JPH09275189A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH09275189A JPH09275189A JP8290396A JP8290396A JPH09275189A JP H09275189 A JPH09275189 A JP H09275189A JP 8290396 A JP8290396 A JP 8290396A JP 8290396 A JP8290396 A JP 8290396A JP H09275189 A JPH09275189 A JP H09275189A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、単位面積当りの容量をできるだけ
大きくして容量素子の面積を小さくする2段構造を採用
すると共に、1層のポリシリコン層しか使用しない半導
体装置のプロセスに容易に適合することができる半導体
装置及びその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 シリコン基板10表面のn型不純物領域
12上に、第1の誘電体膜16、ポリシリコン層18
b、第2の誘電体膜20、金属層22aが順に積層され
ていると共に、n型不純物領域12と金属層22aとが
ポリシリコン層18aを介して互いに接続している構造
となっている。即ち、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体
膜20及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパ
シタ電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサン
ドウィッチ状に挟む2段構造となっている。
大きくして容量素子の面積を小さくする2段構造を採用
すると共に、1層のポリシリコン層しか使用しない半導
体装置のプロセスに容易に適合することができる半導体
装置及びその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 シリコン基板10表面のn型不純物領域
12上に、第1の誘電体膜16、ポリシリコン層18
b、第2の誘電体膜20、金属層22aが順に積層され
ていると共に、n型不純物領域12と金属層22aとが
ポリシリコン層18aを介して互いに接続している構造
となっている。即ち、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体
膜20及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパ
シタ電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサン
ドウィッチ状に挟む2段構造となっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に係り、特に容量素子を有する半導体装置及びその
製造方法に関する。
方法に係り、特に容量素子を有する半導体装置及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】容量素子を有する半導体集積回路を作製
する場合、単位面積当りの容量をできるだけ大きくして
容量素子の面積を小さくし、チップ面積の縮小、素子の
高集積化を図ることが要求される。このため、一方の電
極が誘電体膜を介して他方の電極をサンドウィッチ状に
挟み込む2段構造の容量素子が提案されている(発明協
会公開技報;公技番号91−13343号参照)。以
下、この2段構造の容量素子を、図11を用いて説明す
る。
する場合、単位面積当りの容量をできるだけ大きくして
容量素子の面積を小さくし、チップ面積の縮小、素子の
高集積化を図ることが要求される。このため、一方の電
極が誘電体膜を介して他方の電極をサンドウィッチ状に
挟み込む2段構造の容量素子が提案されている(発明協
会公開技報;公技番号91−13343号参照)。以
下、この2段構造の容量素子を、図11を用いて説明す
る。
【0003】図11において、シリコン基板80上にシ
リコン酸化膜82が形成され、このシリコン酸化膜82
上に導電性の第1のポリシリコン層84が形成されてい
る。また、シリコン酸化膜82上及び第1のポリシリコ
ン層84上に、シリコン窒化膜86が形成されている。
そして第1のポリシリコン層84上に、シリコン窒化膜
86を介して導電性の第2のポリシリコン層88が積層
されていると共に、この第2のポリシリコン層88は、
シリコン窒化膜86及びシリコン酸化膜82に開口した
コンタクトホールを介してシリコン基板80に接続して
いる。
リコン酸化膜82が形成され、このシリコン酸化膜82
上に導電性の第1のポリシリコン層84が形成されてい
る。また、シリコン酸化膜82上及び第1のポリシリコ
ン層84上に、シリコン窒化膜86が形成されている。
そして第1のポリシリコン層84上に、シリコン窒化膜
86を介して導電性の第2のポリシリコン層88が積層
されていると共に、この第2のポリシリコン層88は、
シリコン窒化膜86及びシリコン酸化膜82に開口した
コンタクトホールを介してシリコン基板80に接続して
いる。
【0004】また、全面には表面保護膜90が堆積され
ており、この表面保護膜90及びシリコン窒化膜86に
開口したコンタクトホールを介して、第1のポリシリコ
ン層84に接続するAl配線層92が形成されていると
共に、表面保護膜90に開口したコンタクトホールを介
して、第2のポリシリコン層88に接続するAl配線層
94が形成されている。
ており、この表面保護膜90及びシリコン窒化膜86に
開口したコンタクトホールを介して、第1のポリシリコ
ン層84に接続するAl配線層92が形成されていると
共に、表面保護膜90に開口したコンタクトホールを介
して、第2のポリシリコン層88に接続するAl配線層
94が形成されている。
【0005】こうして、シリコン基板80上に、シリコ
ン酸化膜82、第1のポリシリコン層84、シリコン窒
化膜86、第2のポリシリコン層88が順に積層されて
いると共に、シリコン基板80と第2のポリシリコン層
88とが互いに接続している構造となっている。即ち、
互いに接続された第2のポリシリコン層88とシリコン
基板80とが、シリコン酸化膜82及びシリコン窒化膜
86を介して、第1のポリシリコン層84を上下にサン
ドウィッチ状に挟む2段構造となっている。そしてこの
2段構造により、キャパシタの容量値に対する面積効率
を向上させている。
ン酸化膜82、第1のポリシリコン層84、シリコン窒
化膜86、第2のポリシリコン層88が順に積層されて
いると共に、シリコン基板80と第2のポリシリコン層
88とが互いに接続している構造となっている。即ち、
互いに接続された第2のポリシリコン層88とシリコン
基板80とが、シリコン酸化膜82及びシリコン窒化膜
86を介して、第1のポリシリコン層84を上下にサン
ドウィッチ状に挟む2段構造となっている。そしてこの
2段構造により、キャパシタの容量値に対する面積効率
を向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2段構造の容量素子においては、第1のポリシリコ
ン層84及び第2のポリシリコン層88と2層のポリシ
リコン層を用いているため、1層のポリシリコン層しか
使用しない半導体装置のプロセスでこの容量素子を形成
する場合、別に不純物を添加して導電化したポリシリコ
ン層をもう1層形成することが必要となる。
来の2段構造の容量素子においては、第1のポリシリコ
ン層84及び第2のポリシリコン層88と2層のポリシ
リコン層を用いているため、1層のポリシリコン層しか
使用しない半導体装置のプロセスでこの容量素子を形成
する場合、別に不純物を添加して導電化したポリシリコ
ン層をもう1層形成することが必要となる。
【0007】例えば、同一基板上にバイポーラトランジ
スタとCMOS(Complementary Metal Oxide Semicond
uctor )トランジスタとが混載されているBiCMOS
を作製するプロセスの中でこの容量素子を形成する場
合、MOSトランジスタのポリシリコン層からなるゲー
ト電極を形成する工程で、同時にこの容量素子の第1の
ポリシリコン層84及び第2のポリシリコン層88のい
ずれか一方を形成することが可能であるが、他方を形成
するには別の工程によらなければならない。従って、こ
の容量素子を形成するためだけの工程が必要となり、全
体の工程数の増加を招き、引いてはコストの上昇を生じ
るという問題があった。
スタとCMOS(Complementary Metal Oxide Semicond
uctor )トランジスタとが混載されているBiCMOS
を作製するプロセスの中でこの容量素子を形成する場
合、MOSトランジスタのポリシリコン層からなるゲー
ト電極を形成する工程で、同時にこの容量素子の第1の
ポリシリコン層84及び第2のポリシリコン層88のい
ずれか一方を形成することが可能であるが、他方を形成
するには別の工程によらなければならない。従って、こ
の容量素子を形成するためだけの工程が必要となり、全
体の工程数の増加を招き、引いてはコストの上昇を生じ
るという問題があった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を考慮してな
されたもので、単位面積当りの容量をできるだけ大きく
して容量素子の面積を小さくする2段構造を採用すると
共に、1層のポリシリコン層しか使用しない半導体装置
のプロセスに容易に適合することができる半導体装置及
びその製造方法を提供することを目的とする。
されたもので、単位面積当りの容量をできるだけ大きく
