JPH09278465A - 熱収縮率の小さいガラス基板の製造方法 - Google Patents
熱収縮率の小さいガラス基板の製造方法Info
- Publication number
- JPH09278465A JPH09278465A JP12090096A JP12090096A JPH09278465A JP H09278465 A JPH09278465 A JP H09278465A JP 12090096 A JP12090096 A JP 12090096A JP 12090096 A JP12090096 A JP 12090096A JP H09278465 A JPH09278465 A JP H09278465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass substrate
- glass
- heat shrinkage
- rate
- hours
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 p−SiTFT液晶ディスプレイ用として、
デバイス作製時に600℃以上の熱処理に曝されても熱
収縮が小さく、具体的には、600℃で10時間の熱処
理を施しても、熱収縮率が40ppm以下であるガラス
基板を製造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラス板を、その歪点以下、歪点−50
℃以上の温度で10時間以上保持した後、2℃/分以下
の速度で冷却することを特徴とする。
デバイス作製時に600℃以上の熱処理に曝されても熱
収縮が小さく、具体的には、600℃で10時間の熱処
理を施しても、熱収縮率が40ppm以下であるガラス
基板を製造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラス板を、その歪点以下、歪点−50
℃以上の温度で10時間以上保持した後、2℃/分以下
の速度で冷却することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱収縮率の小さいガラ
ス基板の製造方法に関し、より具体的には、薄膜トラン
ジスタを形成する際に高温の熱処理が施されるp−Si
TFT(Poly−Si Thin Film Tra
nsister)液晶ディスプレイ用ガラス基板として
有用なガラス基板の製造方法に関するものである。
ス基板の製造方法に関し、より具体的には、薄膜トラン
ジスタを形成する際に高温の熱処理が施されるp−Si
TFT(Poly−Si Thin Film Tra
nsister)液晶ディスプレイ用ガラス基板として
有用なガラス基板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種の液晶ディスプレイの基板
材料としてガラスが広く用いられているが、この種のガ
ラス基板は、その上に薄膜電気回路を形成するため、成
膜熱処理、パターニング等の処理が施される。これらの
処理で、ガラス基板は、高温下に曝されることになるた
め、熱収縮率が小さいことが要求される。
材料としてガラスが広く用いられているが、この種のガ
ラス基板は、その上に薄膜電気回路を形成するため、成
膜熱処理、パターニング等の処理が施される。これらの
処理で、ガラス基板は、高温下に曝されることになるた
め、熱収縮率が小さいことが要求される。
【0003】例えばTN(Twisted Nemat
ic)及びSTN(Super Twisted Ne
matic)モードの液晶ディスプレイの透明導電膜回
路、a−SiTFT(Amorphous−Si Th
in Film Transister)、p−SiT
FTやその他の各種金属膜、絶縁膜等の組み合わせによ
って形成された液晶ディスプレイの薄膜電気回路の製造
工程において、ガラス基板が高温の熱処理(デバイス作
製時の熱処理)を受ける。この時、ガラス基板は、ガラ
スの構造温度に起因する熱収縮特性とデバイス作製時の
熱処理温度、時間等の条件により熱収縮を起こす。
ic)及びSTN(Super Twisted Ne
matic)モードの液晶ディスプレイの透明導電膜回
路、a−SiTFT(Amorphous−Si Th
in Film Transister)、p−SiT
FTやその他の各種金属膜、絶縁膜等の組み合わせによ
って形成された液晶ディスプレイの薄膜電気回路の製造
工程において、ガラス基板が高温の熱処理(デバイス作
製時の熱処理)を受ける。この時、ガラス基板は、ガラ
スの構造温度に起因する熱収縮特性とデバイス作製時の
熱処理温度、時間等の条件により熱収縮を起こす。
【0004】この熱収縮が大きいと、ガラス基板上に形
成される回路パターンが、所期の設計からずれてしま
い、電気的な性能を維持できなくなるという致命的な欠
陥となる。
成される回路パターンが、所期の設計からずれてしま
い、電気的な性能を維持できなくなるという致命的な欠
陥となる。
【0005】近年、液晶ディスプレイには、高精度、高
精細の要求が高まっており、これらの要求を満足する次
世代の液晶ディスプレイとして有望視されているのが、
p−SiTFT液晶ディスプレイであるが、この液晶デ
