JPH0927552A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体集積回路装置およびその製造方法Info
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Abstract
おいて、基板(ウエル)給電部のラッチアップ特性の劣
化ならびに基板(ウエル)のフローティングを防止す
る。 【構成】 SRAMのメモリセルを構成する駆動用MI
SFETQd1,Qd2 、転送用MISFETQt1,Qt
2 のそれぞれのソース領域、ドレイン領域(n-型半導
体領域10、n+ 型半導体領域11(14))をp型ウ
エル2に形成する際、p型ウエル2の給電部(p+ 型半
導体領域6)にn型不純物を打ち込まないようにする。
Description
よびその製造技術に関し、特に、微細化されたMISF
ET(Metal-Insulator-Semiconductor-Field-Effective
-Transister)を有する半導体集積回路装置に適用して有
効な技術に関するものである。
る各種LSIは、主としてMISFETを使って集積回
路を形成している。従って、LSIの高集積化、高性能
化を実現するためには、MISFETの微細化技術、高
性能化技術が不可欠である。
のは、短チャネル効果、パンチスルーなどである。短チ
ャネル効果とは、ドレイン領域端部の高電界領域で発生
したチャネルホットエレクトロンがゲート絶縁膜にトラ
ップされることにより、チャネル電流が減少したり、し
きい値電圧が上昇したりする現象をいう。また、パンチ
スルーとは、微細化によってチャネル長が短くなると、
ソース領域とドレイン領域の空乏層同士が接触してしま
うために、ゲート電圧の制御が不可能となってしまう現
象をいう。
技術としては、ソース領域、ドレイン領域のそれぞれを
低不純物濃度の半導体領域と高不純物濃度の半導体領域
とで構成することにより、ドレイン領域端部の電界を緩
和するLDD(Lightly DopedDrain) 構造が周知であ
る。
は、ソース領域、ドレイン領域の一部を構成する上記低
不純物濃度の半導体領域の下部の基板に、この半導体領
域と異なる導電型(基板と同じ導電型)で、かつ基板よ
りも不純物濃度が高い第3の半導体領域を設ける技術が
提案されている。この第3の半導体領域は、その上部に
形成された低不純物濃度の半導体領域との間に形成され
るpn接合の空乏層の伸びを抑える働きをするので、パ
ンチスルーを有効に抑制することができる。
は、nチャネル型MISFETのソース領域、ドレイン
領域を低不純物濃度のn- 型半導体領域と高不純物濃度
のn+ 型半導体領域とで構成して短チャネル効果を抑制
すると共に、上記n- 型半導体領域の下部のp型ウエル
に、このウエルよりも不純物濃度が高いp+ 型半導体領
域を設けてパンチスルーを抑制するMISFET構造が
開示されている。
1967号公報記載のMISFET構造を実現するに
は、p型ウエル、n型ウエルのそれぞれの主面上にゲー
ト電極を形成した後、まずpチャネル型MISFET形
成領域を覆う第1のフォトレジストをマスクにしてp型
ウエルにp型不純物を打ち込んでp型半導体領域を形成
し、続いて上記フォトレジストをマスクにしてp型ウエ
ルにn型不純物を打ち込んで、p型半導体領域の上部に
n- 型半導体領域(低不純物濃度のソース、ドレイン領
域)を形成する。
ン膜を異方性エッチングしてゲート電極の側壁にサイド
ウォールスペーサを形成した後、pチャネル型MISF
ET形成領域を覆う第2のフォトレジストをマスクにし
てp型ウエルにn型不純物を打ち込んでn+ 型半導体領
域(高不純物濃度のソース、ドレイン領域)を形成す
る。このように、nチャネル型MISFETのn- 型半
導体領域の下部にp型半導体領域を形成する場合には、
マスク工程の増加を防ぐために、同一のフォトレジスト
マスクを使ってp型不純物とn型不純物の打ち込みを行
うのが一般的である。
ると、上記の方法でp型ウエルにp型不純物とn型不純
物とを打ち込むと、n型ウエルの給電部にウエルと異な
る導電型の不純物(p型不純物)が打ち込まれるために
この給電部の特性が劣化し、n型ウエルに電位を供給す
ることが困難になることが明らかとなった。また、上記
と同様の方法でn型ウエルにpチャネル型MISFET
のp- 型半導体領域(低不純物濃度のソース、ドレイン
領域)を形成し、このp- 型半導体領域の下部にn型ウ
エルよりも不純物濃度が高いn型半導体領域を設ける
と、p型ウエルの給電部にウエルと異なる導電型の不純
物(n型不純物)が打ち込まれるために、p型ウエルに
も同様の問題が生じる。以下、この現象を図24〜図2
8を用いて説明する。
は、p+ 型半導体領域(P+ ) (およびp- 型半導体領
域(PM))で構成されるので、この給電部にn型不純
物が打ち込まれてn型半導体領域(NH)が形成される
と、この給電部は、図24(a)、(b)に示すような
不純物濃度分布となる。ここで、同図(a)は、p-型
半導体領域(PM)およびn型半導体領域(NH)の不
純物濃度分布を示し、同図(b)は、p+ 型半導体領域
(P+ ) の不純物濃度分布を示している。p+型半導体
領域(P+ ) およびp- 型半導体領域(PM)はホウ素
(B)のイオン打ち込みで形成され、n- 型半導体領域
(NM)はリン(P)のイオン打ち込みで形成されるも
のとする。
るn型半導体領域(NH)の底部がp+ 型半導体領域
(P+ ) の底部よりも十分に浅い場合はさほど問題はな
いが、n型半導体領域(NH)の底部がp+ 型半導体領
域(P+ ) の底部とほぼ同じ深さになると、p型ウエル
に寄生のバイポーラトランジスタ(pnp接合)が形成
されるために、ラッチアップ特性が劣化する。さらに、
n型半導体領域(NH)の底部がp+ 型半導体領域(P
+ ) の底部よりも深くなってp+ 型半導体領域(P+ )
を囲むようになると、p型ウエルがフローティング状態
になるために、この給電部を通じてp型ウエルに電位を
供給することができなくなる。
性を示すグラフである。また、図26は、導通特性の不
純物ドーズエネルギー依存性を示すグラフである。図示
のように、n型半導体領域(NH)のドーズ量が多い場
合(図25)、n型半導体領域(NH)のドーズエネル
ギーが大きい場合(図26)、いずれの場合も導通特性
が劣化することが判明した。このn型半導体領域(N
H)は、本来、pチャネル型MISFETのp- 型半導
体領域(PM)の下部に配置するものであるために、不
