JPH09275752A - 作業機の走行装置 - Google Patents

作業機の走行装置

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JPH09275752A
JPH09275752A JP12090296A JP12090296A JPH09275752A JP H09275752 A JPH09275752 A JP H09275752A JP 12090296 A JP12090296 A JP 12090296A JP 12090296 A JP12090296 A JP 12090296A JP H09275752 A JPH09275752 A JP H09275752A
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JP
Japan
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frame
pitching
body frame
traveling
machine body
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JP12090296A
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English (en)
Inventor
Mikiya Shirakata
幹也 白方
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平制御し得る範囲の拡大、ピッチング手段
による急傾斜角度の後下がりの実現、後進の駆動反力へ
の対応の適切化、操作の簡易化、操作性の向上、作業効
率の向上。 【解決手段】 機体フレーム1の下方位置にローリング
および車高調節自在の走行装置2を設ける。機体フレー
ム1と走行フレーム5との間に前記機体フレーム1の後
部を前記走行フレーム5に対して昇降させるピッチング
手段26を設ける。機体に走行フレーム5に対する機体
フレーム1の傾斜角度を検出する傾斜角度検出装置51
と、機体フレーム1の任意部分の走行フレーム5に対す
る高さを検出する車高センサ50とを設ける。走行フレ
ーム5に対する機体フレーム1のピッチング手段26に
よる限界傾斜角度を、機体フレーム1の車高が低いとき
よりも車高が高いときに傾斜が大となるように、車高に
応じて自動的に変更可能に構成した作業機の走行装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の作業機
の走行装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開平3−79479号公報
には、機体フレームの下方位置に左右一対のクローラを
設けた走行装置の走行フレームをリンク機構により左右
独立昇降可能に設けてローリングおよび車高調節自在に
構成すると共に、前記機体フレームと前記走行フレーム
との間に前記機体フレームの後部を前記走行フレームに
対して昇降させるピッチング手段を設けた走行装置につ
いて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、単に機
体フレームの後部を前記走行フレームに対して昇降させ
る点が課題である。即ち、走行フレームに対する機体フ
レームの後下がりの傾斜角度は、機体フレームの後部が
走行装置のクローラの後部に干渉しない角度が限界とな
るので、車高が低いときを基準に設定され、水平制御し
得る範囲が狭いという課題がある。また、軟弱地で後進
すると、その駆動反力によって機体前側が沈下するが、
これに対応させるために、機体フレームを後下がりの傾
斜にしても、傾斜量が少なくて機体前側部分が十分に高
くならないという課題もある。
【0004】
【発明の目的】水平制御し得る範囲の拡大、ピッチング
手段による急傾斜角度の後下がりの実現、後進の駆動反
力への対応の適切化、操作の簡易化、操作性の向上、作
