JPH09277442A - 金属蒸着ポリプロピレンフィルムおよびその用途 - Google Patents
金属蒸着ポリプロピレンフィルムおよびその用途Info
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Abstract
は、メルトフローレートが2.0〜15.0g/10分
であり、かつ、常温n- デカン抽出量が2.5重量%以
下であるポリプロピレンからなるフィルム表面に、金属
または金属酸化物の蒸着薄膜が形成されている。また本
発明の包装材料は、上記本発明の金属蒸着ポリプロピレ
ンフィルム、またはその金属蒸着ポリプロピレンフィル
ムを含む積層体からなる。 【効果】上記金属蒸着ポリプロピレンフィルムは、ポリ
プロピレン(A)からなるフィルムと金属(B1)また
は金属酸化物(B2)からなる蒸着薄膜との密着性、低
温シール性、耐ブロッキング性および酸素バリヤー性が
優れている。上記包装材料は、低温シール性および耐ブ
ロッキング性に優れ、被包装物の充填機械適性が良好で
ある。
Description
フィルムおよびその用途に関し、特にメタロセン系オレ
フィン重合用触媒を用いて重合したポリプロピレンから
なるフィルム表面に、金属または金属酸化物の蒸着薄膜
が形成された金属蒸着ポリプロピレンフィルムおよびそ
の用途に関する。
窒素などのガスに対するガスバリヤー性、遮光性、導電
性等を付与するため、プラスチックフィルムに金属や金
属酸化物を蒸着したプラスチックフィルムが知られてい
る。
フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
アミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのフィルムが用いられている。
従来の触媒を用いて調製されたポリプロピレンは、融点
を低くするためにエチレン、1-ブテン等のコモノマー量
を増加させると、得られるポリプロピレンは、その低分
子量領域の成分が増加するため、ポリプロピレンフィル
ムと蒸着金属膜との密着性は悪くなると同時に、低温シ
ール性および耐ブロッキング性が低下するという問題が
あり、これらの特性に優れた金属蒸着ポリプロピレンフ
ィルムは未だ得られていない。これらの特性に優れた金
属蒸着ポリプロピレンフィルムが得られるようになれ
ば、そのフィルムは、食品、医薬品、産業資材、日用
品、化学薬品等の包装材料として、商業的、工業的価値
が極めて大きい。
キング性に優れるとともに、フィルムと蒸着金属膜との
密着性に優れた金属蒸着ポリプロピレンフィルム、およ
びそのフィルムからなる包装材料の出現が望まれてい
る。
問題を解決しようとするものであって、低温シール性お
よび耐ブロッキング性に優れるとともに、フィルムと蒸
着金属膜との密着性に優れた金属蒸着ポリプロピレンフ
ィルムおよびそのフィルムからなる包装材料を提供する
ことを目的としている。
ィルムは、メルトフローレート(MFR)が2.0〜1
5.0g/10分であり、かつ、常温n- デカン抽出量
が2.5重量%以下であるポリプロピレン(A)からな
るフィルム表面に、金属(B1)または金属酸化物(B
2)の蒸着薄膜が形成されていることを特徴としてい
る。
ピレンとエチレンおよび/または炭素原子数4〜12の
α- オレフィンとからなるプロピレン・α- オレフィン
共重合体が好ましく用いられる。
は、メタロセン系オレフィン重合用触媒を用いて調製さ
れている。金属蒸着ポリプロピレンフィルムとしては、
ラミネート強度が4.5N/15mm以上であることが好まし
く、また酸素透過度が2.0cc/m2・24hr 以下であるこ
とが好ましい。
発明に係る金属蒸着ポリプロピレンフィルム、またはそ
の金属蒸着ポリプロピレンフィルムを含む積層体からな
ることを特徴としている。
ィルムおよびシートを指す。
プロピレンフィルムおよびそのフィルムからなる包装材
料について具体的に説明する。
ルムは、ポリプロピレン(A)のフィルム表面に、金属
(B1)または金属酸化物(B2)の蒸着薄膜が形成さ
れている。
ポリプロピレン(A)は、プロピレンとエチレンおよび
/または炭素原子数4〜12のα- オレフィンとからな
る共重合体である。
フィンとしては、たとえば1-ブテン、1-ペンテン、4-メ
チル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテ
ン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセンな
どである。これらのα- オレフィンおよびエチレンは、
コモノマーとして単独で、または2種以上組み合わせて
用いられる。
ン・α- オレフィン共重合体100モル%に対して、
0.5〜8.0モル%、好ましくは1.0〜5.0モル
%、さらに好ましくは3.0〜5.0モル%の範囲にあ
る。
は、以下の性状を有する。 (i)メルトフローレート(MFR) 本発明で用いられるポリプロピレン(A)のメルトフロ
ーレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、2.16kg 荷重)
は、2.0〜15.0g/10分、好ましくは4.0〜
12.0g/10分、さらに好ましくは5.0〜10.
