JPH09279487A - 捺染方法 - Google Patents

捺染方法

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JPH09279487A
JPH09279487A JP8111149A JP11114996A JPH09279487A JP H09279487 A JPH09279487 A JP H09279487A JP 8111149 A JP8111149 A JP 8111149A JP 11114996 A JP11114996 A JP 11114996A JP H09279487 A JPH09279487 A JP H09279487A
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acrylonitrile
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Masanori Uono
政徳 宇尾野
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インクジェット方式により捺染を行うにあた
り、染色用布地に前処理を施し、染料のにじみを防止
し、鮮明な図柄を与え、かつ染色堅牢性に優れた、極め
て高性能の染色布を与えるに最適な処方を提供する。 【構成】ポリビニルカルボン酸アミドおよびアクリロニ
トリルの共重合物を塩酸により加水分解したポリカチオ
ンを布地に付着する事により目的を達成する事ができ
る。 当該高分子はアミジン構造から成るカチオン性単
量体構造単位を10〜90モル%含有する事を特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は捺染方法に関するもので
あり、詳しくはインクジェット方式により染料を布地に
吹きつけ染色するにあたり、特殊水溶性高分子を染料の
定着剤として、染料のにじみを防ぐ事により鮮明な柄模
様を確保すると共に、耐水性・耐候性にすぐれた堅牢な
染色を与えるものである。
【0002】
【従来の技術】捺染とは染色方法の一種であり、アルギ
ン酸ソーダ等の糊剤を混合して拡散による色のにじみを
防止しながら版により印刷して布地に染料を付着させて
いた。しかしながら従来の捺染方法では版を使う関係
上、色数が25〜26色に限定され、高精細な染色が不
能であった。 最近、版を使わない捺染方法としてイン
クジェット(バブルジェット)方式による捺染方法が開
発され、版を使わない為高精細な染色が可能となり、コ
ンピュータ処理のため色違いや柄の縮小・拡大が容易で
あり、デザインをコンピュータに入力すればその場でプ
リントできる等の利点があり将来が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が対象とする捺
染方法はインクジェット(バブルジェット)方式による
捺染方法であり従来以上に鮮明な柄模様を確保すると共
に、耐水性・耐候性の良好な堅牢な染色を与えるもので
ある。 インクジェット(バブルジェット)方式におい
ては微細なノズルから染料(染色液)を噴射するために
染色液の粘性を過度に高めることができない。 このた
めに通常の捺染方法のごとき高濃度の糊剤を使用するこ
とができない。 にじみの無い染色と高精細な染色を両
立させる事は不能であった。
【0004】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するためには微
細ノズルから噴射できる様な低粘性液を用いてにじみを
防止する事が必須条件であり、染料のアニオン性基と反
応するポリカチオンを布地に含侵および/または塗布す
ることにより目的を達成できる。 ポリカチオンの種類
としては色調に変化をおよぼす事が少なく、耐水性・耐
候性の良い水溶性高分子が選ばれる。請求項1の発明
は、N−ビニルホルムアミドとアクリロニトリルの共重
合物の塩酸加水分解物からなる水溶性高分子を含有する
染料定着剤を含侵および/または塗布した布地に、イン
クジェット方式によりアニオン性基を含有する染料を吹
きつける事により、布地を染色する事を特徴とする捺染
方法である。N−ビニルホルムアミドとアクリロニトリ
ルの共重合物の塩酸加水分解物はポリカチオンであり、
アニオン性基を含有する染料と反応して水不溶性とな
り、にじみを防止する作用が有ると共に、色調に変化を
およぼす事が少なく、耐水性・耐候性の良い反応物をあ
たえる。請求項2の発明は、N−ビニルホルムアミドと
アクリロニトリルの共重合物の塩酸加水分解物からなる
水溶性高分子が下記式(1)または下記式(2)で表さ
れる単量体単位を10〜90モル%含有することを特徴
とする捺染方法である。
【化3】
【化4】 この項はN−ビニルホルムアミドとアクリロニトリルの
共重合物の塩酸加水分解物の具体的化学構造を指し示し
たものである。請求項3の発明は、N−ビニルホルムア
ミドとアクリロニトリルの共重合物の塩酸加水分解物か
らなる水溶性高分子を含有する染料定着剤を含侵および
/または塗布した布地に、インクジェット方式によりア
ニオン性基を含有する染料を吹きつける事により布地を
染色するにあたり該布地が乾燥している事を特徴とす
る。本発明は布地の前処理である。 布地を商品として
取り扱う場合、外見上まったく違和感を感じる事無く、
前処理した商品を小売り店において、この捺染機を用い
て顧客の注文に応じて好みの図柄を染色することも可能
となる。請求項4の発明は、アニオン性基を含有する染
料が酸性染料、直接染料、反応性染料の中から選ばれる
ことを特徴とする捺染方法である。本願発明に適当な染
料種類を述べたものである。請求項5の発明は、染料を
含む染色液中にアルギン酸ソーダ、CMC、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリビニルアルコールから選ばれる糊剤を
含有することを特徴とする捺染方法である。染色液は適
度の粘性を有する必要があり、糊剤を添加する事により
所望の粘性に調節することができる。
【0005】
【作用】本願発明の高分子は色調に変化をおよぼす事が