ィスプレイを作製する時の熱処理温度は、600℃以上
の高温であり、しかも回路パターンが微細であるため、
特に熱収縮率の小さいガラス基板が要求されている。
精細の要求が高まっており、これらの要求を満足する次
世代の液晶ディスプレイとして有望視されているのが、
p−SiTFT液晶ディスプレイであるが、この液晶デ
ィスプレイを作製する時の熱処理温度は、600℃以上
の高温であり、しかも回路パターンが微細であるため、
特に熱収縮率の小さいガラス基板が要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来より熱収縮を起こ
さないガラス基板としては、石英ガラスが存在するが、
石英ガラスから大寸法の基板を製造することは困難であ
り、しかも材料費が非常に高いという問題がある。
さないガラス基板としては、石英ガラスが存在するが、
石英ガラスから大寸法の基板を製造することは困難であ
り、しかも材料費が非常に高いという問題がある。
【0007】そのため一般には、石英ガラスに比べてか
なり安価で、大型の基板を製造することができる無アル
カリガラスが使用されており、これらのガラス基板を製
造する場合、ガラス板を徐冷点付近の温度で数分〜数十
分間程度保持した後、5℃/分以下の速度で冷却するこ
とによって歪みを除去する、所謂アニールと呼ばれる操
作を行っているが、デバイス作製時に600℃以上の熱
処理を受けると、大きく熱収縮するという問題がある。
なり安価で、大型の基板を製造することができる無アル
カリガラスが使用されており、これらのガラス基板を製
造する場合、ガラス板を徐冷点付近の温度で数分〜数十
分間程度保持した後、5℃/分以下の速度で冷却するこ
とによって歪みを除去する、所謂アニールと呼ばれる操
作を行っているが、デバイス作製時に600℃以上の熱
処理を受けると、大きく熱収縮するという問題がある。
【0008】すなわちp−SiTFT液晶ディスプレイ
では、600℃、10時間の熱処理を受けても、ガラス
基板の熱収縮率が40ppm以下、好ましくは20pp
m以下であることが要求されているが、このような特性
を満足する量産品は、未だ存在しないのが現状である。
では、600℃、10時間の熱処理を受けても、ガラス
基板の熱収縮率が40ppm以下、好ましくは20pp
m以下であることが要求されているが、このような特性
を満足する量産品は、未だ存在しないのが現状である。
【0009】尚、ガラス基板の熱収縮率は、図1(a)
に示すようにガラス板10の所定箇所に直線状のマーキ
ングを入れた後、図1(b)に示すようにこのガラス板
10をマーキングに対して垂直に折り、2つのガラス板
片10a、10bに分割し、そして一方のガラス板片1
0aのみに600℃、10時間の熱処理を施した後、図
1(c)に示すように熱処理を施したガラス板片10a
と、未処理のガラス板片10bを並べて、接着テープ1
1で両者を固定してから、マーキングのずれを測定し、
下記の数1の式で求めることができる。
に示すようにガラス板10の所定箇所に直線状のマーキ
ングを入れた後、図1(b)に示すようにこのガラス板
10をマーキングに対して垂直に折り、2つのガラス板
片10a、10bに分割し、そして一方のガラス板片1
0aのみに600℃、10時間の熱処理を施した後、図
1(c)に示すように熱処理を施したガラス板片10a
と、未処理のガラス板片10bを並べて、接着テープ1
1で両者を固定してから、マーキングのずれを測定し、
下記の数1の式で求めることができる。
【0010】
【数1】
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、p−SiTFT液晶ディスプレイ用として、デバ
イス作製時に600℃以上の熱処理に曝されても熱収縮
が小さく、具体的には、600℃で10時間の熱処理を
施しても、熱収縮率が40ppm以下であるガラス基板
を製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
あり、p−SiTFT液晶ディスプレイ用として、デバ
イス作製時に600℃以上の熱処理に曝されても熱収縮
が小さく、具体的には、600℃で10時間の熱処理を
施しても、熱収縮率が40ppm以下であるガラス基板
を製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく種々の実験を繰り返した結果、ガラス板を
徐冷点付近で加熱すると、歪みは除去しやすいが、歪点
以下の温度でも一定時間以上保持することによって、歪
みを除去することができ、しかも熱収縮率を低減するこ
とができるという知見に基づき、本発明を提案するに至
った。
を達成すべく種々の実験を繰り返した結果、ガラス板を
徐冷点付近で加熱すると、歪みは除去しやすいが、歪点
以下の温度でも一定時間以上保持することによって、歪
みを除去することができ、しかも熱収縮率を低減するこ
とができるという知見に基づき、本発明を提案するに至
った。
【0013】すなわち本発明の熱収縮率の小さいガラス
基板の製造方法は、ガラス板を、その歪点以下、歪点−
50℃以上の温度で10時間以上保持した後、2℃/分
以下の速度で冷却することを特徴とする。
基板の製造方法は、ガラス板を、その歪点以下、歪点−
