JPH09276411A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JPH09276411A
JPH09276411A JP11703496A JP11703496A JPH09276411A JP H09276411 A JPH09276411 A JP H09276411A JP 11703496 A JP11703496 A JP 11703496A JP 11703496 A JP11703496 A JP 11703496A JP H09276411 A JPH09276411 A JP H09276411A
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catheter
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inner tube
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金弥 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な強度を確保しつつ、カテーテル各部の細
径化が図れ、製造が容易なカテーテルを提供すること。 【解決手段】カテーテル1は、第1のシャフト2と、第
2のシャフト3と、それらを接続する第3のシャフト4
と、第2のシャフト3の内側を通る内管5と、第2のシ
ャフト3の先端付近に設置された拡張・収縮自在なバル
ーン6とで構成されている。第1、第2のシャフト2、
3には、それぞれバルーンルーメン70、71が形成さ
れている。第3のシャフト4には、開口形成用変形部4
1が形成され、内管5の基端は、切り込み42より基端
側へ突出し、開口形成用変形部41に位置している。ま
た、開口形成用変形部41には、隔壁により仕切られた
複数のバルーンルーメンが形成され、これらのルーメン
を介してバルーンルーメン70および71が連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端部にバルーン
を備えたバルーンカテーテル、特に、ラピッドエクスチ
ェンジ型のバルーンカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】PTCA術(Percutaneous Translumina
l Coronary Angioplasty:経皮的冠状動脈経血管形成
術)に用いられるカテーテル(以下「PTCA用カテー
テル」と言う)に代表される血管挿入用バルーンカテー
テルでは、バルーンを拡張するためのバルーンルーメン
の他に、ガイドワイヤ挿通用のガイドワイヤルーメンが
カテーテルの全長に渡って形成されており、カテーテル
の血管への挿入に先立ち、ガイドワイヤをガイドワイヤ
挿通用ルーメンに挿入し、ガイドワイヤの先端が先行す
るようにして、カテーテルと共にガイドワイヤ先端部を
目的部位(血管狭窄部付近)まで誘導することが行われ
ている。
【0003】PTCA用カテーテルには、狭窄部位の大
きさ、血管径等の症例に適した、あるいは、狭窄部位の
段階的拡張のためにバルーンの大きさを異ならせた、多
種多様のバリエーションが用意されており、血管挿入後
に、PTCA用カテーテルを交換する作業が必要となる
場合が生じる。また、ステントと呼ばれる血管内の内径
を確保するための留置器具を複数設置する場合において
も、カテーテルを血管から数回抜去・挿入することがあ
る。
【0004】このようなカテーテルの交換は、ガイドワ
イヤを血管内に留置したまま行われるのが、患者の負担
軽減、手術時間および手間の軽減、感染の防止等のため
に好ましい。
【0005】しかしながら、従来のカテーテルでは、前
述したように、ガイドワイヤ挿通用のルーメンがカテー
テルの全長に渡って形成されているため、ガイドワイヤ
を血管内に留置したままガイドワイヤの体外端側からカ
テーテルの交換を行うためには、ガイドワイヤの体外端
をカテーテルの基端からカテーテルの全長以上の長さ突
出させねばならず、この長く突出したガイドワイヤが操
作性を低下させるという問題がある。
【0006】そこで、ガイドワイヤ挿通用のルーメン
が、カテーテルの先端部にのみ形成されたラピッドエク
スチェンジ(Rapid-exchange)型のカテーテル、すなわ
ち、カテーテルの先端開口と、該先端開口から基端側へ
数cm程度離れた位置に設けられた側孔とを連通するよう
形成され、この短いルーメンとガイドワイヤとが係合す
るよう構成されたカテーテルが提案されている(特公平
4−9548号公報)。このカテーテルでは、カテーテ
ルの基端からガイドワイヤの体外端を長く突出させるこ
となく、ガイドワイヤを血管内に留置したままカテーテ
ルの交換を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のラピッドエクスチェンジ型のカテーテルでは、
バルーンルーメンおよびガイドワイヤルーメンを所望の
位置に形成するようにするために、いずれの製造方法を
採用したとしても、製造が容易ではなく、また、カテー
テルの細径化が十分に図れないという欠点がある。
