JP3743784B2 - 二重床用床パネルの支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床スラブ上に適当な間隔をあけて床面を構築するための二重床用床パネルの支持装置に関し、とくに床パネルの遊動や浮き上がり等を阻止する締結具を備えたものである。
【0002】
【従来の技術】
床パネルを締結具で止め付けるねじ方式の支持装置として、図10に示す支持装置が実用に供されている(文献不詳)。そこでは、床スラブF上に設置固定される脚体60と、床パネルPを下面側から支持する床受体61とで支持装置を構成している。脚体60は、座板62の中央にねじ軸63を溶接して立設してあり、ねじ軸63に高さ調整用のナット64がねじ込んである。床受体61は、ねじ軸63に外嵌装着される筒軸65と、筒軸65の上端に溶接したベース板66と、ベース板66の四隅に溶接した4個の雌ねじ体67とからなる。ベース板66の四隅にねじ穴を設けて、雌ねじ体67を省略した支持装置もある。
【0003】
使用時には、一群の脚体60を床スラブF上に固定し、ナット64を上下調整したのち床受体61を脚体60に組む。次に、床パネルPを雌ねじ体67に外嵌係合し、床パネルPの隅の係合穴68に挿通したビス69を雌ねじ体67にねじ込んで、床パネルPを固定する。同様にして、残り3個の雌ねじ体67に床パネルPを締結することにより、支持装置へのパネル装着を終了できる。先の係合穴68は床パネルPを製造する時点で、パネル四隅に予め通設してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
締結具を有するねじ止め式の支持装置は、歩行に伴う床パネルのがた付きや遊動を解消できるうえ、地震等の際に床パネルが支持装置から浮き上がったり分離するのを防止できる。しかし、その施工は難しく、熟練した技術者であっても二重床の構築に多くの手間と時間が掛かる。支持装置や床パネルの加工上のばらつきを無視したとしても、一群の脚体を床スラブ上の所定位置にばらつきなく設定するのが難しく、床パネルを締結する時点で、雌ねじ体と係合穴との中心位置にずれを生じていることが多い。また、床パネルの四隅を支持する支持装置の高さが少しでも違っていると床パネルが傾斜しやすくなるため、パネル四隅の係合穴の全てを支持装置における雌ねじ体にスムースに嵌合させることは難しくなる。こうした状況では、係合穴を拡大修正して床パネルを締結する以外になく、余分な手間が掛かるうえ、施工品質の低下を避けられない。
【0005】
本発明の目的は、締結具を備えているねじ止め式の支持装置において、床パネルと支持装置の締結中心にずれが生じていたとしても、ずれを吸収調整して床パネルを支障なく締結固定でき、二重床を能率良く構築できる、二重床用床パネルの支持装置を提供することにある。本発明の目的は、締結具が床受体とは別体のユニット部品として構成してあり、床パネルの厚み寸法や材質等の違いに応じて、使用する締結具を変更選択できるようにすることにある。本発明の目的は、ユニット部品化された締結具を床受体に単に押し込み操作するだけで、ワンタッチで連結できるようにすることにある。本発明の目的は、床受体に対してワンタッチで連結できる締結具を備えている二重床用床パネルの支持装置において、連結要素のひとつである掛止片を押接体で掛止待機姿勢に保持して、締結具の搬入時や取扱い時に、掛止片が意に反して掛止姿勢に切り換わるのを阻止し、作業現場における締結具の取り扱いを容易化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の支持装置は、床スラブFに設置固定される脚体1に取り付け可能とされて床パネルPを支持する床受体2と、床パネルPを床受体2に締結固定する締結具とを備えている。締結具は、床受体2のベース7に連結される本体部13と、本体部13にねじ込まれるねじ体14とからなり、本体部13をベース部7に対して傾動可能に連結固定する。
【0007】
