JPH09280313A - 免振装置 - Google Patents

免振装置

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JPH09280313A
JPH09280313A JP8111926A JP11192696A JPH09280313A JP H09280313 A JPH09280313 A JP H09280313A JP 8111926 A JP8111926 A JP 8111926A JP 11192696 A JP11192696 A JP 11192696A JP H09280313 A JPH09280313 A JP H09280313A
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JP
Japan
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vibration
sliding
sliding portion
stopper
friction
Prior art date
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Pending
Application number
JP8111926A
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English (en)
Inventor
Haruo Chiba
春男 千葉
Yukiyoshi Otsuka
幸義 大塚
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Otsuka Kinzoku KK
Original Assignee
Otsuka Kinzoku KK
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Publication date
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Publication of JPH09280313A publication Critical patent/JPH09280313A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家具などの転倒を防止すると共に内部に収納
した食器等の備品の破損を防止可能な装置は従来なかっ
た。 【解決手段】 振動から保護すべき被載置物を載せるた
めの支持部3と、該支持部3を保持し、振動を受けた場
合に支持部3との摩擦を減少させ水平方向に摺動可能な
摩擦低減機構を備える装置本体4と、振動の加わらない
場合に上記支持部3の摺動を防止し振動の加わった場合
に摺動可能とするための振れ防止機構5とから免振装置
1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や食器戸棚等
の什器や構造物等と床面との間に設置し、地震等のよう
な外部からの振動に対して、これらの転倒及び破損を防
止するのに用いる免振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器戸棚やたんす等の家具が地震
の際に転倒するのを防止するための手段として、例えば
壁面に家具の上部をL字金具等で固定したり、家具の上
面と天井の間に支持棒を入れることなどが行われてい
た。
【0003】しかしながら、上記従来の手段は地震等の
際に家具自体の転倒を防止することができても、家具な
どが地震等の振れにより揺れることを防止できず、内部
に収納した食器等の備品が家具等の振れにより倒れたり
ぶつかりあったりして、破損してしまうことが避けられ
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、家具などの転倒
を防止すると共に内部に収納した食器等の備品の破損を
防止可能な装置はなかった。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点を解消するた
めのものであり、地震等の振動に対し家具等の転倒を防
止すると共に内部に収納した備品の破損を防止可能な免
振装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)振動か
ら保護すべき被載置物を載せるための支持部と、該支持
部を保持し、振動を受けた場合に支持部との摩擦を減少
させ水平方向に摺動可能な摩擦低減機構を備える装置本
体と、振動の加わらない場合に上記支持部の摺動を防止
し振動の加わった場合に摺動可能とするための振れ防止
機構とから構成されていることを特徴とする免振装置、
(2)摩擦低減機構がローラー又はボールケージを用い
たものである上記(1)記載の免振装置、を要旨とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。図1及び図2に示すように本発明の免振装置1
は、振動から保護すべき被載置物2を載せるための支持