【0008】すなわち、前記カテーテルの第1の製造方
法としては、カテーテルの基端から先端までを、内管と
外管との2重管構造をなすシャフトで構成し、内管の途
中を融着等により封止し、その封止部の先端側近傍に側
孔を開口してガイドワイヤルーメンを形成するが、この
方法では、前記側孔(ガイドワイヤルーメンの基端)よ
り基端側の部分においても、不要な内管が存在している
ため、その部分においてカテーテルが太くなる。
【0009】また、前記カテーテルの第2の製造方法と
しては、カテーテルの基端から先端までを構成する外管
シャフトの先端部に、必要長さの内管シャフトを互いに
平行に接着してガイドワイヤルーメンを形成するが、こ
の方法では、内管シャフトの存在する部分(カテーテル
の先端部)において、カテーテルが太くなる。
【0010】また、前記いずれの方法においても、ガイ
ドワイヤルーメンの基端付近(側孔付近)において、シ
ャフトの強度が低下し、キンク(折れ曲がり)を生じ易
くなり、このキンクにより各ルーメンが閉塞するという
問題がある。
【0011】また、この種のカテーテルでは、カテーテ
ルの基端側の強度を十分に確保して、トルク伝達性、押
し込み性(プッシャビリティー)、耐キンク性を向上し
つつ、カテーテルの先端側では、柔軟性を向上させるこ
とが好ましいが、前記従来のカテーテルでは、カテーテ
ルの基端側と先端側とでそれぞれ異なる構成材料を選択
して使用することができないので、このような特性を得
ることができない。
【0012】本発明は、上述した従来技術の欠点に鑑み
てなされたもので、その目的は、十分な強度を確保しつ
つ、カテーテル各部の細径化が図れ、また、製造が容易
なカテーテルを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0014】(1) 基端側の第1のシャフトと、先端
側の第2のシャフトと、前記第1のシャフトと前記第2
のシャフトとを接続する第3のシャフトと、前記第3の
シャフトより先端側に設置された拡張・収縮自在なバル
ーンとを有し、カテーテルの先端から前記第3のシャフ
トの側部までの間にガイドワイヤを挿通するガイドワイ
ヤルーメンが形成されたカテーテルであって、前記第3
のシャフトは、前記バルーン内に連通し、隔壁により仕
切られた複数のバルーンルーメンを有し、前記第2のシ
ャフトが前記第3のシャフトの内側に挿入されて接続さ
れていることを特徴とするカテーテル。
【0015】(2) 基端側の第1のシャフトと、先端
側の第2のシャフトと、前記第1のシャフトと前記第2
のシャフトとを接続する第3のシャフトと、前記第2の
シャフトの先端付近に設置された拡張・収縮自在なバル
ーンと、前記第2のシャフトの内側を通るように設置さ
れ、その内腔がガイドワイヤを挿通するガイドワイヤル
ーメンを構成する内管とを有するカテーテルであって、
前記第3のシャフトは、開口形成用変形部と、前記バル
ーン内に連通し、隔壁により仕切られた複数のバルーン
ルーメンとを有し、前記内管の先端は、前記第2のシャ
フトの先端より所定長さ突出し、前記内管の基端は、前
記開口形成用変形部またはその近傍に位置しており、前
記バルーンは、前記内管の先端部と前記第2のシャフト
の先端部との間に設置され、前記第2のシャフトが前記
第3のシャフトの内側に挿入されて接続されていること
を特徴とするカテーテル。
【0016】(3) 前記内管は、その基端が開放して
おり、この基端開口が前記開口形成用変形部に位置して
いる上記(2)に記載のカテーテル。
【0017】(4) 前記内管は、その基端が閉塞し、
かつこの閉塞端近傍の側部に開口が形成され、この開口
が前記開口形成用変形部に位置している上記(2)に記
載のカテーテル。
【0018】(5) 前記開口形成用変形部は、前記第
3のシャフトの外周部を凹没させたものである上記
(2)ないし(4)のいずれかに記載のカテーテル。
【0019】(6) 前記複数のバルーンルーメンのう
ちの少なくとも1つに、補強部材が挿入されている上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載のカテーテル。
【0020】(7) 前記第2のシャフトは、前記第1
のシャフトに比べ、柔軟性に富んでいる上記(1)ない
し(6)のいずれかに記載のカテーテル。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカテーテルを添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明のカテーテルをPTCA用
カテーテルに適用した場合のカテーテル組立体の実施例
を示す斜視図、図2は、図1に示すカテーテル組立体に
おけるカテーテルの先端部付近の構造を示す斜視図、図
3は、図2中のIII −III 線断面図、図4は、図2中の
IV−IV線断面図、図5は、図2中のV−V線断面図、図
6は、図2中のVI−VI線断面図である。なお、説明の都
合上、図1および図2中の右側を「基端」、左側を「先
端」と言う。
【0023】図1に示すように、カテーテル組立体10
0は、本発明のカテーテル1と、ガイドワイヤ110
と、これらを挿通するガイディングカテーテル120
