JPH09278951A - オレフィン重合体組成物 - Google Patents
オレフィン重合体組成物Info
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- JPH09278951A JPH09278951A JP8088660A JP8866096A JPH09278951A JP H09278951 A JPH09278951 A JP H09278951A JP 8088660 A JP8088660 A JP 8088660A JP 8866096 A JP8866096 A JP 8866096A JP H09278951 A JPH09278951 A JP H09278951A
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- butyl
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた機械的特性を有するオレフィン重合体
組成物およびこのオレフィン重合体組成物を加熱成形し
てなる成形体。 【解決手段】 (A)一般式(i) で示される遷移金属化
合物(I)(Mは周期率表第8ないし10族の遷移金
属、X1 、X2 はNまたはP、R1 、R2 はHまたは炭
化水素基、m、nは1または2、R3 はクレームに示さ
れるような二重結合を含む基)を含む触媒を用いて製造
された少なくとも2種のオレフィン重合体からなり、
(1) メルトフローレートが0.001ないし500g/1
0分であり、(2) 密度が0.88g/cm3 以上であるオレ
フィン重合体組成物。 【化1】
組成物およびこのオレフィン重合体組成物を加熱成形し
てなる成形体。 【解決手段】 (A)一般式(i) で示される遷移金属化
合物(I)(Mは周期率表第8ないし10族の遷移金
属、X1 、X2 はNまたはP、R1 、R2 はHまたは炭
化水素基、m、nは1または2、R3 はクレームに示さ
れるような二重結合を含む基)を含む触媒を用いて製造
された少なくとも2種のオレフィン重合体からなり、
(1) メルトフローレートが0.001ないし500g/1
0分であり、(2) 密度が0.88g/cm3 以上であるオレ
フィン重合体組成物。 【化1】
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、優れた機械的特性を有す
るオレフィン重合体組成物およびその熱成形体に関す
る。
るオレフィン重合体組成物およびその熱成形体に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】従来よりポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのオレフィン重合体は、剛性、耐熱性、透明
性などに優れた熱可塑性成形材料として広く利用されて
いる。
ピレンなどのオレフィン重合体は、剛性、耐熱性、透明
性などに優れた熱可塑性成形材料として広く利用されて
いる。
【0003】さらにオレフィン重合体は、比重が小さ
く、リサイクルしやすいなどの特徴を有するため環境保
護の面においても注目されており、より広範な用途への
利用が望まれている。
く、リサイクルしやすいなどの特徴を有するため環境保
護の面においても注目されており、より広範な用途への
利用が望まれている。
【0004】このようなオレフィン重合体は用途に応じ
た物性の改良が研究されており、たとえば結晶性ポリプ
ロピレンの耐衝撃性を改善するものとしては、同一触媒
下にプロピレン重合と、プロピレンとエチレンとの共重
合とを行なって結晶性ポリプロピレン成分とゴム成分と
を併せ有するプロピレンブロック共重合体を形成する方
法が知られている。
た物性の改良が研究されており、たとえば結晶性ポリプ
ロピレンの耐衝撃性を改善するものとしては、同一触媒
下にプロピレン重合と、プロピレンとエチレンとの共重
合とを行なって結晶性ポリプロピレン成分とゴム成分と
を併せ有するプロピレンブロック共重合体を形成する方
法が知られている。
【0005】また結晶性ポリプロピレンに、耐衝撃性改
質剤としてポリエチレンあるいは非晶性あるいは低結晶
性のエチレン・プロピレンランダム共重合体(EP
R)、ポリイソブチレン、ポリブタジエンなどのゴム状
物質などをブレンドして、ポリプロピレン組成物を形成
する方法も知られている。さらにたとえば特開平6−2
63934号公報には、ポリプロピレンに改質材として
のアタクチックポリプロピレンをブレンドすることも提
案されている。
質剤としてポリエチレンあるいは非晶性あるいは低結晶
性のエチレン・プロピレンランダム共重合体(EP
R)、ポリイソブチレン、ポリブタジエンなどのゴム状
物質などをブレンドして、ポリプロピレン組成物を形成
する方法も知られている。さらにたとえば特開平6−2
63934号公報には、ポリプロピレンに改質材として
のアタクチックポリプロピレンをブレンドすることも提
案されている。
【0006】さらに耐衝撃性改質剤の添加により低下す
る剛性を補うために、ポリプロピレン組成物にタルクな
どの無機充填剤を配合する方法も知られている。ところ
で従来より上記のようなオレフィン重合体製造用触媒と
しては、一般的に(i)マグネシウム、チタン、ハロゲン
および必要に応じて電子供与体を含有する固体状チタン
触媒成分および(ii)有機アルミニウム化合物を含む触媒
が知られている。
る剛性を補うために、ポリプロピレン組成物にタルクな
どの無機充填剤を配合する方法も知られている。ところ
で従来より上記のようなオレフィン重合体製造用触媒と
しては、一般的に(i)マグネシウム、チタン、ハロゲン
および必要に応じて電子供与体を含有する固体状チタン
触媒成分および(ii)有機アルミニウム化合物を含む触媒
が知られている。
【0007】また(i)シクロペンタジエニルを配位子と
する遷移金属化合物(メタロセン化合物)および(ii)有
機アルミニウムオキシ化合物を触媒成分とするオレフィ
ン重合用触媒も広く知られており、たとえば特開平4−
337308号公報には、触媒成分としてシリレン基架
橋型メタロセン化合物を含む触媒を用いて、耐衝撃性と
剛性とのバランスに優れたプロピレンブロック共重合体
を製造する方法が示されている。また特開平5−202
152号公報には、結晶質プロピレン系重合体と、非晶
質エチレン・プロピレン共重合体(EPR)とから低温
衝撃強度に優れたポリプロピレン成形材料を形成するに
際して、特定の架橋型メタロセン化合物とアルミノキサ
ンとからなる触媒を用いて製造されたEPRを用いるこ
とが示されている。
する遷移金属化合物(メタロセン化合物)および(ii)有
機アルミニウムオキシ化合物を触媒成分とするオレフィ
ン重合用触媒も広く知られており、たとえば特開平4−
337308号公報には、触媒成分としてシリレン基架
橋型メタロセン化合物を含む触媒を用いて、耐衝撃性と
剛性とのバランスに優れたプロピレンブロック共重合体
を製造する方法が示されている。また特開平5−202
152号公報には、結晶質プロピレン系重合体と、非晶
質エチレン・プロピレン共重合体(EPR)とから低温
衝撃強度に優れたポリプロピレン成形材料を形成するに
際して、特定の架橋型メタロセン化合物とアルミノキサ
ンとからなる触媒を用いて製造されたEPRを用いるこ
とが示されている。
【0008】本発明者は、剛性に優れしかも耐衝撃性に
も優れ、熱成形体材料として好適なオレフィン重合体組
成物について研究したところ、新規な触媒を用いて製造
された2種以上のオレフィン重合体を含み、特定範囲の
メルトフローレートと密度とを有するオレフィン重合体
組成物は上記のような機械的特性を満たし、熱成形体材
料として好適であることを見出して本発明を完成するに
至った。
も優れ、熱成形体材料として好適なオレフィン重合体組
成物について研究したところ、新規な触媒を用いて製造
された2種以上のオレフィン重合体を含み、特定範囲の
メルトフローレートと密度とを有するオレフィン重合体
組成物は上記のような機械的特性を満たし、熱成形体材
料として好適であることを見出して本発明を完成するに
至った。
【0009】
【発明の目的】本発明は、優れた機械的特性を有するオ
レフィン重合体組成物およびこのオレフィン重合体組成
物からなる熱成形体を提供することを目的としている。
レフィン重合体組成物およびこのオレフィン重合体組成
物からなる熱成形体を提供することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係るオレフィン重合体組成物
は、下記一般式(i) で示される遷移金属化合物(I)を
含む触媒を用いて製造された少なくとも2種以上のオレ
フィン重合体からなり、(1) メルトフローレートMFR
が0.001ないし500g/10分であり、(2) 密度が
0.86g/cm3 以上である、ことを特徴としている。
は、下記一般式(i) で示される遷移金属化合物(I)を
含む触媒を用いて製造された少なくとも2種以上のオレ
フィン重合体からなり、(1) メルトフローレートMFR
が0.001ないし500g/10分であり、(2) 密度が
0.86g/cm3 以上である、ことを特徴としている。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Mは周期率表第8ないし10族の
遷移金属であり、X1 およびX2 は、互いに同一でも異
なっていてもよく、窒素原子またはリン原子であり、R
1 およびR2 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子または炭化水素基であり、mおよびnは、互い
に同一でも異なっていてもよく、1または2であり、
遷移金属であり、X1 およびX2 は、互いに同一でも異
なっていてもよく、窒素原子またはリン原子であり、R
1 およびR2 は、互いに同一でも異なっていてもよく、
水素原子または炭化水素基であり、mおよびnは、互い
に同一でも異なっていてもよく、1または2であり、
【0013】
【化4】
【0014】(ここで、R6 、R7 、R61、R62、R71
およびR72は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
素原子または炭化水素基である。)であり、R4 および
R5 は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、−OR8 、−SR9 、
−N(R10)2 または−P(R11)2(ここで、R8 〜
R11はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基または有機シリル基であり、R10同士または
R11同士は互いに連結して環を形成していてもよい。)
であり、またR4 およびR5 は互いに連結して環を形成
していてもよく、R1 、R2 、R6 (またはR61、
R62)およびR7 (またはR71、R72)のうちの2個以
上が互いに連結して環を形成していてもよい。)。
およびR72は、互いに同一でも異なっていてもよく、水
素原子または炭化水素基である。)であり、R4 および
R5 は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ハロゲン原子、炭化水素基、−OR8 、−SR9 、
−N(R10)2 または−P(R11)2(ここで、R8 〜
R11はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基または有機シリル基であり、R10同士または
R11同士は互いに連結して環を形成していてもよい。)
であり、またR4 およびR5 は互いに連結して環を形成
していてもよく、R1 、R2 、R6 (またはR61、
R62)およびR7 (またはR71、R72)のうちの2個以
上が互いに連結して環を形成していてもよい。)。
【0015】本発明に係る熱成形体は、上記のようなオ
レフィン重合体組成物を加熱成形して形成される。
レフィン重合体組成物を加熱成形して形成される。
【0016】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るオレフィン重
合体組成物およびその熱成形体について具体的に説明す
る。
合体組成物およびその熱成形体について具体的に説明す
る。
【0017】なお本発明において「重合」という語は、
単独重合のみならず、共重合を包含した意で用いられる
ことがあり、また「重合体」という語は、単独重合体の
みならず、共重合体を包含した意で用いられることがあ
る。
単独重合のみならず、共重合を包含した意で用いられる
ことがあり、また「重合体」という語は、単独重合体の
みならず、共重合体を包含した意で用いられることがあ
る。
【0018】本発明に係るオレフィン重合体組成物は、
後述するような特定の触媒を用いて製造された少なくと
も2種以上のオレフィン重合体からなり、 (1) 該組成物のメルトフローレートMFRは、0.00
1ないし500g/10分好ましくは0.05ないし25
0g/10分さらに好ましくは0.01ないし100g/1
0分である。
後述するような特定の触媒を用いて製造された少なくと
も2種以上のオレフィン重合体からなり、 (1) 該組成物のメルトフローレートMFRは、0.00
1ないし500g/10分好ましくは0.05ないし25
0g/10分さらに好ましくは0.01ないし100g/1
0分である。
【0019】(2) 密度は0.86g/cm3以上好ましく
は0.87ないし0.98g/cm3さらに好ましくは0.8
8ないし0.97g/cm3である。
は0.87ないし0.98g/cm3さらに好ましくは0.8
8ないし0.97g/cm3である。
【0020】本発明に係るオレフィン重合体組成物は、
後記する触媒を用いて製造され、かつ上記(1)および(2)
を満たすこと以外は特に限定されず、該触媒を用いて製
造された2種以上のオレフィン重合体のブレンド物であ
っても、該触媒の存在下に2種以上のオレフィン重合体
を製造した重合組成物であってもよい。
後記する触媒を用いて製造され、かつ上記(1)および(2)
を満たすこと以外は特に限定されず、該触媒を用いて製
造された2種以上のオレフィン重合体のブレンド物であ
っても、該触媒の存在下に2種以上のオレフィン重合体
を製造した重合組成物であってもよい。
【0021】これらは結晶性オレフィン重合体と非晶性
オレフィン重合体との組合わせであっても、結晶性オレ
フィン重合体同士の組合わせであってもよい。またブレ
ンドに用いられるオレフィン重合体は、オレフィンの単
独重合体であっても共重合体であってもよく、オレフィ
ンと他のモノマーとの共重合体であってもよい。該共重
合体は、ランダム共重合体であってもブロック共重合体
であってもよい。
オレフィン重合体との組合わせであっても、結晶性オレ
フィン重合体同士の組合わせであってもよい。またブレ
ンドに用いられるオレフィン重合体は、オレフィンの単
独重合体であっても共重合体であってもよく、オレフィ
ンと他のモノマーとの共重合体であってもよい。該共重
合体は、ランダム共重合体であってもブロック共重合体
であってもよい。
【0022】このようなオレフィンとしては、具体的に
エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エ
チル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4,4-ジメチル
-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ヘキセン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンな
どの炭素数2〜20のα−オレフィン、 シクロペンテ
ン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノル
ボルネン、テトラシクロドデセン、2-メチル1,4,5,8-ジ
メタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレンな
どの炭素数3〜20の環状オレフィンなどが挙げられ
る。
エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキ
セン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エ
チル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4,4-ジメチル
-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-
ヘキセン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンな
どの炭素数2〜20のα−オレフィン、 シクロペンテ
ン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノル
ボルネン、テトラシクロドデセン、2-メチル1,4,5,8-ジ
メタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレンな
どの炭素数3〜20の環状オレフィンなどが挙げられ
る。
【0023】オレフィンと共重合させるモノマーとして
は、ビニル化合物、他の不飽和化合物、ポリエン化合物
などを用いることができ、たとえばスチレン、置換スチ
レン類、アリルベンゼン、置換アリルベンゼン類、ビニ
ルナフタレン類、置換ビニルナフタレン類、アリルナフ
タレン類、置換アリルナフタレン類などの芳香族ビニル
化合物、ビニルシクロペンタン、置換ビニルシクロペン
タン類、ビニルシクロヘキサン、置換ビニルシクロヘキ
サン類、ビニルシクロヘプタン、置換ビニルシクロヘプ
タン類、アリルノルボルナンなどの脂環族ビニル化合
物、アリルトリメチルシラン、アリルトリエチルシラ
ン、4-トリメチルシリル-1-ブテン、6-トリメチルシリ
ル-1-ヘキセン、8-トリメチルシリル-1-オクテン、10-
トリメチルシリル-1-デセンなどのシラン系不飽和化合
物などを用いることができる。
は、ビニル化合物、他の不飽和化合物、ポリエン化合物
などを用いることができ、たとえばスチレン、置換スチ
レン類、アリルベンゼン、置換アリルベンゼン類、ビニ
ルナフタレン類、置換ビニルナフタレン類、アリルナフ
タレン類、置換アリルナフタレン類などの芳香族ビニル
化合物、ビニルシクロペンタン、置換ビニルシクロペン
タン類、ビニルシクロヘキサン、置換ビニルシクロヘキ
サン類、ビニルシクロヘプタン、置換ビニルシクロヘプ
タン類、アリルノルボルナンなどの脂環族ビニル化合
物、アリルトリメチルシラン、アリルトリエチルシラ
ン、4-トリメチルシリル-1-ブテン、6-トリメチルシリ
ル-1-ヘキセン、8-トリメチルシリル-1-オクテン、10-
トリメチルシリル-1-デセンなどのシラン系不飽和化合
物などを用いることができる。
【0024】オレフィン重合体としては、上記のうちで
も特にエチレン重合体が好ましく、エチレン単独重合
体、エチレンと他のα−オレフィンとの共重合体が好ま
しい。
も特にエチレン重合体が好ましく、エチレン単独重合
体、エチレンと他のα−オレフィンとの共重合体が好ま
しい。
【0025】本発明において、上記のようなブレンド用
オレフィン重合体または直接オレフィン重合体組成物を
製造する際には、下記一般式(i) で示される遷移金属化
合物(I)を含む触媒を用いて製造されるが、この触媒
は、遷移金属化合物(I)とともに後述するように共触
媒成分(II)として(II-a)有機アルミニウムオキシ化
合物、(II-b)アルキルボロン酸誘導体および(II-c)
遷移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物を用いて形成される
ことが好ましい。
オレフィン重合体または直接オレフィン重合体組成物を
製造する際には、下記一般式(i) で示される遷移金属化
合物(I)を含む触媒を用いて製造されるが、この触媒
は、遷移金属化合物(I)とともに後述するように共触
媒成分(II)として(II-a)有機アルミニウムオキシ化
合物、(II-b)アルキルボロン酸誘導体および(II-c)
遷移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物を用いて形成される
ことが好ましい。
【0026】(I)遷移金属化合物
【0027】
【化5】
【0028】式中、Mは周期表第8〜10族の遷移金属
原子であり、好ましくはニッケル、パラジウム、白金で
ある。X1 およびX2 は、互いに同一でも異なっていて
もよく、窒素原子またはリン原子である。
原子であり、好ましくはニッケル、パラジウム、白金で
ある。X1 およびX2 は、互いに同一でも異なっていて
もよく、窒素原子またはリン原子である。
【0029】R1 およびR2 は、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子または炭化水素基である。炭化
水素基として具体的には、メチル基、エチル基、n-プロ
ピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、
sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基などの炭素原子数が1〜20の直鎖状または分岐状ア
ルキル基;フェニル基、ナフチル基などの炭素原子数が
6〜20のアリール基;これらのアリール基に前記炭素
原子数が1〜20のアルキル基などの置換基が1〜5個
置換した置換アリール基などが挙げられる。
ていてもよく、水素原子または炭化水素基である。炭化
水素基として具体的には、メチル基、エチル基、n-プロ
ピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、
sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基などの炭素原子数が1〜20の直鎖状または分岐状ア
ルキル基;フェニル基、ナフチル基などの炭素原子数が
6〜20のアリール基;これらのアリール基に前記炭素
原子数が1〜20のアルキル基などの置換基が1〜5個
置換した置換アリール基などが挙げられる。
【0030】mおよびnは、それぞれX1 に結合するR
1 基の数、X2 に結合するR2 基の数であって、互いに
同一でも異なっていてもよく、1または2である。
1 基の数、X2 に結合するR2 基の数であって、互いに
同一でも異なっていてもよく、1または2である。
【0031】
【化6】
【0032】である。ここで、R6 、R7 、R61、
R62、R71およびR72は、互いに同一でも異なっていて
もよく、水素原子または前記R1 およびR2 同様の炭化
水素基である。
R62、R71およびR72は、互いに同一でも異なっていて
もよく、水素原子または前記R1 およびR2 同様の炭化
水素基である。
【0033】前記R1 、R2 、R6 (またはR61、
R62)およびR7 (またはR71、R72)は、これらのう
ちの2個以上、好ましくは隣接する基が互いに連結して
環を形成していてもよい。
R62)およびR7 (またはR71、R72)は、これらのう
ちの2個以上、好ましくは隣接する基が互いに連結して
環を形成していてもよい。
【0034】R4 およびR5 は、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基で
ある。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素が挙げられる。
ていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基で
ある。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素が挙げられる。
【0035】炭化水素基として具体的には、前記R1 お
よびR2 同様の炭素原子数が1〜20のアルキル基およ
び炭素原子数が6〜20のアリール基、ベンジル基など
の炭素原子数が7〜20のアラルキル基などが挙げられ
る。これらのアリール基、アラルキル基には前記炭素原
子数が1〜20のアルキル基などの置換基が1個以上置
換していてもよい。
よびR2 同様の炭素原子数が1〜20のアルキル基およ
び炭素原子数が6〜20のアリール基、ベンジル基など
の炭素原子数が7〜20のアラルキル基などが挙げられ
る。これらのアリール基、アラルキル基には前記炭素原
子数が1〜20のアルキル基などの置換基が1個以上置
換していてもよい。
【0036】またR4 およびR5 として、−OR8 、−
SR9 、−N(R10)2 または−P(R11)2 で表され
る基も示される。R8 〜R11は、前記R1 およびR2 同
様の炭素原子数1〜20のアルキル基および炭素原子数
6〜20のアリール基、シクロヘキシル基などの炭素原
子数6〜20のシクロアルキル基;ベンジル基などの炭
素原子数7〜20のアラルキル基;メチルシリル基、ジ
メチルシリル基、トリメチルシリル基、エチルシリル
基、ジエチルシリル基、トリエチルシリル基などの有機
シリル基である。上記アリール基、アラルキル基は、前
記炭素原子数1〜20のアルキル基などの置換基を1個
以上有していてもよい。R10同士またはR11同士は互い
に連結して環を形成していてもよい。
SR9 、−N(R10)2 または−P(R11)2 で表され
る基も示される。R8 〜R11は、前記R1 およびR2 同
様の炭素原子数1〜20のアルキル基および炭素原子数
6〜20のアリール基、シクロヘキシル基などの炭素原
子数6〜20のシクロアルキル基;ベンジル基などの炭
素原子数7〜20のアラルキル基;メチルシリル基、ジ
メチルシリル基、トリメチルシリル基、エチルシリル
基、ジエチルシリル基、トリエチルシリル基などの有機
シリル基である。上記アリール基、アラルキル基は、前
記炭素原子数1〜20のアルキル基などの置換基を1個
以上有していてもよい。R10同士またはR11同士は互い
に連結して環を形成していてもよい。
【0037】このようなR4 およびR5 は互いに連結し
て環を形成していてもよい。本発明では、上記のような
遷移金属化合物(I)は、下記一般式(ii)で示されるこ
とが好ましい。
て環を形成していてもよい。本発明では、上記のような
遷移金属化合物(I)は、下記一般式(ii)で示されるこ
とが好ましい。
【0038】
【化7】
【0039】(式中、M、X1 、X2 、R1 、R2 、R
4 、R5 、R6 およびR7 は、前記一般式(i) と同じで
ある。) このような一般式(ii)で表される遷移金属化合物の具体
例を下記に示す。下記式中、iPrはイソプロピル基で
ある。
4 、R5 、R6 およびR7 は、前記一般式(i) と同じで
ある。) このような一般式(ii)で表される遷移金属化合物の具体
例を下記に示す。下記式中、iPrはイソプロピル基で
ある。
【0040】
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】
【化10】
【0043】
【化11】
【0044】
【化12】
【0045】
【化13】
【0046】
【化14】
【0047】
【化15】
【0048】
【化16】
【0049】
【化17】
【0050】一般式(ii)で表される遷移金属化合物とし
ては、上記に例示した化合物中のパラジウムまたはニッ
ケルが白金に置き代った化合物などが挙げられる。また
前記一般式(i)で表される遷移金属化合物(I)として
は、上記式(ii)で表される化合物以外にも下記に示す化
合物なども挙げられる。下記式中、iPrはイソプロピ
ル基を示す。
ては、上記に例示した化合物中のパラジウムまたはニッ
ケルが白金に置き代った化合物などが挙げられる。また
前記一般式(i)で表される遷移金属化合物(I)として
は、上記式(ii)で表される化合物以外にも下記に示す化
合物なども挙げられる。下記式中、iPrはイソプロピ
ル基を示す。
【0051】
【化18】
【0052】
【化19】
【0053】また上記に例示した化合物中パラジウムま
たはニッケルが白金に置き代わった化合物なども挙げら
れる。
たはニッケルが白金に置き代わった化合物なども挙げら
れる。
【0054】上記のような遷移金属化合物(I)は2種
以上組合せて用いることもできる。本発明でオレフィン
重合体またはオレフィン重合体組成物を製造する際に用
いられる触媒を形成する際には、上記のような(I)遷
移金属化合物とともに、共触媒成分(II)としてたとえ
ば(II-a)有機アルミニウムオキシ化合物、(II-b)ア
ルキルボロン酸誘導体および(II-c)前記遷移金属化合
物と反応してイオン対を形成する化合物から選ばれる少
なくとも1種の化合物が用いられる。
以上組合せて用いることもできる。本発明でオレフィン
重合体またはオレフィン重合体組成物を製造する際に用
いられる触媒を形成する際には、上記のような(I)遷
移金属化合物とともに、共触媒成分(II)としてたとえ
ば(II-a)有機アルミニウムオキシ化合物、(II-b)ア
ルキルボロン酸誘導体および(II-c)前記遷移金属化合
物と反応してイオン対を形成する化合物から選ばれる少
なくとも1種の化合物が用いられる。
【0055】(II-a)有機アルミニウムオキシ化合物 本発明で用いられる(II-a)有機アルミニウムオキシ化
合物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、ま
た特開平2−78687号公報に例示されているような
ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であっ
てもよい。
合物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、ま
た特開平2−78687号公報に例示されているような
ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であっ
てもよい。
【0056】従来公知のアルミノキサンは、たとえば下
記のような方法によって製造することができ、通常炭化
水素溶媒の溶液として得られる。 (1)吸着水を含有する化合物または結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して、吸着水または結晶水と有機アルミニウム化
合物とを反応させる方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウム
などの有機アルミニウム化合物に直接水、氷または水蒸
気を作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリ
アルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなど
の有機スズ酸化物を反応させる方法。
記のような方法によって製造することができ、通常炭化
水素溶媒の溶液として得られる。 (1)吸着水を含有する化合物または結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して、吸着水または結晶水と有機アルミニウム化
合物とを反応させる方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウム
などの有機アルミニウム化合物に直接水、氷または水蒸
気を作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリ
アルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなど
の有機スズ酸化物を反応させる方法。
【0057】なお該アルミノキサンは、少量の有機金属
成分を含有してもよい。また回収された上記のアルミノ
キサンの溶液から溶媒または未反応有機アルミニウム化
合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解またはアルミ
ノキサンの貧溶媒に懸濁させてもよい。
成分を含有してもよい。また回収された上記のアルミノ
キサンの溶液から溶媒または未反応有機アルミニウム化
合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解またはアルミ
ノキサンの貧溶媒に懸濁させてもよい。
【0058】アルミノキサンを調製する際に用いられる
有機アルミニウム化合物としては、有機金属化合物(II
I)として後述するようなトリアルキルアルミニウム、
トリシクロアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニ
ウムハライド、ジアルキルアルミニウムハイドライド、
ジアルキルアルミニウムアルコキシド、ジアルキルアル
ミニウムアリーロキシドなどの有機アルミニウム化合物
を用いることができる。
有機アルミニウム化合物としては、有機金属化合物(II
I)として後述するようなトリアルキルアルミニウム、
トリシクロアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニ
ウムハライド、ジアルキルアルミニウムハイドライド、
ジアルキルアルミニウムアルコキシド、ジアルキルアル
ミニウムアリーロキシドなどの有機アルミニウム化合物
を用いることができる。
【0059】これらのうち、トリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、トリ
メチルアルミニウムが特に好ましい。アルミノキサンの
調製時には、有機アルミニウム化合物を2種以上組み合
せて用いることもできる。
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、トリ
メチルアルミニウムが特に好ましい。アルミノキサンの
調製時には、有機アルミニウム化合物を2種以上組み合
せて用いることもできる。
【0060】アルミノキサン調製時には、溶媒としてベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメンなどの芳
香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカンな
どの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタン、メチルシクロペンタンなどの脂環
族炭化水素、ガソリン、灯油、軽油などの石油留分また
は上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水
素のハロゲン(塩素、臭素)化物などの炭化水素溶媒が
用いられる。さらにエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類を用いることもできる。これらの溶
媒のうち特に芳香族炭化水素または脂肪族炭化水素が好
ましい。
ンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメンなどの芳
香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカンな
どの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタン、メチルシクロペンタンなどの脂環
族炭化水素、ガソリン、灯油、軽油などの石油留分また
は上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水
素のハロゲン(塩素、臭素)化物などの炭化水素溶媒が
用いられる。さらにエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類を用いることもできる。これらの溶
媒のうち特に芳香族炭化水素または脂肪族炭化水素が好
ましい。
【0061】また本発明で用いられるベンゼン不溶性の
有機アルミニウムオキシ化合物は、60℃のベンゼンに
溶解するAl成分がAl原子換算で通常10%以下、好
ましくは5%以下、特に好ましくは2%以下であり、ベ
ンゼンに対して不溶性または難溶性である。
有機アルミニウムオキシ化合物は、60℃のベンゼンに
溶解するAl成分がAl原子換算で通常10%以下、好
ましくは5%以下、特に好ましくは2%以下であり、ベ
ンゼンに対して不溶性または難溶性である。
【0062】(II-b)アルキルボロン酸誘導体 本発明で用いられるアルキルボロン酸誘導体(B-2) は、
たとえば下記一般式(iii) で示される。
たとえば下記一般式(iii) で示される。
【0063】
【化20】
【0064】式中、R12は炭素原子数1〜10の炭化水
素基である。R13は、互いに同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基を有して
いてもよいシロキシ基、または炭素原子数1〜10の炭
化水素基である。
素基である。R13は、互いに同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基を有して
いてもよいシロキシ基、または炭素原子数1〜10の炭
化水素基である。
【0065】上記のような一般式(iii) で表されるアル
キルボロン酸誘導体(B-2) は、下記一般式(iv)で表さ
れるアルキルボロン酸と、有機アルミニウム化合物と
を、不活性ガス雰囲気下に不活性溶媒中で、−80℃〜
室温の温度で1分〜24時間反応させることにより製造
できる。
キルボロン酸誘導体(B-2) は、下記一般式(iv)で表さ
れるアルキルボロン酸と、有機アルミニウム化合物と
を、不活性ガス雰囲気下に不活性溶媒中で、−80℃〜
室温の温度で1分〜24時間反応させることにより製造
できる。
【0066】 R12−B−(OH)2 … (iv) (式中、R12は前記と同じ基である。) 上記式(iv)で表されるアルキルボロン酸としては、具
体的にメチルボロン酸、エチルボロン酸、イソプロピル
ボロン酸、n-プロピルボロン酸、n-ブチルボロン酸、イ
ソブチルボロン酸、n-ヘキシルボロン酸、シクロヘキシ
ルボロン酸、フェニルボロン酸、3,5-ジフルオロボロン
酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリ
フルオロメチル)フェニルボロン酸などが挙げられる。
体的にメチルボロン酸、エチルボロン酸、イソプロピル
ボロン酸、n-プロピルボロン酸、n-ブチルボロン酸、イ
ソブチルボロン酸、n-ヘキシルボロン酸、シクロヘキシ
ルボロン酸、フェニルボロン酸、3,5-ジフルオロボロン
酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸、3,5-ビス(トリ
フルオロメチル)フェニルボロン酸などが挙げられる。
【0067】これらの中では、メチルボロン酸、n-ブチ
ルボロン酸、イソブチルボロン酸、3,5-ジフルオロフェ
ニルボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸が好ま
しい。これらは2種以上組み合わせて用いることもでき
る。
ルボロン酸、イソブチルボロン酸、3,5-ジフルオロフェ
ニルボロン酸、ペンタフルオロフェニルボロン酸が好ま
しい。これらは2種以上組み合わせて用いることもでき
る。
【0068】このようなアルキルボロン酸と反応させる
有機アルミニウム化合物は、たとえば下記一般式
(v)、(vi)、(vii) で表すことができる。 (R13)3-p −Al−Yp … (v) (R13)3-p −Al−[OSi(R14)3 ]p … (vi) (R13)2 −Al−O−Al−(R13)2 … (vii) (式中、Yは水素原子またはハロゲン原子であり、R14
は水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数1〜10の
炭化水素基であり、pは0≦p<3であり、R13は前記
と同じ基である。) このような一般式(v) 、(vi)、(vii) で表される有機ア
ルミニウム化合物の具体例としては、有機金属化合物
(III)として後述するようなトリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウム、ジアルキルアル
ミニウムハライド、ジアルキルアルミニウムハイドライ
ド、ジアルキルアルミニウムアルコキシド、ジアルキル
アルミニウムアリーロキシドなどが挙げられる。
有機アルミニウム化合物は、たとえば下記一般式
(v)、(vi)、(vii) で表すことができる。 (R13)3-p −Al−Yp … (v) (R13)3-p −Al−[OSi(R14)3 ]p … (vi) (R13)2 −Al−O−Al−(R13)2 … (vii) (式中、Yは水素原子またはハロゲン原子であり、R14
は水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数1〜10の
炭化水素基であり、pは0≦p<3であり、R13は前記
と同じ基である。) このような一般式(v) 、(vi)、(vii) で表される有機ア
ルミニウム化合物の具体例としては、有機金属化合物
(III)として後述するようなトリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウム、ジアルキルアル
ミニウムハライド、ジアルキルアルミニウムハイドライ
ド、ジアルキルアルミニウムアルコキシド、ジアルキル
アルミニウムアリーロキシドなどが挙げられる。
【0069】これらのうち、トリアルキルアルミニウ
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、特に
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウムが好ましい。これらは2種以
上組み合わせて用いることもできる。
ム、トリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、特に
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウムが好ましい。これらは2種以
上組み合わせて用いることもできる。
【0070】(II-c)遷移金属化合物と反応してイオン
対を形成する化合物 本発明で用いられる遷移金属化合物と反応してイオン対
を形成する化合物(以下イオン性化合物という)として
は、特開平1−501950号公報、特開平1−502
036号公報、特開平3−179005号公報、特開平
3−179006号公報、特開平3−207703号公
報、特開平3−207704号公報、US−54771
8号公報などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、
ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げること
ができる。
対を形成する化合物 本発明で用いられる遷移金属化合物と反応してイオン対
を形成する化合物(以下イオン性化合物という)として
は、特開平1−501950号公報、特開平1−502
036号公報、特開平3−179005号公報、特開平
3−179006号公報、特開平3−207703号公
報、特開平3−207704号公報、US−54771
8号公報などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、
ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げること
ができる。
【0071】ルイス酸としては、BR3 (Rは、フッ
素、メチル基、トリフルオロメチル基などの置換基を有
していてもよいフェニル基またはフッ素である。)で示
される化合物が挙げられ、たとえばトリフルオロボロ
ン、トリフェニルボロン、トリス(4-フルオロフェニ
ル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニル)ボロ
ン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボロン、トリ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス(p-トリ
ル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-
ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられる。
素、メチル基、トリフルオロメチル基などの置換基を有
していてもよいフェニル基またはフッ素である。)で示
される化合物が挙げられ、たとえばトリフルオロボロ
ン、トリフェニルボロン、トリス(4-フルオロフェニ
ル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニル)ボロ
ン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボロン、トリ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス(p-トリ
ル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-
ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられる。
【0072】またイオン性化合物としては、たとえば下
記一般式(viii)で表される化合物を挙げることもでき
る。
記一般式(viii)で表される化合物を挙げることもでき
る。
【0073】
【化21】
【0074】式中、R15としては、H+ 、カルボニウム
カチオン、オキソニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、ホスホニウムカチオン、シクロヘプチルトリエニル
カチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンな
どが挙げられる。
カチオン、オキソニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、ホスホニウムカチオン、シクロヘプチルトリエニル
カチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンな
どが挙げられる。
【0075】R16〜R19は、互いに同一でも異なってい
てもよく、有機基、好ましくはアリール基または置換ア
リール基である。前記カルボニウムカチオンとして具体
的には、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ(メ
チルフェニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチル
フェニル)カルボニウムカチオンなどの三置換カルボニ
ウムカチオンなどが挙げられる。
てもよく、有機基、好ましくはアリール基または置換ア
リール基である。前記カルボニウムカチオンとして具体
的には、トリフェニルカルボニウムカチオン、トリ(メ
チルフェニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチル
フェニル)カルボニウムカチオンなどの三置換カルボニ
ウムカチオンなどが挙げられる。
【0076】前記アンモニウムカチオンとして具体的に
は、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアン
モニウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオ
ン、トリブチルアンモニウムカチオン、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニ
ウムカチオン;N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,
N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-
ジアルキルアニリニウムカチオン;ジ(イソプロピル)
アンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウム
カチオンなどのジアルキルアンモニウムカチオンなどが
挙げられる。
は、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアン
モニウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオ
ン、トリブチルアンモニウムカチオン、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニ
ウムカチオン;N,N-ジエチルアニリニウムカチオン、N,
N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウムカチオンなどのN,N-
ジアルキルアニリニウムカチオン;ジ(イソプロピル)
アンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウム
カチオンなどのジアルキルアンモニウムカチオンなどが
挙げられる。
【0077】前記ホスホニウムカチオンとして具体的に
は、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチル
フェニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェ
ニル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホ
ニウムカチオンなどが挙げられる。
は、トリフェニルホスホニウムカチオン、トリ(メチル
フェニル)ホスホニウムカチオン、トリ(ジメチルフェ
ニル)ホスホニウムカチオンなどのトリアリールホスホ
ニウムカチオンなどが挙げられる。
【0078】R15としては、カルボニウムカチオン、ア
ンモニウムカチオンなどが好ましく、特にトリフェニル
カルボニウムカチオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチ
オンが好ましい。
ンモニウムカチオンなどが好ましく、特にトリフェニル
カルボニウムカチオン、N,N-ジエチルアニリニウムカチ
オンが好ましい。
【0079】またイオン性化合物としては、下記式(i
x)で表わされるホウ素化合物を好ましく挙げることが
できる。
x)で表わされるホウ素化合物を好ましく挙げることが
できる。
【0080】
【化22】
【0081】さらにイオン性化合物として、トリアルキ
ル置換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム
塩、ジアルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォ
ニウム塩などを挙げることもできる。
ル置換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム
塩、ジアルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォ
ニウム塩などを挙げることもできる。
【0082】トリアルキル置換アンモニウム塩として具
体的には、たとえばトリエチルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(p-トリル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、トリプロピル
アンモニウムテトラ(o,p-ジメチルフェニル)ホウ素、
トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ(m,m-ジメチルフ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(p-トリフルオロメチルフェニル)ホウ素、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムテトラ(3,5-ジトリフルオロメチル
フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテト
ラ(o-トリル)ホウ素などが挙げられる。
体的には、たとえばトリエチルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(p-トリル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、トリプロピル
アンモニウムテトラ(o,p-ジメチルフェニル)ホウ素、
トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ(m,m-ジメチルフ
ェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(p-トリフルオロメチルフェニル)ホウ素、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムテトラ(3,5-ジトリフルオロメチル
フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテト
ラ(o-トリル)ホウ素などが挙げられる。
【0083】N,N-ジアルキルアニリニウム塩として具体
的には、たとえばN,N-ジメチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウム
テトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
的には、たとえばN,N-ジメチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ(フ
ェニル)ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニウム
テトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
【0084】ジアルキルアンモニウム塩として具体的に
は、たとえばジ(1-プロピル)アンモニウムテトラ(ペ
ンタフルオロフェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
は、たとえばジ(1-プロピル)アンモニウムテトラ(ペ
ンタフルオロフェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
【0085】さらにイオン性化合物として、トリフェニ
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカ
ルベニウムペンタフェニルシクロペンタジエニル錯体、
N,N-ジエチルアニリニウムペンタフェニルシクロペンタ
ジエニル錯体、下記式(x) で表されるホウ素化合物など
を挙げることもできる。
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカ
ルベニウムペンタフェニルシクロペンタジエニル錯体、
N,N-ジエチルアニリニウムペンタフェニルシクロペンタ
ジエニル錯体、下記式(x) で表されるホウ素化合物など
を挙げることもできる。
【0086】
【化23】
【0087】ボラン化合物として具体的には、たとえば
デカボラン(14);ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ノナボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕デカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ウンデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ドデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)ア
ンモニウム〕デカクロロデカボレート、ビス〔トリ(n-
ブチル)アンモニウム〕ドデカクロロドデカボレートな
どのアニオンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)コバルト酸塩
(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩
(III)などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられ
る。
デカボラン(14);ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ノナボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕デカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム〕ウンデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ドデカボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)ア
ンモニウム〕デカクロロデカボレート、ビス〔トリ(n-
ブチル)アンモニウム〕ドデカクロロドデカボレートな
どのアニオンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)コバルト酸塩
(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス
(ドデカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩
(III)などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられ
る。
【0088】カルボラン化合物として具体的には、たと
えば4-カルバノナボラン(14)、1,3-ジカルバノナボ
ラン(13)、6,9-ジカルバデカボラン(14)、ドデ
カハイドライド-1-フェニル-1,3-ジカルバノナボラン、
ドデカハイドライド-1-メチル-1,3-ジカルバノナボラ
ン、ウンデカハイドライド-1,3-ジメチル-1,3-ジカルバ
ノナボラン、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、2,
7-ジカルバウンデカボラン(13)、ウンデカハイドラ
イド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボラン、ドデ
カハイドライド-11-メチル-2,7-ジカルバウンデカボラ
ン、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバウンデカボ
レート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバドデカ
ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-トリメチル
シリル-1-カルバデカボレート、トリ(n-ブチル)アン
モニウムブロモ-1-カルバドデカボレート、トリ(n-ブ
チル)アンモニウム6-カルバデカボレート(14)、ト
リ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(1
2)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバウンデカ
ボレート(13)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7,8-
ジカルバウンデカボレート(12)、トリ(n-ブチル)
アンモニウム2,9-ジカルバウンデカボレート(12)、
トリ(n-ブチル)アンモニウムドデカハイドライド-8-
メチル-7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウムウンデカハイドライド-8-エチル-7,9-
ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウムウンデカハイドライド-8-ブチル-7,9-ジカルバウン
デカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカ
ハイドライド-8-アリル-7,9-ジカルバウンデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライ
ド-9-トリメチルシリル-7,8-ジカルバウンデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライ
ド-4,6-ジブロモ-7-カルバウンデカボレートなどのアニ
オンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハ
イドライド-1,3-ジカルバノナボレート)コバルト酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバル
ト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウ
ンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)
ニッケル酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)銅酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)金酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウン
デカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウムビス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカ
ルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハイドライ
ド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(II
I)、トリス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウ
ンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)クロ
ム酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕
ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレー
ト)マンガン酸塩(iv)、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウン
デカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブ
チル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-
カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(iv)などの金
属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
えば4-カルバノナボラン(14)、1,3-ジカルバノナボ
ラン(13)、6,9-ジカルバデカボラン(14)、ドデ
カハイドライド-1-フェニル-1,3-ジカルバノナボラン、
ドデカハイドライド-1-メチル-1,3-ジカルバノナボラ
ン、ウンデカハイドライド-1,3-ジメチル-1,3-ジカルバ
ノナボラン、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、2,
7-ジカルバウンデカボラン(13)、ウンデカハイドラ
イド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボラン、ドデ
カハイドライド-11-メチル-2,7-ジカルバウンデカボラ
ン、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバウンデカボ
レート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-カルバドデカ
ボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム1-トリメチル
シリル-1-カルバデカボレート、トリ(n-ブチル)アン
モニウムブロモ-1-カルバドデカボレート、トリ(n-ブ
チル)アンモニウム6-カルバデカボレート(14)、ト
リ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(1
2)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバウンデカ
ボレート(13)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7,8-
ジカルバウンデカボレート(12)、トリ(n-ブチル)
アンモニウム2,9-ジカルバウンデカボレート(12)、
トリ(n-ブチル)アンモニウムドデカハイドライド-8-
メチル-7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチ
ル)アンモニウムウンデカハイドライド-8-エチル-7,9-
ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウムウンデカハイドライド-8-ブチル-7,9-ジカルバウン
デカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカ
ハイドライド-8-アリル-7,9-ジカルバウンデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライ
ド-9-トリメチルシリル-7,8-ジカルバウンデカボレー
ト、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカハイドライ
ド-4,6-ジブロモ-7-カルバウンデカボレートなどのアニ
オンの塩;トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナハ
イドライド-1,3-ジカルバノナボレート)コバルト酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩
(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバル
ト酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウ
ンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレート)
ニッケル酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)銅酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカハイドライド-7,8-ジカルバウンデカボレ
ート)金酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウン
デカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウムビス(ノナハイドライド-7,8-ジメチル-7,8-ジカ
ルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、トリ(n-ブ
チル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハイドライ
ド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(II
I)、トリス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウ
ンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレート)クロ
ム酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕
ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウンデカボレー
ト)マンガン酸塩(iv)、ビス〔トリ(n-ブチル)アン
モニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-カルバウン
デカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n-ブ
チル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド-7-
カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(iv)などの金
属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
【0089】触媒を形成する際には、上記のような(II
-a)有機アルミニウムオキシ化合物、(II-b)アルキル
ボロン酸誘導体、(II-c)イオン性化合物のうちのいず
れかを単独で用いてもよく、また任意に2種以上組み合
せて用いることもできる。
-a)有機アルミニウムオキシ化合物、(II-b)アルキル
ボロン酸誘導体、(II-c)イオン性化合物のうちのいず
れかを単独で用いてもよく、また任意に2種以上組み合
せて用いることもできる。
【0090】(III) 有機金属化合物 本発明では、触媒を形成する際には、必要に応じて(II
I) 有機金属化合物を用いることができる。この(III)
有機金属化合物として具体的には、下記のような周期表
第1、2族および第12、13族の有機金属化合物など
が挙げられる。
I) 有機金属化合物を用いることができる。この(III)
有機金属化合物として具体的には、下記のような周期表
第1、2族および第12、13族の有機金属化合物など
が挙げられる。
【0091】 (III-a) 一般式 Ra m Al(ORb )n Hp Xq で表される有機アルミニウム化合物。(式中、Ra およ
