、補助電極膜6
2cは、抵抗値調整用サーミスタ膜63cの他端と抵抗
値調整用サーミスタ膜63dの一端を接続する。第2電
極膜62dは、抵抗値調整用サーミスタ膜63dの他端
と接続されて、配線パターンの他方の本線の役割を果た
す。補助電極膜62b,62cおよび第2電極膜62d
には引出導体Lが設けられており、図3では、一例とし
て、補助電極膜62bと補助電極膜62cが、それぞれ
の引出導体Lに、二点鎖線で示すバイパス電極62pを
接続することで直接導通されて形成されている。図3の
状態の等価回路図を図4に示す。図4に示すように、こ
のサーミスタ装置60の初期抵抗値Rは、図4における
C−D間の抵抗値であり、R=R63b+R63dと表
される。ここで、R63bは、サーミスタ膜63bの抵
抗値であり、R63dはサーミスタ膜63dの抵抗値で
ある。この初期抵抗値Rが規格外の値の場合、バイパス
電極62pをレーザーで切断したり、補助電極膜62c
と第2電極膜62dをジャンパ線で接続するなどによ
り、抵抗値が規格値内となるように調整する。
【0031】このように、直列接続型のサーミスタ装置
についても同様に、初期抵抗値の調整が可能となり、所
望の抵抗値に調整することによって、従来では不良品と
なっていたサーミスタ装置も良品となり、サーミスタ装
置の不良率が減少しコストダウンが図れる。
【0032】次に、第3の実施の形態を、図5に示す。
図5において、サーミスタ装置70は、主サーミスタ部
75aと抵抗値調整用サーミスタ部75bとからなる。
【0033】主サーミスタ部75aは、絶縁性基板71
と、絶縁性基板71上に形成された主下部電極膜72a
と、主下部電極膜72a上に形成される主サーミスタ膜
73aと、主サーミスタ膜73a上に形成され引出導体
を有する主上部電極膜74aとからなり、主サーミスタ
膜73aを挟んだサンドイッチ状の積層体を構成する。
【0034】抵抗値調整用サーミスタ部75bは、絶縁
性基板71と、絶縁性基板71上に形成された抵抗値調
整用下部電極膜72b,72cと、抵抗値調整用下部電
極膜72b,72c上にそれぞれ形成された抵抗値調整
用サーミスタ膜73b,73cと、抵抗値調整用サーミ
スタ膜73b,73c上にそれぞれ形成された抵抗値調
整用上部電極膜74b,74cとからなり、抵抗値調整
用サーミスタ膜73b,73cを挟んだサンドイッチ状
の積層体を複数構成する。
【0035】ここで、主サーミスタ部75aの主下部電
極膜72aは、サーミスタ装置70の一方の本線とな
り、主サーミスタ部75aと抵抗値調整用サーミスタ部
75bは、主上部電極膜74aと抵抗値調整用上部電極
膜74bを接続導体76により接続されて導通してい
る。また、抵抗値調整用サーミスタ部75bでは、抵抗
値調整用下部電極膜72bと抵抗値調整用上部電極膜7
4cが導通され、抵抗値調整用下部電極膜72cがサー
ミスタ装置70の他方の本線となる。
【0036】図5では一例として、抵抗値調整用下部電
極膜72cと抵抗値調整用上部電極膜74cが、それぞ
れの引出導体Lに、二点鎖線で示すバイパス電極77を
接続することで直接導通されている。
【0037】このサーミスタ装置70の等価回路図を図
6に示す。図6に示す等価回路図は、図4に示す等価回
路図と実質同一である直列回路を構成している。よっ
て、このサーミスタ装置70の初期抵抗値も、上記サー
ミスタ装置60の式が適用できるため、ここでの説明は
省略する。サーミスタ装置70の初期抵抗値の調整も、
サーミスタ装置60と同様に、バイパス電極77をレー
ザで断線したり、抵抗値調整用上部電極膜74cと、抵
抗値調整用下部電極膜72cをジャンパ線により接続す
るなどにより行うことができる。
【0038】このように、サンドイッチ型のサーミスタ
装置についても同様に、初期抵抗値の調整が可能とな
り、所望の抵抗値に調整することによって、従来では不
良品となっていたサーミスタ装置も良品となり、サーミ
スタ装置の不良率が減少しコストダウンが図れる。さら
に、サンドイッチ型構造であるため、部品の占有面積が
減少し、サーミスタ装置の小型化が図れるとともに、こ
のサーミスタ装置を用いる携帯電話等の通信機器の小型
化も図れる。
【0039】さらに、第4の実施の形態として、図7に
示すものがある。図7に示すサーミスタ装置80は、絶
縁性基板81と、絶縁性基板81上に形成された第1電
極膜82a、および、第2電極膜82b,82-1,82
-2,82-3・・・・・82-nと、第1電極膜82aと第
2電極膜82b,82-1,82-2,82-3・・・・・8
2-nをそれぞれ接続するように、絶縁性基板81上に形
成されたサーミスタ膜83b,83-1,83-2,83-3
・・・・・83-nとから構成されている。
【0040】このサーミスタ装置80では、第1電極膜
82aと、第2電極膜82b,82-1,82-2,82-3
・・・・・82-nとの間で、サーミスタ膜83b,83
-1,83-2,83-3・・・・・83-nが並列状に条に設