と、カテーテル1の基端に装着されたハブ130と、ガ
イディングカテーテル120の基端に装着されたハブ1
40と、ハブ140に接続されたYコネクタ150とで
構成されている。
【0024】ガイドワイヤ110は、可撓性を有する線
材であって、その構成材料は特に限定されず、例えば、
各種プラスチックや、超弾性合金(例:Ni−Ti合
金)等の各種金属材料を用いることができる。
【0025】また、ガイドワイヤ110の先端部には、
付き当て抵抗、曲げ抵抗等の特性に応じたテーパ加工が
施され、その外径が先端に向かって漸減しているのが好
ましい。これにより、ガイドワイヤ110を先端側から
血管へ挿入し、目的部位(冠状動脈等)へ到達させる際
に、血管の湾曲や分岐等の複雑な血管形状に柔軟に対応
し、ガイドワイヤ110の挿入、抜去操作を容易かつ安
全に行うことができる。
【0026】次に、図2〜図6に基づき、カテーテル1
の構成について説明する。カテーテル1は、ラピッドエ
クスチェンジ型のバルーンカテーテルであって、主に、
基端側の第1のシャフト2と、先端側の第2のシャフト
3と、第1のシャフト2と第2のシャフト3とを接続す
る第3のシャフト4と、少なくとも第2のシャフト3の
内側を通るように設置された内管5と、内管に接着等さ
れた造影マーカー52と第2のシャフト3の先端付近に
設置された拡張・収縮自在なバルーン(拡張体)6とで
構成されている。
【0027】第1のシャフト2は、カテーテル1の全長
に対し大部分(70〜90%程度)を占めている。
【0028】この第1のシャフト2には、バルーン6を
拡張・収縮させるための作動流体をバルーン6の内部空
間へ供給する流路を構成するバルーンルーメン70が形
成されており、ガイドワイヤ110を挿通するガイドワ
イヤルーメンは、形成されていない。これにより、第1
のシャフト2の細径化が図れる。
【0029】また、バルーンルーメン70内には、補強
ワイヤ(補強部材)8が挿通されている。補強ワイヤ8
の基端は、ハブ130内に位置し、固定され、あるい
は、分割バルーンルーメン72の一つを利用して固定
(ルーメン内面への接着等)する。補強ワイヤ8の先端
は、後述する分割バルーンルーメン72の先端付近また
はバルーンルーメン71の任意の位置に設置することを
可能としている。
【0030】この補強ワイヤ8としては、例えば、ステ
ンレス鋼、超弾性合金、銅または銅合金、チタンまたは
その合金、貴金属や、ポリイミド、ポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド等
の硬質樹脂等で構成されたものが挙げられる。
【0031】第2のシャフト3には、バルーン6を拡張
・収縮させるための作動流体をバルーン6の内部空間へ
供給する流路を構成するバルーンルーメン71が形成さ
れており、このバルーンルーメン71内には、内管5が
挿通されている。従って、内管5の外径は、バルーンル
ーメン71の内径未満に設定されている。
【0032】第1のシャフト2と第2のシャフト3とを
接続する第3のシャフト4は、その長手方向の途中(特
に中央部)に、開口形成用変形部41を有する。この開
口形成用変形部41は、第3のシャフト4の外周壁にほ
ぼ半円状に切り込み42を入れ、該切り込み42より基
端側の外周壁部分を第3のシャフト4の中心軸方向に凹
没させて形成されたものであり、後述するガイドワイヤ
ルーメン73の基端開口(側孔)を形成する。
【0033】このような凹没による開口形成用変形部4
1は、その形成が容易であるという利点がある。
【0034】また、この開口形成用変形部41の基端側
には、ガイドワイヤ110を案内する案内面として機能
する傾斜部45およびガイド溝46が形成されている。
傾斜部45の設置により、第1および第3のシャフト
2、4の外面側から内管5の基端開口にかけてのガイド
ワイヤ110の急な曲がりを抑えられ、ガイドワイヤ1
10の出し入れがスムーズとなる。
【0035】また、ガイド溝46の設置により、第3の
シャフト4の外側から内管5のルーメンにかけてガイド
ワイヤ110がこの溝46に沿って良好に案内されるた
め、ガイドワイヤ110の出し入れが円滑になる。
【0036】内管5の基端部は、前記切り込み42を経
て、この開口形成用変形部41内に位置している。この
場合、内管5の基端付近は、第3のシャフト4とほぼ平
行に設置され、内管5の基端面50は、第3のシャフト
4の横断面とほぼ平行となっている。これにより、ガイ
ドワイヤ110を、開口形成用変形部41の傾斜部45
を介して、内管5の基端開口よりガイドワイヤルーメン
73内に容易に挿入することができる。
【0037】また、内管5の先端部は、第2のシャフト
3の先端より先端側に所定長さ突出している。内管5の
内腔は、ガイドワイヤ110を挿通するガイドワイヤル
ーメン73を構成する。カテーテル1では、ガイドワイ
ヤ110を挿通するガイドワイヤルーメン73がカテー
テル1の先端部付近にのみ形成されているため、ガイド
ワイヤ110を体内に留置したままでのカテーテル1の
交換を簡単な操作で行うことができる。
【0038】なお、ガイドワイヤルーメン73の全長
は、特に限定されないが、カテーテルの交換の操作等に