びRb は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原
子数1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、
Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n
<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、か
つm+n+p+q=3である。) (III-b) 一般式 M1 AlRa 4 で表される1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化
物。(式中、M1 はLi、Na、Kを示し、Ra は炭素
原子数1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基であ
る。) (III-c) 一般式 Ra Rb M2 で表される2族または12族金属のジアルキル化合物。
(式中、Ra およびRb は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数1〜15好ましくは1〜4の炭化
水素基を示し、M2 はMg、ZnまたはCdである。) 前記(III-a) に属する有機アルミニウム化合物として
は、次のような化合物などが挙げられる。
びRb は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原
子数1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、
Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n
<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、か
つm+n+p+q=3である。) (III-b) 一般式 M1 AlRa 4 で表される1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化
物。(式中、M1 はLi、Na、Kを示し、Ra は炭素
原子数1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基であ
る。) (III-c) 一般式 Ra Rb M2 で表される2族または12族金属のジアルキル化合物。
(式中、Ra およびRb は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数1〜15好ましくは1〜4の炭化
水素基を示し、M2 はMg、ZnまたはCdである。) 前記(III-a) に属する有機アルミニウム化合物として
は、次のような化合物などが挙げられる。
【0092】一般式 Ra m Al(ORb)3-m で表さ
れる有機アルミニウム化合物。(式中、Ra およびRb
は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1
〜15好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、mは好ま
しくは1.5≦m≦3の数である。) 一般式 Ra m AlX3-m で表される有機アルミニウ
ム化合物。(式中、Ra は炭素原子数1〜15好ましく
は1〜4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示
し、mは好ましくは0<m<3である。) 一般式 Ra m AlH3-m で表される有機アルミニ
ウム化合物。(式中、Ra は炭素原子数1〜15好まし
くは1〜4の炭化水素基を示し、mは好ましくは2≦m
<3である。) 一般式 Ra m Al(ORb)nXq で表される有機ア
ルミニウム化合物。(式中、Ra およびRb は、互いに
同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜15好ま
しくは1〜4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を
示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、qは0≦q<
3の数であり、かつm+n+q=3である。) (III-a) に属するアルミニウム化合物としてより具体的
には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリプロピルアルミニウム、トリn-ブチルアルミニ
ウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシルアルミ
ニウムなどのトリn-アルキルアルミニウム、トリイソプ
ロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リsec-ブチルアルミニウム、トリ tert-ブチルアルミニ
ウム、トリ2-メチルブチルアルミニウム、トリ3-メチル
ブチルアルミニウム、トリ2-メチルペンチルアルミニウ
ム、トリ3-メチルペンチルアルミニウム、トリ4-メチル
ペンチルアルミニウム、トリ2-メチルヘキシルアルミニ
ウム、トリ3-メチルヘキシルアルミニウム、トリ2-エチ
ルヘキシルアルミニウムなどのトリ分岐鎖アルキルアル
ミニウム、(i-C4 H9 )x Aly (C5 H10)z (式
中、x、yおよびzは正の数であり、z≧2xであ
る。)で示されるイソプレニルアルミニウム、トリシク
ロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニ
ウムなどのトリシクロアルキルアルミニウム、トリフェ
ニルアルミニウム,トリトリルアルミニウムなどのトリ
アリールアルミニウム、ジエチルアルミニウムハイドラ
イド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのジ
アルキルアルミニウムハイドライド、トリイソプレニル
アルミニウムなどのトリアルケニルアルミニウム、イソ
ブチルアルミニウムメトキシド、イソブチルアルミニウ
ムエトキシド、イソブチルアルミニウムイソプロポキシ
ドなどのアルキルアルミニウムアルコキシド、ジメチル
アルミニウムメトキシド、ジメチルアルミニウムエトキ
シド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチルアル
ミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウムアル
コキシド、エチルアルミニウムセスキエトキシド、ブチ
ルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルアルミ
ニウムセスキアルコキシド、Ra 2.5 Al(ORb )
0.5 などで表される平均組成を有する部分的にアルコキ
シ化されたアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムフェノキシドなどのジアルキルアルミニウムアリーロ
キシド、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアル
ミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジ
イソブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウ
ムブロミドなどのジアルキルアルミニウムハライド、エ
チルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウム
セスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミドな
どのアルキルアルミニウムセスキハライド、エチルアル
ミニウムジクロリド、プロピルアルミニウムジクロリ
ド、ブチルアルミニウムジブロミドなどのアルキルアル
ミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化されたア
ルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムヒドリド、
ジブチルアルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミ
ニウムヒドリド、エチルアルミニウムジヒドリド、プロ
ピルアルミニウムジヒドリドなどのアルキルアルミニウ
ムジヒドリドなどその他の部分的に水素化されたアルキ
ルアルミニウム、エチルアルミニウムエトキシクロリ
ド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチルアル
ミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化
およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなどを挙
げることができる。
れる有機アルミニウム化合物。(式中、Ra およびRb
は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1
〜15好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、mは好ま
しくは1.5≦m≦3の数である。) 一般式 Ra m AlX3-m で表される有機アルミニウ
ム化合物。(式中、Ra は炭素原子数1〜15好ましく
は1〜4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示
し、mは好ましくは0<m<3である。) 一般式 Ra m AlH3-m で表される有機アルミニ
ウム化合物。(式中、Ra は炭素原子数1〜15好まし
くは1〜4の炭化水素基を示し、mは好ましくは2≦m
<3である。) 一般式 Ra m Al(ORb)nXq で表される有機ア
ルミニウム化合物。(式中、Ra およびRb は、互いに
同一でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜15好ま
しくは1〜4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を
示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、qは0≦q<
3の数であり、かつm+n+q=3である。) (III-a) に属するアルミニウム化合物としてより具体的
には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリプロピルアルミニウム、トリn-ブチルアルミニ
ウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシルアルミ
ニウムなどのトリn-アルキルアルミニウム、トリイソプ
ロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リsec-ブチルアルミニウム、トリ tert-ブチルアルミニ
ウム、トリ2-メチルブチルアルミニウム、トリ3-メチル
ブチルアルミニウム、トリ2-メチルペンチルアルミニウ
ム、トリ3-メチルペンチルアルミニウム、トリ4-メチル
ペンチルアルミニウム、トリ2-メチルヘキシルアルミニ
ウム、トリ3-メチルヘキシルアルミニウム、トリ2-エチ
ルヘキシルアルミニウムなどのトリ分岐鎖アルキルアル
ミニウム、(i-C4 H9 )x Aly (C5 H10)z (式
中、x、yおよびzは正の数であり、z≧2xであ
る。)で示されるイソプレニルアルミニウム、トリシク
ロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニ
ウムなどのトリシクロアルキルアルミニウム、トリフェ
ニルアルミニウム,トリトリルアルミニウムなどのトリ
アリールアルミニウム、ジエチルアルミニウムハイドラ
イド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのジ
アルキルアルミニウムハイドライド、トリイソプレニル
アルミニウムなどのトリアルケニルアルミニウム、イソ
ブチルアルミニウムメトキシド、イソブチルアルミニウ
ムエトキシド、イソブチルアルミニウムイソプロポキシ
ドなどのアルキルアルミニウムアルコキシド、ジメチル
アルミニウムメトキシド、ジメチルアルミニウムエトキ
シド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチルアル
ミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウムアル
コキシド、エチルアルミニウムセスキエトキシド、ブチ
ルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルアルミ
ニウムセスキアルコキシド、Ra 2.5 Al(ORb )
0.5 などで表される平均組成を有する部分的にアルコキ
シ化されたアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムフェノキシドなどのジアルキルアルミニウムアリーロ
キシド、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアル
ミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジ
イソブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウ
ムブロミドなどのジアルキルアルミニウムハライド、エ
チルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウム
セスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミドな
どのアルキルアルミニウムセスキハライド、エチルアル
ミニウムジクロリド、プロピルアルミニウムジクロリ
ド、ブチルアルミニウムジブロミドなどのアルキルアル
ミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化されたア
ルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムヒドリド、
ジブチルアルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミ
ニウムヒドリド、エチルアルミニウムジヒドリド、プロ
ピルアルミニウムジヒドリドなどのアルキルアルミニウ
ムジヒドリドなどその他の部分的に水素化されたアルキ
ルアルミニウム、エチルアルミニウムエトキシクロリ
ド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチルアル
ミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化
およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなどを挙
げることができる。
【0093】また(III-a) に類似する化合物も使用する
ことができ、たとえば窒素原子を介して2以上のアルミ
ニウム化合物が結合した有機アルミニウム化合物を挙げ
ることができる。このような化合物として具体的には、 (C2 H5 )2 AlN(C2 H5 )Al(C2 H5 )2 などを挙げることができる。
ことができ、たとえば窒素原子を介して2以上のアルミ
ニウム化合物が結合した有機アルミニウム化合物を挙げ
ることができる。このような化合物として具体的には、 (C2 H5 )2 AlN(C2 H5 )Al(C2 H5 )2 などを挙げることができる。
【0094】前記(III-b) に属する化合物としては、 LiAl(C2 H5 )4 LiAl(C7 H15)4 などを挙げることができる。
【0095】前記(III-c) に属する化合物としては、ジ
メチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジブチル
マグネシウム、ブチルエチルマグネシウムなどを挙げる
ことができる。
メチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジブチル
マグネシウム、ブチルエチルマグネシウムなどを挙げる
ことができる。
【0096】さらに有機金属化合物(III) としては、メ
チルリチウム、エチルリチウム、プロピルリチウム、ブ
チルリチウム、メチルマグネシウムブロミド、メチルマ
グネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、エ
チルマグネシウムクロリド、プロピルマグネシウムブロ
ミド、プロピルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシ
ウムブロミド、ブチルマグネシウムクロリドなどを使用
することもできる。
チルリチウム、エチルリチウム、プロピルリチウム、ブ
チルリチウム、メチルマグネシウムブロミド、メチルマ
グネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、エ
チルマグネシウムクロリド、プロピルマグネシウムブロ
ミド、プロピルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシ
ウムブロミド、ブチルマグネシウムクロリドなどを使用
することもできる。
【0097】また重合系内で上記有機アルミニウム化合
物が形成されるような化合物、たとえばハロゲン化アル
ミニウムとアルキルリチウムとの組合せ、またはハロゲ
ン化アルミニウムとアルキルマグネシウムとの組合せな
どを使用することもできる。
物が形成されるような化合物、たとえばハロゲン化アル
ミニウムとアルキルリチウムとの組合せ、またはハロゲ
ン化アルミニウムとアルキルマグネシウムとの組合せな
どを使用することもできる。
【0098】有機金属化合物(III) としては、上記のう
ちでも分岐鎖状のアルキル基を有する金属化合物が好ま
しく、特にイソブチル基を有する金属化合物、中でもト
リイソブチル金属化合物が好ましく、トリイソブチルア
ルミニウムが特に好ましい。
ちでも分岐鎖状のアルキル基を有する金属化合物が好ま
しく、特にイソブチル基を有する金属化合物、中でもト
リイソブチル金属化合物が好ましく、トリイソブチルア
ルミニウムが特に好ましい。
【0099】上記のような有機金属化合物(III) は、2
種以上組み合わせて用いることもできる。このような有
機金属化合物(III) は、前記一般式(I)で表される遷
移金属化合物(I)中の遷移金属(M)に結合している
R4 および/またはR5 がアルキル基以外の原子または
基(たとえば塩素、臭素などのハロゲン原子またはメト
キシ基、エトキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基な
どの基)である場合に、これらをアルキル基に置換する
アルキル化剤として作用する。
種以上組み合わせて用いることもできる。このような有
機金属化合物(III) は、前記一般式(I)で表される遷
移金属化合物(I)中の遷移金属(M)に結合している
R4 および/またはR5 がアルキル基以外の原子または
基(たとえば塩素、臭素などのハロゲン原子またはメト
キシ基、エトキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基な
どの基)である場合に、これらをアルキル基に置換する
アルキル化剤として作用する。
【0100】また有機金属化合物(III) はスカベンジャ
ーとしても作用し、水その他の不純物を系内から除去し
て反応系を清浄に保つので、安定的に触媒の高活性を発
現させることができるという効果が得られる。このよう
な効果は遷移金属化合物(I)中の遷移金属(M)に結
合しているR4 および/またはR5 がアルキル基である
か否かにかかわらず発現される。
ーとしても作用し、水その他の不純物を系内から除去し
て反応系を清浄に保つので、安定的に触媒の高活性を発
現させることができるという効果が得られる。このよう
な効果は遷移金属化合物(I)中の遷移金属(M)に結
合しているR4 および/またはR5 がアルキル基である
か否かにかかわらず発現される。
【0101】本発明では、上記のような触媒成分を微粒
子担体に担持させて用いることもできる。微粒子状担体
としては、粒径が10〜300μm好ましくは20〜2
00μmの顆粒状ないしは微粒子状固体が用いられ、該
固体は無機化合物であっても有機化合物であってもよ
い。
子担体に担持させて用いることもできる。微粒子状担体
としては、粒径が10〜300μm好ましくは20〜2
00μmの顆粒状ないしは微粒子状固体が用いられ、該
固体は無機化合物であっても有機化合物であってもよ
い。
【0102】無機化合物としては多孔質酸化物が好まし
く、具体的にはSiO2、Al2 O3、MgO、ZrO、
TiO2、B2 O3、CaO、 ZnO、BaO、ThO
2 など、またはこれらの混合物、たとえばSiO2-Mg
O、SiO2-Al2 O3、SiO2-TiO2、SiO2-V
2O5、SiO2-Cr 2O3、SiO2-TiO2-MgOな
どを例示することができる。これらの中でSiO2 およ
び/またはAl2 O3を主成分とするものが好ましい。
く、具体的にはSiO2、Al2 O3、MgO、ZrO、
TiO2、B2 O3、CaO、 ZnO、BaO、ThO
2 など、またはこれらの混合物、たとえばSiO2-Mg
O、SiO2-Al2 O3、SiO2-TiO2、SiO2-V
2O5、SiO2-Cr 2O3、SiO2-TiO2-MgOな
どを例示することができる。これらの中でSiO2 およ
び/またはAl2 O3を主成分とするものが好ましい。
【0103】なお上記無機酸化物は、Na2 CO3 、K
2 CO3 、CaCO3 、MgCO3、Na2 SO4 、A
l2(SO4)3、BaSO4 、KNO3 、Mg( NO3)
2 、Al(NO3)3 、Na2 O、K2 O、Li2 Oな
どの炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を少量含有し
ていても差しつかえない。
2 CO3 、CaCO3 、MgCO3、Na2 SO4 、A
l2(SO4)3、BaSO4 、KNO3 、Mg( NO3)
2 、Al(NO3)3 、Na2 O、K2 O、Li2 Oな
どの炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を少量含有し
ていても差しつかえない。
【0104】本発明で用いられる無機担体は種類および
製法によりその性状は異なるが、比表面積が50〜10
00m2 /g好ましくは100〜700m2 /gであ
り、細孔容積が0.3〜2.5cm3 /gであることが望
ましい。無機担体は必要に応じて100〜1000℃好
ましくは150〜700℃で焼成して用いられる。
製法によりその性状は異なるが、比表面積が50〜10
00m2 /g好ましくは100〜700m2 /gであ
り、細孔容積が0.3〜2.5cm3 /gであることが望
ましい。無機担体は必要に応じて100〜1000℃好
ましくは150〜700℃で焼成して用いられる。
【0105】また微粒子状担体を形成する有機化合物と