50℃以上の温度で10時間以上保持した後、2℃/分
以下の速度で冷却することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明では、ガラス板を、その歪点以下、歪点
−50℃以上の温度(好ましくは歪点−10℃以下、歪
点−30℃以上の温度)で、10時間以上(好ましくは
20時間以上、より好ましくは40時間以上)保持した
後、2℃/分以下の速度(好ましくは1℃/分以下の速
度、より好ましくは0.1℃/分以下の速度)で冷却す
るが、こうして得られたガラス基板は、歪みが除去さ
れ、しかも600℃、10時間の熱処理を施しても、熱
収縮率を40ppm以下に抑えることができる。
−50℃以上の温度(好ましくは歪点−10℃以下、歪
点−30℃以上の温度)で、10時間以上(好ましくは
20時間以上、より好ましくは40時間以上)保持した
後、2℃/分以下の速度(好ましくは1℃/分以下の速
度、より好ましくは0.1℃/分以下の速度)で冷却す
るが、こうして得られたガラス基板は、歪みが除去さ
れ、しかも600℃、10時間の熱処理を施しても、熱
収縮率を40ppm以下に抑えることができる。
【0015】このようにガラス基板の熱収縮率を小さく
するためには、アニール保持温度、アニール保持時間、
冷却速度の各要件が上記の範囲を満足することが要求さ
れ、これらの一つの要件でも欠如すると、上記のような
小さい熱収縮率が得られ難くなる。
するためには、アニール保持温度、アニール保持時間、
冷却速度の各要件が上記の範囲を満足することが要求さ
れ、これらの一つの要件でも欠如すると、上記のような
小さい熱収縮率が得られ難くなる。
【0016】図2は、歪点が650℃のガラス基板の熱
収縮率とアニール保持温度との関係を示すグラフであ
る。複数のガラス板をアニール保持温度を変化させてガ
ラス基板を作製し、これらに対して600℃、10時間
の熱処理を施した後の熱収縮率を測定した。尚、アニー
ル保持時間は、50時間であり、0.1℃/分の速度で
500℃まで冷却(一次冷却)した後、室温まで急冷し
た。
収縮率とアニール保持温度との関係を示すグラフであ
る。複数のガラス板をアニール保持温度を変化させてガ
ラス基板を作製し、これらに対して600℃、10時間
の熱処理を施した後の熱収縮率を測定した。尚、アニー
ル保持時間は、50時間であり、0.1℃/分の速度で
500℃まで冷却(一次冷却)した後、室温まで急冷し
た。
【0017】図2からアニール保持温度が600℃より
低くなったり、650℃より高くなると、ガラス基板の
熱収縮率が40ppm以上となることが理解できる。こ
れは低温では、ガラスの粘性流動が十分に起きないた
め、構造変化が起こりにくく、熱処理後の熱収縮が大き
くなり、一方、高温では、粘性流動は十分に起こるが、
平衡状態以上にガラスの収縮が起きないため、熱処理後
の熱収縮が大きくなるからであると考えられる。
低くなったり、650℃より高くなると、ガラス基板の
熱収縮率が40ppm以上となることが理解できる。こ
れは低温では、ガラスの粘性流動が十分に起きないた
め、構造変化が起こりにくく、熱処理後の熱収縮が大き
くなり、一方、高温では、粘性流動は十分に起こるが、
平衡状態以上にガラスの収縮が起きないため、熱処理後
の熱収縮が大きくなるからであると考えられる。
【0018】図3は、上記のガラス基板の熱収縮率とア
ニール保持時間との関係を示すグラフである。複数のガ
ラス板をアニール保持時間を変化させてガラス基板を作
製し、これらに対して600℃、10時間の熱処理を施
した後の熱収縮率を測定した。尚、アニール保持温度
は、640℃であり、一次冷却の速度は、0.1℃/分
である。
ニール保持時間との関係を示すグラフである。複数のガ
ラス板をアニール保持時間を変化させてガラス基板を作
製し、これらに対して600℃、10時間の熱処理を施
した後の熱収縮率を測定した。尚、アニール保持温度
は、640℃であり、一次冷却の速度は、0.1℃/分
である。
【0019】図3からアニール保持時間が10時間を越
えると、ガラス基板の熱収縮率が急に小さくなり、60
時間を越えると、変化が少なくなる、すなわち飽和状態
に達することが理解できる。
えると、ガラス基板の熱収縮率が急に小さくなり、60
時間を越えると、変化が少なくなる、すなわち飽和状態
に達することが理解できる。
【0020】図4は、上記のガラス基板の熱収縮率と一
次冷却速度との関係を示すグラフである。複数のガラス
板を一次冷却速度を変化させてガラス基板を作製し、こ
れらに対して600℃、10時間の熱処理を施した後の
熱収縮率を測定した。尚、アニール保持温度は、640
℃であり、アニール保持時間は50時間である。
次冷却速度との関係を示すグラフである。複数のガラス
板を一次冷却速度を変化させてガラス基板を作製し、こ
れらに対して600℃、10時間の熱処理を施した後の
熱収縮率を測定した。尚、アニール保持温度は、640
℃であり、アニール保持時間は50時間である。
【0021】図4から一次冷却速度が小さいほど、熱収
縮率が小さくなり、熱収縮率は、冷却速度の対数に対し
てほぼ直線関係にあることが理解できる。
縮率が小さくなり、熱収縮率は、冷却速度の対数に対し