業効率の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、機体フレーム
1の下方位置に左右一対のクローラを設けた走行装置2
の走行フレーム5をリンク機構により左右独立昇降可能
に設けてローリングおよび車高調節自在に構成すると共
に、前記機体フレーム1と前記走行フレーム5との間に
前記機体フレーム1の後部を前記走行フレーム5に対し
て昇降させるピッチング手段26を設けた走行装置にお
いて、機体所望位置には、前記走行フレーム5に対する
前記機体フレーム1の傾斜角度を検出する傾斜角度検出
装置51と、前記機体フレーム1の任意部分の走行フレ
ーム5に対する高さを検出する車高センサ50とを設
け、前記走行フレーム5に対する前記機体フレーム1の
ピッチング手段26による限界傾斜角度を、前記機体フ
レーム1の車高が低いときよりも車高が高いときに傾斜
が大となるように、車高に応じて自動的に変更可能に構
成した作業機の走行装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例をコンバインの例にて図によ
り説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は機
体フレーム1の下方位置に設けた走行装置2であり、図
示は省略するが、前記機体フレーム1の上方位置には脱
穀装置を、前記機体フレーム1の前方位置には刈取部を
それぞれ設けている。前記機体フレーム1は、前後方向
の縦フレーム3と左右方向の横フレーム4により構成さ
れ、機体フレーム1の下方には、前記縦フレーム3と平
行の前記走行装置2の左右一対の走行フレーム5を設け
る。該走行フレーム5の外側面には前後に所定間隔を置
いて転輪6を設け、該転輪6の外周にはクローラ7を掛
け回す。8は駆動輪、9はアイドルローラである。
【0007】しかして、前記機体フレーム1と前記走行
フレーム5との間には、圃場の左右傾斜に対して機体フ
レーム1を水平にするローリング手段及び前後傾斜に対
して機体フレーム1を水平状態にさせるピッチング手段
を設ける。前記走行フレーム5の前部には前部横取付軸
10を設け、前部横取付軸10には前側リンク機構11
の前側横アーム12の先部を軸着し、前側横アーム12
の基部は左右方向の前側支持軸13に固定状態に取付け
る。前側支持軸13は前記機体フレーム1側に設けた前
側支持メタル14に回転のみ自在に軸着する。前記前側
支持軸13には、前側リンク機構11の前側縦アーム1
5の基部を固定状態に取付ける。
【0008】前記走行フレーム5の後部には、後部横取
付軸16を設け、後部横取付軸16には後側リンク機構
17の後側横アーム18の先部を軸着する。後側横アー
ム18の基部は左右方向の後側支持軸19に固定状態に
取付ける。後側支持軸19には後側リンク機構17の後
側縦アーム20の基部を固定する。前記後側縦アーム2
0の中間部および前記前側縦アーム15の先端部は、前
記走行フレーム5と並行なロッド21により連結し、後
側縦アーム20および前記前側縦アーム15が同時に回
動するようにする。後側縦アーム20には、ローリング
用シリンダ22のロッド23の先端を軸着し、ローリン
グ用シリンダ22の基部はアーム24の先端に軸25に
より軸着し、アーム24の基部は前記機体フレーム1の
横フレーム4に軸着する。
【0009】しかして、前記機体フレーム1の後部には
ピッチング手段26を設ける。ピッチング手段26は、
機体フレーム1の後側所定位置に左右一対のピッチング
支持メタル27を設け、左右のピッチング支持メタル2
7間には左右方向のピッチング横軸28の両端を回転の
み自由に軸装する。前記ピッチング横軸28には、ピッ
チングアーム29のピッチング横アーム30の基部を固
定し、ピッチング横アーム30の先端は、左右リンク機
構支持部材31のアーム32の上部に軸33により軸着
する。左右リンク機構支持部材31は左右一対の前記ア
ーム32を有し、左右のアーム32の中間部を横杆34
により連結して形成しており、アーム32の下部にはそ
れぞれ前記後側支持軸19を取付ける。