0g/10分の範囲にある。メルトフローレートが上記
範囲にあるポリプロピレン(A)は、溶融押出しが容易
で、かつ十分な溶融張力が得られるため、成形性が良好
である。 (ii)常温n- デカン抽出量 本発明で用いられるポリプロピレン共重合体(A)の常
温n- デカン抽出量は2.5重量%以下、好ましくは
2.0重量%以下、さらに好ましくは1.5重量%以下
の範囲である。この常温n- デカン抽出量が2.5重量
%以下であるポリプロピレン(A)を用いると、耐ブロ
ッキング性および経時後の透明性に優れたポリプロピレ
ンフィルムが得られる。
ンの低分子量領域の成分含量)は、145℃のn- デカ
ン200CC中に、5gのサンプルを1時間かけて溶解
した後自然放置し、常温になった時に溶液中に溶解して
いるポリプロピレンの量を測定して求める。
タロセン系のオレフィン重合用触媒を使用して調製する
ことができる。
しては、たとえば(1)遷移金属のメタロセン化合物
(a)と、有機アルミニウムオキシ化合物(b)および
/またはイオン化イオン性化合物(c)と、必要に応じ
て有機アルミニウム化合物(d)とを組み合わせた触
媒、(2)微粒子状担体に、遷移金属のメタロセン化合
物(a)と、有機アルミニウムオキシ化合物(b)およ
び/またはイオン化イオン性化合物(c)とが担持され
てなる触媒、(3)微粒子状担体に、遷移金属のメタロ
セン化合物(a)と、有機アルミニウムオキシ化合物
(b)および/またはイオン化イオン性化合物(c)と
が担持されてなる固体触媒成分と、有機アルミニウム化
合物(d)とからなる触媒などが用いられる。
触媒およびその触媒成分(微粒子状担体も含む)につい
ては、たとえば特開平6−345809号公報等に詳細
に記載されている。
とえばジメチルシリレン- ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス{1-(4-フェニルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4
- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリドなど
が挙げられる。
としては、たとえばメチルアルミノオキサン、エチルア
ルミノオキサン、プロピルアルミノオキサンなどが挙げ
られる。
記のようなメタロセン化合物(a)と反応してイオン対
を形成する化合物であり、このようなイオン化イオン性
化合物(c)としては、ルイス酸、イオン性化合物が挙
げられる。ボラン化合物およびカルボラン化合物は、ル
イス酸、イオン性化合物として用いられる。
グネシウム含有ルイス酸、アルミニウム含有ルイス酸、
ホウ素含有ルイス酸などが挙げられる。中でも、ホウ素
含有ルイス酸が好ましい。
リフルオロボロン、トリフェニルボロン、トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボロンなどが挙げられる。中で
も、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボロンが特に好
ましい。
チオン性化合物とアニオン性化合物とからなる塩であ
り、アニオンとしてホウ素化合物を含有するイオン性化
合物が好ましい。具体的には、トリエチルアンモニウム
テトラ(フェニル)ホウ素等のトリアルキル置換アンモ
ニウム塩、N,N-ジメチルアニリニウムテトラ(フェニ
ル)ホウ素等のN,N-ジアルキルアニリニウム塩、ジ(n
- プロピル)アンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェ
ニル)ホウ素等のジアルキルアンモニウム塩、トリフェ
ニルホスフォニウムテトラ(フェニル)ホウ素等のトリ
アリールホスフォニウム塩などが挙げられる。
は、たとえばトリメチルアルミニウム等のトリアルキル
アルミニウム、イソプレニルアルミニウム等のアルケニ
ルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド等のジ
アルキルアルミニウムハライド、メチルアルミニウムセ
スキクロリド等のアルキルアルミニウムセスキハライ
ド、メチルアルミニウムジクロリド等のアルキルアルミ
ニウムジハライド、ジエチルアルミニウムハイドライド
等のアルキルアルミニウムハイドライドなどが挙げられ
る。
化合物であって、粒径が10〜300μm、好ましくは
20〜200μmの顆粒状ないしは微粒子状の固体であ
る。本発明で用いられるポリプロピレン(A)は、たと
えばジメチルシリレン- ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス
{1-(4-フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド等のメタロセン化合物(a)とメチルアルミノオキサ