てほぼ直線関係にあることが理解できる。
【0022】このように本発明における冷却速度は、必
ずしも室温までの冷却速度ではなく、例えば降温途中の
歪点−50℃〜歪点−150℃まで上記の速度で一次冷
却させた後は、より大きな速度で急冷しても差し支えな
い。
ずしも室温までの冷却速度ではなく、例えば降温途中の
歪点−50℃〜歪点−150℃まで上記の速度で一次冷
却させた後は、より大きな速度で急冷しても差し支えな
い。
【0023】また本発明のガラス基板としては、歪点が
600℃以上の無アルカリガラスガラスが使用可能であ
る。すなわち歪点が600℃未満のガラス基板は、60
0℃以上の高温に曝されると、ガラス中に粘性流動が活
発に起こり、熱収縮が大きくなるため、p−SiTFT
液晶ディスプレイ用基板としては使用できないからであ
る。歪点が600℃以上の代表的なガラス基板として
は、日本電気硝子OA−2、コーニング1737、旭硝
子AN、ホーヤNA35等が知られている。
600℃以上の無アルカリガラスガラスが使用可能であ
る。すなわち歪点が600℃未満のガラス基板は、60
0℃以上の高温に曝されると、ガラス中に粘性流動が活
発に起こり、熱収縮が大きくなるため、p−SiTFT
液晶ディスプレイ用基板としては使用できないからであ
る。歪点が600℃以上の代表的なガラス基板として
は、日本電気硝子OA−2、コーニング1737、旭硝
子AN、ホーヤNA35等が知られている。
【0024】また本発明で用いるアニール炉としては、
温度プログラム制御ができるアニール炉が適当であり、
バッチ炉、連続炉のいずれでも使用可能である。
温度プログラム制御ができるアニール炉が適当であり、
バッチ炉、連続炉のいずれでも使用可能である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の熱収縮率の小さいガラス基板
の製造方法を実施例に基づいて詳細に説明する。
の製造方法を実施例に基づいて詳細に説明する。
【0026】表1、2は、ガラス基板の歪点、アニール
保持温度、アニール保持時間、一次冷却速度、熱収縮率
を示すものである。
保持温度、アニール保持時間、一次冷却速度、熱収縮率
を示すものである。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1、2のガラス基板は、次のようにして
作製したものである。
作製したものである。
【0030】まず表中の歪点を有するガラス板(300
×300×1.1mm)を準備した後、反り防止の目的
で、これを平坦面を有するセラミック板の上に載置し
た。次いでこれを電気炉に入れ、表中の条件でアニール
を行った。尚、一次冷却は、歪点−100℃の温度まで
行い、その後は10℃/分の速度で室温まで急冷した。
×300×1.1mm)を準備した後、反り防止の目的
で、これを平坦面を有するセラミック板の上に載置し
た。次いでこれを電気炉に入れ、表中の条件でアニール
を行った。尚、一次冷却は、歪点−100℃の温度まで
行い、その後は10℃/分の速度で室温まで急冷した。
【0031】こうして得られた各ガラス基板を、電気炉
に入れ、+10℃/分の速度で600℃まで加熱し、こ
の温度で10時間保持した後、−10℃/分の速度で冷
却し、その熱収縮率を求めた。
に入れ、+10℃/分の速度で600℃まで加熱し、こ
の温度で10時間保持した後、−10℃/分の速度で冷
却し、その熱収縮率を求めた。
【0032】表から明らかなように、実施例であるN
o.1〜10の各試料の熱収縮率は、10〜40ppm
と小さい値を示したが、比較例であるNo.11〜13
の各試料の熱収縮率は、45〜70ppmと大きかっ
た。
o.1〜10の各試料の熱収縮率は、10〜40ppm
と小さい値を示したが、比較例であるNo.11〜13
の各試料の熱収縮率は、45〜70ppmと大きかっ
た。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によると、歪
みがなく、しかも600℃、10時間の熱処理を施して
も、熱収縮率が40ppm以下のガラス基板が得られ、
このガラス基板は、p−SiTFT液晶ディスプレイ用
ガラス基板として使用することが可能である。
みがなく、しかも600℃、10時間の熱処理を施して
も、熱収縮率が40ppm以下のガラス基板が得られ、
このガラス基板は、p−SiTFT液晶ディスプレイ用
ガラス基板として使用することが可能である。
【図1】ガラス基板の熱収縮率の測定方法を示すための
説明図である。
説明図である。
【図2】ガラス基板の熱収縮率とアニール保持温度との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図3】ガラス基板の熱収縮率とアニール保持時間との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図4】ガラス基板の熱収縮率と一次冷却速度との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
10 ガラス板 10a、10b ガラス板片 11 接着テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 ガラス板を、その歪点以下、歪点−50