純物イオンを高エネルギー、高ドーズ量で打ち込んで形
成するので、その底部がp+ 型半導体領域(P+ ) の底
部よりも深くなり易い。
は、熱処理(アニール)時間の僅かな変動によってばら
つき易く、その結果、図27に示すように、ウエル給電
部(pw−pad)を通じてウエルに電位(V−su
b)を供給する方式は、基板(p−sub)を通じてウ
エルに電位(V−sub)を供給する方式に比べてサブ
スレショルド特性のウエル電位供給法依存性が高くな
る。
るものであるが、n型ウエルの給電部においても同様の
問題が生じる。
Tを有する半導体集積回路装置において、基板(ウエ
ル)給電部の特性劣化を防止することのできる技術を提
供することにある。
る半導体集積回路装置の製造工程を増加させることな
く、上記目的を達成することのできる技術を提供するこ
とにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
1導電型の半導体基板の第1領域にMISFETが形成
され、第2領域に前記半導体基板に所定の電位を供給す
るための給電部が形成されており、前記MISFET
は、前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して形
成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記半
導体基板に形成された第2導電型で低不純物濃度の第1
半導体領域および第2導電型で高不純物濃度の第2半導
体領域からなるLDD構造のソース領域、ドレイン領域
と、前記第1半導体領域の下部の前記半導体基板に形成
された第1導電型の第3半導体領域とで構成され、前記
給電部は、前記半導体基板よりも不純物濃度が高い第1
導電型の第4半導体領域で構成されている。
記(1)の半導体集積回路装置において、第2導電型の
半導体基板の第3領域に第2のMISFETが形成され
ると共に、第4領域に第2の給電部が形成されており、
前記第2のMISFETは、前記第2導電型の半導体基
板の主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電
極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に形成さ
れた第1導電型で低不純物濃度の第5半導体領域および
第1導電型で高不純物濃度の第6半導体領域からなるL
DD構造のソース領域、ドレイン領域と、前記第5半導
体領域の下部の前記半導体基板に形成された第2導電型
の第7半導体領域とで構成され、前記第2の給電部は、
前記半導体基板よりも不純物濃度が高い第2導電型の第
8半導体領域で構成されている。
記(2)の半導体集積回路装置において、前記第1導電
型の第3半導体領域の底部は、前記高不純物濃度の第2
半導体領域の底部とほぼ同等の深さに形成され、前記第
2導電型の第7半導体領域の底部は、前記高不純物濃度
の第6半導体領域の底部とほぼ同等の深さに形成されて
いる。
方法は、(a)第1導電型の半導体基板の第1領域およ
び第2導電型の半導体基板の第3領域のそれぞれの主面
上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程、
(b)前記第2導電型の半導体基板および前記第1導電
型の半導体基板の第2領域を覆う第4のフォトレジスト
をマスクにして、前記第1領域に第1導電型の不純物を
打ち込むことにより、前記第1領域に形成された前記ゲ
ート電極の両側の前記半導体基板に第1導電型の第3半
導体領域を形成する工程、(c)前記第4のフォトレジ
ストをマスクにして、前記第1領域に第2導電型の不純
物を打ち込むことにより、前記第1領域に形成された前
記ゲート電極の両側の前記半導体基板に第2導電型で低
不純物濃度の第1半導体領域を形成する工程、(d)前
記第1導電型の半導体基板および前記第2導電型の半導
体基板の第4領域を覆う第5のフォトレジストをマスク
にして、前記第3領域に第2導電型の不純物を打ち込む
ことにより、前記第3領域に形成された前記ゲート電極
の両側の前記半導体基板に第2導電型の第7半導体領域
を形成する工程、(e)前記第5のフォトレジストをマ
スクにして、前記第3領域に第1導電型の不純物を打ち
込むことにより、前記第3領域に形成された前記ゲート
電極の両側の前記半導体基板に第1導電型で低不純物濃
度の第5半導体領域を形成する工程、(f)前記第2領
域および前記第3領域を覆う第6のフォトレジストをマ
スクにして、前記第1領域および前記第4領域に第2導
電型の不純物を打ち込むことにより、前記第1領域に形
成された前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に第2
導電型で高不純物濃度の第2半導体領域を形成すると共
に、前記第4領域に前記半導体基板よりも不純物濃度が
高い第2導電型の第8半導体領域からなる第2の給電部
を形成する工程、(g)前記第1領域および前記第4領
域を覆う第7のフォトレジストをマスクにして、前記第
2領域および前記第3領域に第1導電型の不純物を打ち
込むことにより、前記第3領域に形成された前記ゲート
電極の両側の前記半導体基板に第1導電型で高不純物濃
度の第6半導体領域を形成すると共に、前記第2領域に
前記半導体基板よりも不純物濃度が高い第1導電型の第
4半導体領域からなる給電部を形成する工程、を含んで
いる。
成されないことにより、給電部のラッチアップ特性の劣
化ならびに給電部の基板のフローティングが防止される
ので、MISFETを有する半導体集積回路装置の高性
能化を実現することができる。
半導体領域の底部が高不純物濃度の第2半導体領域の底
部とほぼ同等の深さに形成され、第2導電型の第7半導
体領域の底部が高不純物濃度の第6半導体領域の底部と
ほぼ同等の深さに形成されることにより、第3半導体領
域と基板との間に形成される寄生容量、および第7半導
体領域と基板との間に形成される寄生容量が低減される
ので、MISFETの高速動作を実現することができ
る。
基板に第1導電型の第3半導体領域を形成するためのイ
オン打ち込みと、第1領域の半導体基板に第2導電型で
低不純物濃度の第1半導体領域を形成するためのイオン
打ち込みとを同一のフォトレジストをマスクにして行
い、第3領域の半導体基板に第2導電型の第7半導体領
域を形成するためのイオン打ち込みと、第3領域の半導
体基板に第1導電型で低不純物濃度の第5半導体領域を
形成するためのイオン打ち込みとを同一のフォトレジス