しては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1
-ペンテンなどの炭素原子数2〜14のα−オレフィン
を主成分として生成される(共)重合体またはビニルシ
クロヘキサン、スチレンを主成分として生成される
(共)重合体が挙げられる。
しては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1
-ペンテンなどの炭素原子数2〜14のα−オレフィン
を主成分として生成される(共)重合体またはビニルシ
クロヘキサン、スチレンを主成分として生成される
(共)重合体が挙げられる。
【0106】なお本発明で用いられる触媒は、上記のよ
うな各成分以外にもオレフィン重合に有用な他の成分を
含むことができる。本発明では、上記のような遷移金属
化合物(I)、触媒成分(II)さらに必要に応じて有機
金属化合物(III)、担体などから触媒を形成するが、
この遷移金属化合物(I)と触媒成分(II)とを接触さ
せると、下記一般式(xi)で示されるイオン性配位化合
物が形成されると推測される。
うな各成分以外にもオレフィン重合に有用な他の成分を
含むことができる。本発明では、上記のような遷移金属
化合物(I)、触媒成分(II)さらに必要に応じて有機
金属化合物(III)、担体などから触媒を形成するが、
この遷移金属化合物(I)と触媒成分(II)とを接触さ
せると、下記一般式(xi)で示されるイオン性配位化合
物が形成されると推測される。
【0107】
【化24】
【0108】(式中、M1 、X1 、X2 、R1 、R2 、
m、nは、前記一般式(I)と同じであり、R21は炭化
水素基であり、Zは触媒成分(II)から形成されるイオ
ンである。) 前記一般式(xi)においてR21は、前記一般式(I)の
R4 またはR5 の炭化水素基たとえばアルキル基である
か、または前記(III) 有機金属化合物により導入される
アルキル基である。
m、nは、前記一般式(I)と同じであり、R21は炭化
水素基であり、Zは触媒成分(II)から形成されるイオ
ンである。) 前記一般式(xi)においてR21は、前記一般式(I)の
R4 またはR5 の炭化水素基たとえばアルキル基である
か、または前記(III) 有機金属化合物により導入される
アルキル基である。
【0109】前記一般式(xi)で表されるイオン性配位
化合物には、遷移金属化合物(I)と触媒成分(II)と
の接触に伴って触媒成分(II)から形成されるエーテル
化合物(エーテル分子)などがMで示される遷移金属に
配位する場合がある。このようなイオン性配位化合物は
下記一般式(xii)で示される。
化合物には、遷移金属化合物(I)と触媒成分(II)と
の接触に伴って触媒成分(II)から形成されるエーテル
化合物(エーテル分子)などがMで示される遷移金属に
配位する場合がある。このようなイオン性配位化合物は
下記一般式(xii)で示される。
【0110】
【化25】
【0111】(式中、M1 、X1 、X2 、R1 、R2 、
m、nは、前記一般式(I)と同じであり、R21および
Zは、前記一般式(xi)と同じであり、R22は、遷移金
属化合物(I)と触媒成分(II)との接触に伴って触媒
成分(II)から形成されるエーテル化合物(エーテル分
子)である。) 上記一般式(xii )においてR22で示されるエーテル化
合物(エーテル分子)の具体的なものとしては、ジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、
ジブチルエーテルなどが挙げられる。
m、nは、前記一般式(I)と同じであり、R21および
Zは、前記一般式(xi)と同じであり、R22は、遷移金
属化合物(I)と触媒成分(II)との接触に伴って触媒
成分(II)から形成されるエーテル化合物(エーテル分
子)である。) 上記一般式(xii )においてR22で示されるエーテル化
合物(エーテル分子)の具体的なものとしては、ジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、
ジブチルエーテルなどが挙げられる。
【0112】上記のような触媒成分を用いて、オレフィ
ン重合体(A)を製造するに際して、遷移金属化合物
(I)は、約10-5〜1ミリモル/リットル(重合容
積)好ましくは10-4〜1ミリモル/リットルの濃度で
用いることが望ましい。
ン重合体(A)を製造するに際して、遷移金属化合物
(I)は、約10-5〜1ミリモル/リットル(重合容
積)好ましくは10-4〜1ミリモル/リットルの濃度で
用いることが望ましい。
【0113】また触媒成分(II)として有機アルミニウ
ムオキシ化合物(II-a)またはアルキルボロン酸誘導体
(II-b)が用いられるときには、(II-a)または(II-
b)は、これら成分中のアルミニウム原子の遷移金属化
合物(I)に対するモル比〔(II-a)または(II-b)/
(I)〕が、通常10〜1000好ましくは20〜50
0となるような量で用いられ、触媒成分(II)としてイ
オン性化合物(II-c)が用いられるときには、遷移金属
化合物(I)に対するモル比〔(B-3) /(I)〕が1〜
10好ましくは1〜5となるような量で用いられること
が望ましい。
ムオキシ化合物(II-a)またはアルキルボロン酸誘導体
(II-b)が用いられるときには、(II-a)または(II-
b)は、これら成分中のアルミニウム原子の遷移金属化
合物(I)に対するモル比〔(II-a)または(II-b)/
(I)〕が、通常10〜1000好ましくは20〜50
0となるような量で用いられ、触媒成分(II)としてイ
オン性化合物(II-c)が用いられるときには、遷移金属
化合物(I)に対するモル比〔(B-3) /(I)〕が1〜
10好ましくは1〜5となるような量で用いられること
が望ましい。
【0114】有機金属化合物(C)は、遷移金属化合物
成分(I)に対するモル比〔(C)/(I)〕が0.0
1〜100好ましくは0.05〜50となるような量で
必要に応じて用いられる。
成分(I)に対するモル比〔(C)/(I)〕が0.0
1〜100好ましくは0.05〜50となるような量で
必要に応じて用いられる。
【0115】上記のような各成分から触媒を形成する際
には接触順序は特に限定されない。また予め接触させて
から重合に用いてもよく、−100〜150℃程度好ま
しくは−80〜120℃程度の温度で予め接触させるこ
とができる。接触時には不活性炭化水素溶媒を用いるこ
ともできる。
には接触順序は特に限定されない。また予め接触させて
から重合に用いてもよく、−100〜150℃程度好ま
しくは−80〜120℃程度の温度で予め接触させるこ
とができる。接触時には不活性炭化水素溶媒を用いるこ
ともできる。
【0116】さらに触媒は、オレフィン類を予備重合さ
せて用いてもよい。本発明で用いられるブレンド用オレ
フィン重合体またはオレフィン重合体組成物は、上記の
ような触媒の存在下に、前述したようなオレフィン類を
最終的に前記特性(1) 〜(2) を満たすオレフィン重合体
組成物が得られるように重合(または共重合)させるこ
とにより得られる。
せて用いてもよい。本発明で用いられるブレンド用オレ
フィン重合体またはオレフィン重合体組成物は、上記の
ような触媒の存在下に、前述したようなオレフィン類を
最終的に前記特性(1) 〜(2) を満たすオレフィン重合体
組成物が得られるように重合(または共重合)させるこ
とにより得られる。
【0117】重合は気相重合法あるいはスラリー重合
法、溶液重合法などの液相重合法などのいずれでも行う
ことができる。重合媒体として不活性炭化水素を用いる
ことができ、たとえばプロパン、ブタン、イソブタン、
ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘ
キサデカン、オクタデカンなどの脂肪族系炭化水素、シ
クロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタンなどの脂環族系炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族系炭化水素、ガソ
リン、灯油、軽油などの石油留分などを用いることがで
きる。これらのうちでは、脂肪族系炭化水素、脂環族系
炭化水素、石油留分などが好ましい。
法、溶液重合法などの液相重合法などのいずれでも行う
ことができる。重合媒体として不活性炭化水素を用いる
ことができ、たとえばプロパン、ブタン、イソブタン、
ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘ
キサデカン、オクタデカンなどの脂肪族系炭化水素、シ
クロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロオクタンなどの脂環族系炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族系炭化水素、ガソ
リン、灯油、軽油などの石油留分などを用いることがで
きる。これらのうちでは、脂肪族系炭化水素、脂環族系
炭化水素、石油留分などが好ましい。
【0118】また液相重合においては、重合時に液状で
あるオレフィン自体を溶媒とすることもできる。重合温
度は、スラリー重合を実施する際には通常−50〜10
0℃好ましくは0〜90℃の範囲でり、溶液重合を実施
する際には通常0〜200℃好ましくは10〜180℃
の範囲であり、気相重合を実施する際には通常0〜12
0℃好ましくは20〜100℃の範囲である。
あるオレフィン自体を溶媒とすることもできる。重合温
度は、スラリー重合を実施する際には通常−50〜10
0℃好ましくは0〜90℃の範囲でり、溶液重合を実施
する際には通常0〜200℃好ましくは10〜180℃
の範囲であり、気相重合を実施する際には通常0〜12
0℃好ましくは20〜100℃の範囲である。
【0119】重合圧力は、常圧ないし100kg/cm2 好
ましくは常圧〜50kg/cm2 で行なわれる。重合は、回
分式、半連続式、連続式のいずれの方式で行ってもよ
く、ブレンド用オレフィン重合体の製造であっても重合
を反応条件の異なる2段以上に分けて行ってもよい。
ましくは常圧〜50kg/cm2 で行なわれる。重合は、回
分式、半連続式、連続式のいずれの方式で行ってもよ
く、ブレンド用オレフィン重合体の製造であっても重合
を反応条件の異なる2段以上に分けて行ってもよい。
【0120】重合時には、水素などを用いて得られるオ
レフィン重合体(または組成物)の分子量を調整するこ
とができる。
レフィン重合体(または組成物)の分子量を調整するこ
とができる。
【0121】本発明に係るオレフィン重合体組成物がブ
レンドにより形成されるときには、上記で得られた2種
以上のオレフィン重合体を、樹脂組成物を調製する方法
として一般的に知られている方法によっ混合して調製す
ることができ、たとえば溶融混練することにより調製す
ることができる。
レンドにより形成されるときには、上記で得られた2種
以上のオレフィン重合体を、樹脂組成物を調製する方法
として一般的に知られている方法によっ混合して調製す
ることができ、たとえば溶融混練することにより調製す
ることができる。
【0122】本発明に係るオレフィン重合体組成物は、
引張弾性率などの剛性に優れるとともに耐衝撃性にも優
れている。また2種以上のオレフィン重合体のメルトイ
ンデックスを異なる値となるように選択すれば、オレフ
ィン重合体組成物の成形性を向上させることができる。
引張弾性率などの剛性に優れるとともに耐衝撃性にも優
れている。また2種以上のオレフィン重合体のメルトイ
ンデックスを異なる値となるように選択すれば、オレフ
ィン重合体組成物の成形性を向上させることができる。
【0123】本発明に係るオレフィン重合体組成物は、
上記のオレフィン重合体に加えて本発明の目的を損なわ
ない範囲であれば必要に応じて添加剤、他のポリマー類
などを含有していてもよく、たとえば衝撃強度を向上さ
せるためのゴム成分などを適宜量含有していてもよい。
また添加剤としては、核剤、酸化防止剤、塩酸吸収剤、
耐熱安定剤、耐候安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、ス
リップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、帯電
防止剤、難燃剤、顔料、染料、分散剤、銅害防止剤、中
和剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止剤、架橋剤、過酸化物
などの流れ性改良剤、ウェルド強度改良剤、天然油、合
成油、ワックスなどを挙げることができる。
上記のオレフィン重合体に加えて本発明の目的を損なわ
ない範囲であれば必要に応じて添加剤、他のポリマー類
などを含有していてもよく、たとえば衝撃強度を向上さ
せるためのゴム成分などを適宜量含有していてもよい。
また添加剤としては、核剤、酸化防止剤、塩酸吸収剤、
耐熱安定剤、耐候安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、ス
リップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、帯電
防止剤、難燃剤、顔料、染料、分散剤、銅害防止剤、中
和剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止剤、架橋剤、過酸化物
などの流れ性改良剤、ウェルド強度改良剤、天然油、合
成油、ワックスなどを挙げることができる。
【0124】たとえばオレフィン重合体組成物は核剤を
含有していると、結晶粒子の微細化が図れるとともに結
晶化速度の向上し、高速成形が可能になる。核剤として
は、従来知られている種々の核剤が特に制限されること
なく用いられるが中でも下記に挙げる核剤を好ましく用
いることができる。
含有していると、結晶粒子の微細化が図れるとともに結
晶化速度の向上し、高速成形が可能になる。核剤として
は、従来知られている種々の核剤が特に制限されること
なく用いられるが中でも下記に挙げる核剤を好ましく用
いることができる。
【0125】
【化26】
【0126】(式中、R1は酸素、硫黄または炭素数1
〜10の炭化水素基であり、R2、R3は水素または炭素
数1〜10の炭化水素基であり、R2、R3は同種であっ
ても異種であってもよく、R2同士、R3同士またはR2
とR3が結合して環状となっていてもよく、Mは1〜3
価の金属原子であり、nは1〜3の整数である。) 具体的には、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-
t-ブチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフ
ェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス-(4,6-ジ-t-ブ
チルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-エチリ
デン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-i-プロピル-
6-t-ブチルフェニル) フォスフェート、リチウム-2,2'-
メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォス
フェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-
t-ブチルフェニル) フォスフェート、カルシウム-ビス
[2,2'-チオビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート] 、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-エ
チル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、カルシ
ウム-ビス[2,2'-チオビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル) フォスフェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-チオ
ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、
マグネシウム-ビス[2,2'-チオビス-(4-t-オクチルフ
ェニル) フォスフェート] 、ナトリウム-2,2'-ブチリデ
ン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナ
トリウム-2,2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメ
チレン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェー
ト、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-
ジ-t- ブチルフェニル) フォスフェート、カルシウム-
ビス-(2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フォスフェート) 、マグネシウム-ビス[2,2'-メチ
レン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェー
ト] 、バリウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル) フォスフェート] 、ナトリウム-2,2'-
メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォス
フェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-
6-t-ブチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム(4,
4'-ジメチル-5,6'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォ
スフェート、カルシウム-ビス[(4,4'-ジメチル-6,6'-
ジ-t-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォスフェート] 、ナ
トリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-m-ブチル-6-t-ブチ
ルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレ
ン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナ
トリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-エチルフェニ
ル) フォスフェート、カリウム-2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、カルシ
ウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル) フオスフェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフ
ェート] 、バリウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6
-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、アルミニウ
ム-トリス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ル)フォスフェート] およびアルミニウム-トリス[2,
2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート] およびこれらの2個以上の混合物を例示す
ることができる。
〜10の炭化水素基であり、R2、R3は水素または炭素
数1〜10の炭化水素基であり、R2、R3は同種であっ
ても異種であってもよく、R2同士、R3同士またはR2
とR3が結合して環状となっていてもよく、Mは1〜3
価の金属原子であり、nは1〜3の整数である。) 具体的には、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-
t-ブチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフ
ェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス-(4,6-ジ-t-ブ
チルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2'-エチリ
デン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-i-プロピル-
6-t-ブチルフェニル) フォスフェート、リチウム-2,2'-
メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォス
フェート、リチウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-
t-ブチルフェニル) フォスフェート、カルシウム-ビス
[2,2'-チオビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート] 、カルシウム-ビス[2,2'-チオビス(4-エ
チル-6-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、カルシ
ウム-ビス[2,2'-チオビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル) フォスフェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-チオ
ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、
マグネシウム-ビス[2,2'-チオビス-(4-t-オクチルフ
ェニル) フォスフェート] 、ナトリウム-2,2'-ブチリデ
ン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナ
トリウム-2,2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメ
チレン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェー
ト、ナトリウム-2,2'-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-
ジ-t- ブチルフェニル) フォスフェート、カルシウム-
ビス-(2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フォスフェート) 、マグネシウム-ビス[2,2'-メチ
レン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェー
ト] 、バリウム-ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル) フォスフェート] 、ナトリウム-2,2'-
メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル) フォス
フェート、ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-
6-t-ブチルフェニル) フォスフェート、ナトリウム(4,
4'-ジメチル-5,6'-ジ-t-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォ
スフェート、カルシウム-ビス[(4,4'-ジメチル-6,6'-
ジ-t-ブチル-2,2'-ビフェニル) フォスフェート] 、ナ
トリウム-2,2'-エチリデン-ビス(4-m-ブチル-6-t-ブチ
ルフェニル) フォスフェート、ナトリウム-2,2'-メチレ
ン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル) フォスフェート、ナ
トリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-エチルフェニ
ル) フォスフェート、カリウム-2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート、カルシ
ウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル) フオスフェート] 、マグネシウム-ビス[2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフ
ェート] 、バリウム-ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6
-ジ-t-ブチルフェニル) フォスフェート] 、アルミニウ
ム-トリス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ル)フォスフェート] およびアルミニウム-トリス[2,
2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) フォ
スフェート] およびこれらの2個以上の混合物を例示す
ることができる。
【0127】これらのうちでは特にナトリウム-2,2'-メ
チレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェー
トが好ましい。
チレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェー
トが好ましい。
【0128】
【化27】
【0129】(式中、R4は水素または炭素数1〜10
の炭化水素基であり、Mは1〜3価の金属原子であり、
nは1〜3の整数である。) 具体的には、ナトリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)
フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-メチルフェニ
ル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-エチルフェ
ニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-i-プロピ
ルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-t-
オクチルフェニル)フォスフェート、カリウム-ビス(4
-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス
(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、マグネシウム
-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウ
ム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アル
ミニウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート
およびこれらの2種以上の混合物を例示することができ
る。
の炭化水素基であり、Mは1〜3価の金属原子であり、
nは1〜3の整数である。) 具体的には、ナトリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)
フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-メチルフェニ
ル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-エチルフェ
ニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-i-プロピ
ルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-t-
オクチルフェニル)フォスフェート、カリウム-ビス(4
-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス
(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、マグネシウム
-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウ
ム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アル
ミニウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート
およびこれらの2種以上の混合物を例示することができ
る。
【0130】これらのうちでは、ナトリウム-ビス(4-t
-ブチルフェニル) フォスフェートが好ましい。
-ブチルフェニル) フォスフェートが好ましい。
【0131】
【化28】
【0132】(式中、R5は水素または炭素数1〜10
の炭化水素基である。) 具体的には、1,3,2,4-ジベンジリデンソルビトール、1,
3-ベンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトー
ル、1,3-ベンジリデン-2,4-p-エチルベンジリデンソル
ビトール、1,3-p-メチルベンジリデン-2,4-ベンジリデ
ンソルビトール、1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-ベン
ジリデンソルビトール、1,3-p-メチルベンジリデン-2,4
-p-エチルベンジリデンソルビトール、1,3-p-エチルベ
ンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-メチルベンジリデン)ソルビトール、1,
3,2,4-ジ(p-エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,
2,4-ジ(p-n-プロピルベンジリデン)ソルビトール、1,
3,2,4-ジ(p-i-プロピルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-n-ブチルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-s-ブチルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-t-ブチルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(2',4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3,2,4-ジ(p-メトキシベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3,2,4-ジ(p-エトキシベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3-ベンジリデン-2-4-p-クロルベンジリデンソル
ビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-ベンジリデ
ンソルビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-メ
チルベンジリデンソルビトール、1,3-p-クロルベンジリ
デン-2,4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1,3-p-
メチルベンジリデン-2,4-p-クロルベンジリデンソルビ
トール、1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-p-クロルベン
ジリデンソルビトールおよび1,3,2,4-ジ(p-クロルベン
ジリデン)ソルビトールおよびこれらの2個以上の混合
物が挙げられる。
の炭化水素基である。) 具体的には、1,3,2,4-ジベンジリデンソルビトール、1,
3-ベンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトー
ル、1,3-ベンジリデン-2,4-p-エチルベンジリデンソル
ビトール、1,3-p-メチルベンジリデン-2,4-ベンジリデ
ンソルビトール、1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-ベン
ジリデンソルビトール、1,3-p-メチルベンジリデン-2,4
-p-エチルベンジリデンソルビトール、1,3-p-エチルベ
ンジリデン-2,4-p-メチルベンジリデンソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-メチルベンジリデン)ソルビトール、1,
3,2,4-ジ(p-エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3,
2,4-ジ(p-n-プロピルベンジリデン)ソルビトール、1,
3,2,4-ジ(p-i-プロピルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-n-ブチルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-s-ブチルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(p-t-ブチルベンジリデン)ソルビトール、
1,3,2,4-ジ(2',4'-ジメチルベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3,2,4-ジ(p-メトキシベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3,2,4-ジ(p-エトキシベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3-ベンジリデン-2-4-p-クロルベンジリデンソル
ビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-ベンジリデ
ンソルビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-メ
チルベンジリデンソルビトール、1,3-p-クロルベンジリ
デン-2,4-p-エチルベンジリデンソルビトール、1,3-p-
メチルベンジリデン-2,4-p-クロルベンジリデンソルビ
トール、1,3-p-エチルベンジリデン-2,4-p-クロルベン
ジリデンソルビトールおよび1,3,2,4-ジ(p-クロルベン
ジリデン)ソルビトールおよびこれらの2個以上の混合
物が挙げられる。
【0133】これらのうちでは、1,3,2,4-ジベンジリデ
ンソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-メチルベンジリデン)
ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-エチルベンジリデン)ソ
ルビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-メチル
ベンジリデンソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-クロルベン
ジリデン)ソルビトールおよびそれらの2種以上の混合
物が好ましい。
ンソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-メチルベンジリデン)
ソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-エチルベンジリデン)ソ
ルビトール、1,3-p-クロルベンジリデン-2,4-p-メチル
ベンジリデンソルビトール、1,3,2,4-ジ(p-クロルベン
ジリデン)ソルビトールおよびそれらの2種以上の混合
物が好ましい。
【0134】さらに核剤としては、芳香族カルボン酸あ
るいは脂肪族カルボン酸の金属塩が挙げられ、たとえば
安息香酸アルミニウム塩、p-t-ブチル安息香酸アルミニ
ウム塩やアジピン酸ナトリウム、チオフェネカルボン酸
ナトリウム、ピローレカルボン酸ナトリウムなどが挙げ
られる。また後述するタルクなどの無機化合物も核剤と
して用いることができる。
るいは脂肪族カルボン酸の金属塩が挙げられ、たとえば
安息香酸アルミニウム塩、p-t-ブチル安息香酸アルミニ
ウム塩やアジピン酸ナトリウム、チオフェネカルボン酸
ナトリウム、ピローレカルボン酸ナトリウムなどが挙げ
られる。また後述するタルクなどの無機化合物も核剤と
して用いることができる。
【0135】本発明に係るオレフィン重合体組成物は、
オレフィン重合体の合計100重量部に対して、0.0
01〜10重量部好ましくは0.01〜5重量部さらに
好ましくは0.1〜3重量部程度の量で含有しているこ
とが望ましい。
オレフィン重合体の合計100重量部に対して、0.0
01〜10重量部好ましくは0.01〜5重量部さらに
好ましくは0.1〜3重量部程度の量で含有しているこ
とが望ましい。
【0136】また酸化防止剤としては、フェノール系酸
化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤などを
用いることができる。フェノール系酸化防止剤として
は、たとえば2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、ステ
アリル(3,3-ジメチル-4-ヒドロキシベンジル)チオグ
リコレート、ステアリル-β-(4-ヒドロキシ-3,5-ジ-te
rt-ブチルフェノール)プロピオネート、ジステアリル-
3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネー
ト、2,4,6-トリス(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキ
シベンジルチオ)-1,3,5-トリアジン、ジステアリル(4
-ヒドロキシ-3-メチル-5-tert-ブチルベンジル)マロネ
ート、2,2'-メチレンビス(4-メチル-6-tert-ブチルフ
ェノール)、4,4'-メチレンビス(2,6-ジ-tert-ブチル
フェノール)、2,2'-メチレンビス[6-(1-メチルシク
ロヘキシル)p-クレゾール]、ビス[3,5-ビス[4-ヒド
ロキシ-3-tert-ブチルフェニル)ブチリックアシド]グ
リコールエステル、4,4'-ブチリデンビス(6-tert-ブチ
ル-m-クレゾール)、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロ
キシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン、ビス[2-tert-
ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-tert-ブチル-5-
メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5-ト
リス(2,6-ジメチル-3-ヒドロキシ-4-tert-ブチル)ベ
ンジルイソシアヌレート、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベン
ゼン、テトラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-tert-ブチル-
4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,
5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5-トリス[(3,5-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエ
チル]イソシアヌレート、2-オクチルチオ-4,6-ジ(4-
ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチル)フェノキシ-1,3,5-ト
リアジン、4,4'-チオビス(6-tert-ブチル-m-クレゾー
ル)などのフェノール類および4,4'-ブチリデンビス(2
-tert-ブチル-5-メチルフェノール)の炭酸オリゴエス
テル(たとえば重合度2〜10)などの多価フェノール
炭酸オリゴエステル類が挙げられる。
化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤などを
用いることができる。フェノール系酸化防止剤として
は、たとえば2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、ステ
アリル(3,3-ジメチル-4-ヒドロキシベンジル)チオグ
リコレート、ステアリル-β-(4-ヒドロキシ-3,5-ジ-te
rt-ブチルフェノール)プロピオネート、ジステアリル-
3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジルホスホネー
ト、2,4,6-トリス(3',5'-ジ-tert-ブチル-4'-ヒドロキ
シベンジルチオ)-1,3,5-トリアジン、ジステアリル(4
-ヒドロキシ-3-メチル-5-tert-ブチルベンジル)マロネ
ート、2,2'-メチレンビス(4-メチル-6-tert-ブチルフ
ェノール)、4,4'-メチレンビス(2,6-ジ-tert-ブチル
フェノール)、2,2'-メチレンビス[6-(1-メチルシク
ロヘキシル)p-クレゾール]、ビス[3,5-ビス[4-ヒド
ロキシ-3-tert-ブチルフェニル)ブチリックアシド]グ
リコールエステル、4,4'-ブチリデンビス(6-tert-ブチ
ル-m-クレゾール)、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロ
キシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン、ビス[2-tert-
ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-tert-ブチル-5-
メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5-ト
リス(2,6-ジメチル-3-ヒドロキシ-4-tert-ブチル)ベ
ンジルイソシアヌレート、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2,4,6-トリメチルベン
ゼン、テトラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-tert-ブチル-
4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,
5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5-トリス[(3,5-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエ
チル]イソシアヌレート、2-オクチルチオ-4,6-ジ(4-
ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ブチル)フェノキシ-1,3,5-ト
リアジン、4,4'-チオビス(6-tert-ブチル-m-クレゾー
ル)などのフェノール類および4,4'-ブチリデンビス(2
-tert-ブチル-5-メチルフェノール)の炭酸オリゴエス
テル(たとえば重合度2〜10)などの多価フェノール
炭酸オリゴエステル類が挙げられる。
【0137】硫黄系酸化防止剤としては、たとえばジラ
ウリル−、ジミリスチル−、ジステアリル−などのジア
ルキルチオジプロピオネートおよびブチル−、オクチル
−、ラウリル−、ステアリル−などのアルキルチオプロ
ピオン酸の多価アルコール(たとえばグリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト)のエステル(たとえばペンタエリスリトールテトラ
ラウリルチオプロピオネート)が挙げられる。
ウリル−、ジミリスチル−、ジステアリル−などのジア
ルキルチオジプロピオネートおよびブチル−、オクチル
−、ラウリル−、ステアリル−などのアルキルチオプロ
ピオン酸の多価アルコール(たとえばグリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト)のエステル(たとえばペンタエリスリトールテトラ
ラウリルチオプロピオネート)が挙げられる。
【0138】リン系酸化防止剤としては、たとえばトリ
オクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト、ト
リデシルホスファイト、オクチル-ジフエニルホスファ
イト、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファ
イト、トリフェニルホスファイト、トリス(ブトキシエ
チル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファ
イト、テトラ(トリデシル)-1,1,3-トリス(2-メチル-
5-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)ブタンジホスフ
ァイト、テトラ(C12〜C15混合アルキル)-4,4'-イソ
プロピリデンジフェニルジホスファイト、テトラ(トリ
デシル)-4,4'-ブチリデンビス(3-メチル-6-tert-ブチ
ルフェノール)ジホスファイト、トリス(3,5-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシフェニル)ホスファイト、トリス
(モノ・ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、水素化
-4,4'-イソプロピリデンジフェノールポリホスファイ
ト、ビス(オクチルフェニル)・ビス[4,4'-ブチリデ
ンビス(3-メチル-6-tert-ブチルフェノール)]・1,6-
ヘキサンジオールジホスファイト、フェニル・4,4'-イ
ソプロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6-ジ-ter
t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、トリス[4,4'-イソプロピリデンビス(2