おける操作性を考慮して、150〜350mm程度とする
のが好ましく、200〜300mm程度とするのがより好
ましい。
【0039】また、第3のシャフト4の開口形成用変形
部41に対応する部分には、隔壁43により仕切られた
複数(図示では5つ)の分割バルーンルーメン72が形
成されている。各分割バルーンルーメン72の基端は、
第1のシャフト2のバルーンルーメン70に連通し、各
分割バルーンルーメン72の先端は、第2のシャフト3
のバルーンルーメン71に連通している。
【0040】本発明では、第3のシャフト4の開口形成
用変形部41において、1つのバルーンルーメンが内管
5を囲むように環状に形成されているのではなく、複数
の分割バルーンルーメン72が隔壁43を介して形成さ
れ、しかも各分割バルーンルーメン72が内管5を囲む
ように形成されているため、第3のシャフト4の外径を
増大することなく、強度を高めることができ、第3のシ
ャフト4の開口形成用変形部41およびその付近におけ
るキンクを防止することができる。
【0041】また、各分割バルーンルーメン72のうち
の1つの分割バルーンルーメン72内には、前述した補
強ワイヤ8が挿入されている。補強ワイヤ8の先端は、
好ましくは分割バルーンルーメン72の先端付近に位置
している。このような構成とすることにより、第3のシ
ャフト4の強度がさらに高まり、キンクの防止効果がよ
り向上する。また、補強ワイヤ8をX線造影性を有する
材料で構成した場合には、別途X線造影性を有する部材
を設置しなくても、カテーテル1のX線造影性を得るこ
とができる。
【0042】第2のシャフト3と第3のシャフト4との
接続は、第2のシャフト3の基端が第3のシャフト4の
先端の内側に挿入されて接続されている。これにより、
第2のシャフト3の外径を第3のシャフト4の外径以下
とすることができ、第2のシャフト3の細径化が図れ
る。
【0043】また、同様に、第1のシャフト2と第3の
シャフト4との接続は、第1のシャフト2の先端が第3
のシャフト4の基端の内側に挿入されて接続されている
のが好ましい。これにより、第1のシャフト2の外径を
第3のシャフト4の外径以下とすることができ、第1の
シャフト2の細径化が図れる。
【0044】第3のシャフト4の全長は、特に限定され
ないが、3〜350mm程度が好ましく、10〜300mm
程度がより好ましい。また、開口形成用変形部41の長
さは、3〜20mm程度であるのが好ましく、6〜10mm
程度であるのがより好ましい。このような寸法とするこ
とにより、ガイドワイヤ110の挿入性と開口形成用変
形部41のキンクのしにくさ、および第1のシャフト2
との接着(融着)代のバランスがよくなるという利点が
ある。
【0045】以上のような第1、第2、第3のシャフト
2、3、4および内管5の構成材料としては、それぞ
れ、可撓性を有する高分子材料が好ましく、例えば、ポ
リエチレン(低密度〜高密度)、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、
ポリオキシメチレン、ポリビニルアルコール、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フ
ッ素系樹脂等の各種樹脂、ポリアミドエラストマー、ポ
リエステルエラストマー等の熱可塑性エラストマー、シ
リコーンゴム、ラテックスゴム等の各種ゴムが挙げられ
る。本発明では、第1、第2および第3のシャフト2、
3、4がそれぞれ別部材であるため、それらの構成材料
を適宜選択し、組み合わせて使用することができる。
【0046】なお、基端側の第1のシャフト2は、例え
ば、超弾性合金、ステンレス鋼よりなるパイプ等をポリ
エチレンのような樹脂等で被覆した複合材料、または、
上記金属材料単独のものを用いて構成してもよい。
【0047】例えば、第1のシャフト2の構成材料とし
て、剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)に富むもの(例:N
i−Ti合金、ステンレス鋼、ポリイミドよりなるパイ
プ)を選択し、第2のシャフト3の構成材料として、第
1のシャフト2より柔軟性に富むもの(例:ポリアミド
エラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリプロピ
レンよりなるパイプ)を選択することにより、カテーテ
ル1全体として、トルク伝達性、押し込み性、耐キンク
性を向上しつつ、柔軟な先端部により、生体組織等への
損傷を防止することができ、安全性の高いカテーテルを
提供することが可能となる。
【0048】第1〜第3のシャフト2〜4の全長(合計
長さ)は、特に限定されないが、1200〜1500mm
程度が好ましく、1300〜1400mm程度がより好ま
しい。
【0049】バルーン6は、筒状の膜部材で構成され、
その両端部は、それぞれ、内管5の先端部外周面および
第2のシャフト3の先端部外周面に対し、気密的または
液密的に固着(接着または融着)されている。
【0050】バルーン6の構成材料としては、ある程度
の可撓性および引張強度を有するものが好ましく、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミ
ド、ポリアミドエラストマー、ポリエチレンテレフタレ
−ト(PET)、ポリフェニレンサルファイド等のポリ
アリーレンサルファイド等の熱可塑性樹脂、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。また、バルーン
6の強度向上の点から、延伸配向可能な材料が好まし
い。
【0051】造影マーカー52は、X線透視下でバルー
ン6の位置を確認可能とするために設けられており、例
えば金、白金、タングステンまたはそれらの合金、ある
いは銀−パラジウム合金等のX線不透過性材料から構成
され、内管5の外周面にコイル状に巻き付けて固定され
ている。
【0052】また、カテーテル1の外周面には、湿潤状
態で潤滑性を有する親水性高分子物質よりなる層(図示
せず)が形成されているのが好ましい。これにより、カ
テーテル1を挿入する際に、摩擦が低減され、その挿入
を円滑に行うことができ、操作性および安全性が向上す
る。
【0053】親水性高分子物質としては、天然高分子物
質系のもの(例:デンプン系、セルロース系、タンニン
・ニグニン系、多糖類系、タンパク質)と、合成高分子
物質系のもの(PVA系、ポリエチレンオキサイド系、
アクリル酸系、無水マレイン酸系、フタル酸系、水溶性
ポリエステル、ケトンアルデヒド樹脂、(メタ)アクリ
ルアミド系、ビニル異節環系、ポリアミン系、ポリ電解
質、水溶性ナイロン系、アクリル酸グリシジルアクリレ
ート系)とがある。
【0054】これらのうちでも、特に、セルロース系高
分子物質(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース)、
ポリエチレンオキサイド系高分子物質(ポリエチレング
リコール)、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メ
チルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のような無
水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質
(例えば、ポリジメチルアクリルアミド)、水溶性ナイ
ロン(例えば、東レ社性のAQ−ナイロン P−70)
またはそれらの誘導体は、低い摩擦係数が安定的に得ら
れるので好ましい。これらの詳細については、特願平7
−270519号明細書に記載されている。
【0055】図1に示すように、カテーテル1の基端部
には、ハブ130が装着されている。このハブ130の
内腔は、第1のシャフト2に形成されたバルーンルーメ
ン70の基端に連通しており、ハブ130を介してバル
ーンルーメン70〜72に前記作動流体を供給し、ある
いは、作動流体を抜き取り、バルーン6の拡張・収縮を
行う。
【0056】以上のようなガイドワイヤ110およびカ
テーテル1は、ガイディングカテーテル120内に挿入
して使用される。
【0057】ガイディングカテーテル120は、その内
径がカテーテル1の最大外径より大きい可撓性を有する
管状の部材であって、前述した第1〜第3のシャフト2
〜4で挙げたものと同様の材料で構成されている。
【0058】ガイディングカテーテル120の基端部に
は、ハブ140を介してYコネクタ150が装着されて
いる。このハブ140およびYコネクタ150の内部に
は、それらの長手方向に沿って内腔が形成され、この内
腔は、ガイディングカテーテル120の内腔と連通して
おり、ガイドワイヤ110およびカテーテル1は、ガイ
ディングカテーテル120、ハブ140およびYコネク
タ150の内腔を通って、Yコネクタ150の基端より
突出している。
【0059】また、Yコネクタ150には、管状の分岐
部151が形成されている。分岐部151は、例えば、
血管内(目的部位)へのX線造影剤の注入に用いられ
る。分岐部71より注入されたX線造影剤は、ハブ14
0の内腔およびガイディングカテーテル120の内腔を
経て、ガイディングカテーテル120の先端開口より吐
出される。
【0060】次に、カテーテル1の製造方法の一例につ
いて、図7および図8を参照しつつ説明する。
【0061】図7および図8は、それぞれ、図2に示す
カテーテル1の開口形成用変形部41を形成する前の状
態におけるIV−IV線断面図およびV−V線断面図であ
る。
【0062】[1] 第1のシャフト2、第2のシャフ
ト3、第3のシャフト4および内管5の素材をそれぞれ
用意し、これらを所望の長さに切断しておく。これら
は、いずれも、前述したような樹脂で構成された管状の
部材(チューブ)である。各管状部材の寸法等は、例え
ば次の通りとすることができる。
【0063】第1のシャフト2の外径:0.80mm 第1のシャフト2の内径:0.60mm 第1のシャフト2の全長:1140mm 第1のシャフト2の構成材料:Ni−Ti合金またはポ
リイミド
【0064】第2のシャフト3の外径:0.80mm 第2のシャフト3の内径:0.65mm 第2のシャフト3の全長:210mm 第2のシャフト3の構成材料:ポリアミドエラストマー