少ないポリカチオンであり、染料のアニオン性基と瞬時
に反応して水不溶性となり、耐水性・耐候性の良い染料
定着作用を発揮する。
【0006】
【実施例】以下実施例および比較例によって本発明の内
容をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越
えない限り これらの内容に限定されるものではない。
なお実施例において「%」は特に断らないかぎり「重量
%」を意味する。
【0007】〔本発明で使用するポリカチオンの製造
例〕攪拌機、窒素導入管、コンデンサーを備えた反応装
置にアクリロニトリル50モル%,Nビニルホルムアミ
ド50モル%の組成で単量体20g,脱塩水133.1
gを仕込んだ。 窒素ガス気流中下、60度Cに昇温後
30分間保持した後、2,2’アゾビスアミジノプロパ
ン2塩酸塩の10%水溶液0.19gを添加し、攪拌下
60度Cに4時間保持し、水中に重合体が析出した懸濁
物を得た。なお重合度調節のため2−メルカプトエタノ
ールを連鎖移動剤として重合時添加した。 重合後、該
懸濁物に重合体中のホルミル基に当量の塩酸を添加して
攪拌しつつ、90度Cに4時間保持し、重合体を加水分
解すると共にアミジン化した。 得られた重合体の溶液
をアセトン中に添加し、析出せしめ、これを乾燥して固
体状重合体を得た。 得られた重合体につき以下に示す
方法により組成と還元粘度を測定した。 結果を表1に
示す。
【0008】〔組成の分析方法〕アミジン化後の重合体
の組成は13C−NMRスペクトルの吸収ピークの積分値
より算出した。 又、重合体の元素分析、水分量の測定
により重量収支を確認し、さらにIRスペクトルも測定
し、重合体のスペクトルとアミジン基、アミド基および
ラクタム基等を既知化合物でのスペクトルとを詳細に比
較検討する方法を採用したものである。
【0009】〔還元粘度の測定方法〕各重合体につき、
1規定の食塩水中0.1g/dlの溶液として25度C
でオストワルドの粘度計を用いて測定した。
【0010】
【表1】
【0011】〔染色試験〕直接染料0.1%、アルギン
酸ソーダ0.1%を溶媒に溶かした染色液をキヤノン社
製のバブルジェット印刷機にてベンベルグ布に噴射し、
スチームアイロンにて加熱乾燥した後に、各ドットの形
状を顕微鏡にて観察した。 ベンベルグ布の前処理はポ
リカチオンの10ppm水溶液に浸漬後、遠心脱水しス
チームアイロンでしわ取り乾燥をおこない平滑なシート
状態の布を得た。 前処理をしない状態でのドット径
(平均)を100とし、ポリカチオンにて前処理した場
合のドット径(平均)の数値を測定した。 また市販洗
濯機によりすすぎ洗いを10分間おこなって再度スチー
ムアイロンにて加熱乾燥をおこなったベンベルグ布の染
色の濃さを前処理をしない状態でのすすぎ洗い前の濃さ
を100とし、それぞれの濃さを比色計にて測定した。
結果を表2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】本発明のポリカチオンにより前処理した
ベンベルグ布地はインクジェット方式の捺染によりドッ
トの滲みによるドット径の拡大が無く、水洗による染料
の流失も実質的に無視できる程度の染色堅牢性を示す。
【表−1】
【表−2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】N−ビニルホルムアミドとアクリロニト
    リルの共重合物の塩酸加水分解物からなる水溶性高分子
    を含有する染料定着剤を含侵および/または塗布した布
    地に、インクジェット方式によりアニオン性基を含有す
    る染料を吹きつける事により、布地を染色する事を特徴
    とする捺染方法。
  2. 【請求項 2】N−ビニルホルムアミドとアクリロニト
    リルの共重合物の塩酸加水分解物からなる水溶性高分子
    が下記式(1)または下記式(2)で表される単量体単
    位を10〜90モル%含有することを特徴とする、請求
    項1に記載の捺染方法。 【化1】 【化2】
  3. 【請求項 3】N−ビニルホルムアミドとアクリロニト
    リルの共重合物の塩酸加水分解物からなる水溶性高分子
    を含有する染料定着剤を含侵および/または塗布した布
    地に、インクジェット方式によりアニオン性基を含有す
    る染料を吹きつける事により布地を染色するにあたり、
    該布地が乾燥している事を特徴とする請求項1ないし請
    求項2に記載の捺染方法。
  4. 【請求項 4】アニオン性基を含有する染料が酸性染
    料、直接染料、反応性染料の中から選ばれることを特徴
    とする、請求項1ないし請求項3に記載の捺染方法。
  5. 【請求項 5】染料を含む染色液中にアルギン酸ソー
    ダ、CMC、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコ
    ールから選ばれる糊剤を含有することを特徴とする請求
    項1ないし請求項4に記載の捺染方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005033402A1 (de) * 2003-09-30 2005-04-14 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur vorbehandlung von zellulosehaltigem textil
JP2009166300A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Hymo Corp インクジェット用紙塗布剤
JP2015124458A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷物の製造方法
WO2022210717A1 (ja) 2021-03-30 2022-10-06 三菱ケミカル株式会社 インクジェット捺染用前処理剤及びインクジェット捺染方法

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