その本体部13は、ベース7に設けた連結穴(切り欠きを含む)10に連結されるパネル受19と、パネル受19の下部に設けられてベース7を上下に挟持する押接体20および掛止片21とを備えている。ベース7の上面に接当する押接体20は、パネル受19で上下スライド自在に支持して、ばね22で押し下げ付勢する。掛止片21は、パネル受19内に収容されて、連結穴10を通過できる掛止待機位置と、パネル受19の外郭線外に突出して連結穴10の下面開口縁に掛止する掛止位置との間にわたって姿勢変位できるよう、パネル受19にピン29で支持する。
【0008】
スライド爪26を有する押接体20は、筒状のパネル受19の下半部の対向周面に開口形成したガイド溝25で上下スライド自在に案内支持し、パネル受19の内部に収容した圧縮コイル形のばね22で押し下げ付勢する。掛止片21は、押接体20を受け止め支持して掛止待機姿勢を維持する。連結穴10には、ガイド溝25と係合して、スライド爪26を受け止める受爪11を突設する。ばね22に抗してパネル受19を連結穴10に押し込み操作した状態において、掛止片21が自重で傾動して掛止姿勢に切り換わるよう構成する。
【0009】
押接体20は、図5に示すごとくリング状に形成できる。この場合は丸筒状のパネル受19に、リング状の押接体20を上下スライド自在に外嵌装着し、押接体20のリング内面にスライド爪26を兼ねるばね受片32を突設しておけばよい。
【0010】
掛止片21が意に反して掛止姿勢に切り換わるのを防ぐために、図7に示すように押接体20の下面に、掛止片21と凹凸係合して、掛止片21を掛止待機姿勢に保持する保持部33を設ける。保持部33は掛止片21の端部を受け入れる凹部で形成する。
【0011】
【作用】
使用時には、床パネルPの四隅に設けた挿通穴(切り欠きを含む、以下同じ)30を、床受体2に予め装着してある本体部13に係合した後、ねじ体14を床パネルPの上面側から本体部13にねじ込んで、床パネルPを本体部13を介して床受体2に締結固定する。挿通穴30を本体部13に係合するとき、本体部13と挿通穴30との中心位置がずれていた場合には、本体部13がベース7に対して傾動して両者の位置ずれを吸収するので、床パネルPを支障なく締結できる。
【0012】
締結具を床受体2とは別のユニット部品として構成した支持装置によれば、例えば床パネルPの厚さの違いに応じた本体部13を複数種用意しておくだけで、脚体1および床受体2をそのまま利用でき、厚みの異なる床パネルPごとに床受体が専用品化してある場合に比べて、支持装置を安価に提供できる。
【0013】
本体部13とパネル受19と押接体20と掛止片21等で構成した締結具は、掛止片21を掛止待機姿勢にした状態でパネル受19をベース7の連結穴10に差し込んだ後、掛止片21を掛止姿勢にすることによって、ばね22で押し下げられる押接体20と、連結穴10の下面開口縁に掛止する掛止片21とで、ベース7を上下に挟持して本体部13の連結状態を維持できる。こうした締結具は、常態において本体部13をベース7上に起立保持できるうえ、中心位置のずれを吸収するためにパネル受19が傾動するとき、押接体20がばね22に抗してスライド変位して、傾動動作を吸収できる。
【0014】
押接体20を掛止片21に圧接してその掛止待機姿勢を維持し、押接体20による押圧力を解放した状態では、掛止片21が自重で傾動して掛止姿勢に切り換わる締結具によれば、パネル受19を連結穴10内に押し込み操作した後、押し下げ力を解放するだけで、掛止片21を掛止姿勢に切り換えて連結穴10の開口縁に掛止できる。つまり、締結具の本体部13を床受体に対してワンタッチで連結できる。
【0015】
押接体20の下面に例えば凹部からなる保持部33を設け、保持部33に掛止片21の端部を係合して、掛止片21を掛止待機姿勢に保持する締結具によれば、パネル受19の下部から突出する掛止片21が他物と接当して掛止姿勢へ切り換わるのを防いで、掛止待機姿勢を保持し続けることができる。
【0016】
【実施例】
(第1実施例)
図1ないし図4は本発明に係る床パネル用の支持装置の第1実施例を示す。図2において、支持装置は床スラブFに設置固定される脚体1と、床パネルPを支持する床受体2と、床パネルPを床受体2に締結固定する4個の締結具とからなる。
【0017】
脚体1は、四角形状の座板3の上面中央にねじ軸4を溶接して立設し、ねじ軸4に高さ調整用のナット5をねじ込んで形成する。ナット5の周面には、任意の調整位置においてナット5を回動不能に固定するロックボルト6がねじ込んである。