トをマスクにして行うことにより、工程数を増加させる
ことなく、給電部にpn接合が形成されないようにする
ことができる。
に説明する。なお、実施例を説明するための全図におい
て同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り
返しの説明は省略する。
M(Static Random Access Memory)に適用したものであ
る。図2に示すように、このSRAMのメモリセルは、
一対の相補性データ線(データ線DL、データ線/(バ
ー)DL)とワード線WLとの交差部に配置された一対
の駆動用MISFETQd1,Qd2 、一対の負荷用MI
SFETQp1,Qp2 および一対の転送用MISFET
Qt1,Qt2 で構成されている。駆動用MISFETQ
d1,Qd2 および転送用MISFETQt1,Qt2 はn
チャネル型で構成され、負荷用MISFETQp1,Qp
2 はpチャネル型で構成されている。すなわち、このメ
モリセルは、4個のnチャネル型MISFETと2個の
pチャネル型MISFETとを使った完全CMOS型で
構成されている。
ETのうち、一対の駆動用MISFETQd1,Qd2 と
一対の負荷用MISFETQp1,Qp2 は、1ビットの
情報を記憶する情報蓄積部としてのフリップフロップ回
路を構成している。このフリップフロップ回路の一方の
入出力端子は、転送用MISFETQt1 のソース領域
に接続され、他方の入出力端子は、転送用MISFET
Qt2 のソース領域に接続されている。
はデータ線DLに接続され、転送用MISFETQt2
のドレイン領域はデータ線/DLに接続されている。ま
た、フリップフロップ回路の一端(負荷用MISFET
Qp1,Qp2 のソース領域)は電源電圧(Vcc) に接続
され、他端(駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース
領域)は基準電圧(Vss) に接続されている。電源電圧
(Vcc) は例えば3Vであり、基準電圧(Vss) は例え
ば0V(GND)である。
それに隣接した周辺回路の一部を示す半導体基板の断面
図である。なお、同図にはメモリセルを構成する6個の
MISFETのうち、主として駆動用MISFETQd
2 、転送用MISFETQt1 および負荷用MISFE
TQp1 が示されている。
なる半導体基板1には、p型ウエル2とn型ウエル3と
が形成されている。p型ウエル2、n型ウエル3のそれ
ぞれの主面には素子分離用のフィールド酸化膜4が形成
されており、p型ウエル2のフィールド酸化膜4の下に
は、反転防止用のp型チャネルストッパ領域5が形成さ
れている。
前述したメモリセルを構成する6個のMISFETが形
成されている。また、p型ウエル2の他の活性領域に
は、p型ウエル2に所定の固定電位を供給するためのウ
エル給電部であるp+ 型半導体領域6が形成されてい
る。
ネル型MISFETとpチャネル型MISFETからな
る相補型MISFETで構成されており、前記n型ウエ
ル3の活性領域の主面には、周辺回路の一部を構成する
pチャネル型MISFETQsが形成されている。ま
た、n型ウエル3の他の活性領域には、n型ウエル3に
所定の固定電位を供給するためのウエル給電部であるn
+ 型半導体領域7が形成されている。
d2 は、ゲート酸化膜8、ゲート電極9、ソース領域お
よびドレイン領域で構成されている。ゲート電極9は、
第1層目の多結晶シリコン膜で形成されている。この多
結晶シリコン膜には、その抵抗値を低減するためにn型
の不純物(例えばリン(P))が導入されている。
領域およびドレイン領域は、低不純物濃度のn- 型半導
体領域10と高不純物濃度のn+ 型半導体領域11とで
構成されている。また、n- 型半導体領域10の下部の
p型ウエル2には、このp型ウエル2よりも不純物濃度
が高いp+ 型半導体領域12が形成されている。すなわ
ち、駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース領域およ
びドレイン領域はLDD構造で構成され、かつn- 型半
導体領域10の下部にはp+ 型半導体領域12が形成さ
れている。このp+ 型半導体領域12は、その底部が高
不純物濃度のn+ 型半導体領域11の底部とほぼ同等の
深さとなるように形成されている。
t2 は、ゲート酸化膜8、ゲート電極13、ソース領域
およびドレイン領域で構成されている。ゲート電極13
は、第2層目の多結晶シリコン膜と高融点金属膜とを積
層したポリサイド膜で形成されている。この多結晶シリ
コン膜には、その抵抗値を低減するためにn型の不純物
(例えばリン)が導入されている。転送用MISFET
Qt1,Qt2 のゲート電極13は、ワード線WLと一体
に構成されている。
領域およびドレイン領域は、低不純物濃度のn- 型半導
体領域10と高不純物濃度のn+ 型半導体領域14とで
構成されている。また、n- 型半導体領域10の下部の
p型ウエル2には、このp型ウエル2よりも不純物濃度
が高いp+ 型半導体領域12が形成されている。すなわ
ち、転送用MISFETQt1,Qt2 のソース領域およ
びドレイン領域はLDD構造で構成され、かつn- 型半
導体領域10の下部にはp+ 型半導体領域12が形成さ
れている。このp+ 型半導体領域12は、その底部が高
不純物濃度のn+ 型半導体領域14の底部とほぼ同等の
深さとなるように形成されている。
は、ゲート酸化膜8、ゲート電極13、ソース領域およ
びドレイン領域で構成されている。ゲート電極13は、
転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート電極13と同
じ第2層目の多結晶シリコン膜で形成され、ソース領域
およびドレイン領域は、低不純物濃度のp- 型半導体領
域15と高不純物濃度のp+ 型半導体領域16とで構成
されている。また、p- 型半導体領域15の下部のn型
ウエル3には、このn型ウエル3よりも不純物濃度が高
いn+ 型半導体領域17が形成されている。すなわち、
pチャネル型MISFETQsのソース領域およびドレ
イン領域はLDD構造で構成され、かつp- 型半導体領
域15の下部にはn+ 型半導体領域17が形成されてい
る。このn+ 型半導体領域17は、その底部が高不純物
濃度のp+ 型半導体領域16の底部とほぼ同等の深さと
なるように形成されている。
型MISFETのゲート電極は、転送用MISFETQ
t1,Qt2 のゲート電極(13)と同じ第2層目の多結