して容量素子の面積を小さくする2段構造を採用すると
共に、1層のポリシリコン層しか使用しない半導体装置
のプロセスに容易に適合することができる半導体装置及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る半導体装置及びその製造方法により達成され
る。即ち、請求項1に係る半導体装置は、半導体基板
と、前記半導体基板上に形成された第1の誘電体膜と、
前記第1の誘電体膜上に形成された導電性のポリシリコ
ン層と、前記ポリシリコン層上に形成された第2の誘電
体膜と、前記第2の誘電体膜上に形成されると共に、前
記半導体基板表面にオーミックに接続された金属層と、
を有し、前記半導体基板及び前記金属層を第1の電極と
し、前記第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介し
て、上下をそれぞれ前記金属層及び前記半導体基板によ
って挟まれている前記ポリシリコン層を第2の電極とす
ることを特徴とする。
明に係る半導体装置及びその製造方法により達成され
る。即ち、請求項1に係る半導体装置は、半導体基板
と、前記半導体基板上に形成された第1の誘電体膜と、
前記第1の誘電体膜上に形成された導電性のポリシリコ
ン層と、前記ポリシリコン層上に形成された第2の誘電
体膜と、前記第2の誘電体膜上に形成されると共に、前
記半導体基板表面にオーミックに接続された金属層と、
を有し、前記半導体基板及び前記金属層を第1の電極と
し、前記第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介し
て、上下をそれぞれ前記金属層及び前記半導体基板によ
って挟まれている前記ポリシリコン層を第2の電極とす
ることを特徴とする。
【0010】このように請求項1に係る半導体装置にお
いては、半導体基板上に、第1の誘電体膜、導電性のポ
リシリコン層、第2の誘電体膜、金属層が順に積層され
ると共に、半導体基板と金属層とが接続しているため、
第1のキャパシタ電極を構成する金属層及び半導体基板
が、第2の誘電体膜及び第1の誘電体膜を介して、第2
のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層を上下にサ
ンドウィッチ状に挟む2段構造となっている。この2段
構造より、第1のキャパシタ電極を構成する金属層と第
2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層との間に
第2の誘電体膜を挟んで容量が形成されると共に、第1
のキャパシタ電極を構成する不純物領域と第2のキャパ
シタ電極を構成するポリシリコン層との間にも第1の誘
電体膜を挟んで容量が形成される。
いては、半導体基板上に、第1の誘電体膜、導電性のポ
リシリコン層、第2の誘電体膜、金属層が順に積層され
ると共に、半導体基板と金属層とが接続しているため、
第1のキャパシタ電極を構成する金属層及び半導体基板
が、第2の誘電体膜及び第1の誘電体膜を介して、第2
のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層を上下にサ
ンドウィッチ状に挟む2段構造となっている。この2段
構造より、第1のキャパシタ電極を構成する金属層と第
2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層との間に
第2の誘電体膜を挟んで容量が形成されると共に、第1
のキャパシタ電極を構成する不純物領域と第2のキャパ
シタ電極を構成するポリシリコン層との間にも第1の誘
電体膜を挟んで容量が形成される。
【0011】なお、上記の請求項1記載の半導体装置に
おいて、前記半導体基板表面に、不純物領域が形成され
ており、前記第1の誘電体膜は、前記不純物領域上に形
成されており、前記金属層は、前記不純物領域表面にオ
ーミックに接続されており、前記不純物領域及び前記金
属層を前記第1の電極とすることが望ましい。この場
合、第1のキャパシタ電極を構成する金属層及び半導体
基板表面の不純物領域が、第2の誘電体膜及び第1の誘
電体膜を介して、第2のキャパシタ電極を構成するポリ
シリコン層を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造と
なっており、この2段構造より、第1のキャパシタ電極
を構成する金属層と第2のキャパシタ電極を構成するポ
リシリコン層との間に第2の誘電体膜を挟んで容量が形
成されると共に、第1のキャパシタ電極を構成する不純
物領域と第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン
層との間にも第1の誘電体膜を挟んで容量が形成され
る。また、上記の半導体装置において、前記ポリシリコ
ン層に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不純
物が添加されていることが好適である。また、上記の半
導体装置において、前記金属層が、導電性のポリシリコ
ン層を介して、前記不純物領域表面にオーミックに接続
されている、ことが好適である。この導電性のポリシリ
コン層の介在により、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層と不純物領域とのオーミックな接続はより安定し
たものとなる。
おいて、前記半導体基板表面に、不純物領域が形成され
ており、前記第1の誘電体膜は、前記不純物領域上に形
成されており、前記金属層は、前記不純物領域表面にオ
ーミックに接続されており、前記不純物領域及び前記金
属層を前記第1の電極とすることが望ましい。この場
合、第1のキャパシタ電極を構成する金属層及び半導体
基板表面の不純物領域が、第2の誘電体膜及び第1の誘
電体膜を介して、第2のキャパシタ電極を構成するポリ
シリコン層を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造と
なっており、この2段構造より、第1のキャパシタ電極
を構成する金属層と第2のキャパシタ電極を構成するポ
リシリコン層との間に第2の誘電体膜を挟んで容量が形
成されると共に、第1のキャパシタ電極を構成する不純
物領域と第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン
層との間にも第1の誘電体膜を挟んで容量が形成され
る。また、上記の半導体装置において、前記ポリシリコ
ン層に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不純
物が添加されていることが好適である。また、上記の半
導体装置において、前記金属層が、導電性のポリシリコ
ン層を介して、前記不純物領域表面にオーミックに接続
されている、ことが好適である。この導電性のポリシリ
コン層の介在により、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層と不純物領域とのオーミックな接続はより安定し
たものとなる。
【0012】更に、請求項5記載の半導体装置の製造方
法は、半導体基板上に、第1の誘電体膜を形成する第1
の工程と、前記第1の誘電体膜上に、導電性のポリシリ
コン層を形成する第2の工程と、前記ポリシリコン層上
に、第2の誘電体膜を形成する第3の工程と、前記第2
の誘電体膜上及び半導体基板上に金属層を形成し、前記
金属層を前記半導体基板表面にオーミックに接続させる
第4の工程と、を有し、前記半導体基板及び前記金属層
を第1の電極とし、前記第2の誘電体膜及び前記第1の
誘電体膜を介して上下をそれぞれ前記金属層及び前記半
導体基板によって挟まれている前記ポリシリコン層を第
2の電極とする容量素子を形成する、ことを特徴とす
る。
法は、半導体基板上に、第1の誘電体膜を形成する第1
の工程と、前記第1の誘電体膜上に、導電性のポリシリ
コン層を形成する第2の工程と、前記ポリシリコン層上
に、第2の誘電体膜を形成する第3の工程と、前記第2
の誘電体膜上及び半導体基板上に金属層を形成し、前記
金属層を前記半導体基板表面にオーミックに接続させる
第4の工程と、を有し、前記半導体基板及び前記金属層
を第1の電極とし、前記第2の誘電体膜及び前記第1の
誘電体膜を介して上下をそれぞれ前記金属層及び前記半
導体基板によって挟まれている前記ポリシリコン層を第
2の電極とする容量素子を形成する、ことを特徴とす
る。
【0013】また、請求項6記載の半導体装置の製造方
法は、半導体基板表面に、不純物領域を形成する第1の
工程と、前記不純物領域上に、第1の誘電体膜を形成す
る第2の工程と、前記第1の誘電体膜上に、導電性のポ
リシリコン層を形成する第3の工程と、前記ポリシリコ
ン層上に、第2の誘電体膜を形成する第4の工程と、前
記第2の誘電体膜上及び前記不純物領域上に金属層を形
成し、前記金属層を前記不純物領域表面にオーミックに
接続させる第5の工程と、を有し、前記半導体基板表面
の前記不純物領域及び前記金属層を第1の電極とし、前
記第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介して上下
をそれぞれ前記金属層及び前記不純物領域によって挟ま
れている前記ポリシリコン層を第2の電極とする容量素
子を形成する、ことを特徴とする。
法は、半導体基板表面に、不純物領域を形成する第1の
工程と、前記不純物領域上に、第1の誘電体膜を形成す
る第2の工程と、前記第1の誘電体膜上に、導電性のポ
リシリコン層を形成する第3の工程と、前記ポリシリコ
ン層上に、第2の誘電体膜を形成する第4の工程と、前
記第2の誘電体膜上及び前記不純物領域上に金属層を形
成し、前記金属層を前記不純物領域表面にオーミックに
接続させる第5の工程と、を有し、前記半導体基板表面