【0018】
床受体2は、四角形状のベース7の下面中央に筒軸8を溶接して形成する。筒軸8はねじ軸4に自由に外嵌着脱でき、装着状態において筒軸8の下端面がナット5で受け止め支持される。筒軸8の周面下部にもロックボルト9がねじ込んであり、このロックボルト9をねじ込むことで床受体2をねじ軸4に対して抜き外し不能に固定できる。ベース7の四隅には、締結具用の連結穴10を上下貫通状に設ける。その各連結穴10は丸穴状に形成してあり、その対向内周面には図3に示すごとく一対の受爪11が突設されている。
【0019】
図3において、締結具はベース7に連結される本体部13と、本体部13にねじ込まれるねじ体14とからなり、これら両者13・14で床パネルPを床受体2に締結固定する。ねじ体14は円形の操作頭部15の下面側にねじ軸16を有し、操作頭部15の直径寸法をねじ軸16の呼び寸法より十分に大きく設定し、その上面に回動用の操作溝17を形成してある。
【0020】
本体部13は丸筒軸で形成したパネル受19と、パネル受19に組み付けられる押接体20および掛止片21と、押接体20を押し下げ付勢する圧縮コイル形のばね22とからなる。パネル受19の内面上下には、前記ねじ体14をねじ込むためのねじ穴23と、ねじ穴23より大径のばね受穴24とを設ける。ばね受穴24に臨むパネル受19の対向周面には、下端縁から上方に向けて押接体20用のガイド溝25を上下方向に通設する。
【0021】
押接体20は、ばね受穴24内を自由に上下移動できる円形状の基部を有し、その対向周面にガイド溝25でスライド案内される一対のスライド爪26を突設した鍵穴形のプレス打抜品からなる。掛止片21は長方形状のプレス打抜品からなり、長手方向の一端隅部を斜めに切除する。この切除部を符号27で示す。
【0022】
本体部13は次のように組んでユニット部品化する。パネル受19のばね受穴24に、下方からばね22と押接体20とを順に装填し、次にばね受穴24を横断する状態で掛止片21をガイド溝25に差し込み装着し、パネル受19を横断するピン29でパネル受19に掛止片21を回動自在に支持する。
このときのピン中心は掛止片21の長手方向中央から切除部27の側へ片寄った位置にあり、さらに切除部27に連続する長辺部の側へ片寄った位置にある。掛止片21の長手方向の一側半部と他側半部との重量を異ならせて、長手方向両側の重量バランスを不安定化するためである。切除部27を設けることも重量バランスを不安定化することに役立っている。ピン29で軸支した掛止片21は、全体が縦長姿勢になってばね受穴24内に収容される掛止待機位置(図2の右方に示す状態)と、全体が横長姿勢になって一対のガイド溝25から外方に突出する掛止位置(図1の状態)との間にわたって姿勢が変位できる。
【0023】
本体部13はベース7の連結穴10に連結するが、連結状態において本体部13を全周方向へ傾動できるようにするために、連結穴10をパネル受19よりもひとまわり大きく形成する。この実施例では、パネル受19の外直径を12mmとするとき、連結穴10の内径を14mmとした。さらに受爪11の幅寸法をガイド溝25の幅寸法より小さく設定して、受爪11とガイド溝25とが支障なく相対スライドできるようにしてある。
【0024】
以上のように構成した支持装置は、脚体1の一群を床スラブF上に締結固定ないしは接着固定したのち、図2に示すごとくねじ軸4に床受体2の筒軸8を挿嵌してロックボルト9でねじ軸4に筒軸8を固定する。次に、各床受体2ごとに4個の締結具を連結する。連結する前の締結具は、掛止片21が掛止待機姿勢になっており、切除部27と反対側の端面で押接体20を受け止め支持している。受爪11とガイド溝25とが互いに係合する状態でパネル受19を連結穴10に差し込むと、押接体20が受爪11に接当する。この状態から、ばね22の弾性に抗してパネル受19をさらに押し下げ操作すると、図4に示すように掛止片21と押接体20とが上下に分離し、掛止片21はそれまで作用していた押接体20の押し下げ力から解放される。
【0025】