【0010】前記ピッチングアーム29のピッチング横
アーム30のうち一方には、ピッチング縦アーム35の
基部を固定し、ピッチング縦アーム35の先端にはピッ
チング用シリンダ36のピッチングロッド37を軸着す
る。ピッチング用シリンダ36の基部は前記機体フレー
ム1側に軸着して取付ける。ピッチング用シリンダ36
は前記ローリング用シリンダ22の側部に設け、機体フ
レーム1の前後略中央で一側に位置させ、前記ピッチン
グシリンダ36のピッチングロッド37を後方に伸縮す
る向きに設ける。前記ローリング用シリンダ22の基部
のアーム24を軸着した軸25には、前後方向の規制部
材40の基部を軸着し、規制部材40の先端は、左右リ
ンク機構支持部材31のアーム32の上部に軸41によ
り軸着する。そして、ピッチング手段26のピッチング
横軸28および軸33の位置と、ピッチングアーム29
のピッチング横アーム30長さとを、ピッチング用シリ
ンダ36を伸縮させたとき、図4のように、軸33がピ
ッチング横軸28中心に移動して、規制部材40の基部
がローリング用シリンダ22の基部を後側に押すように
作用させ、前記走行フレーム5を下降させて相対的に機
体フレーム1の後部は上昇して機体フレーム1と走行フ
レーム5の間の間隔を大にするように構成している。
【0011】しかして、前記走行フレーム5と前記前側
リンク機構11と前記後側リンク機構17とロッド21
とは、それぞれ平行リンクを構成し、ローリング用シリ
ンダ22が伸縮しないと、前記平行リンクは固定状態と
なり、この状態で前記後側支持軸19の部分を上下させ
ると、前記平行リンクは前記前側支持メタル14の前側
支持軸13を中心に後側を上下させることになる。その
ため、前記ピッチング装置を構成するに当たり、前記機
体フレーム1と前記走行フレーム5との間に設けられる
所謂中間フレーム(ピッチングフレーム)は不要とな
り、直接走行フレーム5の後部を上下させて、相対的に
機体フレーム1の後部を上下させて、圃場の前後方向の
傾斜に対応させることができる。また、ピッチングシリ
ンダ36が伸縮しない固定状態では、左右リンク機構支
持部材31は位置不動であり、そのため、後側リンク機
構17の後側支持軸19も位置不動になり、この状態で
ローリング用シリンダ22を伸縮させて、走行フレーム
5を夫々上下させると、ローリングを行え、また、ロー
リング用シリンダ22を同方向に同時に伸縮させると、
車高を高低させる。
【0012】42は左右ローリング用シリンダ22のス
トローク検出装置、43はピッチングシリンダ36のス
トローク検出装置43である。しかして、前記ピッチン
グ手段26による機体フレーム1のピッチング傾斜角度
の限界は、車高に応じて変更するように構成する。即
ち、ピッチング傾斜角度の限界は、機体フレーム1が走
行装置2のクローラ7に干渉しない範囲となるが、機体
フレーム1の高さ即ち車高を高くすると、機体フレーム
1と走行装置2との間の間隔は大きくなって、機体フレ
ーム1の限界ピッチング傾斜角度を急にすることができ
るのである。機体所望位置には、機体フレーム1の任意
部分の走行フレーム5に対する高さを検出する車高セン
サ50と、ピッチング傾斜角度を検出する傾斜角度検出
装置51とを設け、該車高センサ50によって検出した
車高に基づいて、制御部52は限界傾斜角度を設定して
ピッチングシリンダ36のピッチングロッド37の伸縮
を自動制御する。実施例では、限界ピッチング傾斜角度
に影響する車高は対地高さではなく、走行フレーム5に
対する機体フレーム1の任意部分の高さであるから、前
記車高センサ50は前記左右ローリング用シリンダスト
ローク検出装置42により構成し、左右ローリング用シ
リンダストローク検出装置42はポテンショメータとリ
ンク機構により構成する。また、ピッチング傾斜角度の
限界は走行フレーム5に対する機体フレーム1の前後傾
斜であるので、前記ストローク検出装置43により構成
し、ストローク検出装置43もポテンショメータとリン
ク機構により構成している。
【0014】なお、ピッチング量の変更は段階的に変化
(図9)、あるいは、曲線的な変化(図10)のいずれ