晶シリコン膜で形成され、ソース領域およびドレイン領
域は、低不純物濃度のn- 型半導体領域と高不純物濃度
のn+ 型半導体領域とで構成されている。また、n-型
半導体領域の下部のp型ウエル(2)には、このp型ウ
エル(2)よりも不純物濃度が高いp+ 型半導体領域が
形成されている。すなわち、nチャネル型MISFET
のソース領域およびドレイン領域はLDD構造で構成さ
れ、かつn- 型半導体領域の下部にはp+ 型半導体領域
が形成されている。このp+ 型半導体領域は、その底部
が高不純物濃度のn+ 型半導体領域の底部とほぼ同等の
深さとなるように形成されている。
リセルの駆動用MISFETQd1,Qd2 および転送用
MISFETQt1,Qt2 、周辺回路のpチャネル型M
ISFETQs、nチャネル型MISFETのそれぞれ
のソース領域およびドレイン領域をLDD構造で構成
し、かつソース領域およびドレイン領域の一部を構成す
る低不純物濃度の半導体領域の下部に、この半導体領域
と異なる導電型で、ウエルよりも不純物濃度の高い第3
の半導体領域を形成する。またこのとき、第3の半導体
領域の底部がソース領域およびドレイン領域の他の一部
を構成する高不純物濃度の半導体領域の底部とほぼ同等
の深さとなるようにする。
の短チャネル効果を抑制することができると共に、パン
チスルーを抑制することができる。また、第3の半導体
領域の底部を高不純物濃度の半導体領域の底部とほぼ同
等の深さとすることにより、第3の半導体領域とウエル
との間に形成される寄生容量が低減されるので、MIS
FETの高速動作を実現することができる。
電極9の上部には、酸化シリコン膜18が形成されてい
る。また、ゲート電極9の側壁には、酸化シリコン膜か
らなるサイドウォールスペーサ19が形成されている。
転送用MISFETQt1,Qt2 、周辺回路のpチャネ
ル型MISFETQs(およびnチャネル型MISFE
T)のそれぞれのゲート電極13の上部には、酸化シリ
コン膜20が形成されている。また、これらのゲート電
極13の側壁には、酸化シリコン膜からなるサイドウォ
ールスペーサ21が形成されている。
領域(n+ 型半導体領域11)には、ゲート酸化膜8と
同層の酸化シリコン膜に形成された接続孔22を通じて
基準電圧線(Vss)23が接続されている。基準電圧線
(Vss)23は、転送用MISFETQt1,Qt2 のゲ
ート電極13と同じ第2層目の多結晶シリコン膜で形成
されている。基準電圧線(Vss)22の上部には酸化シ
リコン膜20が形成され、側壁には酸化シリコン膜から
なるサイドウォールスペーサ21が形成されている。
p2 は、駆動用MISFETQd1,Qd2 の上部に形成
されている。負荷用MISFETQp1,Qp2 は、酸化
シリコン膜24の上部に形成されたゲート電極25と、
ゲート電極25の上部に形成された酸化シリコン膜(ゲ
ート酸化膜)26と、ゲート酸化膜26の上部に形成さ
れたチャネル領域27c、ソース領域27pおよびドレ
イン領域27pとで構成されている。負荷用MISFE
TQp1,Qp2 のゲート電極25は、第3層目の多結晶
シリコン膜で形成されている。この多結晶シリコン膜に
は、その抵抗値を低減するためにn型の不純物(例えば
P)が導入されている。
5は、酸化シリコン膜24、20およびゲート酸化膜8
と同層の酸化シリコン膜に形成された接続孔30を通じ
て駆動用MISFETQd1 のゲート電極9および駆動
用MISFETQd2 のドレイン領域(n+ 型半導体領
域11)に接続されている。同様に、負荷用MISFE
TQp2 のゲート電極25は、酸化シリコン膜24、2
0およびゲート酸化膜8と同層の酸化シリコン膜に形成
された接続孔30を通じて駆動用MISFETQd2 の
ゲート電極9および駆動用MISFETQd1 のドレイ
ン領域(n+ 型半導体領域11)に接続されている。
ン領域(n+ 型半導体領域14)の上部には、パッド層
28が形成されている。パッド層28は、負荷用MIS
FETQp1,Qp2 のゲート電極25と同じ第3層目の
多結晶シリコン膜で形成されている。パッド層28の一
方は、酸化シリコン膜20およびゲート酸化膜8と同層
の酸化シリコン膜に形成された接続孔29を通じて転送
用MISFETQt1のドレイン領域(n+ 型半導体領
域14)に接続され、パッド層28の他方は、酸化シリ
コン膜20およびゲート酸化膜8と同層の酸化シリコン
膜に形成された接続孔29を通じて転送用MISFET
Qt2 のドレイン領域(n+ 型半導体領域14)に接続
されている。
ル領域27c、ソース領域27pおよびドレイン領域2
7pは、第4層目の多結晶シリコン膜で形成されてい
る。チャネル領域27cの多結晶シリコン膜には、負荷
用MISFETQp1,Qp2 のしきい値電圧をエンハン
スメント型にするために、n型の不純物(例えばP)が
導入されている。ソース領域27pおよびドレイン領域
27pの多結晶シリコン膜には、その抵抗値を低減する
ためにp型の不純物(例えばホウ素(B)が導入されて
いる。
27pは、酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)26に形成
された接続孔44を通じて負荷用MISFETQp2 の
ゲート電極25に接続され、さらにこのゲート電極25
を介して駆動用MISFETQd2 のゲート電極9およ
び駆動用MISFETQd1 のドレイン領域(n+ 型半
導体領域11)に接続されている。同様に、負荷用MI
SFETQp2 のドレイン領域27pは、酸化シリコン
膜(ゲート酸化膜)26に形成された接続孔44を通じ
て負荷用MISFETQp1 のゲート電極25に接続さ
れ、さらにこのゲート電極25を介して駆動用MISF
ETQd1 のゲート電極9および駆動用MISFETQ
d2 のドレイン領域(n+ 型半導体領域11)に接続さ
れている。
領域27pには、電源電圧線(Vcc) 27pが接続され
ている。電源電圧線(Vcc) 27pは、負荷用MISF
ETQp1,Qp2 のチャネル領域27c、ソース領域2
7pおよびドレイン領域27pと同じ第4層目の多結晶
シリコン膜で形成され、ソース領域27pと一体に構成
されている。
は、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜からな
る薄い絶縁膜31を介してプレート電極32が形成され
ている。プレート電極32は、第5層目の多結晶シリコ
ン膜で構成され、メモリセルのほぼ全域を覆うように形
成されている。この多結晶シリコン膜には、n型の不純