上記のように押接体20から分離した掛止片21は、パネル受19の押し下げ衝撃や、自己の運動慣性力を受けて左右いずれかへ傾動し、以後は自己の重量差に基づく回動モーメントによって横長姿勢へと切り換わる。この状態でパネル受19の押し下げ力を解放すると、パネル受19の全体が上方へ移動し、掛止片21が図1に示すように連結穴10の下面側の開口縁に受け止められる。これにより、受爪11の上下面を押接体20と掛止片21とで挟持して、本体部13を起立姿勢に保持できる。同様にして、パネル受19を限界位置まで押し込み操作し、押し下げ力を解放することにより、残りの本体部13をベース7に対して次々とワンタッチで連結できる。
【0026】
本体部13のベース7への組み付けを終えたら、床パネルPを組む。詳しくは、図2に示すごとく床パネルPの四隅に設けた挿通穴30を、対応する4個の本体部13に上面側から嵌め込んで、下面四隅部を4個の床受体2のベース7上に載置する。このとき、床スラブFに脚体1の座板3を取り付ける際にベース7の水平度に狂いが生じたり、あるいは脚体1の水平方向の位置がずれるなどして、4個の挿通穴30の中心位置と、対応する本体部13の中心位置とにずれを生じていることがある。このずれは本体部13が前記ばね22を介してベース7に対して傾動することで吸収できる。例えば隣接する挿通穴30・30のピッチが、隣接する床受体2・2に設けた本体部13・13のピッチより小さい場合には、両本体部13・13が互いに接近する向きに傾動し、逆の場合には両本体部13・13が互いに離れる向きに傾動する。従って、床パネルPは4個の本体部13に支障なく組むことができる。既に固定した床パネルPとの関係で、床パネルPの全体を縦横に調整移動することもできる。この後、各本体部13にねじ体14をねじ込むことにより、床パネルPを支持装置に締結固定する。このとき、受爪11はガイド溝25と接当係合して、パネル受19がねじ体14と連れまわりするのを防ぐ。
【0027】
なお、本体部13の傾動による芯ずれの吸収を確実なものとするために、床パネルPの挿通穴30の直径寸法は、パネル受19の外径寸法より大きめに形成する。本体部13とねじ体14とは、床パネルPの僅かな厚み変動には対応できるが、厚みの異なる複数種の床パネルPに共用することはできない。こうした場合には、上下寸法が異なる本体部13を厚みの異なる床パネルPに対応して用意することにより、脚体1および床受体2はそのまま依然として共用できる。
【0028】
(第2施例)
上記の第1実施例では、鍵穴形の押接体20をばね受19内に収容したが、その必要はなく、図5に示すように押接体20をリング状に形成し、リング内面にばね受片32を設けてもよい。この押接体20はパネル受19に上下スライド自在に外嵌装着されて、ばね受片32のみがばね受穴24内を上下移動する。つまり、ばね受片32は先の第1実施例におけるスライド爪26を兼ねている。このように、押接体20をパネル受19に外嵌する場合には、ばね22をパネル受19に外嵌するよう配置することができ、パネル受19を中実軸で形成することができる。
【0029】
(第3実施例)
パネル受19は四角軸、六角軸、楕円軸などの非円形軸で形成できる。この場合は、図6に示すように受爪11を省略でき、省略した空間部を利用してL字形の一対の掛止体21aで掛止片21を構成できる。掛止待機状態において、両掛止体21aは押接体20の周縁壁20aで傾動不能に係合保持されている。パネル受19をばね22に抗して押し込み操作すると、一対の掛止体21aは周縁壁20aから分離して、想像線で示すように自己の重量で拡開状に下方揺動して、ベース7の下面で受け止められる。この場合の押接体20は第2実施例と同様に形成する。
【0030】
(第4実施例)
図7ないし図9は、締結具の一部を変更し、さらに脚体1と床受体2の連結構造を変更した実施例を示す。
【0031】
第1実施例における掛止片21は、図1に示すようにその一側端面で押接体20を受け止めて掛止待機姿勢を維持している。この状態の掛止片21が他物と接当するような場合に、掛止片21がばね22の付勢力に抗して押接体20を押し上げながら傾動操作され、掛止状態へ切り換わってしまうことがある。こうした締結具は、押接体20をばね22の付勢力に抗してスライド操作したうえで、掛止片21を掛止待機姿勢に戻してやる必要があり、その作業に少なからず手間が掛かる。