の前記不純物領域及び前記金属層を第1の電極とし、前
記第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介して上下
をそれぞれ前記金属層及び前記不純物領域によって挟ま
れている前記ポリシリコン層を第2の電極とする容量素
子を形成する、ことを特徴とする。
【0014】このように請求項5又は6に係る半導体装
置の製造方法においては、第1の電極として金属層及び
半導体基板又は半導体基板表面の不純物領域を使用し、
第2の電極として導電性のポリシリコン層を使用してい
るため、2段構造の容量素子であっても、ポリシリコン
層を形成する工程は1回である。従って、通常1層のポ
リシリコン層しか使用しないことが多い半導体装置のプ
ロセスに容易に適合することができ、この容量素子と共
に他の半導体素子を同一基板上に形成している半導体装
置の製造方法に対して広くかつ容易に応用することが可
能となる。
置の製造方法においては、第1の電極として金属層及び
半導体基板又は半導体基板表面の不純物領域を使用し、
第2の電極として導電性のポリシリコン層を使用してい
るため、2段構造の容量素子であっても、ポリシリコン
層を形成する工程は1回である。従って、通常1層のポ
リシリコン層しか使用しないことが多い半導体装置のプ
ロセスに容易に適合することができ、この容量素子と共
に他の半導体素子を同一基板上に形成している半導体装
置の製造方法に対して広くかつ容易に応用することが可
能となる。
【0015】なお、上記の請求項6記載の半導体装置の
製造方法において、前記第3の工程が、前記第1の誘電
体膜上に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不
純物が添加されたポリシリコン層を形成する工程である
ことが好適である。また、上記の半導体装置において、
前記第3の工程が、前記第1の誘電体膜上に、前記不純
物領域の導電型と同一の導電型の不純物が添加された第
1のポリシリコン層を形成すると共に、前記不純物領域
上に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不純物
が添加された第2のポリシリコン層を形成する工程であ
り、前記第4の工程が、前記第1のポリシリコン層上
に、第2の誘電体膜を形成する工程であり、前記第5の
工程が、前記第2の誘電体膜上及び前記第2のポリシリ
コン層上に金属層を形成し、前記金属層を前記第2のポ
リシリコン層を介して前記不純物領域表面にオーミック
に接続させる工程であることが好適である。
製造方法において、前記第3の工程が、前記第1の誘電
体膜上に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不
純物が添加されたポリシリコン層を形成する工程である
ことが好適である。また、上記の半導体装置において、
前記第3の工程が、前記第1の誘電体膜上に、前記不純
物領域の導電型と同一の導電型の不純物が添加された第
1のポリシリコン層を形成すると共に、前記不純物領域
上に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不純物
が添加された第2のポリシリコン層を形成する工程であ
り、前記第4の工程が、前記第1のポリシリコン層上
に、第2の誘電体膜を形成する工程であり、前記第5の
工程が、前記第2の誘電体膜上及び前記第2のポリシリ
コン層上に金属層を形成し、前記金属層を前記第2のポ
リシリコン層を介して前記不純物領域表面にオーミック
に接続させる工程であることが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態に係る
容量素子を、図1を用いて説明する。ここで、図1は本
実施の形態に係る容量素子を示す断面図である。図1に
おいて、シリコン基板10表面に、n型不純物領域12
が形成されている。また、シリコン基板10上には、シ
リコン酸化膜14が形成されている。そして、n型不純
物領域12上のシリコン酸化膜14には、相対的に小さ
な第1の窓と相対的に大きな第2の窓が開口されてい
る。
発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態に係る
容量素子を、図1を用いて説明する。ここで、図1は本
実施の形態に係る容量素子を示す断面図である。図1に
おいて、シリコン基板10表面に、n型不純物領域12
が形成されている。また、シリコン基板10上には、シ
リコン酸化膜14が形成されている。そして、n型不純
物領域12上のシリコン酸化膜14には、相対的に小さ
な第1の窓と相対的に大きな第2の窓が開口されてい
る。
【0017】この第2の窓内のn型不純物領域12上及
び第2の窓周辺のシリコン酸化膜14上には、第1の誘
電体膜16が形成されている。他方、第1の窓内のn型
不純物領域12上には、n型不純物が添加されたポリシ
リコン層18aが形成されている。また、第1の誘電体
膜16上には、n型不純物が添加されたポリシリコン層
18bが積層されて形成されている。
び第2の窓周辺のシリコン酸化膜14上には、第1の誘
電体膜16が形成されている。他方、第1の窓内のn型
不純物領域12上には、n型不純物が添加されたポリシ
リコン層18aが形成されている。また、第1の誘電体
膜16上には、n型不純物が添加されたポリシリコン層
18bが積層されて形成されている。
【0018】このポリシリコン層18b上には、第2の
誘電体膜20が積層されて形成されている。また、第2
の誘電体膜20上には、金属層22aが積層されて形成
されているが、この金属層22aは、ポリシリコン層1
8a上にも形成され、ポリシリコン層18aを介してシ
リコン基板10表面のn型不純物領域12に接続してい
る。そしてポリシリコン層18aを介して互いに接続し
ている金属層22a及びn型不純物領域12が、第1の
キャパシタ電極を構成している。
誘電体膜20が積層されて形成されている。また、第2
の誘電体膜20上には、金属層22aが積層されて形成
されているが、この金属層22aは、ポリシリコン層1
8a上にも形成され、ポリシリコン層18aを介してシ
リコン基板10表面のn型不純物領域12に接続してい
る。そしてポリシリコン層18aを介して互いに接続し
ている金属層22a及びn型不純物領域12が、第1の
キャパシタ電極を構成している。
【0019】また、シリコン酸化膜14上方におけるポ
リシリコン層18b上の第2の誘電体膜20にはコンタ
クトホールが開口され、このコンタクトホールを介し
て、ポリシリコン層18bに接続している金属層22b
が形成されている。そしてこれら互いに接続している金
属層22b及びポリシリコン層18bが、第2のキャパ
シタ電極を構成している。
リシリコン層18b上の第2の誘電体膜20にはコンタ
クトホールが開口され、このコンタクトホールを介し
て、ポリシリコン層18bに接続している金属層22b
が形成されている。そしてこれら互いに接続している金
属層22b及びポリシリコン層18bが、第2のキャパ
シタ電極を構成している。
【0020】このように、第1の実施の形態に係る容量
素子においては、シリコン基板10表面のn型不純物領
域12上に、第1の誘電体膜16、ポリシリコン層18
b、第2の誘電体膜20、金属層22aが順に積層され
ていると共に、n型不純物領域12と金属層22aとが
ポリシリコン層18aを介して互いに接続している構造
となっている。即ち、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体
膜20及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパ
シタ電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサン
ドウィッチ状に挟む2段構造となっている。
素子においては、シリコン基板10表面のn型不純物領
域12上に、第1の誘電体膜16、ポリシリコン層18
b、第2の誘電体膜20、金属層22aが順に積層され
ていると共に、n型不純物領域12と金属層22aとが
ポリシリコン層18aを介して互いに接続している構造
となっている。即ち、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体
膜20及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパ
シタ電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサン
ドウィッチ状に挟む2段構造となっている。
【0021】このため、第1のキャパシタ電極を構成す
る金属層22aと第2のキャパシタ電極を構成するポリ
シリコン層18bとの間に、第2の誘電体膜20を挟ん
で容量が形成されると共に、第1のキャパシタ電極を構
成するn型不純物領域12と第2のキャパシタ電極を構
成するポリシリコン層18bとの間にも、第1の誘電体
膜16を挟んで容量が形成される。
る金属層22aと第2のキャパシタ電極を構成するポリ
シリコン層18bとの間に、第2の誘電体膜20を挟ん
で容量が形成されると共に、第1のキャパシタ電極を構
成するn型不純物領域12と第2のキャパシタ電極を構
成するポリシリコン層18bとの間にも、第1の誘電体
膜16を挟んで容量が形成される。
【0022】なお、上記の第1の実施の形態に係る容量
素子において、シリコン基板10表面に形成されている
不純物領域はn型不純物領域12となっているが、この
代わりにp型不純物領域であってもよい。この場合、n
型不純物が添加されたポリシリコン層18a、18b
は、それぞれp型不純物が添加されたポリシリコン層と
なる。
素子において、シリコン基板10表面に形成されている