【0065】第3のシャフト4の外径:1.05mm 第3のシャフト4の内径:0.85mm 第3のシャフト4の全長:20mm 第3のシャフト4の構成材料:高密度ポリエチレン
【0066】内管5の外径:0.55mm 内管5の内径:0.4mm 内管5の全長:250mm 内管5の構成材料:高密度ポリエチレン
【0067】[2] 次に、第3のシャフト4を以下の
ように加工する。まず、第3のシャフト4の途中の所定
位置に、斜めに半周程度の切り込み42を入れ、切り込
み42より基端側の部分を第3のシャフト4の中心軸方
向に凹没させる(図7参照)。
【0068】[3] 次に、内管5の内腔に芯金75を
挿入し、この内管5を第3のシャフト4内にその先端側
から挿入し、内管5の基端を切り込み42より基端側へ
突出させ、凹没部分44上に位置させる(図7参照)。
さらに芯金75は、第3のシャフト4より、基端側へ突
出させる。このことにより、熱加工時、前述の傾斜部4
5およびガイド溝46が形成される。ここで使用される
芯金75は、例えば、ステンレス鋼製またはNi−Ti
合金製のものとされ、その外径は、0.39〜0.40
mm程度とされる。
【0069】[4] 第3のシャフト4の凹没部分44
より図7中下方の内腔に、前記分割バルーンルーメン7
2を形成するための複数の芯金76を所定の配置で挿
入、配置する(図7および図8参照)。
【0070】ここで使用される各芯金76は、例えば、
ステンレス鋼製またはNi−Ti合金製のものとされ、
その外径は、0.20〜0.22mm程度とされる。な
お、各芯金76は、その両端がそれぞれ第3のシャフト
4の両端より突出する程度の十分に長いものを使用す
る。また、芯金76のうちの1つを補強ワイヤ8に置換
しておくこともできる。
【0071】[5] 第3のシャフト4の少なくとも開
口形成用変形部41となる部分の外周に熱収縮チューブ
(シリコーン製)を被せ、第3のシャフト4の構成材料
を溶融状態にし得る条件(例えば130〜140℃、2
0秒間)で加熱し、熱収縮チューブを熱収縮させる。こ
れにより、第3のシャフト4の構成材料が溶融状態とな
り、図7および図8に示す状態であった第3のシャフト
4は、それぞれ、図4および図5に示す状態となる。
【0072】このとき、第3のシャフト4の中心付近
(前記切り込み部)に凹没部分44が存在しており、こ
の凹没部分44が第3のシャフト4の下部外壁とともに
溶融して、隣接する芯金76同士の間に充填されるの
で、外径の大幅な減少を伴うことなく、隔壁43および
それにより区画される分割バルーンルーメン72が形成
される。
【0073】なお、第3のシャフト4自体を熱収縮チュ
ーブで構成することもでき、この場合には、別途熱収縮
チューブを被覆せずに、第3のシャフト4に対し前記条
件で加熱処理を施せばよい。また、このような熱収縮チ
ューブを用いず、単に第3のシャフト4を加熱、溶融し
て、開口形成用変形部41を形成してもよい。
【0074】[6] 第3のシャフト4より各芯金7
5、76を抜き取るとともに、熱収縮チューブを剥離、
除去する。これにより、ガイドワイヤルーメン73を有
する内管5の基端部が融着・固定(埋入)され、かつ5
つの分割バルーンルーメン72が形成された第3のシャ
フト4が完成する。
【0075】[7] 次に、第3のシャフト4の基端に
第1のシャフト2の先端を挿入し、これらを融着(熱融
着、高周波融着、超音波融着等)または接着剤接着し、
固定する。なお、このとき、第1のシャフト2内に挿通
されている補強ワイヤ8の先端側の部分を所定の分割バ
ルーンルーメン72内に所定深さ挿入しておく。
【0076】[8] 第3のシャフト4の先端に第2の
シャフト3の基端を挿入し、これらを融着(熱融着、高
周波融着、超音波融着等)または接着剤接着し、固定す
る。さらに、第2のシャフト3より突出した内管5の所
定長部分にX線造影マーカー(プラチナコイル、金コイ
ル)52をセットし、接着する。
【0077】[9] バルーン6の両端部をそれぞれ内
管5の先端部外周面および第2のシャフト3の先端部外
周面に融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)また
は接着剤接着し、液密的または気密的に固定する。
【0078】[10] 第1のシャフト2の基端にハブ1
30を装着する。以上のようにして本発明のカテーテル
1が完成する。
【0079】本発明のカテーテル1は、第1のシャフト
2、第2のシャフト3および第3のシャフト4がそれぞ
れ別部材で構成され、これらを組み立ててカテーテル1
とするので、各シャフトにおいて、必要最小限のルーメ
ンを必要最小限の寸法で形成することでそれらの細径化
を図ることができるとともに、第3のシャフト4に対す
る前述したような加工を独自に行い、完成した第3のシ
ャフト4を第1のシャフト2および第2のシャフト3と
接続するため、製造、組み立てが容易に行える。
【0080】また、第1〜第3のシャフト2〜4および
内管5を、それぞれ、その要求される特性、条件に適し
た材料のもので構成することができ、しかもその形状、
寸法等についても、それぞれに適したものに設定するこ
とができるので、カテーテル1の基端側やガイドワイヤ
ルーメン73の基端付近(開口形成用変形部41)にお
