JPH09279812A - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JPH09279812A
JPH09279812A JP9147996A JP9147996A JPH09279812A JP H09279812 A JPH09279812 A JP H09279812A JP 9147996 A JP9147996 A JP 9147996A JP 9147996 A JP9147996 A JP 9147996A JP H09279812 A JPH09279812 A JP H09279812A
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Yutaka Harada
豊 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合凸部及び嵌合凹部が形成された端縁とは
隣接するパネル両側端縁において、嵌合凸部及び嵌合凹
部も含めた断熱材の側端面を保護し、かつ、側端面接続
片の両端部における気密性並びに水密性を充分なものに
する。 【解決手段】 二枚の金属外皮1,2間に断熱材3が充
填されたパネル本体の一側端部に嵌合凸部4が、他側端
部に嵌合凸部4が嵌合する嵌合凹部5が形成された断熱
パネルである。パネル本体の嵌合凸部4及び嵌合凹部5
に隣接する両側端部において、施工状態において表面側
となる金属外皮1が裏面側に折り曲げられて接続片6が
形成され、接続片6の両側部において、接続片6と直交
する方向に遮蔽片Xが折り曲げ形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二枚の金属外皮間
に断熱材が充填されたパネル本体の一側端部に嵌合凸部
が、他側端部に嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部が形成され
た断熱パネルに関し、詳しくは、断熱材の側端面を保護
し、接続片の両端部における気密性並びに水密性を充分
なものにしようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図9(a)に示すように、二枚の
金属外皮1,2間に断熱材3が充填されるとともに断熱
パネルAaの一側縁部に嵌合凸部4が、他側縁部に嵌合
凸部4が嵌合する嵌合凹部5が金属外皮1,2にて囲繞
されて形成された断熱パネルAaにおいては、嵌合凸部
4と嵌合凹部5とを凹凸嵌合させて水密性を図るのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、図10(a)乃至(d)に示す
ように、凹凸嵌合縁部とは異なる側端縁においては、接
続片6aが折り曲げ形成され、これら接続片6aが図9
(b)に示すように、接続手段にて接続されるのであ
る。図中bはバックアップ材、cはコーキング剤、dは
断熱材である。
【0004】ところで、接続片6aの両端縁は図10
(c)に示すように切断除去されているのであり、接続
片6aと凹凸嵌合縁の嵌合凸部4及び嵌合凹部5の金属
外皮1とは縁が切れていて、接続片6aの両端におい
て、雨水が容易に浸入し、嵌合凸部4及び嵌合凹部5に
おける断熱材3を早期に劣化させ、かつ、充分な気密性
並びに水密性を得難いものとなっていた。即ち、嵌合凸
部4と嵌合凹部5とを金属外皮1にて略囲繞するように
して、水密性を高めるものでありながら、凹凸嵌合縁と
は隣接する側端縁における気密性並びに水密性を得難
く、嵌合凸部4と嵌合凹部5とを金属外皮1にて略囲繞
する断熱パネルAaの本来の機能を充分に発揮できない
ものとなっていた。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、嵌合凸部及び嵌合凹部が形成された端縁と
は隣接するパネル両側端縁において、嵌合凸部及び嵌合
凹部も含めた断熱材の側端面を保護し、かつ、接続片の
両端部における気密性並びに水密性を充分なものにでき
る断熱パネルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、二
枚の金属外皮1,2間に断熱材3が充填されて構成され
たパネル本体の一側端部に嵌合凸部4が、他側端部に嵌
合凸部4が嵌合する嵌合凹部5が形成された断熱パネル
であって、パネル本体の嵌合凸部4及び嵌合凹部5に隣
接する両側端部において、施工状態において表面側とな
る金属外皮1が裏面側に折り曲げられて接続片6が形成
され、接続片6の両側部において、接続片6と直交する
方向に遮蔽片Xが折り曲げて形成されて成ることを特徴
とするものである。
【0007】請求項2においては、接続片6の先端縁か