けられており、サーミスタ膜83b,83-1,83-2,
83-3・・・・・83-nの一端は、第1電極膜82aで
共通に導通されており、サーミスタ膜83b,83-1,
83-2,83-3・・・・・83-nの他端は、それぞれが
独立して、第2電極膜82b,82-1,82-2,82-3
・・・・・82-nと接続されている。
【0041】そして、このサーミスタ装置80では、サ
ーミスタ膜83bが主サーミスタ膜であり、サーミスタ
膜83-1,83-2,83-3・・・・・83-nが抵抗値調
整用サーミスタ膜である。そして、主サーミスタ膜83
bと接続される第2電極膜82bは配線パターンの本線
の役割を果たし、抵抗値調整用サーミスタ膜83-1,8
3-2,83-3・・・・・83-nと接続される第2電極膜
82-1,82-2,82-3・・・・・82-nは、それぞれ
配線パターンの支線の役割を果たす。そして、第2電極
膜82-1,82-2,82-3・・・・・82-nを、図1で
示したサーミスタ装置50と同様に、本線の配線パター
ンである電極膜82bと、接続又は断線することにより
抵抗値を調整することができる。
【0042】このように構成したサーミスタ装置80で
は、抵抗値調整用サーミスタ膜を多数備えているため、
より精密な抵抗値の調整が可能となる。さらに、この多
数の抵抗値調整用サーミスタ膜83-1,83-2,83-3
・・・・・83-nの初期抵抗値が、段階的にシフトする
ものであれば、サーミスタ装置80の抵抗値調整がより
細やかに行え得る。特に、多数の抵抗値調整用サーミス
タ膜の抵抗値の比を、83-1:83-2:83-3:・・・
・・:83-n=1(=20 ):2(=21 ):4(=2
2 ):・・・・・:2n-1 として、初期抵抗値の比が2
の階乗となるようにそれぞれ形成すると、本線の配線パ
ターンである第2電極膜82bに、支線である第2電極
膜82-1,82-2,82-3・・・・・82-nの内、どれ
を接続すれば所望の初期抵抗値に近づくかを計算により
求められるため、細やかに且つ、無駄な配線の接続や断
線を行うことなく初期抵抗値を調整することができる。
【0043】ここで、抵抗値調整用サーミスタ膜83-
1,83-2,83-3・・・・・83-nの初期抵抗値を段
階的にシフトさせるには、サーミスタ膜の幅を変化させ
ることにより行うことができる。この場合は、サーミス
タ膜を形成するサーミスタペーストとして同一のものを
使用し、一度にすべてのサーミスタ膜を印刷,焼成して
形成できるため、作業が簡単となる。また、各抵抗値調
整用のサーミスタ膜の材料を変更することにより、サー
ミスタ膜の幅が狭い状態で、抵抗値をシフトすることも
できる。この場合は、サーミスタ膜の占有面積が小さく
なり、サーミスタ装置80の小型化が達成される。
【0044】図7は、サーミスタ膜が並列接続の例を示
したが、次に、直列接続の場合を第5の実施の形態とし
て、図8に示す。
【0045】図8において、サーミスタ装置90は、絶
縁性基板91と、絶縁性基板91上に形成された第1電
極膜92aおよび第2電極膜92-nと、第1電極膜92
aと第2電極膜92-nの間に設けられ直列状に複数個に
分割されたサーミスタ膜93b,93-1,93-2,・・
・・・93-nと、隣接したサーミスタ膜93b,93-
1,93-2,・・・・・93-nをそれぞれ接続するよう
に分割されている部分に設けられた補助電極膜92b,
92-1,92-2,・・・・・92-(n-1)とから構成され
ている。
【0046】このサーミスタ装置90では、サーミスタ
膜93bが、主サーミスタ膜であり、サーミスタ膜93
-1,93-2,・・・・・93-nが抵抗値調整用サーミス
タ膜である。第1電極膜92aは、サーミスタ膜93b
の一端と接続されて、配線パターンの一方の本線の役割
を果たす。補助電極膜92bは、サーミスタ膜93bの
他端とサーミスタ膜93-1の一端を接続し、補助電極膜
93-1は、サーミスタ膜93-1の他端とサーミスタ膜9
3-2の一端を接続する。このような接続を連続して行
い、第2電極膜92-nは、抵抗値調整用サーミスタ膜9
3-nの他端と接続されて、配線パターンの他方の本線の
役割を果たす。そして、図3に示したサーミスタ装置6
0と同様に、補助電極膜92-b,92-1,92-2,・・
・・・92-(n-1)、および、第2電極膜92-nには引出
導体Lが設けられており、隣り合う引出導体L同士、例
えば、補助電極膜92-1と補助電極膜92-2、補助電極
膜92−(n-1) と第2電極膜92-n間で、接続、あるい
は、断線することにより、抵抗値を調整することができ
る。
【0047】このように構成したサーミスタ装置90で
は、抵抗値調整用サーミスタ膜を多数備えているため、
より精密な抵抗値の調整が可能となる。さらに、この多
数の抵抗値調整用サーミスタ膜93-1,93-2,93-3
・・・・・93-nの初期抵抗値が、段階的にシフトする
ものであれば、サーミスタ装置90の抵抗値調整がより