部3と、該支持部3を保持し床面などと接し、振動を受
けた場合に支持部3との摩擦を減少させ該支持部3を水
平方向に摺動自在に保持可能に構成された装置本体4
と、図3に示すように上記支持部3が水平方向に摺動し
ないように該支持部3を装置本体4に固定するためのス
トッパー5などからなる振れ防止機構とから構成されて
いる。
【0008】支持部3は例えば図3に示すように、表面
が平らな板状体の周囲を下方に折り曲げてなる天板31
と、上面が開口し、上面の周囲が鍔部34として形成さ
れ、底面が平坦に形成された箱体からなる摺動部33と
を有し、天板31は中間板32を介して摺動部33に固
定されている。天板31は中間板32にネジにより固定
され、また中間板32は摺動部33の鍔部34にネジ止
めされ、天板31が摺動部33と一体に形成されてい
る。このように天板31を摺動部に間接的に固定する
と、天板を被載置物と固定する場合などに取付けが容易
に行える。
【0009】本発明において、支持部3は表面に被載置
物2を安定して載置することの可能な形状であればよ
く、必ずしも表面がフラットな形状でなくてもよい。ま
た、天板31にネジ止め用の貫通孔6を設け、天板31
を被載置物2に直接ネジ止め可能に形成してもよい。
【0010】装置本体4は上面が開口し箱状に形成され
た躯体41と、該躯体41の内部底面のスライド部に複
数本のローラー42を該ローラーの回転方向に並列的に
配してなる摩擦低減機構とから構成される。ローラー4
2の上部に摺動部33が載置され、摺動部33の箱体の
底面がローラー42と接触して装置本体4に支持され
る。スライド部の長さLは摺動部33の長さよりも大き
く形成されており、摺動部33がローラー42の回転方
向に摺動する場合の移動幅を確保している。摺動部33
がローラー42上を摺動する際、該ローラーが回転して
摩擦が減少し、支持部3は装置本体上を水平方向の一方
向の前後に容易に摺動することができ、支持部3と装置
本体4とは相対運動が可能となる。上記摺動幅(スライ
ド量S)は、スライド部の長さと摺動部の長さの差によ
り決まる。
【0011】図4に示すように上記スライド部の幅W
は、躯体41の底面の幅よりも小さく形成され、ローラ
ー42は幅方向の両端にはローラー42が幅方向の一方
に偏るのを防止して位置を一定にするための幅調整プレ
ート43が設けられている。また、スライド部の中央付
近にはローラーがスライド方向の一方へ偏るのを防止す
るためのローラー偏り防止プレート44が設けられてい
る。ローラー42はその上を摺動部が摺動可能であれば
よく、その大きさ、本数などは特に限定されないが、2
本以上用いるのが好ましい。
【0012】本発明免振装置1において振れ防止機構5
は、地震等の振動が加わらない場合即ち通常の被載置物
の利用時に加わる振動等では摩擦低減機構が作動せず、
地震等の振動が加わった場合のみに、支持部3と装置本
体4との間の摩擦が減少し支持部3と装置本体4が相対
運動するように形成されている。振れ防止機構5は、例
えば図4に示すように、装置本体4と支持部3とを接続
して固定するための板状体として形成されたストッパー
5が用いられる。ストッパー5は地震等の振動の際には
破断して、支持部3と装置本体4との固定状態が解除さ
れるように、該板状体の中程に切り込み54を設け更に
該部分の肉厚が薄肉に形成されている。
【0013】図5(a)に示すようにストッパー5は支
持部3が一定位置になるように、装置本体4にボルト5
5とナット56で一方の端部を固定し、他方の端部側を
支持部3にネジで固定する。上記ストッパー5の摺動部
側のネジ孔は長手方向に長さのある貫通孔51として形
成され、ネジ52が貫通孔51内をスライド可能に形成
されている。ストッパー5は貫通孔51にネジ52を挿
通し摺動部33の側面のネジ孔35に固定されている。
尚53はバネ座である。このネジ52の締め付け力を調
整することで、ストッパー5に振動が加わった場合に破
断しないといったアクシデントが生じても、摺動部は貫
通孔51の長さだけ相対運動することができる。したが
って、上記貫通孔5はスライド量Sに対応した長さに形
成するのが好ましい。
【0014】また、図5(a)に示すようにストッパー
5は、摺動部33側に若干引っ張られる状態に取りつけ
ておくのが好ましい。このような状態に取りつけた場
合、ストッパー5が破断した際、破断した摺動部側のス
トッパーと装置本体側のストッパーどうしが、相対運動
の際にぶつかることがなくスムーズに動く。
【0015】摺動部33はスライド部のどの位置に固定
されていてもよいが、好ましくはスライド部の中程部に
固定されるようにすることである。そのため、摺動部3
3の位置を一定の位置に規制するための位置規制装置8
を設けるのが好ましい。位置規制装置8はコイル状のス
プリングを利用することができる。例えば図4及び図6
に示すように、摺動部33のスライド方向の中央に該摺
動部の側面外方に突出した突起81を設け、該突起とス
ライド方向の躯体41間の両側をスプリング82で接続
し、突起81のスライド方向の両側のスプリング82の