ら接続片6とは略直交する目地片Yが外方に延出されて
成ることを特徴とするものである。請求項1において
は、嵌合凸部4と嵌合凹部5との凹凸嵌合箇所において
は、充分な水密性を備え、断熱材3の嵌合凸部4と嵌合
凹部5の側端面が接続片6にて覆われて断熱材3の劣化
を回避し、耐候性を高めるものでありながら、施工状態
において表面側となる金属外皮1とに連なっている遮蔽
片Xによって、雨水が浸入するのを防止でき、断熱材3
を充分に保護し、気密性並びに水密性を大幅に高めるこ
とができる。
【0008】請求項2においては、目地片Y,Yをバッ
グアップ材としてコーキング剤Zを充填させることもで
き、このような場合には、コーキング剤Zの充填作業を
容易におこなえ、また、目地部分を耐火仕様にするの
に、目地片Y,Yにてこれの下方に配する断熱部材11
を押圧して断熱部材11の充填保持にも役立ち、耐火仕
様の目地形成において有利となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づいて詳述する。送り出し装置にて送り出された上
下の金属外皮1,2の両端にはロール成形により成形さ
れて嵌合凸部外皮部分4a及び嵌合凹部外皮部分5aが
形成され、これら二枚の金属外皮1,2間に断熱材3と
してのロックウール材3a、珪酸カルシウム3bが装填
されている。珪酸カルシウム3bは耐火性及び機械的強
度が高く、上記嵌合凸部外皮部分4a及び嵌合凹部外皮
部分5aに装填され、嵌合凸部4及び嵌合凹部5におけ
る耐火性及び機械的強度を高めている。二枚の金属外皮
1,2は、嵌合凸部4と嵌合凹部5とにおいて、若干の
隙間が形成されて、二枚の金属外皮1,2間の熱伝動を
回避するようにしている。
【0010】嵌合凹部5側には釘打部7が形成され、釘
打部7よりはやや高くして受部9が形成され、受部9は
表装面1aよりやや低くなっている。嵌合凸部4側には
覆い片8が延出され、嵌合凸部4と嵌合凹部5との嵌合
状態において、覆い片8にて釘打部7を覆って受部9に
載設するようになっている。嵌合凸部4及び嵌合凹部5
が形成された端縁に隣接するパネルの両側端縁におい
て、図5に示すように、一方の金属外皮1(施工状態に
おいて表面側となる)を残して断熱材3と他の金属外皮
2とが切断され、残された金属外皮1が断熱材3の側端
面に対向するように折り曲げられて接続片6が形成され
ている。この場合、接続片6の両側縁において、施工状
態において表装面1aとなる金属外皮1とに連なってい
て接続片6とは直交する方向に面を備えた遮蔽片Xが曲
げ形成されている。
【0011】遮蔽片Xは、嵌合凸部4及び嵌合凹部5側
に形成されているのであり、図1は主として、嵌合凹部
5側における遮蔽片Xを示していて、表装面1aと受部
9との段差部分が延長された形となって形成されている
遮蔽片部分Xaと、受部9と釘打部7との段差部分が延
長された遮蔽片部分Xbとがある。嵌合凸部4側の遮蔽
片Xは、覆い片8の先端縦片8aを接続片6側に延長し
て、上記遮蔽片部分Xaに対向するように形成されてい
る。そして、接続片6の先端には接続片6とは略直交す
る目地片Yが外方に延出されている。
【0012】しかして、断熱パネルA,Aは図4の右端
を上位とし、上位のものの嵌合凹部5に下位のものの嵌
合凸部4が嵌合され、パッキンPを介装して接続される
のである。そして、例えば、図6(a)に示すように、
接続片6側における接続は、断熱パネルA,Aを左右方
向に並置する縦継ぎがおこなわれるのであり、この場
合、目地片Y,Yをバックアップ材としてコーキング剤
Zが充填されることもできるのである。この場合、目地
片Y,Yの下方には断熱部材11が充填され、目地部分
における結露を防止するとともに、耐火仕様の目地構成
がおこなえるのである。この場合、目地片Y,Yにて断
熱部材11の充填保持がおこなわれる。
【0013】図6(b)は目地部分を充分な耐火仕様及
び水密仕様にするものであり、略U字状の止水板12が
接続片6,6のパネル裏面側に嵌着され、嵌着状態で生
じている隙間に一次コーキング剤13が充填され、次
に、コーキング剤Zが目地片Y,Yの上に充填されるの
である。しかして、止水板12にて耐火性が高められ、
二重のコーキング剤13,Zによって、水密性が高めら
れるものである。図6において10は断熱材である。
【0014】このような構成によれば、嵌合凸部4と嵌
合凹部5との凹凸嵌合箇所においては、パッキンPを介
装して、充分な気密性並びに水密性を得ながら、断熱材
3の嵌合凸部4と嵌合凹部5の側端面が接続片6にて覆
われて断熱材3の劣化を回避し、耐候性を高めるもので
ある。そのうえ、施工状態において表面側となる金属外