でもよい。また、実施例のピッチング手段26は、機体
フレーム1の後部を前側を回動中心にして上下させる構
成でるが、機体フレーム1の前部を後側を回動中心にし
て上下させる構成でもよく、ピッチング手段26は、機
体フレーム1の前後のいずれか一側を支点にしていずれ
か他側を走行フレーム5に対して上下させればよい。し
かして、機体には、作業者がオンオフし得るスイッチ等
により構成した湿田状態選択手段53と、前記走行装置
2が後進するのを検出する後進検出手段54と、刈取部
の最上昇位置検知手段55とを設け、湿田モードのと
き、後進検出手段後進検出手段54が後進を検出し、最
上昇位置検知手段55が刈取部の最上昇位置にあること
を検知すると、車高を自動的に最高状態に上げるように
構成する。
【0015】即ち、湿田モードで後進すると、駆動反力
によって、機体前側が沈むので、これを修正するように
制御(以下、前側沈下防止制御という)するものであ
り、特に、コンバインでは、前側の刈取部が圃場に引き
づられるということがあるが、これを防止する。前記湿
田モードへの切替は、前記湿田状態選択手段53による
手動操作に限らず、前記走行装置2のスリップ率、機体
傾斜率、後進のときの刈取部の上昇操作、あるいは、各
種センサー等の信号により制御部52が、自動的に切り
替える場合も含む。
【0016】
【作用】次に作用を述べる。 (ローリング)左右ローリング用シリンダ22の一方を
伸縮させ、ローリング用シリンダ22の伸縮はロッド2
1を介して前側縦アーム15および後側縦アーム20を
回動させ、前側縦アーム15は前側支持軸13を回転さ
せ、前側支持軸13の回転により前側横アーム12を前
側支持軸13を中心に回動させ、また、同時に、前記後
側縦アーム20の回動により後側支持軸19を回転さ
せ、後側支持軸19の回転により後側横アーム18を回
動させ、もって、走行フレーム5と機体フレーム1とを
相対的に上下させて左右傾斜を修正するようにローリン
グさせる(なお、左右ローリング用シリンダ22を夫々
互いに反対方向に同時に伸縮させることもあり、伸縮作
動は実施例に限定されない)。また、左右ローリング用
シリンダ22の両方を同方向に伸長させると、機体フレ
ーム1を全体的に上動させ、車高を高くでき、この場
合、左右ローリング用シリンダ22の夫々の伸長量を変
更させると、左右傾斜を修正しながら車高を上げること
が可能になる。
【0017】(ピッチング)ピッチング用シリンダ36
を伸縮させると、ピッチング用シリンダ36のピッチン
グロッド37はピッチングアーム29のピッチング縦ア
ーム35を押し引きしてピッチング横軸28中心に回動
させる(ピッチング縦アーム35とピッチング横アーム
30の回動中心は同じためピッチング横アーム30も回
動する)。ピッチング縦アーム35の回動によりピッチ
ング横アーム30はピッチング横軸28中心に回動し、
ピッチング横アーム30はアーム32の上部の軸33を
上下させ、左右リンク機構支持部材31を回動上下さ
せ、左右リンク機構支持部材31の各アーム32の下部
に取付けた後側支持軸19を前側支持軸13を中心に上
下回動させて、走行装置2の後部を上下させ、相対的に
機体フレーム1の後部を上下させて水平にする。
【0018】(機体水平制御)本発明は、ピッチング手
段26による機体フレーム1のピッチング傾斜角度の限
界は、車高に応じて変更するように構成しているから、
ピッチング量を大きくでき、走行性能および作業性を向
上させる。即ち、ピッチング傾斜角度の限界は、機体フ
レーム1が走行装置2のクローラ7に干渉しない範囲と
なるが、機体フレーム1の高さ高くすると、機体フレー
ム1と走行装置2との間の間隔は大きくなって、機体フ
レーム1の限界ピッチング傾斜角度を急にすることがで
きる。したがって、ピッチング手段26のピッチング用
シリンダ36のピッチングロッド37を縮小させて機体
フレーム1の後部を下降させると、制御部52はそのと
きの車高を車高センサ50により検出し、この車高にお
けるピッチング用シリンダ36のピッチングロッド37