物(例えばP)が導入されている。
TQp1,Qp2 と、その上部を覆うプレート電極32と
の間で容量素子を形成している。この容量素子は、負荷
用MISFETQp1,Qp2 のゲート電極25を第1電
極とし、プレート電極32を第2電極とし、ゲート電極
25とプレート電極32との間の絶縁膜31を誘電体膜
とするスタック(積層)構造で構成されている。容量素
子の第2電極であるプレート電極32には、回路の電源
電圧(Vcc) が印加される。
ることにより、この容量素子の電荷を負荷用MISFE
TQp1,Qp2 のゲート電極25(第1電極)を通じて
メモリセルの蓄積ノード(フリップフロップ回路の入出
力端子)に供給することができるので、メモリセルのα
線ソフトエラー耐性を向上させることができる。
oro Phospho Silicate Glass) 膜33を介して一対の相
補性データ線(データ線DL、データ線/DL)が形成
されている(図1には、一方のデータ線DLのみを示
す)。データ線DLは、BPSG膜33、絶縁膜31お
よび酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)26に形成された
接続孔34を通じて前記パッド層28に接続され、さら
にこのパッド層28を介して転送用MISFETQt1
のドレイン領域(n+ 型半導体領域14)に接続されて
いる。同様に、データ線/DLは、BPSG膜33、絶
縁膜31および酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)26に
形成された接続孔34を通じてパッド層28に接続さ
れ、さらにこのパッド層28を介して転送用MISFE
TQt2 のドレイン領域(n+ 型半導体領域14)に接
続されている。相補性データ線(データ線DL、データ
線/DL)は、チタンナイトライド(TiN)膜とアル
ミニウム(Al)膜との積層膜からなる第1層目の配線
材料で形成されている。また、相補性データ線(データ
線DL、データ線/DL)とパッド層28とを接続する
接続孔34の内部には、タングステン(W)膜35が埋
め込まれている。
相補性データ線(データ線DL、データ線/DL)と同
じ第1層目の配線材料で形成された配線49が形成され
ている。配線49は、BPSG膜33、絶縁膜31、酸
化シリコン膜(ゲート酸化膜)26および酸化シリコン
膜24に形成された接続孔50を通じてp+ 型半導体領
域6(ウエル給電部)に接続されている。接続孔50の
内部には、W膜35が埋め込まれている。
の上部には、相補性データ線(データ線DL、データ線
/DL)と同じ第1層目の配線材料で形成された配線3
6が形成されている。配線36は、接続孔37を通じて
pチャネル型MISFETQsの一方のp+ 型半導体領
域16に接続されている。接続孔37の内部には、W膜
35が埋め込まれている。
相補性データ線(データ線DL、データ線/DL)と同
じ第1層目の配線材料で形成された配線51が形成され
ている。配線51は、BPSG膜33、絶縁膜31、酸
化シリコン膜(ゲート酸化膜)26および酸化シリコン
膜24に形成された接続孔52を通じてn+ 型半導体領
域7(ウエル給電部)に接続されている。接続孔52の
内部には、W膜35が埋め込まれている。
/DL)および配線36、49、51の上部には、層間
絶縁膜38を介して配線39、40が形成されている。
メモリセルの上部に形成された配線39は、例えばメイ
ンワード線を構成している。また、周辺回路の上部に形
成された配線40は、層間絶縁膜38に形成された接続
孔41を通じて前記配線36に接続されている。層間絶
縁膜38は、酸化シリコン膜、スピンオングラス膜およ
び酸化シリコン膜を積層した絶縁膜からなり、配線3
9、40は、TiN膜とAl膜との積層膜からなる。ま
た、配線40と配線36とを接続する接続孔41の内部
には、W膜42が埋め込まれている。
ッシベーション膜43が形成されている。ファイナルパ
ッシベーション膜43は、酸化シリコン膜と窒化シリコ
ン膜との積層膜からなる。
製造方法を、図3〜図23を用いて説明する。
リコンからなる半導体基板1を用意し、メモリセル形成
領域の半導体基板1にp型不純物(B)をイオン注入し
てp型ウエル2を形成すると共に、周辺回路のpチャネ
ル型MISFET形成領域の半導体基板1にn型不純物
(P)をイオン注入してn型ウエル3を形成する。
を耐酸化マスクに用いた熱酸化法(LOCOS法)でp
型ウエル2およびn型ウエル3のそれぞれの主面に素子
分離用のフィールド酸化膜4を形成すると共に、p型ウ
エル2のフィールド酸化膜4の下にp型チャネルストッ
パ領域5を形成する。続いて、半導体基板1の表面を熱
酸化し、フィールド酸化膜4で囲まれたp型ウエル2お
よびn型ウエル3のそれぞれの活性領域の表面にゲート
酸化膜8を形成する。
主面上に駆動用MISFETQd1,Qd2 のゲート電極
9を形成する。ゲート電極9は、半導体基板1上にCV
D(Chemical Vapor Deposition) 法で多結晶シリコン膜
と酸化シリコン膜18とを堆積し、フォトレジストをマ
スクにしたエッチングでこれらの膜をパターニングして
形成する。酸化シリコン膜18は、ゲート電極9とその
上層に形成される導電層とを電気的に分離するための保
護膜となる。
ETQd1,Qd2 のゲート電極9の側壁にサイドウォー
ルスペーサ19を形成する。サイドウォールスペーサ1
9は、半導体基板1上にCVD法で堆積した酸化シリコ
ン膜をRIE(Reactive IonEtching)などの異方性エッ
チング法でエッチングして形成する。続いて、ゲート電
極9の両側のp型ウエル2にn型不純物(P)をイオン
注入し、駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース領
域、ドレイン領域の一部となるn+ 型半導体領域11を
形成する。
にCVD法で多結晶シリコン膜13Aを堆積し、この多
結晶シリコン膜13Aとその下層の酸化シリコン膜(ゲ
ート酸化膜8と同層の酸化シリコン膜)とをエッチング
して、駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース領域
(n+ 型半導体領域11)に達する接続孔22を形成す
る。
主面上に転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート電極
13(ワード線WL)および基準電圧線23(Vss)を
