JPH09275620A - 引留クランプの分岐構造 - Google Patents

引留クランプの分岐構造

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JPH09275620A
JPH09275620A JP8108504A JP10850496A JPH09275620A JP H09275620 A JPH09275620 A JP H09275620A JP 8108504 A JP8108504 A JP 8108504A JP 10850496 A JP10850496 A JP 10850496A JP H09275620 A JPH09275620 A JP H09275620A
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JP
Japan
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line
main line
main
wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP8108504A
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English (en)
Inventor
Masanori Nishida
雅典 西田
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Sumiden Transmission and Distribution Systems Products Corp
Original Assignee
Asahi Kinzoku Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kinzoku Seiko Co Ltd filed Critical Asahi Kinzoku Seiko Co Ltd
Priority to JP8108504A priority Critical patent/JPH09275620A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引留クランプからの分岐構造で、本線と分岐
線の接触を防止できると共に、分岐線にも補強線を設け
ることができる分岐構造を提供する。 【解決手段】 2本の本線のそれぞれから分岐をとる構
造で、本線1の長手方向に分岐する分岐スリーブ11を引
留クランプ2に取り付けると共に、補強線の取付金具9
を設ける。これにより、分岐スリーブ11から引き出され
る本線側ジャンパ線A1と分岐線B1の双方に補強線C1,D1
を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引留クランプからの
分岐構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジャンパ装置から分岐をとる構造
として次の2つが知られている。 (1) 図5にジャンパ装置の片側を示す。図示のように、
2本の本線20のそれぞれに固定された引留クランプ21か
らY分岐スリーブ22を用いて分岐をとっている。同図左
側に伸びる線が本線側ジャンパ線23で、右側に伸びる線
が分岐線24である。2本の本線側ジャンパ線23の間には
スペーサ25を介して補強線26が付設されている。分岐線
24には補強線は付設されない。Z−Zの矢視図を図6に
示す。この分岐構造は本線20の長手方向とほぼ直交する
方向に分岐をとっている。なお、図5において、引留ク
ランプ21につながるのは耐張碍子27、垂直方向に配置さ
れ、ジャンパ線23を支持しているのがI吊碍子28であ
る。
【0003】(2) 図7にジャンパ装置の一部を示す。こ
の分岐構造はV吊長幹碍子30の端部に分岐プレート31を
固定し、このプレート31から分岐をとっている。各線間
の接触防止には特殊8導体ジャンパスペーサを用いてい
る。同図下方の線が分岐線32である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術(1)
では、分岐線に補強線を設けることができない、本
線(本線側ジャンパ線)と分岐線とが接触しやすいとい
った問題がある。特に、本線の長手方向とほぼ直交する
方向に分岐すると各線の間隔を十分とることが難しい。
一方、従来の技術(2) では、補強性に優れた分岐構造を
得ることができる。しかし、V吊長幹碍子を設置するた
めに鉄塔構造自体を設計変更しなければならず、簡易な
分岐構造とはいえない。従って、本発明の主目的は、本