℃以上の温度で10時間以上保持した後、2℃/分以下
の速度で冷却することを特徴とする熱収縮率の小さいガ
ラス基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12090096A JPH09278465A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 熱収縮率の小さいガラス基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12090096A JPH09278465A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 熱収縮率の小さいガラス基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09278465A true JPH09278465A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14797785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12090096A Pending JPH09278465A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 熱収縮率の小さいガラス基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09278465A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009093550A1 (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | ガラス基板の製造方法及びガラス基板 |
JP2010105841A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Asahi Glass Co Ltd | フラットディスプレイパネルの製造方法 |
US9321671B2 (en) | 2011-07-01 | 2016-04-26 | Avanstrate Inc. | Glass substrate for flat panel display and manufacturing method thereof |
US9580352B2 (en) | 2011-07-01 | 2017-02-28 | Avanstrate Inc. | Glass substrate for flat panel display and method for manufacturing same |
JP2017048065A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス基板の熱処理方法およびガラス基板の製造方法 |
CN110054401A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-07-26 | 彩虹显示器件股份有限公司 | 一种提高电子玻璃尺寸稳定性的制造方法 |
WO2020209270A1 (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-15 | Agc株式会社 | ガラス板及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP12090096A patent/JPH09278465A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101465423B1 (ko) * | 2008-01-21 | 2014-11-26 | 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 | 유리기판의 제조방법 및 유리기판 |
WO2009093550A1 (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | ガラス基板の製造方法及びガラス基板 |
JP2009196879A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-09-03 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラス基板の製造方法及びガラス基板 |
CN103121791A (zh) * | 2008-01-21 | 2013-05-29 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃基板的制造方法以及玻璃基板 |
JP2013173672A (ja) * | 2008-01-21 | 2013-09-05 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラス基板 |