細やかに行え得る。特に、多数の抵抗値調整用サーミス
タ膜の抵抗値の比を、93-1:93-2:93-3:・・・
・・:93-n=1(=20 ):2(=21 ):4(=2
2 ):・・・・・:2n-1 として、初期抵抗値の比が2
の階乗となるようにそれぞれ形成すると、複数の抵抗値
調整用サーミスタ膜93-1:93-2:93-3:・・・・
・:93-nから任意に選択して所望の初期抵抗値に近づ
くかを、計算により求めることができるできるため、細
やかに且つ、無駄な配線の接続や断線を行うことなく調
整することができる。
【0048】抵抗値調整用サーミスタ膜93-1,93-
2,93-3・・・・・93-nの初期抵抗値を段階的にシ
フトさせるには、サーミスタ膜の長さを変化させること
により行うことができる。この場合は、サーミスタ膜を
形成するサーミスタペーストとして同一のものを使用
し、一度にすべてのサーミスタ膜を印刷,焼成して形成
できるため、作業が簡単となる。また、各抵抗値調整用
のサーミスタ膜の材料を変更することにより、サーミス
タ膜の長さが短い状態で、抵抗値をシフトすることもで
きる。この場合、サーミスタ膜の占有面積が小さくな
り、サーミスタ装置90の小型化が達成される。
【0049】なお、図示はしないが、図5に示した、サ
ンドイッチ型のサーミスタ装置70についても、上記で
示した、多数の抵抗値調整用サーミスタ膜を形成する方
法を用いることができるのは言うまでもない。この場
合、抵抗値を段階的にシフトするには、抵抗値調整用サ
ーミスタ膜の面積を異ならせて形成すればよい。また
は、面積を変えることなくサーミスタ膜の厚みを変化さ
せてもよい。これにより、抵抗値調整が細やかに行える
とともに、サンドイッチ型であるため、占有面積が小さ
くなり、サーミスタ装置の小型化が図れる。
【0050】なお、本発明に係るサーミスタ装置は、前
記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨の範囲
内で種々に変形することができる。特に、断線や接続を
行う電極膜は、形成時にすべて接続しておいてもよく、
また、形成時は全く接続しておかなくてもよい。このよ
うにすると、抵抗値調整の作業が、レーザーによる断
線、または、ジャンパ線による接続のどちらか一方のみ
でよいため、作業の簡略化が図れる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によるサーミスタ
装置では、従来困難とされていたサーミスタ膜の初期抵
抗値調整が可能となり、サーミスタ装置の歩留りが向上
する。また、サーミスタ膜の抵抗値調整用部を設けるこ
とにより、初期抵抗値の微調整も可能となり、サーミス
タ装置を温度補償型水晶発振器等に用いた場合も、製品
の高品質化が達成される。特に、抵抗値調整用サーミス
タ膜を多数設け、各々の初期抵抗値が段階的にシフトす
るように設定することで、より、細やかな初期抵抗値の
調整が可能となった。
【0052】さらに、サンドイッチ型のサーミスタ装置
においても、抵抗値調整が可能となり、サンドイッチ形
状によって占有面積が減少し、サーミスタ装置の小型化
が可能となると効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態に係るサーミスタ装置
の構造を示す平面図である。
【図2】図1の等価回路図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るサーミスタ装置の
構造を示す平面図である。
【図4】図3の等価回路図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係るサーミスタ
装置の構造を示す平面図である。
【図6】図5の等価回路図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係るサーミスタ
装置の構造を示す平面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係るサーミスタ
装置の構造を示す平面図である。
【図9】従来のサーミスタ装置の構造を示す平面図であ
【符号の説明】
50,60,70,80,90 サーミスタ装置 51,61,71,81,91 絶縁性基板 52a,62a,82a,92a 第1電極膜 52b,52c,52d,62d,82b,82-1,8
2-2,82-3,・・・・・,82-(n-1),92-n 第2
電極膜 62b,62c,92b,92-1,92-2,92-3,・
・・・・,92-(n-1)補助電極膜 72a 主下部電極膜 72b,72c 抵抗値調整用下部電極膜 74a 主上部電極膜 74b,74c 抵抗値調整用上部電極膜 53b,63b,73a,83b,93b 主サーミス
タ膜 53c,53d,63c,63d,73b,73c,8
3-1,83-2,83-3,・・・・・,83-n,93-1,
93-2,93-3,・・・・・,93-n抵抗値調整用サー