皮1とに連なっている遮蔽片Xによって、接続片6の端
縁側から雨水が浸入するのを防止でき、断熱材3を充分
に保護し、コーキング剤Z,13との相乗によって、水
密性を大幅に高めることができ、また、耐火性も高める
ことができ、更に、ビルの外装として、美麗に仕上が
り、ビルの外観を大きく高めることができるのである。
【0015】上記実施例においては、覆い片8を備えた
断熱パネルAに本発明を実施したが、図8(a)(b)
(c)に示すように、覆い片8がない断熱パネルに本発
明を実施してもよいのはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】請求項1においては、嵌合凸部と嵌合凹
部との凹凸嵌合箇所においては、充分な水密性を備え、
断熱材の嵌合凸部と嵌合凹部の側端面が接続片にて覆わ
れて断熱材の劣化を回避し、耐候性を高めるものであり
ながら、接続片の両側部において、接続片と直交する方
向に遮蔽片が折り曲げて形成されているから、施工状態
において表面側となる金属外皮とに連なっている遮蔽片
によって、雨水が浸入するのを防止でき、断熱材を充分
に保護し、気密性並びに水密性を大幅に高めることがで
きるという利点がある。
【0017】請求項2においては、接続片の先端縁から
接続片とは略直交する目地片が外方に延出されているか
ら、目地片をバッグアップ材としてコーキング剤を充填
させることもでき、このような場合には、コーキング剤
の充填作業を容易におこなえ、また、目地部分を耐火仕
様にするのに、目地片にてこれの下方に配する断熱部材
を押圧して断熱部材の充填保持にも役立ち、耐火仕様の
目地形成において有利となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱パネルの実施の一形態の表装の金
属外皮の表面側からの部分斜視図である。
【図2】同上の断熱パネルの一部省略した側面図であ
る。
【図3】(a)(b)は同上の部分側面図である。
【図4】同上の断熱パネルとその接続状態を示す一部省
略した断面図である。
【図5】(a)(b)(c)は同上の生産過程の部分斜
視図である。
【図6】(a)は同上の接続片の接続状態を示す断面
図、(b)は他の実施の形態の断面図である。
【図7】同上の施工状態の斜視図である。
【図8】(a)(b)(c)は同上の他の実施しえる断
熱パネルを示す断面図である。
【図9】(a)は従来例の断熱パネルの一部省略した断
面図、(b)は接続片の接続状態を示す断面図である。
【図10】(a)(b)(c)は従来例の接続片の曲げ
加工を示す工程図、(d)は概略断面図である。
【符号の説明】
1 金属外皮 2 金属外皮 3 断熱材 4 嵌合凸部 5 嵌合凹部 6 接続片 X 遮蔽片 Y 目地片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の金属外皮間に断熱材が充填されて
    構成されたパネル本体の一側端部に嵌合凸部が、他側端
    部に嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部が形成された断熱パネ
    ルであって、パネル本体の嵌合凸部及び嵌合凹部に隣接
    する両側端部において、施工状態において表面側となる
    金属外皮が裏面側に折り曲げられて接続片が形成され、
    接続片の両側部において、接続片と直交する方向に遮蔽
    片が折り曲げて形成されて成ることを特徴とする断熱パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 接続片の先端縁から接続片とは略直交す
    る目地片が外方に延出されて成ることを特徴とする請求
    項1記載の断熱パネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144402A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp パネルの取付構造
JP2017517662A (ja) * 2014-06-10 2017-06-29 スーパーポッド ピーティーワイ. エルティーディ.Superpod Pty. Ltd. 建築物における改良

Cited By (2)

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JP2010144402A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp パネルの取付構造
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