弾発力により、摺動部33がスライド部の略中程の位置
に保持されるように構成することができる。尚、図6に
示すように上記位置規制装置8は、摺動部33の一方の
み成らず他方にも同様に形成されている。
【0016】また、装置本体4の下面には床面20との
摩擦力を大きくするために、図1に示すようにゴムシー
ト等の滑り止め7を設けてもよい。
【0017】第1の態様の免振装置は、摺動部33のス
ライド方向が、水平方向の一方向(ローラーの回転方
向)に移動可能であるが、本発明免振装置はスライド方
向を一方向だけではなく水平方向の全方向に可能に形成
することもできる。具体的には図7〜図8に示すよう
に、摩擦低減機構としてローラーの代わりに装置本体の
躯体41の底面にボールケージ45を敷設したものが用
いられ、該ボールケージ45の上に躯体底面よりも小さ
く、上面が開口した円形形状に形成された摺動部33が
載置されて構成される。該摺動部33には該摺動部の内
部に嵌合する嵌合部36が設けられ該嵌合部の上面に天
板31が接合されて支持部3が形成されている。
【0018】図7及び図8の摺動部33は、ボールケー
ジ45上に載置されているため、躯体41の壁との間を
任意の方向に移動可能であり、その移動可能な距離は、
摺動部33の周囲と躯体41の壁との間の距離により決
まり、その距離が支持部3と装置本体4の相対運動可能
なスライド量となる。
【0019】図7及び図8の免振装置は、振れ防止機構
5として、躯体41の中心に底部から上方に突出する固
定軸9を設け、図10に示すように摺動部33の内側周
囲の等間隔の4か所に、底部から上方に突出するスタッ
ドボールト10を4点設け、ストッパー5を上記固定軸
9とスタッドボールト10に固定することで構成され
る。ストッパー5は図9(a)、(b)に示すように、
平板状円盤がスタッドボールト10に対応する周囲の4
点を切除された形状に形成され、更に中心に固定軸9を
挿通可能な貫通孔11が設けられ、細幅に形成された部
分を薄肉に形成した切断部12が複数設けられている。
【0020】ストッパー5は図9(a)及び図10に示
すように、摺動部に固定されているスタッドボールト1
0に支え座13の両端がストッパー5を上から押圧する
ように載置し、その上からばね座14を挿入しナット1
5で締めつけて固定する。このナット15の締め付け力
は、地震などの振動を受けた場合に支持部と装置本体と
が相対運動可能な程度に調節されている。
【0021】また、図7、図8に示す態様の免振装置に
おいて位置規制装置はスプリングを用いて構成されてい
る。装置本体の4隅にスプリング押え16を設け、スプ
リング82が摺動部33の中心に向かうように摺動部3
3の各スプリング押え16に対応する位置に凹部17が
設けられている。摺動部33は、外側から中心に向かっ
てスプリングにより均等に押圧されているため、躯体3
3の略中心の一定位置に保持される。
【0022】本発明装置の大きさ、材質等は特に限定さ
れず、載置しようとする什器等の底面全体をカバーする
大きでもよいが、かならずしもそのような大きさを必要
とするものではない。すなわち、本発明の免振装置を複
数用いて載置可能であればよい。要するに使用目的等に
応じ載置しようとする被載置物を十分保持できる大き
さ、及び強度に形成されていればよく、材質等は適宜選
定される。
【0023】
【作用】図1に示す免振装置1の使用方法を食器戸棚を
被載置物とした場合を例として説明する。図2に示すよ
うに免振装置1の支持部のスライド方向が、該装置1の
上に載置した食器戸棚の前後方向(食器戸棚の前面を前
とし、該戸棚の後面即ち壁の側を後ろとする)となるよ
うに、免振装置1を4個食器戸棚の4隅に載置して固定
する。食器の取り出しに伴う扉の開閉等のような通常の
使用時の振動では、振れ防止機構(ストッパー)が働い
ているため摩擦低減機構は作動せず、支持部が装置本体
に固定されている状態を保ち食器戸棚が摺動することは
ない。
【0024】図11(a)に示すように被載置物2が床
20上の免振装置1に載置された状態において、地震等
の振動があった場合、免振装置1の上に載置された被載
置物は慣性質量が大きいためもとの位置に止まろうとす
る力(慣性力)が働き、その力によりストッパーが破断
するか若しくはネジやナット等による固定部分が移動可
能となり摩擦低減機構が作動する。床面20と装置1の
下面との間は摩擦力が大きいため装置本体4は床面20
と共に移動しようとする。これに対し支持部3と装置本
体4との間の摩擦力が小さくなり、支持部3と一体にな
っている被載置物2と、床面20と一体となっている装
置本体3との間で相対運動が生じる。その結果、図10
(b)、(c)に示すように被載置物2は慣性力により
もとの位置に止まり、装置本体1は床面の振動に追従し
て矢印F又は矢印R方向に動くが、免振装置の上に載置
した食器戸棚等の被載置物2はもとの位置に止まり振れ
を防止できる。
【0025】図2に示すように家具等を載置する場合
は、スライド方向が一方向に形成された第1の態様の免
振装置により十分転倒を防止可能であるが、部屋の中央