ミスタ膜 75a 主サーミスタ部 75b 抵抗値調整用サーミスタ部 L 引出導体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成さ
    れた第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜と第
    2電極膜の間に設けられたサーミスタ膜とからなり、前
    記サーミスタ膜は、前記第1電極膜と前記第2電極膜と
    の間で並列状に、複数条に分割されており、前記第2電
    極膜は、前記サーミスタ膜に対応して複数に分割されて
    おり、前記サーミスタ膜の一端のそれぞれは、前記第1
    電極膜で共通に導通されており、前記サーミスタ膜の他
    端は、それぞれが独立して、前記第2電極膜と接続され
    ていることを特徴とするサーミスタ装置。
  2. 【請求項2】 前記分割された複数のサーミスタ膜は、
    1つの主サーミスタ膜と、他の抵抗値調整用サーミスタ
    膜とからなり、前記第2電極膜の内、前記主サーミスタ
    膜の他端に接続された第2電極膜を本線とし、前記抵抗
    値調整用サーミスタ膜のそれぞれの他端に接続された第
    2電極膜を支線としたことを特徴とする、請求項1に記
    載のサーミスタ装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のサーミスタ膜は、初期抵抗値
    がそれぞれ異なるように形成されたことを特徴とする、
    請求項1に記載のサーミスタ装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の抵抗値調整用サーミスタ膜
    は、初期抵抗値の比が2の階乗となるようにそれぞれ形
    成されたことを特徴とする、請求項2に記載のサーミス
    タ装置。
  5. 【請求項5】 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成さ
    れた第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜と第
    2電極膜の間に設けられたサーミスタ膜とからなり、前
    記サーミスタ膜は、前記第1電極膜と前記第2電極膜間
    で直列状に、複数個に分割されており、前記サーミスタ
    膜を分割した部分には、隣接したサーミスタ膜同士を接
    続する補助電極膜が形成されていることを特徴とするサ
    ーミスタ装置。
  6. 【請求項6】 前記分割された複数のサーミスタ膜は、
    1つの主サーミスタ膜と、複数の抵抗値調整用サーミス
    タ膜とからなることを特徴とする、請求項5に記載のサ
    ーミスタ装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のサーミスタ膜は、初期抵抗値
    がそれぞれ異なるように形成されたことを特徴とする、
    請求項5に記載のサーミスタ装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の抵抗値調整用サーミスタ膜
    は、初期抵抗値の比が2の階乗となるようにそれぞれ形
    成されたことを特徴とする、請求項6に記載のサーミス
    タ装置。
  9. 【請求項9】 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成さ
    れた主下部電極膜と、該主下部電極膜の表面に形成され
    た主サーミスタ膜と、該主サーミスタ膜上に形成され、
    前記主下部電極とで前記主サーミスタ膜を挟んでサンド
    イッチ状積層部を構成する主上部電極膜とからなる、1
    つの主サーミスタ部と、前記絶縁性基板上に形成された
    複数の抵抗値調整用下部電極膜と、該抵抗値調整用下部
    電極膜上に形成された抵抗値調整用サーミスタ膜と、該
    抵抗値調整用サーミスタ膜上に形成され、前記抵抗値調
    整用下部電極とで前記抵抗値調整用サーミスタ膜を挟ん
    でサンドイッチ状積層部を構成する抵抗値調整用上部電
    極膜とからなる、複数の抵抗値調整用サーミスタ部とか
    らなり、前記抵抗値調整用サーミスタ部の隣り合うもの
    同士は、一方の抵抗値調整用下部電極膜と他方の抵抗値
    調整用上部電極膜とを接続して導通され、前記抵抗値調
    整用下部電極膜と前記抵抗値調整用上部電極膜には、前
    記抵抗値調整用サーミスタ膜を短絡するための引出電極
    が設けられていることを特徴とするサーミスタ装置。
  10. 【請求項10】 前記主サーミスタ膜および抵抗値調整
    用サーミスタ膜は、各々の初期抵抗値が異なるように形
    成されたことを特徴とする、請求項9に記載のサーミス
    タ装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の抵抗値調整用サーミスタ膜