いては、十分な剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を確保
し、カテーテル1の先端側においては、柔軟性を向上す
ることができる。これにより、カテーテル1の体内への
挿入時等における操作性および安全性が格段に向上す
る。
【0081】図9は、本発明のカテーテルの他の実施例
を示す斜視図、図10は、図9中のX−X線断面図であ
る。以下、これらの図に基づいて、カテーテル1’の構
成を説明するが、前記カテーテル1と同様の事項につい
ては、その説明を省略する。
【0082】カテーテル1’は、ラピッドエクスチェン
ジ型のバルーンカテーテルであって、前記と同様に、第
1のシャフト2と、第2のシャフト3と、第1のシャフ
ト2と第2のシャフト3とを接続する第3のシャフト4
と、内管5と、X線造影マーカー52と第2のシャフト
3の先端付近に設置された拡張・収縮自在なバルーン6
とで構成されている。
【0083】このカテーテル1’では、第3のシャフト
に切り込み42を形成しておらず、開口形成用変形部4
1の全長にわたって内管5の外側に第3のシャフト4が
位置している点で相違している。
【0084】内管5は、その基端が好ましくは融着によ
り封止(閉塞)されており、この閉塞端51の近傍の側
部に、図中上方の内管5と第3のシャフト4とが重なり
合った部分を貫通する側孔(開口)74が形成されてい
る。そして、この側孔74は、開口形成用変形部41に
位置している。
【0085】このような構成のカテーテル1’において
も、前述したカテーテル1の作用・効果と同様の作用・
効果が発揮される。
【0086】次に、カテーテル1’の製造方法の一例に
ついて説明する。カテーテル1’の製造方法は、次の点
が異なる以外は、前述したカテーテル1の製造方法と同
様である。
【0087】前記工程[2]を行わず、その代りに、工
程[3]に先立ち、内管5の基端を融着(熱融着、高周
波融着、超音波融着等)または接着剤接着により封止し
ておく。
【0088】また、前記工程[3]においては、芯金を
挿入した内管5を第3のシャフト4にその先端側から挿
入し、第3のシャフト4の途中に内管5の基端を位置さ
せる。
【0089】また、工程[4]では、第3のシャフト4
の内管5よりも図中下方の内腔に芯金76を挿入、配置
する。
【0090】また、工程[5]以後に、内管5および第
3のシャフト4との図中上方の接合(融着)部分に、こ
れらを貫通する側孔74を形成する。側孔74の形成
は、例えば、熱による溶断や、機械的な切削(切除)に
より行うことができる。
【0091】以上、本発明のカテーテルを図示の実施例
に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではない。
【0092】例えば、第1のシャフト2と第3のシャフ
ト4との接続部は、第3のシャフト4の基端が第1のシ
ャフト2の先端の内側に挿入されている構造、第1のシ
ャフト2と第3のシャフト4との端面同士を接着または
融着した構造等であってもよい。
【0093】また、分割バルーンルーメン72の数は、
5本に限らず、4本、3本、2本または6本以上であっ
てもよい。そして、補強ワイヤ8の本数についても、同
様に、分割バルーンルーメン72の数等に応じて増減す
ることができる。
【0094】また、カテーテル1は、例えば、造影剤や
特定の薬剤の注入を目的とした液体噴出用ルーメン(フ
ラッシュルーメン)のような、他の1または2以上のル
ーメンが形成されていてもよい。
【0095】なお、本発明のカテーテルは、PTCA用
カテーテルに適用する場合に限らず、例えば、OTCA
(術中冠動脈形成術)に用いるOTCA用カテーテル
や、ステント挿入・搬送器具、内視鏡、ペースメーカー
等に適用することもできる。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカテーテル
によれば、カテーテル各所の細径化が図れる。特に、別
個に製造された第1〜第3のシャフトを組み立てるの
で、各シャフトにおいて、必要最小限のルーメンを必要
最小限の寸法で形成することができ、また、第2のシャ
フトを第3のシャフトの内側に挿入して接続するため、
細径化に極めて有利である。
【0097】また、各シャフト4をそれぞれ別個に製造
し、これらを組み立てるので、形状、構造、寸法等にお
ける設計の自由度が広く、組み立ての順序等における制
約も少ないので、製造、組み立てを容易に行うことがで
きる。
【0098】また、本発明のカテーテルでは、カテーテ
ル各所の構成材料や寸法をそれに適したものに選択、設
定することができるので、例えば、カテーテルの基端側
においては、十分な剛性を確保し、カテーテルの先端側
においては、十分な柔軟性を確保することができる。特
に、第3のシャフトには、各バルーンルーメンをし切る
隔壁が形成されているため、その剛性、特にガイドワイ
ヤルーメンの基端開口付近の剛性を高くすることがで
き、第3のシャフトにおけるキンクやねじれを防止する
ことができる。
【0099】このようなことから、カテーテルのトルク
伝達性、押し込み性、耐キンク性を向上することがで