不純物領域はn型不純物領域12となっているが、この
代わりにp型不純物領域であってもよい。この場合、n
型不純物が添加されたポリシリコン層18a、18b
は、それぞれp型不純物が添加されたポリシリコン層と
なる。
【0023】次に、図1に示す容量素子の製造方法を、
図2乃至図9を用いて説明する。ここで図2乃至図9
は、それぞれ図1の容量素子の製造方法を説明するため
の工程断面図である。先ず、シリコン基板10表面にn
型不純物領域12を形成する。このn型不純物領域12
の形成は、イオン注入法を用いても、不純物拡散法を用
いてもよい。続いて、全面に、シリコン酸化膜14を形
成する。そしてリソグラフィ法を用いて、このシリコン
酸化膜14を所定の形状にパターニングして、n型不純
物領域12上に相対的に小さな第1の窓15aと相対的
に大きな第2の窓15bを開口し、第1及び第2の窓1
5a、15b内のn型不純物領域12表面を露出させる
(図2参照)。
図2乃至図9を用いて説明する。ここで図2乃至図9
は、それぞれ図1の容量素子の製造方法を説明するため
の工程断面図である。先ず、シリコン基板10表面にn
型不純物領域12を形成する。このn型不純物領域12
の形成は、イオン注入法を用いても、不純物拡散法を用
いてもよい。続いて、全面に、シリコン酸化膜14を形
成する。そしてリソグラフィ法を用いて、このシリコン
酸化膜14を所定の形状にパターニングして、n型不純
物領域12上に相対的に小さな第1の窓15aと相対的
に大きな第2の窓15bを開口し、第1及び第2の窓1
5a、15b内のn型不純物領域12表面を露出させる
(図2参照)。
【0024】次いで、CVD(Chemical Vapor Deposit
ion )法を用いて、全面に第1の誘電体膜16を堆積す
る(図3参照)。続いて、リソグラフィ法を用いて、こ
の第1の誘電体膜16を所定の形状にパターニングし
て、相対的に大きな第2の窓15b内のn型不純物領域
12上及び第2の窓15b周辺のシリコン酸化膜14上
に第1の誘電体膜16を残存させ、その他の領域の第1
の誘電体膜16を除去する。従って、相対的に小さな第
1の窓15a内のn型不純物領域12表面は再び露出す
る(図4参照)。
ion )法を用いて、全面に第1の誘電体膜16を堆積す
る(図3参照)。続いて、リソグラフィ法を用いて、こ
の第1の誘電体膜16を所定の形状にパターニングし
て、相対的に大きな第2の窓15b内のn型不純物領域
12上及び第2の窓15b周辺のシリコン酸化膜14上
に第1の誘電体膜16を残存させ、その他の領域の第1
の誘電体膜16を除去する。従って、相対的に小さな第
1の窓15a内のn型不純物領域12表面は再び露出す
る(図4参照)。
【0025】次いで、CVD法を用いて、全面にポリシ
リコン層18を堆積する。そしてこのポリシリコン層1
8の抵抗を下げるため、イオン注入法を用いても、n型
不純物イオンを注入する(図5参照)。なお、このイオ
ン注入法を用いる代わりに、CVD法を用いて、n型不
純物をドーピングしたポリシリコン層18を堆積しても
よい。
リコン層18を堆積する。そしてこのポリシリコン層1
8の抵抗を下げるため、イオン注入法を用いても、n型
不純物イオンを注入する(図5参照)。なお、このイオ
ン注入法を用いる代わりに、CVD法を用いて、n型不
純物をドーピングしたポリシリコン層18を堆積しても
よい。
【0026】次いで、リソグラフィ法を用いて、このポ
リシリコン層18を所定の形状にパターニングして、第
1の窓15a内のn型不純物領域12上にポリシリコン
層18aを形成すると共に、第1の誘電体膜16上に積
層してポリシリコン層18bを形成する(図6参照)。
リシリコン層18を所定の形状にパターニングして、第
1の窓15a内のn型不純物領域12上にポリシリコン
層18aを形成すると共に、第1の誘電体膜16上に積
層してポリシリコン層18bを形成する(図6参照)。
【0027】次いで、CVD法を用いて、全面に、第2
の誘電体膜20を堆積する(図7参照)。続いて、リソ
グラフィ法を用いて、この第2の誘電体膜20を所定の
形状にパターニングして、ポリシリコン層18a上に第
1のコンタクトホール21aを開口すると共に、シリコ
ン酸化膜14上方のポリシリコン層18b上に第2のコ
ンタクトホール21bを開口する(図8参照)。
の誘電体膜20を堆積する(図7参照)。続いて、リソ
グラフィ法を用いて、この第2の誘電体膜20を所定の
形状にパターニングして、ポリシリコン層18a上に第
1のコンタクトホール21aを開口すると共に、シリコ
ン酸化膜14上方のポリシリコン層18b上に第2のコ
ンタクトホール21bを開口する(図8参照)。
【0028】次いで、スパッタ法を用いて、全面に金属
層を堆積する。続いて、リソグラフィ法を用いて、この
金属層を所定の形状にパターニングして、第2の誘電体
膜20及びポリシリコン層18aを覆う金属層22aを
形成すると共に、第2のコンタクトホール21b内のポ
リシリコン層18b上に金属層22bを形成する。この
とき、金属層22aと金属層22bとが接触しないよう
に注意する。
層を堆積する。続いて、リソグラフィ法を用いて、この
金属層を所定の形状にパターニングして、第2の誘電体
膜20及びポリシリコン層18aを覆う金属層22aを
形成すると共に、第2のコンタクトホール21b内のポ
リシリコン層18b上に金属層22bを形成する。この
とき、金属層22aと金属層22bとが接触しないよう
に注意する。
【0029】こうして、ポリシリコン層18aを介して
互いに接続している金属層22a及びn型不純物領域1
2を、第1のキャパシタ電極として形成する。また、互
いに接続している金属層22b及びポリシリコン層18
bを、第2のキャパシタ電極として形成する。そして同
時に、n型不純物領域12とポリシリコン層18bとの
間に、第1の誘電体膜16を介在させ、ポリシリコン層
18bと金属層22aとの間に、第2の誘電体膜20を
介在させる(図9参照)。
互いに接続している金属層22a及びn型不純物領域1
2を、第1のキャパシタ電極として形成する。また、互
いに接続している金属層22b及びポリシリコン層18
bを、第2のキャパシタ電極として形成する。そして同
時に、n型不純物領域12とポリシリコン層18bとの
間に、第1の誘電体膜16を介在させ、ポリシリコン層
18bと金属層22aとの間に、第2の誘電体膜20を
介在させる(図9参照)。
【0030】このようなプロセスにより、シリコン基板
10表面のn型不純物領域12上に、第1の誘電体膜1
6、ポリシリコン層18b、第2の誘電体膜20、金属
層22aが順に積層すると共に、n型不純物領域12と
金属層22aとをポリシリコン層18aを介して互いに
接続させる。そして第1のキャパシタ電極を構成する金
属層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体膜
20及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパシ
タ電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサンド
ウィッチ状に挟む2段構造となっている図1の容量素子
を作製する。
10表面のn型不純物領域12上に、第1の誘電体膜1
6、ポリシリコン層18b、第2の誘電体膜20、金属
層22aが順に積層すると共に、n型不純物領域12と
金属層22aとをポリシリコン層18aを介して互いに
接続させる。そして第1のキャパシタ電極を構成する金
属層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体膜
20及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパシ
タ電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサンド
ウィッチ状に挟む2段構造となっている図1の容量素子
を作製する。
【0031】以上のように、第1の実施の形態に係る容
量素子によれば、第1のキャパシタ電極を構成する金属
層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体膜2
0及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパシタ
電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサンドウ
ィッチ状に挟む2段構造となっているため、従来のシリ
コン基板表面の不純物領域を第1のキャパシタ電極と
し、この不純物領域上に誘電体膜を介して形成した導電
性のポリシリコン層を第2のキャパシタ電極とする1段
構造の容量素子と比較すると、単位面積あたりの容量が
大幅に増加し、そのために小さな面積で大きな容量を得
ることができ、その結果、容量素子の面積、引いてはチ
ップ全体の面積を大幅に縮小することが可能となる。
量素子によれば、第1のキャパシタ電極を構成する金属
層22a及びn型不純物領域12が、第2の誘電体膜2
0及び第1の誘電体膜16を介して、第2のキャパシタ
電極を構成するポリシリコン層18bを上下にサンドウ
ィッチ状に挟む2段構造となっているため、従来のシリ
コン基板表面の不純物領域を第1のキャパシタ電極と
し、この不純物領域上に誘電体膜を介して形成した導電
性のポリシリコン層を第2のキャパシタ電極とする1段
構造の容量素子と比較すると、単位面積あたりの容量が
大幅に増加し、そのために小さな面積で大きな容量を得
ることができ、その結果、容量素子の面積、引いてはチ
ップ全体の面積を大幅に縮小することが可能となる。
【0032】また、2段構造の容量素子であっても、ポ
リシリコン層は第2のキャパシタ電極を構成するポリシ