などの壁のないところで使用される場合には、スライド
方向が全方向可能である第2の態様の免振装置を用いる
のが好ましい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の免振装置は
上記構成を採用したことにより下記の効果を奏する。本
発明装置の上に什器などを載置した場合に、通常の使用
状態では振れ防止機構により摩擦低減機構が作動しない
が、地震などの振動があると、振れ防止機構が外れて摩
擦低減機構が作動し、支持部の摺動部が装置本体に対し
て水平方向に容易に移動可能となり相対運動する。従っ
て、床等が振動しても慣性力により支持部と什器はもと
の位置に止まり装置本体のみが床等と共に振動し、什器
の振動を防止することができる。その結果、装置の上に
載置した什器等が転倒したりするのを防止できるとと共
に、更に該什器内部の備品の破損等も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免振装置の第1の態様の外観を示す斜
視図である。
【図2】図1の免振装置の使用方法を説明するための図
である。
【図3】図1に示す免振装置のIII −III 線縦断面図で
ある。
【図4】図1に示す免振装置の摺動部の一部と装置本体
とを示す平面図である。
【図5】(a)は図1に示す免振装置の振れ防止機構の
横断面を示す分解図であり、(b)は(a)のストッパ
ーの平面図である。
【図6】図4のVI−VI線縦断面図である。
【図7】本発明の免振装置の第2の態様の天板を外した
状態を示す平面図である。
【図8】本発明の免振装置の第2の態様の縦断面を示す
分解図である。
【図9】(a)は図8の免振装置に用いたストッパーの
平面図、(b)は(a)のB−B線縦断面図である。
【図10】図8の免振装置におけるストッパーの摺動部
への取付け方法を示す分解図である。
【図11】(a)〜(c)は本発明装置の作用を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1 免振装置 2 被載置物 3 支持部 4 装置本体 5 ストッパー 33 摺動部 42 ローラー 45 ボールケージ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動から保護すべき被載置物を載せるた
    めの支持部と、該支持部を保持し、振動を受けた場合に
    支持部との摩擦を減少させ水平方向に摺動可能な摩擦低
    減機構を備える装置本体と、振動の加わらない場合に上
    記支持部の摺動を防止し振動の加わった場合に摺動可能
    とするための振れ防止機構とから構成されていることを
    特徴とする免振装置。
  2. 【請求項2】 摩擦低減機構がローラー又はボールケー
    ジを用いたものである請求項1記載の免振装置。
JP8111926A 1996-04-09 1996-04-09 免振装置 Pending JPH09280313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8111926A JPH09280313A (ja) 1996-04-09 1996-04-09 免振装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8111926A JPH09280313A (ja) 1996-04-09 1996-04-09 免振装置

Publications (1)

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JPH09280313A true JPH09280313A (ja) 1997-10-28

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ID=14573592

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JP8111926A Pending JPH09280313A (ja) 1996-04-09 1996-04-09 免振装置

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JP (1) JPH09280313A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60102541U (ja) * 1983-12-20 1985-07-12 トキコ株式会社 免震台
JPS641538U (ja) * 1987-06-23 1989-01-06
JPH03224293A (ja) * 1990-01-30 1991-10-03 Fujitsu Ltd 台足
JPH0642158A (ja) * 1992-04-14 1994-02-15 Takenaka Komuten Co Ltd 免震床の三次元免震装置

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