き、カテーテルの操作性に優れている。
【0100】また、本発明のカテーテルでは、ガイドワ
イヤやカテーテルの挿入、交換の際のガイドワイヤの操
作性にも優れている。
【0101】以上のようなことから、細径化および操作
性向上の要請が高いPTCA用カテーテルのような末梢
血管に挿入して使用されるカテーテルに適用することが
有効であり、PTCA術におけるカテーテルの挿入、交
換等における操作性の向上や、患者の負担軽減に貢献す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルをPTCA用カテーテルに
適用した場合のカテーテル組立体の実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1に示すカテーテル組立体におけるカテーテ
ルの先端部付近の構造を示す斜視図である。
【図3】図2中のIII −III 線断面図である。
【図4】図2中のIV−IV線断面図である。
【図5】図2中のV−V線断面図である。
【図6】図2中のVI−VI線断面図である。
【図7】図2に示すカテーテルの開口形成用変形部を形
成する前の状態におけるIV−IV線断面図である。
【図8】図2に示すカテーテルの開口形成用変形部を形
成する前の状態におけるV−V線断面図である。
【図9】本発明のカテーテルの他の実施例を示す斜視図
である。
【図10】図9中のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1、1’ カテーテル 2 第1のシャフト 3 第2のシャフト 4 第3のシャフト 41 開口形成用変形部 42 切り込み 43 隔壁 44 凹没部分 45 傾斜部 46 ガイド溝 5 内管 50 基端面 51 閉塞端 52 X線造影マーカー 6 バルーン 70、71 バルーンルーメン 72 分割バルーンルーメン 73 ガイドワイヤルーメン 74 側孔 75、76 芯金 8 補強ワイヤ 100 カテーテル組立体 110 ガイドワイヤ 120 ガイディングカテーテル 130 ハブ 140 ハブ 150 Yコネクタ 151 分岐部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側の第1のシャフトと、先端側の第
    2のシャフトと、前記第1のシャフトと前記第2のシャ
    フトとを接続する第3のシャフトと、前記第3のシャフ
    トより先端側に設置された拡張・収縮自在なバルーンと
    を有し、カテーテルの先端から前記第3のシャフトの側
    部までの間にガイドワイヤを挿通するガイドワイヤルー
    メンが形成されたカテーテルであって、 前記第3のシャフトは、前記バルーン内に連通し、隔壁
    により仕切られた複数のバルーンルーメンを有し、 前記第2のシャフトが前記第3のシャフトの内側に挿入
    されて接続されていることを特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】 基端側の第1のシャフトと、先端側の第
    2のシャフトと、前記第1のシャフトと前記第2のシャ
    フトとを接続する第3のシャフトと、前記第2のシャフ
    トの先端付近に設置された拡張・収縮自在なバルーン
    と、前記第2のシャフトの内側を通るように設置され、
    その内腔がガイドワイヤを挿通するガイドワイヤルーメ
    ンを構成する内管とを有するカテーテルであって、 前記第3のシャフトは、開口形成用変形部と、前記バル
    ーン内に連通し、隔壁により仕切られた複数のバルーン
    ルーメンとを有し、 前記内管の先端は、前記第2のシャフトの先端より所定
    長さ突出し、前記内管の基端は、前記開口形成用変形部
    またはその近傍に位置しており、 前記バルーンは、前記内管の先端部と前記第2のシャフ
    トの先端部との間に設置され、 前記第2のシャフトが前記第3のシャフトの内側に挿入
    されて接続されていることを特徴とするカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記内管は、その基端が開放しており、
    この基端開口が前記開口形成用変形部に位置している請
    求項2に記載のカテーテル。
  4. 【請求項4】 前記内管は、その基端が閉塞し、かつこ
    の閉塞端近傍の側部に開口が形成され、この開口が前記
    開口形成用変形部に位置している請求項2に記載のカテ
    ーテル。
  5. 【請求項5】 前記開口形成用変形部は、前記第3のシ
    ャフトの外周部を凹没させたものである請求項2ないし
    4のいずれかに記載のカテーテル。
  6. 【請求項6】 前記複数のバルーンルーメンのうちの少
    なくとも1つに、補強部材が挿入されている請求項1な
    いし5のいずれかに記載のカテーテル。
  7. 【請求項7】 前記第2のシャフトは、前記第1のシャ
    フトに比べ、柔軟性に富んでいる請求項1ないし6のい
    ずれかに記載のカテーテル。
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