リコン層18b及びポリシリコン層18aの1層しか使
用していないことにより、従来の2層のポリシリコン層
を使用する2段構造の容量素子の製造方法よりも、通常
1層のポリシリコン層しか使用しないことが多い半導体
装置のプロセスに容易に適合することができるため、こ
の容量素子と共に他の半導体素子を同一基板上に形成す
る半導体装置の製造方法に対して広くかつ容易に応用す
ることが可能となる。
リシリコン層は第2のキャパシタ電極を構成するポリシ
リコン層18b及びポリシリコン層18aの1層しか使
用していないことにより、従来の2層のポリシリコン層
を使用する2段構造の容量素子の製造方法よりも、通常
1層のポリシリコン層しか使用しないことが多い半導体
装置のプロセスに容易に適合することができるため、こ
の容量素子と共に他の半導体素子を同一基板上に形成す
る半導体装置の製造方法に対して広くかつ容易に応用す
ることが可能となる。
【0033】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る容量素子を含むBiCMOSを、図10を
用いて説明する。ここで、図10は本実施の形態に係る
容量素子を含むBiCMOSを示す断面図である。図1
0において、シリコン基板30上には、容量素子32、
pチャネルMOSトランジスタ34、nチャネルMOS
トランジスタ36、及びバイポーラトランジスタが形成
され、各素子はフィールド酸化膜38によって分離され
ている。なお、本実施の形態においては、容量素子の製
造を、BiCMOSのうちCMOSを製造する工程に組
み込んで行うことができることを明らかにすることを主
要な目的としているため、ここではバイポーラトランジ
スタについての図示及び説明を省略することにする。
の形態に係る容量素子を含むBiCMOSを、図10を
用いて説明する。ここで、図10は本実施の形態に係る
容量素子を含むBiCMOSを示す断面図である。図1
0において、シリコン基板30上には、容量素子32、
pチャネルMOSトランジスタ34、nチャネルMOS
トランジスタ36、及びバイポーラトランジスタが形成
され、各素子はフィールド酸化膜38によって分離され
ている。なお、本実施の形態においては、容量素子の製
造を、BiCMOSのうちCMOSを製造する工程に組
み込んで行うことができることを明らかにすることを主
要な目的としているため、ここではバイポーラトランジ
スタについての図示及び説明を省略することにする。
【0034】容量素子32は、上記図1に示す容量素子
とほぼ同様な構造を有している。即ち、シリコン基板3
0表面に、n型不純物領域40が形成されており、この
n型不純物領域40上には、第1の誘電体膜42が形成
されている。そしてこの第1の誘電体膜42に開口され
た窓を介して、n型不純物が添加されたポリシリコン層
44が形成され、n型不純物領域40と接続している。
また、第1の誘電体膜42上には、n型不純物が添加さ
れたポリシリコン層46が積層して形成されている。
とほぼ同様な構造を有している。即ち、シリコン基板3
0表面に、n型不純物領域40が形成されており、この
n型不純物領域40上には、第1の誘電体膜42が形成
されている。そしてこの第1の誘電体膜42に開口され
た窓を介して、n型不純物が添加されたポリシリコン層
44が形成され、n型不純物領域40と接続している。
また、第1の誘電体膜42上には、n型不純物が添加さ
れたポリシリコン層46が積層して形成されている。
【0035】このポリシリコン層46上には、第2の誘
電体膜48が積層して形成されている。そして全面に堆
積されている表面保護膜50に開口された窓を介して、
第2の誘電体膜48上及びポリシリコン層44上に金属
層52が形成されており、この金属層52は、ポリシリ
コン層44を介してシリコン基板30表面のn型不純物
領域40に接続している。これらポリシリコン層44を
介して互いに接続している金属層52及びn型不純物領
域40が、第1のキャパシタ電極を構成している。
電体膜48が積層して形成されている。そして全面に堆
積されている表面保護膜50に開口された窓を介して、
第2の誘電体膜48上及びポリシリコン層44上に金属
層52が形成されており、この金属層52は、ポリシリ
コン層44を介してシリコン基板30表面のn型不純物
領域40に接続している。これらポリシリコン層44を
介して互いに接続している金属層52及びn型不純物領
域40が、第1のキャパシタ電極を構成している。
【0036】他方、表面保護膜50に開口されたコンタ
クトホールを介して、ポリシリコン層46に接続してい
る金属層54が形成されている。そしてこれら互いに接
続している金属層54及びポリシリコン層46が、第2
のキャパシタ電極を構成している。
クトホールを介して、ポリシリコン層46に接続してい
る金属層54が形成されている。そしてこれら互いに接
続している金属層54及びポリシリコン層46が、第2
のキャパシタ電極を構成している。
【0037】このように、容量素子32は、シリコン基
板30表面のn型不純物領域40上に、第1の誘電体膜
42、ポリシリコン層46、第2の誘電体膜48、金属
層52が順に積層されると共に、n型不純物領域40と
金属層52とがポリシリコン層44を介して互いに接続
している構造となっている。即ち、第1のキャパシタ電
極を構成する金属層52及びn型不純物領域40が、第
2の誘電体膜48及び第1の誘電体膜42を介して、第
2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層46を上
下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となっている。
板30表面のn型不純物領域40上に、第1の誘電体膜
42、ポリシリコン層46、第2の誘電体膜48、金属
層52が順に積層されると共に、n型不純物領域40と
金属層52とがポリシリコン層44を介して互いに接続
している構造となっている。即ち、第1のキャパシタ電
極を構成する金属層52及びn型不純物領域40が、第
2の誘電体膜48及び第1の誘電体膜42を介して、第
2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層46を上
下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となっている。
【0038】また、CMOSを構成する一方のpチャネ
ルMOSトランジスタ34は、通常の場合と同様な構造
を有している。即ち、シリコン基板30表面に、n型ウ
ェル56が形成されており、このn型ウェル56表面に
は、p+ 型不純物領域からなるp+ 型ソース領域58a
及びp+ 型ドレイン領域58bが相対して形成されてい
る。そしてこれらp+ 型ソース、ドレイン領域58a、
58b間のn型ウェル56上には、ゲート絶縁膜60を
介して、p型不純物が添加されたポリシリコン層からな
るゲート電極62形成されている。また、全面に堆積さ
れている表面保護膜50に開口されたコンタクトホール
を介して、p+ 型ソース領域58aに接続する金属層か
らなるソース電極64及びp+ 型ドレイン領域58bに
接続する金属層からなるドレイン電極66が形成されて
いる。
ルMOSトランジスタ34は、通常の場合と同様な構造
を有している。即ち、シリコン基板30表面に、n型ウ
ェル56が形成されており、このn型ウェル56表面に
は、p+ 型不純物領域からなるp+ 型ソース領域58a
及びp+ 型ドレイン領域58bが相対して形成されてい
る。そしてこれらp+ 型ソース、ドレイン領域58a、
58b間のn型ウェル56上には、ゲート絶縁膜60を
介して、p型不純物が添加されたポリシリコン層からな
るゲート電極62形成されている。また、全面に堆積さ
れている表面保護膜50に開口されたコンタクトホール
を介して、p+ 型ソース領域58aに接続する金属層か
らなるソース電極64及びp+ 型ドレイン領域58bに
接続する金属層からなるドレイン電極66が形成されて
いる。
【0039】また、CMOSを構成する他方のnチャネ
ルMOSトランジスタ36も、通常の場合と同様な構造
を有している。即ち、シリコン基板30表面に、n型ウ
ェル68が形成されており、このn型ウェル68表面に
は、n+ 型不純物領域からなるn+ 型ソース領域70a
及びn+ 型ドレイン領域70bが相対して形成されてい
る。そしてこれらn+ 型ソース、ドレイン領域70a、
70b間のn型ウェル68上には、ゲート絶縁膜72を
介して、n型不純物が添加されたポリシリコン層からな
るゲート電極74形成されている。また、全面に堆積さ
れている表面保護膜50に開口されたコンタクトホール
を介して、n+ 型ソース領域70aに接続する金属層か
らなるソース電極76及びn+ 型ドレイン領域70bに
接続する金属層からなるドレイン電極78が形成されて
いる。
ルMOSトランジスタ36も、通常の場合と同様な構造
を有している。即ち、シリコン基板30表面に、n型ウ
ェル68が形成されており、このn型ウェル68表面に
は、n+ 型不純物領域からなるn+ 型ソース領域70a
及びn+ 型ドレイン領域70bが相対して形成されてい
る。そしてこれらn+ 型ソース、ドレイン領域70a、
70b間のn型ウェル68上には、ゲート絶縁膜72を
介して、n型不純物が添加されたポリシリコン層からな
るゲート電極74形成されている。また、全面に堆積さ
れている表面保護膜50に開口されたコンタクトホール
を介して、n+ 型ソース領域70aに接続する金属層か
らなるソース電極76及びn+ 型ドレイン領域70bに
接続する金属層からなるドレイン電極78が形成されて
いる。
【0040】このように、第2の実施の形態に係る容量
素子を含むBiCMOSにおいては、容量素子32、p