【0032】
上記のように、掛止片21が意に反して掛止状態へ切り換わるのを防ぐために、図7に示すように押接体20の下面に掛止片21の端部を受け入れる保持部33を設けた。保持部33は凹部として形成した。さらに保持部33の形成位置を押接体20の中心から径方向外側へずらして、掛止片21を斜めに傾斜した状態で係合保持できるようにし、パネル受19をベース7に連結するときの、掛止片21の掛止姿勢への倒れ込み動作を確実なものとした。押接体20の上面には、ばね受用の突起34を一体に設けた。なお、この第4実施例におけるパネル受19および押接体20は、それぞれダイキャスト成形品として形成した。掛止片21もダイキャスト成形品からなり、ピン29で軸支されるボス部21bの両側に、一対の掛止腕21c・21cを突設した。
【0033】
脚体1と床受体2とは、図8および図9に示す連結機構で連結した。連結機構は、筒軸8の下端に張り出したフランジ36と、ナット5の周囲3個所において傾動自在に軸42で支持した連結片37と、連結片37の分離傾動を阻止するロックリング38で構成する。連結片37は、フランジ36の周縁壁と係合する凹部39と、ロックリング38で外嵌状に捕捉係合されるロック爪40と、連結片37の過剰傾動を阻止する規制爪41を備えている。
【0034】
床受体2を組む前の状態では、各連結片37はロック爪40が後傾し、凹部39が斜め上方を指向している。この状態で筒軸8をねじ軸4に外嵌すると、フランジ36の周縁壁が凹部39の凹み始端に接当し、連結片37を軸42のまわりに傾動する。連結片37が下方揺動するのに伴って、凹部39はフランジ36と深く係合し、ロック爪40は筒軸8の周面に沿って起立する。最後に、ロックリング38を各連結片37のロック爪41に外嵌して、連結片37が外開き揺動するのを防ぐ。
【0035】
上記の連結機構によれば、地震等の際に床受体2がねじ軸4から抜け出るのを確実に防止できるうえ、床受体2を脚体1に対して簡単に連結固定できる。図8において、符号43はプラスチック成形品からなるパネル受マットであり、床受体2のベース7に外嵌状に装着する。パネル受マット43の受面には、締結具の通過を許す穴を各連結穴10に対応して通設する。床パネルPはダイキャスト成形品からなり、その上壁にねじ体14用の挿通穴30が通設してある。
【0036】
保持部33は突起として形成することができ、この場合には、掛止片21の端部に突起と係合する凹みを形成しておく。
【0037】
上記の各実施例では、押接体20で掛止片21を掛止待機姿勢に保持し、掛止片21が自重で掛止姿勢に切り換わるようにしたが、その必要はなく、例えば掛止片21を手動で掛止待機位置と掛止位置とに切り換えて、本体部13をベース7に対して分離不能に装着する形式でもよい。また、床パネルP側の挿通穴30は切り欠き状に形成されていてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明では、締結具の本体部13を床受体2のベース7に対して傾動可能に連結し、床パネルPの挿通穴30と本体部13との締結中心のずれを、本体部13が傾動することで吸収できるようにした。従って、床パネルPを床受体2に組む時点で両者の締結中心位置にずれが生じていたとしても、床パネルPを本体部13に対して支障なく組み付けられ、二重床用の床パネルPを能率よく敷設し、その施工費用を減らすことができる。
【0039】
本体部13を床受体3とは別体のユニット部品として構成した締結具によれば、上下寸法が異なる複数種の本体部13を設けておくことにより、厚みが異なる床パネルPに容易に対応でき、全ての支持装置において脚体1および床受体2を共用して、支持装置の製造に要するコストを減少できる。
本体部13はパネル受19と、ベース7を上下に挟持する押接体20および掛止片21と、押接体20を押し下げ付勢するばね22とで構成し、押接体20で掛止片21の掛止待機姿勢を保持し、押接体20による保持を解除すると、掛止片21が自重で掛止姿勢に切り換わるようにした締結具によれば、本体部13のベース7に対する連結をワンタッチで行って、施工時の手間を減少できる。
【0040】