の縮小が限界になったときに自動的にピッチング用シリ
ンダ36を停止させる。
【0019】それゆえ、ピッチング量を大きくしたいと
きは、車高を上げればよく、大きなピッチング量が不要
のときは、車高を下げればよく、車高調節によって、ピ
ッチング量を変更でき、制御部52への面倒な設定作業
を不要にし、操作性も向上させる。また、湿田において
は機体の沈下量も大きく、また、前後傾斜の修正角度も
大きくなるが、機体の沈下に対する車高の上昇に伴っ
て、ピッチング量も大きくなって、この点でも、操作性
を向上させる。特に、湿田において後進すると、駆動反
力によって、機体前側が沈むが、車高を上げることで、
機体フレーム1の後部を下げて前側を車高が低いときよ
りも高く上昇させるから、適応範囲を向上させる。
【0020】しかして、制御部52は、車高センサ50
によって検出した車高に基づいて、限界傾斜角度を設定
し、傾斜角度検出装置51により検出した限界まで、ピ
ッチングシリンダ36のピッチングロッド37の伸縮を
自動制御する。この場合、限界ピッチング傾斜角度に影
響する車高は対地高さではなく、走行フレーム5に対す
る機体フレーム1の高さであるから、前記車高センサ5
0は前記左右ローリング用シリンダストローク検出装置
42により構成し、また、ピッチング傾斜角度の限界は
走行フレーム5に対する機体フレーム1の前後傾斜であ
るので、前記ストローク検出装置43により構成してい
るから、特別な構成は不要であり、制御部52のソフト
を変更するだけでも実施できる。
【0021】しかして、機体には、作業者がオンオフし
得るスイッチ等により構成した湿田状態選択手段53
と、前記走行装置2が後進するのを検出する後進検出手
段54と、刈取部の最上昇位置検知手段55とを設け、
湿田モードのとき、後進検出手段54が後進を検出し、
最上昇位置検知手段55が刈取部の最上昇位置にあるこ
とを検知すると、車高を自動的に最高状態に上げるよう
に構成しているから、湿田で後進すると、これを後進検
出手段54が検出し、この状態で刈取部を最上昇位置ま
で上昇させると、これを最上昇位置検知手段55が検知
し、車高を自動的に最高状態に上げ、後進するとき刈取
部を引きずるのを防止できる。即ち、作業者は、通常の
作業機と同様に、後進操作と刈取部の上昇操作を行うだ
けで、車高を自動的に最高状態に上げるので、車高を上
げる操作が不要であり、操作性を向上させる。この場
合、車高が高くなると、制御部52はピッチング傾斜角
度の限界の設定を急傾斜に変更するから、湿田モードで
後進すると、駆動反力によって、機体前側が沈むのを一
層防止できる。なお、湿田モードでないときは、車高を
自動的に最高状態に上げる制御を無視し、無駄な車高の
昇降をせず、作業効率を向上させる。また、刈取部の最
上昇位置にあることを最上昇位置検知手段55が検知し
ないときは、機体の前側が駆動反力によりそれほど沈下
していないことになるので、車高を自動的に最高状態に
上げる制御を無視することで、作業効率を向上させる。
【0022】
【効果】本発明は、機体フレーム1の下方位置に左右一
対のクローラを設けた走行装置2の走行フレーム5をリ
ンク機構により左右独立昇降可能に設けてローリングお
よび車高調節自在に構成すると共に、前記機体フレーム
1と前記走行フレーム5との間に前記機体フレーム1の
後部を前記走行フレーム5に対して昇降させるピッチン
グ手段26を設けた走行装置において、機体所望位置に
は、前記走行フレーム5に対する前記機体フレーム1の
傾斜角度を検出する傾斜角度検出装置51と、前記機体
フレーム1の任意部分の走行フレーム5に対する高さを
検出する車高センサ50とを設け、前記走行フレーム5
に対する前記機体フレーム1のピッチング手段26によ
る限界傾斜角度を、前記機体フレーム1の車高が低いと
きよりも車高が高いときに傾斜が大となるように、車高
に応じて自動的に変更可能に構成した作業機の走行装置
としたものであるから、車高に応じてピッチング量を変
化させることでき、走行性能および作業性を向上させ、
ピッチング用シリンダ36のピッチングロッド37の伸