線と分岐線の接触を防止できると共に、分岐線にも補強
線を設けることができる分岐構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の分岐構造は、2
本の本線のそれぞれから分岐をとる構造で、本線の長手
方向に分岐する分岐スリーブを引留クランプに取り付け
ると共に、補強線の取付金具を設けたことを特徴とす
る。これにより、分岐スリーブから引き出される本線側
ジャンパ線と分岐線の双方に補強線を設けることができ
る。
【0006】2本の本線のそれぞれは引留クランプによ
り引き留められ、ヨークにより連結されている。補強線
取付金具はこのヨークに固定した。補強線取付金具は両
本線の間に位置し、本線の長手方向に伸びる。この金具
には本線側補強線と分岐側補強線が固定される。一方、
引留クランプには分岐スリーブが設けられる。分岐スリ
ーブは二股で基部と枝部に分かれており、基部と枝部が
本線の長手方向沿いに配置される。基部と枝部には本線
側ジャンパ線と分岐線が接続される。基部と枝部が本線
の長手方向沿いに配置されることで、本線側ジャンパ線
と分岐線との間隔も確保できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の分岐構造を図1〜3に示す。図1は平面
図、図2は側面図、図3は図2のY−Y矢視図である。
【0008】図1に示すように、2本の本線1が引留ク
ランプ2を介して碍子連3に接続され、本発明分岐構造
はこの箇所に設けられている。引留クランプ2は各本線
2の端部を圧縮して引き留めている。その端部は、本線
側連結金具4、角度調整板5、碍子側連結金具6を介し
て碍子連3に接続されている。角度調整板5には複数の
孔7が形成され、このいずれかに突子を貫通することで
碍子連3に対する本線1(引留クランプ)の角度を変え
られる。
【0009】各本線の碍子側連結金具6はヨーク8で連
結されている。ヨーク8は矩形の金属板で、複数のボル
ト孔が形成されている。このヨークに補強線取付金具9
を設けた。同金具9はヨーク8にボルトで片持ち支持さ
れている。補強線取付金具9はほぼ矩形の金属板の両側
に切欠を形成したもので、曲がりに対する補強として長
手方向沿いに突条10を具える。この金具は両本線1の間
に位置し、ヨーク8から本線沿いに伸びている。この取
付金具9には本線側の補強線C1,C2 と分岐側の補強線D
1,D2 が接続される。
【0010】一方、引留クランプ2の碍子側端部に分岐
スリーブ11を設けた。分岐スリーブは11引留クランプ2
に対してほぼ直角方向に伸び、途中で基部11A と枝部11
B に分岐されている。基部11A と枝部11B の端部から
は、それぞれ本線側ジャンパ線A1,A2 と分岐線B1,B2 が
引き出される。ここで、基部11A と枝部11B とを本線1
の長手方向に沿うように配列した。このような配列とす
れば、本線側ジャンパ線A1,A2 と分岐線B1,B2 の間隔を
十分確保することができる。
【0011】この分岐構造から引き出される線には本線
側ジャンパ線A1,A2 、その補強線C1,C2 、分岐線B1,B2
、その補強線D1,D2 が各2本ずつある。本線側ジャン
パ線A1,A2 とその補強線C1,C2 の計4本をスペーサで間
隔保持し、分岐線B1,B2 とその補強線D1,D2 の計4本も
同様にスペーサで間隔保持すればよい。このとき、本線
側ジャンパ線A1,A2 とその補強線C1,C2 は台形状に配列
され、分岐線B1,B2 とその補強線D1,D2 も台形状に配列
される。なお、基部11A から分岐線B1,B2 を、枝部11B
から本線側ジャンパ線A1,A2 を引き出してもよい。
【0012】このような構造とすることで、2本の本線
のそれぞれから分岐をとることができ、かつ本線側ジャ
ンパ線A1,A2 と分岐線B1,B2 の双方に補強線を設けるこ
とができる。しかも、各線間に十分な間隔を確保でき、
相互の接触も防止できる。
【0013】上記の補強線取付金具9は1枚の金属板と
したが2層構造としてもよい。図4(A)は補強線取付
金具の平面図、(B)は側面図である。この取付金具9
は基板91と補助板92をボルトで一体化した2層構造であ
る。基板91は図1記載の取付金具と同じである。すなわ
ち、ほぼ矩形の金属板で、両側に切欠を具え、長手方向
沿いに突条93を具える。また、補助板92は一端の幅が狭
く他端の幅が広く形成された略矩形状で、一部が基板91
と重なるように配置される。補強線取付金具9を2層構
造とすることで十分な機械的強度を確保できる。
【0014】(試算例)図1〜3の分岐構造において、
本線側電線(本線側ジャンパ線とその補強線)だけが分
岐側電線(分岐線とその補強線)に接近するように横振