形成し、n型ウエル3の主面上にpチャネル型MISF
ETQsのゲート電極13を形成する。ゲート電極13
(ワード線WL)および基準電圧線23(Vss)は、前
記多結晶シリコン膜13A上にCVD法とスパッタ法と
で多結晶シリコン膜、タングステンシリサイド(WSi
2)膜、酸化シリコン膜20を順次堆積し、フォトレジス
トをマスクにしたエッチングでこれらの膜をパターニン
グして形成する。基準電圧線23(Vss)は、前記接続
孔22を通じて駆動用MISFETQd1,Qd2 のソー
ス領域(n+ 型半導体領域11)に接続される。
エル3の上部に形成したフォトレジスト45をマスクに
してp型ウエル2にp型不純物(B)をイオン注入し、
駆動用MISFETQd1,Qd2 のゲート電極9および
転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート電極13(ワ
ード線WL)のそれぞれの両側のp型ウエル2にp+型
半導体領域12を形成する。このとき本実施例では、ウ
エル給電部(p+ 型半導体領域6)が形成される領域の
p型ウエル2の上部にもフォトレジスト45を形成し、
この領域にp型不純物が打ち込まれないようにする。
のウエル給電部形成領域およびn型ウエル3のそれぞれ
の上部を覆う前記フォトレジスト45をマスクにしてp
型ウエル2にn型不純物(P)をイオン注入し、駆動用
MISFETQd1,Qd2 、転送用MISFETQt1,
Qt2 のそれぞれのソース領域、ドレイン領域の一部と
なるn- 型半導体領域10を形成する。
後、図12、図13に示すように、P型ウエル2の上部
に形成したフォトレジスト46をマスクにしてn型ウエ
ル3にn型不純物(P)をイオン注入し、pチャネル型
MISFETQsのゲート電極13の両側のn型ウエル
3にn+ 型半導体領域17を形成する。このとき本実施
例では、ウエル給電部(n+ 型半導体領域7)が形成さ
れる領域のn型ウエル3の上部にもフォトレジスト46
を形成し、この領域にn型不純物が打ち込まれないよう
にする。
のウエル給電部形成領域およびp型ウエル2のそれぞれ
の上部を覆う前記フォトレジスト46をマスクにしてn
型ウエル3にp型不純物(B)をイオン注入し、pチャ
ネル型MISFETQsのソース領域、ドレイン領域の
一部となるp- 型半導体領域15を形成する。
後、図15に示すように、p型ウエル2のウエル給電部
形成領域およびn型ウエル3のpチャネル型MISFE
T形成領域のそれぞれの上部に形成したフォトレジスト
47をマスクにしてp型ウエル2およびn型ウエル3に
n型不純物(P)をイオン注入し、転送用MISFET
Qt1,Qt2 のソース領域、ドレイン領域の一部となる
n+ 型半導体領域14およびn+ 型半導体領域7(ウエ
ル給電部)を形成する。
後、図16に示すように、n型ウエル3のn+ 型半導体
領域7(ウエル給電部)およびp型ウエル2の駆動用M
ISFETQd1,Qd2 、転送用MISFETQt1,Q
t2 のそれぞれの上部に形成したフォトレジスト48を
マスクにしてn型ウエル3およびp型ウエル2にp型不
純物(B)をイオン注入し、pチャネル型MISFET
Qsのソース領域、ドレイン領域の一部となるp+ 型半
導体領域16およびp+ 型半導体領域6(ウエル給電
部)を形成する。
後、図17に示すように、半導体基板1上にCVD法で
酸化シリコン膜24を堆積し、この酸化シリコン膜24
とその下層の酸化シリコン膜18および酸化シリコン膜
(ゲート酸化膜8と同層の酸化シリコン膜)とをエッチ
ングして、駆動用MISFETQd1,Qd2 のゲート電
極9、駆動用MISFETQd2,Qd1 のドレイン領域
(n+ 型半導体領域11)のそれぞれに達する接続孔3
0と、転送用MISFETQt1,Qt2 のドレイン領域
(n+ 型半導体領域14)に達する接続孔29とを形成
する。
上にCVD法で堆積した多結晶シリコン膜をパターニン
グして、負荷用MISFETQp1,Qp2 のゲート電極
25およびパッド層28を形成する。負荷用MISFE
TQp1 のゲート電極25は、前記接続孔30を通じて
駆動用MISFETQd1 のゲート電極9および駆動用
MISFETQd2 のドレイン領域(n+ 型半導体領域
11)に接続され、負荷用MISFETQp2 のゲート
電極25は、前記接続孔30を通じて駆動用MISFE
TQd2 のゲート電極9および駆動用MISFETQd
1 のドレイン領域(n+ 型半導体領域11)に接続され
る。パッド層28は、前記接続孔29を通じて転送用M
ISFETQt1,Qt2 のドレイン領域(n+ 型半導体
領域14)に接続される。
上に負荷用MISFETQp1,Qp2 のゲート酸化膜と
なる酸化シリコン膜26をCVD法で堆積した後、駆動
用MISFETQd2,Qd1 のゲート電極25の上部の
酸化シリコン膜26をエッチングして接続孔44を形成
する。
膜(ゲート酸化膜)26の上部にCVD法で堆積した多
結晶シリコン膜の一部にp型不純物(B)をイオン注入
し、他の一部にn型不純物(P)をイオン注入した後、
この多結晶シリコン膜をパターニングして、負荷用MI
SFETQp1,Qp2 のチャネル領域27c、ソース領
域27p、ドレイン領域27pおよび電源電圧線(Vc
c) 27pを形成する。負荷用MISFETQp1 のド
レイン領域27pは、前記接続孔44を通じて負荷用M
ISFETQp2 のゲート電極25に接続され、負荷用
MISFETQp2 のドレイン領域27pは、前記接続
孔44を通じて負荷用MISFETQp1のゲート電極
25に接続される。
上に酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜からな
る絶縁膜31をCVD法で堆積した後、この絶縁膜31
上にCVD法で堆積した多結晶シリコン膜をパターニン
グして、メモリセルのほぼ全域を覆うプレート電極32
を形成する。
上にCVD法でBPSG膜33を堆積し、半導体基板1
を熱処理してBPSG膜33の表面を平坦化した後、B
PSG膜33、絶縁膜31および酸化シリコン膜(ゲー
ト酸化膜)26をエッチングして接続孔34、37、5
0、52を形成する。続いて、BPSG膜33上にスパ
ッタ法で堆積した第1層目の配線材料をパターニングし
て、相補性データ線(データ線DL、データ線/DL)
および配線36、49、51を形成する。相補性データ
線(データ線DL、データ線/DL)は、接続孔34を
通じて前記パッド層28に接続され、配線36は、接続
孔37を通じてpチャネル型MISFETQsのソース