押接体20の下面に保持部33を設け、保持部33に掛止片21の端部を係合して、掛止片21を掛止待機姿勢に保持できるようにした締結具によれば、例えば掛止片21が他物と接当して掛止姿勢へ切り換わるのを防止でき、施工現場において、掛止姿勢に切り換わった掛止片21を待機姿勢へ戻す手間を解消し、床パネルPの敷設作業を能率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】床パネルを締結した状態の締結具の正面図である。
【図2】床パネルの支持装置を示す縦断面図である。
【図3】締結具の分解斜視図である。
【図4】掛止片の動作を示す縦断面図である。
【図5】第2実施例の押接体を示す横断平面図である。
【図6】第3実施例の掛止片を示す縦断面図である。
【図7】第4実施例の締結具を示す縦断面図である。
【図8】第4実施例に係る床パネルの支持装置を示す縦断面図である。
【図9】図8におけるA−A線断面図である。
【図10】従来の支持装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 脚体
2 床受体
7 ベース
10 連結穴
13 本体部
14 ねじ体
19 パネル受
20 押接体
21 掛止片
22 ばね
33 保持部
F 床スラブ
P 床パネル

Claims (7)

  1. 床スラブFに設置固定される脚体1に取り付け可能とされて床パネルPを支持する床受体2と、床パネルPを床受体2に締結固定する締結具とを備えており、
    締結具は、床受体2のベース7に連結される本体部13と、本体部13にねじ込まれるねじ体14とからなり、
    本体部13が、ベース7に対して傾動可能に連結固定してある二重床用床パネルの支持装置。
  2. 床スラブFに設置固定される脚体1と、床パネルPを支持する床受体2と、床パネルPを床受体2に締結固定する締結具とを備えており、
    締結具は、床受体2のベース7に連結される本体部13と、本体部13にねじ込まれるねじ体14とからなり、
    本体部13が、ベース7に対して傾動可能に連結固定してある二重床用床パネルの支持装置。
  3. 本体部13が、ベース7に通設した連結穴10に連結されるパネル受19と、パネル受19の下部に設けられてベース7を上下に挟持する押接体20および掛止片21とを備えており、
    ベース7の上面に接当する押接体20は、パネル受19に上下スライド自在に支持されて、ばね22で押し下げ付勢されており、
    掛止片21は、パネル受19内に収容されて、連結穴10を通過できる掛止待機位置と、パネル受19の外郭線外に突出して、連結穴10の下面開口縁に掛止する掛止位置との間にわたって姿勢変位できるよう、パネル受19にピン29で支持されている請求項1又は2記載の二重床用床パネルの支持装置。
  4. スライド爪26を有する押接体20が、筒状のパネル受19の下半部の対向周面に開口形成したガイド溝25で上下スライド自在に案内支持されて、パネル受19の内部に収容した圧縮コイル形のばね22で押し下げ付勢されており、
    掛止片21は、押接体20を受け止め支持して掛止待機姿勢を維持しており、
    連結穴10には、ガイド溝25に係合してスライド爪26を受け止める受爪11が突設されており、
    ばね22に抗してパネル受19を連結穴10に押し込み操作した状態において、掛止片21が自重で傾動して掛止姿勢に切り換わるよう構成してある請求項3記載の二重床用床パネルの支持装置。
  5. 丸筒状のパネル受19に、リング状の押接体20が上下スライド自在に外嵌装着されており、
    押接体20のリング内面には、スライド爪26を兼ねるばね受片32が突設してある請求項3又は4記載の二重床用床パネルの支持装置。
  6. 押接体20の下面に、掛止片21と凹凸係合して、掛止片21を掛止待機姿勢に保持する保持部33が設けてある請求項3又は4又は5記載の二重床用床パネルの支持装置。
  7. 保持部33が掛止片21の端部を受け入れる凹部で形成してある請求項6記載の二重床用床パネルの支持装置。
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