ン等の有機アルミニウムオキシ化合物(b)またはトリ
フルオロボロン等のルイス酸(イオン化イオン性化合物
(c))との存在下で、プロピレンとエチレン、1-ブテ
ン等の炭素原子数2、4〜12のα-オレフィンとを気
相、スラリー状態あるいは溶液状態等で、コポリマー含
量が0.5〜8.0モル%となるように共重合させるこ
とによって得ることができる。
用触媒を用いて調製されたポリプロピレン(A)は、そ
の低分子量領域の成分含有量が非常に少ないため、この
ポリプロピレン(A)のフィルム表面に、直接、金属ま
たは金属酸化物を蒸着しても充分な密着強度(ラミネー
ト強度)を有する金属蒸着ポリプロピレンフィルムを得
ることができる。
を用いて調製されたポリプロピレン(A)は、その低分
子量領域の成分含有量が少ないため、耐ブロッキング
性、経時での透明性維持に優れたポリプロピレンフィル
ムを提供することができる。
経時でのポリプロピレン(A)の低分子量域成分のブリ
ードアウトがほとんど無いため、経時でのポリプロピレ
ンフィルムと金属または金属酸化物の蒸着薄膜との密着
性、低温シール性、シール強度特性、透明性および耐ブ
ロッキング性等に優れている。
ポリプロピレン(A)から、押出機を用いてフィルム成
形することにより調製することができる。
が、たとえばTダイ法、インフレーション法等が挙げら
れる。上記のような方法で形成されたポリプロピレンフ
ィルムは、適宜延伸して使用することができる。また、
このポリプロピレンフィルムは、ドライラミネートある
いはサンドイッチラミネート等により他のフィルムと積
層してもよい。ここにサンドイッチラミネートは、フィ
ルム分野で一般的に使用される言葉であり、基材フィル
ムとラミネートされるフィルムとの接着強度の向上を目
的として、基材フィルムとラミネートされるフィルムと
の間に、低密度ポリエチレン等のフィルムを介在させて
ラミネートし、多層フィルムとする方法である。
ィルムの厚さは、特に制限されないが、包装材料用とし
ては通常5〜500μm、好ましくは10〜200μ
m、さらに好ましくは20〜100μmの範囲にある。
また、多層フィルムの厚さは、特に限定されず、多層フ
ィルムの積層層数、用途等により適宜決定される。
(B1)としては、具体的には、アルミニウム、銀、ケ
イ素などが挙げられる。
に蒸着される金属酸化物(B2)としては、具体的に
は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化イリジウム、酸
化スズなどが挙げられる。
ム表面に形成される金属(B1)または金属酸化物(B
2)の薄膜の厚さは、通常100〜1000Å、好まし
くは200〜700Åである。
は金属酸化物(B2)を蒸着して薄膜を形成する方法と
しては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法などが挙げられる。
(B1)または金属酸化物(B2)を10-4〜10-6T
orrの圧力下で電子ビーム、高周波、抵抗、高周波電
磁誘導などの方法で加熱し蒸気化し、ポリプロピレンフ
ィルムの被蒸着面に被着させる。
タ、マグネトロンスパッタ、高周波スパッタ等の方式が
あり、通常10-2〜10-4Torrの圧力下でスパッタ
リングが行なわれる。
-2Torrの圧力下で行なわれる。本発明においては、
メタロセン系オレフィン重合用触媒を用いて調製された
ポリプロピレン(A)のフィルム表面に、金属(B1)
または金属酸化物(B2)の薄膜を形成する前に、フィ
ルムの被蒸着面にコロナ放電処理、火炎処理、プラズマ
処理、UV処理等のうち一つ以上の処理を施してもよい
し、あるいはフィルムの被蒸着面にプライマー層を形成
してもよい。このプライマー層は、たとえばウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等を、各種
の塗布方法により0.01〜1g/m2 、好ましくは
0.05〜0.6g/m2 の塗布量で塗布して形成され
る。
ルム全体の厚さは、通常5〜200μm、好ましくは2
0〜100μmである。上記のようにして調製される、
本発明に係る金属蒸着ポリプロピレンフィルムのラミネ
ート強度は、好ましくは4.5N/15mm以上、さらに好ま
しくは5.0N/15mm以上であることが望ましい。
ンフィルムの酸素透過度は、好ましくは2.0cc/m2・2
4hr 以下、さらに好ましくは1.0cc/m2・24hr 以下で
あることが望ましい。
レンフィルム、またはその金属蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを含む積層体からなる。
積層体が考えられるが、たとえば延伸ポリプロピレンフ
ィルム(最外層)/金属蒸着ポリプロピレンフィルムの
2層からなる積層体、延伸ポリプロピレンフィルム(最