-tert-ブチルフェノール)]ホスファイト、フェニル・
ジイソデシルホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト)、トリス(1,3-ジ-
ステアロイルオキシイソプロピル)ホスファイト、4,4'
-イソプロピリデンビス(2-tert-ブチルフェノール)・
ジ(ノニルフェニル)ホスファイト、9,10-ジ-ヒドロ-9
-オキサ-9-オキサ-10-ホスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、テトラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)-
4,4'-ビフェニレンジホスホナイトなどが挙げられる。
オクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト、ト
リデシルホスファイト、オクチル-ジフエニルホスファ
イト、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファ
イト、トリフェニルホスファイト、トリス(ブトキシエ
チル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファ
イト、テトラ(トリデシル)-1,1,3-トリス(2-メチル-
5-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)ブタンジホスフ
ァイト、テトラ(C12〜C15混合アルキル)-4,4'-イソ
プロピリデンジフェニルジホスファイト、テトラ(トリ
デシル)-4,4'-ブチリデンビス(3-メチル-6-tert-ブチ
ルフェノール)ジホスファイト、トリス(3,5-ジ-tert-
ブチル-4-ヒドロキシフェニル)ホスファイト、トリス
(モノ・ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、水素化
-4,4'-イソプロピリデンジフェノールポリホスファイ
ト、ビス(オクチルフェニル)・ビス[4,4'-ブチリデ
ンビス(3-メチル-6-tert-ブチルフェノール)]・1,6-
ヘキサンジオールジホスファイト、フェニル・4,4'-イ
ソプロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6-ジ-ter
t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、トリス[4,4'-イソプロピリデンビス(2
-tert-ブチルフェノール)]ホスファイト、フェニル・
ジイソデシルホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト)、トリス(1,3-ジ-
ステアロイルオキシイソプロピル)ホスファイト、4,4'
-イソプロピリデンビス(2-tert-ブチルフェノール)・
ジ(ノニルフェニル)ホスファイト、9,10-ジ-ヒドロ-9
-オキサ-9-オキサ-10-ホスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、テトラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)-
4,4'-ビフェニレンジホスホナイトなどが挙げられる。
【0139】さらに他の酸化防止剤として、6-ヒドロキ
シクロマン誘導体たとえばα、β、γ、δの各種トコフ
ェロールあるいはこれらの混合物、2-(4-メチル-ペン
タ-3-エニル)-6-ヒドロキシクロマンの2,5-ジメチル置
換体、2,5,8-トリメチル置換体、2,5,7,8-テトラメチル
置換体、2,2,7-トリメチル-5-tert-ブチル-6-ヒドロキ
シクロマン、2,2,5-トリメチル-7-tert-ブチル-6-ヒドロ
キシクロマン、2,2,5-トリメチル-6-tert-ブチル-6-ヒ
ドロキシクロマン、2,2-ジメチル-5-tert-ブチル-6-ヒ
ドロキシクロマンなどを用いることもできる。
シクロマン誘導体たとえばα、β、γ、δの各種トコフ
ェロールあるいはこれらの混合物、2-(4-メチル-ペン
タ-3-エニル)-6-ヒドロキシクロマンの2,5-ジメチル置
換体、2,5,8-トリメチル置換体、2,5,7,8-テトラメチル
置換体、2,2,7-トリメチル-5-tert-ブチル-6-ヒドロキ
シクロマン、2,2,5-トリメチル-7-tert-ブチル-6-ヒドロ
キシクロマン、2,2,5-トリメチル-6-tert-ブチル-6-ヒ
ドロキシクロマン、2,2-ジメチル-5-tert-ブチル-6-ヒ
ドロキシクロマンなどを用いることもできる。
【0140】また一般式 MxAly(OH)2x+
3y−2z(A)z・aH2O(MはMg、CaまたはZn
であり、Aは水酸基以外のアニオンであり、x、y、z
は正数、aは0または正数である)で示される複化合
物、たとえばMg6Al2(OH)16CO3・4H2O、M
g6Al2(OH)20CO3・5H2O、Mg5Al2(O
H)14CO3・4H2O、Mg10Al2(OH)22(C
O3)2・4H2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H
2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al
2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al2(OH)16S
O4・4H2O、Mg6Al2(OH)16SO3・4H2O、
Mg6Al2(OH)12CO3・3H2Oなどをたとえば塩
酸吸収剤として用いることができる。
3y−2z(A)z・aH2O(MはMg、CaまたはZn
であり、Aは水酸基以外のアニオンであり、x、y、z
は正数、aは0または正数である)で示される複化合
物、たとえばMg6Al2(OH)16CO3・4H2O、M
g6Al2(OH)20CO3・5H2O、Mg5Al2(O
H)14CO3・4H2O、Mg10Al2(OH)22(C
O3)2・4H2O、Mg6Al2(OH)16HPO4・4H
2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al
2(OH)16CO3・4H2O、Zn6Al2(OH)16S
O4・4H2O、Mg6Al2(OH)16SO3・4H2O、
Mg6Al2(OH)12CO3・3H2Oなどをたとえば塩
酸吸収剤として用いることができる。
【0141】光安定剤としては、たとえば2-ヒドロキシ
-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-n-オクト
キシベンゾフェノン-2,2'-ジ-ヒドロキシ-4-メトキシベ
ンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノンなどの
ヒドロキシベンゾフェノン類、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t
ert-ブチル-5'-メチルフェニル)ー5ークロロベンゾトリ
アゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-tert-ブチルフ
ェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロ
キシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2'
-ヒドロキシ-3',5'-ジ-tert-アミルフェニル)ベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール類、フェニルサリ
シレート、p-tert-ブチルフェニルサリシレート、2,4-
ジ-tert-ブチルフェニル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロ
キシベンゾエート、ヘキサデシル-3,5-ジ-tert-ブチル-
4-ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾエート類、2,2'
-チオビス(4-tert-オクチルフェノール)Ni塩、[2,
2'-チオビス(4-tert-オクチルフェノラート)]-n-ブ
チルアミンNi、(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシ
ベンジル)ホスホン酸モノエチルエステルNi塩などの
ニッケル化合物類、α-シアノ-β-メチル-β-(p-メト
キシフェニル)アクリル酸メチルなどの置換アクリロニ
トリル類およびN'-2-エチルフェニル-N-エトキシ-5-ter
t-ブチルフェニルシュウ酸ジアミド、N-2-エチルフェニ
ル-N'-2-エトキシフェニルシュウ酸ジアミドなどのシュ
ウ酸ジアニリド類、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ
ペリジン)セバシエート、ポリ[{(6-(1,1,3,3-テト
ラメチルブチル)イミノ}-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイ
ル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)イミノ}ヘ
キサメチレン]、2-(4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメ
チル-1-ピペリジル)エタノールとコハク酸ジメチルと
の縮合物などのヒンダードアミン化合物が挙げられる。
-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-n-オクト
キシベンゾフェノン-2,2'-ジ-ヒドロキシ-4-メトキシベ
ンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノンなどの
ヒドロキシベンゾフェノン類、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t
ert-ブチル-5'-メチルフェニル)ー5ークロロベンゾトリ
アゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-tert-ブチルフ
ェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロ
キシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2'
-ヒドロキシ-3',5'-ジ-tert-アミルフェニル)ベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール類、フェニルサリ
シレート、p-tert-ブチルフェニルサリシレート、2,4-
ジ-tert-ブチルフェニル-3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロ
キシベンゾエート、ヘキサデシル-3,5-ジ-tert-ブチル-
4-ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾエート類、2,2'
-チオビス(4-tert-オクチルフェノール)Ni塩、[2,
2'-チオビス(4-tert-オクチルフェノラート)]-n-ブ
チルアミンNi、(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシ
ベンジル)ホスホン酸モノエチルエステルNi塩などの
ニッケル化合物類、α-シアノ-β-メチル-β-(p-メト
キシフェニル)アクリル酸メチルなどの置換アクリロニ
トリル類およびN'-2-エチルフェニル-N-エトキシ-5-ter
t-ブチルフェニルシュウ酸ジアミド、N-2-エチルフェニ
ル-N'-2-エトキシフェニルシュウ酸ジアミドなどのシュ
ウ酸ジアニリド類、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ
ペリジン)セバシエート、ポリ[{(6-(1,1,3,3-テト
ラメチルブチル)イミノ}-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイ
ル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)イミノ}ヘ
キサメチレン]、2-(4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメ
チル-1-ピペリジル)エタノールとコハク酸ジメチルと
の縮合物などのヒンダードアミン化合物が挙げられる。
【0142】滑剤としては、たとえばパラフィンワック
ス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスな
どの脂肪族炭化水素類、カプリン類、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン
酸、アラキジン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸類また
はこれらの金属塩類(たとえばリチウム塩、カルシウム
塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩)、パ
ルミチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコールなどの脂肪族アルコール類、カプロン類アミ
ド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリル酸
アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ス
テアリン酸アミドなどの脂肪族アミド類、脂肪族とアル
コールとのエステル類、フルオロアルキルカルボン酸ま
たはその金属塩、フルオロアルキルスルホン酸金属塩な
どのフッ素化合物類が挙げられる。
ス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスな
どの脂肪族炭化水素類、カプリン類、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン
酸、アラキジン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸類また
はこれらの金属塩類(たとえばリチウム塩、カルシウム
塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩)、パ
ルミチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコールなどの脂肪族アルコール類、カプロン類アミ
ド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリル酸
アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ス
テアリン酸アミドなどの脂肪族アミド類、脂肪族とアル
コールとのエステル類、フルオロアルキルカルボン酸ま
たはその金属塩、フルオロアルキルスルホン酸金属塩な
どのフッ素化合物類が挙げられる。
【0143】上記のような添加剤は、オレフィン重合体
組成物中、0.0001重量%〜10重量%の量で含有
されていてもよい。また本発明に係るオレフィン樹脂組
成物組成物は、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、ドロマイト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウ
ム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレ
ー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレー
ク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫
化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維などの充填剤を含有していてもよい。
組成物中、0.0001重量%〜10重量%の量で含有
されていてもよい。また本発明に係るオレフィン樹脂組
成物組成物は、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、ドロマイト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウ
ム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレ
ー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレー
ク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫
化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維などの充填剤を含有していてもよい。
【0144】本発明に係るオレフィン重合体組成物は、
上記のような添加剤類を含有することによって、物性バ
ランス、耐久性、塗装性、印刷性、耐傷付き性および成
形加工性などが一層向上された成形体を形成することが
できる。
上記のような添加剤類を含有することによって、物性バ
ランス、耐久性、塗装性、印刷性、耐傷付き性および成
形加工性などが一層向上された成形体を形成することが
できる。
【0145】熱成形体 上記のような本発明のオレフィン重合体組成物は、従来
公知のポリオレフィン用途に広く用いることができる
が、特にオレフィン重合体組成物をたとえばシート、未
延伸または延伸フィルム、フィラメント、他の種々形状
の成形体に成形して利用することができる。本発明で
は、特に添加剤として耐熱安定剤を含有するオレフィン
重合体組成物を熱成形体して利用することが好ましい。
公知のポリオレフィン用途に広く用いることができる
が、特にオレフィン重合体組成物をたとえばシート、未
延伸または延伸フィルム、フィラメント、他の種々形状
の成形体に成形して利用することができる。本発明で
は、特に添加剤として耐熱安定剤を含有するオレフィン
重合体組成物を熱成形体して利用することが好ましい。
【0146】熱成形体としては具体的に、押出成形、射
出成形、インフレーション成形、ブロー成形、押出ブロ
ー成形、射出ブロー成形、プレス成形、カレンダー成
形、発泡成形などの公知の熱成形方法により得られる成
形体が挙げられる。以下に数例挙げて熱成形体を説明す
る。
出成形、インフレーション成形、ブロー成形、押出ブロ
ー成形、射出ブロー成形、プレス成形、カレンダー成
形、発泡成形などの公知の熱成形方法により得られる成
形体が挙げられる。以下に数例挙げて熱成形体を説明す
る。
【0147】本発明に係る熱成形体がたとえば押出成形
体であるとき、その形状および製品種類は特に限定され
ないが、たとえばシート、フィルム(未延伸)、パイ
プ、ホース、電線被覆、フィラメントなどが挙げられ、
特にシート、フィルム、フィラメントなどが好ましい。
体であるとき、その形状および製品種類は特に限定され
ないが、たとえばシート、フィルム(未延伸)、パイ
プ、ホース、電線被覆、フィラメントなどが挙げられ、
特にシート、フィルム、フィラメントなどが好ましい。
【0148】オレフィン重合体組成物を押出成形する際
には、従来公知の押出装置および成形条件を採用するこ
とができ、たとえば単軸スクリュー押出機、混練押出
機、ラム押出機、ギヤ押出機などを用いて、溶融したオ
レフィン重合体組成物をTダイなどから押出すことによ
りシートまたはフィルム(未延伸)などに成形すること
ができる。
には、従来公知の押出装置および成形条件を採用するこ
とができ、たとえば単軸スクリュー押出機、混練押出
機、ラム押出機、ギヤ押出機などを用いて、溶融したオ
レフィン重合体組成物をTダイなどから押出すことによ
りシートまたはフィルム(未延伸)などに成形すること
ができる。
【0149】延伸フィルムは、上記のような押出シート
または押出フィルム(未延伸)を、たとえばテンター法
(縦横延伸、横縦延伸)、同時二軸延伸法、一軸延伸法
などの公知の延伸方法により延伸して得ることができ
る。
または押出フィルム(未延伸)を、たとえばテンター法
(縦横延伸、横縦延伸)、同時二軸延伸法、一軸延伸法
などの公知の延伸方法により延伸して得ることができ
る。
【0150】シートまたは未延伸フィルムを延伸する際
の延伸倍率は、二軸延伸の場合には通常20〜70倍程
度、また一軸延伸の場合には通常2〜10倍程度であ
る。延伸によって、厚み5〜200μm程度の延伸フィ
ルムを得ることが望ましい。
の延伸倍率は、二軸延伸の場合には通常20〜70倍程
度、また一軸延伸の場合には通常2〜10倍程度であ
る。延伸によって、厚み5〜200μm程度の延伸フィ
ルムを得ることが望ましい。
【0151】またフィルム状成形体として、インフレー
ションフィルムを製造することもできる。上記のような
本発明に係るオレフィン重合体組成物からなるシートお
よびフィルム成形体は、引張弾性率などの剛性、耐熱
性、耐衝撃性、耐老化性、透明性、透視性、光沢、剛
性、防湿性およびガスバリヤ性に優れており、包装用フ
ィルムなどとして幅広く用いることができる。特に防湿
性に優れるため、薬品の錠剤、カプセルなどの包装に用
いられるプレススルーパック(press through pack)な
どに好適に用いられる。
ションフィルムを製造することもできる。上記のような
本発明に係るオレフィン重合体組成物からなるシートお
よびフィルム成形体は、引張弾性率などの剛性、耐熱
性、耐衝撃性、耐老化性、透明性、透視性、光沢、剛
性、防湿性およびガスバリヤ性に優れており、包装用フ
ィルムなどとして幅広く用いることができる。特に防湿
性に優れるため、薬品の錠剤、カプセルなどの包装に用
いられるプレススルーパック(press through pack)な
どに好適に用いられる。
【0152】またフィラメント成形体は、たとえば溶融
したオレフィン重合体組成物を、紡糸口金を通して押出
すことにより製造することができる。このようにして得
られたフィラメントを、さらに延伸してもよい。この延
伸は、フィラメントの少なくとも一軸方向が分子配向す
る程度に行えばよく、通常5〜10倍程度の倍率で行な
うことが望ましい。本発明に係るオレフィン重合体組成
物からなるフィラメントは帯電しにくく、また剛性、耐
熱性および耐衝撃性に優れている。
したオレフィン重合体組成物を、紡糸口金を通して押出
すことにより製造することができる。このようにして得
られたフィラメントを、さらに延伸してもよい。この延
伸は、フィラメントの少なくとも一軸方向が分子配向す
る程度に行えばよく、通常5〜10倍程度の倍率で行な
うことが望ましい。本発明に係るオレフィン重合体組成
物からなるフィラメントは帯電しにくく、また剛性、耐
熱性および耐衝撃性に優れている。
【0153】射出成形体は、従来公知の射出成形装置を
用いて公知の条件を採用して、オレフィン重合体組成物
を種々の形状に射出成形して製造することができる。本
発明に係るオレフィン重合体組成物からなる射出成形体
は剛性、耐熱性、耐衝撃性、表面光沢、耐薬品性、耐磨
耗性などに優れており、自動車内装用トリム材、自動車
用外装材、家電製品のハウジング、容器など幅広く用い
ることができる。