TWI427044B (zh) * | 2008-01-21 | 2014-02-21 | Nippon Electric Glass Co | Glass substrate manufacturing method and glass substrate |
JP2010105841A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Asahi Glass Co Ltd | フラットディスプレイパネルの製造方法 |
US9321671B2 (en) | 2011-07-01 | 2016-04-26 | Avanstrate Inc. | Glass substrate for flat panel display and manufacturing method thereof |
US9580352B2 (en) | 2011-07-01 | 2017-02-28 | Avanstrate Inc. | Glass substrate for flat panel display and method for manufacturing same |
JP2017048065A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス基板の熱処理方法およびガラス基板の製造方法 |
CN110054401A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-07-26 | 彩虹显示器件股份有限公司 | 一种提高电子玻璃尺寸稳定性的制造方法 |
WO2020209270A1 (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-15 | Agc株式会社 | ガラス板及びその製造方法 |
CN113677637A (zh) * | 2019-04-12 | 2021-11-19 | Agc株式会社 | 玻璃板和其制造方法 |
CN113677637B (zh) * | 2019-04-12 | 2023-08-22 | Agc株式会社 | 玻璃板和其制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000086261A (ja) | ガラス基板及びそれを用いた平板ディスプレイ装置並びにガラス基板の熱処理方法 | |
EP2551245B1 (en) | Glass substrate manufacturing method | |
TWI594959B (zh) | Glass base board | |
US7207193B2 (en) | Method of fabricating low-warp flat glass | |
KR20080082989A (ko) | 무 알칼리 유리기판 및 그 제조방법 | |
KR20020056109A (ko) | 실리콘막의 결정화 방법 | |
TWI758576B (zh) | 玻璃基板及其製造方法 | |
CN100365778C (zh) | 制造多晶硅薄膜的方法和使用该多晶硅的薄膜晶体管 | |
JPH09278465A (ja) | 熱収縮率の小さいガラス基板の製造方法 | |
JP3856754B2 (ja) | 低い残留応力を有する平板ガラスの製造方法 | |
JP2000178036A (ja) | 感光性ガラスの結晶化方法 | |
Ding et al. | Oriented surface crystallization of lithium niobate on glass and second harmonic generation | |
JP2001322823A (ja) | ディスプレイ用ガラス基板 | |
TWI450870B (zh) | E-glass substrate and its manufacturing method | |
JPH0750692B2 (ja) | ▲iii▼―▲v▼族化合物半導体の熱処理方法 | |
JP3175310B2 (ja) | 熱収縮率が小さいガラス基板を製造する方法 | |
JP2002083768A5 (ja) | 単結晶薄膜の製造方法 | |
KR100366960B1 (ko) | 실리콘 결정화 방법 | |
JP2007161565A (ja) | フッ化物単結晶の熱処理方法及びフッ化物単結晶 | |
US20070026647A1 (en) | Method for forming polycrystalline silicon thin film | |
JP2000016824A (ja) | フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法 | |
US8030225B2 (en) | Heat treatment method for preventing substrate deformation | |
TWI690498B (zh) | 玻璃基板的熱處理方法 | |
Han et al. | Study on compensation of thermal stresses in the fabrication process of thin-film transistor | |
KR0138874B1 (ko) | 박막 트랜지스터의 제조방법 |