外層)/低密度ポリエチレンフィルム/金属蒸着ポリプ
ロピレンフィルム(最内層)の3層からなる積層体など
が挙げられる。
ロピレンフィルムの厚さは、10〜30μm程度が適当
である。上記の各フィルムの貼り合わせの方法として
は、低密度ポリエチレンフィルム等を用いるサンドイッ
チラミネート法、あるいは接着剤を用いるドライラミネ
ート法等の方法が挙げられる。
ィルムは、ポリプロピレン(A)からなるフィルムと金
属(B1)または金属酸化物(B2)からなる蒸着薄膜
との密着性、低温シール性、耐ブロッキング性および酸
素バリヤー性が優れている。
な特性に優れた金属蒸着ポリプロピレンフィルムまたは
そのフィルムを含む積層体からなるので、低温シール性
および耐ブロッキング性に優れている。したがって、本
発明に係る包装材料は、被包装物の充填機械適性が良好
である。
ルムの用途は、特に限定されない。本発明に係る包装材
料は、たとえば菓子(スナック、チョコレート、キャン
ディー等)、飲料(酒、焼酎、ワイン、ジュース、牛乳
等)、調味料(醤油、みりん、ドレッシング等)等の食
品、医薬品、産業資材、日用品、化学薬品(洗剤、オイ
ル、塗料等)などの包装材料として好適である。
発明は、これら実施例に限定されるものではない。
ムの耐ブロッキング性、ヒートシール性、ポリプロピレ
ンフィルムと蒸着薄膜との密着性、および酸素バリヤー
性についての試験方法は、次の通りである。 (1)耐ブロッキング性(ブロッキング力) ASTM−D−1893に準拠して、50℃で1日経過
した後のブロッキング力(N/m)、50℃で7日経過し
た後のブロッキング力(N/m)を測定した。 (2)ヒートシール性(ヒートシール温度) ヒートシーラーを使用し、シール圧力0.2MPa、シ
ール時間1秒、5℃間隔で2枚のフィルム同士を重ね合
わせてヒートシールした後、ヒートシール引張り試験機
[(株)東洋精機製作所製]で500mm/分でヒート
シール部の引張試験を行ない、シール部が剥離せず完全
シールされていることを確認し、完全シールした時の温
度をヒートシール温度(℃)とした。
との密着性(ラミネート強度) 長さ150mm、幅15mmの試験片を機械方向にカッ
ターで切り出した後、基材(ポリプロピレンフィルム)
とラミネート層(金属または金属酸化物の蒸着薄膜)を
50mm剥がした。次いで、その試験片を300mm/
分の速度にて180°剥離の引張試験を行ない、その最
高値をラミネート強度(N/15mm)とした。 (4)酸素バリヤー性(酸素透過度) JIS K 7126に準拠して、酸素透過度(cc/m2・2
4hr )を求めた。
て調製したプロピレン・エチレン共重合体(MFR=
6.0g/10分、エチレン含量=4.2モル%、常温
n- デカン抽出量=2.4重量%)から、Tダイ法によ
り下記の条件下で厚さ40μmのフィルムを形成し、こ
のフィルムの片面にコロナ放電処理を施した。このフィ
ルムのコロナ放電処理面に、真空蒸着法によりアルミニ
ウムを300Åの厚さに蒸着し、蒸着フィルムを得た。 <フィルム成形条件> 機 種: 直径65mmの押出機を有するTダイ成形
機[東芝機械(株)製] 成形温度: 230℃ 引取速度: 30m/分 冷 却: チルロール温度40℃ 得られた蒸着フィルムについて、耐ブロッキング性、ヒ
ートシール性、密着性および酸素バリヤー性について上
記試験を行なった。
・エチレン共重合体の代わりに、メタロセン系オレフィ
ン重合用触媒を用いて調製したプロピレン・エチレン共
重合体(MFR=8.5g/10分、エチレン含量=
3.1モル%、常温n- デカン抽出量=1.5重量%)
を用いた以外は、実施例1と同様にして、蒸着フィルム
を得た。
キング性、ヒートシール性、密着性および酸素バリヤー
性について上記試験を行なった。結果を第1表に示す。
て調製したプロピレン・エチレン共重合体(MFR=
8.6g/10分、エチレン含量=3.1モル%、常温
n- デカン抽出量=1.6重量%)から、Tダイ法によ
り厚さ40μmのフィルムを形成し、このフィルムの片
面にコロナ放電処理を施した。このフィルムのコロナ放
電処理面に、真空蒸着法により酸化珪素を400Åの厚
さに蒸着し、蒸着フィルムを得た。
キング性、ヒートシール性、密着性および酸素バリヤー
性について上記試験を行なった。結果を第1表に示す。
ン重合用触媒を用いて調製した実施例1のプロピレン・
エチレン共重合体の代わりに、チーグラー系オレフィン
重合用触媒を用いて調製したプロピレン・エチレン・1-
ブテン共重合体(MFR=7.1g/10分、エチレン
含量=3.1モル%、1-ブテン含量=1.8モル%、常
温n- デカン抽出量=8.7重量%)を用いた以外は、
実施例1と同様にして、蒸着フィルムを得た。
キング性、ヒートシール性、密着性および酸素バリヤー
性について上記試験を行なった。結果を第1表に示す。
ン重合用触媒を用いて調製した実施例1のプロピレン・