用いて公知の条件を採用して、オレフィン重合体組成物
を種々の形状に射出成形して製造することができる。本
発明に係るオレフィン重合体組成物からなる射出成形体
は剛性、耐熱性、耐衝撃性、表面光沢、耐薬品性、耐磨
耗性などに優れており、自動車内装用トリム材、自動車
用外装材、家電製品のハウジング、容器など幅広く用い
ることができる。
【0154】ブロー成形体は、従来公知のブロー成形装
置を用いて公知の条件を採用して、オレフィン重合体組
成物をブロー成形することにより製造することができ
る。たとえば押出ブロー成形では、上記オレフィン重合
体組成物を樹脂温度100℃〜300℃の溶融状態でダ
イより押出してチューブ状パリソンを形成し、次いでパ
リソンを所望形状の金型中に保持した後空気を吹き込
み、樹脂温度130℃〜300℃で金型に着装すること
により中空成形体を製造することができる。延伸(ブロ
ー)倍率は、横方向に1.5〜5倍程度であることが望
ましい。
置を用いて公知の条件を採用して、オレフィン重合体組
成物をブロー成形することにより製造することができ
る。たとえば押出ブロー成形では、上記オレフィン重合
体組成物を樹脂温度100℃〜300℃の溶融状態でダ
イより押出してチューブ状パリソンを形成し、次いでパ
リソンを所望形状の金型中に保持した後空気を吹き込
み、樹脂温度130℃〜300℃で金型に着装すること
により中空成形体を製造することができる。延伸(ブロ
ー)倍率は、横方向に1.5〜5倍程度であることが望
ましい。
【0155】また射出ブロー成形では、上記オレフィン
重合体組成物を樹脂温度100℃〜300℃でパリソン
金型に射出してパリソンを成形し、次いでパリソンを所
望形状の金型中に保持した後空気を吹き込み、樹脂温度
120℃〜300℃で金型に着装することにより中空成
形体を製造することができる。延伸(ブロー)倍率は、
縦方向に1.1〜1.8倍、横方向に1.3〜2.5倍であ
るであることが望ましい。
重合体組成物を樹脂温度100℃〜300℃でパリソン
金型に射出してパリソンを成形し、次いでパリソンを所
望形状の金型中に保持した後空気を吹き込み、樹脂温度
120℃〜300℃で金型に着装することにより中空成
形体を製造することができる。延伸(ブロー)倍率は、
縦方向に1.1〜1.8倍、横方向に1.3〜2.5倍であ
るであることが望ましい。
【0156】本発明に係るオレフィン重合体組成物から
なるブロー成形体は、剛性、耐熱性および耐衝撃性に優
れるとともに防湿性にも優れている。プレス成形体とし
てはモールドスタンピング成形体が挙げられ、たとえば
基材と表皮材とを同時にプレス成形して両者を複合一体
化成形(モールドスタンピング成形)する際の基材を本
発明に係るオレフィン重合体組成物で形成することがで
きる。
なるブロー成形体は、剛性、耐熱性および耐衝撃性に優
れるとともに防湿性にも優れている。プレス成形体とし
てはモールドスタンピング成形体が挙げられ、たとえば
基材と表皮材とを同時にプレス成形して両者を複合一体
化成形(モールドスタンピング成形)する際の基材を本
発明に係るオレフィン重合体組成物で形成することがで
きる。
【0157】このようなモールドスタンピング成形体と
しては、具体的にドアートリム、リアーパッケージトリ
ム、シートバックガーニッシュ、インストルメントパネ
ルなどの自動車用内装材が挙げられる。
しては、具体的にドアートリム、リアーパッケージトリ
ム、シートバックガーニッシュ、インストルメントパネ
ルなどの自動車用内装材が挙げられる。
【0158】本発明に係るオレフィン重合体組成物から
なるプレス成形体は剛性、耐熱性、耐衝撃性、耐老化
性、表面光沢、耐薬品性、耐磨耗性などに優れている。
なるプレス成形体は剛性、耐熱性、耐衝撃性、耐老化
性、表面光沢、耐薬品性、耐磨耗性などに優れている。
【0159】
【発明の効果】本発明によれば、引張弾性率などの剛性
および耐衝撃強度などの機械的特性に優れたオレフィン
重合体組成物およびこのオレフィン重合体組成物からな
る熱成形体が提供される。
および耐衝撃強度などの機械的特性に優れたオレフィン
重合体組成物およびこのオレフィン重合体組成物からな
る熱成形体が提供される。
【0160】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0161】なお以下の実施例において、極限粘度
[η]は135℃デカリン中で測定した。融点(Tm)
とガラス転移温度(Tg)は、それぞれDSCで測定し
た。メルトフローレート(MFR)は、ASTM D2
56に準拠して測定した。密度は密度勾配管を用いて測
定した。
[η]は135℃デカリン中で測定した。融点(Tm)
とガラス転移温度(Tg)は、それぞれDSCで測定し
た。メルトフローレート(MFR)は、ASTM D2
56に準拠して測定した。密度は密度勾配管を用いて測
定した。
【0162】実施例で用いられたオレフィン重合体
(A)の製造例を示す。
(A)の製造例を示す。
【0163】
【製造例1】(A-1) エチレン単独重合体の製造 充分に窒素置換した内容積2リットルのガラス製オート
クレーブに、トルエン1.5リットルを装入し、これに
エチレンを200リットル/hで流通させ、0℃で10
分間放置した。その後、トリイソブチルアルミニウムを
0.5ミリモル、メチルアルミノオキサンをAl原子換
算で20ミリモル、引き続き、怪に示す遷移金属化合物
を0.2ミリモル加え重合を開始した。エチレンガス
を連続的に供給し、常圧下、0℃で1時間重合を行っ
た。重合終了後、少量のメタノールを添加し、重合を停
止した。ポリマー溶液を大過剰のメタノールに加え、ポ
リマーを析出させ、80℃で12時間減圧下に乾燥させ
た。その結果、表1に示すエチレン単独重合体44.8
gが得られた。結果を表1に示す。
クレーブに、トルエン1.5リットルを装入し、これに
エチレンを200リットル/hで流通させ、0℃で10
分間放置した。その後、トリイソブチルアルミニウムを
0.5ミリモル、メチルアルミノオキサンをAl原子換
算で20ミリモル、引き続き、怪に示す遷移金属化合物
を0.2ミリモル加え重合を開始した。エチレンガス
を連続的に供給し、常圧下、0℃で1時間重合を行っ
た。重合終了後、少量のメタノールを添加し、重合を停
止した。ポリマー溶液を大過剰のメタノールに加え、ポ
リマーを析出させ、80℃で12時間減圧下に乾燥させ
た。その結果、表1に示すエチレン単独重合体44.8
gが得られた。結果を表1に示す。
【0164】
【化29】
【製造例2】(A-2) エチレン単独重合体の製造 マグネチックスターラーを備えた100mlの容器をアル
ゴン置換した後、下記に示す遷移金属化合物を0.9
4ミリモル装入し、次いで下記に示すホウ素化合物を
0.94ミリモル装入した。これに、−78℃に冷却し
ながらジエチルエーテルを50ml加えた。−30℃まで
昇温し、−30℃で45分間撹拌した後、反応液を−7
8℃に冷却しながらグラスフィルターで濾過した。−5
0〜−30℃の範囲で濾液から溶媒を減圧留去し、下記
に示すようなオレンジ色結晶のパラジウムカチオン錯体
1.31gが得られた。
ゴン置換した後、下記に示す遷移金属化合物を0.9
4ミリモル装入し、次いで下記に示すホウ素化合物を
0.94ミリモル装入した。これに、−78℃に冷却し
ながらジエチルエーテルを50ml加えた。−30℃まで
昇温し、−30℃で45分間撹拌した後、反応液を−7
8℃に冷却しながらグラスフィルターで濾過した。−5
0〜−30℃の範囲で濾液から溶媒を減圧留去し、下記
に示すようなオレンジ色結晶のパラジウムカチオン錯体
1.31gが得られた。
【化30】
【0165】充分に窒素置換した内容積1リットルのガ
ラス製オートクレーブに、上記パラジウムカチオン錯体
を0.5ミリモル装入し、−78℃に冷却後、エチレ
ン(1atm)で置換した。乾燥トルエン(CaH2で蒸留
精製)を500ml装入し、−65℃で30分間撹拌し
た。その後、25℃まで昇温させ、25℃、エチレン1
atmを保持して4時間撹拌を続けて重合を行った。重合
終了後、メタノールを3ml、ヘキサンを250ml加えて
濾過した。濾液から溶媒を減圧留去して得られた粗生成
物をヘキサンで希釈し、中性アルミナで濾過して触媒を
除去した。溶媒を減圧留去し、真空ポンプで減圧乾燥し
た。その結果、表1に示すエチレン単独重合体63.5
gが得られた。結果を表1に示す。
ラス製オートクレーブに、上記パラジウムカチオン錯体
を0.5ミリモル装入し、−78℃に冷却後、エチレ
ン(1atm)で置換した。乾燥トルエン(CaH2で蒸留
精製)を500ml装入し、−65℃で30分間撹拌し
た。その後、25℃まで昇温させ、25℃、エチレン1
atmを保持して4時間撹拌を続けて重合を行った。重合
終了後、メタノールを3ml、ヘキサンを250ml加えて
濾過した。濾液から溶媒を減圧留去して得られた粗生成
物をヘキサンで希釈し、中性アルミナで濾過して触媒を
除去した。溶媒を減圧留去し、真空ポンプで減圧乾燥し
た。その結果、表1に示すエチレン単独重合体63.5
gが得られた。結果を表1に示す。
【0166】
【製造例3】(A-3) エチレン・1-オクテン共重合体の製
造 充分に窒素置換した内容積2リットルのガラス製オート
クレーブに、トルエン1.5リットルを装入し、次いで1
-オクテンを15ml装入した。これにエチレンを200
リットル/hで流通させ、5℃で10分間放置した。そ
の後、トリイソブチルアルミニウムを0.5ミリモル、
メチルアルミノオキサンをAl原子換算で7.5ミリモ
ル、引き続き、下記に示す遷移金属化合物を0.03
ミリモル加え重合を開始した。エチレンガスを連続的に
供給し、常圧下、5℃で1時間重合を行った。重合終了
後、少量のメタノールを添加し、重合を停止した。ポリ
マー溶液を大過剰のメタノールに加え、ポリマーを析出
させ、80℃で12時間減圧下に乾燥させた。その結
果、表1に示すエチレン・1-オクテン共重合体41.3
gが得られた。結果を表1に示す。
造 充分に窒素置換した内容積2リットルのガラス製オート
クレーブに、トルエン1.5リットルを装入し、次いで1
-オクテンを15ml装入した。これにエチレンを200
リットル/hで流通させ、5℃で10分間放置した。そ
の後、トリイソブチルアルミニウムを0.5ミリモル、
メチルアルミノオキサンをAl原子換算で7.5ミリモ
ル、引き続き、下記に示す遷移金属化合物を0.03
ミリモル加え重合を開始した。エチレンガスを連続的に
供給し、常圧下、5℃で1時間重合を行った。重合終了
後、少量のメタノールを添加し、重合を停止した。ポリ
マー溶液を大過剰のメタノールに加え、ポリマーを析出
させ、80℃で12時間減圧下に乾燥させた。その結
果、表1に示すエチレン・1-オクテン共重合体41.3
gが得られた。結果を表1に示す。
【化31】
【0167】
【製造例4】(A-3) エチレン・1-ブテン共重合体の製造 充分に窒素置換した内容積2リットルのガラス製オート
クレーブに、トルエン1.5リットルを装入し、エチレ
ンと1-ブテンの混合ガス(それぞれ240リットル/
h、160リットル/h)を流通させ、20℃で10分
間放置した。その後、トリイソブチルアルミニウムを
0.5ミリモル、メチルアルミノオキサンをAl原子換
算で5ミリモル、引き続き、上記のような遷移金属化合
物を0.02ミリモル加え重合を開始した。エチレン
と1-ブテンの混合ガスを連続的に供給し、常圧下、20
℃で1時間重合を行った。重合終了後、少量のメタノー
ルを添加し、重合を停止した。ポリマー溶液を大過剰の
メタノールに加え、ポリマーを析出させ、130℃で1
2時間減圧下に乾燥させた。その結果、表1に示すエチ
レン・1-ブテン共重合体40.7gが得られた。結果を
表1に示す。
クレーブに、トルエン1.5リットルを装入し、エチレ
ンと1-ブテンの混合ガス(それぞれ240リットル/
h、160リットル/h)を流通させ、20℃で10分
間放置した。その後、トリイソブチルアルミニウムを
0.5ミリモル、メチルアルミノオキサンをAl原子換
算で5ミリモル、引き続き、上記のような遷移金属化合
物を0.02ミリモル加え重合を開始した。エチレン
と1-ブテンの混合ガスを連続的に供給し、常圧下、20
℃で1時間重合を行った。重合終了後、少量のメタノー
ルを添加し、重合を停止した。ポリマー溶液を大過剰の
メタノールに加え、ポリマーを析出させ、130℃で1
2時間減圧下に乾燥させた。その結果、表1に示すエチ
レン・1-ブテン共重合体40.7gが得られた。結果を
表1に示す。
【0168】
【表1】
【0169】
【実施例1】上記の製造例1で得られたエチレン単独重
合体(A-1) 70重量部と、製造例2で得られたエチレン
単独重合体(A-2) 30重量部との混合物に、テトラキス
[メチレン-3(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン(酸化防止剤)0.2重量
部およびステアリン酸カルシウム0.1重量部(塩酸吸
収剤)を添加して、20mmφ単軸押出機を用いて20
0℃で溶融混練することによりオレフィン重合体組成物
を得た。
合体(A-1) 70重量部と、製造例2で得られたエチレン
単独重合体(A-2) 30重量部との混合物に、テトラキス
[メチレン-3(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン(酸化防止剤)0.2重量
部およびステアリン酸カルシウム0.1重量部(塩酸吸
収剤)を添加して、20mmφ単軸押出機を用いて20
0℃で溶融混練することによりオレフィン重合体組成物
を得た。
【0170】得られたオレフィン重合体組成物を、成形
温度200℃でプレス成形して試験片を作成し、引張弾
性率(YM)およびアイゾッド衝撃強度(IZ)を測定
した。結果を表2に示す。
温度200℃でプレス成形して試験片を作成し、引張弾
性率(YM)およびアイゾッド衝撃強度(IZ)を測定
した。結果を表2に示す。
【0171】引張弾性率(YM)は、ASTM D63
8 に準拠して測定した。アイゾッド衝撃強度(IZ)
は、ASTM D256に準拠して測定した。
8 に準拠して測定した。アイゾッド衝撃強度(IZ)
は、ASTM D256に準拠して測定した。
【0172】
【実施例2】上記エチレン単独重合体(A-1) を60重量
部と、エチレン単独重合体(A-2) に代えて製造例3で得
られたエチレン・1-オクテン共重合体(A-3) を40重量
部用いた以外は、実施例1と同様にしてオレフィン重合
体組成物を得た。結果を表2に示す。
部と、エチレン単独重合体(A-2) に代えて製造例3で得
られたエチレン・1-オクテン共重合体(A-3) を40重量
部用いた以外は、実施例1と同様にしてオレフィン重合
体組成物を得た。結果を表2に示す。
【0173】
【実施例3】製造例3で得られたエチレン・1-オクテン
共重合体(A-3) を60重量部と、エチレン単独重合体(A
-2) を40重量部用いた以外は、実施例1と同様にして
オレフィン重合体組成物を得た。結果を表2に示す。
共重合体(A-3) を60重量部と、エチレン単独重合体(A
-2) を40重量部用いた以外は、実施例1と同様にして
オレフィン重合体組成物を得た。結果を表2に示す。
【0174】
【実施例4】上記エチレン単独重合体(A-1) 60重量部
と、製造例4で得られたエチレン・1-ブテン共重合体(A
-4) 40重量部とを用いた以外は、実施例1と同様にし
てオレフィン重合体組成物を得た。結果を表2に示す。
と、製造例4で得られたエチレン・1-ブテン共重合体(A
-4) 40重量部とを用いた以外は、実施例1と同様にし
てオレフィン重合体組成物を得た。結果を表2に示す。
【0175】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式(i) で示される遷移金属化合物
(I)を含む触媒を用いて製造された少なくとも2種以
上のオレフィン重合体からなり、 (1) メルトフローレートMFRが0.001ないし50
0g/10分であり、 (2) 密度が0.86g/cm3 以上である、ことを特徴と
するオレフィン重合体組成物; 【化1】 (式中、Mは周期率表第8ないし10族の遷移金属であ
り、 X1 およびX2 は、互いに同一でも異なっていてもよ
く、窒素原子またはリン原子であり、 R1 およびR2 は、互いに同一でも異なっていてもよ
く、水素原子または炭化水素基であり、 mおよびnは、互いに同一でも異なっていてもよく、1
または2であり、 【化2】 (ここで、R6 、R7 、R61、R62、R71およびR
72は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子ま
たは炭化水素基である。)であり、 R4 およびR5 は、互いに同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、−OR8 、
−SR9 、−N(R10)2 または−P(R11)2(ここ
で、R8 〜R11はアルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基または有機シリル基であり、R10
同士またはR11同士は互いに連結して環を形成していて
もよい。)であり、またR4 およびR5 は互いに連結し
て環を形成していてもよく、 R1 、R2 、R6 (またはR61、R62)およびR7 (ま
たはR71、R72)のうちの2個以上が互いに連結して環
を形成していてもよい。)。 - 【請求項2】請求項1に記載のオレフィン重合体組成物
を加熱成形してなる熱成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8088660A JPH09278951A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | オレフィン重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8088660A JPH09278951A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | オレフィン重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09278951A true JPH09278951A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13948987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8088660A Pending JPH09278951A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | オレフィン重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09278951A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281130A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Dai Ichi Seiyaku Co Ltd | ブリスター包装体、底材および樹脂シート |
WO2007114102A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Mitsui Chemicals, Inc. | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2007261201A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Mitsui Chemicals Inc | ブロー成形による成形体の製造方法 |
JP2007269916A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsui Chemicals Inc | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2007269917A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsui Chemicals Inc | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2007268776A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsui Chemicals Inc | 延伸フィルムの製造方法 |
CN112210031A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-01-12 | 华东理工大学 | 一种后过渡金属配合物催化的乙烯与α-烯烃共聚合方法 |
-
1996
- 1996-04-10 JP JP8088660A patent/JPH09278951A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281130A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Dai Ichi Seiyaku Co Ltd | ブリスター包装体、底材および樹脂シート |
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WO2007122906A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-11-01 | Mitsui Chemicals, Inc. | ブロー成形による成形体の製造方法 |
WO2007114102A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Mitsui Chemicals, Inc. | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2007269916A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsui Chemicals Inc | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2007269917A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsui Chemicals Inc | 延伸フィルムの製造方法 |
JP2007268776A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsui Chemicals Inc | 延伸フィルムの製造方法 |
JP4642687B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-03-02 | 三井化学株式会社 | 延伸フィルムの製造方法 |
CN112210031A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-01-12 | 华东理工大学 | 一种后过渡金属配合物催化的乙烯与α-烯烃共聚合方法 |
CN112210031B (zh) * | 2020-10-22 | 2023-02-24 | 华东理工大学 | 一种后过渡金属配合物催化的乙烯与α-烯烃共聚合方法 |
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