チャネルMOSトランジスタ34、nチャネルMOSト
ランジスタ36、及びバイポーラトランジスタ(図示せ
ず)が同一のシリコン基板30上に形成されており、p
チャネルMOSトランジスタ34、nチャネルMOSト
ランジスタ36、及びバイポーラトランジスタはそれぞ
れ通常の場合と同様の構造であるが、容量素子32は、
シリコン基板30表面のn型不純物領域40上に、第1
の誘電体膜42、ポリシリコン層46、第2の誘電体膜
48、金属層52が順に積層されると共に、n型不純物
領域40と金属層52とがポリシリコン層44を介して
互いに接続している構造となっている。即ち、第1のキ
ャパシタ電極を構成する金属層52及びn型不純物領域
40が、第2の誘電体膜48及び第1の誘電体膜42を
介して、第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン
層46を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となっ
ている。
素子を含むBiCMOSにおいては、容量素子32、p
チャネルMOSトランジスタ34、nチャネルMOSト
ランジスタ36、及びバイポーラトランジスタ(図示せ
ず)が同一のシリコン基板30上に形成されており、p
チャネルMOSトランジスタ34、nチャネルMOSト
ランジスタ36、及びバイポーラトランジスタはそれぞ
れ通常の場合と同様の構造であるが、容量素子32は、
シリコン基板30表面のn型不純物領域40上に、第1
の誘電体膜42、ポリシリコン層46、第2の誘電体膜
48、金属層52が順に積層されると共に、n型不純物
領域40と金属層52とがポリシリコン層44を介して
互いに接続している構造となっている。即ち、第1のキ
ャパシタ電極を構成する金属層52及びn型不純物領域
40が、第2の誘電体膜48及び第1の誘電体膜42を
介して、第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン
層46を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となっ
ている。
【0041】次に、図10に示す容量素子を含むBiC
MOSの製造方法を説明する。この容量素子を含むBi
CMOSの製造方法において、容量素子を作製するプロ
セスは、上記図2乃至図9を用いて説明した工程とほぼ
同様の工程に沿って行われる。また、BiCMOSを作
製するプロセスは、通常の場合とほぼ同様である。従っ
て、ここでは、容量素子の作製プロセスとBiCMO
S、特にCMOSの作製プロセスとが共通する工程につ
いてのみ説明することにする。
MOSの製造方法を説明する。この容量素子を含むBi
CMOSの製造方法において、容量素子を作製するプロ
セスは、上記図2乃至図9を用いて説明した工程とほぼ
同様の工程に沿って行われる。また、BiCMOSを作
製するプロセスは、通常の場合とほぼ同様である。従っ
て、ここでは、容量素子の作製プロセスとBiCMO
S、特にCMOSの作製プロセスとが共通する工程につ
いてのみ説明することにする。
【0042】容量素子32の第1の誘電体膜42は、p
チャネルMOSトランジスタ34のゲート絶縁膜60及
びnチャネルMOSトランジスタ36のゲート絶縁膜7
2を形成する工程において、例えば熱酸化法を用いて同
時に形成する。
チャネルMOSトランジスタ34のゲート絶縁膜60及
びnチャネルMOSトランジスタ36のゲート絶縁膜7
2を形成する工程において、例えば熱酸化法を用いて同
時に形成する。
【0043】また、容量素子32のポリシリコン層4
4、46は、pチャネルMOSトランジスタ34のゲー
ト電極62及びnチャネルMOSトランジスタ36のゲ
ート電極74を形成する工程において、例えばCVD法
を用いてポリシリコン層を堆積し、リソグラフィ技術を
用いて所定の形状にパターニングすることにより、同時
に形成する。また、容量素子32のポリシリコン層4
4、46へのn型不純物の添加は、nチャネルMOSト
ランジスタ36のゲート電極74にn型不純物を添加す
る工程において、例えばイオン注入法を用いて同時に行
う。
4、46は、pチャネルMOSトランジスタ34のゲー
ト電極62及びnチャネルMOSトランジスタ36のゲ
ート電極74を形成する工程において、例えばCVD法
を用いてポリシリコン層を堆積し、リソグラフィ技術を
用いて所定の形状にパターニングすることにより、同時
に形成する。また、容量素子32のポリシリコン層4
4、46へのn型不純物の添加は、nチャネルMOSト
ランジスタ36のゲート電極74にn型不純物を添加す
る工程において、例えばイオン注入法を用いて同時に行
う。
【0044】また、容量素子32の金属層52、54
は、pチャネルMOSトランジスタ34のソース電極6
4及びドレイン電極66並びにnチャネルMOSトラン
ジスタ36のソース電極76及びドレイン電極78を形
成する工程において、例えばCVD法を用いて全面に表
面保護膜50を堆積し、リソグラフィ技術を用いて所定
の形状にパターニングして必要な窓及びコンタクトホー
ルを開口した後、スパッタ法を用いて全面に金属層を堆
積し、リソグラフィ技術を用いて所定の形状にパターニ
ング形成することにより、同時に形成する。
は、pチャネルMOSトランジスタ34のソース電極6
4及びドレイン電極66並びにnチャネルMOSトラン
ジスタ36のソース電極76及びドレイン電極78を形
成する工程において、例えばCVD法を用いて全面に表
面保護膜50を堆積し、リソグラフィ技術を用いて所定
の形状にパターニングして必要な窓及びコンタクトホー
ルを開口した後、スパッタ法を用いて全面に金属層を堆
積し、リソグラフィ技術を用いて所定の形状にパターニ
ング形成することにより、同時に形成する。
【0045】このようなプロセスにより、第1のキャパ
シタ電極を構成する金属層52及びn型不純物領域40
が、第2の誘電体膜48及び第1の誘電体膜42を介し
て、第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層4
6を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となってい
る容量素子32を形成すると共に、同時に、同一のシリ
コン基板30上に、通常の場合と同様な構造のpチャネ
ルMOSトランジスタ34及びnチャネルMOSトラン
ジスタトランジスタ36を形成する。
シタ電極を構成する金属層52及びn型不純物領域40
が、第2の誘電体膜48及び第1の誘電体膜42を介し
て、第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン層4
6を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となってい
る容量素子32を形成すると共に、同時に、同一のシリ
コン基板30上に、通常の場合と同様な構造のpチャネ
ルMOSトランジスタ34及びnチャネルMOSトラン
ジスタトランジスタ36を形成する。
【0046】なお、容量素子32において、シリコン基
板30表面に形成されている不純物領域はn型不純物領
域40となっているが、この代わりにp型不純物領域で
あってもよい。この場合、n型不純物が添加されたポリ
シリコン層18a、18bは、それぞれp型不純物が添
加されたポリシリコン層となる。そしてこれらのポリシ
リコン層へのp型不純物の添加は、pチャネルMOSト
ランジスタ34のゲート電極62にp型不純物を添加す
る工程において、例えばイオン注入法を用いて同時に行
うことになる。
板30表面に形成されている不純物領域はn型不純物領
域40となっているが、この代わりにp型不純物領域で
あってもよい。この場合、n型不純物が添加されたポリ
シリコン層18a、18bは、それぞれp型不純物が添
加されたポリシリコン層となる。そしてこれらのポリシ
リコン層へのp型不純物の添加は、pチャネルMOSト
ランジスタ34のゲート電極62にp型不純物を添加す
る工程において、例えばイオン注入法を用いて同時に行
うことになる。
【0047】以上のように、第2の実施の形態に係る容
量素子32によれば、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層52及びn型不純物領域40が、第2の誘電体膜
48及び第1の誘電体膜42を介して、第2のキャパシ
タ電極を構成するポリシリコン層46を上下にサンドウ
ィッチ状に挟む2段構造となっているため、上記第1の
実施の形態の場合と同様に、従来の1段構造の容量素子
と比較して、単位面積あたりの容量が大幅に増加し、そ
のために小さな面積で大きな容量を得ることができ、そ
の結果、容量素子の面積、引いてはチップ全体の面積を
大幅に縮小することが可能となる。
量素子32によれば、第1のキャパシタ電極を構成する
金属層52及びn型不純物領域40が、第2の誘電体膜
48及び第1の誘電体膜42を介して、第2のキャパシ
タ電極を構成するポリシリコン層46を上下にサンドウ
ィッチ状に挟む2段構造となっているため、上記第1の
実施の形態の場合と同様に、従来の1段構造の容量素子
と比較して、単位面積あたりの容量が大幅に増加し、そ
のために小さな面積で大きな容量を得ることができ、そ
の結果、容量素子の面積、引いてはチップ全体の面積を
大幅に縮小することが可能となる。
【0048】また、2段構造の容量素子32であって
も、ポリシリコン層は第2のキャパシタ電極を構成する
ポリシリコン層46及びポリシリコン層44の1層しか
使用していないことにより、同一の半導体基板30上の
pチャネルMOSトランジスタ34のゲート電極62及
びnチャネルMOSトランジスタ36のゲート電極74
を形成する工程と同一の工程において同時に形成するこ
とができる。