エチレン共重合体の代わりに、チーグラー系オレフィン
重合用触媒を用いて調製したプロピレン・エチレン・1-
ブテン共重合体(MFR=6.5g/10分、エチレン
含量=3.7モル%、1-ブテン含量=1.5モル%、常
温n- デカン抽出量=5.8重量%)を用いた以外は、
実施例1と同様にして、蒸着フィルムを得た。
キング性、ヒートシール性、密着性および酸素バリヤー
性について上記試験を行なった。結果を第1表に示す。
で用いられるメタロセン触媒を用いて調製されたポリプ
ロピレン(A)は、常温n- デカン抽出量が2.5重量
%以下であることから、コモノマーを含んでいても、そ
の低分子量領域の成分含有量がチーグラー触媒で調製さ
れたポリプロピレンと比較し非常に少ない。したがっ
て、本発明に係る金属蒸着ポリプロピレンフィルムは、
金属または金属酸化物からなる蒸着薄膜とポリプロピレ
ンフィルムとの密着性、低温シール性および耐ブロッキ
ング性に優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】メルトフローレート(MFR)が2.0〜
15.0g/10分であり、かつ、常温n- デカン抽出
量が2.5重量%以下であるポリプロピレン(A)から
なるフィルム表面に、金属(B1)または金属酸化物
(B2)の蒸着薄膜が形成されていることを特徴とする
金属蒸着ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項2】前記ポリプロピレン(A)が、プロピレン
とエチレンおよび/または炭素原子数4〜12のα- オ
レフィンとからなるプロピレン・α- オレフィン共重合
体であることを特徴とする請求項1に記載の金属蒸着ポ
リプロピレンフィルム。 - 【請求項3】前記ポリプロピレン(A)が、メタロセン
系オレフィン重合用触媒を用いて調製されたポリプロピ
レンであることを特徴とする請求項1または2に記載の
金属蒸着ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項4】ラミネート強度が4.5N/15mm以上である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属
蒸着ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項5】酸素透過度が2.0cc/m2・24hr 以下であ
ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金
属蒸着ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の金属蒸着
ポリプロピレンフィルム、またはその金属蒸着ポリプロ
ピレンフィルムを含む積層体からなることを特徴とする
包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9870396A JPH09277442A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 金属蒸着ポリプロピレンフィルムおよびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9870396A JPH09277442A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 金属蒸着ポリプロピレンフィルムおよびその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277442A true JPH09277442A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14226871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9870396A Pending JPH09277442A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 金属蒸着ポリプロピレンフィルムおよびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277442A (ja) |
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-
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- 1996-04-19 JP JP9870396A patent/JPH09277442A/ja active Pending
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