れしたと仮定した場合、どの程度で両者が接触するかを
作図によって求めた。その結果、横振れ時の角度が回転
軸からみて30°であれば接触することがわかった。こ
の横振れ角30°がどの程度の風速かを試算した結果を
次に示す。
【0015】 風速(m/s) 20 25 30 35 平均横振れ角θ(°) 12.6 19.1 26.2 33. 5 標準偏差σ(°) 2.2 3.3 3.7 4 .5 θ+3σ 19.2 29.0 37.3 47 .0
【0016】 この結果に示すように、平均横振れ角で評価した場合、
風速30〜35m/s 、標準偏差の3倍のばらつきを考慮
した場合、風速25m/s で本線側電線と分岐側電線とが
接触することになる。実際には、本線側電線と分岐側電
線とは同一部分から引き出されているので、本線側電線
のみが全く単独に振れることはない。また、補強線は剛
性が高いため、接触する限界横振れ角と風速はもう少し
大きくなるものと思われる。
【0017】図5,6の分岐構造、図7の分岐構造にお
いても同様の試算を行った。図5,6の分岐構造では、
分岐線の補強・安定性に対して確実でなく、本線側ジャ
ンパ線と分岐線とが接触しやすいため、実試験の確認が
必要である。さらに、図7の分岐構造では分岐線の補強
・安定性に優れ、接触も防止できるが、鉄塔の設計を変
更する必要がある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明分岐構造に
よれば、本線の長手方向に分岐をとることで本線側ジャ
ンパ線と分岐線との間隔を十分に確保できる。また、補
強線取付金具を用いることで、本線側ジャンパ線と分岐
線との双方に補強線を沿線することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明分岐構造の平面図。
【図2】本発明分岐構造の側面図。
【図3】図2のY−Y矢視図。
【図4】(A)は補強線取付金具の平面図、(B)は側
面図。
【図5】引留クランプから分岐をとった従来の分岐構造
を示す説明図。
【図6】図5のZ−Z矢視図。
【図7】V吊長幹碍子のプレートから分岐をとった従来
の分岐構造を示す説明図。
【符号の説明】
1 本線 2 引留クランプ 3 碍子連 4 本線側
連結金具 5 角度調整板 6 碍子側連結金具 7 孔 8 ヨ
ーク 9 補強線取付金具 10 突条 11 分岐スリーブ 11
A 基部 11B 枝部 20 本線 21 引留クランプ 22 Y分岐スリーブ 23
本線側ジャンパ線 24 分岐線 25 スペーサ 26 補強線 27 耐張碍子
28 I吊碍子 30 V吊長幹碍子 31 分岐プレート 32 分岐線 A
1,A2 本線側ジャンパ線 B1,B2 分岐線 C1,C2 本線側補強線 D1,D2 分岐側補強

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の本線のそれぞれに固定される引留
    クランプ、 両本線を連結するヨーク、 ヨークに設けられ、本線の長手方向に伸びる補強線取付
    金具、 同金具に取り付けられた本線側補強線と分岐側補強線、 および引留クランプに取り付けられ、本線の長手方向に
    沿って分岐される分岐スリーブとを具えることを特徴と
    する引留クランプの分岐構造。
JP8108504A 1996-04-03 1996-04-03 引留クランプの分岐構造 Pending JPH09275620A (ja)

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JP8108504A JPH09275620A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 引留クランプの分岐構造

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JPH09275620A true JPH09275620A (ja) 1997-10-21

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100722292B1 (ko) * 2007-03-13 2007-05-28 육지영 현수애자 안착형 분기슬리브
CN111564787A (zh) * 2020-05-12 2020-08-21 国网上海市电力公司 一种配网不停电作业绝缘遮蔽用具及绝缘遮蔽方法
CN114400605A (zh) * 2021-04-02 2022-04-26 金建旴 分支套管

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