も、ポリシリコン層は第2のキャパシタ電極を構成する
ポリシリコン層46及びポリシリコン層44の1層しか
使用していないことにより、同一の半導体基板30上の
pチャネルMOSトランジスタ34のゲート電極62及
びnチャネルMOSトランジスタ36のゲート電極74
を形成する工程と同一の工程において同時に形成するこ
とができる。
【0049】加えて、第2のキャパシタ電極を構成する
金属層52及び金属層54も、pチャネルMOSトラン
ジスタ34のソース電極64及びドレイン電極66並び
にnチャネルMOSトランジスタ36のソース電極76
及びドレイン電極78を形成する工程と同一の工程にお
いて同時に形成することができる。このため、従来の2
層のポリシリコン層を使用する2段構造の容量素子の場
合のように、一方のキャパシタ電極を構成するポリシリ
コン層は、MOSトランジスタのゲート電極と同時に形
成することが可能であっても、他方のもう1層のポリシ
リコン層を形成する別の固有な工程を必要とするという
ことはなくなる。
金属層52及び金属層54も、pチャネルMOSトラン
ジスタ34のソース電極64及びドレイン電極66並び
にnチャネルMOSトランジスタ36のソース電極76
及びドレイン電極78を形成する工程と同一の工程にお
いて同時に形成することができる。このため、従来の2
層のポリシリコン層を使用する2段構造の容量素子の場
合のように、一方のキャパシタ電極を構成するポリシリ
コン層は、MOSトランジスタのゲート電極と同時に形
成することが可能であっても、他方のもう1層のポリシ
リコン層を形成する別の固有な工程を必要とするという
ことはなくなる。
【0050】更にまた、容量素子32の第1の誘電体膜
42も、pチャネルMOSトランジスタ34のゲート絶
縁膜60及びnチャネルMOSトランジスタ36のゲー
ト絶縁膜72を形成する工程と同一の工程において同時
に形成することができる。従って、従来の2層のポリシ
リコン層を使用する2段構造の容量素子の製造方法より
も、1層のポリシリコン層しか使用しないpチャネルM
OSトランジスタ34及びnチャネルMOSトランジス
タ36のプロセスに容易に適合することができるため、
容量素子32の製造プロセスに固有な工程が少なくな
り、全体としての工程数を減少することができ、コスト
を低減することができる。
42も、pチャネルMOSトランジスタ34のゲート絶
縁膜60及びnチャネルMOSトランジスタ36のゲー
ト絶縁膜72を形成する工程と同一の工程において同時
に形成することができる。従って、従来の2層のポリシ
リコン層を使用する2段構造の容量素子の製造方法より
も、1層のポリシリコン層しか使用しないpチャネルM
OSトランジスタ34及びnチャネルMOSトランジス
タ36のプロセスに容易に適合することができるため、
容量素子32の製造プロセスに固有な工程が少なくな
り、全体としての工程数を減少することができ、コスト
を低減することができる。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置によれば、半導体基板上に、第1の誘電体
膜、導電性のポリシリコン層、第2の誘電体膜、金属層
が順に積層されると共に、半導体基板と金属層とが接続
しているため、第1のキャパシタ電極を構成する金属層
及び半導体基板が、第2の誘電体膜及び第1の誘電体膜
を介して、第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコ
ン層を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となって
いる。そしてこの2段構造より、第1のキャパシタ電極
を構成する金属層と第2のキャパシタ電極を構成するポ
リシリコン層との間に第2の誘電体膜を挟んで容量が形
成されると共に、第1のキャパシタ電極を構成する半導
体基板と第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン
層との間にも第1の誘電体膜を挟んで容量が形成される
ため、従来の1段構造の容量素子と比較すると、単位面
積あたりの容量が大幅に増加し、そのために小さな面積
で大きな容量を得ることができ、その結果、容量素子の
面積、引いてはチップ全体の面積を大幅に縮小すること
が可能となる。また、本発明に係る半導体装置の製造方
法によれば、第1の電極として金属層及び半導体基板を
使用し、第2の電極として導電性のポリシリコン層を使
用することにより、2段構造の容量素子であっても、ポ
リシリコン層を形成する工程は1回であるため、通常1
層のポリシリコン層しか使用しないことが多い半導体装
置のプロセスに容易に適合することができ、この容量素
子と共に他の半導体素子を同一基板上に形成している半
導体装置の製造方法に対して広くかつ容易に応用するこ
とが可能となる。従って、容量素子の製造プロセスに固
有な工程が少なくなり、全体としての工程数を減少する
ことができ、コストを低減することができる。
る半導体装置によれば、半導体基板上に、第1の誘電体
膜、導電性のポリシリコン層、第2の誘電体膜、金属層
が順に積層されると共に、半導体基板と金属層とが接続
しているため、第1のキャパシタ電極を構成する金属層
及び半導体基板が、第2の誘電体膜及び第1の誘電体膜
を介して、第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコ
ン層を上下にサンドウィッチ状に挟む2段構造となって
いる。そしてこの2段構造より、第1のキャパシタ電極
を構成する金属層と第2のキャパシタ電極を構成するポ
リシリコン層との間に第2の誘電体膜を挟んで容量が形
成されると共に、第1のキャパシタ電極を構成する半導
体基板と第2のキャパシタ電極を構成するポリシリコン
層との間にも第1の誘電体膜を挟んで容量が形成される
ため、従来の1段構造の容量素子と比較すると、単位面
積あたりの容量が大幅に増加し、そのために小さな面積
で大きな容量を得ることができ、その結果、容量素子の
面積、引いてはチップ全体の面積を大幅に縮小すること
が可能となる。また、本発明に係る半導体装置の製造方
法によれば、第1の電極として金属層及び半導体基板を
使用し、第2の電極として導電性のポリシリコン層を使
用することにより、2段構造の容量素子であっても、ポ
リシリコン層を形成する工程は1回であるため、通常1
層のポリシリコン層しか使用しないことが多い半導体装
置のプロセスに容易に適合することができ、この容量素
子と共に他の半導体素子を同一基板上に形成している半
導体装置の製造方法に対して広くかつ容易に応用するこ
とが可能となる。従って、容量素子の製造プロセスに固
有な工程が少なくなり、全体としての工程数を減少する
ことができ、コストを低減することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る容量素子を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その1)である。
程断面図(その1)である。
【図3】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その2)である。
程断面図(その2)である。
【図4】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その3)である。
程断面図(その3)である。
【図5】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その4)である。
程断面図(その4)である。
【図6】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その5)である。
程断面図(その5)である。
【図7】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その6)である。
程断面図(その6)である。
【図8】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その7)である。
程断面図(その7)である。
【図9】図1の容量素子の製造方法を説明するための工
程断面図(その8)である。
程断面図(その8)である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る容量素子を
含むBiCMOSを示す断面図である。
含むBiCMOSを示す断面図である。
【図11】従来の2段構造の容量素子を示す断面図であ
る。
る。
10……シリコン基板、12……n型不純物領域、14
……シリコン酸化膜、15a……第1の窓、15b……
第2の窓、16……第1の誘電体膜、18、18a、1
8b……ポリシリコン層、20……第2の誘電体膜、2
1a……第1のコンタクトホール、21b……第2のコ
ンタクトホール、22a、22b……金属層、30……
シリコン基板、32……容量素子、34……pチャネル
MOSトランジスタ、36……nチャネルMOSトラン
ジスタ、38……フィールド酸化膜、40……n型不純
物領域、42……第1の誘電体膜、44、46……ポリ
シリコン層、48……第2の誘電体膜、50……表面保
護膜、52、54……金属層、56……n型ウェル、5
8a……p+ 型ソース領域、58b……p+ 型ドレイン
領域、60……ゲート絶縁膜、62……ゲート電極、6
4……ソース電極、66……ドレイン電極、68……n
型ウェル、70a……n+ 型ソース領域、70b……n
+ 型ドレイン領域、72……ゲート絶縁膜、74……ゲ
ート電極、76……ソース電極、78……ドレイン電
極、80……シリコン基板、82……シリコン酸化膜、
84……第1のポリシリコン層、86……シリコン窒化
膜、88……第2のポリシリコン層、90……表面保護