領域、ドレイン領域の一方(p+ 型半導体領域16)に
接続される。配線49は、接続孔50を通じてp+ 型半
導体領域6(ウエル給電部)に接続され、配線51は、
接続孔52を通じてn+ 型半導体領域7(ウエル給電
部)に接続される。相補性データ線(データ線DL、デ
ータ線/DL)および配線36、49、51を形成する
には、まず、接続孔34、37、50、52の内部を含
むBPSG膜33上にスパッタ法でTiN膜を堆積し、
続いてCVD法でW膜35を堆積する。次に、W膜35
をエッチバックして接続孔34、37、50、52の内
部を除いた領域のW膜35を除去した後、スパッタ法で
Al膜を堆積し、このAl膜とTiN膜とをパターニン
グする。
線(データ線DL、データ線/DL)および配線36、
49、51の上部に層間絶縁膜38を形成した後、この
層間絶縁膜38をエッチングして接続孔42を形成す
る。続いて、層間絶縁膜38上にスパッタ法で堆積した
第2層目の配線材料をパターニングして配線39、40
を形成する。配線40は、接続孔42を通じて前記配線
36に接続される。層間絶縁膜38は、酸化シリコン
膜、スピンオングラス膜、酸化シリコン膜を順次堆積し
て形成する。酸化シリコン膜はプラズマCVD法で形成
し、スピンオングラス膜はスピン塗布法で形成する。ま
た、配線39、40は、第1層目の配線材料と同じ材料
で形成する。
CVD法で酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とを順次堆
積してファイナルパッシベーション膜43を形成するこ
とにより、前記図1に示す本実施例のSRAMが完成す
る。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
MISFET、nチャネル型MISFETのそれぞれの
ソース領域およびドレイン領域をLDD構造で構成し、
かつソース領域およびドレイン領域の一部を構成する低
不純物濃度の半導体領域の下部に、この半導体領域と異
なる導電型で、ウエルよりも不純物濃度の高い第3の半
導体領域を形成するものとしたが、例えば高速動作が要
求される周辺回路のpチャネル型MISFETまたはn
チャネル型MISFETの低不純物濃度の半導体領域の
下部には上記第3の半導体領域を形成しなくてもよい。
この場合は、第3の半導体領域を設けたことによるpn
接合容量の増加は生じないので、周辺回路の高速動作が
妨げられることはない。
された負荷用MISFETQp1,Qp2 を有するSRA
Mに適用した場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、多結晶シリコン膜で構成され
た負荷抵抗を有するSRAMや、駆動用MISFET、
転送用MISFETおよび負荷用MISFETのそれぞ
れを半導体基板上に形成するバルクCMOS型のSRA
Mに適用することもできる。また、SRAMのみなら
ず、MISFETを有する半導体集積回路装置に広く適
用することができる。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
性の劣化ならびに給電部の基板のフローティングを防止
できるので、MISFETを有する半導体集積回路装置
の高性能化を実現することができる。
に形成される寄生容量を低減することができるので、M
ISFETの高速動作を実現することができる。
なく、給電部のラッチアップ特性の劣化ならびに給電部
の基板のフローティングを防止することができる。
域およびドレイン領域をLDD構造で構成し、かつソー
ス領域およびドレイン領域の一部を構成する低不純物濃
度の半導体領域の下部に、この半導体領域と異なる導電
型で、基板(ウエル)よりも不純物濃度の高い第3の半
導体領域を形成することにより、MISFETの短チャ
ネル効果を抑制することができると共に、パンチスルー
を抑制することができる。
断面図である。
の等価回路図である。
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
を示す要部平面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部平面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
半導体基板の不純物濃度分布を示すグラフであり、
(b)は、給電部が形成された領域の半導体基板の不純
物濃度分布を示すグラフである。
フである。
示すグラフである。
存性を示すグラフである。
の説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の第1領域にM
ISFETが形成され、第2領域に前記半導体基板に所
定の電位を供給するための給電部が形成された半導体集
積回路装置であって、前記MISFETは、前記半導体
基板の主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に形成
された第2導電型で低不純物濃度の第1半導体領域およ
び第2導電型で高不純物濃度の第2半導体領域からなる
LDD構造のソース領域、ドレイン領域と、前記第1半
導体領域の下部の前記半導体基板に形成された第1導電
型の第3半導体領域とで構成され、前記給電部は、前記
半導体基板よりも不純物濃度が高い第1導電型の第4半
導体領域で構成されていることを特徴とする半導体集積
回路装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
って、第2導電型の半導体基板の第3領域に第2のMI
SFETが形成されると共に、第4領域に第2の給電部
が形成されており、前記第2のMISFETは、前記第
2導電型の半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板に形成された第1導電型で低不純物濃度の第
5半導体領域および第1導電型で高不純物濃度の第6半
導体領域からなるLDD構造のソース領域、ドレイン領
域と、前記第5半導体領域の下部の前記半導体基板に形
成された第2導電型の第7半導体領域とで構成され、前
記第2の給電部は、前記半導体基板よりも不純物濃度が
高い第2導電型の第8半導体領域で構成されていること
を特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
って、前記第1導電型の半導体基板の第5領域に第3の
MISFETが形成されており、前記第3のMISFE