    は、各々の初期抵抗値の比が2の階乗となるように段階
    的に抵抗値が異なるように形成されたことを特徴とす
    る、請求項9に記載のサーミスタ装置。
  12. 【請求項12】 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成
    された第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜と
    第2電極膜の間に設けられたサーミスタ膜とからなり、
    前記サーミスタ膜は、前記第1電極膜と前記第2電極膜
    との間で並列状に、複数条に分割されており、前記第2
    電極膜は、前記サーミスタ膜に対応して複数に分割さ
    れ、前記第2電極膜の一本を本線とし、他を支線とし、
    前記サーミスタ膜の一端のそれぞれは、前記第1電極膜
    で共通に導通されており、前記サーミスタ膜の他端は、
    それぞれが独立して、前記第2電極膜と接続されてお
    り、前記第2電極膜の支線を、前記第2電極膜の本線と
    接続、または切断して抵抗値を調整することを特徴とす
    る、サーミスタ装置の抵抗値調整方法。
  13. 【請求項13】 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成
    された第1電極膜および第2電極膜と、該第1電極膜と
    第2電極膜の間を接続するように設けられたサーミスタ
    膜とからなり、前記サーミスタ膜は、前記第1電極膜と
    前記第2電極膜間で直列状に、複数個に分割されてお
    り、前記サーミスタ膜を分割した部分には、隣接したサ
    ーミスタ膜同士を接続する補助電極膜が形成されてお
    り、前記第1電極膜、前記第2電極膜、および、前記補
    助電極膜の間を、任意に接続又は切断することにより抵
    抗値を調整することを特徴とする、サーミスタ装置の抵
    抗値調整方法。
  14. 【請求項14】 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成
    された主下部電極膜と、該主下部電極膜の表面に形成さ
    れた主サーミスタ膜と、該主サーミスタ膜上に形成さ
    れ、前記主下部電極とで前記主サーミスタ膜を挟んでサ
    ンドイッチ状積層部を構成する主上部電極膜とからなる
    1つの主サーミスタ部と、前記絶縁性基板上に形成され
    た複数の抵抗値調整用下部電極膜と、該抵抗値調整用下
    部電極膜上に形成された抵抗値調整用サーミスタ膜と、
    該抵抗値調整用サーミスタ膜上に形成され、前記抵抗値
    調整用下部電極とで前記抵抗値調整用サーミスタ膜を挟
    んでサンドイッチ状積層部を構成する抵抗値調整用上部
    電極膜とからなる、複数の抵抗値調整用サーミスタ部と
    からなり、前記抵抗値調整用サーミスタ部の隣り合うも
    の同士は、一方の抵抗値調整用下部電極膜と他方の抵抗
    値調整用上部電極膜とを接続して導通され、前記抵抗値
    調整用下部電極膜と前記抵抗値調整用上部電極膜に、前
    記抵抗値調整用サーミスタ膜を短絡するため設けられた
    引出電極を、接続又は切断することにより抵抗値を調整
    することを特徴とする、サーミスタ装置の抵抗値調整方
    法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006344870A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Toppan Printing Co Ltd 抵抗素子及び抵抗素子の抵抗値調整方法
US7341609B2 (en) 2002-10-03 2008-03-11 Genesis Fueltech, Inc. Reforming and hydrogen purification system
JP2009231359A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Hitachi Ltd 厚膜抵抗器
JP2013062462A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Mitsubishi Electric Lighting Corp 定電流回路及び発光ダイオード駆動定電流回路
JP2016106418A (ja) * 2016-02-02 2016-06-16 三菱電機照明株式会社 定電流回路及び発光ダイオード駆動定電流回路
JP2019195073A (ja) * 2012-01-27 2019-11-07 ローム株式会社 チップ抵抗器

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