膜、92、94……Al配線層。
……シリコン酸化膜、15a……第1の窓、15b……
第2の窓、16……第1の誘電体膜、18、18a、1
8b……ポリシリコン層、20……第2の誘電体膜、2
1a……第1のコンタクトホール、21b……第2のコ
ンタクトホール、22a、22b……金属層、30……
シリコン基板、32……容量素子、34……pチャネル
MOSトランジスタ、36……nチャネルMOSトラン
ジスタ、38……フィールド酸化膜、40……n型不純
物領域、42……第1の誘電体膜、44、46……ポリ
シリコン層、48……第2の誘電体膜、50……表面保
護膜、52、54……金属層、56……n型ウェル、5
8a……p+ 型ソース領域、58b……p+ 型ドレイン
領域、60……ゲート絶縁膜、62……ゲート電極、6
4……ソース電極、66……ドレイン電極、68……n
型ウェル、70a……n+ 型ソース領域、70b……n
+ 型ドレイン領域、72……ゲート絶縁膜、74……ゲ
ート電極、76……ソース電極、78……ドレイン電
極、80……シリコン基板、82……シリコン酸化膜、
84……第1のポリシリコン層、86……シリコン窒化
膜、88……第2のポリシリコン層、90……表面保護
膜、92、94……Al配線層。
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された第1の誘電体膜と、 前記第1の誘電体膜上に形成された導電性のポリシリコ
ン層と、 前記ポリシリコン層上に形成された第2の誘電体膜と、 前記第2の誘電体膜上に形成されると共に、前記半導体
基板表面にオーミックに接続された金属層と、を有し、 前記半導体基板及び前記金属層を第1の電極とし、 前記第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介して、
上下をそれぞれ前記金属層及び前記半導体基板によって
挟まれている前記ポリシリコン層を第2の電極とするこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記半導体基板表面に、不純物領域が形成されており、 前記第1の誘電体膜は、前記不純物領域上に形成されて
おり、 前記金属層は、前記不純物領域表面にオーミックに接続
されており、 前記不純物領域及び前記金属層を前記第1の電極とする
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置において、 前記ポリシリコン層に、前記不純物領域の導電型と同一
の導電型の不純物が添加されていることを特徴とする半
導体装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の半導体装置において、 前記金属層が、導電性のポリシリコン層を介して、前記
不純物領域表面にオーミックに接続されていることを特
徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 半導体基板上に、第1の誘電体膜を形成
する第1の工程と、 前記第1の誘電体膜上に、導電性のポリシリコン層を形
成する第2の工程と、 前記ポリシリコン層上に、第2の誘電体膜を形成する第
3の工程と、 前記第2の誘電体膜上及び半導体基板上に金属層を形成
し、前記金属層を前記半導体基板表面にオーミックに接
続させる第4の工程と、を有し、 前記半導体基板及び前記金属層を第1の電極とし、前記
第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介して上下を
それぞれ前記金属層及び前記半導体基板によって挟まれ
ている前記ポリシリコン層を第2の電極とする容量素子
を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 半導体基板表面に、不純物領域を形成す
る第1の工程と、 前記不純物領域上に、第1の誘電体膜を形成する第2の
工程と、 前記第1の誘電体膜上に、導電性のポリシリコン層を形
成する第3の工程と、 前記ポリシリコン層上に、第2の誘電体膜を形成する第
4の工程と、 前記第2の誘電体膜上及び前記不純物領域上に金属層を
形成し、前記金属層を前記不純物領域表面にオーミック
に接続させる第5の工程と、を有し、 前記不純物領域及び前記金属層を第1の電極とし、前記
第2の誘電体膜及び前記第1の誘電体膜を介して上下を
それぞれ前記金属層及び前記不純物領域によって挟まれ
ている前記ポリシリコン層を第2の電極とする容量素子
を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 前記第3の工程が、前記第1の誘電体膜上に、前記不純
物領域の導電型と同一の導電型の不純物が添加されたポ
リシリコン層を形成する工程であることを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 前記第3の工程が、前記第1の誘電体膜上に、前記不純
物領域の導電型と同一の導電型の不純物が添加された第
1のポリシリコン層を形成すると共に、前記不純物領域
上に、前記不純物領域の導電型と同一の導電型の不純物
が添加された第2のポリシリコン層を形成する工程であ
り、 前記第4の工程が、前記第1のポリシリコン層上に、第
2の誘電体膜を形成する工程であり、 前記第5の工程が、前記第2の誘電体膜上及び前記第2
のポリシリコン層上に金属層を形成し、前記金属層を前
記第2のポリシリコン層を介して前記不純物領域表面に
オーミックに接続させる工程であることを特徴とする半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8290396A JPH09275189A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8290396A JPH09275189A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09275189A true JPH09275189A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13787225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8290396A Pending JPH09275189A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09275189A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6204104B1 (en) | 1997-11-21 | 2001-03-20 | Nec Corporation | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
JP2008182206A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
US8004063B2 (en) | 2000-09-14 | 2011-08-23 | Vishay Intertechnology, Inc. | Precision high-frequency capacitor formed on semiconductor substrate |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8290396A patent/JPH09275189A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6204104B1 (en) | 1997-11-21 | 2001-03-20 | Nec Corporation | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
US6307227B2 (en) | 1997-11-21 | 2001-10-23 | Nec Corporation | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
US8004063B2 (en) | 2000-09-14 | 2011-08-23 | Vishay Intertechnology, Inc. | Precision high-frequency capacitor formed on semiconductor substrate |
US8324711B2 (en) | 2000-09-14 | 2012-12-04 | Vishay Intertechnology, Inc. | Precision high-frequency capacitor formed on semiconductor substrate |
US9136060B2 (en) * | 2000-09-14 | 2015-09-15 | Vishay-Siliconix | Precision high-frequency capacitor formed on semiconductor substrate |
JP2008182206A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
KR101385066B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2014-04-14 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 반도체 장치 |
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