Tは、前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板に形成された第2導電型で低不純物濃度の第
1半導体領域および第2導電型で高不純物濃度の第2半
導体領域からなるLDD構造のソース領域、ドレイン領
域とで構成されていることを特徴とする半導体集積回路
装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の半導体集積回路装置であ
って、前記第2導電型の半導体基板の第6領域に第4の
MISFETが形成されており、前記第4のMISFE
Tは、前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板に形成された第1導電型で低不純物濃度の第
5半導体領域および第1導電型で高不純物濃度の第6半
導体領域からなるLDD構造のソース領域、ドレイン領
域とで構成されていることを特徴とする半導体集積回路
装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
って、前記第1導電型の第3半導体領域の底部は、前記
高不純物濃度の第2半導体領域の底部とほぼ同等の深さ
に形成されていることを特徴とする半導体集積回路装
置。 - 【請求項6】 請求項2記載の半導体集積回路装置であ
って、前記第1導電型の第3半導体領域の底部は、前記
高不純物濃度の第2半導体領域の底部とほぼ同等の深さ
に形成され、前記第2導電型の第7半導体領域の底部
は、前記高不純物濃度の第6半導体領域の底部とほぼ同
等の深さに形成されていることを特徴とする半導体集積
回路装置。 - 【請求項7】 請求項2記載の半導体集積回路装置であ
って、前記第1導電型の半導体基板に形成された前記M
ISFETは、SRAMのメモリセルを構成する駆動用
MISFETおよび転送用MISFETならびに前記S
RAMの周辺回路の一部を構成するMISFETを含
み、前記第2導電型の半導体基板に形成された前記第2
のMISFETは、前記SRAMの周辺回路の他の一部
を構成するMISFETを含むことを特徴とする半導体
集積回路装置。 - 【請求項8】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
造方法であって、(a)第1導電型の半導体基板の第1
領域の主面上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成
する工程、(b)前記半導体基板の第2領域を覆う第1
のフォトレジストをマスクにして、前記第1領域に第1
導電型の不純物を打ち込むことにより、前記ゲート電極
の両側の前記半導体基板に第1導電型の第3半導体領域
を形成する工程、(c)前記第1のフォトレジストをマ
スクにして、前記第1領域に第2導電型の不純物を打ち
込むことにより、前記ゲート電極の両側の前記半導体基
板に第2導電型で低不純物濃度の第1半導体領域を形成
する工程、(d)前記第2領域を覆う第2のフォトレジ
ストをマスクにして、前記第1領域に第2導電型の不純
物を打ち込むことにより、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板に第2導電型で高不純物濃度の第2半導体領
域を形成する工程、(e)前記第1領域を覆う第3のフ
ォトレジストをマスクにして、前記第2領域に第1導電
型の不純物を打ち込むことにより、前記第2領域に前記
半導体基板よりも不純物濃度が高い第1導電型の第4半
導体領域からなる給電部を形成する工程、を含むことを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
造方法であって、(a)第1導電型の半導体基板の第1
領域および第2導電型の半導体基板の第3領域のそれぞ
れの主面上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成す
る工程、(b)前記第2導電型の半導体基板および前記
第1導電型の半導体基板の第2領域を覆う第4のフォト
レジストをマスクにして、前記第1領域に第1導電型の
不純物を打ち込むことにより、前記第1領域に形成され
た前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に第1導電型
の第3半導体領域を形成する工程、(c)前記第4のフ
ォトレジストをマスクにして、前記第1領域に第2導電
型の不純物を打ち込むことにより、前記第1領域に形成
された前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に第2導
電型で低不純物濃度の第1半導体領域を形成する工程、
(d)前記第1導電型の半導体基板および前記第2導電
型の半導体基板の第4領域を覆う第5のフォトレジスト
をマスクにして、前記第3領域に第2導電型の不純物を
打ち込むことにより、前記第3領域に形成された前記ゲ
ート電極の両側の前記半導体基板に第2導電型の第7半
導体領域を形成する工程、(e)前記第5のフォトレジ
ストをマスクにして、前記第3領域に第1導電型の不純
物を打ち込むことにより、前記第3領域に形成された前
記ゲート電極の両側の前記半導体基板に第1導電型で低
不純物濃度の第5半導体領域を形成する工程、(f)前
記第2領域および前記第3領域を覆う第6のフォトレジ
ストをマスクにして、前記第1領域および前記第4領域
に第2導電型の不純物を打ち込むことにより、前記第1
領域に形成された前記ゲート電極の両側の前記半導体基
板に第2導電型で高不純物濃度の第2半導体領域を形成
すると共に、前記第4領域に前記半導体基板よりも不純
物濃度が高い第2導電型の第8半導体領域からなる第2
の給電部を形成する工程、(g)前記第1領域および前
記第4領域を覆う第7のフォトレジストをマスクにし
て、前記第2領域および前記第3領域に第1導電型の不
純物を打ち込むことにより、前記第3領域に形成された
前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に第1導電型で
高不純物濃度の第6半導体領域を形成すると共に、前記
第2領域に前記半導体基板よりも不純物濃度が高い第1
導電型の第4半導体領域からなる給電部を形成する工
程、を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造
方法。
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