縮が車高に応じて限界になったときに自動的にピッチン
グ用シリンダ36を停止させるので、操作性を向上さ
せ、また、車高調節によってもピッチング量を変更で
き、制御部52への面倒な設定作業を不要にして操作性
も向上させることができる。また、湿田においては機体
の沈下量も大きく、また、前後傾斜の修正角度も大きく
なるが、機体の沈下に対する車高の上昇に伴って、ピッ
チング量も大きくなって、この点でも、操作性を向上さ
せるでき、湿田においての後進による駆動反力によって
機体前側の沈下に対しても適応範囲を向上させ、走行性
能、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 走行装置の側面図。
【図2】 同平面図。
【図3】 ピッチング手段の要部側面図。
【図4】 同作用状態側面図。
【図5】 同作用状態概略説明図。
【図6】 ブロック図。
【図7】 本願の作用状態説明図。
【図8】 本願の作用状態説明図。
【図9】 本願の作用状態説明図。
【図10】 本願の他の実施例による作用状態説明図。
【図11】 他の実施例のブロック図。
【図12】 同フロー図。
【符号の説明】
1…機体フレーム、2…走行装置、3…縦フレーム、4
…横フレーム、5…走行フレーム、6…転輪、7、7…
クローラ、8…駆動輪、9…アイドルローラ、10…後
部横取付軸、11…前側リンク機構、12…前側横アー
ム、13…前側支持軸、14…前側支持メタル、15…
前側縦アーム、16…後部横取付軸、17…後側リンク
機構、18…後側横アーム、19…後側支持軸、20…
後側縦アーム、21…ロッド、22…ローリング用シリ
ンダ、23…ロッド、24…アーム、25…軸、26…
ピッチング手段、27…ピッチング支持メタル、28…
ピッチング横軸、29、29…ピッチングアーム、30
…ピッチング横アーム、31…左右リンク機構支持部
材、32…アーム、33…軸、34…横杆、35…ピッ
チング縦アーム、36…ピッチング用シリンダ、37…
ピッチングロッド、40…規制部材、41…軸、42、
43…ストローク検出装置、50…車高センサ、51…
傾斜角度検出装置、52…制御部、53…湿田状態選択
手段53、54…後進検出手段、55…最上昇位置検知
手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体フレーム1の下方位置に左右一対の
    クローラを設けた走行装置2の走行フレーム5をリンク
    機構により左右独立昇降可能に設けてローリングおよび
    車高調節自在に構成すると共に、前記機体フレーム1と
    前記走行フレーム5との間に前記機体フレーム1の後部
    を前記走行フレーム5に対して昇降させるピッチング手
    段26を設けた走行装置において、機体所望位置には、
    前記走行フレーム5に対する前記機体フレーム1の傾斜
    角度を検出する傾斜角度検出装置51と、前記機体フレ
    ーム1の任意部分の走行フレーム5に対する高さを検出
    する車高センサ50とを設け、前記走行フレーム5に対
    する前記機体フレーム1のピッチング手段26による限
    界傾斜角度を、前記機体フレーム1の車高が低いときよ
    りも車高が高いときに傾斜が大となるように、車高に応
    じて自動的に変更可能に構成した作業機の走行装置。
JP12090296A 1996-04-18 1996-04-18 作業機の走行装置 Withdrawn JPH09275752A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108100066A (zh) * 2017-11-27 2018-06-01 中联重机股份有限公司 一种可调整履带行走机构及拖拉机
CN112855156A (zh) * 2021-01-12 2021-05-28 西安科技大学 急倾斜煤层异形支架走向长壁俯伪斜工作面综合机械化采煤设备及利用其的采煤方法

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